JP7007633B2 - 給水弁装置 - Google Patents

給水弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7007633B2
JP7007633B2 JP2017157430A JP2017157430A JP7007633B2 JP 7007633 B2 JP7007633 B2 JP 7007633B2 JP 2017157430 A JP2017157430 A JP 2017157430A JP 2017157430 A JP2017157430 A JP 2017157430A JP 7007633 B2 JP7007633 B2 JP 7007633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water supply
flow path
valve
water
valve seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017157430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019035266A (ja
Inventor
孝二 迫田
博 矢部
悠 古賀
幸司 渋谷
伸治 東江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2017157430A priority Critical patent/JP7007633B2/ja
Publication of JP2019035266A publication Critical patent/JP2019035266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7007633B2 publication Critical patent/JP7007633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

本発明は、給水弁装置に係り、特に、洗浄水により便器本体を洗浄する水洗式大便器のタンク内部に設置される給水弁装置に関する。
従来から、例えば特許文献1に記載されているように、勢いの強い水を便器のボウル面に継続的に供給することができるジェットポンプ機構が設けられた水洗大便器が知られている。
この水洗大便器は、タンク内に配置された給水弁装置の下流側に設けられたジェットノズルから洗浄水を吐水して、タンク内の水をスロート内に巻き込み、大流量の洗浄水を便器本体へ供給している。
特開2015-227551号公報
上述したような水洗大便器の給水弁装置には、通気口および通気口を開閉する開閉弁が設けられており、給水弁装置が止水状態であるときは、開閉弁が通気口を開放することでジェットノズルの流路内に負圧が生じることを抑制する。
一方、給水弁装置が止水状態から給水状態に切り替わると、流入する洗浄水の水圧によって開閉弁が通気口を閉鎖する。このとき、給水弁装置に流入する洗浄水と一緒に空気が押し出されてきた場合、通気口は開閉弁によって閉鎖されているため、下流側へ押し出されてきた空気は、通気口から抜けることなく下流側のジェットノズルまで供給される。通常の使用状態であれば、給水弁装置内に圧力の大きい空気が押し出される可能性は極めて低いが、何らかのメンテナンス作業の後に給水源から給水弁装置内に不所望に空気が押し出されてしまう場合がある。その場合には、給水弁装置が給水状態になるとき、開閉弁が上流側から押し出されてきた空気の圧力によって通気口を閉鎖し、その空気が洗浄水と一緒にジェットノズルに供給されてしまう場合があり得る。
また、給水弁装置に定流量弁が設けられている場合、流入する洗浄水は定流量弁を通過するときに定流量に調整され、これによりジェットノズルに供給される洗浄水の圧力が調整されるが、洗浄水によって押し出されてきた空気については、定流量弁を通過しても圧力は調整されない。そのため、比較的高い圧力の空気がジェットノズルに供給されることもあり得る。
本件発明者は、比較的高い圧力の空気がジェットノズルへと供給される、いわゆる「エアハンマー」の発生によって、各要素部材に不所望の悪影響を及ぼし得ることを知見した。例えば、ジェットノズルの先端が、「エアハンマー」による圧力空気放出に伴う衝撃によって所定の固定状態から外れる、もしくはずれてしまうおそれがある。また、ジェットノズルの根元が、「エアハンマー」による圧力空気放出に伴う衝撃によって所定の固定状態から外れる、もしくはずれてしまうおそれがある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、給水弁装置内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことによって「エアハンマー」の発生を有効に回避することができる給水弁装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る給水弁装置は、給水源から洗浄水が流入する一次側流路と、前記一次側流路の流出口から流出した洗浄水が流入する二次側流路と、一端が前記二次側流路の流出口に接続されている二次側ホースと、を有する給水流路と、前記給水流路から供給される洗浄水の給水および止水を切り替える給水弁と、前記二次側流路を外気と連通させる通気口と、前記通気口の入口近傍に形成され、下方に向けて突出する弁座部と、止水状態のときには前記通気口を開放し、給水状態のときには前記給水流路内からの圧力によって上方へ押し上げられて前記弁座部に着座する弾性部材によって構成されたシール部を有する開閉弁と、を有し、前記弁座部の下端に前記シール部が着座している状態において、前記弁座部と前記シール部とによって前記通気口を水密にシールするシール状態となり、前記弁座部は、その下端よりも内側において、前記シール部が着座した状態で前記給水流路内から前記開閉弁にかかる圧力が一定値以上になると前記シール部との前記シール状態を解除して弁座部とシール部との間に隙間を形成させるシール破壊部を有する。
この構成によれば、弁座部にシール部が着座した状態で給水流路内から開閉弁にかかる圧力が一定値以上になると、シール部が変形して弁座部の下端よりも内側に接触した状態で弁座部に着座する。これにより、弁座部の下端よりも内側に設けられたシール破壊部によってシール部と弁座部とのシール状態が解除され、弁座部とシール部との間に形成された隙間から二次側流路内の空気を、通気口を介して外部に排出することができる。したがって、給水弁装置内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことができ、「エアハンマー」の発生を有効に回避することができる。
本発明の一態様に係る給水弁装置において、好ましくは、前記シール破壊部は、前記弁座部の下端よりも内側において形成された凹部である。
この構成によれば、弁座部にシール部が着座した状態で給水流路内から開閉弁にかかる圧力が一定値以上になると、弁座部の下端よりも内側において形成された凹部によってシール部と弁座部との間に一部隙間を形成することができる。これにより、シール部と弁座部とのシール状態が解除され、弁座部とシール部(凹部)との間に形成された隙間から二次側流路内の空気を、通気口を介して外部に排出することができる。したがって、給水弁装置内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことができ、「エアハンマー」の発生を有効に回避することができる。
本発明の一態様に係る給水弁装置において、好ましくは、前記シール破壊は、前記弁座部の下端よりも内側において、内側に向けて突出するように形成された凸部である。
この構成によれば、弁座部にシール部が着座した状態で給水流路内から開閉弁にかかる圧力が一定値以上になると、弁座部の下端よりも内側において内側に向けて突出するように形成された凸部によってシール部と弁座部との間に一部隙間を形成することができる。これにより、シール部と弁座部とのシール状態が解除され、弁座部とシール部(凸部)との間に形成された隙間から二次側流路内の空気を、通気口を介して外部に排出することができる。したがって、給水弁装置内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことができ、「エアハンマー」の発生を有効に回避することができる。
本発明の給水弁装置によれば、給水弁装置内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことによって「エアハンマー」の発生を有効に回避することができる。
本発明の一実施形態による水洗大便器の平面図である。 図1の水洗大便器のX-X線断面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す背面図である。 本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す概念図である。 本発明の一実施形態による給水弁装置の内部構成を示す概略断面図(給水弁閉弁時)である。 本発明の一実施形態による給水弁装置の内部構成を示す概略断面図(給水弁開弁時)である。 本発明の一実施形態による弁座部の下方斜視図である。 本発明の一実施形態による給水弁装置の給水状態において、(a)二次側流路内の圧力が一定値よりも低い場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(b)二次側流路内の圧力が一定値以上である場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図である。 本発明の別実施形態による弁座部の下方斜視図である。 本発明の別実施形態による給水弁装置の給水状態において、(a)二次側流路内の圧力が一定値よりも低い場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(b)二次側流路内の圧力が一定値以上である場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(c)図10(b)のC-C断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
<水洗大便器の構成>
まず、図1,2を参照して、本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による水洗大便器の平面図である。図2は、図1の水洗大便器のX-X線断面図である。
図1及び図2に示す水洗式大便器1は、便器本体2と、当該便器本体2に洗浄水を供給する洗浄水タンク装置4と、を備えている。
便器本体2は、その前方側に設けられたボウル部6と、当該ボウル部6の上縁に形成されたリム部8と、当該リム部8の内周に形成された棚部10と、を有している。
また、便器本体2のボウル部6の底部には、トラップ排水路12の入口12aが開口しており、当該トラップ排水路12は、上方に延びる上昇管12bと、下方に延びる下降管12cと、を有している。
また、便器本体2は、洗浄水タンク装置4の排水口14から排出される洗浄水が流入する導水路16と、棚部10の前方から見て左側中央に形成された第1リム吐水口18と、棚部10の前方から見て右側後方に形成された第2リム吐水口20と、を有している。
導水路16は、下流に向かって第1通水路22と第2通水路24とに分岐している。これにより、導水路16の洗浄水は、第1通水路22を経て第1リム吐水口18に到達する一方、第2通水路24を経て第2リム吐水口20に到達するようになっている。そして、第1リム吐水口18及び第2リム吐水口20からそれぞれ洗浄水が吐水され、ボウル部6を洗浄し、汚物をトラップ排水路12から排出するようになっている。
<洗浄水タンク装置の構成>
つぎに、図3,4を参照して、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す背面図である。図4は、本発明の一実施形態による洗浄水タンク装置の内部構造を示す概念図である。
図3及び図4に示すように、洗浄水タンク装置4は、洗浄水を貯水する貯水タンク26と、当該貯水タンク26に洗浄水を供給するための管路(給水管路28、定流量弁42、給水弁装置30、ジェット流路74及びジェットノズル40)と、当該管路の下流端(ジェットノズル40の下流端)に設けられて便器本体2にジェット吐水を行うためのジェットポンプユニット33と、使用者が手動操作により洗浄水の給水を行うための手動レバー34と、を有している。
給水管路28の上流端には、外部の水道管等の給水源(図示せず)から供給される洗浄水を止水するための止水栓36が設けられている。止水栓36は、水洗式大便器1の据付時などに給水源(図示せず)からの給水を止水するためのものであり、通常使用時は開状態に保持されている。
ジェットポンプユニット33は、下方から上方に斜めに延びる上昇管部38aと、当該上昇管部38aの上端から下方に鉛直に延びる下降管部38bと、を有する概ね逆V字形状に形成されたスロート管38を有している。ジェットノズル40は、貯水タンク26内の水位に依存して移動される切替弁96の位置に応じて、スロート管38に向けて洗浄水を噴射して便器本体2へのジェット吐水を誘発させるか(洗浄時動作)、切替弁96に向けて洗浄水を噴射して貯水タンク26に洗浄水を補充する(貯水タンク26の水位を上げる)ようになっている。
給水管路28からジェット流路74ないしジェットノズル40への洗浄水の供給については、後述する給水弁装置30によって制御される。また、ジェット流路74の途中において、ジェットノズル40を経由せずに便器本体2へ洗浄水を供給できる補給水流路76が分岐されている。補給水流路76は、スロート管38の下降管部38bに隣接して鉛直方向に延びるオーバーフロー管80の直上位置まで延びている。
スロート管38の上昇管部38aの上流端の吸引口38cは、貯水タンク26内の下部に位置している。スロート管38の吸引口38cとジェットノズル40とは、常時(切替弁96の位置に拘わらず)、貯水タンク26内で水没した状態となっている。一方、スロート管38の下降管部38bの下流端は、便器本体2の導水路16に連通する排水口14に接続されている。
図3及び図4のジェットポンプユニット33は、貯水タンク26内において、スロート管38の吸引口38cが右側領域に配置され、スロート管38の下降管部38bが貯水タンク26の左右方向中央領域に配置されている。
ジェットポンプユニット33は、ジェットノズル40から吸引口38cに向けて高速に洗浄水が噴射される時、吸引口38c近傍の空間が負圧となることによって、ジェットポンプ作用(エジェクタ効果)を誘発させることができる。すなわち、貯水タンク26内の吸引口38c近傍の洗浄水が吸引口38c内へと吸引され、当該洗浄水がジェットノズル40から噴射された洗浄水と一緒になって、スロート管38及び排水口14を経て、便器本体2の導水路16へとジェット吐水されるようになっている。
<給水弁装置の構成>
つぎに、図5,6を参照して、本発明の一実施形態による給水弁装置について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による給水弁装置の内部構成を示す概略断面図(給水弁閉弁時)である。図6は、本発明の一実施形態による給水弁装置の内部構成を示す概略断面図(給水弁開弁時)である。
図5,6に示すように、本発明の一実施形態による給水弁装置30は、給水源である給水管路28から後述する主弁体48の位置に応じて洗浄水が流入する一次側流路31と、一次側流路31の流出口31aから流出した洗浄水が流入する二次側流路32と、を備えている。一次側流路31は、略水平方向に延びており、二次側流路32は、略鉛直方向に延びており、両者は接続されて略L字状の流路を形成している。
二次側流路32の流出口32aには、ジェット流路74が接続されており、ジェット流路74の下流部分は、柔軟な二次側ホース74hとなっており、当該二次側ホース74hの下流端であるジェットノズル40は、水中に配置される(水没される)ようになっている。
また、一次側流路31と二次側流路32との間には、開閉弁45が設けられており、当該開閉弁45は、上方端部がヒンジ状に回動可能に支持されていて、給水弁装置30の止水状態では全閉されるようになっており(図5参照)、給水弁装置30の給水状態では、一次側流路31の流出口31aから二次側流路32へと流入する洗浄水の水圧によって全開されるようになっている(図6参照)。なお、開閉弁45の「全開」とは、洗浄水の水圧によって開閉弁45が最大限に開放された状態を意味する。「全開」の状態に至る途中には、「全開」ではない開放状態が存在する。
また、二次側流路32の上方壁には、開閉弁45が全閉した止水状態において二次側流路32を外気と連通させて、二次側流路32内の空気を逃がすことができる通気口44が設けられている。通気口44及び開閉弁45は、ジェット流路74内に負圧が生じることを抑制するために従来から慣用されているものと同様であり、開閉弁45が全開した給水状態において、当該開閉弁45は通気口44を全閉させるようになっている(図6参照)。
開閉弁45は、給水弁装置30の止水状態において一次側流路31の流出口31aを全閉しているとき(通気口44を開放しているとき)に流出口31aを水密にシールすることができる流路側シール部46と、給水弁装置30の給水状態において一次側流路31の流出口31aを全開しているときに通気口44を水密にシールすることができる通気口側シール部47と、を有する。この流路側シール部46および通気口側シール部47は、それぞれ弾性部材によって構成されている。
給水弁装置30の上流側には、定流量弁42が設けられている。定流量弁42は、給水弁装置30に供給される洗浄水を定流量とするために従来から慣用されているものである。
給水弁装置30は、ジェットノズル40からの給水および止水を切り替える給水弁として、パイロット式ダイアフラム弁である主弁体48と、当該主弁体48が着座する主弁座50と、内部の圧力に応じて主弁体48を主弁座50に対して移動させる圧力室52と、を有している。主弁体48は、圧力室52の内部の圧力に応じて、主弁座50に着座して止水する止水状態(図5参照)と、主弁座50から離間して給水を許容する給水状態(図6参照)と、に切り換えられるようになっている。
圧力室52には、当該圧力室52の内部の圧力を開放する2つの穴、すなわち、第一穴54及び第二穴56が設けられている。第一穴54は、手動レバー34を介しての使用者の手動操作に連動する第一パイロット弁58によって開閉されるようになっている。一方第二穴56は、貯水タンク26内の洗浄水の水位に伴って上下動する給水フロート60に連動する第二パイロット弁62によって開閉されるようになっている。
主弁体48には、ブリード穴(図示せず)が設けられており、止水状態のとき、当該ブリード穴(図示せず)によって給水管路28の一次側流路Aと圧力室52の内部とが連通するようになっている。ここで、第一穴54は、その開口面積が第二穴56の開口面積よりも大きく形成されている。また、第一穴54は、第二穴56よりも、図4に示すように、上方位置に形成されている。
給水弁装置30は、通常は止水状態であって、すなわち、通常は第一穴54及び第二穴56は塞がれている。また、止水状態では、給水管路28の上流側流路Aは圧力室52とブリード穴(図示せず)を通じて連通しているため、上流側流路Aと圧力室52の水圧は同じ水圧(上流側流路圧力α)である。そして、下流側流路Bが大気開放されていることにより、主弁体48に水圧が作用する面積は、圧力室52側(図4の右側)の方が上流側流路A側(図4の左側)よりも大であるので、主弁体48は主弁座50に押付けられて閉じた状態を維持している。
そして、第一穴54及び/または第二穴56が第一パイロット弁58及び/または第二パイロット弁62によって開放されると、当該第一穴54及び/または第二穴56を介して圧力室52内の洗浄水が流出する。これにより、圧力室52の内部の圧力が低下するため、主弁体48が主弁座50から離れるように移動する。この結果、給水弁装置30は開弁し、給水状態(吐水状態)となる。
その後、第一穴54及び/または第二穴56が第一パイロット弁58及び/または第二パイロット弁62によって閉塞されると、圧力室52の内部の圧力が再び上流側流路圧力αに戻る。これに伴って、主弁体48が主弁座50に向けて移動する。この結果、給水弁装置30は閉弁し、止水状態となる。(上流側流路Aの洗浄水は、ブリード穴を介して圧力室52内へ少しずつ注入されるため、第一穴54及び/または第二穴56が閉塞されてから所定時間遅れて止水状態となる。)
<弁座部の構成>
次に、図7,8を参照して、本発明の一実施形態による弁座部について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による弁座部の下方斜視図である。図8は、本発明の一実施形態による給水弁装置の給水状態において、(a)二次側流路内の圧力が一定値よりも低い場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(b)二次側流路内の圧力が一定値以上である場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図である。
通気口44の入口近傍には、下方に向けて突出する弁座部43が形成されている。給水弁装置30の給水状態において、開閉弁45が二次側流路32へと流入する洗浄水の水圧によって上方へと押し上げられて、通気口側シール部47が弁座部43に着座するようになっている。
開閉弁45が全開した状態において、流路内から開閉弁45にかかる圧力が一定値よりも低い場合は、図8(a)に示すように、通気口側シール部47は少なくとも弁座部43の下端43aと接触した状態で弁座部43に着座しており、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態が維持される。このシール状態においては、通気口44から水が漏れ出さないようになっている。
図7,8に示すように、弁座部43の下端43aよりも内側には、凹部43bが全周に亘って複数形成されている。この凹部43bは、詳しくは後述するが、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態を解除することができるシール破壊部として機能する。
開閉弁45が全開した状態において、流路内から開閉弁45にかかる圧力が一定値以上になると、図8(b)に示すように、通気口側シール部47は、二次側流路32内の圧力によって変形して弁座部43の下端43aには接触せずに、弁座部43の下端43aよりも内側の面と接触した状態で弁座部43に着座する。
この状態においては、弁座部43の凹部43bと通気口側シール部47との間に隙間Sが形成される。したがって、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態が解除され、二次側流路32内の一部の空気が隙間Sを通して通気口44から排出される。
<作用効果>
つぎに、上述した本発明の一実施形態による給水弁装置30における作用効果について説明する。
まず、本発明の一実施形態による給水弁装置30によれば、弁座部43の下端43aよりも内側には、シール破壊部として凹部43bが形成されている。これにより、開閉弁45が全開した状態において、流路内から開閉弁45にかかる圧力が一定値以上になると、通気口側シール部47が二次側流路32内からかかる圧力によって変形して弁座部43の凹部43bと通気口側シール部47との間に隙間Sが形成され、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態が解除される。したがって、二次側流路32内の一部の空気が隙間Sを通して通気口44から排出され、給水装置30内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことができ、エアハンマーの発生を有効に回避することができる。
<変形例>
なお、本実施形態においては、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態を解除することができるシール破壊部として、弁座部43の下端43aよりも内側に凹部43bを形成することとしたが、本発明はこれに限らない。
図9は、本発明の別実施形態による弁座部の下方斜視図である。図10は、本発明の別実施形態による給水弁装置の給水状態において、(a)二次側流路内の圧力が一定値よりも低い場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(b)二次側流路内の圧力が一定値以上である場合のシール部と弁座部との着座状態を示した図、(c)図10(b)のC-C断面図である。
図9に示すように、弁座部43の下端43aよりも内側において、内側に向けて突出した凸部143bが全周に亘って複数形成されている。この凸部143bが、上述した凹部43bと同様に、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態を解除することができるシール破壊部として機能する。
開閉弁45が全開した状態において、流路内から開閉弁45にかかる圧力が一定値よりも低い場合は、図8(a)に示すように、通気口側シール部47は少なくとも弁座部43の下端43aと接触した状態で弁座部43に着座しており、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態が維持される。
開閉弁45が全開した状態において、流路内から開閉弁45にかかる圧力が一定値以上になると、図10(b)、(c)に示すように、通気口側シール部47は、流路内から開閉弁45にかかる圧力によって凸部143b付近が波打つように変形して凸部143bの周辺に隙間S’が形成され、弁座部43と通気口側シール部47とによって通気口44を水密にシールするシール状態が解除される。したがって、二次側流路32内の一部の空気が隙間S’を通して通気口44から排出され、給水装置30内の流路を流れる洗浄水によって押し出されてきた空気を効果的に逃がすことができ、エアハンマーの発生を有効に回避することができる。
前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 洗浄水タンク装置
6 ボウル部
8 リム部
10 棚部
12 トラップ排水路
12a 入口
12b 上昇管
12c 下降管
14 排水口
16 導水路
18 第1リム吐水口
20 第2リム吐水口
22 第1通水路
24 第2通水路
26 貯水タンク
28 給水管路
30 給水弁装置
31 一次側流路
31a 流出口
32 二次側流路
32a 流出口
33 ジェットポンプユニット
34 手動レバー
36 止水栓
38 スロート管
38a 上昇管部
38b 下降管部
38c 吸引口
40 ジェットノズル
42 定流量弁
43 弁座部
43a 弁座部の下端
43b 凹部
44 通気口
45 開閉弁
46 流路側シール部
47 通気口側シール部(シール部)
48 主弁体
50 主弁座
52 圧力室
54 第一穴
56 第二穴
58 第一パイロット弁
60 給水フロート
62 第二パイロット弁
74 ジェット流路
74h 二次側ホース
76 補給水流路
80 オーバーフロー管
96 切替弁
143b 凸部
A 上流側流路
B 下流側流路
α 上流側流路圧力
S 隙間
S’ 隙間

Claims (3)

  1. 給水源から洗浄水が流入する一次側流路と、前記一次側流路の流出口から流出した洗浄水が流入する二次側流路と、一端が前記二次側流路の流出口に接続されている二次側ホースと、を有する給水流路と、
    前記給水流路から供給される洗浄水の給水および止水を切り替える給水弁と、
    前記二次側流路を外気と連通させる通気口と、
    前記通気口の入口近傍に形成され、下方に向けて突出する弁座部と、
    止水状態のときには前記通気口を開放し、給水状態のときには前記給水流路内からの圧力によって上方へ押し上げられて前記弁座部に着座する弾性部材によって構成されたシール部を有する開閉弁と、
    を有し、
    前記弁座部の下端に前記シール部が着座している状態において、前記弁座部と前記シール部とによって前記通気口を水密にシールするシール状態となり、
    前記弁座部は、その下端よりも内側において、前記シール部が着座した状態で前記給水流路内から前記開閉弁にかかる圧力が一定値以上になると前記シール部との前記シール状態を解除して弁座部とシール部との間に隙間を形成させるシール破壊部を有する給水弁装置。
  2. 前記シール破壊部は、前記弁座部の下端よりも内側において形成された凹部である請求項1に記載の給水弁装置。
  3. 前記シール破壊は、前記弁座部の下端よりも内側において、内側に向けて突出するように形成された凸部である請求項1に記載の給水弁装置。
JP2017157430A 2017-08-17 2017-08-17 給水弁装置 Active JP7007633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157430A JP7007633B2 (ja) 2017-08-17 2017-08-17 給水弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157430A JP7007633B2 (ja) 2017-08-17 2017-08-17 給水弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019035266A JP2019035266A (ja) 2019-03-07
JP7007633B2 true JP7007633B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=65637204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017157430A Active JP7007633B2 (ja) 2017-08-17 2017-08-17 給水弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7007633B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007846A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Toto Ltd 水洗便器
US20160122989A1 (en) 2014-11-04 2016-05-05 MEGMEET Electric Co.,Ltd. of Shenzhen Water Tank-Less Toilet Flushing System with Control System Thereof

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009007846A (ja) 2007-06-28 2009-01-15 Toto Ltd 水洗便器
US20160122989A1 (en) 2014-11-04 2016-05-05 MEGMEET Electric Co.,Ltd. of Shenzhen Water Tank-Less Toilet Flushing System with Control System Thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019035266A (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6425186B2 (ja) 水洗大便器
JP6536773B2 (ja) 水洗大便器
US20170247870A1 (en) Flush toilet
KR20090126247A (ko) 변기 배수로의 흡기 장치
JP2017066759A (ja) 水洗大便器装置
JP2015183420A (ja) 水洗大便器
JP7007633B2 (ja) 給水弁装置
JP6547929B2 (ja) 水洗大便器
JP6187759B2 (ja) 水洗大便器装置
JP6872146B2 (ja) 給水弁装置
JP6897099B2 (ja) 洗浄水供給装置および水洗大便器
JP2021175873A (ja) 水洗大便器
JP2020029725A (ja) 水洗大便器
JP5234484B2 (ja) 水洗便器のエア抜き構造
JP2015183484A (ja) 水洗大便器
JP2015169004A (ja) 水洗大便器
JP6331004B2 (ja) 水洗大便器
JP6361856B2 (ja) 水洗大便器装置
JP7181505B2 (ja) 水洗大便器
JP2018003250A (ja) 水洗大便器
JP2016003453A (ja) 水洗大便器
JP2015232271A (ja) 水洗大便器装置
JP2016065412A (ja) 排水ソケット、及び、それを備えた水洗大便器
JP7427161B2 (ja) 水洗大便器装置
JP2015068069A (ja) 水洗大便器装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7007633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150