JP2012132167A - 水洗大便器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、陶器で形成されたジェット側導水路48に接続され且つジェット吐水口10が形成されたボウル部6と、を備えた便器本体2と、ジェット吐水口から吐水させる洗浄水を加圧する加圧ポンプ16によって加圧すべき洗浄水を貯水する貯水タンク14と、加圧ポンプを駆動させ、貯水タンク内に貯水された洗浄水をボウル部へ供給する洗浄制御手段32と、を有し、この洗浄制御手段は、貯水タンク内の水位が洗浄開始前の初期水位W0から所定水位W1に低下するまでの水位低下時間τを検出する計時手段50と、この計時手段が検出した水位低下時間に基づいて、ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量を調整するジェット吐水調整手段52と、を備えている。
【選択図】図1
Description
したがって、陶器製の導水路の製造誤差等によっては、加圧ポンプによってジェット吐水口から吐水される洗浄水の吐水流量が低下し、ジェット吐水によるサイホン作用の起動のタイミングが遅れたり、サイホン作用の終期における押し込み力が低下したりするため、洗浄性能が低下してしまうという問題がある。
また、実際のジェット吐水口の吐水流量等の規定においては、導水路の製造誤差による圧力損失の影響を最も受けた場合の悪条件下を想定し、ジェット吐水口の吐水流量値を規定している場合があるが、導水路の製造誤差が少ない便器を使用する程、余分な洗浄水量を使用することになり、洗浄水の無駄水が増えて、節水化を図ることができないという問題がある。
このように構成された本発明においては、洗浄制御手段の計時手段によって貯水タンク内の洗浄開始前の初期水位から所定水位に低下するまでの水位低下時間を検出することにより、陶器で形成された導水路の製造誤差による圧力損失の影響を検出することができ、これらに基づいて、洗浄制御手段のジェット吐水調整手段により、ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量又は吐水量を調整することができる。この結果、陶器製の水洗大便器の製造誤差に応じて便器洗浄性能を損なうことなく、確実な便器洗浄を行うことができる。また、導水路の製造誤差に応じてジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量又は吐水量を適宜調整することができるため、洗浄水の無駄水も少なくなり、節水化を図ることもできる。
このように構成された本発明においては、洗浄制御手段の計時手段が検出した水位低下時間に基づいて、洗浄制御手段のジェット吐水調整手段により、加圧ポンプを駆動させて貯水タンク内に貯水された洗浄水をボウル部へ供給しているときの加圧ポンプの駆動時間を調整することにより、ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水量を容易に調整することができる。この結果、陶器製の水洗大便器の製造誤差に応じて便器洗浄性能を損なうことなく、確実な便器洗浄を容易に行うことができる。また、導水路の製造誤差に応じてジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水量を適宜調整することができるため、洗浄水の無駄水も少なくなり、節水化を図ることもできる。
このように構成された本発明においては、洗浄制御手段の計時手段が検出した水位低下時間に基づいて、洗浄制御手段のジェット吐水調整手段により、加圧ポンプを駆動させて貯水タンク内に貯水された洗浄水をボウル部へ供給しているときの加圧ポンプの回転数を調整することにより、ジェット吐水口からの吐水流量を容易に調整することができる。この結果、予め定められた貯水タンクの容量で、陶器製の水洗大便器の製造誤差に応じて便器洗浄性能を損なうことなく、確実な便器洗浄を容易に行うことができ、洗浄水の無駄水も少なくなり、節水化を図ることもできる。
このように構成された本発明においては、洗浄開始後、第1のフロートスイッチが、貯水タンクの洗浄開始前の初期水位である第1の水位を検出し、第2のフロートスイッチが、貯水タンクの第1の水位よりも低い第2の水位を検出し、洗浄制御手段の計時手段が、貯水タンク内の第1の水位が低下し始めてから第2の水位に低下するまでの時間を検出することにより、陶器で形成された導水路の製造誤差による圧力損失の影響を検出することができ、これらに基づいて、洗浄制御手段のジェット吐水調整手段により、ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量又は吐水量を調整することができる。この結果、陶器製の水洗大便器の製造誤差に応じて便器洗浄性能を損なうことなく、確実な便器洗浄を行うことができる。また、導水路の製造誤差に応じてジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量又は吐水量を適宜調整することができるため、洗浄水の無駄水も少なくなり、節水化を図ることもできる。
図1は本発明の第1実施形態による水洗大便器におけるリム吐水及びジェット吐水の給水系統を示すブロック図である。
便器本体2には、ボウル部6と、排水トラップ管路8と、ジェット吐水口10と、リム吐水口12が形成されている。
また、ジェット吐水に関しては、機能部4に内蔵された貯水タンク14に貯水された洗浄水を加圧ポンプ16によって加圧して、大流量でジェット吐水口10から吐出させるようになっている。
図1に示すように、機能部4には、リム吐水用の給水系統として、定流量弁18と、電磁弁20と、切替弁22と、リム吐水用バキュームブレーカ24と、リム吐水用フラッパー弁26が内蔵されている。
また、機能部4には、ジェット吐水用の給水系統として、貯水タンク14と、加圧ポンプ16と、ジェット吐水用バキュームブレーカ28と、ジェット吐水用フラッパー弁30が内蔵されている。
さらに、機能部4には、電磁弁20、切替弁22、及び加圧ポンプ16を制御する洗浄制御手段であるコントローラ32が内蔵されている。
本実施形態においては、定流量弁18は、洗浄水の流量を公称値で12リットル/分に制限するものが使用されているが、この流量は、実際には定流量弁18の個体差により、約10〜15リットル/分の間にばらついている。
電磁弁20は、コントローラ32の制御信号により開閉され、洗浄水を切替弁22に流入させ、又は停止させるようになっている。
切替弁22は、電磁弁20を通過した洗浄水を、コントローラ32の制御信号により、貯水タンク14の側及びリム吐水口12の側に振り分けるように配置されている。この切替弁22は、設定により貯水タンク14及びリム吐水口12の両方に任意の割合で洗浄水を振り分けることができるようになっている。
リム吐水用フラッパー弁26は、リム吐水用バキュームブレーカ24の下流側のリム側給水路40に配置され、洗浄水のリム吐水口12からの逆流を防止している。
さらに、本実施形態においては、切替弁22に接続されたタンク給水路42の先端は貯水タンク14に対してエアギャップが形成されるように配置されており、貯水タンク14内の洗浄水の逆流を防止している。
また、貯水タンク14の内部には、上方フロートスイッチ44及び下方フロートスイッチ46が配置されており、貯水タンク14内の水位を検出するようになっている。
すなわち、上方フロートスイッチ44によって検出される貯水タンク14の所定の貯水水位W0は、洗浄開始前の貯水タンク14の初期水位であり、洗浄前の規定の貯水量及び計測貯水量に相当する。
ジェット吐水用バキュームブレーカ28は、加圧ポンプ16の下流側に接続されており、ボウル部6内の溜水が貯水タンク14側へ逆流するのを防止すると共に、それらの間の縁切りを行うようになっている。ジェット吐水用バキュームブレーカ28を通過した洗浄水は、陶器で形成された便器本体2のジェット側導水路48を通ってジェット吐水口10から吐出されるようになっている。
さらに、コントローラ32は、ジェット吐水終了後、切替弁22を切り替えて貯水タンク14に洗浄水を補給し、上方フロートスイッチ44が規定の貯水量を検出すると、電磁弁20を閉鎖して給水を停止するようになっている。したがって、電磁弁20及び切替弁22は、洗浄水補給手段として作用する。
さらに、コントローラ32は、計時手段50によって測定された水位低下時間τに基づいて、ジェット吐水口10からの洗浄水の吐水流量を調整するジェット吐水調整手段52を内蔵している。具体的には、コントローラ32は、CPU、メモリ、及びそれらを作動させるプログラムにより構成されている。
図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の洗浄時において各部が作動するタイミングを示すタイムチャートである。
まず、図2の時刻t0の待機状態において、便器洗浄スイッチ(図示せず)が操作されると、1回目のリム吐水が開始される。すなわち、図2の時刻t1において、使用者が便器洗浄スイッチ(図示せず)を操作すると、コントローラ32は、切替弁22に信号を送り、リム吐水側に切り替えられていた切替弁22を、一旦貯水タンク14側に切り替える。
すなわち、水道から供給された洗浄水は、止水栓34、分岐金具36、ストレーナ38を経て定流量弁18に流入し、定流量弁18において洗浄水の流量が所定流量に制限されて通過される。定流量弁18を通過した洗浄水は、電磁弁20、切替弁22、リム吐水用バキュームブレーカ24、リム吐水用フラッパー弁26を通ってリム吐水口12から吐出される。リム吐水口12から吐出された洗浄水は、ボウル部6内を旋回しながら下方へ流下し、ボウル部6の内壁面が洗浄される。
すなわち、コントローラ32は、時刻t5において、加圧ポンプ16に信号を送り、これを起動させる。
なお、ジェット吐水を開始する時刻t5は、後述するように、コントローラ32に内蔵されたジェット吐水調整手段52によって調整される。
さらに、加圧ポンプ16が起動すると、貯水タンク14内に貯水されていた洗浄水が加圧される。この加圧ポンプ16によって加圧された洗浄水は、ジェット側導水路48を通って、ボウル部6底部に開口したジェット吐水口10から吐出される。
また、時刻t6において、貯水タンク14の水位が洗浄開始前の貯水タンク14の初期水位初期水位W0よりも低下し始めると、上方フロートスイッチ44がONからOFFに切り替わり、コントローラ32に内蔵された計時手段50が水位低下時間τの計測を開始する。
なお、時刻t8から時刻t9までのサイホン起動領域の加圧ポンプ16の回転駆動時間TAと回転数N2については、後述するように、コントローラ32の計時手段50が計測した時刻t6から時刻t11までの水位低下時間τに基づいて、コントローラ32に内蔵されたジェット吐水調整手段52によって調整される。
しかしながら、サイホン持続領域においてジェット吐水口10から吐出される流量は、サイホン起動領域において発生されたサイホン作用を持続させるには十分な流量であるため、サイホン作用は、ほぼサイホン持続領域の終わりまで持続される。このように、サイホン持続領域において流量を低下させながらサイホン作用を持続させることにより、ジェット吐水口10から吐出される洗浄水の量を低く抑えながら、サイホン作用を長時間持続させることができる。
つぎに、コントローラ32は、加圧ポンプ16の回転数を再び上昇させて時刻t10には所定の回転数N4[rpm]まで上昇させる。この回転数N4は、ブロー領域である時刻t10から時刻t11まで維持される。
また、時刻t11において、貯水タンク14の水位が貯水タンク14の底面近傍に配置された下方フロートスイッチ46よりも低下すると、下方フロートスイッチ46がONからOFFに切り替わり、コントローラ32の計時手段50が水位低下時間τの計測を終了する。
なお、ブロー領域の終了時刻である時刻t11は、後述するように、コントローラ32に内蔵されたジェット吐水調整手段52によって調整される。
また、コントローラ32は、時刻t13において、切替弁22に信号を送り、リム吐水側に切り替えられていた切替弁22を、タンク給水側に切り替える。
切替弁22は、時刻t14までには、タンク給水側に完全に切り替えられ、以後、供給された洗浄水は全て貯水タンク14に流入する。
さらに、洗浄水が貯水タンク14に流入することにより貯水タンク14内の水位が上昇し、時刻t15において、水位が所定の水位W0まで上昇して上方フロートスイッチ44がONになる。
コントローラ32は、上方フロートスイッチ44がONになると、電磁弁20に信号を送り、これを閉鎖させる。
コントローラ32に内蔵されたジェット吐水調整手段52は、後述するように、計時手段50によって計測された水位低下時間τに基づいて、時刻t5から時刻t12までの時間に相当する加圧ポンプ16の回転駆動時間と、加圧ポンプ16の回転数N2,N3,N4を変化させることにより、次回の洗浄時に加圧ポンプ16からジェット側導水路48を経てジェット吐水口10で吐出させるジェット吐水の瞬間流量を調整する。
なお、本実施形態の上述した加圧ポンプ16の回転数N1,N2,N3,N4、及び、回転駆動時間、TA,TB,TCについては、その水洗大便器の仕様により適時変更することが可能であり、それらに限定されるものではない。
図3は、本発明の第1実施形態による水洗大便器において、ジェット吐水調整手段によるジェット吐水の流量を調整する手順を示すフローチャートである。
なお、本実施形態におけるジェット吐水の流量の調整は、主に、陶器製の便器本体2のジェット側導水路48の製造誤差によるジェット吐水の流量のばらつきにより、洗浄水が不足したり、洗浄水が無駄に使用されることを防止する目的で行われる。
つぎに、ステップS2において、切替弁22が貯水タンク14側に切り替えられると共に電磁弁20が開放し(図2の時刻t2)、切替弁22の上流側の管路54内に溜まっていた空気がタンク給水路42を介して排出された後、切替弁22がリム吐水側に切り替えられ(図2の時刻t3)、水道の給水圧力によりリム吐水口12から洗浄水が吐出される前リム洗浄が開始される(図2の時刻t4)。
なお、この際、加圧ポンプ16からジェット側導水路48を経てジェット吐水口10で吐出させるジェット吐水の瞬間流量は、前回までの洗浄に基づいて、ジェット吐水調整手段52により決定されたものが使用される。
ここで、コントローラ32のメモリ(図示せず)には、デフォルト値としてのジェット吐水の瞬間流量が予め設定されており、通常水圧において、定流量弁18が設計値通りの流量を通過させる場合の最適な値が設定されている。このデフォルト値は、工場における検査等による通水時には変更されることがない。さらに、水洗大便器1が現場に設置され、試運転によって最初に大洗浄が実行されたときはデフォルト値により洗浄が実行され、以後の計時手段50が計測した水位低下時間τがジェット吐水の瞬間流量の調整のために参照される。
そして、ステップS16において、便器洗浄が終了し、ステップS0の待機状態に復帰する。
図4は本発明の第2実施形態による水洗大便器におけるリム吐水及びジェット吐水の給水系統を示すブロック図である。
なお、図4において、図1に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器におけるリム吐水及びジェット吐水の給水系統と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明は省略する。
すなわち、下方フロートスイッチ146は、第1実施形態による水洗大便器1の貯水タンク14の上方フロートスイッチ44と下方フロートスイッチ46との間に配置されており、貯水タンク14内の水位が、貯水タンク14内の下方フロートスイッチ146よりも低下するとONからOFFに切り替わり、貯水タンク14内に所定の貯水量が残されている状態である所定の貯水水位W2になったことを検知できるようになっている。
さらに、コントローラ132のジェット吐水調整手段152は、計時手段150によって測定された水位低下時間τ1に基づいて、下方フロートスイッチ146が貯水タンク14内の下方の所定の貯水水位W2を検出してから加圧ポンプ16を停止させるまでの貯水タンク14内の水位低下時間τ2を調整することにより、ジェット吐水口10からの洗浄水の吐水量を調整することができるようになっている。
図5は本発明の第2実施形態による水洗大便器の洗浄時において各部が作動するタイミングを示すタイムチャートであり、図6は本発明の第2実施形態による水洗大便器において、ジェット吐水調整手段によるジェット吐水量を調整する手順を示すフローチャートである。
なお、本実施形態の加圧ポンプ16の回転数N1,N2,N3,N4、及び、回転駆動時間、TA,TB,TCは、その水洗大便器の仕様により適時変更することが可能であり、それらに限定されるものではない。
また、図6に示されているステップS100からステップS105までの手順についても、本発明の第1実施形態による水洗大便器1における図3に示されているステップS1からステップS5までの手順と同様であるため、説明は省略する。
また、貯水タンク14内の水位は、所定の貯水水位W2よりも低い所定の貯水水位W3まで低下している。
なお、本実施形態では、図5の時刻t112bで加圧ポンプ16が停止し、ジェット吐水によるジェット洗浄が終了した時点で、貯水タンク14内に所定の貯水水位W3に相当する所定の貯水量の洗浄水が貯水されている状態について説明しているが、貯水水位W3がほぼゼロとなるように、コントローラ132に内蔵されたジェット吐水調整手段152が、貯水タンク14内の水位低下時間τ2を決定するようにしてもよい。
そして、図5の時刻t116及び図6のステップS115において、便器洗浄が終了し、ステップS100の待機状態に復帰する。
また、上述した本発明の第2実施形態の水洗大便器100によれば、加圧ポンプ16を停止させた後に貯水タンク14内に残留している残留水を削減することができる。そのような残留水は、従来、貯水タンク14内の洗浄水がジェット吐水口10へ全て吐水され加圧ポンプ16に空気が進入し不具合等が生じることを防止するために、設計時に予め最悪条件を想定して規定されているものであるが、上述した本実施形態の水洗大便器100により貯水タンク14内の水位低下時間τ2を調整しジェット吐水口10からの洗浄水の吐水量を調整することができるため、貯水タンク14内に残留している残留水を削減することができる。したがって、この結果として、貯水タンク14を小型化することができる。
2 便器本体
4 機能部
6 ボウル部
8 排水トラップ管路
10 ジェット吐水口
12 リム吐水口
14 貯水タンク
16 加圧ポンプ
18 定流量弁
20 電磁弁
22 切替弁
24 リム吐水用バキュームブレーカ
26 リム吐水用フラッパー弁
28 ジェット吐水用バキュームブレーカ
30 ジェット吐水用フラッパー弁
31 洗浄水管路
32 コントローラ
34 止水栓
36 分岐金具
38 ストレーナ
40 リム側給水路
42 タンク給水路
44 上方フロートスイッチ
46 下方フロートスイッチ
48 ジェット側導水路
50 計時手段
52 ジェット吐水調整手段
54 管路
56 洗浄水管路の頂部
100 水洗大便器
132 コントローラ
146 下方フロートスイッチ
150 計時手段
152 ジェット吐水調整手段
Claims (4)
- 加圧した洗浄水によって洗浄される水洗大便器であって、
陶器で形成された導水路と、この導水路に接続され且つリム吐水口及びジェット吐水口が形成されたボウル部と、排水トラップ管路と、を備えた便器本体と、
上記ジェット吐水口から吐水させる洗浄水を加圧する加圧ポンプと、
この加圧ポンプによって加圧すべき洗浄水を貯水する貯水タンクと、
上記加圧ポンプを駆動させ、上記貯水タンク内に貯水された洗浄水を上記ボウル部へ供給することにより上記ボウル部を洗浄する洗浄制御手段と、を有し、
この洗浄制御手段は、上記貯水タンクから上記ボウル部へ洗浄水を供給して上記ボウル部の洗浄を開始し、上記貯水タンク内の水位が洗浄開始前の初期水位から所定水位に低下するまでの水位低下時間を検出する計時手段と、この計時手段が検出した上記水位低下時間に基づいて、上記ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量又は吐水量を調整するジェット吐水調整手段と、を備えていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記洗浄制御手段のジェット吐水調整手段は、上記計時手段が検出した上記水位低下時間に基づいて、上記貯水タンク内に貯水された洗浄水を上記ボウル部へ供給しているときの上記加圧ポンプの駆動時間を調整し、上記ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水量を調整する請求項1記載の水洗大便器。
- 上記洗浄制御手段のジェット吐水調整手段は、上記計時手段が検出した上記水位低下時間に基づいて、上記貯水タンク内に貯水された洗浄水を上記ボウル部へ供給しているときの上記加圧ポンプの回転数を調整し、上記ジェット吐水口から吐水する洗浄水の吐水流量を調整する請求項1又は2に記載の水洗大便器。
- 更に、上記貯水タンクの洗浄開始前の初期水位である第1の水位を検出する第1のフロートスイッチと、上記貯水タンクの上記第1の水位よりも低い第2の水位を検出する第2のフロートスイッチと、を有し、上記洗浄制御手段の計時手段は、上記貯水タンク内の上記第1の水位で水位低下が開始してから上記貯水タンク内の水位が上記第2の水位に低下するまでの時間を検出する請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
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