JPH10331230A - 水洗式便器 - Google Patents
水洗式便器Info
- Publication number
- JPH10331230A JPH10331230A JP18191297A JP18191297A JPH10331230A JP H10331230 A JPH10331230 A JP H10331230A JP 18191297 A JP18191297 A JP 18191297A JP 18191297 A JP18191297 A JP 18191297A JP H10331230 A JPH10331230 A JP H10331230A
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- Japan
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- water
- toilet
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- flush
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 便座ユニット等の設置空間やキャビネット等
の収納空間を広く構成することができる水洗式便器の提
供を目的とする。 【構成】 便器のリム面より下方に、便器洗浄装置を収
納するための収納空間を形成した水洗式便器
の収納空間を広く構成することができる水洗式便器の提
供を目的とする。 【構成】 便器のリム面より下方に、便器洗浄装置を収
納するための収納空間を形成した水洗式便器
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、便器洗浄装置を
便器の本体内部に収納した水洗式便器に関する。
便器の本体内部に収納した水洗式便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水洗式便器は、給水方式によって
大きく2つに大別される。一つはタンク方式で、もう一
つはフラッシュバルブ方式である。前者は給水圧が比較
的低い所でも十分な洗浄能力を発揮することができるの
で、一般に広く用いられている。しかし、タンク内に洗
浄水を貯水する時間が必要なために、公衆トイレ等のよ
うに貯水時間以内での連続使用がなされるような所には
不向きである。このような連続使用がなされる所では、
後者が設置されているが、後者は給水圧が比較的高いと
ころでは洗浄能力を発揮できるのであるが、比較的給水
圧が低くなると洗浄不良を起こしやすい。従って、後者
を設置する所では給水圧力を確保する必要がある。
大きく2つに大別される。一つはタンク方式で、もう一
つはフラッシュバルブ方式である。前者は給水圧が比較
的低い所でも十分な洗浄能力を発揮することができるの
で、一般に広く用いられている。しかし、タンク内に洗
浄水を貯水する時間が必要なために、公衆トイレ等のよ
うに貯水時間以内での連続使用がなされるような所には
不向きである。このような連続使用がなされる所では、
後者が設置されているが、後者は給水圧が比較的高いと
ころでは洗浄能力を発揮できるのであるが、比較的給水
圧が低くなると洗浄不良を起こしやすい。従って、後者
を設置する所では給水圧力を確保する必要がある。
【0003】ところで、前者のタンク方式の水洗式便器
においては、洗浄水タンクの位置を低くしたローシルエ
ットタイプの水洗式便器が一般に高級グレードとされて
いる。従来、この種の水洗式便器には代表的なものとし
て特開昭64−75740号公報のものがある。この公
報のものはサイホン作用と渦巻き作用を併用するサイホ
ンボルテックス式と言われるタイプの便器で、図に示す
ように便器本体のリム面からの水位高さを低く抑えなけ
ればならないため、タンク給水からの水勢が得られな
い。従って、タンク給水の水勢の低下を補うため、洗浄
タンクをリム面3の下に埋め込む形でタンク容量を大き
く取って使用水量を増しており、1 6リットル程度の
総排出量(1回の使用において便器から排水管へ排出さ
れる総量)を確保しなければならない。一方、便器に対
する節水要求は近年厳しくなりつつあり、特に米国にお
いては1.6ガロン(6リットル:総排出量)規制がか
けられるまでになっている。従って、従来のサイホン式
の便器では、洗浄能力を確保しながら節水を図ることは
困難である。更に、ローシルエットタイプの水洗式便器
においては、到底このような要求に対応することができ
ない。また、大容量のタンクが必要なため、便器を後方
に長くしたり、幅広くしたりしなければならないため水
洗式便器の設置スペースが比較的広く必要となる。
においては、洗浄水タンクの位置を低くしたローシルエ
ットタイプの水洗式便器が一般に高級グレードとされて
いる。従来、この種の水洗式便器には代表的なものとし
て特開昭64−75740号公報のものがある。この公
報のものはサイホン作用と渦巻き作用を併用するサイホ
ンボルテックス式と言われるタイプの便器で、図に示す
ように便器本体のリム面からの水位高さを低く抑えなけ
ればならないため、タンク給水からの水勢が得られな
い。従って、タンク給水の水勢の低下を補うため、洗浄
タンクをリム面3の下に埋め込む形でタンク容量を大き
く取って使用水量を増しており、1 6リットル程度の
総排出量(1回の使用において便器から排水管へ排出さ
れる総量)を確保しなければならない。一方、便器に対
する節水要求は近年厳しくなりつつあり、特に米国にお
いては1.6ガロン(6リットル:総排出量)規制がか
けられるまでになっている。従って、従来のサイホン式
の便器では、洗浄能力を確保しながら節水を図ることは
困難である。更に、ローシルエットタイプの水洗式便器
においては、到底このような要求に対応することができ
ない。また、大容量のタンクが必要なため、便器を後方
に長くしたり、幅広くしたりしなければならないため水
洗式便器の設置スペースが比較的広く必要となる。
【0004】これに対し、後者のフラッシュバルブ方式
の水洗式便器においては、タンク設置スペースが不要な
ため比較的小さくすることができる。しかし、通常、一
般家庭等では、給水圧は0.3乃至1.5kgf/cm
2程度であり、0.3乃至0.9kgf/cm2程度の
所では、フラッシュバルブ方式を採用したとしても、便
器を洗浄するに十分な瞬間流量を得ることができない。
また、0.9kgf/cm2以上あるところでも、便器
洗浄時に例えば台所で皿洗い等をしていると、突然皿洗
い時の流量がしぼられる等の現象がおきる。従って、一
般家庭等ではタンク方式の水洗式便器を採用し、更に止
水栓を絞りトイレの給水圧を落して、他の給水箇所への
影響を抑えている。
の水洗式便器においては、タンク設置スペースが不要な
ため比較的小さくすることができる。しかし、通常、一
般家庭等では、給水圧は0.3乃至1.5kgf/cm
2程度であり、0.3乃至0.9kgf/cm2程度の
所では、フラッシュバルブ方式を採用したとしても、便
器を洗浄するに十分な瞬間流量を得ることができない。
また、0.9kgf/cm2以上あるところでも、便器
洗浄時に例えば台所で皿洗い等をしていると、突然皿洗
い時の流量がしぼられる等の現象がおきる。従って、一
般家庭等ではタンク方式の水洗式便器を採用し、更に止
水栓を絞りトイレの給水圧を落して、他の給水箇所への
影響を抑えている。
【0005】上記したローシルエットタイプの水洗式便
器においては、タンクの一部が便器のリム面よりも若干
突出しており、後者のフラッシュバルブ方式の水洗式便
器においても、便器のリム面よりも上方にフラッシュバ
ルブが配置される。従って、便器後部にはそのためのス
ペースを確保する必要がある。
器においては、タンクの一部が便器のリム面よりも若干
突出しており、後者のフラッシュバルブ方式の水洗式便
器においても、便器のリム面よりも上方にフラッシュバ
ルブが配置される。従って、便器後部にはそのためのス
ペースを確保する必要がある。
【0006】一方、一般家庭等の水洗式便器は、その利
便性や衛生面について様々な改善が図られてきており、
その一つとして、温水洗浄装置を組み込んだ便座ユニッ
トが知られている。このような便座ユニットとしては、
便器とロータンクとの間に据え付けるタイプの便座ユニ
ットや、或いは便器の後方に洗浄水タンクと共に一体的
に固定する便座ユニット等がある。そして、これらの便
座ユニットに組み込まれる温水洗浄装置は、温水化ユニ
ット及びノズルユニット等を固定した底板部と、この底
板部を覆うカバー部とからなっており、通常、これらの
底板部及びカバー部には、ABS樹脂やPP樹脂等の成
形材が用いられている。
便性や衛生面について様々な改善が図られてきており、
その一つとして、温水洗浄装置を組み込んだ便座ユニッ
トが知られている。このような便座ユニットとしては、
便器とロータンクとの間に据え付けるタイプの便座ユニ
ットや、或いは便器の後方に洗浄水タンクと共に一体的
に固定する便座ユニット等がある。そして、これらの便
座ユニットに組み込まれる温水洗浄装置は、温水化ユニ
ット及びノズルユニット等を固定した底板部と、この底
板部を覆うカバー部とからなっており、通常、これらの
底板部及びカバー部には、ABS樹脂やPP樹脂等の成
形材が用いられている。
【0007】いずれの便座ユニットを採用するかは、も
ちろん便器の構成等によって左右されることではある
が、前者の便座ユニットの場合にはロータンクと便器と
の間のスペースに制限があるため、温水洗浄装置のカバ
ー部を大きくすることができない。これに対して、後者
の便座ユニットの場合には、設置のためのスペースに特
段の制限がないため、カバー部を大きくし、温水化ユニ
ット等の設置空間を広く構成することができるという利
点を有する。
ちろん便器の構成等によって左右されることではある
が、前者の便座ユニットの場合にはロータンクと便器と
の間のスペースに制限があるため、温水洗浄装置のカバ
ー部を大きくすることができない。これに対して、後者
の便座ユニットの場合には、設置のためのスペースに特
段の制限がないため、カバー部を大きくし、温水化ユニ
ット等の設置空間を広く構成することができるという利
点を有する。
【0008】更に、利便性や衛生面の改善の一つとし
て、トイレ内に棚やキャビネット等を設置し、トイレッ
トペーパーや生理用品等を収納できるようにしている。
しかし、前述のように便器後部にはタンクやフラッシュ
バルブを設置するための設置スペースを確保する必要が
あるために、収納空間としては利用できなかった。
て、トイレ内に棚やキャビネット等を設置し、トイレッ
トペーパーや生理用品等を収納できるようにしている。
しかし、前述のように便器後部にはタンクやフラッシュ
バルブを設置するための設置スペースを確保する必要が
あるために、収納空間としては利用できなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術が有
する上記問題点に鑑みて成されたもので、便座ユニット
等の設置空間やキャビネット等の収納空間を広く構成す
ることができる水洗式便器の提供を第1の目的とする。
更に、近年の厳しい節水要求にも十分に対応でき且つ低
水圧時でも洗浄不良を起こすことがない水洗式便器を実
現することを第2の目的とする。また、連続使用をも可
能とする水洗式便器を提供することを第3の目的とす
る。
する上記問題点に鑑みて成されたもので、便座ユニット
等の設置空間やキャビネット等の収納空間を広く構成す
ることができる水洗式便器の提供を第1の目的とする。
更に、近年の厳しい節水要求にも十分に対応でき且つ低
水圧時でも洗浄不良を起こすことがない水洗式便器を実
現することを第2の目的とする。また、連続使用をも可
能とする水洗式便器を提供することを第3の目的とす
る。
【0010】
【課題を達成するための手段及び作用及び効果】請求項
1記載の発明によれば、便器のリム面より下方に便器洗
浄装置を収納するための収納空間を形成したことによ
り、リム面上方には突出するものが無くなり、便器後部
全面を便座ユニット等の設置空間やキャビネット等の収
納空間として利用することができ、狭いトイレ空間を有
効に利用することができる。
1記載の発明によれば、便器のリム面より下方に便器洗
浄装置を収納するための収納空間を形成したことによ
り、リム面上方には突出するものが無くなり、便器後部
全面を便座ユニット等の設置空間やキャビネット等の収
納空間として利用することができ、狭いトイレ空間を有
効に利用することができる。
【0011】請求項1記載の発明に対し、更に、便器の
後部に前記収納空間を形成し、その上方をリム面と連続
した平坦面とした場合には、便座ユニット等やキャビネ
ット等との一体感を演出することができる。
後部に前記収納空間を形成し、その上方をリム面と連続
した平坦面とした場合には、便座ユニット等やキャビネ
ット等との一体感を演出することができる。
【0012】請求項1若しくは請求項2の発明に対し、
更に、トラップ排水路の曲折部側方に前記収納空間を形
成した場合には、便器の奥行き方向の長さを抑えること
ができ、よりトイレ空間を有効に利用することができ
る。
更に、トラップ排水路の曲折部側方に前記収納空間を形
成した場合には、便器の奥行き方向の長さを抑えること
ができ、よりトイレ空間を有効に利用することができ
る。
【0013】請求項1乃至請求項3記載の発明に対し、
更に、前記便器洗浄装置は真空破壊弁を含み、該真空破
壊弁のみを便器のリム面より上方に配置した場合には、
リム面上方に突出するものを最小限とすることができる
と共に、便器に詰まりが発生した場合においても、汚水
と上水とが確実に遮断され、安全性を確保することがで
きる。また、真空破壊弁を便器のリム面より1インチ以
上3インチ以内の高さとしたことにより、便座、便蓋と
略同一の高さにできるため、便器の清掃が楽になる。
更に、前記便器洗浄装置は真空破壊弁を含み、該真空破
壊弁のみを便器のリム面より上方に配置した場合には、
リム面上方に突出するものを最小限とすることができる
と共に、便器に詰まりが発生した場合においても、汚水
と上水とが確実に遮断され、安全性を確保することがで
きる。また、真空破壊弁を便器のリム面より1インチ以
上3インチ以内の高さとしたことにより、便座、便蓋と
略同一の高さにできるため、便器の清掃が楽になる。
【0014】請求項1乃至請求項3記載の発明に対し、
更に、前記便器洗浄装置は真空破壊弁とフラッシュバル
ブとから構成し、該フラッシュバルブのみを前記収納空
間に配置した場合には、連続使用を可能とすることがで
きる。更に、前記フラッシュバルブの弁座を弁体よりも
上方に配置したので、フラッシュバルブの開閉領域を弁
座よりも下方にでき、フラッシュバルブを便器内へ確実
に収納することができる。
更に、前記便器洗浄装置は真空破壊弁とフラッシュバル
ブとから構成し、該フラッシュバルブのみを前記収納空
間に配置した場合には、連続使用を可能とすることがで
きる。更に、前記フラッシュバルブの弁座を弁体よりも
上方に配置したので、フラッシュバルブの開閉領域を弁
座よりも下方にでき、フラッシュバルブを便器内へ確実
に収納することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を添付図
面に基づいて説明する。第1図は概略断面図である。図
に示すように、便器本体1のやや前方よりにボール部1
aを形成し、このボール部1aの底部の汚物落し込み凹
部1bの奥壁には、排水トラップ2の入口2aを開設し
ている。また、汚物落し込み凹部1bの前壁部には、排
水トラップ2の入口2aに臨ませてゼット吐水口3(洗
浄水排出口)が対向して開設される。
面に基づいて説明する。第1図は概略断面図である。図
に示すように、便器本体1のやや前方よりにボール部1
aを形成し、このボール部1aの底部の汚物落し込み凹
部1bの奥壁には、排水トラップ2の入口2aを開設し
ている。また、汚物落し込み凹部1bの前壁部には、排
水トラップ2の入口2aに臨ませてゼット吐水口3(洗
浄水排出口)が対向して開設される。
【0016】ボール部1aの上周縁には、通水リム4が
設けられる。また、便器本体1の前方側に洗浄水貯溜部
5をボール部1aと隔壁1cで区画形成して備える。
設けられる。また、便器本体1の前方側に洗浄水貯溜部
5をボール部1aと隔壁1cで区画形成して備える。
【0017】この洗浄水貯溜部5は、ボール部1aの側
に前述のゼット吐水口3を開口して備え、このゼット吐
水口3を介してボール部1a内の溜水が流入する。この
ため、ボール部1aに溜水されれば、洗浄水貯溜部5に
もゼット吐水口3を経て水が流れ込むので、洗浄水貯溜
部5にはボール部1aの溜水と同一高さの水位まで貯溜
されることになる。なお、図示しないが、洗浄水貯溜部
5への溜水の流入に支障がないよう、洗浄水貯溜部5の
上方にはごく小径のエアー孔が空けられている。
に前述のゼット吐水口3を開口して備え、このゼット吐
水口3を介してボール部1a内の溜水が流入する。この
ため、ボール部1aに溜水されれば、洗浄水貯溜部5に
もゼット吐水口3を経て水が流れ込むので、洗浄水貯溜
部5にはボール部1aの溜水と同一高さの水位まで貯溜
されることになる。なお、図示しないが、洗浄水貯溜部
5への溜水の流入に支障がないよう、洗浄水貯溜部5の
上方にはごく小径のエアー孔が空けられている。
【0018】図2の要部概略断面図に示すように、連絡
管11に接続された吐出ノズル15と筒状体150とは
一体化されている。この場合、吐出ノズル15の先端部
のノズル径と筒状体150の貫通孔151の内径(開口
径)とは、その比が0.12〜0.2の範囲になるよう
に、決定されている。この筒状体150は、貫通孔15
1に連通した側面孔152を有し、この側面孔152を
通して洗浄水貯溜部5と貫通孔151を連通させてい
る。そして、一体化された吐出ノズル15と筒状体15
0とは、洗浄水貯溜部5を構成する便器壁面にブッシュ
153により固定され、その後に吐出ノズル15に連絡
管11が接続されている。
管11に接続された吐出ノズル15と筒状体150とは
一体化されている。この場合、吐出ノズル15の先端部
のノズル径と筒状体150の貫通孔151の内径(開口
径)とは、その比が0.12〜0.2の範囲になるよう
に、決定されている。この筒状体150は、貫通孔15
1に連通した側面孔152を有し、この側面孔152を
通して洗浄水貯溜部5と貫通孔151を連通させてい
る。そして、一体化された吐出ノズル15と筒状体15
0とは、洗浄水貯溜部5を構成する便器壁面にブッシュ
153により固定され、その後に吐出ノズル15に連絡
管11が接続されている。
【0019】従って、洗浄水の分配先が連絡管11にさ
れると、吐出ノズル15からは筒状体150の貫通孔1
51に1〜2kgf/cm2と高い水圧で洗浄水が図中
白抜きの矢印で示すように高速に流れ出て、貫通孔15
1を通過する。そして、貫通孔151は側面孔152を
介して洗浄水貯溜部5と連通しているので、この吐出ノ
ズル15からの吐水は、洗浄水貯溜部5内の水を側面孔
152を経て図中実線の矢印で示すように貫通孔151
の内部に大量に巻き込む噴流となる。このため、この噴
流と巻き込まれた洗浄水貯溜部5内の水とが、ジェット
ポンプによる吐水のようにして貫通孔151の先端、即
ちゼット吐水口3から直に排水トラップ2の入口2aに
向けて吐出される。また、筒状体150の先端部は洗浄
水貯溜部5とゼット吐水口3に図中黒塗の矢印で示すよ
うに吐出された洗浄水は、この切欠部分からも洗浄水貯
溜部5内の水を図中点線の矢印で示すように巻き込んで
流れ出る。よって、排水トラップ2には、一度に大量の
洗浄水が送り込まれることになり、ボール部1aの汚物
落し込み凹部1bにおける汚物は、この大量の洗浄水に
押しながされて排水トラップ2内に強力に押し込まれ
る。
れると、吐出ノズル15からは筒状体150の貫通孔1
51に1〜2kgf/cm2と高い水圧で洗浄水が図中
白抜きの矢印で示すように高速に流れ出て、貫通孔15
1を通過する。そして、貫通孔151は側面孔152を
介して洗浄水貯溜部5と連通しているので、この吐出ノ
ズル15からの吐水は、洗浄水貯溜部5内の水を側面孔
152を経て図中実線の矢印で示すように貫通孔151
の内部に大量に巻き込む噴流となる。このため、この噴
流と巻き込まれた洗浄水貯溜部5内の水とが、ジェット
ポンプによる吐水のようにして貫通孔151の先端、即
ちゼット吐水口3から直に排水トラップ2の入口2aに
向けて吐出される。また、筒状体150の先端部は洗浄
水貯溜部5とゼット吐水口3に図中黒塗の矢印で示すよ
うに吐出された洗浄水は、この切欠部分からも洗浄水貯
溜部5内の水を図中点線の矢印で示すように巻き込んで
流れ出る。よって、排水トラップ2には、一度に大量の
洗浄水が送り込まれることになり、ボール部1aの汚物
落し込み凹部1bにおける汚物は、この大量の洗浄水に
押しながされて排水トラップ2内に強力に押し込まれ
る。
【0020】また、この水洗式大便器では、吐出ノズル
15と筒状体150とを一体化させているので、その組
み付け時や保守点検等の際における取り扱いの簡略化を
図ることができる。更に、この両者が一体化しているこ
とで、吐出ノズル15のノズル開口と筒状体150の貫
通孔151との位置関係を確実に維持できる。更に、吐
出ノズル15や筒状体150を金属や樹脂等で形成でき
るので、寸法精度に優れる。これらの結果、上記したジ
ェットポンプによる吐水のような洗浄水吐水を確保で
き、確実に高い洗浄能力と高い節水性を発揮することが
できる。
15と筒状体150とを一体化させているので、その組
み付け時や保守点検等の際における取り扱いの簡略化を
図ることができる。更に、この両者が一体化しているこ
とで、吐出ノズル15のノズル開口と筒状体150の貫
通孔151との位置関係を確実に維持できる。更に、吐
出ノズル15や筒状体150を金属や樹脂等で形成でき
るので、寸法精度に優れる。これらの結果、上記したジ
ェットポンプによる吐水のような洗浄水吐水を確保で
き、確実に高い洗浄能力と高い節水性を発揮することが
できる。
【0021】便器本体1の後部には、便器洗浄装置6を
収納するための収納部1dが設けられる。この収納部1
dは、リム面1eよりも2〜20cm低い設置面1fと
側壁1gとにより便器本体1に一体に形成される。ま
た、収納部1d内に設置される便器洗浄装置6は、後述
の給水弁7と、その下流に接続された第1真空破壊弁
8、分配弁9、ゼット用第2真空破壊弁10から構成さ
れる。なお、分配弁9の下流には洗浄水貯溜部5にまで
延びた連絡管11と、通水リム4に連絡する供給管12
が接続される。
収納するための収納部1dが設けられる。この収納部1
dは、リム面1eよりも2〜20cm低い設置面1fと
側壁1gとにより便器本体1に一体に形成される。ま
た、収納部1d内に設置される便器洗浄装置6は、後述
の給水弁7と、その下流に接続された第1真空破壊弁
8、分配弁9、ゼット用第2真空破壊弁10から構成さ
れる。なお、分配弁9の下流には洗浄水貯溜部5にまで
延びた連絡管11と、通水リム4に連絡する供給管12
が接続される。
【0022】第3図、第4図は、夫々、便器本体1の上
面図及び背面図である。収納部1dは、便器本体1の後
部全体に設けられる。また、設置面1fの一部には切り
欠き部1hが設けられ、便器洗浄装置6の一部(分配弁
9及び連絡管11)を設置面1fよりも下方に収納でき
るようにしている。なお、便器洗浄装置6と給水源を接
続するための給水管13を便器本体1の側方に突出して
設ける。また、給水管13の直下に操作部14を設け
る。
面図及び背面図である。収納部1dは、便器本体1の後
部全体に設けられる。また、設置面1fの一部には切り
欠き部1hが設けられ、便器洗浄装置6の一部(分配弁
9及び連絡管11)を設置面1fよりも下方に収納でき
るようにしている。なお、便器洗浄装置6と給水源を接
続するための給水管13を便器本体1の側方に突出して
設ける。また、給水管13の直下に操作部14を設け
る。
【0023】第5図は、第3図におけるA―A’断面図
である。給水弁7は、給水弁座7aと給水弁体7bから
なり、弁座7aは、外部に給水源に連絡する1次側通路
13aを、内部に2次側通路8aを形成し、2次側通路
は弁座7aよりも上方に形成する。弁体7bはダイヤフ
ラム弁により構成され、ダイヤフラム弁の背圧室7cは
ダイヤフラム弁よりも下方に設ける。背圧室7cに設置
されるパイロット弁14aに直結された操作部14を押
圧することでパイロット流路14bから背圧室7c内の
水を抜くことにより、給水弁7を開状態とする。復帰ス
プリング14cとパイロット弁14aが受ける水圧との
関係で所定期間開状態維持した後、給水弁7は閉状態へ
戻る。
である。給水弁7は、給水弁座7aと給水弁体7bから
なり、弁座7aは、外部に給水源に連絡する1次側通路
13aを、内部に2次側通路8aを形成し、2次側通路
は弁座7aよりも上方に形成する。弁体7bはダイヤフ
ラム弁により構成され、ダイヤフラム弁の背圧室7cは
ダイヤフラム弁よりも下方に設ける。背圧室7cに設置
されるパイロット弁14aに直結された操作部14を押
圧することでパイロット流路14bから背圧室7c内の
水を抜くことにより、給水弁7を開状態とする。復帰ス
プリング14cとパイロット弁14aが受ける水圧との
関係で所定期間開状態維持した後、給水弁7は閉状態へ
戻る。
【0024】給水弁座7aの2次側通路8aには第1真
空破壊弁8を設ける。なお、第1真空破壊弁8は給水弁
7の真上に配置する。第1真空破壊弁8は、真空破壊弁
体8b、真空破壊弁座8c、閉止助成用スプリング8
d、オーバーフロー水用受皿8e、オーバーフロー水排
出口8fからなり、真空破壊弁体8bは給水時は、閉止
助成用スプリング8d及び水圧により真空破壊弁座8c
側に付勢され、閉止している。なお、2次側通路8aに
負圧が発生した場合には、真空破壊弁体8bと真空破壊
弁座8cとが離れ、オーバーフロー用受皿8e側より大
気を導入して負圧を破壊する。オーバーフロー水用受皿
8eは、給水初期に漏れる水を受けるために設けられ、
オーバーフロー水用受皿8eに溜まった水はオーバーフ
ロー水排出口8fを介して排出される。オーバーフロー
水排出口にはビニール管等を接続して、便器のボール部
1a内まで案内し、ボール部1aに排出されるようにす
る。
空破壊弁8を設ける。なお、第1真空破壊弁8は給水弁
7の真上に配置する。第1真空破壊弁8は、真空破壊弁
体8b、真空破壊弁座8c、閉止助成用スプリング8
d、オーバーフロー水用受皿8e、オーバーフロー水排
出口8fからなり、真空破壊弁体8bは給水時は、閉止
助成用スプリング8d及び水圧により真空破壊弁座8c
側に付勢され、閉止している。なお、2次側通路8aに
負圧が発生した場合には、真空破壊弁体8bと真空破壊
弁座8cとが離れ、オーバーフロー用受皿8e側より大
気を導入して負圧を破壊する。オーバーフロー水用受皿
8eは、給水初期に漏れる水を受けるために設けられ、
オーバーフロー水用受皿8eに溜まった水はオーバーフ
ロー水排出口8fを介して排出される。オーバーフロー
水排出口にはビニール管等を接続して、便器のボール部
1a内まで案内し、ボール部1aに排出されるようにす
る。
【0025】第1真空破壊弁8の下流には後述する分配
弁9を設ける。分配弁9は、給水管13から給水弁7、
第1真空破壊弁を経て供給された洗浄水の供給先を、洗
浄水貯溜部5まで伸びた連絡管11と、通水リム4に洗
浄水を流し込むための供給管12とに時系列的に切り換
えるように構成されており、この分配弁9による洗浄水
の切り換えにより、上記したリム洗浄に引き続いてジェ
ット洗浄が行われ、その後に、再度リム側に切り換えら
れ、ボール部1aの溜水が行われる。
弁9を設ける。分配弁9は、給水管13から給水弁7、
第1真空破壊弁を経て供給された洗浄水の供給先を、洗
浄水貯溜部5まで伸びた連絡管11と、通水リム4に洗
浄水を流し込むための供給管12とに時系列的に切り換
えるように構成されており、この分配弁9による洗浄水
の切り換えにより、上記したリム洗浄に引き続いてジェ
ット洗浄が行われ、その後に、再度リム側に切り換えら
れ、ボール部1aの溜水が行われる。
【0026】分配弁9の下流の連絡管11には、ゼット
用第2真空破壊弁10を設ける。このように連絡管11
側に更に真空破壊弁を設けるのは、連絡管11の終端が
洗浄水貯溜部5に配され、常に汚水に面しているので、
給水配管内に負圧が発生した際、汚水と上水とが繋がる
可能性が高いため、それを防止する必要があるからであ
る。
用第2真空破壊弁10を設ける。このように連絡管11
側に更に真空破壊弁を設けるのは、連絡管11の終端が
洗浄水貯溜部5に配され、常に汚水に面しているので、
給水配管内に負圧が発生した際、汚水と上水とが繋がる
可能性が高いため、それを防止する必要があるからであ
る。
【0027】第5図より明らかなように、リム面1eよ
り上方には、第1真空破壊弁8のみを突出させ、それ以
外の便器洗浄装置6はすべてリム面1eより下方に配置
している。第1真空破壊弁8をリム面よりも上方に配置
したのは、トラップ2に汚物が詰まった際、それに気づ
かず操作部14を操作して洗浄水を便器内へ供給した場
合には、便器の溢れ縁であるリム面1eまで汚水が溜ま
る可能性があり、その際にもエアギャップを確保できる
ようにするためである。
り上方には、第1真空破壊弁8のみを突出させ、それ以
外の便器洗浄装置6はすべてリム面1eより下方に配置
している。第1真空破壊弁8をリム面よりも上方に配置
したのは、トラップ2に汚物が詰まった際、それに気づ
かず操作部14を操作して洗浄水を便器内へ供給した場
合には、便器の溢れ縁であるリム面1eまで汚水が溜ま
る可能性があり、その際にもエアギャップを確保できる
ようにするためである。
【0028】第6図は、分配弁9の断面図である。この
分配弁9は、弁筐体91を中心に構成され、その内部に
は、長手方向に沿って形成された弁室92を有する。こ
の弁室92は、図における右端部分を径が拡張された拡
張弁室93としている。この拡張弁室93は、隔壁93
aにより一部領域で弁室92と区画されている。弁筐体
91の右端には、キャップ91aが固定されている。弁
筐体91は、そのほぼ中央部分に、流体の入口となる流
入ポート94と、流体の出口となるリムポート95と、
ジェットポート96とを弁室92に連通して有する。こ
れらの各ポートは、図5のB―B’線断面図に示すよう
に、流入ポート94とジェットポート96とは一直線上
に位置するよう、リムポート95は流入ポート94と直
交するように、更に弁室92に対しては夫々直交するよ
う、夫々形成されている。そして、流入ポート94には
給水弁7からの流路が、リムポート95には上記の供給
管12が、ジェットポート96には上記の連絡管11
が、各ポート開口部のテーパネジ部94a〜96aを介
して夫々接続されている。この場合、リムポート95
は、他のポートよりも若干小さく形成されている。ま
た、ジェットポート96には、弦巻ばね97によってジ
ェットポート96を閉塞するよう付勢された蓋体98が
装着されている。なお、ジェットポート96から洗浄水
が流出する際にはこの蓋体98が支障なく開くよう、弦
巻ばね97の付勢力は調整されており、蓋体98は、ジ
ェットポート96に接続された連結管11からの洗浄水
の簡便な逆止弁として機能する。
分配弁9は、弁筐体91を中心に構成され、その内部に
は、長手方向に沿って形成された弁室92を有する。こ
の弁室92は、図における右端部分を径が拡張された拡
張弁室93としている。この拡張弁室93は、隔壁93
aにより一部領域で弁室92と区画されている。弁筐体
91の右端には、キャップ91aが固定されている。弁
筐体91は、そのほぼ中央部分に、流体の入口となる流
入ポート94と、流体の出口となるリムポート95と、
ジェットポート96とを弁室92に連通して有する。こ
れらの各ポートは、図5のB―B’線断面図に示すよう
に、流入ポート94とジェットポート96とは一直線上
に位置するよう、リムポート95は流入ポート94と直
交するように、更に弁室92に対しては夫々直交するよ
う、夫々形成されている。そして、流入ポート94には
給水弁7からの流路が、リムポート95には上記の供給
管12が、ジェットポート96には上記の連絡管11
が、各ポート開口部のテーパネジ部94a〜96aを介
して夫々接続されている。この場合、リムポート95
は、他のポートよりも若干小さく形成されている。ま
た、ジェットポート96には、弦巻ばね97によってジ
ェットポート96を閉塞するよう付勢された蓋体98が
装着されている。なお、ジェットポート96から洗浄水
が流出する際にはこの蓋体98が支障なく開くよう、弦
巻ばね97の付勢力は調整されており、蓋体98は、ジ
ェットポート96に接続された連結管11からの洗浄水
の簡便な逆止弁として機能する。
【0029】また、分配弁9は、弁室92において左右
に移動可能な弁体99を有する。弁体99は、一端(図
5における左端)が閉塞し他端が開口下中空円筒状の円
筒体100を中心に構成され、その外周壁体101を弁
室92の内周壁面に沿って案内されるガイド部としてい
る。円筒体100の開口端側は、その外周部分が拡張し
円筒体100の閉塞端側に折り返された拡張鍔部102
とされており、この拡張鍔部102は。拡張弁室93内
を左右に移動する。そして、この拡張鍔部102には、
後述するように弁体99の駆動力を発生するための右端
弁体部103が組み込まれ固定されている。この場合、
右端弁体部103と拡張鍔部102の間には、ベロフラ
ム104の内周縁部分が挟持され、弁筐体91とキャッ
プ91aとの間には、ベロフラム104の外周縁部分が
挟持されている。このため、右端弁体部103は、ベロ
フラム104を介して弁室92、詳しくは拡張弁室93
に水密かつ移動自在に組み込まれることになる。
に移動可能な弁体99を有する。弁体99は、一端(図
5における左端)が閉塞し他端が開口下中空円筒状の円
筒体100を中心に構成され、その外周壁体101を弁
室92の内周壁面に沿って案内されるガイド部としてい
る。円筒体100の開口端側は、その外周部分が拡張し
円筒体100の閉塞端側に折り返された拡張鍔部102
とされており、この拡張鍔部102は。拡張弁室93内
を左右に移動する。そして、この拡張鍔部102には、
後述するように弁体99の駆動力を発生するための右端
弁体部103が組み込まれ固定されている。この場合、
右端弁体部103と拡張鍔部102の間には、ベロフラ
ム104の内周縁部分が挟持され、弁筐体91とキャッ
プ91aとの間には、ベロフラム104の外周縁部分が
挟持されている。このため、右端弁体部103は、ベロ
フラム104を介して弁室92、詳しくは拡張弁室93
に水密かつ移動自在に組み込まれることになる。
【0030】円筒体100の閉塞端外周と外周壁体10
1のほぼ中央部には、シリコンによるドーナツ状に形成
されたリング105が配設されており、弁室92に対す
る円筒体100の摺動性と水密性が確保されている。そ
して、円筒体100の閉塞端は、リング105を介して
弁室92に水密かつ移動自在に組み込まれた左端弁体部
106と浄水流入室107とされている。また、この左
端弁体部106の左側には、円筒体100をキャップ9
1aの側に常時付勢するスプリング108が収納されて
いる。
1のほぼ中央部には、シリコンによるドーナツ状に形成
されたリング105が配設されており、弁室92に対す
る円筒体100の摺動性と水密性が確保されている。そ
して、円筒体100の閉塞端は、リング105を介して
弁室92に水密かつ移動自在に組み込まれた左端弁体部
106と浄水流入室107とされている。また、この左
端弁体部106の左側には、円筒体100をキャップ9
1aの側に常時付勢するスプリング108が収納されて
いる。
【0031】外周壁体101には、長手方向に沿った長
孔状の第1連通孔109と、同じく長孔状の第2連通孔
110と、円形の第3連通孔111、第4連通孔112
が空けられている。第1連通孔109は、弁体99が左
側のストロークエンドまで移動する間にあっても常時重
なるように空けられている。第2連通孔110は、弁体
が初期位置からわずかに左に移動する間にあっては、リ
ムポート95と重なるように空けられている。第3連通
孔111は、弁体99が初期位置から更に左側に移動し
て第2の連通孔110が弁室92の内周壁で塞がれる
と、ジェットポート96に重なるように空けられてい
る。また、第4連通孔112は、更に弁体99が左側に
移動して第2の連通孔110ならびに第3連通孔111
が弁室92の内周壁で塞がれると、リムポート95に重
なるように空けられている。そして、このようにジェッ
トポート96と第3連通孔111が重なっている間の弁
体99の位置は、第1の移動位置であり、リムポート9
5と第4連通孔112が重なっている間の弁体99の位
置は、第2の移動位置である。つまり、弁体99が図に
示す初期位置からスプリング108の付勢力に抗して左
側に移動すると、上記の第1〜第4の各連通孔は、流入
ポート94、リムポート95或いはジェットポート96
に上記したように順次重なることになる。そして、これ
ら各連通孔は洗浄水流入室107と連通していることか
ら、リムポート95とジェットポート96は、洗浄水流
入室107を介して順次流入ポート94と連通すること
になる。より具体的には、当初は、リムポート95が流
入ポート94に連通し、その後、リムポート95が流入
ポート94に再度連通することになる。
孔状の第1連通孔109と、同じく長孔状の第2連通孔
110と、円形の第3連通孔111、第4連通孔112
が空けられている。第1連通孔109は、弁体99が左
側のストロークエンドまで移動する間にあっても常時重
なるように空けられている。第2連通孔110は、弁体
が初期位置からわずかに左に移動する間にあっては、リ
ムポート95と重なるように空けられている。第3連通
孔111は、弁体99が初期位置から更に左側に移動し
て第2の連通孔110が弁室92の内周壁で塞がれる
と、ジェットポート96に重なるように空けられてい
る。また、第4連通孔112は、更に弁体99が左側に
移動して第2の連通孔110ならびに第3連通孔111
が弁室92の内周壁で塞がれると、リムポート95に重
なるように空けられている。そして、このようにジェッ
トポート96と第3連通孔111が重なっている間の弁
体99の位置は、第1の移動位置であり、リムポート9
5と第4連通孔112が重なっている間の弁体99の位
置は、第2の移動位置である。つまり、弁体99が図に
示す初期位置からスプリング108の付勢力に抗して左
側に移動すると、上記の第1〜第4の各連通孔は、流入
ポート94、リムポート95或いはジェットポート96
に上記したように順次重なることになる。そして、これ
ら各連通孔は洗浄水流入室107と連通していることか
ら、リムポート95とジェットポート96は、洗浄水流
入室107を介して順次流入ポート94と連通すること
になる。より具体的には、当初は、リムポート95が流
入ポート94に連通し、その後、リムポート95が流入
ポート94に再度連通することになる。
【0032】右端弁体部103は、その右端中央に陥没
部113を有し、当該陥没部113の底面壁には、ゴム
から形成された傘バルブ114が装着されている。この
傘バルブ114は、図に示すように、中央に連通孔11
5を有し、その傘部116で陥没部113の連通孔11
7を覆い隠している。従って、この傘バルブ114は、
陥没部113の底面壁を挟んだ洗浄水の流通に対して次
のようにして逆止弁として機能する。陥没部113の底
面壁の左側、即ち洗浄水流入室107の側から陥没部1
13の側に洗浄水が通過する際には、傘部116により
連通孔117が塞がれているので、洗浄水は連通孔11
7を通過できるに過ぎない。しかし、陥没部113の側
から洗浄水流入室107の側に向けては、洗浄水は、連
通孔115を通過すると共に、傘部116を押し上げて
連通孔117をも通過する。このため、傘バルブ114
は上記したように逆止弁として機能する。右端弁体部1
03と対向するキャップ91aには、弁体99が初期位
置にある際には連通孔115を貫通するクリーニングピ
ン118が設けられており、異物による連通孔117の
閉塞の防止が図られている。なお、連通孔117は、陥
没部113の底面壁に等ピッチで2〜8個程度空けられ
ている。
部113を有し、当該陥没部113の底面壁には、ゴム
から形成された傘バルブ114が装着されている。この
傘バルブ114は、図に示すように、中央に連通孔11
5を有し、その傘部116で陥没部113の連通孔11
7を覆い隠している。従って、この傘バルブ114は、
陥没部113の底面壁を挟んだ洗浄水の流通に対して次
のようにして逆止弁として機能する。陥没部113の底
面壁の左側、即ち洗浄水流入室107の側から陥没部1
13の側に洗浄水が通過する際には、傘部116により
連通孔117が塞がれているので、洗浄水は連通孔11
7を通過できるに過ぎない。しかし、陥没部113の側
から洗浄水流入室107の側に向けては、洗浄水は、連
通孔115を通過すると共に、傘部116を押し上げて
連通孔117をも通過する。このため、傘バルブ114
は上記したように逆止弁として機能する。右端弁体部1
03と対向するキャップ91aには、弁体99が初期位
置にある際には連通孔115を貫通するクリーニングピ
ン118が設けられており、異物による連通孔117の
閉塞の防止が図られている。なお、連通孔117は、陥
没部113の底面壁に等ピッチで2〜8個程度空けられ
ている。
【0033】ところで、上記のようにして弁体99が組
み込まれた弁室92は、この弁室を区画する区画壁とし
て機能する右端弁体部103と左端弁体部106とによ
り、両弁体部で挟まれた領域であって流入ポート94と
リムポート95並びにジェットポート96と連通する第
1の弁室119と、右端弁体部103の右側領域であり
陥没部113を含む第2の弁室120と、左端弁体部1
06の左側領域でありスプリング108が収納された第
3の弁室121とに区画されている。この場合、第1の
弁室119内には、弁体99の洗浄水流入室107が位
置することになる。第2の弁室120は、キャップ91
aとベロフラム104により密閉された弁室とされてお
り、右端弁体部103を有する弁体99が初期位置から
左側に移動した場合には、ベロフラム104によりその
内容積が拡張するようにされている。第3の弁室121
は、ジェットポート96と連通して形成された連通孔1
22により、開放状の弁室とされている。また、弁室9
2の右側領域である拡張弁室93は、ジェットポート9
6と連通する連通孔123により開放されている。この
ため、拡張弁室93における右端弁体部103の左右移
動並びに弁室92における円筒体100(弁体99)の
左右移動に支障はない。なお、第3の弁室121に洗浄
水が残存している場合であっても、弁体99が左側に移
動する際には左端弁体部106によりこの残存洗浄水は
連通孔122から押し出されるので、やはり円筒体10
0の左右移動に支障はない。
み込まれた弁室92は、この弁室を区画する区画壁とし
て機能する右端弁体部103と左端弁体部106とによ
り、両弁体部で挟まれた領域であって流入ポート94と
リムポート95並びにジェットポート96と連通する第
1の弁室119と、右端弁体部103の右側領域であり
陥没部113を含む第2の弁室120と、左端弁体部1
06の左側領域でありスプリング108が収納された第
3の弁室121とに区画されている。この場合、第1の
弁室119内には、弁体99の洗浄水流入室107が位
置することになる。第2の弁室120は、キャップ91
aとベロフラム104により密閉された弁室とされてお
り、右端弁体部103を有する弁体99が初期位置から
左側に移動した場合には、ベロフラム104によりその
内容積が拡張するようにされている。第3の弁室121
は、ジェットポート96と連通して形成された連通孔1
22により、開放状の弁室とされている。また、弁室9
2の右側領域である拡張弁室93は、ジェットポート9
6と連通する連通孔123により開放されている。この
ため、拡張弁室93における右端弁体部103の左右移
動並びに弁室92における円筒体100(弁体99)の
左右移動に支障はない。なお、第3の弁室121に洗浄
水が残存している場合であっても、弁体99が左側に移
動する際には左端弁体部106によりこの残存洗浄水は
連通孔122から押し出されるので、やはり円筒体10
0の左右移動に支障はない。
【0034】次に、この分配弁90による供給先の切り
換えの様子について説明する。まず、便器洗浄のための
遠隔操作盤の洗浄ボタンが操作される以前にあっては、
分配弁90より上流の給水弁7(図1参照)は閉弁状態
であり、分配弁90の流入ポート94には洗浄水は流入
しない。この場合には、弁体99は、スプリング108
の付勢力のみを受けて図における初期位置に位置し、洗
浄水未流入であることから、当然に分配弁90から供給
先に洗浄水が送られることはない。今、上記の洗浄ボタ
ンが操作されると、給水弁7が開弁して分配弁90に洗
浄水が送られ、この洗浄水は、ほぼ水道水圧で洗浄水流
入室107に流入する。この際、弁体99を介して流入
ポート94と連通している。よって、洗浄水は、洗浄水
流入室107を経てリムポート95に流出する。そし
て、このリムポート95は供給管12と接続されている
ことから、洗浄水は、供給管12に導かれて通水リム4
から吐出され、リム洗浄が開始される。この場合、リム
洗浄は、弁体99が初期位置にある間、即ち第2連通孔
110がリムポート95と重なっている間に亘って行わ
れる。
換えの様子について説明する。まず、便器洗浄のための
遠隔操作盤の洗浄ボタンが操作される以前にあっては、
分配弁90より上流の給水弁7(図1参照)は閉弁状態
であり、分配弁90の流入ポート94には洗浄水は流入
しない。この場合には、弁体99は、スプリング108
の付勢力のみを受けて図における初期位置に位置し、洗
浄水未流入であることから、当然に分配弁90から供給
先に洗浄水が送られることはない。今、上記の洗浄ボタ
ンが操作されると、給水弁7が開弁して分配弁90に洗
浄水が送られ、この洗浄水は、ほぼ水道水圧で洗浄水流
入室107に流入する。この際、弁体99を介して流入
ポート94と連通している。よって、洗浄水は、洗浄水
流入室107を経てリムポート95に流出する。そし
て、このリムポート95は供給管12と接続されている
ことから、洗浄水は、供給管12に導かれて通水リム4
から吐出され、リム洗浄が開始される。この場合、リム
洗浄は、弁体99が初期位置にある間、即ち第2連通孔
110がリムポート95と重なっている間に亘って行わ
れる。
【0035】上記のように洗浄水流入室107に洗浄水
が流入すると、水道水圧力とほぼ等しい洗浄水圧力が、
洗浄水流入室107内において、右端弁体部103と左
端弁体部106とに逆向きに掛かる。そして、洗浄水流
入室107内における洗浄水圧力の受圧面積は、洗浄水
流入室107の断面積で規定され、右端弁体部103と
左端弁体部106とで等しい。よって、洗浄水流入室1
07内で弁体99に及ぼされる洗浄水圧力は相殺され
る。その一方、洗浄水流入室107に流入した洗浄水
は、右端弁体部103の傘バルブ114における連通孔
115を経て第の弁室120に流入する。このため、右
端弁体部103、延いては弁体99は、第2の弁室12
0内に流入した洗浄水から、上記の洗浄水圧力と第2の
弁室120における右端弁体部103の受圧面積とで定
まる力を、弁体駆動力として洗浄水流入室107の側に
向けて受ける。そして、右端弁体部103が位置する拡
張弁室93と左端弁体部106の側の第3の弁室121
とは、既述したように連通孔122、123により開放
されているので、弁体99は、第2の弁室120に洗浄
水が流入することで生じる上記の弁体駆動力をスプリン
グ108の付勢力に抗して受ける。
が流入すると、水道水圧力とほぼ等しい洗浄水圧力が、
洗浄水流入室107内において、右端弁体部103と左
端弁体部106とに逆向きに掛かる。そして、洗浄水流
入室107内における洗浄水圧力の受圧面積は、洗浄水
流入室107の断面積で規定され、右端弁体部103と
左端弁体部106とで等しい。よって、洗浄水流入室1
07内で弁体99に及ぼされる洗浄水圧力は相殺され
る。その一方、洗浄水流入室107に流入した洗浄水
は、右端弁体部103の傘バルブ114における連通孔
115を経て第の弁室120に流入する。このため、右
端弁体部103、延いては弁体99は、第2の弁室12
0内に流入した洗浄水から、上記の洗浄水圧力と第2の
弁室120における右端弁体部103の受圧面積とで定
まる力を、弁体駆動力として洗浄水流入室107の側に
向けて受ける。そして、右端弁体部103が位置する拡
張弁室93と左端弁体部106の側の第3の弁室121
とは、既述したように連通孔122、123により開放
されているので、弁体99は、第2の弁室120に洗浄
水が流入することで生じる上記の弁体駆動力をスプリン
グ108の付勢力に抗して受ける。
【0036】この場合、スプリング108の付勢力は、
流入ポート94から洗浄水が流入していない間、即ち弁
体99が無負荷の間には弁体99を初期位置に位置させ
ることができるようにされている。このため、弁体99
は、第2の弁室120への洗浄水の流入に伴い、スプリ
ング108の付勢力に勝る弁体駆動力を受けるので、ス
プリング108の付勢力に抗して初期位置から左側に移
動する。そして、この弁体99の移動は第2の弁室12
0内に洗浄水が流入する間に亘って継続して起きる。本
実施例では、右端弁体部103を拡張鍔部102に固定
することで、第2の弁室120における右端弁体部10
3の受圧面積を洗浄水流入室107における受圧面積よ
り広くしている。このため、第2の弁室120ではほぼ
水道水圧力に等しい高い圧力が右端弁体部103にかか
ることと相俟って、比較的大きな弁体駆動力を生じさせ
ることができる。
流入ポート94から洗浄水が流入していない間、即ち弁
体99が無負荷の間には弁体99を初期位置に位置させ
ることができるようにされている。このため、弁体99
は、第2の弁室120への洗浄水の流入に伴い、スプリ
ング108の付勢力に勝る弁体駆動力を受けるので、ス
プリング108の付勢力に抗して初期位置から左側に移
動する。そして、この弁体99の移動は第2の弁室12
0内に洗浄水が流入する間に亘って継続して起きる。本
実施例では、右端弁体部103を拡張鍔部102に固定
することで、第2の弁室120における右端弁体部10
3の受圧面積を洗浄水流入室107における受圧面積よ
り広くしている。このため、第2の弁室120ではほぼ
水道水圧力に等しい高い圧力が右端弁体部103にかか
ることと相俟って、比較的大きな弁体駆動力を生じさせ
ることができる。
【0037】第8図には、第1真空破壊弁80の別実施
例の断面図である。
例の断面図である。
【0038】第1真空破壊弁80は、図示せぬ給水源に
接続する受水部21と、この受水部21と外部大気との
間に介設し、受水部21側からの圧力で閉弁される逆止
弁でなる大気開放弁22と、上記受水部21に連通して
図示せぬ浴槽等の受水回路に接続する配水路23と、こ
の配水路23を遮断して受水部21側からの圧力によっ
て開弁される配水路逆止弁24が介設して構成される。
接続する受水部21と、この受水部21と外部大気との
間に介設し、受水部21側からの圧力で閉弁される逆止
弁でなる大気開放弁22と、上記受水部21に連通して
図示せぬ浴槽等の受水回路に接続する配水路23と、こ
の配水路23を遮断して受水部21側からの圧力によっ
て開弁される配水路逆止弁24が介設して構成される。
【0039】受水部21は、給水弁7の配水流量制御の
下に、給水源からの送水を受ける。
下に、給水源からの送水を受ける。
【0040】大気開放弁22は、大気連通孔22aを塞
ぐ弁体22bを所定の作動圧Prにて常時開放させる開
放ばね22cを備える。受水部21内圧Psと外部大気
圧Paとの差圧が大気開放弁22の作動圧Prに達した
ときは閉弁される。22dはドレン受けである。
ぐ弁体22bを所定の作動圧Prにて常時開放させる開
放ばね22cを備える。受水部21内圧Psと外部大気
圧Paとの差圧が大気開放弁22の作動圧Prに達した
ときは閉弁される。22dはドレン受けである。
【0041】配水路逆止弁24は、配水路23を塞ぐ弁
体24aを所定の作動圧Peにて常時閉塞させる閉塞ば
ね24bを備える。この閉塞ばね24bの作動圧Pe
は、大気開放弁22の作動圧Prより大きく設定する。
体24aを所定の作動圧Peにて常時閉塞させる閉塞ば
ね24bを備える。この閉塞ばね24bの作動圧Pe
は、大気開放弁22の作動圧Prより大きく設定する。
【0042】また、配水路逆止弁24の出口側の配水路
23と大気との間には両者間の差圧を検出するダイヤフ
ラム24cを設け、このダイヤフラム24cは、配水路
逆止弁24の出口側の配水路23内圧Poが弁体24a
の投影面積と略等しい面積で、かつ、大気側からの差圧
力が配水路逆止弁24を閉弁する方向に作用するように
弁体24aに連結する。24dは大気連通孔であり、ダ
イヤフラム24cに大気圧Paを導く。
23と大気との間には両者間の差圧を検出するダイヤフ
ラム24cを設け、このダイヤフラム24cは、配水路
逆止弁24の出口側の配水路23内圧Poが弁体24a
の投影面積と略等しい面積で、かつ、大気側からの差圧
力が配水路逆止弁24を閉弁する方向に作用するように
弁体24aに連結する。24dは大気連通孔であり、ダ
イヤフラム24cに大気圧Paを導く。
【0043】上記構成でなる第1真空破壊弁80の作用
を以下に説明する。
を以下に説明する。
【0044】受水部21の内圧Psを除いた配水路逆止
弁24の閉弁力は、配水路逆止弁24の作動圧Peと配
水路逆止弁24の出口側圧力Po及び、ダイヤフラム2
4cに加わる大気圧Paとこの大気圧と反対方向に作用
する配水路逆止弁24の出口側圧力Poによる差Pa−
Poとを加えた合計圧力Pe+Po+(Pa−Po)、
即ち、Pe+Paとなる。
弁24の閉弁力は、配水路逆止弁24の作動圧Peと配
水路逆止弁24の出口側圧力Po及び、ダイヤフラム2
4cに加わる大気圧Paとこの大気圧と反対方向に作用
する配水路逆止弁24の出口側圧力Poによる差Pa−
Poとを加えた合計圧力Pe+Po+(Pa−Po)、
即ち、Pe+Paとなる。
【0045】従って、第1真空破壊弁80がボール部1
aの封水よりも上位レベルに配設されている場合等、配
水路逆止弁24の出口側圧力Poが大気圧Paに対して
負圧となる場合でも、上記配水路逆止弁24の閉弁力は
配水路逆止弁24の出口側圧力Poに影響されることな
く、配水路逆止弁24の閉弁圧力Pe+Paが確保され
るので、配水路23内の空気置換は無い。
aの封水よりも上位レベルに配設されている場合等、配
水路逆止弁24の出口側圧力Poが大気圧Paに対して
負圧となる場合でも、上記配水路逆止弁24の閉弁力は
配水路逆止弁24の出口側圧力Poに影響されることな
く、配水路逆止弁24の閉弁圧力Pe+Paが確保され
るので、配水路23内の空気置換は無い。
【0046】また、配水路逆止弁24の作動圧Peは大
気開放弁22の作動圧Prより大きく設定されているの
で、動圧がほとんど掛からない程度の小流量をもってボ
ール部1a内の封水内に配水する時は、受水部21の内
圧Psが上記合計圧力Pe+Paに対抗し、その時の大
気圧Paと受水部21内圧Psとの差Ps−Paは、
(Pe+Pa)−Pa即ち、Peに等しくなり、この値
は、大気開放弁22の作動圧Prを越えるので、大気開
放弁22は、受水部21と大気との差圧により閉弁作動
され、従って、小流量の配水に対しても、受水部21か
らドレンが発生することがない。
気開放弁22の作動圧Prより大きく設定されているの
で、動圧がほとんど掛からない程度の小流量をもってボ
ール部1a内の封水内に配水する時は、受水部21の内
圧Psが上記合計圧力Pe+Paに対抗し、その時の大
気圧Paと受水部21内圧Psとの差Ps−Paは、
(Pe+Pa)−Pa即ち、Peに等しくなり、この値
は、大気開放弁22の作動圧Prを越えるので、大気開
放弁22は、受水部21と大気との差圧により閉弁作動
され、従って、小流量の配水に対しても、受水部21か
らドレンが発生することがない。
【0047】第1の真空破壊弁80が水槽より下位レベ
ルに配設されている場合等、配水路逆止弁24の出口側
圧力Poが大気圧Paに対して正圧となる場合は、上記
閉弁圧力Pe+Paにて配水路逆止弁24が閉弁され、
配水路23内の逆流を防止する。
ルに配設されている場合等、配水路逆止弁24の出口側
圧力Poが大気圧Paに対して正圧となる場合は、上記
閉弁圧力Pe+Paにて配水路逆止弁24が閉弁され、
配水路23内の逆流を防止する。
【0048】この真空破壊弁80を用いることにより、
便器洗浄装置6全てをリム面1eよりも下方に配置する
ことができる。
便器洗浄装置6全てをリム面1eよりも下方に配置する
ことができる。
【図1】本発明に係る水洗式便器の縦断面図
【図2】図1のZ部拡大断面図
【図3】本発明に係る水洗式便器の一部切欠平面図
【図4】本発明に係る水洗式便器の背面図
【図5】図4のA―A’断面図
【図6】本発明の水洗式便器に用いられる分配弁90の
縦断面図
縦断面図
【図7】図6のB―B’断面図
【図8】本発明の水洗式便器に用いられる第1真空破壊
弁の別実施例に係る縦断面図
弁の別実施例に係る縦断面図
1…便器本体、1a…ボール部、1b…凹部、1c…隔
壁、1d…収納部、1e…リム面、1f…設置面、1g
…側壁、2…排水トラップ、2a…入口、3…ゼット吐
水口、4…通水リム、5…洗浄水貯溜部、6…便器洗浄
装置、7…給水弁、7a…給水弁座、7a…弁座、7b
…給水弁体、7c…背圧室、8…第1真空破壊弁、8a
…2次側通路、8b…真空破壊弁体、8c…真空破壊弁
座、8d…閉止助成用スプリング、8e…オーバーフロ
ー水用受皿、8f…オーバーフロー水排出口、9…分配
弁、10…第2真空破壊弁、11…連絡管、12…供給
管、13…給水管、13a…1次側通路、14…操作
部、14a…パイロット弁、14b…パイロット流路、
14c…復帰スプリング、15…吐出ノズル、21…受
水部、22…大気開放弁、22a…大気連通孔、22b
…弁体、23…配水路、24…配水路逆止弁、24a…
弁体、24c…ダイヤフラム、80…第1真空破壊弁、
90…分配弁、91…弁筐体、91a…キャップ、92
…弁室、93…拡張弁室、93a…隔壁、94…流入ポ
ート、94a…テーパネジ部、95…リムポート、96
…ジェットポート、98…蓋体、99…弁体、100…
円筒体、101…外周壁体、102…拡張鍔部、103
…右端弁体部、104…ベロフラム、105…リング、
106…左端弁体部、107…洗浄水流入室、108…
スプリング、109…第1連通孔、110…第2連通
孔、111…第3連通孔、112…第4連通孔、113
…陥没部、114…傘バルブ、115…連通孔、116
…傘部、117…連通孔、118…クリーニングピン、
119、120、121…弁室、123…連通孔、15
0…筒状体、151…貫通孔、152…側面孔、153
…ブッシュ
壁、1d…収納部、1e…リム面、1f…設置面、1g
…側壁、2…排水トラップ、2a…入口、3…ゼット吐
水口、4…通水リム、5…洗浄水貯溜部、6…便器洗浄
装置、7…給水弁、7a…給水弁座、7a…弁座、7b
…給水弁体、7c…背圧室、8…第1真空破壊弁、8a
…2次側通路、8b…真空破壊弁体、8c…真空破壊弁
座、8d…閉止助成用スプリング、8e…オーバーフロ
ー水用受皿、8f…オーバーフロー水排出口、9…分配
弁、10…第2真空破壊弁、11…連絡管、12…供給
管、13…給水管、13a…1次側通路、14…操作
部、14a…パイロット弁、14b…パイロット流路、
14c…復帰スプリング、15…吐出ノズル、21…受
水部、22…大気開放弁、22a…大気連通孔、22b
…弁体、23…配水路、24…配水路逆止弁、24a…
弁体、24c…ダイヤフラム、80…第1真空破壊弁、
90…分配弁、91…弁筐体、91a…キャップ、92
…弁室、93…拡張弁室、93a…隔壁、94…流入ポ
ート、94a…テーパネジ部、95…リムポート、96
…ジェットポート、98…蓋体、99…弁体、100…
円筒体、101…外周壁体、102…拡張鍔部、103
…右端弁体部、104…ベロフラム、105…リング、
106…左端弁体部、107…洗浄水流入室、108…
スプリング、109…第1連通孔、110…第2連通
孔、111…第3連通孔、112…第4連通孔、113
…陥没部、114…傘バルブ、115…連通孔、116
…傘部、117…連通孔、118…クリーニングピン、
119、120、121…弁室、123…連通孔、15
0…筒状体、151…貫通孔、152…側面孔、153
…ブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤野 清 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 柴田 信次 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 高木 健 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 片岡 由美子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 北村 正樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 便器のリム面より下方に、便器洗浄装置
を収納するための収納空間を形成した水洗式便器。 - 【請求項2】 請求項1記載の水洗式便器において、便
器の後部に前記収納空間を形成し、その上方をリム面と
連続した平坦面としたことを特徴とする水洗式便器。 - 【請求項3】 請求項1若しくは請求項2記載の水洗式
便器において、トラップ排水路の曲折部側方に前記収納
空間を形成したことを特徴とする水洗式便器。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の水洗式便器
において、前記便器洗浄装置は真空破壊弁を含み、該真
空破壊弁のみを便器のリム面より上方に配置したことを
特徴とする水洗式便器。 - 【請求項5】 請求項4記載の水洗式便器において、真
空破壊弁を便器のリム面より1インチ以上3インチ以内
の高さとしたことを特徴とする水洗式便器。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項3記載の水洗式便器
において、前記便器洗浄装置は真空破壊弁とフラッシュ
バルブとから構成し、該フラッシュバルブを前記収納空
間に配置したことを特徴とする水洗式便器。 - 【請求項7】 請求項6記載の水洗式便器において、前
記フラッシュバルブの弁座を弁体よりも上方に配置した
ことを特徴とする水洗式便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18191297A JPH10331230A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 水洗式便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18191297A JPH10331230A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 水洗式便器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331230A true JPH10331230A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=16109082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18191297A Pending JPH10331230A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 水洗式便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10331230A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003268855A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP2003268836A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP2017180078A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | Toto株式会社 | 洗浄水供給装置および水洗大便器 |
CN112663749A (zh) * | 2019-10-15 | 2021-04-16 | 骊住株式会社 | 便器装置 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP18191297A patent/JPH10331230A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003268855A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP2003268836A (ja) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Toto Ltd | 便器装置 |
JP2017180078A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | Toto株式会社 | 洗浄水供給装置および水洗大便器 |
CN112663749A (zh) * | 2019-10-15 | 2021-04-16 | 骊住株式会社 | 便器装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040727 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |