JP7377437B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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本発明は、水洗大便器に関する。
従来より、例えば、特許文献1に記載されているように、便器洗浄を洗浄タンクに貯水された洗浄水をポンプ装置により便器本体に吐水する水洗大便器において、洗浄タンク内の下限水位を検知するために、洗浄タンク内に下限フロートスイッチを設け、下限フロートスイッチの検知に基づき、ポンプ装置を停止する水洗大便器が知られている。
これに対して、下限フロートスイッチを設けない場合や、下限フロートスイッチが故障した場合に備え、満水水位から下限水位まで洗浄タンク内の水位が低下するような駆動時間を予め設定しておき、この設定された駆動時間にわたってポンプ装置を駆動する、タイマー制御を行う構成が考えられる。このような構成によれば、洗浄水タンク内に満水水位まで洗浄水が貯水されていれば、設定された駆動時間にわたってポンプ装置を駆動したとしても、ポンプ装置が空運転(洗浄タンク内に洗浄水がない状態でポンプが駆動すること)することはない。
特開2008-214904号公報
ここで、特許文献1に記載された水栓大便器では、洗浄タンク内の満水水位を検知するために上限フロートスイッチを設け、上限フロートスイッチにより洗浄水の水位を検知することにより、給水装置による給水を停止している。これに対して、上限フロートスイッチを設けない場合や、上限フロートスイッチが故障した場合などには、予め設定した駆動時間にわたって給水装置を駆動することにより、満水水位まで洗浄水タンクに給水を行う、タイマー制御を行う構成が考えられる。
しかしながら、例えば、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いような場合には、設定時間にわたって給水装置を駆動したとしても、洗浄タンク内の水位が満水水位まで到達しない。このような場合にポンプ装置についてもタイマー制御を行っていると、ポンプ装置が空運転してしまい、ポンプ装置が故障してしまうおそれがある。ポンプ装置が空運転をした場合に、ポンプ装置を停止するような機能が設けられていたとしても、使用者がポンプ装置の空運転に気付かずに、繰り返し水洗大便器を使用してしまうと、ポンプ装置が故障してしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、ポンプの空運転を抑止できる水洗大便器を提供することを目的としている。
本発明による水洗大便器は、汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、便器本体を洗浄するための洗浄水を貯水するための洗浄水タンクと、洗浄水タンク内の洗浄水を便器本体に供給するように構成されたポンプ装置と、ポンプ装置が異常運転をしたことを検知するための異常運転検知部と、洗浄水タンク内に洗浄水を供給するように構成された給水装置と、給水装置の洗浄水の給水及びポンプ装置の駆動を制御可能な制御部と、制御部により制御可能な報知部と、を備え、ポンプ装置により洗浄水タンク内の洗浄水を便器本体に供給し、給水装置により洗浄水タンク内に洗浄水を供給することにより便器洗浄を行う水洗大便器であって、制御部は、給水装置に洗浄水タンクへ洗浄水を供給させる第1の給水モードと、第1の給水モードにおける給水装置による洗浄水を供給する第1の駆動時間よりも長い第2の駆動時間にわたって、給水装置に洗浄水タンクへ洗浄水を供給させる第2の給水モードと、を含む複数の給水モードにより便器洗浄における給水装置による洗浄水の供給を実行可能であり、制御部は、給水装置により第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、異常運転検知部によりポンプ装置の異常運転が検知された場合に、それ後の便器洗浄における給水装置による洗浄水の供給を第2の給水モードにより実行し、第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、異常運転検知部によりポンプ装置の異常運転が検知された場合に、報知部により異常を報知する、ように構成されている、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、給水装置により第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、異常運転検知部によりポンプ装置の異常運転が検知された場合に、それ後の便器洗浄における給水装置による洗浄水の供給を駆動時間が長い第2の給水モードにより実行することにより、異常運転が空運転である場合に、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことに起因するポンプ装置の空運転を抑制することができる。さらに、洗浄水タンクが破損して漏水が生じている場合や、水道管の給水圧が製品仕様よりも極めて低いような場合や、ポンプ装置自体に故障が生じている場合などには、駆動時間が長い第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄においてもポンプ装置が異常運転してしまう。このような、洗浄水タンクが破損して漏水が生じている場合や、水道管の給水圧が製品仕様よりも極めて低いような場合や、ポンプ装置自体に故障が生じている場合は、水洗大便器の使用に適していない。これに対して、上記構成の本発明によれば、第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、異常運転検知部によりポンプ装置の異常運転が検知された場合に、報知部により異常を報知するため、水洗大便器の使用に適していない状況を使用者にいち早く伝えることができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、異常運転検知部によりポンプ装置の異常運転が検知されなかった場合に、それ以降の便器洗浄における給水装置による洗浄水の供給を第2の給水モードにより実行する、ように構成されている。
給水装置により第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄においてポンプ装置の異常運転が検知されるが、給水装置により第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄においてポンプ装置の異常運転が検知されていない場合には、異常運転は空運転であり、ポンプ装置の空運転は水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことが原因であると考えられる。これに対して、上記構成の本発明によれば、給水装置により駆動時間が長い第2の給水モードにより洗浄水の供給を行うため、ポンプ装置が空運転することなく、継続的に使用することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、便器洗浄において、ポンプ装置を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成されている。
ポンプ装置の下限水位を下限フロートスイッチで検知する場合には、この下限フロートスイッチにより洗浄水タンクの水位が下限水位に到達したことを検知して、ポンプ装置を停止する。これに対して、上記構成の本発明によれば、下限水位を検知する下限フロートスイッチが故障した場合や、下限フロートスイッチが設けられていない場合であっても、ポンプ装置を停止することができる。しかしながら、このように便器洗浄において、ポンプ装置を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するような構成では、上記のような水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことに起因するポンプ装置の空運転が生じるおそれがある。このように、ポンプ装置の空運転はポンプ装置を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成されている大便器装置に固有の問題であり、本発明によればこの問題を解決できる。すなわち、本発明の構成は、制御部は、便器洗浄において、ポンプ装置を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成されている大便器装置に非常に好適である。
本発明において、好ましくは、洗浄水タンクには、満水水位よりも上方にオーバーフロー流路が接続されている。
第2の給水モードにより洗浄水の供給を行う場合には、水道管の給水圧が不確定な状態で給水を行うため、第2の駆動時間にわたって給水を行ってしまうと、便器洗浄を繰り返すごとに洗浄水タンク内の洗浄水の水位が徐々に上昇して漏水しまうおそれがある。これに対して、上記構成の本発明によれば、洗浄水タンクには、満水水位よりも上方にオーバーフロー流路が接続されているため、漏水を防止することができる。
本発明によれば、ポンプの空運転を抑止できる水洗大便器が提供される。
本発明の第1実施形態による大便器装置を示す全体構成図である。 本実施形態の水洗大便器による便器洗浄の流れを示すフローチャートである。 給水装置が第1給水モードで洗浄を実施する場合の給水装置及びポンプ装置の駆動を示す。 給水装置が第2給水モードで洗浄を実施する場合の給水装置及びポンプ装置の駆動を示す。
以下、本発明の実施形態による大便器装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明における「空運転」とは、洗浄水が供給されていない状態で電動ポンプを駆動する場合のみならず、給水装置から洗浄タンクに洗浄水が供給されていても、洗浄タンク内の洗浄水がなくなり、電動ポンプが空気を巻き込みながら洗浄水を送出する場合も含む。また、「異常運転」とは、空運転のみならず、ポンプの一部が破損しているなど故障した状態で駆動された状態なども含む。
図1は、本発明の第1実施形態による大便器装置を示す全体構成図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、洗浄水により汚物を排出し、便器を洗浄する水洗大便器装置である。水洗大便器1は、便器本体2と、便器本体2の後方に配置された洗浄水タンク装置(洗浄水タンク)4と、洗浄水タンク装置4に貯水された洗浄水を便器本体2に供給するポンプ装置6と、洗浄水タンク装置4に洗浄水を供給する給水装置8と、制御装置10と、を備える。
便器本体2は陶器製であり、便器本体2は、汚物を受けるボウル部2aと、このボウル部2aの底部から延びてボウル部2a内の汚物を排出する排水トラップ管2bと、ボウル部2aの上縁に形成されるリム部2cと、を備えている。便器本体2の後方の横方向一側には、リム導水路2dが形成されており、リム導水路2dにはポンプ装置6から延びる給水管12が接続されている。また、排水トラップ管2bは、下水道(図示せず)に接続されている。
ポンプ装置6から吐水管14を通じてリム導水路2dに供給された洗浄水は、リム導水路2dの下流端のリム吐水口2fからボウル部2a内に吐水され、便器洗浄(いわゆる、リム吐水100%による便器洗浄)が行われるようになっている。そして、リム吐水口2fからボウル部2aに吐水された洗浄水は、汚水とともに排水トラップ管2bを通り、下水に排水される。なお、本実施形態の便器本体2は、吐水口として、リム吐水口2fのみしか設けられておらず、洗浄水はリム吐水口2fのみから吐水される。
給水装置8は、水道管(図示せず)に接続された給水管12に設けられた止水弁30と、止水弁30の下流側に設けられた定流量弁32と、定流量弁32の下流に設けられた電磁開閉弁34と、を備える。給水管12は、給水装置8の下流において洗浄水タンク装置4に接続されている。
止水弁30は、水道管からの水道水(洗浄水)の供給を停止させるための弁である。
定流量弁32は、水道管から供給された洗浄水の流量を一定に調整するための弁である。
電磁開閉弁34が電磁的に開閉可能な弁であり、電磁開閉弁34が開放されることにより、洗浄水が洗浄水タンク装置4に供給される。電磁開閉弁34は、制御装置10に電気的に接続されており、制御装置10により開閉状態を切替可能である。
洗浄水タンク装置4は、連結ユニット20と、タンクユニット22とを備える。洗浄水タンク装置4は、少なくともその下部が便器本体2の後方上部に取付けられている。洗浄水タンク装置4は、便器本体2に取付けられた状態で、自身の高さが比較的低く形成されているいわゆるローシルエットタンクである。
連結ユニット20は、水受けハウジング24(小タンク)と、オーバーフロー管26と、逆止弁28と、を備えている。
水受けハウジング24は、下方に下方開口部24aが形成されるとともに、側面にオーバーフロー口24bが形成されている。また、水受けハウジング24の上部の少なくとも一部に、外部に開放された開放部24cが形成されている。水受けハウジング24に、外部と連通する開放部24cが形成されていることにより、外部から空気が入り込み、給水管12側の水と、洗浄水タンク装置4内の洗浄水とを縁切りすることができる。
水受けハウジング24は、下方開口部24aがタンクユニット22の貯水タンク42の上方開口部42aに着脱可能に接続されている。また、給水管12が水受けハウジング24の側壁を貫通して内部まで延びており、給水管12を通じて供給された洗浄水は水受けハウジング24内に吐水される。
オーバーフロー口24bには、吐水管14まで延びるオーバーフロー流路が内部に形成されたオーバーフロー管26が接続されており、オーバーフロー口24bには逆止弁28が取り付けられている。逆止弁28は、水受けハウジング24内の洗浄水をオーバーフロー口24bからオーバーフロー管26に流入することを可能にする一方、オーバーフロー管26内の洗浄水が水受けハウジング24内へ逆流することを妨げることができるようになっている。このような構成により、水受けハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24bの高さまで到達すると、水受けハウジング24内の洗浄水がオーバーフロー口24bを通り、オーバーフロー管26及び吐水管14を介して便器本体2に排出される。なお、逆止弁28により吐水管14内の洗浄水が水受けハウジング24内に逆流することは防止されている。
タンクユニット22は、貯水タンク42を備える。
貯水タンク42は、洗浄水を貯水することができるタンクであり、上部に上方開口部42aが形成されている。貯水タンク42の上方開口部42aには、水受けハウジング24の下方開口部24aが接続されている。給水管12から水受けハウジング24に供給された洗浄水は、下方開口部24aを通じて貯水タンク42に供給される。
ポンプ装置6は、電動ポンプ50と、電動ポンプ50に接続された取水管52とを備える。電動ポンプ50は取水側に取水管52が接続され、排水側に吐水管14が接続されている。取水管52は貯水タンク42の側壁を貫通して中に入り、その下部まで延びている。電動ポンプ50は、取水管52から貯水タンク42内の洗浄水をくみ上げ、吐水管14を通じて便器本体2に供給する。ポンプ装置6は、制御装置10に電気的に接続されており、制御装置10により駆動状態と停止状態とが切り替えられる。なお、本実施形態では、電動ポンプ50により貯水タンク42から排出される時間当たりの洗浄水の排出量(排出瞬間流量(L/min))は時間によらずほぼ一定であり、給水装置8からタンク装置4に供給される時間当たりの洗浄水の供給量(給水瞬間流量(L/min)よりも大きい。
また、ポンプ装置6の電動ポンプ50には、電動ポンプ50に印加される電流を検知する電流計54が設けられている。この電流計54は、制御装置10の制御回路60に通信可能に接続されており、電流計54の計測値は制御回路60に入力される。なお、電動ポンプ50が空運転すると、電流計54により検知される電流値は下降する。このため、制御回路60は、電流計54の検知した電流の下降を検知することにより、ポンプ装置6の電動ポンプ50の空運転を検知することができる。また、電動ポンプ50につまりなどの異常があると電流が上昇又は下降する。このため、制御回路60は、電流計54の検知した電流の上昇又は下降を検知することにより、ポンプ装置6の電動ポンプ50の空運転を検知することができる。すなわち、本実施形態では、電流計54がポンプ装置6の空運転などの異常運転を検知するための異常運転検知部として機能する。なお、異常運転検知部としては、例えば、電動ポンプ50の流量を検知する流量計などを用いてもよい。なお、ここで電流の上昇又は下降とは、直前の電流値からの上昇又は下降としてもよいし、所定の電流値と比べた場合の上昇又は下降としてもよい。
制御装置10は、例えば、CPUとメモリーを備えた制御回路(制御部)60と、制御回路60と無線又は有線で通信可能なリモコン61とを備え、リモコン61への入力に応じて制御回路60においてCPUがメモリーに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。リモコン61には、報知部としてのディスプレイ62が設けられている。制御回路60からの信号に応じてディスプレイ62に各種表示がなされる。なお、本実施形態では、報知部としてディスプレイ62を設けているが、これに限らず、スピーカやLEDライト等の使用者が知覚できる手段であれば用いることができる。
制御装置10の制御回路60は、給水装置8の電磁開閉弁34に電気的に接続されており、給水装置8の給水を制御可能である。具体的には、制御回路60は、電磁開閉弁34の開閉を切り替えることにより、給水装置8による給水を停止した状態と、給水装置8によりタンク装置4へ給水する状態とを切り替えることができる。
また、制御装置10の制御回路60には、水道管の給水圧が通常の給水圧である場合に、便器洗浄における給水装置8の電磁開閉弁34を開放してから、貯水タンク42の水位が満水水位まで戻るまでの時間に対応する、所定の第1の駆動時間T1が設定されている。この第1の駆動時間T1は、一回の便器洗浄で便器本体2に吐水される洗浄水量が給水装置8から供給される時間である。
また、制御回路60には、水道管の給水圧が通常よりも低い低給水圧である場合に、給水装置8の電磁開閉弁34を開放した際に、貯水タンク42の水位が満水水位まで戻るような所定の第2の駆動時間が設定されている。この第2の駆動時間T2は、第1の駆動時間T1よりも長くなるように設定されている。
なお、本実施形態では、制御回路60には、給水装置8に第1の駆動時間T1にわたって貯水タンク42へ洗浄水を供給させる第1の給水モードと、給水装置8に第2の駆動時間T2にわたって貯水タンク42へ洗浄水を供給させる第2の給水モードと、が設定されているが、これ以外の給水モードを含んでもよい。
また、制御装置10の制御回路60は、ポンプ装置6の電動ポンプ50に電気的に接続されており、ポンプ装置6の駆動を制御可能である。具体的には、制御回路60は、電動ポンプ50に電極供給して電動ポンプ50を駆動させることにより、タンク装置4から洗浄水を便器本体2に供給する駆動状態と、電動ポンプ50への電力供給を停止して洗浄水の供給を停止した停止状態とを切り替えることができる。
また、制御装置10の制御回路60には、ポンプ装置6を駆動した際に、便器本体2の便器洗浄に必要な所定量の洗浄水が便器本体2に供給されるような所定の第3の駆動時間T3が設定されている。本実施形態の水洗大便器1は、貯水タンク42に下限水位を検出するための下限フロートスイッチを備えておらず、制御装置10の制御回路60は、便器洗浄の際に、駆動開始からこの設定された第3の駆動時間T3が経過すると電動ポンプ50を停止するように構成されている。これにより、便器洗浄において、電動ポンプ50が所定の第3の駆動時間T3にわたって駆動され、所定量の洗浄水が貯水タンク42に吐水される。
以下、本実施形態の水洗大便器による便器洗浄の流れを説明する。
図2は、本実施形態の水洗大便器による便器洗浄の流れを示すフローチャートである。また、図3は、給水装置が第1給水モードで洗浄を実施する場合の給水装置及びポンプ装置の駆動を示し、図4は、給水装置が第2給水モードで洗浄を実施する場合の給水装置及びポンプ装置の駆動を示す。
まず、水洗大便器1は通常時(図3の時刻t0~t1)は水洗大便器1が待機状態となっている。この待機状態では、給水装置8の電磁開閉弁34は閉鎖されており(OFF)、ポンプ装置6の電動ポンプ50は停止している。
次に、S10において、リモコン61が便器洗浄を行う旨の洗浄要求の入力を受け付ける(図3の時刻t1)と、S20において、制御装置10は給水装置8による第1給水モードでの給水を開始するとともに、ポンプ装置6を駆動して、便器洗浄を開始する。具体的には、まず、制御装置10の制御回路60は、洗浄要求の入力を受け付けてから所定時間が経過したt2において、電動ポンプ50への電力供給を開始する。ただし、電力供給から所定の時間の間(t2~t3)は、電動ポンプ50は起動状態となっており、電力は供給されるものの実際に駆動はしていない。そして、t3になるとポンプ装置6の電動ポンプ50が駆動し、タンク装置4の貯水タンク42内の洗浄水が吐水管14を通じて便器本体2に供給され、リム吐水口2fから吐水される。これにより、電流計54により検知される電流値がt1~t2よりも上昇する。t3以降には、電動ポンプ50は一定の回転数で回転するため、電流計54により検知される電流値は略一定となる。また、これと同時にt3において、制御装置10の制御回路60は、給水装置8により第1給水モードでの洗浄を開始し、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態(ON)に切り替える。これにより、給水装置8からタンク装置4へ洗浄水の供給が開始される。
給水装置8に供給された洗浄水は、水受けハウジング24を介して貯水タンク42に供給される。ここで、給水装置8が開放状態となり、電動ポンプ50が駆動した状態では、貯水タンク42から電動ポンプ50により便器本体2へ排出される洗浄水の排出瞬間流量FP(L/min)は、給水装置8によりタンク装置4に供給される洗浄水の給水瞬間流量FT(L/min)よりも大きい。このため、貯水タンク42内の洗浄水の水位が低下し始める。
そして、電動ポンプ50の駆動開始(t=t3)から第3の駆動時間T3が経過し、時刻t4になると、制御装置10の制御回路60は、電動ポンプを停止させる。制御装置10の制御回路60は、ポンプ装置6の電動ポンプ50の駆動を開始してから停止するまでの期間に、電動ポンプ50を駆動している間に電動ポンプ50に印加される電流が、略一定である場合には、制御回路60は、電動ポンプにおいて空運転は生じていないと判定する(S30においてNO)。
また、制御装置10の制御回路60は、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態に変更したt3から第1の駆動時間T1が経過し、時刻t5になると電磁開閉弁34を閉鎖状態に切り替える。これにより、S40において、再び待機状態に戻る。そして、再びS10に戻り、S10における洗浄要求の受付ステップ、S20における便器洗浄ステップ(給水装置8は第1給水モード)、S30における電流の上昇の検知ステップ、及び、S40における待機状態に戻るステップを繰り返す。
ここで、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いような場合には、給水装置8により第1の駆動時間T1にわたって貯水タンク42に給水したとしても、給水装置8の停止時における水位(すなわち、次回の便器洗浄開始時における水位)が、S10~S40を繰り返すごとに、満水水位から徐々に低下してしまう。以下、給水装置8の停止時における水位が満水水位から低下した状態で便器洗浄を開始する場合について説明する。
S10において、リモコン61が便器洗浄を行う旨の洗浄要求の入力を受け付ける(図3の時刻t1)と、S20において、制御装置10は給水装置8による第1給水モードでの給水を開始するとともに、ポンプ装置6を駆動して、便器洗浄を開始する。具体的には、まず、制御装置10の制御回路60は、洗浄要求の入力を受け付けてから所定時間が経過したt2において、電動ポンプ50への電力供給を開始する。ただし、電力供給から所定の時間の間(t2~t3)は、電動ポンプ50は起動状態となっており、電力は供給されるものの実際に駆動はしていない。そして、t3になるとポンプ装置6の電動ポンプ50が駆動し、タンク装置4の貯水タンク42内の洗浄水が吐水管14を通じて便器本体2に供給され、リム吐水口2fから吐水される。これにより、電流計54により検知される電流値がt1~t2よりも上昇する。t3以降には、電動ポンプ50は一定の回転数で回転するため、電流計54により検知される電流値は略一定となる。また、これと同時にt3において、制御装置10の制御回路60は、給水装置8により第1給水モードでの洗浄を開始し、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態(ON)に切り替える。これにより、給水装置8からタンク装置4へ洗浄水の供給が開始される。
給水装置8に供給された洗浄水は、水受けハウジング24を介して貯水タンク42に供給される。ここで、給水装置8が開放状態となり、電動ポンプ50が駆動した状態では、貯水タンク42から電動ポンプ50により便器本体2へ排出される洗浄水の排出瞬間流量FP(L/min)は、給水装置8によりタンク装置4に供給される洗浄水の給水瞬間流量FT(L/min)よりも大きい。このため、貯水タンク42内の洗浄水の水位が低下し始める。
そして、給水装置8の停止時における水位が満水水位から低下した状態で便器洗浄を開始した場合には、ポンプ装置6の駆動(時刻t3)から時間が経過すると、t6において貯水タンク42内の洗浄水がなくなる。このように貯水タンク42内の洗浄水がなくなると、給水装置8から洗浄水が供給されるものの、給水装置8からの洗浄水の供給量は電動ポンプ50による洗浄水の送出量よりも少ないため、電動ポンプ50が空気を巻き込みながら洗浄水を送出するようになる(すなわち、空運転となる)。このように電動ポンプ50が空運転状態になると、ポンプ装置6の電流計54で計測される電流値が図3において一点鎖線で示すように規定値よりも上昇する。また、電動ポンプ50が故障している場合にも、電動ポンプ50に印加される電流が規定値よりも下降する。このように電動ポンプ50に印加される電流が下降した場合には、制御回路60は電動ポンプにおいて空運転が生じたと判定する(S30においてYES)。この際、制御装置10のディスプレイ62に、電動ポンプ50の空運転が生じている旨の表示を行うとよい。
そして、電動ポンプ50の駆動開始(t=t3)から第3の駆動時間T3が経過し、時刻t4になると、制御装置10の制御回路60は、電動ポンプを停止させる。また、制御装置10の制御回路60は、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態に変更したt3から第1の駆動時間T1が経過し、時刻t5になると電磁開閉弁34を閉鎖状態に切り替える。これにより、S50において、再び待機状態に戻る。なお、この際、制御装置10のディスプレイ62に、第2の給水モードに切り替える旨の表示を行うとよい。
このように、第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、ポンプ装置6の空運転が検知された場合には、制御回路60は、それ以降の洗浄水の供給を給水装置8による洗浄水の供給を第2の給水モードにより実行する。以下、この流れを説明する。
まず、S50において、リモコン61が便器洗浄を行う旨の洗浄要求の入力を受け付ける(図4の時刻t1)と、S70において、制御装置10は給水装置8による第2給水モードでの給水を開始するとともに、ポンプ装置6を駆動して、便器洗浄を開始する。具体的には、まず、制御装置10の制御回路60は、洗浄要求の入力を受け付けてから所定時間が経過したt2において、電動ポンプ50への電力供給を開始する。ただし、電力供給から所定の時間の間(t2~t3)は、電動ポンプ50は起動状態となっており、電力は供給されるものの実際に駆動はしていない。そして、t3になるとポンプ装置6の電動ポンプ50が駆動し、タンク装置4の貯水タンク42内の洗浄水が吐水管14を通じて便器本体2に供給され、リム吐水口2fから吐水される。これにより、電流計54により検知される電流値がt1~t2よりも上昇する。t3以降には、電動ポンプ50は一定の回転数で回転するため、電流計54により検知される電流値は略一定となる。また、これと同時にt3において、制御装置10の制御回路60は、給水装置8により第1給水モードでの洗浄を開始し、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態(ON)に切り替える。これにより、給水装置8からタンク装置4へ洗浄水の供給が開始される。
給水装置8に供給された洗浄水は、水受けハウジング24を介して貯水タンク42に供給される。ここで、給水装置8が開放状態となり、電動ポンプ50が駆動した状態では、貯水タンク42から電動ポンプ50により便器本体2へ排出される洗浄水の排出瞬間流量FP(L/min)は、給水装置8によりタンク装置4に供給される洗浄水の給水瞬間流量FT(L/min)よりも大きい。このため、貯水タンク42内の洗浄水の水位が低下し始める。
そして、電動ポンプ50の駆動開始(t=t3)から第3の駆動時間T3が経過し、時刻t4になると、制御装置10の制御回路60は、電動ポンプを停止させる。制御装置10の制御回路60は、ポンプ装置6の電動ポンプ50の駆動を開始してから停止するまでの期間に、電動ポンプ50を駆動している間に電動ポンプ50に印加される電流が、略一定である場合には、制御回路60は、電動ポンプにおいて空運転は生じていないと判定する(S80においてNO)。
また、制御装置10の制御回路60は、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態に変更したt3から第2の駆動時間T2が経過し、時刻t7になると電磁開閉弁34を閉鎖状態に切り替える。これにより、S90において、再び待機状態に戻る。このように、S70における便器洗浄では、給水装置8による洗浄水の給水を第2の給水モードで行うため、給水装置8により第1の駆動時間T1よりも長い第2の駆動時間T2にわたって貯水タンク42に洗浄水を供給するため、この間に貯水タンク42に供給される洗浄水の量は、S20における便器洗浄において供給される洗浄水の量よりも多くなる。
そして、再びS60に戻り、S60における洗浄要求の受付ステップ、S70における便器洗浄ステップ(給水装置8は第2給水モード)、S80における電流の下降の検知ステップ、及び、S90における待機状態に戻るステップを繰り返す。S80において、S80において電流の下降が検知されない場合には、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことが原因であると考えられる。このため、60における洗浄要求の受付ステップ、S70における便器洗浄ステップ(給水装置8は第2給水モード)、S80における電流の下降の検知ステップ、及び、S90における待機状態に戻るステップを繰り返すことにより、水洗大便器1を通常に使用することができる。
これに対して、貯水タンク42が破損して漏水が生じている場合や、水道管の給水圧が製品仕様よりも極めて低いような場合には、給水装置8により第2の駆動時間T2にわたって貯水タンク42に給水したとしても、給水装置8の停止時における水位(すなわち、次回の便器洗浄開始時における水位)が、S60~S90を繰り返すごとに、満水水位から徐々に低下してしまう。また、ポンプ装置6自体に故障が生じている場合には、いち早くそのことを報知する必要がある。
以下、このような場合における便器洗浄について説明する。
S60において、リモコン61が便器洗浄を行う旨の洗浄要求の入力を受け付ける(図4の時刻t1)と、S70において、制御装置10は給水装置8による第2給水モードでの給水を開始するとともに、ポンプ装置6を駆動して、便器洗浄を開始する。具体的には、まず、制御装置10の制御回路60は、洗浄要求の入力を受け付けてから所定時間が経過したt2において、電動ポンプ50への電力供給を開始する。ただし、電力供給から所定の時間の間(t2~t3)は、電動ポンプ50は起動状態となっており、電力は供給されるものの実際に駆動はしていない。そして、t3になるとポンプ装置6の電動ポンプ50が駆動し、タンク装置4の貯水タンク42内の洗浄水が吐水管14を通じて便器本体2に供給され、リム吐水口2fから吐水される。これにより、電流計54により検知される電流値がt1~t2よりも上昇する。t3以降には、電動ポンプ50は一定の回転数で回転するため、電流計54により検知される電流値は略一定となる。また、これと同時にt3において、制御装置10の制御回路60は、給水装置8により第2給水モードでの洗浄を開始し、給水装置8の電磁開閉弁34を開放状態(ON)に切り替える。これにより、給水装置8からタンク装置4へ洗浄水の供給が開始される。
給水装置8に供給された洗浄水は、水受けハウジング24を介して貯水タンク42に供給される。ここで、給水装置8が開放状態となり、電動ポンプ50が駆動した状態では、貯水タンク42から電動ポンプ50により便器本体2へ排出される洗浄水の排出瞬間流量FP(L/min)は、給水装置8によりタンク装置4に供給される洗浄水の給水瞬間流量FT(L/min)よりも大きい。このため、貯水タンク42内の洗浄水の水位が低下し始める。
制御装置10の制御回路60は、ポンプ装置6の電動ポンプ50の駆動を開始すると、電流計54により電動ポンプ50に印加される電流を監視する。ここで、電動ポンプ50が故障している場合には、電動ポンプ50に印加される電流が上昇又は下降する。また、給水装置8の停止時における水位が満水水位から低下した状態で便器洗浄を開始した場合には、ポンプ装置6の駆動(時刻t3)から時間が経過すると、t8において貯水タンク42内の洗浄水がなくなる。このように貯水タンク42内の洗浄水がなくなると、給水装置8から洗浄水が供給されるものの、給水装置8からの洗浄水の供給量は電動ポンプ50による洗浄水の送出量よりも少ないため、電動ポンプ50が空気を巻き込みながら洗浄水を送出するようになる(すなわち、空運転となる)。このように電動ポンプ50が空運転状態になると、ポンプ装置6の電流計54で計測される電流値が図4において一点鎖線で示すように規定値から下降する。このように電動ポンプ50に印加される電流が下降した場合には、制御回路60は電動ポンプにおいて異常運転が生じたと判定する(S80においてYES)。この際、制御装置10のディスプレイ62に、電動ポンプ50の異常運転が生じている旨の表示を行うとよい。
このような場合には、S100において、制御装置10の制御回路60は、リモコン61のディスプレイ62によりポンプ装置6又はタンク装置4に異常が発生している旨の報知を行う。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、給水装置8により第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄(S20)において、電流計54により電動ポンプ50の電流下降が検知された場合(S30でYES)に、それ以降の便器洗浄(S60)における給水装置8による洗浄水の供給を駆動時間が長い第2の給水モードにより実行することにより、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことに起因するポンプ装置6の電動ポンプ50の空運転を抑制することができる。さらに、洗浄水タンク装置4が破損して漏水が生じている場合や、水道管の給水圧が製品仕様よりも極めて低いような場合や、ポンプ装置6自体に故障が生じている場合などには、駆動時間が長い第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄においてもポンプ装置6の電動ポンプ50が空運転してしまう。このような、洗浄水タンクが破損して漏水が生じている場合や、水道管の給水圧が製品仕様よりも極めて低いような場合や、ポンプ装置自体に故障が生じている場合は、水洗大便器の使用に適していない。これに対して、本実施形態によれば、第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄(S70)において、電流計54により電動ポンプ50の電流下降が検知された場合(S80においてYES)に、ディスプレイ62により異常を報知するため(S90)、水洗大便器1の使用に適していない状況を使用者にいち早く伝えることができる。
給水装置8により第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄(S20)において電流計54により電動ポンプ50の電流の下降が検知される(S30においてYES)が、給水装置8により第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄(S70)においてポンプ装置6の電流計54により電動ポンプ50の電流の下降が検知されていない場合(S80においてNO)には、電動ポンプ50の電流の下降は水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことが原因であると考えられる。これに対して、本実施形態によれば、S70において給水装置8により駆動時間が長い第2の給水モードにより洗浄水の供給を行うため、ポンプ装置6の電動ポンプ50が空運転することなく、継続的に使用することができる。
ポンプ装置の下限水位を下限フロートスイッチで検知する場合には、この下限フロートスイッチにより洗浄水タンクの水位が下限水位に到達したことを検知して、ポンプ装置を停止する。これに対して、本実施形態によれば、制御回路60が、便器洗浄において、ポンプ装置6を駆動開始から所定の第3の駆動時間が経過すると停止するように構成されているため、下限水位を検知する下限フロートスイッチが故障した場合や、下限フロートスイッチが設けられていない場合であっても、ポンプ装置6を停止することができる。しかしながら、このように便器洗浄において、ポンプ装置6を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するような構成では、水道管の給水圧が製品仕様よりも低いことに起因するポンプ装置6の空運転が生じるおそれがある。このように、ポンプ装置6の空運転はポンプ装置6を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成されている水洗大便器1に固有の問題であり、本実施形態によればこの問題を解決できる。すなわち、本実施形態の構成は、制御回路60が、便器洗浄において、ポンプ装置6を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成に非常に好適である。
また、第2の給水モードにより洗浄水の供給を行う場合には、水道管の給水圧が不確定な状態で給水を行うため、第2の駆動時間にわたって給水を行ってしまうと、便器洗浄を繰り返すごとにタンク装置4内の洗浄水の水位が徐々に上昇して漏水しまうおそれがある。これに対して、本実施形態によれば、タンク装置4には、満水水位よりも上方にオーバーフロー管26が接続されているため、漏水を防止することができる。
なお、上記実施形態では、水洗大便器1が貯水タンク42内に下限フロートスイッチを備えていない場合について説明したが、本発明は貯水タンク42内に下限フロートスイッチが設けられている場合にも適用できる。このように貯水タンク42内に下限フロートスイッチが設けられている場合には、常時の便器洗浄の際に、下限フロートスイッチにより貯水タンク42内の水位が下限水位まで到達したことを検知すると、制御回路60が電動ポンプ50を停止するように構成しておく。そして、例えば、下限フロートスイッチが固着などにより機能しなくなった場合に、図2に示すフローに沿って便器洗浄を行うように構成するとよい。
また、上記実施形態では、水洗大便器1が貯水タンク42内に上限フロートスイッチを備えていない場合について説明したが、本発明は貯水タンク42内に上限フロートスイッチが設けられている場合にも適用できる。このように貯水タンク42内に上限フロートスイッチが設けられている場合には、常時の便器洗浄の際に、上限フロートスイッチにより貯水タンク42内の水位が満水水位まで到達したことを検知すると、制御回路60が給水装置8を停止するように構成しておく。そして、例えば、上限フロートスイッチが固着などにより機能しなくなった場合に、図2に示すフローに沿って便器洗浄を行うように構成するとよい。
さらに、水洗大便器1に貯水タンク42の満水水位を検出する上限フロートスイッチが設けられている場合には、S20における便器洗浄において、上限フロートスイッチが満水を検知するまで給水装置8の電磁開閉弁34を開放し、この給水装置8の電磁開閉弁34を開放してから上限フロートスイッチにより満水水位が検知されるまでの時間を第1の駆動時間として第2の駆動時間を設定して、図2に示すフローに沿って便器洗浄を行うように構成することも可能である。
1 水洗大便器
2 便器本体
2a ボウル部
2b 排水トラップ管
2c リム部
2d リム導水路
2f リム吐水口
4 洗浄水タンク装置
6 ポンプ装置
8 給水装置
10 制御装置
12 給水管
14 吐水管
20 連結ユニット
22 タンクユニット
24 水受けハウジング
24a 下方開口部
24b オーバーフロー口
24c 開放部
26 オーバーフロー管
28 逆止弁
30 止水弁
32 定流量弁
34 電磁開閉弁
42 貯水タンク
42a 上方開口部
50 電動ポンプ
52 取水管
54 電流計
60 制御回路
61 リモコン
62 ディスプレイ

Claims (4)

  1. 汚物を受けるボウル部を有する便器本体と、
    前記便器本体を洗浄するための洗浄水を貯水するための洗浄水タンクと、
    前記洗浄水タンク内の洗浄水を前記便器本体に供給するように構成されたポンプ装置と、
    前記ポンプ装置が異常運転をしたことを検知するための異常運転検知部と、
    前記洗浄水タンク内に洗浄水を供給するように構成された給水装置と、
    前記給水装置の洗浄水の給水及び前記ポンプ装置の駆動を制御可能な制御部と、
    前記制御部により制御可能な報知部と、を備え、
    前記ポンプ装置により前記洗浄水タンク内の洗浄水を前記便器本体に供給し、前記給水装置により前記洗浄水タンク内に洗浄水を供給することにより便器洗浄を行う水洗大便器であって、
    前記制御部は、
    前記給水装置に前記洗浄水タンクへ洗浄水を供給させる第1の給水モードと、
    前記第1の給水モードにおける前記給水装置による洗浄水を供給する第1の駆動時間よりも長い第2の駆動時間にわたって、前記給水装置に前記洗浄水タンクへ洗浄水を供給させる第2の給水モードと、を含む複数の給水モードにより便器洗浄における前記給水装置による洗浄水の供給を実行可能であり、
    前記制御部は、
    前記給水装置により前記第1の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、前記異常運転検知部により前記ポンプ装置の異常運転が検知された場合に、その後の便器洗浄における前記給水装置による洗浄水の供給を前記第2の給水モードにより実行し、
    前記第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、前記異常運転検知部により前記ポンプ装置の異常運転が検知された場合に、前記報知部により異常を報知する、ように構成されている、
    ことを特徴とする水洗大便器。
  2. 前記制御部は、
    前記第2の給水モードにより洗浄水の供給を行った後の便器洗浄において、前記異常運転検知部により前記ポンプ装置の異常運転が検知されなかった場合に、それ以降の便器洗浄における前記給水装置による洗浄水の供給を第2の給水モードにより実行する、ように構成されている、
    請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 前記制御部は、
    前記便器洗浄において、前記ポンプ装置を駆動開始から所定の時間が経過すると停止するように構成されている、
    請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 前記洗浄水タンクには、満水水位よりも上方にオーバーフロー流路が接続されている、
    請求項1~3の何れか1項に記載の水洗大便器。
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