JP2015178729A - 水洗大便器 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明においては、給水装置により一定の大流量の洗浄水が所定時間継続して便器本体へ供給される場合であっても、第2リム吐水部の直ぐ上流側の領域のリム部の内周面に第1リム吐水部から吐水された洗浄水の方向をガイドするガイド部が設けられ、このガイド部が、第1リム吐水部から吐水され第2リム吐水部に到達する洗浄水の方向と、第2リム吐水部から吐水される洗浄水の方向が、ほぼ同一方向となるように形成されているので、第1リム吐水部から吐水され第2リム吐水部に到達する洗浄水と第2リム吐水部から吐水された洗浄水とがスムーズに合流し、両者が激しく衝突することがない。その結果、本発明によれば、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、さらに、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部からの洗浄水がスムーズに合流して、その合流した乱れが抑制された勢いのある洗浄水によりボウル部を洗浄することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、ガイド部が、リム部の内周面の一部により形成され、平面視で所定の角度だけ内側に屈曲したガイド壁面であるので、第1リム吐水部から吐水された洗浄水の方向を乱れを抑制してスムーズに変えることができる。その結果、本発明によれば、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部から吐水された洗浄水を、第2リム吐水部の下流領域で、よりスムーズに合流させることができ、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止して、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、第2リム吐水部から吐水される洗浄水の方向が第2通水路により確実に規定され、ガイド部のガイド壁面が、この第2通水路とほぼ同一方向に形成されているために、第2リム吐水部から吐水された洗浄水と第1リム吐水部から吐水された洗浄水を、第2リム吐水部の下流領域で、確実にスムーズに合流させることができる。この結果、本発明によれば、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、第2吐水部の下流領域のリム部の内周面が、平面視で、ガイド部のガイド壁面とほぼ同一方向に形成されているので、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部から吐水された洗浄水が、第2リム吐水部の下流領域で合流した後も、スムーズに乱れが抑制された状態で流すことができるために、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、第2吐水部の下流領域のリム部の内周面の底部と、第2リム吐水部の直ぐ上流側の領域のリム部の内周面の底面とが、連続した平坦面で形成されているので、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部から吐水された洗浄水が、第2リム吐水部の下流領域で合流する際に、リム部の内周面の底面から受ける乱れを抑制することができるため、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部から吐水された洗浄水を、第2リム吐水部の下流領域で、よりスムーズに合流させることができる。この結果、本発明によれば、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、ガイド部のガイド壁面の曲率半径は、平面視で、30〜60mmである、第1リム吐水部から吐水された洗浄水の方向を乱れを抑制してスムーズに変えることができ、第2リム吐水部から吐水された洗浄水に第1リム吐水部から吐水された洗浄水を、第2リム吐水部の下流領域で、よりスムーズに合流させることができる。この結果、本発明によれば、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、ガイド部のガイド壁面の洗浄水の流れ方向に沿った長さは、10〜20mmであるので、第1リム吐水部から吐水された洗浄水の乱れを抑制してスムーズに変えることができ、第1リム吐水部から吐水された洗浄水に第2リム吐水部から吐水された洗浄水を、第2リム吐水部の下流領域で、よりスムーズに合流させることができる。この結果、本発明によれば、第2リム吐水部の下流領域で水溢れが発生することを防止することができ、洗浄性能を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、給水装置が、一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給するジェットポンプユニットであっても、第2リム吐水部の下流領域で水溢れを防止しつつ洗浄性能を向上させることができる。また、節水化しても便器洗浄性能が良好となる。
図1及び図2に示すように、水洗大便器1は、便器本体2と、この便器本体2に洗浄水を供給する給水装置4を備えている。便器本体2は、表面に釉薬層が形成された陶器製であり、下部にスカート部7が形成され、上半分のうち前方にボウル部8が形成され、後方上部にはその上流端が給水装置4に連通する共通通水路10が形成され、さらに、後方下部に汚物を排出するための排水管路12が形成されている。
この導水管路32は、凹部20の底面と滑らかな連続湾曲面として繋がっており、凹部20から導入管路32に流入した洗浄水が導入管路32内をスムーズに流れるようになっている。
図1に示すように、便器本体2のボウル部8には、上述したように、ボウル部8のリム部18の内周面22の前方から見て左側の中央部の少し後方側に、洗浄水を吐水する第1リム吐水口24が形成され、前方から見て右側後方側に、第2リム吐水口26が形成されている。これらの第1リム吐水口24及び第2リム吐水口26は、洗浄水を同一方向に吐水し、旋回流を形成するようになっている。
また、ガイド壁面92は、平面視で、第2吐水口26の近傍の第2通水路30とほぼ同一方向(平面視で平行な方向)に形成されている。
また、第2吐水口26の下流領域(ボウル部8の後方領域)のリム部18の内周面22の底部22a(汚物受け面16の上端領域でもある)と、第1リム吐水口24の直ぐ上流側のリム部18の内周面22の底部22a(汚物受け面16の上端領域でもある)とが、連続した平坦面(汚物受け面16の上端領域)で形成されている。
2 便器本体
4 給水装置
5 貯水タンク
6 ジェットポンプユニット
8 ボウル部
16 汚物受け面
18 リム部
22 リム部の内周面
22a リム部の内周面の底部
24 第1リム吐水口
26 第2リム吐水口
28 第1通水路
30 第2通水路
90 ガイド部
92 ガイド壁面
R2 ガイド壁面の円弧部の曲率半径
L ガイド壁面の長さ
α ガイド壁面の屈曲角度
Claims (8)
- 洗浄水を便器本体に供給して洗浄する水洗大便器であって、
一定の大流量の洗浄水を所定時間継続して便器本体へ供給する給水装置と、
ボウル形状の汚物受け面と、上縁に位置し内側に露出する内周面を有するリム部と、を備えたボウル部と、
上記リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1リム吐水部と、
上記リム部の内周面に沿って上記第1リム吐水部により形成される旋回流と同一方向に洗浄水を吐水する第2リム吐水部と、
上記給水装置からの洗浄水を第1リム吐水部に供給する第1通水路と、
上記給水装置からの洗浄水を第2リム吐水部に供給する第2通水路と、を有し、
上記第2リム吐水部の直ぐ上流側の領域の上記リム部の内周面に上記第1リム吐水部から吐水された洗浄水の方向をガイドするガイド部が設けられ、
このガイド部は、上記第1リム吐水部から吐水され上記第2リム吐水部に到達する洗浄水の方向と、上記第2リム吐水部から吐水される洗浄水の方向が、ほぼ同一方向となるように形成されていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記ガイド部は、上記リム部の内周面の一部により形成され、平面視で所定の角度だけ内側に屈曲したガイド壁面である請求項1に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部のガイド壁面は、平面視で、上記第2吐水部近傍の上記第2通水路とほぼ同一方向に形成されている請求項2に記載の水洗大便器。
- 上記第2吐水部の下流領域のリム部の内周面は、平面視で、上記ガイド部のガイド壁面とほぼ同一方向に形成されている請求項3に記載の何れか記載の水洗大便器。
- 上記第2吐水部の下流領域のリム部の内周面の底部と、上記第2リム吐水部の直ぐ上流側の領域の上記リム部の内周面の底面とが、連続した平坦面で形成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部のガイド壁面の曲率半径は、平面視で、30〜60mmである請求項2乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記ガイド部のガイド壁面の洗浄水の流れ方向に沿った長さは、30〜80mmである請求項2乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記給水装置は、洗浄水を貯水する貯水タンクと、少なくともその一部が上記貯水タンク内で水没した状態で配置されたジェットポンプユニットを備えている請求項1乃至7に記載の水洗大便器。
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