JP2020069385A - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗剤水の濃度のばらつきを抑制した浴槽洗浄装置を提案すること。【解決手段】浴槽洗浄装置における洗剤混合タンクは、上方の第1の空間と、第1の空間の下方に位置する第2の空間と、を有する。第1の空間の水平断面積の最大値は、第2の空間の水平断面積の最大値よりも大きい。水位検知手段は、第1の空間及び第2の空間に供給された液体の水位が検知可能に設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、浴槽洗浄装置に関する。
従来の自動浴槽洗浄は、洗浄力の点から、十分に汚れを落とすためには入浴当日の洗浄が推奨される。このため、いつでも手軽に洗い立ての浴槽に浸かれるような自動浴槽洗浄が求められている。しかし、このようなニーズを実現するためには、翌日の頑固な汚れを落とすための洗浄力の向上が必要である。
また、従来の自動浴槽洗浄技術においては、水道の圧力をそのまま利用する水道直圧が用いられてきた。このため、自動浴槽洗浄技術を普及させるためには、このような水圧の制約を回避する必要がある。
特許第5874220号公報 特開平4−269935号公報
従来、洗剤を水で希釈して洗剤水を生成する洗剤混合部として、ベンチュリ式の洗剤混合部が知られている(例えば、特許文献1)。このベンチュリ式の洗剤混合部では、湯水が洗剤混合部を通過する際に生じる負圧によって洗剤と湯水とを混合して洗剤水を生成している。すなわち、洗剤混合部で混合される洗剤の量は、洗剤混合部を通過する湯水の流速や流量に依存する。このため、洗剤水が所定の濃度となるように調整することは難しく、また通過する湯水の流量の変動により所定の濃度で安定させることは困難である。
これに対して、浴槽洗浄装置において、洗剤を水で希釈した洗剤希釈水を生成するために、タンク式の洗剤混合部(洗剤混合タンク)を設けることが知られている(例えば、特許文献2)。このような浴槽洗浄装置では、洗剤混合タンクを設けることにより、タンク内で洗剤と水とを混合し洗剤水を生成することができるため、洗剤水の濃度調整を容易に行うことができる。
ここで、洗剤水の濃度を精度良く検知するためには、洗剤量と給水量を制御する必要があるため、水位検知手段を設けることが考えられる。また、洗剤混合タンクは、浴槽内の内壁面の全体を洗浄する分の洗剤水を生成する必要があるため、ある程度の容積が必要である。一方で、単純に容積を拡大すると、水位検知手段が検知すべき空間の液体量も増加する。しかし、水位検知手段は、設置位置のばらつきや、水位検知手段自体の精度のばらつきをもつ。そのため、それらのばらつきにより、結果として洗剤水の濃度にばらつきが発生してしまう。その結果、薄い洗剤希釈水によって洗浄不良が発生したり、過剰に濃い洗剤希釈水によって洗剤の消費が早まってしまうことが想定される。
本発明は上記課題に鑑み、洗剤水の濃度のばらつきを抑制した浴槽洗浄装置を提案することを目的とする。
第1の発明の浴槽洗浄装置は、洗剤を貯留する洗剤タンクと、前記洗剤タンクから供給される洗剤と、給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合タンクと、前記洗剤水を浴槽の内壁面に噴射する洗浄ノズルと、前記洗剤タンクと前記洗剤混合タンクとを接続する洗剤流路と、前記給水源と前記洗剤混合タンクとを接続する給水流路と、前記洗剤混合タンクと前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、前記洗剤混合タンク内の液体の水位を検知する水位検知手段と、を備えている。前記洗剤混合タンクは、上方の第1の空間と、前記第1の空間の下方に位置する第2の空間と、を有する。前記第1の空間の水平断面積の最大値は、前記第2の空間の水平断面積の最大値よりも大きい。前記水位検知手段は、前記第1の空間及び前記第2の空間に供給された液体の水位が検知可能に設けられている。
第1の発明によれば、第1の空間よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間を水位の検知用空間として用いることで、第2の空間に貯留された液体の水位検知のばらつきを小さくすることができ、液体量の検知ばらつきを小さくすることができる。したがって、洗剤水の洗剤濃度の制御精度を高くできる。これにより、洗剤濃度が設定よりも高くなることによる過剰な洗剤の消費や、洗剤濃度が設定よりも低くなることによる洗浄能力不足を回避することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記水位検知手段は、前記洗剤混合タンク内に設けられたフロートを有し、前記洗剤混合タンク内の水位の変化に伴い、前記フロートの位置が変化することで前記洗剤混合タンク内の水位を検知するものであり、前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方の直接的な落下位置が前記フロート以外になるように構成されている。
第2の発明によれば、水及び洗剤の少なくとも一方によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方が前記第1の空間の内面に直接的に落下した後に前記第2の空間に向かうように構成されている。
第3の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、第2の空間に直接供給されない。したがって、第2の空間にフロートがある場合に水及び洗剤の少なくとも一方はフロートに直接当たらず、水及び洗剤の少なくとも一方によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、第2の空間に貯留された水及び洗剤の少なくとも一方の水位を高い精度で検知することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第1の空間の底部に直接的に落下し、前記第1の空間の前記底部に、前記第2の空間に向かって下方傾斜した傾斜面が設けられ、前記落下した水及び洗剤の少なくとも一方は前記傾斜面を流れて前記第2の空間へ誘導される。
第4の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、第2の空間に直接供給されない。したがって、第2の空間にフロートがある場合に水及び洗剤の少なくとも一方はフロートに直接当たらず、水及び洗剤の少なくとも一方によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、第2の空間に貯留された水及び洗剤の少なくとも一方の水位を高い精度で検知することができる。
第5の発明は、第3の発明において、前記第2の空間は上方から下方に向かって下方傾斜した傾斜面を有し、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第1の空間の底部に直接的に落下した後、前記第2の空間の前記傾斜面に向かう。
第5の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、第2の空間に直接供給されない。したがって、第2の空間にフロートがある場合に水及び洗剤の少なくとも一方はフロートに直接当たらず、水及び洗剤の少なくとも一方によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、第2の空間に貯留された水及び洗剤の少なくとも一方の水位を高い精度で検知することができる。
第6の発明は、第2の発明において、前記第2の空間は上方から下方に向かって下方傾斜した傾斜面を有し、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第2の空間の前記傾斜面に直接的に落下する。
第6の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、フロートが位置する第2の空間の底部に直接供給されない。したがって、水及び洗剤の少なくとも一方によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。
第7の発明は、第2の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記第1の空間に衝突部を備え、前記衝突部は、前記洗剤混合タンクの側壁面から離間した位置に設けられており、且つ、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方が直接的に落下するように構成されている。
第7の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方はフロートには直接落下しない(当たらない)。したがって、第2の空間にフロートがある場合に洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方はフロートに直接当たらず、水や洗剤によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
第8の発明は、第7の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記衝突部に衝突した水及び洗剤の少なくとも一方が直接前記フロートに当たらないように構成されている。
第8の発明によれば、衝突部に衝突した水及び洗剤の少なくとも一方はフロートに対して直接落下しない(当たらない)ため、フロートは第1の空間にあっても洗剤混合タンク内の水位に連動した適切な動きをすることができ、水位検知手段の誤検知を防止することができる。したがって、洗剤混合タンク内の液体の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
第9の発明は、第2の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記給水流路との接続部と、前記フロートとの間に設けられた壁部を有し、前記洗剤混合タンクに供給された水は、前記壁部に直接的に落下する。
第9の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された水は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された水は、第2の空間に直接供給されない。したがって、第2の空間にフロートがある場合に洗剤混合タンクに供給された水はフロートに直接当たらず、水によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、第2の空間に貯留された水の水位を高い精度で検知することができる。
第10の発明は、第2の発明において、前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記洗剤流路との接続部と、前記フロートとの間に設けられた壁部を有し、前記洗剤混合タンクに供給された洗剤は、前記壁部に直接的に落下する。
第10の発明によれば、洗剤混合タンクに供給された洗剤は、フロートには直接落下しない(当たらない)。洗剤混合タンクに供給された洗剤は、第2の空間に直接供給されない。したがって、第2の空間にフロートがある場合に洗剤混合タンクに供給された洗剤はフロートに直接当たらず、洗剤によるフロートの押さえ込みを回避して、フロートは水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、第2の空間に貯留された洗剤の水位を高い精度で検知することができる。
第11の発明は、第1〜第8の発明のいずれか1つにおいて、前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記給水流路との接続部と、前記水位検知手段との間に設けられた波立防止手段を有する。
第11の発明によれば、水が水面に落下して発生した波は、波立防止手段によって遮られて、水位検知手段に直接波が当たらないようにできる。または、波立防止手段は、水が水面に落下して発生した波を小さくし、水位検知手段が波から受ける影響を小さくする。これにより、水位の高精度な検知が可能となる。
第12の発明は、第1〜第11の発明のいずれか1つにおいて、前記洗剤混合タンク内の前記洗剤水を前記洗浄ノズルへと供給するポンプと、前記ポンプを制御する制御部と、をさらに備え、前記水位検知手段は、前記洗剤混合タンク内に設けられたフロートを有し、前記洗剤混合タンク内の水位の変化に伴い、前記フロートの位置が変化することで前記洗剤混合タンク内の水位を検知するものであり、前記洗浄流路は、前記第2の空間の底部に接続されており、前記制御部は、前記洗剤混合タンク内の水位が前記洗剤混合タンクの前記底部に低下する前に、前記給水源から前記洗剤混合タンクへの給水を開始するように制御する。
第12の発明によれば、洗浄ノズルからの水の噴射により水位が低下していったときに、その水位が第2の空間にまで低下する前に給水を再び開始して、フロートを再び上昇させることで、空の状態で発生する負圧によって、フロートが下方に引き込まれることを抑制することができる。
第13の発明は、第1〜第11の発明のいずれか1つにおいて、前記洗剤流路の途中に設けられ、前記洗剤流路を開閉する第1の開閉弁と、前記給水流路の途中に設けられ、前記給水流路を開閉する第2の開閉弁と、前記水位検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の開閉弁及び前記第2の開閉弁を制御する制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記洗剤混合タンクに前記洗剤を供給した後に、前記水を前記洗剤混合タンクに供給するように制御する。
第13の発明によれば、洗剤水の生成に際して、制御部は、洗剤混合タンクに洗剤を供給した後に、水を洗剤混合タンクに供給するように制御する。上から見た面積(水平断面積)が小さい第2の空間に洗剤だけを先に溜めることができ、洗剤水位の高精度な検知が可能となる。結果として、高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
本発明の浴槽洗浄装置によれば、洗剤水の濃度のばらつきを抑制できる。
実施形態の浴槽洗浄装置のシステム図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの斜視図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの斜視図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの蓋を外した状態の斜視図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの断面図である。 (a)は第1実施形態の洗剤混合タンクの第1の空間の、上から見た面積を表す上面図であり、(b)は第1実施形態の洗剤混合タンクの第2の空間の、上から見た面積を表す上面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンク内の水の水位変化を模式的に表す断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンク内の水の水位変化を模式的に表す断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンク内の洗剤の水位変化を模式的に表す断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンク内の洗剤水の水位変化を模式的に表す断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンク内の洗剤水の水位変化を模式的に表す断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの他の例の断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの他の例の断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの他の例の断面図である。 第1実施形態の洗剤混合タンクの他の例の断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンクの斜視図である。 第2実施形態の洗剤混合タンクの断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンクの断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンクの横断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンク内に設けられる板状部材の斜視図である。 第2実施形態の洗剤混合タンク内への水の供給を表す断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンク内への水の供給を表す断面図である。 第2実施形態の洗剤混合タンク内の液体の満水位を表す断面図である。 第2実施形態における衝突部の他の例の断面図である。 図24に示す洗剤混合タンクの蓋を外した状態の上面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態の1つについて説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態の浴槽洗浄装置200のシステム図である。
実施形態の浴槽洗浄装置200は、洗剤タンク13と、洗剤混合タンク30と、洗浄ノズル25と、制御部20とを有する。浴槽洗浄装置200は、浴槽100に設置される。
洗剤タンク13は、例えば浴槽100のリムの上面に設けられた洗剤投入口11と接続されており、洗剤投入口11から投入された液体の洗剤を貯留する。洗剤タンク13内には、例えばフロートスイッチなどの水位検知手段12が設けられる。
洗剤混合タンク30は、洗剤タンク13及び給水源WSの下流に設けられる。洗剤混合タンク30は、洗剤タンク13から供給される洗剤と、給水源WSから直接、または間接的(例えば一時的に貯留された後)に供給される水とを混合して洗剤水を生成する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。つまり、給水源WSは、例えば、給湯器であってもよい。洗浄ノズル25から洗剤水を噴射する際には洗剤混合タンク30は洗剤水を貯留し、洗浄ノズル25から水を噴射する際には洗剤混合タンク30は水を貯留する。
洗剤流路15が、洗剤タンク13と洗剤混合タンク30とを接続している。洗剤流路15の途中には、例えば、第1の開閉弁14と、流量調整部16と、ポンプ17とが設けられている。
第1の開閉弁14は、例えば電磁弁であり、制御部20の制御に基づいて洗剤流路15を開閉する。流量調整部16は、例えば、第1の開閉弁14の下流に設けられる。流量調整部16は、例えば、オリフィスである。流量調整部16は、洗剤流路15を流れる洗剤の流量を調整する。流量調整部16は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
ポンプ17は、例えば、第1の開閉弁14及び流量調整部16の下流に設けられる。第1の開閉弁14が開かれ、ポンプ17が駆動されると、洗剤タンク13内の洗剤が洗剤流路15を流れて洗剤混合タンク30内に供給される。
給水流路24が、給水源WSと洗剤混合タンク30とを接続している。給水流路24の途中には、例えば、第2の開閉弁22と、流量調整部23とが設けられている。
第2の開閉弁22は、例えば電磁弁であり、制御部20の制御に基づいて給水流路24を開閉する。第2の開閉弁22は、洗剤混合タンク30への水の供給を制御する。第2の開閉弁22を開くことで、水が給水源WSから洗剤混合タンク30に供給される。第2の開閉弁22を閉じることで、給水源WSから洗剤混合タンク30への水の供給が停止される。
流量調整部23は、例えば、第2の開閉弁22の下流に設けられる。流量調整部23は、例えば定流量弁であり、給水流路24を流れる水の流量を調整する。
浴槽100の底面101には、排水口102および洗浄ノズル25が設けられている。洗浄ノズル25は、浴槽100の内壁面に向けて、液体(洗剤水または水)を噴射する。例えば、洗浄ノズル25は、モータ26によって水平方向に回転可能となっている。
洗浄流路21が、洗剤混合タンク30と洗浄ノズル25とを接続している。洗浄流路21の途中には、例えば、ポンプ18と、逆流防止部19とが設けられている。
ポンプ18は、洗剤混合タンク30の下流に設けられ、洗剤混合タンク30内の液体(洗剤水または水)を吸い込み、洗浄流路21に吐出する。洗浄流路21に吐出された液体は、洗浄ノズル25から浴槽100内に噴射される。
逆流防止部19は、例えばポンプ18の下流に設けられる。逆流防止部19は、浴槽100に貯留された浴槽水や、浴槽100内に噴射された液体(洗剤水または水)の、洗浄ノズル25および洗浄流路21を通じた洗剤混合タンク30への逆流を阻止する。逆流防止部19は、例えば逆止弁または電磁弁である。複数の逆止弁、複数の電磁弁、または逆止弁と電磁弁の組み合わせから逆流防止部19が構成されてもよい。
制御部20は、第1の開閉弁14、第2の開閉弁22、ポンプ17、およびポンプ18と電気的に接続され、それらを制御する。また、制御部20は、洗剤混合タンク30内に設けられた後述する水位検知手段60の検知結果(検知信号)の入力を受ける。この検知結果(検知信号)に基づいて、制御部20は、第1の開閉弁14、第2の開閉弁22、ポンプ17、およびポンプ18を制御することができる。
次に、第1実施形態の洗剤混合タンク30について説明する。
図2は、洗剤混合タンク30の上側から見た斜視図である。
図3は、洗剤混合タンク30の下側から見た斜視図である。
図4は、洗剤混合タンク30の蓋を外した状態の斜視図である。
図5は、洗剤混合タンク30の断面図である。
洗剤混合タンク30は、ケース31と蓋32とを有する。図2および図5に示すように、蓋32には、洗剤流路15と接続される洗剤供給部34と、給水流路24と接続される給水部35とが設けられている。ケース31の底部には、図2および図3に示すように、洗浄流路21と接続される液体流出部36が設けられている。
図5に示すように、洗剤混合タンク30は、第1の空間40と第2の空間50とを有する。第1の空間40は、第2の空間50の上方に位置する。第1の空間40は、洗剤供給部34と第2の空間50との間、および給水部35と第2の空間50との間に位置する。第2の空間50は、第1の空間40の下方に位置し、第1の空間40に連続している。
洗剤混合タンク30の高さ方向(または深さ方向)をZ方向とする。Z方向は、洗剤混合タンク30が設置された状態における鉛直方向に対応する。Z方向に直交し、且つ互いに直交する2方向をX方向およびY方向とする。
第1の空間40は、水平な底部41を有する。第2の空間50は、底部52と、側壁53と、傾斜面51とを有する。第1の空間40の底部41と、第2の空間50の傾斜面51との間には段差が形成され、第2の空間50の傾斜面51は、側壁53を介して、第1の空間40の底部41と連続している。
1対の傾斜面51が第2の空間50の底部52をX方向に挟んで位置し、それぞれの傾斜面51はケース31のX方向の両端から底部52に向かって下方傾斜している。すなわち、傾斜面51は、第2の空間50内において上方から下方に向かって下方傾斜している。
図4に示すように、第1の空間40の底部41は、第2の空間50をY方向に挟むように位置している。第1の空間40のY方向の幅は、X方向にわたってほぼ同じである。その第1の空間40のY方向の幅は、第2の空間50の傾斜面51のY方向の幅、および底部52のY方向の幅よりも大きい。
図5に示すように、第1の空間40のZ方向の高さ(底部41と蓋32との間の距離)は、第2の空間50の最大高さ(底部52の上方の高さ)よりも大きい。第2の空間50のX方向の幅は、上方から下方に向かって徐々に小さくなっている。
図6(a)および図6(b)は、洗剤混合タンク30のケース31内を上から見た上面図である。図6(a)における斜線領域は、第1の空間40の上から見た面積(水平断面積)を表し、図6(b)における斜線領域は第2の空間50の上から見た面積(水平断面積)を表す。
第1の空間40の水平断面積の最大値は、第2の空間50の水平断面積の最大値よりも大きい。第2の空間50の全体の容積は、第1の空間40の全体の容積よりも小さい。
液体流出部36は、第2の空間50の底部52に直接通じている。したがって、洗剤混合タンク30内に供給された液体はすべて第2の空間50の底部52を介して洗浄流路21に流出する。
洗剤混合タンク30内には、洗剤混合タンク30内の液体の水位を検知する水位検知手段60が設けられている。水位検知手段60は、例えば磁石を内蔵したフロート62と、ステム61内に設けられたリードスイッチとの組み合わせにより水位を検知する。洗剤混合タンク30内の水位の変化に伴ってフロート62がステム61に沿って上下動してフロート62の位置が変化することで、洗剤混合タンク30内の水位が検知される。
ステム61は、フロート62を貫通して、第2の空間50の底部52からZ方向に沿って上方に延びている。ステム61の上端は蓋32に支持され、下端は第2の空間50の底部52に支持されている。ステム61の上端部にはストッパ63が設けられている。ストッパ63は第1の空間40に位置する。
フロート62は、第2の空間50の底部52と、第1の空間40に位置するストッパ63との間を、ステム61に沿って上下動することができる。このフロート62の上下動によって、第2の空間50のみに貯留された状態の液体の水位、および第2の空間50を満たしその上の第1の空間40にも貯留された液体の水位を検知することができる。
ケース31の側壁にはオーバーフロー流路33が設けられている。オーバーフロー流路33は第1の空間40に通じている。給水部35は、オーバーフロー流路33の上端から所定距離(例えば25mm)以上離れた上方に位置する。
本実施形態の浴槽洗浄装置200は、例えば、予備洗浄、本洗浄、すすぎの3つの動作モードを実行可能である。
まず、図7(a)〜図8を参照して、予備洗浄について説明する。
図7(a)は、空の状態の洗剤混合タンク30内に水Wの給水が開始された状態を表す。第2の開閉弁22を開くことで、給水源WSから給水流路24を通じて洗剤混合タンク30内に水Wの給水が開始される。
洗剤混合タンク30内に水Wが貯留されていき、その水Wの水位の上昇に伴ってフロート62が上昇する。図7(b)に示すように、予め設定された第1の水位L1に対応するフロート62の上端位置(第1位置)が検知されると、第2の開閉弁22が閉じられ、洗剤混合タンク30内への給水が一旦停止される。
そして、ポンプ18が駆動され、洗剤混合タンク30内に貯留された水Wは、液体流出部36および洗浄流路21を流れて、洗浄ノズル25から浴槽100内に噴射する。浴槽100の例えば壁面が、洗浄ノズル25から噴射する水によって洗浄される(予備洗浄)。この洗浄ノズル25からの水の噴射に伴って、洗剤混合タンク30内の水Wの水位が第1の水位L1から低下していく。
この水位低下によりフロート62の上端位置の検知状態が解除される。この検知解除から、設定秒数経過後に、再び第2の開閉弁22が開かれ、図8に示すように、洗剤混合タンク30内への水の供給が再開される。水を洗剤混合タンク30内へ供給しつつ、洗浄ノズル25からの水の噴射も続けられる。例えば、洗剤混合タンク30内への給水量が洗浄ノズル25からの水の噴射量よりも多くなるように制御されつつ、浴槽100に対する予備洗浄が続けられる。
そして、第1の水位L1に対応するフロート62の上端位置が検知されると、第2の開閉弁22が閉じられ、洗剤混合タンク30内への給水が一旦停止される。この後、水位低下によりフロート62の上端位置の検知状態が解除されると、再び第2の開閉弁22が開かれ、洗剤混合タンク30内への水の供給が再開される。このような制御が、所定量の水を浴槽100内に噴射するまで繰り返される。
所定量の水による予備洗浄が終了し、フロート62の下端位置が検知されると、その検知から設定秒数経過後にポンプ18が停止され、洗剤混合タンク30内を空にする。
この予備洗浄の後、洗剤水を使った本洗浄が実行される。図9(a)〜図11を参照して、本洗浄について説明する。
図9(a)は、空の状態の洗剤混合タンク30内に洗剤Cの供給が開始された状態を表す。第1の開閉弁14を開き、且つポンプ17を駆動させることで、洗剤タンク13から洗剤流路15を通じて洗剤混合タンク30内に洗剤Cの供給が開始される。
洗剤混合タンク30内に洗剤Cが貯留されていき、その洗剤Cの水位の上昇に伴ってフロート62が上昇する。洗剤Cは、第2の空間50内のみに貯留し、第1の空間40には貯留されないようにする。したがって、図9(b)に示すように、予め設定された第2の水位L2に対応するフロート62の下端位置(第2位置)が検知されると、第1の開閉弁14が閉じられ、且つポンプ17が停止され、洗剤混合タンク30内への洗剤Cの供給が停止される。洗剤Cは、第2の空間50内における所定の水位L2に貯留される。
この後、第2の開閉弁22を開くことで、図10(a)に示すように、洗剤混合タンク30内に水Wの給水が開始される。洗剤混合タンク30内で水Wと洗剤Cとが混合され、図10(b)に示すように、洗剤水CWが生成される。一定量の洗剤Cに対して水Wの供給が続けられ、洗剤混合タンク30内における洗剤水CWの水位が上昇していく。
洗剤水CWの水位上昇に伴ってフロート62が上昇する。そして、第1の水位L1に対応するフロート62の上端位置が検知されると、第2の開閉弁22が閉じられ、洗剤混合タンク30内への水Wの供給が停止される。洗剤混合タンク30内に、所定量の洗剤水CWが貯留される。
この後、ポンプ18が駆動され、洗剤混合タンク30内に貯留された洗剤水CWは、液体流出部36および洗浄流路21を流れて、洗浄ノズル25から浴槽100内に噴射する。浴槽100の例えば壁面が、洗浄ノズル25から噴射する洗剤水によって洗浄される(本洗浄)。
この洗浄ノズル25からの洗剤水の噴射に伴って、図11に示すように、洗剤混合タンク30内の洗剤水CWの水位が第1の水位L1から低下していく。本洗浄開始から例えば所定時間後に、一旦洗浄ノズル25からの洗剤水CWの噴射を停止する。この噴射が停止している間に、浴槽100の壁面に洗剤水を広げ、また汚れに洗剤水を浸透させることができる。時間制御ではなく、水位検知手段60による水位検知によって洗剤水の噴射停止タイミングを決定してもよい。
そして、再び洗浄ノズル25からの洗剤水の噴射を開始する。そのまま、洗剤混合タンク30内に残っている洗剤水を使い切ってもよいし、再び噴射を一旦停止して、洗剤水を浴槽100の壁面や汚れに浸透させる時間を確保してもよい。第1の水位L1まで貯留された所定量の洗剤水を、噴射と噴射停止とを複数回繰り返しながら使い切って本洗浄を行うことができる。または、上記所定量の洗剤水を、噴射を一旦停止することなく連続して噴射し続けて使い切ってもよい。
所定量の洗剤水による本洗浄が終了し、フロート62の下端位置が検知されると、その検知から設定秒数経過後にポンプ18が停止され、洗剤混合タンク30内を空にする。
この本洗浄の後、上記予備洗浄と同じ制御により、洗浄ノズル25から水が浴槽100内に噴射され、すすぎモードが実行される。このすすぎモードにより、浴槽100内に噴射された洗剤水が汚れとともに水によって洗い流される。
なお、洗浄ノズル25から浴槽100内に噴射された洗剤水を洗剤混合タンク30内に回収し、その回収した洗剤水を洗浄ノズル25から浴槽100内に再噴射するような構成であってもよい。
水位から液体量を検知する場合、貯留された液体の上から見た面積(水平断面積)が検知水位のばらつきに影響する。液体の上から見た面積(水平断面積)が大きくなると、検知水位のばらつきが大きくなる傾向がある。
洗剤量の検知ばらつきや、水量の検知ばらつきは、洗剤水の洗剤濃度の制御に影響する。洗剤水において洗剤量は水量よりも少ない。相対的に少ない洗剤量の検知ばらつきは、相対的に多い水量の検知ばらつきよりも、洗剤水の洗剤濃度に大きく影響する。
そこで、本実施形態によれば、第1の空間40よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間50を洗剤水位の検知用空間として用いることで、第2の空間50に貯留された洗剤の水位検知のばらつきを小さくすることができ、洗剤量の検知ばらつきを小さくすることができる。したがって、洗剤水の洗剤濃度の制御精度を高くできる。これにより、洗剤濃度が設定よりも高くなることによる過剰な洗剤の消費や、洗剤濃度が設定よりも低くなることによる洗浄能力不足を回避することができる。
フロート62は、第2の空間50内の液体水位を検知できるように、第2の空間50の底部52に位置をとることができる。その底部52に液体が直接的に供給されるとその液体の水勢によってフロート62が上から押さえ込まれ、水位に連動したフロート62の移動が妨げられ得る。
そこで、実施形態によれば、洗剤混合タンク30は、洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤の少なくとも一方の直接的な落下位置がフロート62以外になるように構成されている。
例えば、給水部35および洗剤供給部34は、第2の空間50の傾斜面51の真上に開口を有する。給水部35の開口および洗剤供給部34の開口は、フロート62には向けられず、第2の空間50の傾斜面51に向けられている。したがって、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、第2の空間50の傾斜面51に直接的に落下する。洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、フロート62には直接落下しない(当たらない)。傾斜面51に落下した水および洗剤は、その下り勾配に沿って底部52に向かって流れる。水および洗剤は、底部52に直接供給されない。
したがって、底部52にフロート62がある場合に水および洗剤はフロート62に直接当たらず、水や洗剤によるフロート62の押さえ込みを回避して、フロート62は水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
なお、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、傾斜面51や、その他の壁面に当たって跳ね返ってから間接的にフロート62に落下する(当たる)ことはあり得る。そのような間接的にフロート62に当たる液体量はわずかであり、フロート62の動きには影響しない。
前述した予備洗浄やすすぎのときに、洗剤混合タンク30内の水が空になり、容積が小さい第2の空間50の底部52にフロート62が位置すると、フロート62と、フロート62の周囲を囲む壁面との間の隙間が小さくなる。この状態で、洗剤混合タンク30内の水を洗浄ノズル25へ供給するポンプ18が駆動されていると、フロート62の配置空間に負圧が発生し、フロート62は下方に引き込まれて固定され得る。
実施形態によれば、図8を参照して前述したように、予備洗浄やすすぎのときに、制御部20は、洗剤混合タンク30内の水位が洗剤混合タンク30の底部(第2の空間50の底部52)に低下する前に、給水源WSから洗剤混合タンク30への給水を開始するように制御する。
例えば、制御部20は、第1の水位L1が検知されると、一旦給水動作を停止させる。そして、洗浄ノズル25からの水の噴射により水位が低下していくと、その水位が第2の空間50にまで低下する前に給水を再び開始して、フロート62を再び上昇させることで、フロート62が下方に引き込まれることを抑制することができる。
また、洗剤水の生成に際して、制御部20は、洗剤混合タンク30に洗剤を供給した後に、水を洗剤混合タンク30に供給するように制御する。第1の空間40よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間50に洗剤だけを先に溜めることができ、洗剤水位の高精度な検知が可能となる。結果として、高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
また、第2の空間50に溜まっている洗剤を水で攪拌することができ、洗剤水中の洗剤濃度のムラも抑制できる。
図12は、実施形態の洗剤混合タンク30の他の例の断面図である。図12は、図5と同様、X方向に沿った断面図である。
図13(a)および(b)は、図12に示す洗剤混合タンク30のY方向に沿った断面図である。
図12に示す洗剤混合タンク30は、洗剤混合タンク30と給水流路24との接続部である給水部35と、フロート62の移動経路との間を遮るように設けられた壁部70を有する。例えば、壁部70は蓋32から下方に垂下している。
洗剤混合タンク30内に供給された水が洗剤混合タンク30内の水面に落下すると、水勢によって水面に波が発生する。この波をフロート62が受けると水位を誤検知する可能性がある。
図12に示す例では、壁部70が波立防止手段として機能し、給水部35から水が下方の水面に落下して発生した波は、壁部70によって遮られて、フロート62に直接波が当たらないようにできる。または、壁部70は、給水部35から水が下方の水面に落下して発生した波を小さくし、フロート62が波から受ける影響を小さくする。これにより、フロート62による水位の高精度な検知が可能となる。
壁部70は、第1の空間40の一部に配置され、第2の空間50には配置されていない。
図13(a)に示す例では、壁部70のY方向の両端はケース31の側壁に達し、壁部70の下端と、第1の空間40の底部41との間に隙間が形成されている。
図13(b)に示す例では、壁部70の下端は第1の空間40の底部41に達し、壁部70のY方向の両端と、ケース31の側壁との間に隙間が形成されている。
また、図12に示す給水部35の開口を壁部70に向けることで、給水部35からの水を壁部70に直接的に落下させる(当てる)ことができる。
このような構成によっても、洗剤混合タンク30に供給された水は、フロート62には直接落下しない(当たらない)。また、洗剤混合タンク30に供給された水は、第2の空間50に直接供給されない。
したがって、第2の空間50にフロート62がある場合に水および洗剤はフロート62に直接当たらず、水や洗剤によるフロート62の押さえ込みを回避して、フロート62は水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、特に第2の空間50に貯留された洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
なお、壁部70は、洗剤混合タンク30と洗剤流路15との接続部である洗剤供給部34と、フロート62の移動経路との間を遮るように設けてもよい。この場合も、洗剤供給部34の開口を壁部70に向けることで、洗剤を壁部70に直接的に落下させる(当てる)ことができる。
図14(a)は、実施形態の洗剤混合タンク30のさらに他の例のX方向に沿った断面図である。
図14(b)は、図14(a)に示す洗剤混合タンク30のY方向に沿った断面図である。
図14(a)および(b)に示す洗剤混合タンク30においては、第2の空間50に傾斜面を設けていない。図14(a)および(b)に示す断面視において、第1の空間40の底部41から下方に凸状に突出するように第2の空間50が設けられている。
この場合においても、第1の空間40よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間50を洗剤水位の検知用空間として用いることで、第2の空間50に貯留された洗剤の水位検知のばらつきを小さくすることができ、洗剤量の検知ばらつきを小さくすることができる。
また、図14(a)および(b)に示す洗剤混合タンク30は、洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤の少なくとも一方が第1の空間40の内面(底部または側壁)に直接的に落下した後に、第2の空間50に向かうように構成されている。
例えば、給水部35の開口および洗剤供給部34の開口は、第1の空間40の底部41の真上に位置する。したがって、洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤は、第1の空間40の底部41に直接的に落下した後、第2の空間50に向かう。
洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、フロート62には直接落下しない(当たらない)。また、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、第2の空間50に直接供給されない。
したがって、第2の空間50にフロート62がある場合に水および洗剤はフロート62に直接当たらず、水や洗剤によるフロート62の押さえ込みを回避して、フロート62は水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、特に第2の空間50に貯留された洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
図14(a)および(b)に示す例において、洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤は、第1の空間40の側壁に直接的に落下した後、底部41を経由して第2の空間50に向かってもよい。また、洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤は、第1の空間40の側壁に直接的に落下して跳ね返った後に、底部41を経由せずに第2の空間50に向かってもよい。
また、図5に示す前述した実施形態において、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、第2の空間50の傾斜面51に直接落下するのではなく、第1の空間40の底部41(または側壁)に直接落下した後に、第2の空間50に向かってもよい。
図14(a)に示す洗剤混合タンク30において、第1の空間40の底部41を傾斜させてもよい。図15は、その洗剤混合タンク30の断面図である。
第1の空間40の底部41は、X方向の両端から第2の空間50に向かって下方傾斜している。
洗剤混合タンク30に供給された水及び洗剤は、第1の空間40の底部41(または側壁)に直接的に落下し、その落下した水及び洗剤は第1の空間40の底部41の傾斜面を流れて第2の空間50へ誘導される。
この例においても、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、フロート62には直接落下しない(当たらない)。また、洗剤混合タンク30に供給された水および洗剤は、第2の空間50に直接供給されない。
したがって、第2の空間50にフロート62がある場合に水および洗剤はフロート62に直接当たらず、水や洗剤によるフロート62の押さえ込みを回避して、フロート62は水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、特に第2の空間50に貯留された洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
また、図5に示す例では、第2の空間50は、傾斜面(または第1底部)51と、水平な底部(または第2底部)52とを有する構成を示したが、第2の空間50の底部全体が傾斜していてもよい。
次に、第2実施形態の洗剤混合タンク130について説明する。前述した図1に示す浴槽洗浄装置200において、第1実施形態の洗剤混合タンク30に代えて、第2実施形態の洗剤混合タンク130を適用することができる。
図16は、第2実施形態の洗剤混合タンク130の斜視図である。
洗剤混合タンク130の高さ方向(または深さ方向)をZ方向とする。Z方向は、洗剤混合タンク130が設置された状態における鉛直方向に対応する。Z方向に直交し、且つ互いに直交する2方向をX方向およびY方向とする。
図17は、洗剤混合タンク130のXZ面に平行な断面図である。
図18は、洗剤混合タンク130のYZ面に平行な断面図である。図18は、第1の空間140と第2の空間150とがZ方向に連続している部分の断面を表す。
図19は、洗剤混合タンク130のXY面に平行な断面図である。図19は、板状部材120よりも上方の部分の断面を表す。
洗剤混合タンク130は、ケース131と蓋132とを有する。蓋132には、洗剤流路15と接続される洗剤供給部134と、給水流路24と接続される給水部135が設けられている。ケース131の底部には、洗浄流路21と接続される液体流出部136が設けられている。
図17および図18に示すように、洗剤混合タンク130は、第1の空間140と第2の空間150とを有する。第2の空間150は、第1の空間140よりも下方に位置し、第1の空間140に連続している。第2の空間150の水平断面積の最大値は、第1の空間140の水平断面積の最大値よりも小さい。第2の空間150の全体の容積は、第1の空間140の全体の容積よりも小さい。
第2の空間150の底部152は、洗剤混合タンク130の最深部である。洗剤混合タンク130内に供給された洗剤や水は、最深部である第2の空間150の底部152から溜まり始める。洗剤混合タンク130内に貯留された液体(水、洗剤、洗剤水)がどのような水位にあっても、その液体の液面から最深部までの深さが最も深い。洗剤混合タンク130内の液体の最大水位は、第1の空間140に位置する。
液体流出部136は、第2の空間150の底部152に直接通じている。したがって、洗剤混合タンク130内に供給された液体は、第2の空間150の底部152を介して洗浄流路21に流出する。
洗剤混合タンク130内には、洗剤混合タンク130内の液体の水位を検知する水位検知手段160が設けられている。水位検知手段160は、例えば磁石を内蔵したフロート162と、ステム161内に設けられたリードスイッチとの組み合わせにより水位を検知することができる。洗剤混合タンク130内の液体の水位の変化に伴ってフロート162がステム161に沿って上下動してフロート162の位置が変化することで、洗剤混合タンク130内の液体の水位が検知される。
ステム161は、フロート162を貫通して、第2の空間150の底部152からZ方向に沿って上方に延びている。ステム161の上端は蓋132に支持され、下端は第2の空間150の底部152に支持されている。ステム161にはストッパ163が設けられている。ストッパ163は第1の空間140に位置する。
フロート162は、第2の空間150とストッパ163との間を、ステム161に沿って上下動することができる。このフロート162の上下動によって、第2の空間150のみに貯留された状態の液体の水位、および第2の空間150を満たしその上の第1の空間140にも貯留された液体の水位を検知することができる。
第1の空間140は、第2の空間150の直上に位置する第1領域と、その第1領域にX方向で隣接する第2領域とを有する。第2領域の底部には、図17に示すように傾斜面(傾斜底面)142が形成されている。傾斜面142は、洗剤混合タンク130の側壁面141bの下端から、第2の空間150に向かって下り傾斜している。
傾斜面142を貫通して第1の空間140内をZ方向にオーバーフロー流路133が延在している。オーバーフロー流路133の上端には、オーバーフロー口133aが形成されている。オーバーフロー口133aは、第1の空間140に通じている。
給水部135は、第1の空間140に通じる開口を有する。その給水部135の開口は、オーバーフロー口133aから所定距離(例えば25mm)以上離れた上方に位置する。
第1の空間140には、板状部材120が設けられている。図19に示すように、板状部材120は、上面視において例えば矩形状の外形を有する。板状部材120の上面の中央には、衝突部121が設けられている。
板状部材120の4つの外縁部のそれぞれは、洗剤混合タンク130の第1の空間140の周囲を囲む4つの側壁面141a、141b、141c、141dに対して、隙間180を隔てて対向している。側壁面141a、141b、141c、141dは、第1の空間140の周囲を囲む。隙間180は、板状部材120の外縁部を囲むように全周方向に形成されている。または、隙間180は、衝突部121の一部と洗剤混合タンク130の側壁面の一部との間に形成される構成でもよい。
板状部材120は、衝突部121から、洗剤混合タンク130のそれぞれの側壁面141a、141b、141c、141dに向かって下り傾斜した傾斜面122を有する。例えば、板状部材120は、衝突部121を頂点にした傘状に形成されている。
図20は、板状部材120の下面側を見た斜視図である。
板状部材120の下面には、板状部材120の長手方向に離間して配置された第1の取付部123と第2の取付部124が設けられている。また、板状部材120において第2の取付部124が設けられた側の端部には切り欠き125が形成されている。
図17に示すように、第1の空間140の側壁面141bに、リブ149が設けられている。板状部材120の凹形状に設けられた第1の取付部123がリブ149に係合し、板状部材120の一端側の一部がリブ149の上端の上に支持される。
板状部材120の他端側においては、水位検知手段160のステム161が切り欠き125を貫通し、第2の取付部124に形成されたスリットに、ステム161に設けられたストッパ163が係合し、第2の取付部124はストッパ163上に支持される。
また、ステム161に設けられたフランジ部164(図17および図19に示す)が、板状部材120の上方への浮き上がりを防止する。
図17および図18に示すように、板状部材120は第1の空間140において、オーバーフロー口133aよりも上方の領域に設けられている。衝突部121は、洗剤混合タンク130の最深部である第2の空間150の底部152よりも高い位置に設けられている。また、衝突部121は、第1の空間140においてオーバーフロー口133aよりも高い位置に設けられている。なお、衝突部121は、第1の空間140においてオーバーフロー口133aよりも高い位置に設けられていることが好ましいが、洗剤混合タンク130に供給された水及び洗剤の少なくとも一方が直接的に落下するように構成されていればよいため、第1の空間140においてオーバーフロー口133aよりも低い位置に設けられていてもよい。
第2実施形態の洗剤混合タンク130を備えた浴槽洗浄装置200は、第1実施形態と同様に、予備洗浄、本洗浄、すすぎの3つの動作モードを実行可能であり、第1実施形態と同じ動作シーケンスや制御を、第2実施形態にも適用することができる。
以下に、例えば、本洗浄における、洗剤混合タンク130内での洗剤水の生成について説明する。
洗剤供給部134は第2の空間150の上方に位置し、洗剤供給部134の開口は第1の空間140を経て第2の空間150に向けられている。また、洗剤供給部134の開口の下方には板状部材120が広がらず、洗剤供給部134から洗剤混合タンク130内に供給された洗剤は、板状部材120で遮られずに、第1の空間140を経て第2の空間150に供給される。洗剤は、第2の空間150の底部152から貯留し始める。
図21および図22は、第2の空間150に洗剤Cが貯留された状態を表す断面図である。図21は図17の断面に対応し、図22は図18の断面に対応する。
第1実施形態と同様、洗剤Cは、第2の空間150内のみに貯留し、第1の空間140には貯留されないようにする。したがって、予め設定された第2の水位L2に対応するフロート162の第2位置が検知されると、洗剤混合タンク130内への洗剤Cの供給が停止される。洗剤Cは、第2の空間150内における所定の水位L2に貯留される。
次に、給水部135から水を洗剤混合タンク130内に供給する。
給水部135の開口は、板状部材120の衝突部121の真上に位置し、衝突部121に向けられている。したがって、給水部135から洗剤混合タンク130内に供給された水は、衝突部121に落下し、衝突する。
給水部135から洗剤混合タンク130内に供給された水は、洗剤混合タンク130の最深部である底部152に到達する前に、底部152よりも高い位置に設けられた衝突部121に衝突する。そして、水を衝突部121に衝突させた後、第2の空間150に貯留された洗剤Cの液面に直接着水するよりも流速を減速させて、水を洗剤Cに混合させることができる。
水が洗剤Cに混合される際の水の流速を減速させることで、洗剤Cと水との混合時に巻き込まれる空気の量を少なくでき、洗剤混合タンク130内における泡の発生を抑制することができる。この結果、洗浄ノズル25から噴射される洗剤水が途切れる、噴射される洗剤水の量が減るなどの噴射不良を抑制することができる。
衝突部121に落下した水は、鉛直方向(Z方向)と交差する方向(この例では水平方向に対して下方に傾斜した方向)に放射状に広がりつつ、板状部材120の傾斜面122の下り勾配に沿って、第1の空間140の側壁面141a、141b、141c、141dに向けて流動し、側壁面141a、141b、141c、141dに向かって散布される。なお、鉛直方向と交差する方向とは、水平方向、または水平方向に対して上方に傾斜した方向であってもよい。また、水は360°のすべての方向に広がることに限らない。
側壁面141a、141b、141c、141dに散布された水は、板状部材120と側壁面141a、141b、141c、141dとの間の隙間180を通じて板状部材120よりも下の領域へと流れる。
板状部材120よりも下の領域において、水は、図21および図22において白抜き矢印で表すように、側壁面141a、141b、141c、141dを下方に向かって流れ、第2の空間150に貯留された洗剤Cに到達する。側壁面141b、側壁面141cの一部(下方に第2の空間150がない部分)、および側壁面141dの一部(下方に第2の空間150がない部分)を流れた水は、傾斜面142を経て、第2の空間150に貯留された洗剤Cに到達する。なお、衝突部121に衝突した後の水は、洗剤混合タンク130の側壁面を流れずに、洗剤混合タンク130内に貯留された液面に到達するような構成でもよい。
洗剤混合タンク130の側壁面を流れる水が洗剤Cに混合され、水と洗剤Cとを攪拌することができる。また、水を鉛直方向と交差する方向に広げることで、洗剤混合タンク130の側壁面の広い範囲に水を散布することができ、その側壁面を流れた水によって、水と洗剤Cとをムラ無く混合することができる。この結果、洗剤混合タンク130内における洗剤水の洗剤濃度のばらつきを抑制し、洗浄ノズル25から噴射される洗剤水による浴槽100の内壁面の洗浄ムラを抑制することができる。また、水を鉛直方向と交差する方向に広げることで、予備洗浄やすすぎの際に洗剤混合タンク130内に供給される水によって、側壁面をムラ無く洗うことができる。
一定量の洗剤Cに対して水の供給が続けられ、洗剤混合タンク130内における洗剤水の水位が上昇していく。
図23は、洗剤水CWの水位が満水位L1にある状態を表す、図17に対応する断面図である。
洗剤水CWの水位上昇に伴ってフロート162が上昇する。そして、満水位L1に対応するフロート162の上端位置(第1位置)が検知されると、洗剤混合タンク130内への水の供給が停止される。
この後、洗剤混合タンク130内に貯留された洗剤水CWは、液体流出部136および洗浄流路21を流れて、洗浄ノズル25から浴槽100内に噴射する。浴槽100の例えば内壁面が、洗浄ノズル25から噴射する洗剤水によって洗浄される。
本実施形態においても、洗剤の貯留空間を、第1の空間140よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間150に制限し、その第2の空間150を洗剤水位の検知用空間として用いることで、第2の空間150に貯留された洗剤の水位検知のばらつきを小さくすることができ、洗剤量の検知ばらつきを小さくすることができる。したがって、洗剤水の洗剤濃度の制御精度を高くできる。これにより、洗剤濃度が設定よりも高くなることによる過剰な洗剤の消費や、洗剤濃度が設定よりも低くなることによる洗浄能力不足を回避することができる。
衝突部121は満水位L1よりも高い位置に設けられているため、洗剤混合タンク130内に水を供給する際に、洗剤混合タンク130内の水位に関係なく、常に水を衝突部121に衝突させることができる。
オーバーフロー口133aは、満水位L1よりも高い位置に設けられ、洗剤混合タンク130内の液体の水位が満水位L1よりも高い所定の水位を超えると、洗剤混合タンク130内の液体はオーバーフロー流路133を流れて、洗剤混合タンク130の外部に排出される。
板状部材120は、オーバーフロー口133aを覆うように設けられ、給水部135から供給された水は、板状部材120で遮られて、オーバーフロー口133aに流入しない。
洗剤混合タンク130内に供給された水は、側壁面141a、141b、141c、141dから離間した位置に設けられた衝突部121に直接的に落下するように構成されている。また、洗剤供給部134の開口は、鉛直方向(Z方向)において、フロート162には重ならない。または、洗剤混合タンク130内に供給された洗剤も衝突部121に直接的に落下するように構成されていてもよい。
すなわち、洗剤混合タンク130に供給された水および洗剤は、フロート162には直接落下しない(当たらない)。したがって、第2の空間150にフロート162がある場合に水および洗剤はフロート162に直接当たらず、水や洗剤によるフロート162の押さえ込みを回避して、フロート162は水位に連動した適切な動きをすることができる。その結果、洗剤および水の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
また、衝突部121に衝突した後の水は、洗剤混合タンク130の側壁面を流れて、洗剤混合タンク130内に貯留された液面に到達する。これは、水が液面に直接落下する場合よりも水面の揺らぎを抑え、フロート162が波から受ける影響を小さくする。これにより、フロート162による水位のより高精度な検知が可能となる。
また、板状部材120は、第2の空間150とストッパ163との間のフロート162が上下動する領域を覆っている。したがって、洗剤混合タンク130内に供給され、衝突部121に衝突した後の水は、フロート162に対して直接落下しない(当たらない)。そのため、フロート162は第1の空間140にあっても洗剤混合タンク130内の水位に連動した適切な動きをすることができ、水位検知手段160の誤検知を防止することができる。したがって、洗剤混合タンク130内の液体の水位を高精度に検知でき、より高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
なお、衝突部121の形状を、例えば、凹面、または、中心よりも外側が高い位置にある曲面または傾斜面とすることにより、衝突部121に衝突した後の水を、鉛直方向と交差する方向に広げて、フロート162に直接当てないようにしてもよい。また、洗剤も衝突部121に衝突させ、その衝突部121に衝突した後の洗剤を鉛直方向と交差する方向に広げて、フロート162に直接当てないようにしてもよい。
なお、洗剤混合タンク130内に供給された水は、側壁面141a、141b、141c、141dや傾斜面142に当たって跳ね返ってから間接的にフロート162に当たることはあり得るが、そのような間接的にフロート162に当たる液体量はわずかであり、フロート162の動きには影響しない。
図24は、第2実施形態における衝突部の他の例の断面図である。
図25は、図24に示す洗剤混合タンク130の蓋を外した状態の上面図である。
図24および図25に示す例では、柱状部170が洗剤混合タンク130内に設けられている。柱状部170は洗剤混合タンク130の第1の空間140の底部である傾斜面142から上方に延びている。柱状部170の上面171は、給水部135の開口から離間し、給水部135の開口の真下に位置する。柱状部170の上面171は、オーバーフロー口133a、および洗剤混合タンク130の満水位よりも高い位置にある。
給水部135から洗剤混合タンク130内に供給された水は、第2の空間150の底部152に到達する前に、柱状部170の上面171に落下し、衝突する。すなわち、柱状部170の上面171は衝突部として機能する。
図24に示すように、柱状部170の上面171は、凹面、または、中心よりも外側が高い位置にある曲面または傾斜面状に形成されている。このような形状により、洗剤混合タンク130内に供給され、柱状部170の上面171に衝突した後の水(または洗剤)をフロート162に対して直接落下させない(当たらない)ことが可能である。
第2実施形態においても、予備洗浄やすすぎのときに、図1に示す制御部20は、洗剤混合タンク130内の水位が洗剤混合タンク130の底部(第2の空間150の底部152)に低下する前に、給水源WSから洗剤混合タンク130への給水を開始するように制御する。
例えば、制御部20は、満水位L1が検知されると、一旦給水動作を停止させる。そして、洗浄ノズル25からの水の噴射により水位が低下していくと、その水位が第2の空間150にまで低下する前に給水を再び開始して、フロート162を再び上昇させることで、フロート162が下方に引き込まれることを抑制することができる。
また、洗剤水の生成に際して、制御部20は、洗剤混合タンク130に洗剤を供給した後に、水を洗剤混合タンク130に供給するように制御する。第1の空間140よりも水平断面積の最大値が小さい第2の空間150に洗剤だけを先に溜めることができ、洗剤水位の高精度な検知が可能となる。結果として、高い精度で洗剤水の洗剤濃度を制御できる。
水位検知手段60、160としては、フロートを用いる構成に限らず、例えば、電極間に電圧を印加することで水位を検知する電極式のセンサであってもよい。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
100…浴槽、200…浴槽洗浄装置、13…洗剤タンク、14…第1の開閉弁、15…洗剤流路、20…制御部、21…洗浄流路、22…第2の開閉弁、24…給水流路、25…洗浄ノズル、30,130…洗剤混合タンク、40,140…第1の空間、50,150…第2の空間、60,160…水位検知手段、62,162…フロート、120…板状部材、121…衝突部、WS…給水源

Claims (13)

  1. 洗剤を貯留する洗剤タンクと、
    前記洗剤タンクから供給される洗剤と、給水源から供給される水とを混合して洗剤水を生成する洗剤混合タンクと、
    前記洗剤水を浴槽の内壁面に噴射する洗浄ノズルと、
    前記洗剤タンクと前記洗剤混合タンクとを接続する洗剤流路と、
    前記給水源と前記洗剤混合タンクとを接続する給水流路と、
    前記洗剤混合タンクと前記洗浄ノズルとを接続する洗浄流路と、
    前記洗剤混合タンク内の液体の水位を検知する水位検知手段と、
    を備え、
    前記洗剤混合タンクは、上方の第1の空間と、前記第1の空間の下方に位置する第2の空間と、を有し、前記第1の空間の水平断面積の最大値は、前記第2の空間の水平断面積の最大値よりも大きく、
    前記水位検知手段は、前記第1の空間及び前記第2の空間に供給された液体の水位が検知可能に設けられている浴槽洗浄装置。
  2. 前記水位検知手段は、前記洗剤混合タンク内に設けられたフロートを有し、前記洗剤混合タンク内の水位の変化に伴い、前記フロートの位置が変化することで前記洗剤混合タンク内の水位を検知するものであり、
    前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方の直接的な落下位置が前記フロート以外になるように構成されている請求項1記載の浴槽洗浄装置。
  3. 前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方が前記第1の空間の内面に直接的に落下した後に前記第2の空間に向かうように構成されている請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  4. 前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第1の空間の底部に直接的に落下し、
    前記第1の空間の前記底部に、前記第2の空間に向かって下方傾斜した傾斜面が設けられ、前記落下した水及び洗剤の少なくとも一方は前記傾斜面を流れて前記第2の空間へ誘導される請求項3記載の浴槽洗浄装置。
  5. 前記第2の空間は上方から下方に向かって下方傾斜した傾斜面を有し、
    前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第1の空間の底部に直接的に落下した後、前記第2の空間の前記傾斜面に向かう請求項3記載の浴槽洗浄装置。
  6. 前記第2の空間は上方から下方に向かって下方傾斜した傾斜面を有し、
    前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方は、前記第2の空間の前記傾斜面に直接的に落下する請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  7. 前記洗剤混合タンクは、前記第1の空間に衝突部を備え、
    前記衝突部は、前記洗剤混合タンクの側壁面から離間した位置に設けられており、且つ、前記洗剤混合タンクに供給された水及び洗剤の少なくとも一方が直接的に落下するように構成されている請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  8. 前記洗剤混合タンクは、前記衝突部に衝突した水及び洗剤の少なくとも一方が直接前記フロートに当たらないように構成されている請求項7記載の浴槽洗浄装置。
  9. 前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記給水流路との接続部と、前記フロートとの間に設けられた壁部を有し、
    前記洗剤混合タンクに供給された水は、前記壁部に直接的に落下する請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  10. 前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記洗剤流路との接続部と、前記フロートとの間に設けられた壁部を有し、
    前記洗剤混合タンクに供給された洗剤は、前記壁部に直接的に落下する請求項2記載の浴槽洗浄装置。
  11. 前記洗剤混合タンクは、前記洗剤混合タンクと前記給水流路との接続部と、前記水位検知手段との間に設けられた波立防止手段を有する請求項1〜8のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  12. 前記洗剤混合タンク内の前記洗剤水を前記洗浄ノズルへと供給するポンプと、
    前記ポンプを制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記水位検知手段は、前記洗剤混合タンク内に設けられたフロートを有し、前記洗剤混合タンク内の水位の変化に伴い、前記フロートの位置が変化することで前記洗剤混合タンク内の水位を検知するものであり、
    前記洗浄流路は、前記第2の空間の底部に接続されており、
    前記制御部は、前記洗剤混合タンク内の水位が前記洗剤混合タンクの前記底部に低下する前に、前記給水源から前記洗剤混合タンクへの給水を開始するように制御する請求項1〜11のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
  13. 前記洗剤流路の途中に設けられ、前記洗剤流路を開閉する第1の開閉弁と、
    前記給水流路の途中に設けられ、前記給水流路を開閉する第2の開閉弁と、
    前記水位検知手段の検知結果に基づいて、前記第1の開閉弁及び前記第2の開閉弁を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記洗剤混合タンクに前記洗剤を供給した後に、前記水を前記洗剤混合タンクに供給するように制御する請求項1〜11のいずれか1つに記載の浴槽洗浄装置。
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