JP2017180078A - 洗浄水供給装置および水洗大便器 - Google Patents

洗浄水供給装置および水洗大便器 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図ることができる洗浄水供給装置および水洗大便器を提供すること。【解決手段】実施形態に係る洗浄水供給装置は、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、切替弁と、バキュームブレーカとを備える。切替弁は、洗浄水の流出先を切り替える。バキュームブレーカは、上流側に入水口、下流側に出水口を有する通水路と、通水路と外部とを連通する大気導入口と、通水路内に設けられ、洗浄水の水圧によって動作することにより通水時には入水口と出水口とを連通させ、非通水時には入水口と大気導入口とを連通させる弁体と、大気導入口から溢れ出た洗浄水を受ける水受け部とを有する。また、バキュームブレーカは、切替弁の上流側に設けられる。【選択図】図3B

Description

開示の実施形態は、洗浄水供給装置および水洗大便器に関する。
従来、リム吐水口及びジェット吐水口を有するボウル部に対し、リム吐水口には洗浄水を水道から直接供給し、ジェット吐水口にはタンク内に貯水された洗浄水を加圧して供給する洗浄水供給装置が知られている。
この種の洗浄水供給装置には、洗浄水の逆流を防止するためにバキュームブレーカが設けられる。バキュームブレーカは、非通水時に流路を大気に開放するための大気導入口と、大気導入口を開閉する弁体と、大気導入口から溢れた洗浄水を受ける水受け部とを備える(特許文献1参照)。
特開2014−190489号公報
しかしながら、上述した従来技術には、洗浄水供給装置の小型化を図るという点でさらなる改善の余地がある。
開示の実施形態は、小型化を図ることができる洗浄水供給装置および水洗大便器を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る洗浄水供給装置は、便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、前記洗浄水の流出先を切り替える切替弁と、上流側に入水口、下流側に出水口を有する通水路と、前記通水路と外部とを連通する大気導入口と、前記通水路内に設けられ、前記洗浄水の水圧によって動作することにより通水時には前記入水口と前記出水口とを連通させ、非通水時には前記入水口と前記大気導入口とを連通させる弁体と、前記大気導入口から溢れ出た洗浄水を受ける水受け部とを有するバキュームブレーカとを備え、前記バキュームブレーカは、前記切替弁の上流側に設けられることを特徴とする。
切替弁は、洗浄水の流出先を一の流出先から他の流出先へ切り替える際に、両方の流出先に洗浄水が流出する状態を経由する。このように両方の流出先に洗浄水が流出する状態においては、各流出先に流れる洗浄水の流量が、切替弁の上流側を流れる洗浄水の流量よりも少なくなる。したがって、仮に、切替弁の下流側にバキュームブレーカを設けた場合、流量の低下に伴う水圧の低下によってバキュームブレーカの弁体が正常に動作せず、便器本体へ供給されるべき洗浄水が大気導入口から溢れ出るおそれがある。このため、従来より、バキュームブレーカには、大気導入口から溢れ出た洗浄水を受ける水受け部が設けられている。一方、切替弁の上流側においては、上述したような流量の低下は生じない。そこで、実施形態の一態様に係る洗浄水供給装置では、バキュームブレーカを切替弁の上流側に設けることとした。これにより、流量の低下に伴う水圧の低下によって弁体の動作不良が生じる事態を抑制することができる。弁体の動作不良の発生が抑制されることで、大気導入口から溢れ出る洗浄水の量が低減されるため、水受け部を従来よりも小型化することができる。これにより、従来と比較して洗浄水供給装置を小型化することができる。
また、前記切替弁は、前記バキュームブレーカの上面よりも低い位置に設けられることを特徴とする。
バキュームブレーカの取付位置は、便器の越流面よりも所定以上高い位置でなければならないことが規定されているため、バキュームブレーカを規定よりも低い位置に取り付けることはできない。実施形態に係る洗浄水供給装置では、切替弁をバキュームブレーカよりも下方に設けることとしたため、洗浄水供給装置の高さ寸法を可及的に低くすることができる。
また、前記切替弁は、前記バキュームブレーカの前記出水口に連接する流入口と、複数の流出口とが形成された固定弁体と、前記固定弁体上を摺動して前記複数の流出口の開口面積を変化させる可動弁体とを備え、前記複数の流出口は、前記流入口よりも下方に形成されることを特徴とする。
バキュームブレーカより下流側においては残水が生じる可能性がある。仮に、切替弁に残水が生じたとすると、残水が凍結した場合に通水不良が起きたり切替弁が破損したりするおそれがある。そこで、実施形態に係る洗浄水供給装置では、切替弁における複数の流出口を流入口よりも下方に形成することとした。これにより、切替弁内における流出口よりも下方の空間の容積が複数の流出口を流入口よりも上方に形成した場合と比較して小さくなる。したがって、複数の流出口を流入口よりも上方に形成した場合と比較して、切替弁内の残水を低減することができ、残水に起因する凍結時の通水不良や破損の発生を抑えることができる。
また、前記切替弁は、前記可動弁体を挟んで前記固定弁体と対向配置され、前記固定弁体とともに前記流入口から前記複数の流出口への流路を形成するケーシング部を備え、前記ケーシング部は、前記固定弁体における複数の流出口との対向面が、前記固定弁体における流入口との対向面よりも前記固定弁体に近い位置に配置されることを特徴とする。
これにより、複数の流出口よりも下方の空間を小さくすることができるため、かかる空間に溜まる残水の量を減らすことができる。したがって、切替弁内の残水をさらに低減することができる。
また、前記固定弁体および前記可動弁体の少なくとも何れかは、前記切替弁内の残水を毛管現象により前記複数の流出口の少なくとも何れかに導く排出路を備えることを特徴とする。
これにより、切替弁内の残水を流出口から切替弁の外部に排出することができるため、切替弁内の残水をさらに低減することができる。
また、前記洗浄水を貯留するタンクを備え、前記切替弁は、前記洗浄水の流出先を、前記便器本体のリム吐水口へ連通するリム側流路と前記タンクへ連通するタンク側流路とで切り替え、前記リム側流路は、該リム側流路の内部に大気を導入する吸気弁を備える。
これにより、リム側流路に残水が生じることを抑制することができる。
また、実施形態の一態様に係る水洗大便器は、上記洗浄水供給装置のいずれか一つを備えることを特徴とする。
これにより、洗浄水供給装置を小型化することができるため、たとえば水洗大便器における部品レイアウトの自由度を高めることができる。
実施形態の一態様によれば、小型化を図ることができる洗浄水供給装置および水洗大便器を提供することができる。
図1Aは、従来の洗浄水供給装置の概略構成図である。 図1Bは、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置の概略構成図である。 図2は、第1の実施形態に係る水洗大便器の構成を示す図である。 図3Aは、洗浄水供給装置におけるバキュームブレーカおよび切替弁周辺の正断面図である。 図3Bは、洗浄水供給装置におけるバキュームブレーカおよび切替弁周辺の側断面図である。 図3Cは、給水路とリム側給水路とを連通させた状態を示す図である。 図3Dは、給水路とタンク側給水路とを連通させた状態を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る切替弁の拡大図である。 図5Aは、第1変形例に係る可動弁体の斜視図である。 図5Bは、第1変形例に係る可動弁体の側面図である。 図6は、第2変形例に係る可動弁体の正面図である。 図7は、第2の実施形態に係る水洗大便器の構成を示す図である。 図8Aは、第2の実施形態に係るバルブユニットの斜視図である。 図8Bは、第2の実施形態に係るバルブユニットの断面図である。 図9Aは、本体部および弁体周辺の拡大断面図である。 図9Bは、本体部の底面を上方から見た平面図である。 図10Aは、リム側給水路への通水時における吸気弁の状態を示す図である。 図10Bは、リム側給水路への非通水時における吸気弁の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する洗浄水供給装置および水洗大便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
<1.洗浄水供給装置の概略構成>
まず、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置の概略構成について図1Aおよび図1Bを参照して説明する。図1Aは、従来の洗浄水供給装置の概略構成図であり、図1Bは、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置の概略構成図である。
図1Aに示すように、従来の洗浄水供給装置1Xは、給水源からの洗浄水の供給先をたとえばタンク800と便器本体のリム吐水口212とに切り替えるための切替弁660Xとを備える。
切替弁660Xは、固定弁体661Xと可動弁体662Xとを備える。固定弁体661Xには、洗浄水が流入する流入口663Xと、複数(ここでは2つ)の流出口664X,665Xとが形成される。可動弁体662Xは、固定弁体661Xにおける複数の流出口664X,665Xの形成面上を摺動して複数の流出口664X,665Xの開口面積を変化させる。
かかる切替弁660Xは、可動弁体662Xを摺動させて、複数の流出口664X,665Xのうち何れか一方を可動弁体662Xで塞ぐことにより、流入口663Xから流入した洗浄水の流出先をリム吐水口212とタンク800との間で切り替えることができる。なお、タンク800は、便器本体の図示しないジェット吐水口に対して供給される洗浄水を貯留する。
また、洗浄水供給装置1Xは、切替弁660Xの下流側の流路、具体的には、切替弁660Xからタンク800へ至る流路と、切替弁660Xからリム吐水口212へ至る流路とに、それぞれバキュームブレーカ680Xを備える。
バキュームブレーカ680Xは、通水路681Xと、大気導入口682Xと、弁体683Xと、水受け部684Xとを備える。通水路681Xは、上流側に入水口685X、下流側に出水口686Xを有する。大気導入口682Xは、通水路681Xと外部とを連通する。弁体683Xは、通水路681X内に設けられ、通水時には洗浄水の水圧によって上昇することにより入水口685Xと出水口686Xとを連通させ、非通水時には自重により降下して入水口685Xと大気導入口682Xとを連通させる。水受け部684Xは、大気導入口682Xから溢れ出た洗浄水を受ける。
かかるバキュームブレーカ680Xは、非通水時に大気導入口682Xから外部の空気を流路内に導入することにより、流路内が負圧になることで生じる洗浄水の逆流を防止する。
従来の洗浄水供給装置1Xでは、バキュームブレーカ680Xが切替弁660Xの下流側に設けられていたため、洗浄水の水圧不足によるバキュームブレーカ680Xの弁体683Xの動作不良が生じていた。
具体的には、切替弁660Xは、たとえばリム吐水口212側への流路に洗浄水が流出する状態からタンク800側への流路に洗浄水が流出する状態へ切り替える際に、両方の流路に洗浄水が流出する状態(図1Aに示す状態)を経由することとなる。
両方の流路に洗浄水が流出する状態においては、各流路に流れる洗浄水の流量が、切替弁660Xの上流側を流れる洗浄水の流量よりも少なくなる。したがって、切替弁660Xの下流側にバキュームブレーカ680Xを設けた場合、流量の低下に伴う水圧の低下によってバキュームブレーカ680Xの弁体683Xが正常に動作せず、リム吐水口212側への流路またはタンク800側への流路に流通させるべき洗浄水が大気導入口682Xから溢れ出るおそれがある。
このため、従来の洗浄水供給装置1Xでは、バキュームブレーカ680Xに水受け部684Xを設けて、大気導入口682Xから溢れ出た洗浄水(以下、「溢れ水」と記載する)を受けることとしていた。しかしながら、近年では、洗浄水供給装置の小型化が望まれている。
そこで、図1Bに示すように、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、バキュームブレーカ680を切替弁660の上流側に設けることとした。
切替弁660の上流側においては、上述したような流量の低下が生じない。したがって、バキュームブレーカ680を切替弁660の上流側に設けることで、水圧の低下による弁体683の動作不良の発生を抑制することができる。弁体683の動作不良の発生が抑制されることで、溢れ水の量を低減することができるため、水受け部684を従来よりも小型化することができる。したがって、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1によれば、従来と比較して洗浄水供給装置1を小型化することができる。
なお、バキュームブレーカ680を切替弁660の上流側に設けた場合、切替弁660に残水が生じるおそれがある。切替弁660に残水が生じると、たとえば残水が凍結した場合に通水不良が起きたり切替弁660が破損したりするおそれがある。このため、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、かかる切替弁660内の残水の問題を解消するための対策を切替弁660に対して行っているが、この点については後述する。
<2.水洗大便器の構成>
次に、上述した洗浄水供給装置1を備える水洗大便器の構成について図2を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係る水洗大便器の構成を示す図である。
図2に示すように、第1の実施形態に係る水洗大便器100は、たとえばトイレ室の床面に載置される便器本体200と、便器本体200の後方に配置され、便器本体200に対して洗浄水を供給する洗浄水供給装置1とを備える。
便器本体200は、汚物を受けるボウル部210と、このボウル部210の底部から後方へ延びる排水トラップ管路220とを有する。ボウル部210にはリム吐水を行うリム吐水口212及びジェット吐水を行うジェット吐水口214が形成されている。リム吐水口212は、ボウル部210の上部後方に形成され、ボウル部210の上縁に沿って洗浄水を吐出する。ジェット吐水口214は、ボウル部210の底部に形成され、排水トラップ管路220に向けて洗浄水を吐出する。排水トラップ管路220は、封水を形成するとともに、下水配管(図示せず)と連通している。
洗浄水供給装置1は、図示しない制御部によって制御されるバルブユニット600と、バルブユニット600の下流に設けられ洗浄水を貯留するタンク800と、タンク800内の下流に設けられ洗浄水を加圧する加圧ポンプ900とを備える。
バルブユニット600の上流側には、図示しない給水源からの洗浄水を供給する給水路320が接続される。また、バルブユニット600の下流側には、リム吐水口212に洗浄水を供給するためのリム側給水路340とタンク800に洗浄水を供給するためのタンク側給水路360とが接続される。
バルブユニット600は、定流量弁620と、定流量弁620の下流に設けられるダイヤフラム式の給水弁640と、給水弁640の下流に設けられるバキュームブレーカ680と、バキュームブレーカ680の下流に設けられる切替弁660とを備える。このように、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、バキュームブレーカ680が、切替弁660の上流側に設けられる。
定流量弁620は、給水路320から定流量弁620に流れ込んで下流側へ向かう洗浄水の流量を一定にする。給水弁640は、たとえばダイヤフラムを含んで構成され、その開閉により、リム吐水口212及びジェット吐水口214における洗浄水の吐水と止水とを切替える。
バキュームブレーカ680は、洗浄水の逆流を防止する。切替弁660は、リム側給水路340またはタンク側給水路360へ向けて洗浄水を供給する。バキュームブレーカ680および切替弁660の具体的な構成については、後述する。なお、バキュームブレーカ680から溢れ出た洗浄水は、水受け部684によって捕集された後、水受け部684の底面に接続された排水路390によってタンク800に排出される。
タンク800の下部には、ポンプ側給水路370が接続されており、このポンプ側給水路370の下流端には加圧ポンプ900が接続されている。加圧ポンプ900は、ジェット側給水路380によりジェット吐水口214と接続されており、タンク800に貯水された洗浄水を加圧してジェット側給水路380経由でジェット吐水口214へ供給する。
<3.バキュームブレーカおよび切替弁の構成>
次に、第1の実施形態に係るバキュームブレーカ680および切替弁660の具体的な構成について図3A〜図3Dを参照して説明する。図3Aは、洗浄水供給装置1におけるバキュームブレーカ680および切替弁660周辺の正断面図であり、図3Bは同側断面図である。また、図3Cは、給水路320とリム側給水路340とを連通させた状態を示す図であり、図3Dは、給水路320とタンク側給水路360とを連通させた状態を示す図である。
図3Aおよび図3Bに示すように、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、上流側から、給水弁640、バキュームブレーカ680および切替弁660の順番で配置される。給水弁640からバキュームブレーカ680へ至る流路は、上方に延びており(図3B参照)、洗浄水はかかる流路を上昇してバキュームブレーカ680へ流入する。
バキュームブレーカ680は、通水路681と、大気導入口682と、弁体683と、水受け部684とを備える。
通水路681は、上流側(給水弁640側)に入水口685、下流側(切替弁660側)に出水口686を有する。入水口685は鉛直方向に向けて開口し、出水口686は水平方向に向けて開口する。大気導入口682は、通水路681と外部とを連通する開口部であり、入水口685の上方に設けられ、鉛直方向に向けて開口する。
弁体683は、通水路681内に設けられ、洗浄水の水圧によって通水路681内を上下動する。かかる弁体683は、通水時には水圧により上昇して入水口685と出水口686とを連通させ、非通水時には自重により降下して入水口685と大気導入口682とを連通させる。
水受け部684は、大気導入口682の上部に設けられる。水受け部684は、大気導入口682と連通しており、大気導入口682から溢れ出た洗浄水を受ける。水受け部684の底面には、排水路390(図2参照)が接続されており、水受け部684により捕集された洗浄水は、排水路390経由でタンク800に排出される。
切替弁660は、固定弁体661と、可動弁体662と、シャフト666と、モータ667と、ケーシング部668とを備える。固定弁体661は、円板状の対向面661aを有し、かかる対向面661aに、洗浄水が流入する流入口663と、2つの流出口664,665とが形成される。流入口663および2つの流出口664,665は、たとえば、対向面661aの中心部から外周部に向かって扇状に広がる形状を有し、対向面661aに対して周状に並べて配置される。流入口663および2つの流出口664,665は、いずれも水平方向に向けて開口する。
切替弁660の流入口663は、バキュームブレーカ680の出水口686と同一の高さに位置し、出水口686と連接する。また、2つの流出口664,665のうち、流出口664はリム側給水路340に連通し、流出口665はタンク側給水路360に連通する。なお、リム側給水路340およびタンク側給水路360は、バキュームブレーカ680および切替弁660の並び方向(図3Aにおいて紙面に垂直な方向)を切替弁660の前後方向とした場合における切替弁660の側方(図3Bにおいて紙面に垂直な方向)にそれぞれ接続される。
なお、ここでは、固定弁体661に2つの流出口664,665が形成される場合の例について説明するが、固定弁体661には、3つ以上の流出口が形成されてもよい。
可動弁体662は、たとえば扇形状を有し、固定弁体661の対向面661aに接する位置に設けられる。シャフト666は、可動弁体662を回転可能に支持し、モータ667は、シャフト666を回転させる。モータ667がシャフト666を回転させ、シャフト666の回転に伴って可動弁体662が回転することにより、可動弁体662は、対向面661aに沿って摺動して流出口664,665の開口面積を変化させる。
かかる切替弁660は、可動弁体662を摺動させて、流出口664,665のうちの一方を可動弁体662で塞ぐことにより、流入口663から流入した洗浄水の流出先をリム吐水口212とタンク800との間で切り替えることができる。
たとえば、図3Cに示すように、流出口665を可動弁体662で塞いだ場合、流入口663から流入した洗浄水は、流出口664を介してリム吐水口212へ流出する。一方、図3Dに示すように、流出口664を可動弁体662で塞いだ場合、流入口663から流入した洗浄水は、流出口665を介してタンク800へ流出する。
切替弁660は、たとえば図3Cに示す状態から図3Dに示す状態へ移行する際に、両方の流出口664,665が流入口663に連通した状態、洗浄水が両方の流出口664,665から流出する状態(図3Aに示す状態)を経由する。この状態においては、各流出口664,665に流れる洗浄水の流量が、切替弁660の上流側を流れる洗浄水の流量よりも少なくなる。
これに対し、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1において、バキュームブレーカ680は、切替弁660の上流側に設けられる。このため、水圧の低下による弁体683の動作不良の発生が抑制されることから、溢れ水の量を低減することができる。これにより、水受け部684を従来よりも小型化することができるため、従来と比較して洗浄水供給装置1を小型化することができる。
なお、可動弁体662は、切替弁660内の残水を排出するための排出路669,669を有するが、かかる点については後述する。
ケーシング部668は、可動弁体662を挟んで固定弁体661の対向面661aと対向配置され、固定弁体661とともに流入口663から流出口664,665への洗浄水の流路となる内部空間を形成する。
第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、バキュームブレーカ680よりも下流側に配置される切替弁660、リム側給水路340およびタンク側給水路360等が、バキュームブレーカ680の上面よりも低い位置に配置される。具体的には、水受け部684の上面よりも低い位置に、切替弁660、リム側給水路340およびタンク側給水路360等が配置される。
ここで、バキュームブレーカ680の取付位置は、便器本体200における越流面よりも所定以上高い位置でなければならないと規定されている。このため、バキュームブレーカ680を規定よりも低い位置に取り付けることはできない。そこで、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、切替弁660、リム側給水路340およびタンク側給水路360等をバキュームブレーカ680よりも下方に設けることとした。これにより、洗浄水供給装置1の高さ寸法を可及的に低くすることができるため、洗浄水供給装置1をさらに小型化することができる。
また、図3Aに示すように、第1の実施形態に係る切替弁660において、流出口664,665は、流入口663よりも下方に形成される。
バキュームブレーカ680より下流側では残水が生じる可能性があるため、切替弁660をバキュームブレーカ680の下流側に設けた場合、切替弁660内に残水が生じるおそれがある。残水は、切替弁660内における流出口664,665よりも下方の空間に溜まることとなる。
図1Aに示すように、従来の切替弁660Xは、流出口664X,665Xが流入口663Xの上方に形成されていた。このため、従来の切替弁660Xをバキュームブレーカ680Xの下流側に設けることとすると、切替弁660X内に多くの残水が発生するおそれがある。このため、従来では、切替弁660Xに残水が生じないように、バキュームブレーカ680Xの上流側に切替弁660Xを設けていた。
これに対し、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、切替弁660の残水対策として、流出口664,665を流入口663よりも下方に形成することとした。これにより、従来の切替弁660Xのように流出口664X,665Xが流入口663Xよりも上方に形成される場合と比較して、切替弁660内における流出口664,665よりも下方の空間が小さくなる。このため、従来の切替弁660Xと比較して、切替弁660内の残水を低減することができ、残水に起因する凍結時の通水不良や破損の発生を抑えることができる。
さらに、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、図3Bに示すように、切替弁660が有するケーシング部668の固定弁体661との対向面のうち、流出口664,665との対向面668aを流入口663との対向面668bよりも固定弁体661に近付けることとした。
これにより、残水が発生する空間である流出口664,665よりも下方の空間の容積を小さくすることができるため、かかる空間に溜まる残水の量を減らすことができる。したがって、切替弁660内の残水をさらに低減することができる。
また、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、切替弁660内の残水を切替弁660の外部に排出するために、切替弁660の可動弁体662に排出路669,669を設けることとした。かかる点について図4を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係る切替弁660の拡大図である。
図4に示すように、可動弁体662は、ケーシング部668(図3B参照)と対向する面に、排出路669,669を備える。排出路669,669は、たとえば可動弁体662の周縁部のうち可動弁体662の回転方向外側に面する周縁部662bから可動弁体662の回転方向に面する周縁部662cまで直線状に延びる溝である。2つの排出路669,669は、互いに異なる周縁部662cに向かって延びている。すなわち、2つの排出路669,669のうち、一方は流出口664へ向かって延び、他方は流出口665へ向かって延びている。
上述したように、残水は、切替弁660内における流出口664,665よりも下方の空間に溜まる。排出路669,669の周縁部662b側の端部は、流出口664,665よりも下方の空間に位置しており、かかる空間に溜まった洗浄水は、排出路669,669の周縁部662b側の端部から毛管現象により排出路669,669を上昇して周縁部662c側の端部まで移動した後、流出口664,665から切替弁660外へ排出される。
このように、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1では、切替弁660内の残水を排出路669,669を用いて毛管現象により流出口664,665へ導き、流出口664,665から切替弁660の外部へ排出することとした。したがって、切替弁660内の残水をさらに低減することができる。
なお、排出路669,669の周縁部662c側の端部は、流出口665を塞いだ状態(図3C参照)および流出口664を塞いだ状態(図3D参照)を両端とする可動弁体662の可動範囲において、常に、流出口664,665の最下位置P以下となる場所に設けられることが好ましい。これにより、流出口664,665に溜まった洗浄水をより確実に切替弁660の外部に排出することができる。
ここでは、可動弁体662に2つの排出路669,669を設ける場合の例について説明したが、可動弁体662には、少なくとも1つの排出路669が設けられていればよい。また、ここでは、可動弁体662に直線上の排出路669,669を設ける場合の例について説明したが、排出路は、必ずしも直線上であることを要さず、たとえば曲線状や波線状、ジグザク状に形成されてもよい。
また、ここでは、可動弁体662に排出路669を設けることとしたが、排出路は、固定弁体661に設けられてもよい。たとえば、固定弁体661には、流出口664,665の最下位置P以下の場所に一端が設けられ、他端が流出口664,665の何れかに連通する排出路を有していてもよい。また、可動弁体662および固定弁体661の両方に排出路を設けることも可能である。
また、ここでは、可動弁体662のケーシング部668との対向面に排出路669,669を設けることとしたが、排出路は、可動弁体662の周面に設けられてもよい。かかる点について図5Aおよび図5Bを参照して説明する。図5Aは、第1変形例に係る可動弁体の斜視図である。また、図5Bは、第1変形例に係る可動弁体の側面図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、第1変形例に係る可動弁体662Aは、周面に1つの排出路669Aを備える。排出路669Aは、たとえば、可動弁体662Aの回転方向に面する2つの周縁部662cのうちの一方から回転方向外側に面する周縁部662bを経由して他方の周縁部662cへ至る溝である。
かかる第1変形例に係る可動弁体662Aを用いた場合であっても、上述した可動弁体662と同様、流出口664,665の下方に溜まった洗浄水を流出口664,665まで導いて切替弁660の外部へ排出することができる。
図6は、第2変形例に係る可動弁体の正面図である。図6に示すように、可動弁体662Bは、ケーシング部668(図3B参照)との対向面669Bにシボ加工が施されたものであってもよい。かかる場合、シボにより毛管現象を生じさせることができ、これにより、上述した可動弁体662,662Aと同様、流出口664,665の下方に溜まった洗浄水を流出口664,665まで導いて切替弁660の外部へ排出することができる。このように、可動弁体662Bは、シボ加工された表面669Bを排出路として有していてもよい。
上述してきたように、第1の実施形態に係る洗浄水供給装置1は、便器本体200に洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、切替弁660と、バキュームブレーカ680とを備える。切替弁660は、洗浄水の流出先を切り替える。バキュームブレーカ680は、上流側に入水口685、下流側に出水口686を有する通水路681と、通水路681と外部とを連通する大気導入口682と、通水路681内に設けられ、洗浄水の水圧によって動作することにより通水時には入水口685と出水口686とを連通させ、非通水時には入水口685と大気導入口682とを連通させる弁体683と、大気導入口682から溢れ出た洗浄水を受ける水受け部684とを有する。また、バキュームブレーカ680は、切替弁660の上流側に設けられる。
これにより、水圧の低下による弁体683の動作不良の発生を抑制することができる。したがって、大気導入口682から溢れ出る洗浄水の量を低減することができ、水受け部684を小型化することが可能となるため、従来と比較して洗浄水供給装置1を小型化することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る水洗大便器の構成について図7を参照して説明する。図7は、第2の実施形態に係る水洗大便器の構成を示す図である。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図7に示すように、第2の実施形態に係る水洗大便器100Aは、バルブユニット600Aを備えた洗浄水供給装置1Aを有する。
バルブユニット600Aは、切替弁660とリム側給水路340とを接続するリム側出水部690に、吸気弁700を備える。
リム側出水部690は、切替弁660の流出口664(図3A参照)から流出する洗浄水をリム側給水路340を介してリム吐水口212へ導く。
バルブユニット600Aは、第1の実施形態に係るバルブユニット600と同様、切替弁660の可動弁体662を摺動させて、流出口664,665のうちの一方を可動弁体662で塞ぐことにより、流入口663から流入した洗浄水の流出先をリム吐水口212とタンク800との間で切り替えることができる(図3Cおよび図3D参照)。具体的には、図3Cに示すように、流出口664からリム側給水路340へ洗浄水が流出する状態から、図3Dに示すように、流出口665からタンク側給水路360へ洗浄水が流出する状態に切り替えるものとする。
図3Dに示すように、タンク側給水路360へ洗浄水が流出する状態に切り替わると、リム側給水路340に連通する流出口664(図3C参照)は、可動弁体662によって塞がれた状態となる。これにより、リム側出水部690およびリム側給水路340内の洗浄水は、ボウル部210へ排出されにくくなり、リム側出水部690およびリム側給水路340内に残水として留まることとなる。
リム側出水部690およびリム側給水路340内の残水は、タンク800への給水が終了し、可動弁体662が初期位置(図3A参照)に戻って流出口664が開放されることで、ボウル部210へ排出される。
しかしながら、リム側出水部690およびリム側給水路340内の残水が排出されるタイミングは、図3Cに示すリム側給水路340への給水(すなわちリム吐水)が終了し、さらに、図3Dに示すタンク側給水路360への給水(すなわちタンク給水)が終了した後のタイミングとなる。したがって、使用者にとってみれば、洗浄水が不自然なタイミングでボウル部210内へ排出されることとなるため、たとえば漏水等の懸念を使用者に抱かせるおそれがある。
そこで、第2の実施形態に係るバルブユニット600Aは、リム側出水部690に吸気弁700を設けることとした。吸気弁700を介してリム側出水部690に大気を流入させることで、流出口664が可動弁体662によって塞がれた状態においても、リム側出水部690およびリム側給水路340内の洗浄水がボウル部210へ排出されにくくなることを抑制することができる。
このように、第2の実施形態に係る洗浄水供給装置1Aによれば、リム側出水部690およびリム側給水路340内に残水が生じることを抑制することができる。
なお、図7に示すように、吸気弁700は、排水路750を介して水受け部684に接続されるが、かかる点については後述する。
次に、上述した吸気弁700の具体的な構成について図8Aおよび図8Bを参照して説明する。図8Aは、第2の実施形態に係るバルブユニット600Aの斜視図である。また、図8Bは、第2の実施形態に係るバルブユニット600Aの断面図である。図8Bには、リム側出水部690および吸気弁700の断面形状を示している。
図8Aおよび図8Bに示すように、吸気弁700は、リム側出水部690の上部に、リム側出水部690と一体的に設けられる。
図8Bに示すように、吸気弁700は、リム側出水部690の内部流路691に連通する吸気ポート710と、吸気ポート710を開閉する弁体740とを備える。
吸気ポート710は、弁体740が配置される内部空間Sを有する。内部空間Sの下部には、連通路720が設けられ、上部には、大気導入口730が設けられる。内部空間Sは、連通路720を介して内部流路691に連通し、大気導入口730を介して大気と連通する。なお、大気導入口730には、排水路750が接続されており、排水路750は、水受け部684に接続される。したがって、内部空間Sには、水受け部684および排水路750を介して大気導入口730から大気が導入される。
ここで、吸気ポート710の内部空間Sおよび弁体740の構成について図9Aおよび図9Bを参照して説明する。図9Aは、吸気ポート710および弁体740周辺の拡大断面図である。図9Bは、吸気ポート710の底面を上方から見た平面図である。
図9Aに示すように、弁体740は、吸気ポート710の内部空間Sにおいて上下方向に移動可能に配置される。弁体740の下面741の周縁部には、下方に向けて突出する第1突出部742が設けられる。図9Bに示すように、第1突出部742は環状に形成される。
また、吸気ポート710の内部空間Sの底面711には、上方に向けて突出する複数の第2突出部712が設けられる。図9Bに示すように、複数の第2突出部712は、内部空間Sの底面711の内側から外側に向かって放射状に延在する。
弁体740が下方に降下すると、弁体740の下面に設けられた第1突出部742は、内部空間Sの底面に設けられた複数の第2突出部712に当接する。これにより、弁体740が下方に位置した状態において、弁体740の下面と吸気ポート710の底面711との間には隙間が形成される。大気は、この隙間を介してリム側出水部690の内部流路691へ導入される。なお、第2突出部712の高さは、たとえば0.2mmである。
また、吸気ポート710の内部空間Sの上部には、弁座713が形成される。弁座713は、上方に移動した弁体740の上面743と当接する。これにより、吸気ポート710が塞がれた状態となる。
なお、弁体740としては、図8Aに示すようなフロートタイプに限らず、たとえばボールタイプのものを使用することも可能である。ただし、ボールタイプよりも高い止水性能を有するフロートタイプを使用することが好ましい。
次に、吸気弁700の動作について図10Aおよび図10Bを参照して説明する。図10Aは、リム側給水路340への通水時における吸気弁700の状態を示す図であり、図10Bは、リム側給水路340への非通水時における吸気弁700の状態を示す図である。
図10Aに示すように、リム側給水路340への通水時において、弁体740は、洗浄水の水圧によって上昇する。弁体740が上昇することで、弁体740の上面743と弁座713とが当接して、内部空間Sの大気導入口730側が塞がれる。これにより、リム側出水部690を流通する洗浄水の大気導入口730への流入が防止される。
また、仮に、弁座713と弁体740との間にゴミが詰まるなどして、内部空間Sが完全に塞がれず、洗浄水が大気導入口730へ流入したとしても、大気導入口730へ流入した洗浄水は、排水路750を介して水受け部684へ排出されることとなる。したがって、洗浄水がバルブユニット600Aの外部に漏れ出すことを防止することができる。
図10Bに示すように、リム側給水路340への非通水時、すなわち、流出口664が可動弁体662によって塞がれた状態(図3D参照)において、弁体740は、自重により降下する。これにより、吸気ポート710が塞がれた状態が解除され、排水路750を介して大気導入口730から吸気ポート710の内部空間Sに大気が導入される。
内部空間Sに導入された大気は、弁体740の下面741に設けられた第1突出部742と、内部空間Sの底面711に設けられた複数の第2突出部712とによって形成される隙間を通ってリム側出水部690の内部流路691へ流入する。これにより、リム側出水部690およびリム側給水路340内の洗浄水は、リム側出水部690およびリム側給水路340内に留まることなくスムーズにボウル部210へ排出される。
このように、第2の実施形態に係る吸気弁700は、タンク800への給水中にリム側出水部690の内部流路691を大気開放する目的で設けられるものであり、バキュームブレーカ680のような負圧破壊性能を有することを要しない。したがって、吸気弁700は、バキュームブレーカ680と比べて小型に形成される。
たとえば、図3Bに示すように、バキュームブレーカ680の通水路681の径は、バキュームブレーカ680よりも下流側の流路の径と同等か、少なくとも半分以上である。これに対し、吸気弁700の連通路720の径d1は、図8Bに示すように、リム側出水部690の内部流路691の径d2の半分以下に形成される。また、吸気弁700の連通路720の径d1は、バキュームブレーカ680の通水路681の径の半分以下でもある。このように、吸気弁700は、バキュームブレーカ680と比較して小型に形成されるため、従来と比較して洗浄水供給装置を小型化しつつ、リム側出水部690およびリム側給水路340内に残水が生じることを抑制することができる。
なお、吸気弁700は、流出口664(図3A参照)からリム吐水口212(図7参照)までの流路(リム側流路)に設けられればよく、必ずしもリム側出水部690に設けられることを要しない。たとえば、吸気弁700は、リム側給水路340に設けられてもよい。
上述したように、第2の実施形態に係る洗浄水供給装置1Aにおいて、切替弁660は、洗浄水の流出先を、便器本体200のリム吐水口212へ連通するリム側流路(リム側出水部690およびリム側給水路340)とタンク800へ連通するタンク側流路(タンク側給水路360)とで切り替え、リム側出水部690は、リム側出水部690の内部流路691に大気を導入する吸気弁700を備える。したがって、第2の実施形態に係る洗浄水供給装置1Aによれば、流出口664(図3C参照)が可動弁体662によって塞がれた状態においてリム側流路に残水が生じることを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 洗浄水供給装置
660 切替弁
661 固定弁体
662 可動弁体
663 流入口
664,665 流出口
669 排出路
680 バキュームブレーカ
681 通水路
682 大気導入口
683 弁体
684 水受け部
685 入水口
686 出水口

Claims (7)

  1. 便器本体に洗浄水を供給する洗浄水供給装置であって、
    前記洗浄水の流出先を切り替える切替弁と、
    上流側に入水口、下流側に出水口を有する通水路と、前記通水路と外部とを連通する大気導入口と、前記通水路内に設けられ、前記洗浄水の水圧によって動作することにより通水時には前記入水口と前記出水口とを連通させ、非通水時には前記入水口と前記大気導入口とを連通させる弁体と、前記大気導入口から溢れ出た洗浄水を受ける水受け部とを有するバキュームブレーカと
    を備え、
    前記バキュームブレーカは、
    前記切替弁の上流側に設けられること
    を特徴とする洗浄水供給装置。
  2. 前記切替弁は、
    前記バキュームブレーカの上面よりも低い位置に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の洗浄水供給装置。
  3. 前記切替弁は、
    前記バキュームブレーカの前記出水口に連接する流入口と、複数の流出口とが形成された固定弁体と、
    前記固定弁体上を摺動して前記複数の流出口の開口面積を変化させる可動弁体と
    を備え、
    前記複数の流出口は、
    前記流入口よりも下方に形成されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の洗浄水供給装置。
  4. 前記切替弁は、
    前記可動弁体を挟んで前記固定弁体と対向配置され、前記固定弁体とともに前記流入口から前記複数の流出口への流路を形成するケーシング部
    を備え、
    前記ケーシング部は、
    前記固定弁体における複数の流出口との対向面が、前記固定弁体における流入口との対向面よりも前記固定弁体に近い位置に配置されること
    を特徴とする請求項3に記載の洗浄水供給装置。
  5. 前記固定弁体および前記可動弁体の少なくとも何れかは、
    前記切替弁内の残水を毛管現象により前記複数の流出口の少なくとも何れかに導く排出路を備えること
    を特徴とする請求項3または4に記載の洗浄水供給装置。
  6. 前記洗浄水を貯留するタンク
    を備え、
    前記切替弁は、
    前記洗浄水の流出先を、前記便器本体のリム吐水口へ連通するリム側流路と前記タンクへ連通するタンク側流路とで切り替え、
    前記リム側流路は、
    該リム側流路の内部に大気を導入する吸気弁
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の洗浄水供給装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の洗浄水供給装置を備えることを特徴とする水洗大便器。
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