JP2777256B2 - 水洗式便器 - Google Patents

水洗式便器

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JP2777256B2
JP2777256B2 JP2052313A JP5231390A JP2777256B2 JP 2777256 B2 JP2777256 B2 JP 2777256B2 JP 2052313 A JP2052313 A JP 2052313A JP 5231390 A JP5231390 A JP 5231390A JP 2777256 B2 JP2777256 B2 JP 2777256B2
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巳喜夫 澤井
欽也 有田
好信 内村
登 新原
啓史 堀内
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    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D2201/00Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
    • E03D2201/30Water injection in siphon for enhancing flushing

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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は外部パイロット式のダイヤフラム弁を用い
た洗浄給水装置を内蔵した水洗式便器に関する。
(従来の技術) 外部パイロット式のダイヤフラム弁を用いた場合、開
弁時にパイロット流路から排出される洗浄水を外部へ排
出する必要がある。従来の洗浄給水装置では、パイロッ
ト流路から排出される洗浄水をダイヤフラム弁の吐水口
に接続された下流側管路へ排出している。
(発明が解説しようとする課題) しかし、パイロット流路からの洗浄水をダイヤフラム
弁の下流側管路へ排出させる構造の場合、下流側管路の
水圧によりパイロット流路の流量が影響を受ける。この
ため、ダイヤフラム弁の開度が所定値に達しないことが
あり、希望する吐水流量が得られない場合がある。この
傾向は、単なる開閉動作を行なうダイヤフラム弁より
も、パイロット流路の流量を制御することによってダイ
ヤフラム弁の開度を異なえて流量制御を行なうダイヤフ
ラム式の流量調節弁の場合はより顕著である。
この発明はこのような課題を解決するためなされたも
ので、その目的は外部パイロット式ダイヤフラム弁のパ
イロット流路の吐出側を大気開放とし、便器本体のボウ
ル部へ排出することで安定した弁開度制御を行なうこと
のできるようにした水洗式便器を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため請求項1に係る水洗式便器
は、外部パイロット式ダイヤフラム弁の外部パイロット
流路から流出される洗浄水を封水面より上側のボウル部
壁面に穿設された連通孔を介してボウル部内へ導くよう
構成したことを特徴とする。
請求項2に係る水洗式便器は、便器本体のボウル部後
方に拝水升を形成し、この排水升の内部とボウル部とを
封水面より上方に穿設した連通孔で連通するとともに、
外部パイロット流路から排出される洗浄水を排水升へ導
く導水路を備えたことを特徴とする。
(作用) 外部パイロット式ダイヤフラム弁の外部パイロット流
路から流出される洗浄水はボウル部壁面に穿設された連
通孔を介して直接ボウル部へ、または、排水升を介して
ボウル部へ排出される。連通孔は封水面より上側に設け
ているので、外部パイロット流路の吐水側は大気開放状
態であり、ダイヤフラム弁の吐水側管路内の2次圧の影
響を受けることがないので、安定した流量制御が可能と
なる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は、この発明に係る水洗式便器の縦断面図、第
2図は同便器のカバー、便蓋および便座を取り外した状
態の平面図、第3図は第1図のIII−III線断面図であ
る。
水洗式便器1は、陶器製の便器本体2と、合成樹脂製
等の便座3および便蓋4ならびに合成樹脂製等のカバー
5を備えるとともに、内部に洗浄給水装置6を備える。
便器本体2は、隔壁7で区面されたボウル部8とトラ
ップ排水路9を有し、トラップ排水路9の上方、すなわ
ち、便器本体2の後部上面に開口10を形成している。
トラップ排水路9は、ボウル部8の底部に開設した流
入口9aと、便器本体2の後部底面に開設した流出口9bと
を略逆U字状に曲折して連絡している。そして、トラッ
プ排水路9の曲折部9cの上方ならびに側方に、洗浄給水
装置6をベースプレート11を介して便器本体2に取り付
け、便器本体2の開口10および洗浄給水装置6をカバー
5で覆っている。このカバー5は、その上面が便蓋4の
上面と略同一面となるよう形成している。
洗浄給水装置6は、バルブユニット12と制御回路部13
から構成している。バルブユニット12は、給水を制御す
るための各種弁機構と大気開放弁等を一体にしたもの
で、給水管との接続部および各導水管17,21との嵌合接
続部を備える。本実施例のバルブユニット12は、止水機
能および流量調節機能を備えた外部パイロット式ダイヤ
フラム弁12aと、2個の大気開放弁12b,12cと、二方向切
替弁12d、および、圧力センサ12eを一体化してユニット
としている。また、このバルブユニット12は、給水接続
管12fを備えるとともに、リム用導水管17との嵌合接続
部12gおよびジェット用導水管21との嵌合接続部12hを備
える。給水接続管12fは、その先端が便器1の後部より
外方へ突出するよう形成され、ベースプレート11に起設
された給水接続管支持部11aで固定される。
ボウル部8の上端周縁のリム部14には、リム通水路15
をボウル部8の内方へ突出するよう環状に形成し、この
リム通水路15の底面にリム射水孔16…を適宜間隔毎に、
ボウル部8に対して斜めに開設している。リム通水路15
は、リム用導水管17を介してバルブユニット12のリム用
の嵌合接続部12gへ接続している。なお、本実施例で
は、バルブユニット12を上方から装着できるよう、各嵌
合接続部12g,12hをバルブユニット12の下側に設けてい
る。このためリム用導水管17は略U字状に曲折させて、
リム用導水管17の流入側端部が略垂直向きになるよう形
成している。
ボウル部8の底部に、ジェットノズル18をその噴射孔
18aがトラップ排水路9の堰曲折部9cを指向して取着す
る。このジェットノズル18は、ボウル部8の内面側から
挿入され、ボウル部8の底部側から固定用ナット19で締
付固定する。ジュットノズル19と取付用孔との間にはパ
ッキン20を設けている。ジェットノズル18に、ジェット
用導水管21の一端を袋ナット22を介して接続し、他端は
バルブユニット12のジェット用嵌合接続部12hへ接続す
る。
第3図に示すように、ベースプレート11には、下方へ
略コ字状に突出させた導水管固定部11bを形成してい
る。そして、第4図および第5図に示すようにこの給水
管固定部11bに設けた導水管取付孔11cにリム用導水管1
7、ジェット用導水管21の先端を下方から挿入し、平面
視C型のスナップリング23を用いて各導水管17,21を固
定する。各導水管17,21には上下2個所に拡径段部24a,2
4bが形成されており、その間にガタ止め用リング25が設
けられている。また、各導水管17,21の先端部にはシー
ルリング26が装着されている。
そして、第6図の分解斜視図に示すように、ベースプ
レート11にリム用導水管17およびジェット用導水管21を
前述の方法で固定した後、上方からバルブユニット12を
リム用およびジェット用嵌合接続部12g,12hがリムおよ
びジェット用導水管17,21と嵌合するよう装着して固定
する。
なお、ベースプレート11にはボルト等の締結部材の径
よりも比較的大きな穴径の取付孔11d…が形成されてい
る。そして、第3図に示すように比較的外径の大きい座
金等27を介してボルト等の締結部材28を用いてベースプ
レート11を便器本体2へ固定する構造としている。便器
本体2は陶器製で寸法精度が低いが、このような構造に
することでベースプレート11の取付位置を所定の位置に
調節することができる。
次に、給水時に外部パイロット式ダイヤフラム弁12a
のパイロット流路から排出される洗浄水の排水構造につ
いて説明する。
第1図および第2図に示すように、ボウル部8の後部
で隔壁7の上方側に排水升29を形成し、排水升29の下部
とボウル部3側とを連通路30で連通し、この排水升29へ
パイロット流路からの水を導水パイプ31を介して排出す
る構成としている。同様に、大気開放弁12b,12cから漏
れた水についても他方の導水パイプ32を介して排水升29
へ導くよう構成している。
第7図は洗浄給水装置6のブロック構成図である。
給水接続管12fから供給される洗浄水は、止水機能お
よび流量調節機能を備えた外部パイロット式ダイヤフラ
ム弁12aで流量を調節され、二方向切替弁12dで流路を指
定され、大気開放弁12b,12cを介してリム給水管17また
はジェット給水管21を通り、リム射水孔16またはジェッ
トノズル18からボウル部8またはトラップ排水路9へ供
給される。二方向切替弁12dの上流側には圧力センサ12e
を設けている。
制御回路部13は、例えばマイクロコンピュータ等を用
いて構成され、洗浄起動入力が与えられると、予め設定
された順序で流量調節弁12a、二方向切替弁12dを駆動し
て洗浄水の給水を行なう。また、制御回路部13は、圧力
センサ12eからの給水圧力信号に基づいて外部パイロッ
ト式ダイヤフラム弁12aの開度を調節して給水圧力にか
かわらず所定の流量が得られるよう制御している。第2
図において、図示を省略しているが、この制御回路部13
とバルブユニット12との間はコネクタ等を用いて接続さ
れている。また、制御回路部13は全体をシリコン樹脂等
で封水した防水構造としている。
第8図は洗浄給水順序の一例を示すタイムチャートで
ある。
この実施例では、ボウル部の前洗浄を行なった後にジ
ェットノズル18へ給水してトラップ排水路9内にサイホ
ン作用を発生させ、ボウル部8内の汚水、汚物を排出さ
せる。さらに、サイホン作用が終了した後もしばらくの
間ジェットノズル18への給水を継続してボウル部8の底
部の汚物や浮遊汚物をトラップ排水路9内へ押し込み
(ブロー効果)、その後、封水のための給水を行なう順
序としている。
第9図は洗浄給水装置の他の実施例を示すブロック構
成図である。
第9図に示す洗浄給水装置6は、外部パイロット式ダ
イヤフラム弁12aと二方向切替弁12dとの間に2個の大気
開放弁12b,12cを上下方向に所定の距離を設けて配置し
ている。このような構成にすることにより給水停止時に
は2個の大気開放弁12b,12cにより水抜きがおこなわれ
所定のエアーギャップが確保される。よって、流量調節
弁12aを開弁状態にした時に給水管が負圧状態になって
いても、便器本体2側の汚水等が給水管側へ逆流するの
を防止することができる。なお、第9図において、12i
はパイロット流路の吐水口、12j,12kは各大気開放弁12
b,12cの大気連通口である。
次にこの発明の他の実施例を第10〜第13図を参照に説
明する。
第10図は他の実施例に係る水洗式便器の縦断面図、第
11図は同便器のカバー,弁蓋および便座を取り外した状
態の平面図、第12図は第10図のXII−XII線断面図、第13
図はバルブユニットと各導水管との接続構造を示す分解
斜視図である。
第1の実施例と同一部分は同一符号を符し、以下、相
違点についてのみ説明する。
この実施例は、外部パイロット式ダイヤフラム弁12a
の外部パイロット流路から排出される洗浄水を導水パイ
プ31を用いずにベースプレート11に形成した凹部を導水
路11eとして(第13図参照)、排水升29へ導くよう構成
している。このため外部パイロット式ダイヤフラム弁12
aのパイロット流路の吐水口12iは、第11図に示すよう
に、導水路11eに面して形成している。
さらに、各大気開放弁12b,12cの大気連通口12j,12kに
ついても、導水路11eを臨む側に設けて、これらの大気
連通口12j,12kから吐水される水を排水升29へ導く構成
としている。
(発明の効果) 以上説明したようにこの発明に係る水洗式便器は、外
部パイロット式ダイヤフラム弁の外部パイロット流路か
ら流出される洗浄水を封水面より上側のボウル部壁面に
穿設した連通孔を介してボウル部内へ排水する構成とし
たもので、外部パイロット流路の吐水側は大気開放状態
であるから、ダイヤフラム弁の吐水側管路内の2次圧の
影響を受けることがなく、安定した流量制御が可能とな
る。また、パイロット流路から流出される洗浄水をボウ
ル部内の封水中へ直接流し込む構成ではないので、この
流路に逆流防止の為の大気開放弁等を設ける必要がな
く、洗浄給水装置の小形化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る水洗式便器の縦断面図、第2図
は同便器のカバー,便蓋および便座を取り外した状態の
平面図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は
リムおよびジェット給水管の固定構造を示す斜視図、第
5図は同固定状態の断面図、第6図はバルブユニットの
リムおよびジェット給水管との接続構造を示す分解斜視
図、第7図は洗浄給水装置のブロック構成図、第8図は
洗浄給水順序の一例を示すタイムチャート、第9図は洗
浄給水装置の他の実施例を示すブロック構成図、第10図
から第13図はこの発明の他の実施例を示し、第10図は水
洗式便器の縦断面図、第11図は平面図、第12図は第10図
のXII−XII線断面図、第13図はバルブユニットと各導水
管との接続構造を示す分解斜視図である。 1……水洗式便器、2……便器本体、6……洗浄給水装
置、8……ボウル部、9……トラップ排水路、11……ベ
ースプレート、11e……導水路、12……バルブユニッ
ト、12a……外部パイロット式ダイヤフラム弁、12b,12c
……大気開放弁、12d……二方向切替弁、12e……圧力セ
ンサ、12f……給水接続管、12g,12h……嵌合接続部、12
i……パイロット流路の吐水口、12j,12k……大気連通
口、13……制御回路部、17,21……導水管、29……排水
升、30……ボウル部壁面に設けた連通孔、31,32……導
水パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内村 好信 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 新原 登 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (72)発明者 堀内 啓史 神奈川県茅ケ崎市本村2丁目8番1号 東陶機器株式会社茅ケ崎工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 3/00 E03D 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部パイロット式ダイヤフラム弁を備えた
    水洗式便器において、開弁時に前記外部パイロット式ダ
    イヤフラム弁の外部パイロット流路から流出される洗浄
    水を封水面より上側のボウル部壁面に穿設した連通孔を
    介してボウル部内へ導くよう構成したことを特徴とする
    水洗式便器。
  2. 【請求項2】外部パイロット式ダイヤフラム弁を備えた
    水洗式便器において、便器本体のボウル部後方に、封水
    面より上方でボウル部を貫通する連通孔に有する排水升
    を形成するとともに、前記外部パイロット式ダイヤフラ
    ム弁の外部パイロット流路から排出される洗浄水を前記
    排水升へ導く導水路を備えたことを特徴とする水洗式便
    器。
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