JP2016065412A - 排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器 - Google Patents

排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器 Download PDF

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由貴子 柳野
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Abstract

【課題】排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器を提供する。【解決手段】本発明の排水ソケットは、水洗大便器の便器本体の排水路の出口部と便器本体内の下方領域の床に設けられた床下排水管の入口部とを連結する排水ソケットであって、便器本体側接続管部材と、この便器本体側接続管部材の出口部とを接続する床下側接続管部材と、を有し、便器本体側接続管部材は、下降管路と、この下降管路と接続する屈曲管路と、この屈曲管路と接続し水平方向に延びる水平管路を備え、屈曲管路の屈曲方向側である下降管路の内周側には、下降管路の前方側の内面に沿って水平管路の流入口に向け流下する排水の流れ方向を変換する平坦状の表面を有する突起部が形成されている。【選択図】図12

Description

本発明は、排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器に係わり、特に、水洗大便器の便器本体の排水路の出口部と床下に設けられた床下排水管の入口部とを連結する排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器に関する。
従来から、水洗大便器の種類の中で、サイホン作用を生じさせない便器として、洗い落し式便器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の洗い落し式便器は、サイホン作用を生じさせて便器を洗浄するサイホン式便器に比べて、水の落差による流水作用で汚物を押し流す方式で構造がシンプルであり、かつ安価であることに加えて、サイホン作用を生じさせないため、便器洗浄に用いられる洗浄水の量が少なくて済むという利点を有する。したがって、従来から便器に要請されている洗浄水の節水のニーズにも合致したものとなっている。
これらの利点を有する洗い落し式便器は、例えば、マンションや一戸建て住宅、店舗、その他の施設のトイレ室内のリフォームに対する低コスト化やトイレの節水化の要請に応え得る便器として多く採用されるようになっている。
しかしながら、トイレ室内において洗い落し式便器を用いたリフォームを行う際、洗い落し式便器本体の排水路の出口部とトイレ室の床下の排水管の入口部との相対位置がトイレ室内の便器の設置スペースによって制約されるため、リフォームに採用する洗い落し式便器本体の排水路の出口部の配置を変更するような便器の設計変更を行ったり、トイレ室床下の排水管の配置を変更したりするような配管工事を行ったりしなければならず、これらのリフォームに関する作業は非常に手間やコストがかかるという問題があった。
そこで、上述した特許文献1に記載されている従来の洗い落し式便器は、洗い落し式便器本体の排水路の出口部とトイレ室内の床下に設けられた床下排水管の入口部とを連結するリフォーム用の排水ソケットを採用することにより、トイレ室内のリフォームを行う際に、便器本体の設計変更を行ったり、床下排水管の配置を変更することなく、便器の取り換えを容易に行うことができるようになっている。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の洗い落し式便器に関するリフォーム用の排水ソケットは、洗い落し式便器本体の排水路の出口部と床下排水管の入口部との間の限られた狭いスペースに配置され、洗い落し式便器本体の排水路の出口部と床下排水管の入口部とを接続する排水ソケットの管路を上流側と下流側とでほぼ直角に屈曲させた構造となっている。したがって、排水ソケットの管路から床下排水管に排水される際、排水ソケットのほぼ直角に屈曲した管路内で排水が満水になると、この屈曲した管路内で上流側の排水を下流側へ引き込もうとする負圧によるサイホン作用が発生し、この排水ソケットの管路内で発生したサイホン作用により、洗い落し式便器本体の溜水が下流側に引き込まれて溜水不足や封水切れを招く可能性があるという問題がある。
このような排水ソケットの管路内のサイホン作用を抑制する対策として、特許文献1に記載されている従来の洗い落し式便器では、床下排水管の入口部とを接続する側の排水ソケットの直角に屈曲している部分に、管路内で発生する上流側の排水を下流側に引き込もうとする負圧を抑制する負圧抑制手段が形成されている。
一方、例えば、特許文献2に示されているように、戸建住宅やマンション等の建物に配備されるトイレや浴室等の排水用の配管構造において、排水が配管の曲管部内の一部の空間を閉塞して密封領域を作り、この密封領域が排水に引っ張られて負圧状態になり、上流側のトラップ内の封水を下流に引き込み封水を破ってしまう。この対策として、この曲管部の上方には、排水の鉛直下方への流下を規制し、流れを方向付けする整流面を有する旋回羽根が所定のピッチで螺旋状に設けられている。これにより、曲管部の曲がり方向側の内周面側に沿って流下した排水を、螺旋羽根の整流面で受け、この整流面の形状に沿った流れとなるように流路を変更させ、密封領域が形成され負圧状態となることを抑制している。
特開2011−179187号公報 特開2014−88754号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている、洗い落し式便器本体の排水路の出口部と床下排水管の入口部とを接続する排水ソケットにおいては、便器本体の排水路の出口部と接続する側の排水ソケットの直角に屈曲している部分において、屈曲している部分の曲がり方向の内周側に沿って流下した排水が、その下流側の流出口を閉塞して密封領域を作り、この密封領域が排水に引っ張られて負圧状態になりサイホン作用が発生し、洗い落し式便器本体の溜水が下流側に引き込まれて溜水不足や封水切れを招く可能性があるという問題がある。さらに、サイホン作用の必要のない洗い落し式便器においては、排水ソケット内でサイホン作用が発生すると排水がスムーズに流れることが阻害され排出性能が低下するという問題がある。
一方、特許文献2に記載されている螺旋羽根ように整流面の形状に沿った流れとなるように流路を変更されることも考えられるが、ある程度大きな整流面が必要となり、排水ソケット内に設けると、抵抗となり汚物混じりの排水がスムーズに流れずに排出性能が低下するといった問題がある。
特に、ジェットポンプ機構等を用いた洗い落し式水洗大便器においては、便器本体の排水路の出口部から排出される洗浄水量が比較的大流量となるので、顕著に上述した問題が発生する。
また、このような排水ソケットの管路内のサイホン作用を抑制する対策として、排水ソケットのほぼ直角に屈曲した管路自体の寸法を大きく設計することにより、ほぼ直角に屈曲した管路内が満水になることを防ぐことが考えられるが、下流側のほぼ直角に屈曲した管路は床下排水管に接続されており、床下排水管の管路寸法が規定されているために、大きくすることができない。さらに、排水ソケットの屈曲した管路の下流側に接続される床下排水管の管路の寸法をより大きく設計し、排水ソケットの管路内の排水を床下排水管に流出させやすくすることにより、排水ソケットの管路内を満水にさせにくく、サイホン作用を発生させにくくすることも考えられるが、床下排水管の管路寸法は、配管の施工基準等によっても厳しく制約されているため、床下排水管の寸法等については、リフォームの内容に応じて適宜設計変更することもできない。
そこで、本発明は、洗い落し式便器本体の排水路の出口部と床下排水管の入口部とを接続する排水ソケットにおいて、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明の排水ソケットは、水洗大便器の便器本体の排水路の出口部と便器本体内の下方領域の床に設けられた床下排水管の入口部とを連結する排水ソケットであって、便器本体の排水路の出口部に接続される便器本体側接続管部材と、この便器本体側接続管部材の出口部と床下排水管の入口部とを接続する床下側接続管部材と、を有し、便器本体側接続管部材は、下降管路と、この下降管路と接続する屈曲管路と、この屈曲管路と接続し水平方向に延びる水平管路を備え、上記屈曲管路の屈曲方向側である下降管路の内周側には、下降管路の前方側の内面に沿って水平管路の流入口に向け流下する排水の流れ方向を変換する平坦状の表面を有する突起部が形成されていることを特徴とする排水ソケット。
このように構成された本発明においては、下降管路の前方側の内面に沿って水平管路の流入口に向け流下する排水が平坦状の表面を有する突起部により水平管路の流入口外へと流れ方向が変換されるために、水平管路の流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の排水ソケットにおいて、好ましくは、突起部において、表面とは反対側に形成される裏面は、下降管路の中央軸側の先端から内面側の基端に向けて上方に傾斜又は水平に延びて形成されている。
このように構成された本発明においては、突起部の裏面とその下流側の下降管路の内面が鋭角又は直角で接続しているために、突起部により流れ方向が変換された排水が、その後、突起部の裏面を伝い、下降管路の内面に沿って水平管路の流入口へと流れることを抑制することができ、水平管路の流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の排水ソケットにおいて、好ましくは、突起部の表面は、下降管路の内面側の基端から下降管路の中央軸側の先端に向けて下方に傾斜して形成される。
このように構成された本発明においては、下降管路の内面に沿って水平管路の流入口に向け流下する排水が下方へ傾斜した突起部により、排水ソケット内の排水の流れに急激な圧損を与えることなく、水平管路の流入口外へと流れ方向が変換されるために、水平管路の流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の排水ソケットにおいて、好ましくは、突起部の表面を延ばした仮想線が屈曲管路の外周側の内面と交差するように、突起部の表面は傾斜して形成される。
このように構成された本発明においては、下降管路の内面に沿って水平管路の流入口に向け流下する排水が、屈曲管路の外周側の内面へ傾斜した突起部により、屈曲管路の外周側の内面へと流れ方向が変換され、その後、屈曲管路の外周側の内面に衝突した排水は、水平管路の流入口外へと跳ね上がるために水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の排水ソケットにおいて、好ましくは、突起部の表面の上流側の下降管路の前方側の内面は、突起部の表面に向かって内側下方へと傾斜して形成している。
このように構成された本発明においては、突起部の表面とその上流側の下降管路の内面とが、比較的に滑らかに接続しているために、排水ソケット内の排水の流れに急激な圧損を与えることなく、水平管路の流入口外へと流れ方向が変換されるために、水平管路の流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の排水ソケットにおいて、好ましくは、排水ソケットの入口部を上方からみた平面視で、突起部は、左右方向の中央領域に形成され、突起部の左右幅は、下降管路の流路の左右幅よりも短く形成されている。
このように構成された本発明においては、突起部は、左右方向の中央領域に形成されているために、突起部の両サイドは従来通り排水が流れ、排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明において、排水ソケットを備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制する水洗大便器を提供することができる。
本発明の排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器によれば、洗い落し式便器本体の排水路の出口部と床下排水管の入口部とを接続する排水ソケットにおいて、排水ソケット内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態による水洗大便器を示す平面図である。 図1のII−II線に沿って見た断面図である。 図1のIII−III線に沿って見た断面図である。 図1のIV−IV線に沿って見た断面図である。 図1のV−V線に沿って見た断面図である。 図1のVI−VI線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態による水洗大便器の給水装置を示す平面図である。 図7の正面図である。 図7の給水装置を示す概略正面図である。 図7の給水装置により供給される洗浄水の瞬間流量と時間との関係を示す線図である。 本発明の実施形態による排水ソケットの便器本体側接続管本体を示す平面図である。 図11のA−A線に沿って見た断面図と一部拡大断面図である。 図12のB−B線に沿って見た断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による水洗大便器を説明する。先ず、図1乃至図6により、本発明の実施形態による水洗大便器の基本構造を説明する。図1は本発明の実施形態による水洗大便器を示す平面図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た断面図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た断面図であり、図4は図1のIV−IV線に沿って見た断面図であり、図5は図1のV−V線に沿って見た断面図であり、図6は図1のVI−VI線に沿って見た断面図である。
本発明の実施形態による水洗大便器1は、床に設置された排水管(図示せず)に後述する排水トラップ管路が接続される床排水タイプの洗落し式水洗大便器である。
図1及び図2に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体2に洗浄水を供給する給水装置4を備えている。便器本体2は、表面に釉薬層が形成された陶器製であり、下部にスカート部7が形成され、上半分のうち前方にボウル部8が形成され、後方上部にはその上流端が給水装置4に連通する共通通水路10が形成され、さらに、後方下部に汚物を排出するための排水路12が形成されている。
上述した給水装置4は、貯水タンク5及び後述するジェットポンプユニット6を備えている。なお。本発明は、貯水タンクを持たず水道から直接洗浄水が供給される直圧式水洗大便器や、フラッシュバルブにより洗浄水が供給されるタイプの水洗大便器等にも適用できる。
ボウル部8は、ボウル形状の汚物受け面16と、上縁に位置するリム部18と、汚物受け面16の下方に形成された凹部20と、を備えている。ここで、リム部18の内周面22は、図2等に示すように、ボウル部8の内側空間に露出し且つ内側空間に向かって上方に延びる形状、具体的に言えば、内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。
ボウル部8のリム部18の内周面22の前方から見て左側の中央部の少し後方側に、洗浄水を吐水する第1リム吐水口24が形成され、前方から見て右側後方側に、第2リム吐水口26が形成されている。これらの第1リム吐水口24及び第2リム吐水口26は、同一方向(図1では反時計回りの方向)に旋回し、旋回流を形成するようになっている。
また、上述した水洗大便器1の後方上部に形成された共通通水路10は、便器前方に向かって、第1通水路28及び第2通水路30に分岐している。第1通水路28は、第1リム吐水口24に洗浄水を供給するためのものであり、第2通水路30は、第2リム吐水口26に洗浄水を供給するためのものである。
上述した水洗大便器1においては、第1リム吐水口24、第1通水路28及び第2リム吐水口26、第2通水路30は、陶器製の便器本体2と一体に形成されているが、本実施形態による水洗大便器は、この形態に限られず、第1リム吐水口、第1通水路及び第2リム吐水口、第2通水路を便器本体とは別体のディストリビユータ等により形成するようにしても良い。
ここで、図3乃至図6に示すように、リム部18の第1リム吐水口24から第2リム吐水口26までの領域は、その内周面22に沿って洗浄水が流れる通水路となるように、上述したように、内側に向かってオーバーハングした形状に形成されている。
さらに、排水路12は、凹部20の底面と接続しほぼ同一径(ほぼ同一断面形状)を有し且つ後方下方へ延びる導入管路32と、この導水管路32と接続し上方へ延びる排水トラップ管路34と、を備えている。この導水管路32は、入口32aを除く部分で、ほぼ同一径(ほぼ同一断面形状)を有し、管路内が同じ断面積となっている。また、排水トラップ管路34は、上昇路34aと下降路34bとから構成されている。
この導水管路32は、凹部20の底面と滑らかな連続湾曲面として繋がっており、凹部20から導入管路32に流入した洗浄水が導入管路32内をスムーズに流れるようになっている。
便器本体2の排水路12における下降路34bの出口部34cには、詳細は後述する排水ソケット100が接続されている。また、この排水ソケット100の下流側端部は、便器本体2が配置されている床Fの領域の下方に配置されて上下方向に延びる床下排水管(図示せず)の上端で開口している入口部に接続されている。
次に、図7乃至図10により、本発明の実施形態による水洗大便器1の給水装置4について説明する。図7は本発明の実施形態による水洗大便器の給水装置を示す平面図であり、図8は図7の正面図であり、図9は図7の給水装置を示す概略正面図であり、図10は図7の給水装置により供給される洗浄水の瞬間流量と時間との関係を示す線図である。なお、図9において、便宜上、ジェットノズル及びスロート管の配置が図7及び図8に示されたものと異なる配置に描かれている。
水洗大便器1の給水装置4は、貯水タンク5と、この貯水タンク5に洗浄水を供給する給水管路36と、この給水管路36に設けられた給水弁装置38と、この給水管路36の下流端に設けられ便器本体2に洗浄水を供給するためのジェットポンプユニット6と、使用者が手動操作により洗浄水の給水を行うための手動レバー40を備えている。
給水管路36の上流端には、外部の給水源から供給される洗浄水を止水するための止水栓41が設けられている。この止水栓41は、通常使用時は開状態に保持されている。
ジェットポンプユニット6は、逆V字形状のスロート管42と、ジェットノズル44とを備えている。具体的には、スロート管42の下流端が便器本体2の共通通水路10に連通する排水口45に接続され、その上流端には吸引口42aが形成され、この吸引口42aが貯水タンク5内の下部に位置するようになっている。さらに、スロート管42の吸引口42aに対向するように、ジェットノズル44が配置され、スロート管42の吸引口42aとジェットノズル44は、常時、貯水タンク5内で水没した状態となっている。
ジェットポンプ6は、ジェットノズル44からスロート管42の吸引口42aに向けて高速の洗浄水を噴射し、このとき、ジェットノズル44に近いスロート管42内の吸引口42a近傍の空間が負圧となり、この負圧によりジェットポンプ作用(エジェクタ効果)を誘発させることにより、貯水タンク5内の近傍の洗浄水を吸引し、この洗浄水とジェットノズル44から噴出される洗浄水とが一緒になり、スロート管42内を流れ、排水口45を経て、便器本体2の共通通水路10に供給されるようになっている。
給水管路36には、上述した給水弁装置38以外に、給水弁装置38の上流側に定流量弁46が、下流側に真空破壊弁48が設けられている。この定流量弁46は、給水弁装置38に供給される洗浄水を定流量とするためのものであり、真空破壊弁48は、外部から空気を吸入して真空破壊弁48からジェットノズル44までの管路内が負圧にならないようにするためのものである。
給水弁装置38は、パイロット式ダイアフラム弁であり、主弁座50と、この主弁座50に着座して止水する止水状態と主弁座50から離間して給水する給水状態とを切り換えるダイアフラム弁である主弁体52と、その内部の圧力により主弁体52を主弁座50に対して移動させる圧力室54とを備えている。圧力室54には、圧力室54の圧力を開放する第一穴56及び第二穴58と、上述した手動レバー40における使用者の手動操作と連動して第一穴56を開閉する第一パイロット弁60と、貯水タンク5内の洗浄水の水位に伴い上下動するフロート62と、このフロート62の上下動により第二穴58を開閉する第二パイロット弁64が設けられている。
また、主弁体52には、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、ブリード穴により給水管路36の一次側流路Aと圧力室54の内部とが連通するようになっている。ここで、第一穴56は、その開口面積が第二穴58の開口面積よりも大きく形成されている。また、第一穴56は、第二穴58よりも、図9に示すように、上方位置に形成されている。
第一パイロット弁60は、駆動軸65により手動レバー40に接続され、使用者の手動レバー40の手動操作により、第一穴56を開閉するようになっている。ここで、手動レバー40は、図8において、手前側(一方向)に回動操作させた場合には大洗浄がなされ、奥側(他方向)に回動操作させた場合には小洗浄がなされるようになっている。
この給水弁装置38は、通常は止水状態であり、止水状態では、第一穴56及び第二穴58は共に塞がれており、且つ、給水管路36の一次側流路Aは圧力室54とブリード穴を通じて連通しているため、一次側流路Aと圧力室54の水圧は同じ水圧(=一次側流路圧力)、また二次側流路Bは大気開放となり、主弁体52に水圧が作用する面積の方が一次側流路Aの面積よりも大であるので、主弁体52は主弁座50に押付けられ閉じられている。
給水弁装置38において、第一穴56及び/又は第二穴58が第一パイロット弁60及び/又は第二パイロット弁64により開放されると、圧力室54から洗浄水が流出し、圧力室54内の圧力が低下し、主弁体52が主弁座50から離れるように移動し、開弁し、吐水状態となる。
給水弁装置38において、第一穴56及び第二穴58が第一パイロット弁60及び第二パイロット弁64により閉じられると、再度圧力室54の圧力が一次側流路圧力となり、主弁体52が主弁座50に向けて移動し、最終的に閉弁された状態(止水状態)となる。なお、このとき、一次側流路Aの洗浄水が、圧力室54内へブリード穴から少しずつ注入されるため、第一穴56及び第二穴58を塞いでから、所定時間遅れて、主弁体52が閉弁状態(止水状態)となるようになっている。
次に、図9に示すように、スロート管42の下端近傍には、ジェット吐水とタンク貯水とを切換えるための切換弁66と、この切換弁66に取り付けられたフロート68が設けられている。このフロート68は、貯水タンク5内の水位により上下動するため、水位が低くなったときは、フロート68も下降し、それにより、切換弁66がスロート管42内の流路を塞ぐようになっている。スロート管42内の流路が塞がれた状態では、ジェットノズル44から噴射された洗浄水は、切換弁66に衝突し、スロート管42内を流れることなく、貯水タンク5内に流れ、貯水タンク5内に貯水される。また、所定水位に達して貯水が完了すると、フロート68も上昇し、それにより、切換弁66がスロート管42内の流路を開放するようになっている。スロート管42内の流路を開放された状態では、ジェットノズル44から噴射された洗浄水は、スロート管42内を流れ、便器本体2に供給されるようになっている。
さらに、貯水タンク5内には、大洗浄及び小洗浄に必要な洗浄水量を切り換えるための大小洗浄切換機構70が設けられている。この大小洗浄切換機構70は、貯水タンク5内をジェットノズル44及びスロート管42の吸引口42aを取り囲む空間と他の空間とを仕切りその上方が開放されている仕切壁72と、この仕切壁72に形成された開口74と、この開口74を開閉するために仕切壁72に取り付けられた開閉弁76と、を備えている。
大小洗浄切換機構70の開閉弁76は、鎖78により駆動軸65に接続され、小洗浄のために、使用者により手動レバー40が他方向に回動操作された場合に、鎖78により開閉弁76が引き上げされ、開閉弁76により開口74を閉じるようになっている。
次に、貯水タンク5内には、便器本体2を洗浄後に便器本体2に補給水を供給するため補給水供給パイプ82が設けられている。この補給水供給パイプ82の下方端82aはスロート管42の下流側端に連通し、上方端82bには補給水供給口84が形成されている。
図9に示すように、貯水タンク5内の水位WLは、以下の位置となる。水位WL1は仕切壁72の開口74の下端位置であり大洗浄が終了したときの水位を示し、水位WL2は仕切壁72の上端位置であり小洗浄が終了したときの水位を示し、水位WL3は水洗大便器1の使用前又は使用後の通常の水位を示し、水位WL4は大洗浄又は小洗浄後に給水弁装置38により貯水タンク30内に洗浄水が給水されその後給水が停止した直後(且つ洗浄水補給前)の止水状態を示す水位である。
図10に示されているように、ジェットポンプユニット6を備えた給水装置4は、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体2へ供給することができる。具体的に言えば、給水装置4は、例えば、瞬間流量85L/分の洗浄水を4秒間継続して便器本体2へ供給するようになっている。なお、給水装置4による瞬間流量は、約65L/分〜約85L/分の範囲の大流量が好ましくは、また、約3秒〜約7秒継続して供給することが好ましい。
次に、図2、図11乃至図13により、本実施形態の排水ソケット100の構成について詳細に説明する。図11は、本発明の実施形態による排水ソケットの便器本体側接続管本体を示す平面図である。図12は、図11のA−A線に沿って見た断面図と一部拡大断面図である。図13は、図12のB−B線に沿って見た断面図である。図2に示すように、排水ソケット100は、上流側から下流側の順に、便器本体側接続管部材102、及び、床下側接続管部材104を備えている。
また、排水ソケット100の便器本体側接続管部材102は、上流側から下流側の順に、便器本体側接続管本体103、及び、管路延長用連結管105を備えている。さらに、排水ソケット100の床下側接続管部材104は、外側ケーシング部材104a、屈曲部材104b、及び、ベース部材104cを備えている。なお、詳細な説明は従来技術と同一であるために省略するが、屈曲部材104bの外側と外側ケーシング部材104aの内側の間の通気路は、床下側接続管部材104の排水路内が満水となった際に排水路の上流側の排水を下流側に引き込もうとする負圧を抑制する負圧抑制手段として機能するようになっている。
排水ソケット100の便器本体側接続管部材102の便器本体側接続管本体103の上方位置には、上方に向けて開口する入口部103aが形成され、この便器本体側接続管本体103の入口部103aは、便器本体2の排水路12における下降路34bの出口部34cに接続されている。
また、便器本体側接続管本体103には、この入口部103aから便器本体側接続本体103を鉛直下方に向かって所定距離延びる下降管路103bが形成され、この下降管路103bの下流端には、鉛直下方から便器本体2の前方側(図2、図12の右方向)に向けてほぼL字形形状で屈曲する屈曲管路103cが一体的に接続して形成され、この屈曲管路103cの下流端には、所定長さ便器本体2の前方側へと水平方向に延びる水平管路103dが一体的に接続して形成されている。
便器本体側接続管本体103の下降管路103bの内周側(便器本体2の前方側(図2、図12の右方向))、つまり、屈曲管路cが屈曲する側には、下降管路103bの中央軸に向かって突出する突起部110が形成されている。突起部110の表面110aは、平坦状に形成されており、下降管路103bの前方側(屈曲管路cが屈曲する側)の内面103eに沿って水平管路の流入口103fに向け流下する排水の流れWを受け止めることができるようになっており、その流れ方向を変換させることができる。
また、突起部110の裏面110b(表面110aの反対側の面)は、下降管路103bの前方側(屈曲管路cが屈曲する側)の内面103eと接する基端から下降管路103bの中央軸側の先端に向けて下方に傾斜又は水平に延びて形成されている。つまり、突起部110の裏面110bとその下流側の下降管路103bの内面103eが鋭角又は直角で接続しているために、突起部110により流れ方向変換された排水が、その後、突起部110の裏面110bを伝い、下降管路103bの前方側の内面(突起部110の下方側)に沿って水平管路103dの流入口103fへと流れることを抑制することができる。
さらに、突起部110の表面110aは、下降管路103bの中央軸に向かって下方に傾斜しており、具体的には、表面110a上の線を傾斜方向に延ばした仮想線Xが屈曲管路103cの外周側の内面103gと交差(Y点)するように、突起部110の表面110aは傾斜して形成されている。
これにより、下降管路103bの前方側の内面103eに沿って水平管路103dの流入口103fに向け流下する排水が突起部110により流れ方向が変換され、屈曲管路103cの外周側の内面103gへと確実に導くことができる。その後、屈曲管路103cの外周側の内面103gに衝突した排水は、ほぼ鉛直方向に跳ね上がり、水平管路103dの流入口103f外へと流れ、水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。
下降管路103bの前方側(屈曲管路cが屈曲する側)の内面103eと、突起部110の表面110aは、同じように、下降管路103bの中央軸に向かって下方へと傾斜しており、互いが滑らかに連続して接続されている。これにより、排水ソケット100内の排水の流れに急激な圧損を与えることなく流れ方向が変換されるために、排水ソケット100内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
図11において、平面視で、突起部110は、便器本体2の左右方向の中央領域に形成されている。また、左右方向の両端領域には突起部110は形成されていない。つまり、突起部110は、左右方向の中央領域に位置し、突起部110の左右幅D1は、下降管路103bの流路の左右幅D2よりも短く形成されている。突起部110の形成されている中央領域は流れ方向が変換されるが、左右方向の両端領域は従来通り排水が流れ、排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本実施形態による排水ソケット100は、水洗大便器1の便器本体2の排水路の出口部34cと便器本体内の下方領域の床に設けられた床下排水管の入口部とを連結する排水ソケット100であって、便器本体の排水路の出口部に接続される便器本体側接続管部材102、103と、この便器本体側接続管部材102、103の出口部と床下排水管の入口部とを接続する床下側接続管部材104と、を有し、便器本体側接続管部材102、103は、下降管路103bと、この下降管路103bと接続する屈曲管路103cと、この屈曲管路と接続し水平方向に延びる水平管路103dを備え、屈曲管路103cの屈曲方向側である下降管路103bの内周側には、下降管路103bの前方側の内面に沿って水平管路103dの流入口103fに向け流下する排水の流れ方向を変換する平坦状の表面110aを有する突起部110が形成されている。
このように構成された本実施形態においては、下降管路103bの前方側の内面に沿って水平管路103dの流入口に向け流下する排水が平坦状の表面110aを有する突起部110により水平管路103dの流入口外へと流れ方向が変換されるために、水平管路103dの流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の排水ソケット100において、好ましくは、突起部110において、表面110aとは反対側に形成される裏面110bは、下降管路103bの中央軸側の先端から内面側の基端に向けて上方に傾斜又は水平に延びて形成されている。
このように構成された本実施形態においては、突起部110の裏面110bとその下流側の下降管路103bの内面が鋭角又は直角で接続しているために、突起部により流れ方向が変換された排水が、その後、突起部110の裏面110bを伝い、下降管路103bの内面103eに沿って水平管路103dの流入口103fへと流れることを抑制することができ、水平管路103dの流入口103fに水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本実施形態の排水ソケット100において、好ましくは、突起部110の表面110aは、下降管路103bの内面側の基端から下降管路の中央軸側の先端に向けて下方に傾斜して形成される。
このように構成された本実施形態においては、下降管路103bの内面に沿って水平管路103dの流入口103fに向け流下する排水が下方へ傾斜した突起部110により、排水ソケット100内の排水の流れに急激な圧損を与えることなく、水平管路103dの流入口103f外へと流れ方向が変換されるために、水平管路103dの流入口103fに水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット100内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の排水ソケット100において、好ましくは、突起部の表面を延ばした仮想線Xが屈曲管路103cの外周側の内面103gと交差するように、突起部110の表面110aは傾斜して形成される。
このように構成された本実施形態においては、下降管路103bの内面103eに沿って水平管路103dの流入口に向け流下する排水が、屈曲管路103cの外周側の内面103gへ傾斜した突起部110により、屈曲管路103cの外周側の内面103gへと流れ方向が変換され、その後、屈曲管路103cの外周側の内面103gに衝突した排水は、水平管路103dの流入口103f外へと跳ね上がるために水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット103内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
本実施形態の排水ソケット100において、好ましくは、突起部の表面110aの上流側の下降管路103bの前方側の内面103eは、突起部の表面110aに向かって内側下方へと傾斜して形成している。
このように構成された本実施形態においては、突起部の表面110aとその上流側の下降管路103bの前方側の内面103eとが、比較的に滑らかに接続しているために、排水ソケット100内の排水の流れに急激な圧損を与えることなく、水平管路103dの流入口外へと流れ方向が変換されるために、水平管路103dの流入口に水膜が形成され密封領域が生じることを防ぐことができる。よって、排水ソケット100内を流れる汚物混じりの排水がスムーズに流れ排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の排水ソケット100において、好ましくは、排水ソケット100の入口部103aを上方からみた平面視で、突起部110は、左右方向の中央領域Cに形成され、突起部110の左右幅D1は、下降管路103bの流路の左右幅D2よりも短く形成されている。
このように構成された本実施形態においては、突起部110は、左右方向の中央領域Cに形成されているために、突起部110の両サイドSは従来通り排水が流れ、排出性能を維持しつつ、上流側の洗浄水を下流側に引き込もうとする負圧を効果的に抑制することができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 給水装置
5 貯水タンク
6 ジェットポンプユニット
8 ボウル部
100 排水ソケット
102 便器本体側接続管部材
103 便器本体側接続管本体
103a 入口部
103b 下降管路
103c 屈曲管路
103d 水平管路
103e 下降管路の内面
103f 水平管路の流入口
103g 屈曲管路の外周側の内面
105 管路延長用連結管
110 突起部
110a 突起部の表面
110b 突起部の裏面

Claims (7)

  1. 水洗大便器の便器本体の排水路の出口部と便器本体内の下方領域の床に設けられた床下排水管の入口部とを連結する排水ソケットであって、
    上記便器本体の排水路の出口部に接続される便器本体側接続管部材と、
    この便器本体側接続管部材の出口部と床下排水管の入口部とを接続する床下側接続管部材と、を有し、
    上記便器本体側接続管部材は、下降管路と、この下降管路と接続する屈曲管路と、この屈曲管路と接続し水平方向に延びる水平管路を備え、上記屈曲管路の屈曲方向側である上記下降管路の内周側には、下降管路の前方側の内面に沿って上記水平管路の流入口に向け流下する排水の流れ方向を変換する平坦状の表面を有する突起部が形成されていることを特徴とする排水ソケット。
  2. 上記突起部において、上記表面とは反対側に形成される裏面は、上記下降管路の中央軸側の先端から内面側の基端に向けて上方に傾斜又は水平に延びて形成されていることを特徴とする請求項1記載の排水ソケット。
  3. 上記突起部の表面は、上記下降管路の内面側の基端から下降管路の中央軸側の先端に向けて下方に傾斜して形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の排水ソケット。
  4. 上記突起部の表面を延ばした仮想線が上記屈曲管路の外周側の内面と交差するように、上記突起部の表面は傾斜して形成されることを特徴とする請求項3記載の排水ソケット。
  5. 上記突起部の表面の上流側の上記下降管路の前方側の内面は、上記突起部の表面に向かって内側下方へと傾斜して形成していることを特徴とする請求項3又は4記載の排水ソケット。
  6. 上記排水ソケットの入口部を上方からみた平面視で、上記突起部は、左右方向の中央領域に形成され、上記突起部の左右幅は、上記下降管路の流路の左右幅よりも短く形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の排水ソケット。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の排水ソケットを備えた水洗大便器。
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