JP6880450B2 - 洗浄水タンク装置 - Google Patents

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本発明は、洗浄水タンク装置に係り、特に、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置に関する。
従来から、便器の洗浄水タンクに洗浄水を供給する給水弁装置として、桶状に形成され底面に開口が形成された小タンクと、当該小タンク内に設けられたフロートと、が付属的に設けられて、当該フロートの上下動に連動して水平方向に動く給水弁を備えた構造が知られている。当該給水弁は、一般には、ダイヤフラム式の弁である。
図6は、特許文献1の図4に対応している(符号は変更されている)。図6に示す給水弁装置は、フィルタ150が設けられた給水管134から供給される洗浄水の洗浄水タンク内への給水及び止水を切り替える給水弁136を備え、給水管134に沿って設けられた小タンク138と、小タンク138内に設けられて当該小タンク138内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンク138に対して上下方向に摺動可能に取り付けられたフロート142と、が付属的に設けられている。
そして、給水管134に支持されたバルブハウジングの支点回りに、揺動部材144(アーム)が回動可能に設けられていて、当該揺動部材144の回動に応じてパイロット孔136gが開閉することによって、給水弁136の給水及び止水が切り替えられるようになっている。
揺動部材144の回動は、フロート142の上下動によって生じるようになっている。すなわち、揺動部材144は、フロート142に接続されている。揺動部材144とフロート142とは、フロート位置調整部材148を介して接続されており、揺動部材144とフロート142との互いに対する相対位置が調整できるようになっている。
また、給水管134は、貯水タンクの底面118aに取り付けられており、外部の水道等の給水源(図示せず)に接続された下側給水管134aと、下側給水管134aの上方に接続された上側給水管134bと、を有している。下側給水管134a及び上側給水管134bの中央に、上下方向に延びる1次側給水路134cが形成されており、給水管134の内部であって1次側給水路134cの外側に、2次側給水路134dが形成されている。
そして、下側給水管134aの2次側給水路134dの下端部に、流出口134eが放射状に形成されており、2次側給水路134d内の洗浄水は、放射状の流出口134eから貯水タンク内に供給されるようになっている。
その他、図1に示すように、下側給水管134aの上端部には、その内部に上側給水管134bの下方部分が挿入されており、上側給水管134bの下方部分の1次側給水路134c内には、下側給水管134aから上側給水管134bに流入する洗浄水中に含まれるゴミを除去するためのフィルター部材150が取り付けられている。
特開2013−204389号公報
本件発明者は、給水源から洗浄水タンク内へ洗浄水が給水される際に、洗浄水タンク内の洗浄水の水面に波立ちが生じることがあり、この影響によって小タンク内の水位変動が不安定になり得ることを知見した。
小タンク内の水位変動が不安定になると、フロートの上下動の挙動が不安定となり、結果的に洗浄水タンク内に給水される洗浄水の量にバラツキが生じ得る。
特に、近年では、意匠性向上や省スペース等を目的として、洗浄水タンクの高さを低くした「ローシルエット」タイプの洗浄水タンクが普及しつつある。このように高さが低い洗浄水タンクでは、貯水される洗浄水の水深が浅くなっているため、洗浄水タンク内の洗浄水の水面の波立ちが小タンク内の水位変動の不安定化を引き起こす可能性が、従来よりも高くなっている。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、小タンク内の水位変動が不安定になることを抑制することができる洗浄水タンク装置を提供することである。
本発明は、便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、内部に貯水した洗浄水を排出させる排水口を有する洗浄水タンクと、前記排水口を開閉する排水弁を有する排水弁装置と、前記洗浄水タンク内に設けられた小タンクと、前記小タンク内に設けられ、当該小タンク内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンクに対して上下動するフロートと、前記小タンクに対する前記フロートの上下動に伴って、給水源から供給される洗浄水の前記洗浄水タンク内への給水及び止水を切り替える給水弁装置と、を備え、前記洗浄水タンクは、前記排水口が設けられた第1底面部と、前記第1底面部よりも低い位置にあって平面視における前記小タンクの投影面を包含する第2底面部と、を有しており、前記給水源から前記給水弁装置を介して前記洗浄水タンク内へ給水される洗浄水の当該洗浄水タンク内への給水口が、前記第2底面部の上方に設けられていることを特徴とする洗浄水タンク装置である。
本件発明者は、小タンクの投影面を包含する第2底面部を、排水口が設けられた第1底面部よりも低くし、且つ、当該第2底面部の上方に洗浄水タンク内への給水口を設けることによって、洗浄水タンク内の洗浄水の水面の波立ちが小タンク内の水位変動の不安定化を引き起こす程度を有意に抑制できることを知見した。これは、第2底面部の方が第1底面部よりも深いことにより、第2底面部の上方で洗浄水タンク内へ給水される洗浄水による水面の波立ち自体が抑制されることに加えて、小タンクが第2底面部の更に上方に位置していることにより、小タンクが水面の波立ちの影響を受けにくいためであると考えられる。
また、本発明によれば、第2底面部の上方で洗浄水タンク内へ給水される洗浄水が、より深い第2底面部の領域の洗浄水を効果的に循環させるという効果もある。更に、第2底面部の上方で洗浄水が洗浄水タンク内へ給水されるため、当該洗浄水が第1底面部に設けられた排水弁の動作に影響を及ぼすことも抑制できる。
前記給水口は、前記第2底面部の上方において、前記第1底面部よりも低い位置において、放射状に複数設けられていることが好ましい。この場合、水面の波立ちを抑制する効果を更に高めることができる。また、第2底面部の領域の洗浄水を循環させる効果も高めることができる。
また、前記第2底面部の前記第1底面部に対する深さと比較して、前記第2底面部の左右方向の幅寸法が大きいことが好ましい。このように第2底面部を広く設けることにより、水面の波立ちを抑制する効果を高めることができる。また、第2底面部の前後方向の寸法は、洗浄水タンクの底面の前後方向の寸法と同じであることが好ましい。
また、前記第1底面部と前記第2底面部とが隣接する領域を除いて、前記第1底面部及び前記第2底面部の周縁から立ち上がる壁面が、前記洗浄水タンクの連続する内側面を形成していることが好ましい。このような態様が採用される場合、特に第2底面部の周縁から溢れ出る際の洗浄水が乱流を引き起こす程度を抑制することができ、水面の波立ちを抑制する効果を高めることができる。
また、前記給水源と前記給水弁装置とを接続する給水管を更に備え、前記給水管は、前記第2底面部を貫通しており、前記給水管と前記給水源とは、前記洗浄水タンクより低い位置で接続されることが好ましい。このような態様が採用される場合、より低い第2底面部の下方で給水管と給水源とが接続されるため、その施工性が良好である。
この場合、更に、前記洗浄水タンクの第2底面部側の側端壁の下端が、前記給水管が貫通する前記第2底面部の部分の裏側よりも低く、且つ、前記給水管と前記給水源との接続部よりも高い位置にあることが好ましい。この場合、下方に出っ張る第2底面部の領域が洗浄水タンクの側端壁によって隠されるため、意匠性が向上する一方、前記の施工性は良好に維持される。
また、本発明は、以上の特徴のいずれかを有する洗浄水タンク装置と、便器と、を備えたことを特徴とする水洗大便器である。
本発明によれば、小タンクの投影面を包含する第2底面部を排水口が設けられた第1底面部よりも低くし、且つ、当該第2底面部の上方に洗浄水タンク内への給水口を設けることによって、洗浄水タンク内の洗浄水の水面の波立ちが小タンク内の水位変動の不安定化を引き起こす程度を有意に抑制できる。
また、本発明によれば、第2底面部の上方で洗浄水タンク内へ給水される洗浄水が、より深い第2底面部の領域の洗浄水を効果的に循環させる。更に、第2底面部の上方で洗浄水が洗浄水タンク内へ給水されるため、当該洗浄水が第1底面部に設けられた排水弁の動作に影響を及ぼすことも抑制できる。
本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 図2の洗浄水タンク装置の平面断面図である。 本発明の他の実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図である。 図3の構成に対応する洗浄水タンクの一例の斜視断面図である。 従来の給水弁装置を示す正面断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を説明する。図1は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器において、便座及び便蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
(基本的な構成)
図1に示すように、符号1は、100%リム洗浄による洗い落とし水洗大便器である。当該水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備えており、当該便器本体2には、ボウル部4が形成されている。一般に、図1の左下側が前方と呼ばれ、右上側が後方と呼ばれている。また、図1の左上側が右方と呼ばれ、右下側が左方と呼ばれている。
便器本体2のボウル部4の上縁部には、内側にオーバーハングしたリム8と、便器本体2の後方側の内部に形成される導水路(図示せず)から供給される洗浄水を吐水するリム吐水口10と、が形成されている。リム吐水口10から吐水される洗浄水は、旋回しながら下降してボウル部4を洗浄するようになっている。ボウル部4の下方には、溜水部12が形成されている。この溜水部12の下方に、排水管路の入口が開口している。
そして、便器本体2の後方側の上面に、便器本体2に供給するための洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置16が設けられている。
もっとも、本発明は、サイホン作用を利用してボウル部内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器にも適用可能である。
図2は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置16の内部構造を示す正面断面図であり、図3は、その平面断面図である。
図1乃至図3に示すように、洗浄水タンク装置16は、水洗大便器1を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンクである貯水タンク18を備えている。貯水タンク18の第1底面部18aには、便器本体2の導水路(図示せず)と連通する排水口20が形成されており、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)へと供給されるようになっている。貯水タンク18は、便器の種類に応じて、貯水する洗浄水の量が異なっている。
また、図2及び図3に示すように、洗浄水タンク装置16の貯水タンク18内には、貯水タンク18内に洗浄水を供給する給水弁装置22と、排水口20を開放して貯水タンク18に貯えられていた洗浄水を便器本体2の導水路(図示せず)に流出させる排水弁装置24と、が設けられている。
また、排水弁装置24の側方に、上下方向に延びるオーバーフロー管24aが設けられている。オーバーフロー管24a内の下方部分は、排水口20と連通しており、貯水タンク18内の水位が満水水位を超えて上昇してオーバーフロー管24aの上端開口部に達するときには、オーバーフロー管24aの上端開口部から洗浄水が流入して、排水口20を介して便器本体2の導水路(図示せず)へ排出されるようになっている。
排水弁装置24の構成は、従来の排水弁装置の構成と同様である。貯水タンク18の外部に取り付けられた操作レバー(図示せず)に対して、大洗浄または小洗浄(所定の洗浄モード)を実行させる所定の方向の回動操作を行うことにより、当該操作レバーに連結された操作ワイヤ(図示せず)が連動して、排水弁装置24の弁体(図示せず)が引き上げられる。これにより、排水口20が所定時間だけ開放され、貯水タンク18内の洗浄水が便器本体2の導水路(図示せず)に一定量だけ排出されるようになっている。
本実施形態の洗浄水タンク装置16における給水弁装置22の詳細は、図6を用いて説明した従来の給水弁装置と略同様である。具体的には、外部の給水源(図示せず)に接続され且つ貯水タンク18の第2底面部18bから上方に延びる給水管34に対して、当該給水管34の上方且つ側方に設けられ且つ当該給水管34から給水される洗浄水の貯水タンク18内への給水と止水とを切り替えるダイヤフラム式の給水バルブを有している。
また、給水弁装置22には、給水管34に沿って設けられた小タンク38と、小タンク38内に設けられて当該小タンク38内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンク38に対して上下方向に摺動可能に取り付けられたフロート42と、が付属的に設けられている。小タンク38の底面には、開口が形成されており(小タンク38の側面に形成されていてもよい)、逆止弁が設けられている。
そして、給水管34に支持されたバルブハウジングの支点回りに、揺動部材(アーム)が回動可能に設けられていて、当該揺動部材の回動(揺動)に応じてパイロット孔が開閉することによって、給水バルブの給水及び止水が切り替えられるようになっている。
揺動部材の回動は、フロート42の上下動によって生じるようになっている。すなわち、揺動部材は、フロート42に接続されている。
また、給水管34は、貯水タンク18の第2底面部18bを貫通しており、外部の水道等の給水源(図示せず)に接続される下側給水管34aと、下側給水管34aの上方に接続された上側給水管と、を有している。下側給水管34a及び上側給水管の中央に、上下方向に延びる1次側給水路が形成されており、給水管34の内部であって1次側給水路の外側に、2次側給水路が形成されている。
そして、下側給水管34aの2次側給水路の下端部に、放射状に流出口34eが形成されており、2次側給水路内の洗浄水は、給水口34eから貯水タンク18内に供給されるようになっている。
具体的には、小タンク38内の水位がほぼ零となり、フロート42が最低位置まで下降したことに伴って揺動部材が揺動すると、給水バルブが開放された状態となり、流出口34eから貯水タンク18内に洗浄水が給水される。一方、フロート42が最高位置まで上昇したことに伴って揺動部材44が揺動すると、給水バルブが閉鎖された状態となり、流出口34eから貯水タンク18内への洗浄水の給水が停止される。
(本実施形態の特徴的な構成)
図2及び図3に示すように、本実施形態の洗浄水タンク18は、排水口20が設けられた第1底面部18aと、当該第1底面部18bよりも低い位置にある第2底面部18bと、を備えている。
第1底面部18aは、洗浄水タンク18の左端から排水弁装置24の右端まで広がっており、その幅寸法は、約25cmである。第2底面部18bは、排水弁装置24の右端から洗浄水タンク18の右端まで広がっており、その幅寸法は、約15cmである。第1底面部18aも第2底面部18bも、前後方向の寸法は、洗浄水タンク18の前後方向の寸法に合致しており(図4参照)、約15cmである。また、第1底面部18aと第2底面部18bとの深さの差は、約4cmであり、第2底面部18bの左右方向の幅寸法の方が遙かに大きい。
一方、給水管34は、第2底面部18bを貫通しており、小タンク38は、第2底面部18bの上方に位置しており、第2底面部18bは平面視における小タンク38の投影面を包含している。小タンク38の投影面のサイズは、概ね、縦8cm×横6cm程度である。
また、洗浄水の洗浄水タンク18内への給水口34eは、第2底面部18bの上方であって、第1底面部18aよりも低い位置において、放射状に複数設けられている。
また、第1底面部18aと第2底面部18bとが隣接する領域は、段差部18cとなっており、第1底面部18a及び第2底面部18bのその他の周縁から立ち上がる壁面が、洗浄水タンク18の連続する滑らかな内側面18sを形成している。
また、洗浄水タンク18の第2底面部18b側の側端壁の下端18pが、下方に出っ張る第2底面部18bの裏側であって給水管34が貫通する部分よりも更に低い位置にまで出っ張っている。この出っ張り領域は、図2に示すように、洗浄水タンク18の第2底面部18b側の側壁の厚みを超えて内方に広がっていてもよい。但し、当該出っ張り領域の下端18pの位置は、給水管34と給水源との接続部よりは高い。
(基本的な作用)
次に、以上のような本実施形態による洗浄水タンク装置16の基本的な作用について説明する。本実施形態の洗浄水タンク装置は、大洗浄モードと小洗浄モードの2種類の洗浄モードを実施可能であるが、基本的な作用は共通しているため、大洗浄モードについてのみ説明する。
排水弁装置24の排水開始前の状態では、排水弁装置24の弁体(図示せず)が排水口20を閉止している。例えば、貯水タンク18内の初期水位は満水水位であり、フロート42は水没している。
使用者が操作レバーを操作すると、排水弁装置24が貯水タンク18の排水口20を開放する。これによって、水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始され、貯水タンク18内の水位が低下し始める。
貯水タンク18内の水位が逆止弁による封止作用を維持できる水圧を維持している間は、小タンク38内の水位は維持され、すなわち、フロート42は上昇した状態に維持される。従って、給水弁装置22による給水は行われない。
貯水タンク18内の水位が逆止弁による封止作用を維持できないレベルまで低下すると、当該逆止弁が下降し、小タンク38の底面に形成された開口が開放される。これにより、小タンク38内の水位が低下し始める。
そして、小タンク38内の水位が給水開始に低下すると、フロート42に作用していた浮力がフロート42の自重を下回って、フロート42が下降する。
すると、揺動部材が支点を中心に揺動し、給水バルブのパイロット孔が開放され、弁体が移動して、給水バルブが給水状態となる。
貯水タンク18内の水位が死水水位まで低下すると、排水弁装置24が貯水タンク18の排水口20を閉止する(小タンク38内の水位は零になっている)。この時、給水バルブ36が開放されて給水弁装置22による貯水タンク18への給水が継続して行われているため、貯水タンク18内の水位は直ちに死水水位から上昇する。
貯水タンク18内の水位が所定の水位まで上昇すると、逆止弁が上昇して、小タンク38の底面の開口を閉止する(未だ小タンク38内の水位は零である)。
貯水タンク18内の水位が更に上昇し、小タンク38の上縁を乗り越えて小タンク38内に流入し始めると、小タンク38内の水位は急激に上昇する。これにより、フロート42は迅速に上昇し、給水バルブ36は速やかに閉弁される(止水する)。
(本実施形態による特徴的な作用)
本実施形態では、小タンク38の投影面を包含する第2底面部18bを、排水口20が設けられた第1底面部18aよりも低くし、且つ、当該第2底面部18bの上方に洗浄水タンク18内への給水口34eを設けている。これによって、洗浄水タンク18内の洗浄水の水面の波立ちが小タンク38内の水位変動の不安定化を引き起こす程度を、有意に抑制できた。これは、第2底面部18bの方が第1底面部18aよりも深いために洗浄水タンク18内へ給水される洗浄水による水面の波立ち自体が抑制されることに加えて、小タンク38が第2底面部18bの更に上方に位置していることにより、小タンク38が水面の波立ちの影響を受けにくいためであると考えられる。
また、本実施形態によれば、第2底面部18bの上方で第1底面部18aよりも低い位置において洗浄水タンク内へ放射状に給水される洗浄水が、より深い第2底面部18bの領域の洗浄水を効果的に循環させるという効果もある。更に、第2底面部18bの上方で洗浄水が洗浄水タンク内へ給水されるため、当該洗浄水が第1底面部18aに設けられた排水弁29の動作に影響を及ぼすことも抑制できる。
また、第2底面部18bの第1底面部18aに対する深さと比較して、第2底面部18bの左右方向の幅寸法が大きいため、すなわち、第2底面部18bが十分広く設けられているため、水面の波立ちを抑制する効果が高い。
また、第1底面部18aと第2底面部18bとが隣接する段差部18cを除いて、第1底面部18a及び第2底面部18bの周縁から立ち上がる壁面が、洗浄水タンク18の連続する滑らかな内側面18sを形成しているため、水位が上がって第2底面部18bの周縁から溢れ出る際の洗浄水が乱流を引き起こす程度を抑制することができ、水面の波立ちを更に抑制することができる。
また、給水管34と給水源との接続が、より低い第2底面部18bの裏側の更に下方において行われるようになっているため、施工性が良好である。
また、本実施形態では、洗浄水タンク18の第2底面部18b側の側端壁の下端が、給水管34が貫通する第2底面部18bの部分の裏側よりも低く、且つ、給水管34と給水源との接続部よりも高い位置にある。これによって、下方に出っ張る第2底面部18bの領域が洗浄水タンク18の側端壁によって隠されて意匠性が向上する一方、前記の施工性は良好に維持される。
(他の実施形態)
図4は、本発明の他の実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す正面断面図であり、図5は、図4の構成に対応する洗浄水タンクの一例の斜視断面図である。
図4及び図5に示す例では、第2底面部の中に、更に深くなった部分が設けられている。図4及び図5において、第2底面部の内のより深い部分を18eで表し、第2底面部の内の残りの部分を18dで表している。給水管34は、第2底面部の内のより深い部分18eを貫通しており、給水口34eは、第2底面部の内の残りの部分18dよりも低い位置に放射状に設けられている。
その他の構成については、図2及び図3を用いて説明した前記実施形態と同様である。対応する構成には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
図4及び図5のような実施形態によっても、図2及び図3を用いて説明した前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 ボウル部
8 リム
10 リム吐水口
12 溜水部
16 洗浄水タンク装置
18 貯水タンク
18a 第1底面部
18b 第2底面部
18c 段差部
18d 第2底面部の他の例の一部
18e 第2底面部の他の例の一部
20 排水口
22 給水弁装置
24 排水弁装置
24a オーバーフロー管
34 給水管
34a 下側給水管
34e 流出口
38 小タンク
42 フロート

Claims (7)

  1. 便器に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置であって、
    内部に貯水した洗浄水を排出させる排水口を有する洗浄水タンクと、
    前記排水口を開閉する排水弁を有する排水弁装置と、
    前記洗浄水タンク内に設けられた小タンクと、
    前記小タンク内に設けられ、当該小タンク内の洗浄水の水位の変動に伴って当該小タンクに対して上下動するフロートと、
    前記小タンクに対する前記フロートの上下動に伴って、給水源から供給される洗浄水の前記洗浄水タンク内への給水及び止水を切り替える給水弁装置と、
    を備え、
    前記洗浄水タンクは、前記排水口が設けられた第1底面部と、前記第1底面部よりも低い位置にあって平面視における前記小タンクの投影面を包含する第2底面部と、を有しており、
    前記給水源から前記給水弁装置を介して前記洗浄水タンク内へ給水される洗浄水の当該洗浄水タンク内への給水口が、前記第2底面部の上方に設けられている
    ことを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 前記給水口は、前記第2底面部の上方において、前記第1底面部よりも低い位置において、放射状に複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
  3. 前記第2底面部の前記第1底面部に対する深さと比較して、前記第2底面部の左右方向の幅寸法が大きい
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄水タンク装置。
  4. 前記第1底面部と前記第2底面部とが隣接する領域を除いて、前記第1底面部及び前記第2底面部の周縁から立ち上がる壁面が、前記洗浄水タンクの連続する内側面を形成している
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄水タンク装置。
  5. 前記給水源と前記給水弁装置とを接続する給水管
    を更に備え、
    前記給水管は、前記第2底面部を貫通しており、
    前記給水管と前記給水源とは、前記洗浄水タンクより低い位置で接続される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄水タンク装置。
  6. 前記洗浄水タンクの第2底面部側の側端壁の下端が、前記給水管が貫通する前記第2底面部の部分の裏側よりも低く、且つ、前記給水管と前記給水源との接続部よりも高い位置にある
    ことを特徴とする請求項5に記載の洗浄水タンク装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の洗浄水タンク装置と、
    便器と、
    を備えたことを特徴とする水洗大便器。
JP2017130389A 2017-07-03 2017-07-03 洗浄水タンク装置 Active JP6880450B2 (ja)

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