JP7316521B2 - 洗浄水タンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄水タンク装置に係り、特に、便器本体を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置に関する。
従来、特許文献1に示すように、タンク内の水位を検知するフロートスイッチを備えたタンク装置が知られている。このようなタンク装置においては、フロートスイッチはタンク内の水位が水位上昇時に予め決められた水位に達したときに検知信号を発する。この検知信号を受信した制御装置は、給水を停止させる。
特開2016-891号公報
しかしながら、本発明の発明者は、上述のような従来のフロートスイッチを、洗浄水タンク内の洗浄水をポンプによって引き込んで便器本体へ送るタンク装置に適用しようとする場合、ポンプの駆動時、特にポンプの駆動開始直後において、ポンプが洗浄水タンク内の洗浄水を比較的強い力で引き込み、その水流の流れによってフロートスイッチが取水口部側に引き込まれるように動き、フロートスイッチが一瞬取水口部側に下がってしまうという問題が生じることを見出した。これにより、フロートスイッチが洗浄水タンク内の水位が規定水位に到達したことを示す検知信号を発信してしまい、この検知信号を受け取った制御部が、水位が規定水位に到達したと誤って判断して、ポンプの駆動を停止させることとなる。よって、ポンプの駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水の流量が不足するという問題が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点と課題を解決するためになされたものであり、ポンプ装置の駆動時にフロートスイッチが規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、便器本体を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、洗浄水を貯水する洗浄水タンクと、上記洗浄水タンク内に設けられた取水口部から取り入れた洗浄水を上記便器本体に送るポンプ装置と、上記洗浄水タンク内に設けられたフロートスイッチであって、上記洗浄水タンク内の水位が規定水位に到達したときに上記規定水位に到達したことを示す検知信号を発信する、上記フロートスイッチと、上記フロートスイッチから発信される上記規定水位の上記検知信号に基づいて上記ポンプ装置の駆動を停止させる制御部とを備え、上記制御部は、上記ポンプ装置の駆動開始から所定期間が経過するまで、上記フロートスイッチから発信される上記規定水位の上記検知信号を受信したとしても、上記ポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させる制御を行うキャンセルモードを備えることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、仮にポンプ装置の駆動開始直後に、フロートスイッチが取水口部に向けて流れる水流により取水口部に向けて引かれ、フロートスイッチが規定水位の検知信号を発信してしまう場合においても、制御部は、キャンセルモードにより、ポンプ装置の駆動開始から所定期間が経過するまで、このような検知信号を受信したとしても、ポンプ装置の駆動を停止させない制御を行うことができる。これにより、ポンプ装置の駆動時にフロートスイッチが規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記制御部の上記キャンセルモードにおける所定期間は、上記ポンプ装置の駆動開始から水位が上記規定水位に到達すると想定される時間内の値に設定される。
このように構成された本発明においては、ポンプ装置の駆動開始から水位が規定水位に到達すると想定される時間内の所定期間の間、フロートスイッチが規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記洗浄水タンクは、貯水空間の一部が下方に突出する下方突出空間を形成し、上記下方突出空間内に上記ポンプ装置の上記取水口部が配置される。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンクが、貯水空間の一部が下方に突出する下方突出空間を形成し、下方突出空間内に上記ポンプ装置の取水口部が配置されている。このような構成を持つ洗浄水タンクにおいては、洗浄水タンク内の洗浄水が下方突出空間内の取水口部に向けて流れる水流が比較的強くなり、洗浄水が取水口部に引き込まれる力が、洗浄水タンクが下方突出空間を形成していない場合と比べて強くなりやすい。このような構成を持つ洗浄水タンクにおいても、フロートスイッチが誤検知をした場合であっても、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記フロートスイッチは、平面視で上記下方突出空間と重なる位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、フロートスイッチが、下方突出空間の上方に配置されているため、洗浄水タンク内の洗浄水が下方突出空間内の取水口部に向けて流れる水流が、フロートスイッチの周囲から下方に向けて流れ、フロートスイッチを下方に引き込む力を生じさせやすくなる。このようにフロートスイッチが誤検知をしやすくなる構成であっても、フロートスイッチが誤検知をした場合に、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記制御部は、上記キャンセルモード実行後に上記フロートスイッチが水位が上記規定水位に到達したことを示す検知信号を発信する場合に、上記フロートスイッチによるこの規定水位の検知から一定時間経過後に上記ポンプ装置の駆動を停止させるタイマー制御モードを備える。
このように構成された本発明においては、制御部がタイマー制御モードを備えることにより、フロートスイッチを実際の死水水位よりも上方の規定水位に配置することができる。これにより、フロートスイッチを取水口部から死水水位までの距離よりも離れた距離の規定水位の位置に配置でき、フロートスイッチの誤検知をより抑制することができる。
また、本発明は、好ましくは上記洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、洗浄水タンク装置から便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができ、洗浄水タンク装置から安定した便器本体への洗浄水の供給が行われるので、便器本体での洗浄性能が安定する。
本発明の洗浄水タンク装置によれば、ポンプ装置の駆動時にフロートスイッチが規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置の駆動が停止されることにより洗浄水タンクから便器本体へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す全体構成図である。 図1の洗浄水タンク装置の上面図である。 図1の洗浄水タンク装置の側面図である。 図2のIV-IV線に沿って見た断面図である。 図3のV-V線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による水洗大便器の洗浄水タンク装置においてポンプ装置の駆動開始から駆動停止までの洗浄水タンク装置の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による水洗大便器の大洗浄モードにおける各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。 比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における水洗大便器の大洗浄モードにおいて第2フロートスイッチに誤検知があった場合の各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態による水洗大便器の小洗浄モードにおける各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。 比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における水洗大便器の小洗浄モードにおいて第1フロートスイッチに誤検知があった場合の各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器装置を説明する。
先ず、図1により、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の構造を説明する。ここで、図1は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す全体構成図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器1は、洗浄水により洗浄され汚物を排出する水洗大便器装置である。水洗大便器1は、便器本体2と、便器本体2の後方に配置された給水装置4と、便器本体2の後方に配置された洗浄水タンク装置6とを備えている。
便器本体2は陶器製である。便器本体2には、汚物を受けるボウル部12と、このボウル部12の底部から延びる排水トラップ管路14と、ジェット吐水を行うジェット吐水口16と、リム吐水を行うリム吐水口18とが形成されている。ジェット吐水口16は、ボウル部12の底部に形成されており、排水トラップ管路14の入口に指向してほぼ水平に配置され、洗浄水を排水トラップ管路14に向けて吐出するようになっている。リム吐水口18は、ボウル部12の左側上部後方に形成されており、ボウル部12の上縁に沿って洗浄水を吐出するようになっている。
排水トラップ管路14は、入口部14aと、この入口部14aから上昇するトラップ上昇管14bと、このトラップ上昇管14bから下降するトラップ下降管14cとからなり、トラップ上昇管14bとトラップ下降管14cとの間が頂部14dとなっている。ここで、排水トラップ管路14のトラップ下降管14cの下端には、排水管8が接続されている。
本実施形態による水洗大便器1は、洗浄水を供給する水道に直結されており、水道の給水圧力によりリム吐水口18から洗浄水が吐出される。また、ジェット吐水に関しては、後述するように、洗浄水タンク装置6の洗浄水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ装置22によって送出して、大流量でジェット吐水口16から吐出させるようになっている。
次に、本実施形態による水洗大便器1の給水装置4を説明する。
図1に示すように、給水装置4には、水道から洗浄水が供給される給水路24が設けられ、この給水路24には、上流側から、止水栓26、ストレーナ28、分岐金具30、定流量弁32、ダイヤフラム式の電磁開閉弁34、給水路切替弁36がそれぞれ設けられている。
給水路切替弁36の下流側には、リム吐水口18に洗浄水を供給するためのリム側給水路38、及び、洗浄水タンク20に洗浄水を供給するためのタンク側給水路40が接続されている。
電磁開閉弁34を通過した洗浄水は、給水路切替弁36により、リム側であるリム側給水路38からリム吐水口18へ、及び/又は、タンク側であるタンク側給水路40から洗浄水タンク20に供給される。このように、水洗大便器1は、リム吐水に関しては水道の水圧(直圧)を利用して給水して便器を洗浄し、さらに、ジェット吐水に関しては、洗浄水タンク20に貯水された洗浄水をポンプ装置22によって加圧してジェット吐水口16から吐出させるようになっているハイブリッド式(水道直圧式+タンク給水式)の給水装置を有するハイブリッド式水洗大便器である。また、リム側給水路38には、リム吐水用バキュームブレーカ48が設けられている。タンク側給水路40にも、逆止弁であるバキュームブレーカ42が設けられている。タンク側給水路40と洗浄水タンク20の接続部には、ボール式逆止弁43が設けられている。戻り管路50と洗浄水タンク20の接続部にも、ボール式逆止弁44が設けられている。
次に、図1乃至図5を参照して、洗浄水タンク装置6を詳細に説明する。
図2は、図1の洗浄水タンク装置の上面図であり、図3は、図1の洗浄水タンク装置の側面図であり、図4は図2のIV-IV線に沿って見た断面図であり、図5は図3のV-V線に沿って見た断面図である。
洗浄水タンク装置6は、洗浄水を貯水する洗浄水タンク20と、洗浄水タンク20内に設けられた通水管45の取水口部45aから取り入れた洗浄水を便器本体2に送るポンプ装置22と、洗浄水タンク20内に設けられたフロートスイッチ52と、フロートスイッチ52から発信される水位が規定水位(WL1又はWL2)に到達したことを示す検知信号に基づいてポンプ装置22の駆動を停止させる制御部54とを備えている。
洗浄水タンク20は、少なくともその下部が便器本体2の後方上部に収納されるように取付けられている。洗浄水タンク20は、自身の内部の貯水空間の一部が下方に突出する下方突出空間56を形成している。下方突出空間56は洗浄水タンク20の底面の一部が一段下がった高さに形成されることにより形成されている。洗浄水タンク20のタンク容量は、2.7L~3.1Lの範囲内に設定されている。
ポンプ装置22は、洗浄水を送出するポンプである。ポンプ装置22は、洗浄水タンク20の側部から中に入り、その下部まで延びる通水管45と接続される。また、ポンプ装置22は、ジェット吐水口16まで延びるジェット側給水路46と接続される。ポンプ装置22が、洗浄水タンク20に貯水された洗浄水を吸引すると共に加圧してジェット吐水口16まで供給するようになっている。通水管45は、洗浄水タンク20内を通る場合のみならず、洗浄水タンク20の外部から洗浄水タンク20の下部に設けられる取水口部45aに接続されてもよい。
洗浄水タンク20とジェット側給水路46との間には、オーバーフロー流路70が設けられている。オーバーフロー流路70の上端70aは洗浄水タンク20内に開口し、その下端70bは、ジェット側給水路46に接続されている。このオーバーフロー流路70には逆止弁であるフラッパー弁72が取り付けられている。
フロートスイッチ52は、洗浄水タンク20内の水位が規定水位に到達したときに規定水位に到達したことを示す検知信号を発信する。ポンプ装置22による洗浄水タンクからの排出流量は流路開口の大きさ等のわずかな差によって変化しやすく洗浄水タンク20内の水位を正確に予測することが比較的難しいのに対し、フロートスイッチ52は、洗浄水タンク20内の水位を比較的簡単且つ正確に測定できる。フロートスイッチ52は、平面視で下方突出空間56と重なる位置に配置されている(図5参照)。フロートスイッチ52は、平面視で取水口部45aと重なる位置に配置されているフロートスイッチ52は、下方突出空間56の真上の他、任意の位置に配置されていてもよい。フロートスイッチ52は、第1フロートスイッチ60、及び、第2フロートスイッチ62を備えている。
図4に示すように、第1フロートスイッチ60は、棒状の軸部を形成するステム(軸部)64と、洗浄水タンク20内の水位の変動に応じて、水位に応じた浮力を受けながらステム64に沿って上下動するフロート部60aと、を備えている。ステム64は、洗浄水タンク20の上部に取付けられた取付部から垂下するように鉛直方向下方に延びている。ステム64は、ステム64内部にリードスイッチ(図示せず)を備えている。第1フロートスイッチ60のリードスイッチは、制御部54と電気的に接続されている。水位に応じてフロート部60aが上下し、フロート部60aの位置に応じてリードスイッチすなわち第1フロートスイッチ60のON状態(オン状態)とOFF状態(オフ状態)とが変化する。第1フロートスイッチ60は、洗浄水タンク20内の水位が待機水位WL0であるときはON状態であり、水位が第1規定水位WL1に到達するとOFF状態となったことを検知する。よって、フロートスイッチ52の第1フロートスイッチ60は、洗浄水タンク20内の水位が第1規定水位WL1に到達したときに第1規定水位WL1に到達したことを示す検知信号を発信する。
第2フロートスイッチ62は、棒状の軸部を形成するステム(軸部)64と、洗浄水タンク20内の水位の変動に応じて、水位に応じた浮力を受けながらステム64に沿って上下動するフロート部62aと、を備えている。水位に応じてフロート部62aが上下し、フロート部62aの位置に応じて第2フロートスイッチ62のリードスイッチ(図示せず)すなわち第2フロートスイッチ62のON状態(オン状態)とOFF状態(オフ状態)とが変化する。第2フロートスイッチ62のリードスイッチも制御部54と電気的に接続されている。第2フロートスイッチ62は、洗浄水タンク20内の水位が待機水位WL0であるときはOFF状態であり、水位が第1規定水位WL1に到達するとき依然としてOFF状態であり、水位が第2規定水位WL2に到達するときON状態となったことを検知する。フロートスイッチ52の第2フロートスイッチ62は、洗浄水タンク20内の水位が第2規定水位WL2に到達したときに第2規定水位WL2に到達したことを示す検知信号を発信する。
制御部54は、電磁開閉弁34、給水路切替弁36、ポンプ装置22及びフロートスイッチ52等と電気的に接続され、電気信号を相互に送受信することができ、各機能部を電気的に操作できるようになっている。例えば、制御部54は、電磁開閉弁34の開閉操作、給水路切替弁36の切替操作、及び、ポンプ装置22の回転数や作動時間等を制御する機能を有する。制御部54は、リモコンスイッチ等の操作部(図示せず)からの操作信号を受けて又は記憶されたプログラム等に従って各機器の制御を行う。制御部54は、各機器を制御できるようなメモリ等の記憶装置(図示せず)及び演算装置(図示せず)を備えている。制御部54は、各機器の制御により例えば大洗浄モード及び小洗浄モードを実行する機能を有する。
制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始から所定期間であるキャンセリング期間C1、C2(図7及び図9参照)が経過するまで、水位が規定水位に到達したことを示す検知信号をフロートスイッチ52から受信したとしても、ポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させる制御を行うキャンセルモードを備える。制御部54のキャンセルモードにおけるキャンセリング期間C1、C2は、ポンプ装置22の駆動開始から水位が下降して規定水位に到達すると想定される時間内の値に設定される。より好ましくは、キャンセリング期間C1、C2は、想定される時間の1/2や1/3の時間内の値に設定される。このように設定することで誤検知を効率よく防ぎながら、実際に水位が規定水位に到達することをより正確に検知することができる。制御部54は、キャンセルモード実行後に、フロートスイッチ52による規定水位の検知から一定時間経過後にポンプ装置22の駆動を停止させるタイマー制御モードを備える。
まず、本発明の一実施形態による水洗大便器1において大洗浄動作及び小洗浄動作を行うときの洗浄水タンク装置においてポンプ装置の駆動開始から駆動停止までの洗浄水タンク装置の制御動作(作用)について説明する。
図6は本発明の一実施形態による水洗大便器の洗浄水タンク装置においてポンプ装置の駆動開始から駆動停止までの洗浄水タンク装置の制御動作を示すフローチャートである。図6において、Sは各ステップを示している。
先ず、図6に示すように、S0において、一連の洗浄動作中において、制御部54の判断により、制御部54がポンプ装置22の駆動を開始させる。ポンプ装置22が、洗浄水タンク20に貯水された洗浄水を吸引し、洗浄水を便器本体2に供給する。よって、洗浄水タンク20内の水位が待機水位WL0から下降を開始する。制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始と共にキャンセルモードを実行する。
次に、S1において、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が第1規定水位WL1及び/又は第2規定水位WL2に到達したことを示す検知信号を発信し、制御部54がこの検知信号を受信したか否かを判定する。
S1において、制御部54がこの検知信号を受信した場合には、S2に進む。
S1において、制御部54がこの検知信号を受信していない場合には、S3に進む。
S2において、制御部54は、キャンセルモードが実行されているので、ポンプ装置22の駆動開始からキャンセリング期間が経過しているか否かを判定する。
S2において、制御部54は、キャンセリング期間が経過していない場合には、規定水位の検知信号を受信したとしても、ポンプ装置22の駆動開始後に第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が誤検知をした場合であると判断し、ポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させ、S1に戻る。
S2において、キャンセリング期間が経過している場合には、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が第1規定水位WL1及び/又は第2規定水位WL2に到達したことを正常に示す検知信号を発信している場合であると判断できるので、S4に進む。制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始からキャンセリング期間が経過したときにキャンセルモードの実行を終了させる。
S3において、制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始から所定の安全時間が経過しているか否かを判定する。
S3において、所定の安全時間が経過していない場合には、フロートスイッチ52の動作のために必要な想定時間内の状態であると想定されるので、制御部54がフロートスイッチ52の検知信号を受信できるように、S1に戻る。
S3において、所定の安全時間が経過した場合には、ポンプ装置22が通常想定されるよりも長い時間継続して動作しており、フロートスイッチ52の動作不良等の故障の可能性があると想定されるので、ポンプ装置22の課運転を防止させるため、S5に進む。
S4において、制御部54は、キャンセルモード実行後に所定のフロートスイッチ52が規定水位の検知信号を発信する場合に、タイマー制御モードを実行させ、所定のフロートスイッチ52による規定水位の検知から一定時間経過後にポンプ装置22の駆動を停止させる。制御部54は、タイマー制御モードを実行後、S5に進む。
S5においては、制御部54は、ポンプ装置22の駆動を停止させる。ポンプ装置22の駆動が停止すると、洗浄水タンク20から便器本体2のジェット吐水口16への洗浄水の供給が停止される。以後、制御部54は、給水装置4により洗浄水タンク20に給水を行って洗浄水タンク20内の水位を上昇させる。洗浄水が洗浄水タンク20内の待機水位WL0まで到達すると、制御部54は、給水装置4を停止させ、待機状態に戻る。
次に、本発明の一実施形態による水洗大便器1の大洗浄モード(大洗浄動作)の動作(作用)について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による水洗大便器の大洗浄モードにおける各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。図8は、比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における水洗大便器の大洗浄モードにおいて第2フロートスイッチに誤検知があった場合の各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。
図7に示すように、まず、待機状態(時刻t0~t1)において、給水路切替弁36は待機位置、電磁開閉弁34は閉状態である。第1フロートスイッチ60はON状態(オン状態)であり、洗浄水タンク20内の水位は待機水位WL0となっている。第2フロートスイッチ62はOFF状態(オフ状態)、ポンプ装置22は、OFF状態(オフ状態)である。
つぎに、時刻t1において、操作部(図示せず)が操作され、制御部54が洗浄開始の信号を受けると、前リム洗浄が開始される。制御部54は、時刻t1から時刻t2にかけて、給水路切替弁36をタンク側給水路40側に全開状態(タンク側100%且つリム側0%)とするように切り替える。制御部54は、時刻t3において、電磁開閉弁34を開状態とさせ、洗浄水を給水路24に流入させる。
つぎに、時刻t3~t4の間に、給水路切替弁36の開度がタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)からリム側全開状態(リム側100%)に徐々に切り替えられ、洗浄水をリム吐水口18へ少量ずつ供給し、リム吐水口18からの洗浄水の吐水が開始する。時刻t4~t5の間に、リム吐水口18から前方に吐水された洗浄水は、リム洗浄として、ボウル部12内に沿って旋回しながら流下し、ボウル部12内を洗浄する。
つぎに、時刻t5において、制御部54は、ジェット吐水を行うために、ポンプ装置22の駆動を開始させ、ポンプ装置22をON状態とする。これにより、ポンプ装置22が洗浄水タンク20内の洗浄水をジェット吐水口16へ供給し、洗浄水をジェット吐水口16から吐水する。このとき、洗浄水タンク20内の水位は待機水位WL0近傍であり、第1フロートスイッチ60はON状態であり、第2フロートスイッチ62はOFF状態である。ポンプ装置22が駆動を開始されると、矢印F0(図4参照)に示すように洗浄水タンク20内の洗浄水が取水口部45aに向けて吸引され、取水口部45aから通水管45を通って便器本体2に供給される。
このとき、ポンプ装置22の駆動開始直後に、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が取水口部45aに向けて流れる水流により取水口部45aに向けて引かれ、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が誤作動され、水位が第1規定水位WL1及び/又はWL2に到達したことを示す検知信号を発信してしまう場合がある。なお、本発明者はポンプ装置22の駆動開始直後に、洗浄水タンク20内の洗浄水の流れの向きの変化が大きくなるため、フロートスイッチの誤検知の問題が生じるという新たな課題を見出している。また、下方突出空間56の真上の領域内の洗浄水は、特に比較的強く且つ真下に向かう水流を発生させやすいためフロートスイッチの誤検知の問題が生じるという新たな課題も本発明者は見出している。
例えば仮に、破線E1に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F1(図4参照)に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第1フロートスイッチ60のフロート部60aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部60aがOFF状態側に引かれて、第1フロートスイッチ60が第1規定水位WL1の検知信号を発信してしまう。制御部54は、大洗浄モードにおいては、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させずに第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させる制御を行うこととしているので、第1フロートスイッチ60が誤検知したとしてもポンプ装置22が誤作動で停止されない。なお、制御部54は、後述するキャンセルモードの実行により第1フロートスイッチ60の検知信号を受信しても、ポンプ装置22の駆動を継続させてもよい。
一方で例えば仮に、破線E2に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F2(図4参照)に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第2フロートスイッチ62のフロート部62aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部62aがON状態側(下方側)に引かれて、第2フロートスイッチ62が第2規定水位WL2の検知信号を発信してしまう。制御部54は、大洗浄モードにおいては、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させる制御を行うこととしているが、制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始と共にキャンセルモードを実行している。制御部54がキャンセルモードを実行しているキャンセリング期間C1においては、制御部54は、第2フロートスイッチ62が誤検知をした場合においても、ポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させる。キャンセリング期間C1は、例えば、時刻t5~t6までの期間である。大洗浄モードにおけるキャンセリング期間C1は、例えば、0.3秒~1.6秒の範囲内に設定されている。時刻t6になると制御部54は、キャンセルモードの実行を終了させる。
給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっており、給水路24から供給される洗浄水はリム吐水口18に供給されている。ポンプ装置22は駆動されており、ポンプ装置22が洗浄水タンク20内の洗浄水をジェット吐水口16へ供給している。
時刻t7において、水位が第1規定水位WL1に到達し、第1フロートスイッチ60がON状態からOFF状態に変化し、第1規定水位WL1の検知信号を発信する。このとき制御部54は、大洗浄モードにおいては、ポンプ装置22の駆動を継続させる。
つぎに、時刻t8において、洗浄水タンク20内の洗浄水の水位がさらに低下して第2規定水位WL2に到達し、第2フロートスイッチ62がOFF状態からON状態となると、第2フロートスイッチ62が水位が第2規定水位WL2に到達したことを示す検知信号を発信する。この場合に、制御部54は、タイマー制御モードを実行して、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知(時刻t8)から所定時間であるディレイ期間D1経過後(時刻t9)にポンプ装置22の駆動を停止させる。よって、大洗浄モードにおける死水水位WL3は第2規定水位WL2よりもさらに下方の位置となる。ディレイ期間D1は、ポンプ装置22の送出能力を示すポンプ送出(吸入)の瞬間流量、洗浄水タンク容量及び洗浄水タンク形状等に基づいて決定される。例えば、ディレイ期間D1は、0.1秒~1.6秒の範囲内の時間である。このように、制御部54がタイマー制御モードを備えることにより、第2フロートスイッチ62を実際の死水水位WL3よりも上方の第2規定水位WL2に配置することができる。これにより、第2フロートスイッチ62を取水口部45aから死水水位WL3までの距離よりも離れた距離の第2規定水位WL2の位置に配置でき、矢印F2に示すような取水口部45aに向かう水流が第2フロートスイッチ62を取水口部45a側に向けて引き込む作用をより弱くすることができる。よって、第2フロートスイッチ62の誤検知をより抑制することができる。
時刻t9において、ポンプ装置22の駆動が停止されると、洗浄水タンク20から便器本体2のジェット吐水口16への洗浄水の供給が停止される。このとき、電磁開閉弁34は開状態であり、給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっているので、給水路24から供給される洗浄水がリム吐水口18に供給され、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄が行われている。第1フロートスイッチ60はOFF状態であり、第2フロートスイッチ62はON状態となっている。
大洗浄モードにおいては、ポンプ装置22は例えば33L/min~66L/minの範囲内の瞬間流量で洗浄水を送出させる。時刻t5から時刻t9までのポンプ装置22の駆動により、例えば1.6L~1.9Lの範囲内の洗浄水量が洗浄水タンク20から便器本体2に供給される。
制御部54は、時刻t9から所定時間が経過した時刻t10まで、給水路切替弁36の開度をリム側全開状態(リム側100%)に維持し、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄を行わせる。
次いで、制御部54は、時刻t10から時刻t11の間において、給水路切替弁34の開度をリム側全開状態(リム側100%)からタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)に徐々に切り替える。よって、洗浄水が給水路24からタンク側給水路40を介して洗浄水タンク20内に給水され、洗浄水タンク20内の水位が上昇する。
時刻t12において、洗浄水タンク20内の水位が第2規定水位WL2まで上昇するとき、第2フロートスイッチ62がON状態からOFF状態に変化する。
時刻t13において、洗浄水タンク20内の水位がさらに上昇し、第1規定水位WL1まで上昇するとき、第1フロートスイッチ60がOFF状態からON状態に変化する。
時刻t14において、制御部54は、第1フロートスイッチ60がON状態となったことを検知してから所定時間経過後に、電磁開閉弁34を開状態から閉状態に切り替える。よって、洗浄水タンク20内への給水が停止される。洗浄水タンク20内の水位は第1規定水位WL1より上方の待機水位WL0となっている。
時刻t14から所定時間経過後の時刻t15から時刻t16の間において、制御部54は、給水路切替弁36の開度をタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)から待機位置に徐々に切り替える。制御部54は、待機状態に戻る。
次に、図8を参照して、比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における水洗大便器の大洗浄モードにおいて第2フロートスイッチに誤検知があった場合の動作(作用)について説明する。大洗浄モードの一連の洗浄動作のうち主に第2フロートスイッチ62が誤作動される場合の動作について説明する。
時刻t20~時刻t25における動作は、一実施形態による水洗大便器の大洗浄モードの時刻t0~時刻t5における動作と同様であるので説明を省略する。また、一実施形態による水洗大便器の大洗浄モードにおける動作と重複するその他の部分についても説明を省略する。
時刻t25において、比較例の制御部は、ジェット吐水を行うために、ポンプ装置22の駆動を開始させ、ポンプ装置22をON状態とする。比較例の制御部は、一実施形態による制御部54と異なり、キャンセルモードを備えていない。
時刻t26に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F2に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第2フロートスイッチ62のフロート部62aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部62aがON状態側(下方側)に引かれて、第2フロートスイッチ62が水位が第2規定水位WL2に到達したことを示す検知信号を発信してしまう場合がある。このとき、比較例の制御部は、キャンセルモードを実行していないので、制御部は、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させる制御を行う。具体的には、制御部は、一実施形態による制御部54のタイマー制御モードを実行して、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知(時刻t26)から一定時間であるディレイ期間D1経過後(時刻t27)にポンプ装置22の駆動を停止させる。なお、比較例の制御部がタイマー制御モードも備えていない場合には、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知後、直ちにポンプ装置22の駆動が停止される。
このような時刻t26及び時刻t27において、洗浄水の水位は十分に下降しておらず、第2規定水位WL2に到達していない。従って、洗浄水タンク20から便器本体2のジェット吐水口16への洗浄水の供給量(待機水位WL0からその時点の水位までの容量)は大洗浄モードにおいて当初予定されている供給量(待機水位WL0から第2規定水位WL2までの容量)よりも少ない量となる。ジェット吐水口16からの吐水量が不足することにより、洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足する。また、ジェット吐水口16からの吐水量が不足することにより、サイホン作用の発生タイミングが遅くなったり、サイホン作用が発生しなかったりして、排水トラップ管路14への汚物及び洗浄水の搬送能力が低下する等の不具合が生じ、結果、汚物の排出能力の低下をもたらす。
時刻t27においては、給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっているので、給水路24から供給される洗浄水がリム吐水口18に供給され、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄が行われている。よって、制御部は、時刻t27から所定時間が経過した時刻t28までは、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄を行う。以後、洗浄水タンク20への給水を行って、制御部は待機状態に戻る。
次に、本発明の一実施形態による水洗大便器1の小洗浄モード(小洗浄動作)の動作(作用)について説明する。
図9は、本発明の一実施形態による水洗大便器の小洗浄モードにおける各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。図10は、比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における水洗大便器の小洗浄モードにおいて第1フロートスイッチに誤検知があった場合の各部の動作の時間変化を示すタイムチャートである。
図9に示すように、まず、待機状態(時刻t30~t31)において、給水路切替弁36は待機位置、電磁開閉弁34は閉状態である。第1フロートスイッチ60はON状態(オン状態)であり、洗浄水タンク20内の水位は待機水位WL0となっている。第2フロートスイッチ62はOFF状態(オフ状態)、ポンプ装置22は、OFF状態(オフ状態)である。
つぎに、時刻t31において、操作部(図示せず)が操作され、制御部54が洗浄開始の信号を受けると、前リム洗浄が開始される。制御部54は、t31から時刻t32にかけて、給水路切替弁36をタンク側給水路40側に全開状態(タンク側100%且つリム側0%)とするように切り替える。制御部54は、時刻t33において、電磁開閉弁34を開状態とさせ、洗浄水を給水路24に流入させる。
つぎに、時刻t33~t34の間に、給水路切替弁36の開度がタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)からリム側全開状態(リム側100%)に徐々に切り替えられ、洗浄水をリム吐水口18へ少量ずつ供給し、リム吐水口18からの洗浄水の吐水が開始する。時刻t34~t35の間に、リム吐水口18から前方に吐水された洗浄水は、リム洗浄として、ボウル部12内に沿って旋回しながら流下し、ボウル部12内を洗浄する。
つぎに、時刻t35において、制御部54は、ジェット吐水を行うために、ポンプ装置22の駆動を開始させ、ポンプ装置22をON状態とする。これにより、ポンプ装置22が洗浄水タンク20内の洗浄水をジェット吐水口16へ供給し、洗浄水をジェット吐水口16から吐水する。このとき、洗浄水タンク20内の水位は待機水位WL0近傍であり、第1フロートスイッチ60はON状態であり、第2フロートスイッチ62はOFF状態である。ポンプ装置22が駆動を開始されると、矢印F0(図4参照)に示すように洗浄水タンク20内の洗浄水が取水口部45aに向けて吸引され、取水口部45aから通水管45を通って便器本体2に供給される。
ポンプ装置22の駆動開始直後に、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が取水口部45aに向けて流れる水流により取水口部45aに向けて引かれ、第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62が誤作動され、水位が第1規定水位WL1及び/又は第2規定水位WL2に到達したことを示す検知信号を発信してしまう場合がある。ポンプ装置22の駆動開始直後に、取水口部45aに向けて流れる水流は、大洗浄モードと小洗浄モードとの別によらず同様の比較的強い流れを形成する。このように、本発明者は、小洗浄モードにおいても、ポンプ装置22の駆動開始直後に、洗浄水タンク20内の洗浄水の流れの状態変化が大きくなるため、フロートスイッチの誤検知の問題が生じやすいという新たな課題を見出し、本実施形態の構成によりこの課題を解決できることを見出している。
例えば仮に、破線E3に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F1(図4参照)に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第1フロートスイッチ60のフロート部60aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部60aがOFF状態側に引かれて、第1フロートスイッチ60が水位が第1規定水位WL1に到達したことを示す検知信号を発信してしまう。制御部54は、小洗浄モードにおいては、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させることとしているが、制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始と共にキャンセルモードを実行している。制御部54がキャンセルモードを実行しているキャンセリング期間C2においては、制御部54は、第1フロートスイッチ60が誤検知をした場合であっても、ポンプ装置22の駆動停止を保留して、ポンプ装置22の駆動を継続させる。キャンセリング期間C2は、例えば、時刻t35~t36までの期間である。小洗浄モードにおけるキャンセリング期間C2は、例えば、0.2秒~1.2秒の範囲内に設定されている。時刻t36になると制御部54は、キャンセルモードの実行を終了させる。
一方で例えば仮に、破線E4に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F2(図4参照)に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第2フロートスイッチ62のフロート部62aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部62aがON状態側(下方側)に引かれて、第2フロートスイッチ62が第2規定水位WL2の検知信号を発信してしまう。制御部54は、小洗浄モードにおいては、水位が第2規定水位WL2まで下がらないので、通常、第2フロートスイッチ62による第2規定水位WL2の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させる制御を行っていない。しかしながら、第2フロートスイッチ62が第2規定水位WL2の検知信号を誤作動により発信すればポンプ装置22の駆動を停止させることとなる。ここで制御部54は、ポンプ装置22の駆動開始と共にキャンセルモードを実行している。制御部54がキャンセルモードを実行しているキャンセリング期間C2においては、制御部54は、第2フロートスイッチ62が誤検知をした場合であっても、ポンプ装置22の駆動停止を保留して、ポンプ装置22の駆動を継続させる。時刻t36になると制御部54は、キャンセルモードの実行を終了させる。
給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっており、給水路24から供給される洗浄水はリム吐水口18に供給されている。ポンプ装置22は駆動されており、ポンプ装置22が洗浄水タンク20内の洗浄水をジェット吐水口16へ供給している。
時刻t37において、水位が第1規定水位WL1に到達し、第1フロートスイッチ60がON状態からOFF状態に変化し、第1規定水位WL1の検知信号を発信する。制御部54は、小洗浄モードにおいては、ポンプ装置22の即時の駆動停止を保留し、ポンプ装置22の駆動を継続させる。この場合に、制御部54は、タイマー制御モードを実行して、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知(時刻t37)から所定時間であるディレイ期間D2経過後(時刻t38)にポンプ装置22の駆動を停止させる。よって、小洗浄モードにおける死水水位WL4は第1規定水位WL1よりもさらに下方の位置となる。ディレイ期間D2は、ポンプ装置22の排出能力を示すポンプ排出瞬間流量、洗浄水タンク容量及び洗浄水タンク形状等に基づいて決定される。例えば、ディレイ期間D2は、0.4秒~2.1秒の範囲内の時間である。このように、制御部54がタイマー制御モードを備えることにより、第1フロートスイッチ60を実際の死水水位WL4よりも上方の第1規定水位WL1に配置することができる。これにより、第1フロートスイッチ60を取水口部45aから死水水位WL4までの距離よりも離れた距離の第1規定水位WL1の位置に配置でき、矢印F1に示すような取水口部45aに向かう水流が第1フロートスイッチ60を取水口部45a側に向けて引き込む作用をより弱くすることができる。よって、第1フロートスイッチ60の誤検知をより抑制することができる。
時刻t38において、ポンプ装置22の駆動が停止されると、洗浄水タンク20から便器本体2のジェット吐水口16への洗浄水の供給が停止される。このとき、電磁開閉弁34は開状態であり、給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっているので、給水路24から供給される洗浄水がリム吐水口18に供給され、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄が行われている。第1フロートスイッチ60はOFF状態である。第2フロートスイッチ62はOFF状態のままとなっている。
小洗浄モードにおいては、ポンプ装置22は例えば16L/min~63L/minの範囲内の瞬間流量で洗浄水を送出させる。時刻t35から時刻t38までのポンプ装置22の駆動により、例えば0.9L~1.1Lの範囲内の洗浄水量が洗浄水タンク20から便器本体2に供給される。
制御部54は、時刻t38から所定時間が経過した時刻t40まで、給水路切替弁36の開度をリム側全開状態(リム側100%)に維持し、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄を行わせる。
次いで、制御部54は、時刻t40から時刻t41の間において、給水路切替弁36の開度をリム側全開状態(リム側100%)からタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)に徐々に切り替える。よって、洗浄水が給水路24からタンク側給水路40を介して洗浄水タンク20内に給水され、洗浄水タンク20内の水位が死水水位WL4より上昇する。
時刻t42において、洗浄水タンク20内の水位がさらに上昇し、第1規定水位WL1まで上昇するとき、第1フロートスイッチ60がOFF状態からON状態に変化する。
時刻t43において、制御部54は、第1フロートスイッチ60がON状態となったことを検知してから所定時間経過後に、電磁開閉弁34を開状態から閉状態に切り替える。よって、洗浄水タンク20内への給水が停止される。洗浄水タンク20内の水位は第1規定水位WL1より上方の待機水位WL0(満水水位)となっている。
時刻t43から所定時間経過後の時刻t44から時刻t45の間において、制御部54は、給水路切替弁36の開度をタンク側全開状態(洗浄水タンク側100%)から待機位置に徐々に切り替える。制御部54は、待機状態に戻る。
次に、図10を参照して、比較例として、洗浄水タンク装置の制御部がキャンセルモードを備えていない場合における洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおいて第1フロートスイッチに誤検知があった場合の動作(作用)について説明する。小洗浄モードの一連の洗浄動作のうち主に第1フロートスイッチ60が誤作動される場合の動作について説明する。
時刻t50~時刻t55における動作は、一実施形態による水洗大便器の小洗浄モードの時刻t30~時刻t35における動作と同様であるので説明を省略する。また、一実施形態による水洗大便器の小洗浄モードにおける動作と重複するその他の部分についても説明を省略する。
時刻t55において、比較例の制御部は、ジェット吐水を行うために、ポンプ装置22の駆動を開始させ、ポンプ装置22をON状態とする。比較例の制御部は、一実施形態による制御部54と異なり、キャンセルモードを備えていない。
時刻t56に示すように、ポンプ装置22の駆動開始直後に、矢印F1に示すような取水口部45aに向けて流れる水流により、第1フロートスイッチ60のフロート部60aが取水口部45aに向けて引かれるとフロート部60aがOFF状態側(下方側)に引かれて、第1フロートスイッチ60が第1規定水位WL1の検知信号を発信してしまう場合がある。このとき、比較例の制御部は、キャンセルモードを実行していないので、制御部は、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知信号によりポンプ装置22の駆動を停止させる制御を行う。具体的には、制御部は、制御部54のタイマー制御モードを実行して、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知(時刻t56)から一定時間であるディレイ期間D2経過後(時刻t57)にポンプ装置22の駆動を停止させる。なお、比較例の制御部がタイマー制御モードも備えていない場合には、第1フロートスイッチ60による第1規定水位WL1の検知後、直ちにポンプ装置22の駆動が停止される。なお、第2フロートスイッチ62が第2規定水位WL2を検知した場合にも同様にポンプ装置22の駆動が停止される。
このような時刻t56及び時刻t57において、洗浄水の水位は十分に下降しておらず、第1規定水位WL1に到達していない。従って、洗浄水タンク20から便器本体2のジェット吐水口16への洗浄水の供給量(待機水位WL0からその時点の水位までの容量)は小洗浄モードにおいて当初予定されている供給量(待機水位WL0から第1規定水位WL1までの容量)よりも少ない量となる。ジェット吐水口16からの吐水量が不足することにより、洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足する。また、ジェット吐水口16からの吐水量が不足することにより、サイホン作用の発生タイミングが遅くなったり、サイホン作用が発生しなかったりして、排水トラップ管路14への汚物及び洗浄水の搬送能力が低下する等の不具合が生じ、結果、汚物の排出能力の低下をもたらす。
時刻t57においては、給水路切替弁36はリム側全開状態(リム側100%)となっているので、給水路24から供給される洗浄水がリム吐水口18に供給され、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄が行われている。よって、制御部は、時刻t57から所定時間が経過した時刻t58までは、リム吐水口18から供給された洗浄水によるボウル部12の洗浄を行う。以後、洗浄水タンク20への給水を行って、制御部は待機状態に戻る。
上述した本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置6によれば、仮にポンプ装置22の駆動開始直後に、フロートスイッチ52が取水口部45aに向けて流れる水流により取水口部45aに向けて引かれ、フロートスイッチ52が規定水位の検知信号を発信してしまう場合においても、制御部54は、キャンセルモードにより、ポンプ装置22の駆動開始から所定期間が経過するまで、このような検知信号を受信したとしても、ポンプ装置22の駆動を停止させない制御を行うことができる。これにより、ポンプ装置22の駆動時にフロートスイッチ52が規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部54がポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置22の駆動が停止されることにより洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置6によれば、ポンプ装置22の駆動開始から水位が規定水位に到達すると想定される時間内の所定期間の間、フロートスイッチ52が規定水位の誤検知をした場合であっても、制御部54がポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置22の駆動が停止されることにより洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置6によれば、洗浄水タンク20が、貯水空間の一部が下方に突出する下方突出空間56を形成し、下方突出空間56内にポンプ装置22の取水口部45aが配置されている。このような構成を持つ洗浄水タンク20においては、洗浄水タンク20内の洗浄水が下方突出空間56内の取水口部45aに向けて流れる水流が比較的強くなり、洗浄水が取水口部45aに引き込まれる力が、洗浄水タンク20が下方突出空間56を形成していない場合と比べて強くなりやすい。このような構成を持つ洗浄水タンク20においても、フロートスイッチ52が誤検知をした場合であっても、制御部54がポンプ装置22の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置22の駆動が停止されることにより洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置6によれば、フロートスイッチ52が、下方突出空間56の上方に配置されているため、洗浄水タンク20内の洗浄水が下方突出空間56内の取水口部45aに向けて流れる水流が、フロートスイッチ52の周囲から下方に向けて流れ、フロートスイッチ52を下方に引き込む力を生じさせやすくなる。このようにフロートスイッチ52が誤検知をしやすくなる構成であっても、フロートスイッチ52が誤検知をした場合に、制御部54がポンプ装置の駆動を停止させることなく継続させ、ポンプ装置22の駆動が停止されることにより洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置6によれば、制御部54がタイマー制御モードを備えることにより、フロートスイッチ52を実際の死水水位よりも上方の規定水位に配置することができる。これにより、フロートスイッチ52を取水口部45aから死水水位までの距離よりも離れた距離の規定水位の位置に配置でき、フロートスイッチ52の誤検知をより抑制することができる。
また、本実施形態による洗浄水タンク装置6を備えた水洗大便器によれば、洗浄水タンク20から便器本体2へ供給される洗浄水が不足することを防ぐことができ、洗浄水タンク装置6から安定した便器本体2への洗浄水の供給が行われるので、便器本体2での洗浄性能が安定する。
以上に説明した一実施形態において、フロートスイッチ52の配置及び形態は変更可能である。例えば、第1フロートスイッチ60、及び、第2フロートスイッチ62は、別のステムに取付けられていてもよい。例えば、第1フロートスイッチ60、及び、第2フロートスイッチ62は、別々の位置に設けられていればよい。また、例えば第1フロートスイッチ60、及び、第2フロートスイッチ62は、一方が下方突出空間56と重なる位置に配置され、他方が洗浄水タンク20内の下方突出空間56と重ならない位置に配置されていてもよい。また、フロートスイッチ52は、一つのフロートスイッチのみを備え、一つのフロートスイッチが第1フロートスイッチ60及び/又は第2フロートスイッチ62と同様の機能を奏するように設けられていてもよい。
また、上述の一実施形態において、水洗大便器1は、ハイブリッド式(水道直圧式+タンク給水式)の給水装置を有する。例えば、水洗大便器1は、リム吐水及びジェット吐水の両方に関して、洗浄水タンクに貯水された洗浄水をポンプ装置によって加圧してリム吐水口18及びジェット吐水口16から吐出させるようになっているフルポンプ式(タンク給水式)の給水装置を有していてもよい。また、例えば、水洗大便器1は、リム吐水口18のみを備え、リム吐水に関して、洗浄水タンクに貯水された洗浄水をポンプ装置によって加圧してリム吐水口18から吐出させるようになっているポンプ式(タンク給水式)の給水装置を有していてもよい。
1 水洗大便器
2 便器本体
6 洗浄水タンク装置
20 洗浄水タンク
22 ポンプ装置
45 通水管
45a 取水口部
52 フロートスイッチ
54 制御部
56 下方突出空間
60 第1フロートスイッチ
62 第2フロートスイッチ
C1 キャンセリング期間
C2 キャンセリング期間
D1 ディレイ期間
D2 ディレイ期間
WL0 待機水位
WL1 第1規定水位
WL2 第2規定水位
WL3 死水水位
WL4 死水水位

Claims (6)

  1. 便器本体を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、
    洗浄水を貯水する洗浄水タンクと、
    上記洗浄水タンク内に設けられた取水口部から取り入れた洗浄水を上記便器本体に送るポンプ装置と、
    上記洗浄水タンク内に設けられたフロートスイッチであって、上記洗浄水タンク内の水位が規定水位に到達したときに上記規定水位に到達したことを示す検知信号を発信する、上記フロートスイッチと、
    上記フロートスイッチから発信される上記規定水位の上記検知信号に基づいて上記ポンプ装置の駆動を停止させる制御部とを備え、
    上記制御部は、上記ポンプ装置の駆動開始から所定期間が経過するまで、上記フロートスイッチから発信される上記規定水位の上記検知信号に基づく上記ポンプ装置の駆動停止を実行しないキャンセルモードを備えることを特徴とする洗浄水タンク装置。
  2. 上記制御部の上記キャンセルモードにおける所定期間は、上記ポンプ装置の駆動開始から水位が上記規定水位に到達すると想定される時間内の値に設定される、請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
  3. 上記洗浄水タンクは、貯水空間の一部が下方に突出する下方突出空間を形成し、上記下方突出空間内に上記ポンプ装置の上記取水口部が配置される、請求項1又は2に記載の洗浄水タンク装置。
  4. 上記フロートスイッチは、平面視で上記下方突出空間と重なる位置に配置されている、請求項3に記載の洗浄水タンク装置。
  5. 上記制御部は、上記キャンセルモードの実行後に上記フロートスイッチが水位が上記規定水位に到達したことを示す上記検知信号を発信する場合に、上記フロートスイッチによるこの規定水位の検知から一定時間経過後に上記ポンプ装置の駆動を停止させるタイマー制御モードを備える、請求項1乃至4の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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