JP7180194B2 - タンク装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、タンク装置に関する。
従来、水洗大便器に使用される洗浄水を貯えるタンク装置が知られている(例えば特許文献1参照)。上記したタンク装置にあっては、給水装置がタンク本体内に配置され、かかる給水装置からタンク本体内へ洗浄水を供給するように構成される。
また、従来技術において、給水装置は、タンク本体の底面付近に配置された給水口から洗浄水を供給し、タンク本体内の水位が上昇して所定の水位に到達すると、洗浄水の供給を停止(止水)している。
特開2013-96187号公報
しかしながら、従来技術にあっては、給水口がタンク本体の底面付近に配置されるため、例えば、給水口から供給された洗浄水がタンク本体の側壁に衝突し、かかる衝突の影響によってタンク本体内の水面に比較的大きな揺れが発生するおそれがある。
タンク本体内の水面に比較的大きな揺れが発生すると、例えば、給水装置は、タンク本体内の水位を精度良く所定の水位で止水することができず、タンク本体内において所望の水量を確保できないおそれがある。このように、従来技術には、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生を抑制するという点で改善の余地があった。
実施形態の一態様は、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生を抑制することができるタンク装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るタンク装置は、便器本体に供給される洗浄水を貯留するタンク本体と、前記タンク本体に洗浄水を供給する給水口が前記タンク本体の底面付近に配置される給水装置とを備え、前記タンク本体は、上方側壁と、前記上方側壁の下方に設けられるとともに、前記底面側から前記上方側壁へ向かうにつれて前記上方側壁より外方へ傾斜するように形成される下方側壁とを備えることを特徴とする。
これにより、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生を抑制することができる。すなわち、下方側壁を備えることで、タンク本体の底面付近から流れ出た洗浄水は、下方側壁に沿ってタンク本体の上方へ流れることとなる。言い換えると、洗浄水は、側壁に強く衝突しにくく、また、上方へ向けてスムーズに流れるようにすることができる。これにより、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生を抑制することができる。
また、前記下方側壁は、前記タンク本体内の死水水位以下の位置に設けられることを特徴とする。
これにより、タンク本体の大きさを変更することなく、水面における揺れの発生を抑制することができる。すなわち、タンク本体において、死水水位以下の領域の洗浄水は、便器洗浄に用いられないことから、例えば、下方側壁を設けて水量が減っても、便器洗浄への影響はほとんどなく、よってタンク本体の大きさを変更することなく、水面における揺れの発生を抑制することができる。
また、前記タンク本体は、前記上方側壁および前記下方側壁の少なくともいずれかを覆うように設けられる外壁を備えることを特徴とする。
これにより、タンク本体において、デザイン性が低下することを抑制することができる。
また、前記下方側壁は、前記上方側壁の下方に連続して設けられる第1下方側壁と、前記第1下方側壁の下方に設けられるとともに、前記底面側から前記第1下方側壁へ向かうにつれて前記第1下方側壁より外方へ傾斜するように形成される第2下方側壁とを備えることを特徴とする。
これにより、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生をより抑制することができる。すなわち、第1、第2下方側壁を備えることで、タンク本体の底面付近から流れ出た洗浄水は、第1、第2下方側壁に沿ってタンク本体の上方へ流れることとなる。言い換えると、洗浄水は、側壁に強く衝突しにくく、また、上方へ向けてよりスムーズに流れるようにすることができる。これにより、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生をより抑制することができる。
実施形態の一態様によれば、タンク本体内の洗浄水の水面における揺れの発生を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るタンク装置を備えた水洗大便器の斜視図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、下方側壁付近を拡大して示す図である。 図4は、変形例に係る下方側壁付近を拡大して示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するタンク装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.水洗大便器>
先ず、実施形態に係るタンク装置を備えた水洗大便器について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るタンク装置を備えた水洗大便器の斜視図である。なお、図1では、説明を分かり易くするため、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、他の図においても図示する場合がある。
また、以下の説明では、直交座標系におけるX軸正方向を「右方」、X軸負方向を「左方」、Y軸正方向を「前方」、Y軸負方向を「後方」、Z軸正方向を「上方」、Z軸負方向を「下方」と記載する場合がある。なお、図1および図2以降に示す図は、いずれも模式図である。
図1に示すように、水洗大便器1は、便器本体(以下「便器」と記載する場合がある)2と、タンク装置10とを備える。便器2は、ボウル部3と、リム部4と、トラップ部5と、導水路6とを備える。
ボウル部3は、汚物を受けることが可能なボウル状に形成される。リム部4は、ボウル部3の上縁に形成される。かかるリム部4の上部には、例えば便座(図示省略)が設けられる。
また、リム部4には、導水路6が接続される。導水路6は、第1吐水口6aと、第2吐水口6bとを備える。導水路6には、便器洗浄が行われる場合に、タンク装置10の排水口13から排出される洗浄水が流入する。そして、導水路6の洗浄水は、第1、第2吐水口6a,6bを介してボウル部3へ吐出され、旋回しながらボウル部3を洗浄する。なお、導水路6の吐水口の数は2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
トラップ部5は、ボウル部3の底部に接続される。トラップ部5には、入口部5aが設けられ、ボウル部3から入口部5aへ流入される洗浄水は、トラップ部5およびトラップ部5に接続される排水管(図示省略)を介して排水される。なお、図示は省略するが、トラップ部5には、所定量の洗浄水が溜まって封水として機能することで、排水管からの臭気等がボウル部3側へ逆流することを防止する。
<2.タンク装置>
タンク装置10は、便器2の後方(Y軸負方向)上部に設置され、便器2に洗浄水を供給する。例えば、タンク装置10は、タンク本体20と、蓋部30とを備える。タンク本体20は、上面が開口された直方体状の容器であり、洗浄水を貯留する。タンク本体20の底面21には、上記した排水口13が設けられる。なお、タンク本体20の詳しい構成については、図2を参照して後述する。
蓋部30は、タンク本体20の上面を全体的に覆うように配置され、タンク本体20の上部に着脱自在に取り付けられる。蓋部30の上面には、押しボタン式の手動操作装置50が設けられる。手動操作装置50は、使用者が操作ボタン51を押下することで、便器2の洗浄が行われるが、これについては図2を参照して後述する。
なお、上記したタンク本体20、蓋部30および便器2は、例えば陶器製であるが、これに限定されるものではない。
また、水洗大便器1は、サイホン作用を利用してボウル部3内の汚物を引き込んでトラップ部5から排出する、所謂サイホン式である。なお、水洗大便器1は、サイホン式に限定されるものではなく、例えば、ボウル部3内の洗浄水の落差による流水作用で汚物を押し流す、所謂洗い落し式であってもよい。また、図1では、床置き式の水洗大便器1を示したが、これに限定されるものではなく、壁掛け式であってもよい。
次に、タンク装置10の構成について図2を参照して詳しく説明する。図2は、図1のII-II線断面図である。
図2に示すように、タンク装置10は、給水装置40と、手動操作装置50と、排水弁装置60と、オーバーフロー管70とを備え、これら(手動操作装置50については一部)はタンク本体20内に配置されて収容される。
給水装置40は、タンク本体20内へ洗浄水を供給する。例えば、給水装置40は、給水管41と、給水バルブ42と、フロート43と、給水口44とを備える。給水管41は、例えば外部の給水源(図示省略)に接続され、かつ、タンク本体20の底面21から上方へ延在するようにして底面21に固定される。正確には、給水管41を含む給水装置40は、下端側がタンク本体20の底面21に形成された凹部25に固定され、凹部25から上方へ向けて延在するように配置される。
給水バルブ42は、給水管41の上部に取り付けられる。給水バルブ42は、給水管41から供給される洗浄水のタンク本体20内への給水と止水とを切り替える。フロート43は、タンク本体20内の水位の変動に応じて上下動して、給水バルブ42による給水と止水とを切り替える。
給水口44は、タンク本体20に洗浄水を供給する部位である。例えば、給水口44は、給水管41の下端の外周側に複数形成される。かかる給水管41の下端は、上記したように、タンク本体20の底面21の凹部25に固定されることから、給水口44は、タンク本体20の底面21付近に配置される、正確には、底面21の凹部25の中に配置される。そして、給水口44は、給水バルブ42を通過した洗浄水をタンク本体20内へ供給する、正確には、タンク本体20の底面21付近(より正確には凹部25の中)へ供給する。
上記のように構成された給水装置40の動作について説明すると、例えば、給水装置40にあっては、排水弁装置60による排水口13の開放によってタンク本体20内の洗浄水が便器2(図1参照)へ排水されると、洗浄水の水位が低下してフロート43が下降する。給水装置40では、フロート43が下降することで、給水バルブ42が開いて給水口44からの給水が開始される。
便器洗浄が終わって排水弁装置60によって排水口13が閉止され、また、給水口44からの給水が継続されると、タンク本体20内の水位が上昇してフロート43が上昇する。そして、給水装置40は、タンク本体20内の洗浄水の水位が、所定の水位WL1に到達すると、上昇したフロート43によって給水バルブ42を閉鎖して給水口44からの給水を止める、すなわち、止水する。これにより、便器洗浄後のタンク本体20内の洗浄水の水位は、所定の水位WL1(「止水水位WL1」ともいう)に維持されることとなる。
手動操作装置50は、上記したように、押しボタン式の操作装置である。手動操作装置50は、操作ボタン51と、押下部材52とを備える。例えば、操作ボタン51は、小洗浄ボタン51aと、大洗浄ボタン51bとを備える。また、押下部材52は、小洗浄押下部材52aと、大洗浄押下部材52bとを備える。
小洗浄押下部材52aは、上端が小洗浄ボタン51aに接続される一方、下端が排水弁装置60の排水弁61に接続され、小洗浄ボタン51aの操作に応じて排水弁61を引き上げ可能に構成される。同様に、大洗浄押下部材52bは、上端が大洗浄ボタン51bに接続される一方、下端が排水弁61に接続され、大洗浄ボタン51bの操作に応じて排水弁61を引き上げ可能に構成される。
排水弁装置60は、上記した排水弁61を備える。排水弁61は、排水口13に設けられるとともに、上下動可能に構成される。従って、排水弁装置60にあっては、小洗浄ボタン51aが操作されると、小洗浄押下部材52aを介して排水弁61が引き上げられて排水口13を開放し、かかる排水口13の開放により、タンク本体20内の洗浄水が便器2(図1参照)へ排水される、すなわち、便器洗浄が行われる。
同様に、排水弁装置60にあっては、大洗浄ボタン51bが操作されると、大洗浄押下部材52bを介して排水弁61が引き上げられて排水口13を開放し、かかる排水口13の開放により、タンク本体20内の洗浄水が便器2へ排水される。
なお、大洗浄ボタン51bの操作による排水弁61の引き上げ量が、小洗浄ボタン51aの操作による排水弁61の引き上げ量より大きくなるように設定される。すなわち、大洗浄ボタン51bの操作による便器洗浄で使用される洗浄水の水量が、小洗浄ボタン51aの操作による便器洗浄で使用される洗浄水の水量より多くなるように設定される。
図2においては、使用される洗浄水の水量が多い、大洗浄ボタン51bの操作による便器洗浄が完了して、排水弁61が排水口13を閉止したときのタンク本体20内の水位を符号WL2で示した。かかる水位WL2を、以下では「死水水位WL2」と記載する場合がある。なお、死水水位WL2は、タンク本体20において、便器洗浄によって水位が低下するときの下限の水位であるともいえる。
なお、本実施形態では、押しボタン式の手動操作装置50を用いて便器洗浄が行われるようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図示しない操作レバーの回転操作によってワイヤ巻取装置が動作し、ワイヤで排水弁61を引き上げることで便器洗浄が行われるようにしてもよい。さらに、例えば、モータなどの電動駆動部を含む電動駆動ユニットを排水弁装置60に接続し、リモコン等から出力される便器洗浄の開始を示す信号に応じて排水弁装置60を動作させることで、便器洗浄が行われるようにしてもよい。
オーバーフロー管70は、タンク本体20内において排水弁装置60の側方に設けられる、言い換えると、排水弁装置60に隣接して設けられる。また、オーバーフロー管70は、タンク本体20内に上下方向に沿って延設される。そして、オーバーフロー管70は、上端側に流入口71が形成される一方、下端側は排水口13と連通される。従って、オーバーフロー管70は、タンク本体20内において満水水位を超えた洗浄水を流入口71へ溢水させ、排水口13を介して便器2へ排出する。
<3.タンク本体>
次に、タンク本体20について詳しく説明する。図1および図2に示すように、タンク本体20は、直方体状に形成される。例えば、タンク本体20は、左右方向の長さ(幅)が前後方向の長さ(奥行)に比べて長い直方体状に形成される。
具体的には、図2に示すように、タンク本体20は、底面21と、側壁22と、外壁23とを備える。そして、タンク本体20は、底面21と側壁22とによって囲まれる空間に洗浄水を貯留する。
底面21には、上記した凹部25が形成される。凹部25は、底面21から下方に向けて凹むような形状とされる。また、凹部25は、底面21において、排水口13と側壁22との間に形成される。詳しくは、凹部25は、底面21において側壁22付近に形成される、言い換えると、底面21において側壁22に隣接して形成される。
また、凹部25は、円柱状に形成されるが、これに限定されるものではなく、例えば角柱状などその他の形状であってもよい。かかる凹部25には、上記した給水装置40の給水口44が配置される。詳しくは、凹部25の底面25a付近には、給水装置40の給水口44が配置される。従って、給水装置40からの洗浄水は、給水口44を介して凹部25に給水されることとなる。
側壁22は、底面21の端部から連続するとともに、底面21の端部から上方へ向けて延在するように形成される。なお、タンク本体20は、外壁23を備えることから、側壁22は内壁であるともいえる。
ところで、上記したように、給水装置40の給水口44がタンク本体20の底面21付近(正確には凹部25の底面25a付近)に配置されると、給水口44から供給された洗浄水は側壁22へ向けて流れ、側壁22に衝突する。このとき、側壁22の形状によっては、衝突の影響によりタンク本体20内の洗浄水に乱れが生じ、水面Aに比較的大きな揺れが発生するおそれがある。
タンク本体20内の水面Aに比較的大きな揺れが発生すると、例えば、給水装置40のフロート43が上下に揺動し、これによって給水装置40は、タンク本体20内の水位を精度良く所定の水位(止水水位)WL1で止水することができず、タンク本体20内において所望の水量を確保できないおそれがある。
そこで、本実施形態に係るタンク本体20にあっては、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生を抑制することができるような構成とした。
以下、かかる構成について詳しく説明すると、側壁22は、上方側壁22aと、下方側壁22bとを備える。上方側壁22aは、上下方向に延在する側壁22において上方側に位置される。下方側壁22bは、側壁22において下方側に位置される。具体的には、下方側壁22bは、上方側壁22aの下方に連続するように設けられる。
そして、上方側壁22aと下方側壁22bとは、鉛直方向(Z軸方向)に対する傾斜角が互いに異なるように形成される。例えば、下方側壁22bは、底面21側から上方側壁22aへ向かうにつれて、上方側壁22aより外方へ傾斜するように形成される。言い換えると、下方側壁22bは、上方側壁22aより外傾斜するように形成される。
具体的には、下方側壁22bは、鉛直方向に対する外方(図2の例では左方)への傾斜角βが、上方側壁22aの傾斜角αより大きくなるように形成される(β>α)。
本実施形態にあっては、下方側壁22bが上記のように構成されることで、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。これについて図3を参照して説明する。図3は、下方側壁22b付近を拡大して示す図である。
ここでは先ず、図3に想像線で示すように、下方側壁22bを備えない構成の側壁122について説明する。かかる場合、給水装置40の給水口44から供給された洗浄水は、矢印D1で示すように、凹部25から上方へ向けて流れ出す。そして、凹部25は側壁122付近に形成されることから、凹部25から流れ出た洗浄水は、側壁122へ向けて流れることとなる(矢印Da参照)。
側壁122は、下方側壁22bを備えず、洗浄水の流れ方向(矢印Da)に対して、略直交するような傾斜角を有する形状であることから、洗浄水が側壁122に衝突したとき、タンク本体20内の洗浄水に大きな乱れが生じ、結果として水面Aに比較的大きな揺れが発生してしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態に係る側壁22にあっては、下方側壁22bが上方側壁22aより外方へ傾斜するように形成されることから、図3に矢印D2で示すように、凹部25から流れ出た洗浄水は、下方側壁22bに沿ってタンク本体20の上方へ流れることとなる。その後、上方へ流れる洗浄水は、上方側壁22aにおいても上方側壁22aに沿って流れることとなる(矢印D3参照)。
このように、本実施形態にあっては、下方側壁22bを設けることで、洗浄水は、側壁22に強く衝突しにくく、また、上方へ向けてスムーズに流れるようにすることができる。これにより、本実施形態においては、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。
また、タンク本体20内の水面Aの揺れが抑制されることで、例えば、給水装置40のフロート43が上下に揺動しにくく、よって給水装置40は、タンク本体20内の水位を精度良く所定の水位(止水水位)WL1で止水することができ、タンク本体20内において所望の水量を確保することが可能となる。
図2の説明に戻ると、下方側壁22bは、例えば、タンク本体20内の死水水位WL2以下の位置に設けられる。詳しくは、下方側壁22bは、タンク本体20内の死水水位WL2より下方の位置に設けられる。言い換えると、下方側壁22bは、上方側壁22aとの境界22cが、死水水位WL2以下、詳しくは、死水水位WL2より下方になるように設けられる。
これにより、タンク本体20の大きさ(例えば横幅)を変更することなく、水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。詳しく説明すると、例えば、タンク本体20において、止水水位WL1から死水水位WL2までの領域は、便器洗浄に必要な洗浄水の水量に相当する。そのため、例えば仮に、死水水位WL2より上方に下方側壁22bが設けられると、上方側壁22aより外方へ傾斜している分だけ、タンク本体20に貯留できる水量が減ってしまう。従って、便器洗浄に必要な洗浄水の水量を確保するには、タンク本体20の横幅を大きくしたり、高さを高くしたりするなどタンク本体20の大きさの変更が必要になるおそれがある。
これに対し、本実施形態にあっては、下方側壁22bが、タンク本体20内の死水水位WL2以下の位置に設けられるようにした、すなわち、便器洗浄に必要な水量に相当する止水水位WL1から死水水位WL2までの領域とは異なる領域に設けられるようにした。死水水位WL2以下の領域の洗浄水は、便器洗浄に用いられないことから、下方側壁22bを設けて水量が減っても、便器洗浄への影響はない、あるいはほとんどなく、よってタンク本体20の大きさを変更することなく、水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。
なお、上記では、下方側壁22bが死水水位WL2以下の位置に設けられるように構成したが、これに限定されるものではなく、例えば下方側壁22bの一部(例えば上方側壁22aと連続する上端部分)が死水水位WL2より上方の位置に設けられてもよい。
外壁23は、上方側壁22aおよび下方側壁22bを覆うように設けられる。詳しくは、外壁23は、上下方向に延在するように形成され、上方側壁22aおよび下方側壁22bを中空部26を介して側方から覆うように設けられる。
外壁23は、例えば、外方に突出するように湾曲した形状とされる。なお、図2に示す外壁23の形状は、あくまでも例示であって限定されるものではなく、任意に変更することができる。
これにより、タンク本体20において、デザイン性が低下することを抑制することができる。すなわち、側壁22が、傾斜角の異なる上方側壁22aと下方側壁22bとから構成されると、タンク本体20の見栄えが悪化するおそれがある。本実施形態では、かかる上方側壁22aおよび下方側壁22bが外壁23に覆われることで、上方側壁22aおよび下方側壁22bは外観上見えなくなり、よってタンク本体20において、デザイン性が低下することを抑制することができる。
なお、上記では、外壁23は、上方側壁22aおよび下方側壁22bの両方を覆うようにしたが、これに限られず、上方側壁22aおよび下方側壁22bのいずれか一方を覆うようにしてもよい。
上述してきたように、実施形態に係るタンク装置10は、タンク本体20と、給水装置40とを備える。タンク本体20は、便器(便器本体)2に供給される洗浄水を貯留する。給水装置40は、タンク本体20に洗浄水を供給する給水口44がタンク本体20の底面21付近に配置される。また、タンク本体20は、上方側壁22aと、上方側壁22aの下方に設けられるとともに、底面21側から上方側壁22aへ向かうにつれて上方側壁22aより外方へ傾斜するように形成される下方側壁22bとを備える。
これにより、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。
<4.変形例>
次に、変形例について説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
上記した実施形態において、下方側壁22bは、底面21側から上方側壁22aに至るまで同じ傾斜角となるように形成されるが、これに限定されるものではない。すなわち、変形例では、下方側壁22bは、底面21側から上方側壁22aに至るまでに、異なる傾斜角の部位が形成されるようにした。
図4は、変形例に係る下方側壁22b付近を拡大して示す図である。図4に示すように、下方側壁22bは、第1下方側壁22b1と、第2下方側壁22b2とを備える。
第1下方側壁22b1は、上方側壁22aの下方に連続して設けられる。第2下方側壁22b2は、第1下方側壁22b1の下方に連続して設けられる。
そして、第1下方側壁22b1と第2下方側壁22b2とは、鉛直方向(Z軸方向)に対する傾斜角が互いに異なるように形成される。例えば、第2下方側壁22b2は、底面21側から第1下方側壁22b1へ向かうにつれて、第1下方側壁22b1より外方へ傾斜するように形成される。言い換えると、第2下方側壁22b2は、第1下方側壁22b1より外傾斜するように形成される。
具体的には、第2下方側壁22b2は、鉛直方向に対する外方(図4の例では左方)への傾斜角β2が、第1下方側壁22b1の傾斜角β1より大きくなるように形成される(β2>β1)。
変形例にあっては、第1下方側壁22b1および第2下方側壁22b2が上記のように構成されることで、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生を抑制することができる。
すなわち、給水装置40の給水口44から供給された洗浄水は、矢印D11で示すように、凹部25から上方へ向けて流れ出す。そして、矢印D12で示すように、凹部25から流れ出た洗浄水は、第1下方側壁22b1および第2下方側壁22b2に沿って流れ、これにより流れ方向が徐々に上方へ向くようにして、タンク本体20の上方へ流れることとなる。その後、上方へ流れる洗浄水は、上方側壁22aにおいても上方側壁22aに沿って流れることとなる(矢印D13参照)。
このように、変形例にあっては、第1、第2下方側壁22b1,22b2を設けることで、洗浄水は、側壁22に強く衝突しにくく、また、上方へ向けてよりスムーズに流れるようにすることができる。これにより、変形例においては、タンク本体20内の洗浄水の水面Aにおける揺れの発生をより抑制することができる。
なお、上記した実施形態および変形例において、上方側壁22aは、鉛直方向に対して外方へ傾斜するようにした(図2の例で傾斜角α傾斜するようにした)が、これに限られず、例えば、鉛直方向に沿うように形成されてもよい。言い換えると、上方側壁22aは、鉛直方向に対して平行あるいは略平行で、外方へ傾斜しないように形成されてもよい。
また、上記では、タンク本体20において、左右方向の側壁22に上方側壁22aと下方側壁22bとが形成されるようにしたが、これに限られず、左右方向の側壁22に加えて、あるいは代えて、前後方向の側壁28(図2参照)に上方側壁と下方側壁とが形成されるようにしてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 水洗大便器
2 便器
10 タンク装置
20 タンク本体
21 底面
22a 上方側壁
22b 下方側壁
22b1 第1下方側壁
22b2 第2下方側壁
40 給水装置
44 給水口

Claims (4)

  1. 便器本体に供給される洗浄水を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体に洗浄水を供給する給水口を有する給水装置と
    を備え、
    前記タンク本体は、
    上方側壁と、
    前記上方側壁の下方に設けられるとともに、前記タンク本体の底面側から前記上方側壁へ向かうにつれて前記上方側壁より外方へ傾斜するように形成される下方側壁と
    を備え
    前記給水口は、
    前記タンク本体の底面に形成された凹部の底面付近に配置され、かつ、前記下方側壁より下方に位置するように配置されること
    を特徴とするタンク装置。
  2. 前記下方側壁は、
    前記タンク本体内の死水水位以下の位置に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載のタンク装置。
  3. 前記タンク本体は、
    前記上方側壁および前記下方側壁の少なくともいずれかを覆うように設けられる外壁
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のタンク装置。
  4. 前記下方側壁は、
    前記上方側壁の下方に連続して設けられる第1下方側壁と、
    前記第1下方側壁の下方に設けられるとともに、前記底面側から前記第1下方側壁へ向かうにつれて前記第1下方側壁より外方へ傾斜するように形成される第2下方側壁と
    を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載のタンク装置。
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JP2009243053A (ja) 2008-03-28 2009-10-22 Toto Ltd 水洗便器のタンク構造
JP2013096187A (ja) 2011-11-04 2013-05-20 Toto Ltd 補給水供給装置、この補給水供給装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置が適用された水洗大便器

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