JP7115641B2 - 加飾シート、加飾シートセット、記録媒体セット、加飾品の製造方法、及び加飾品 - Google Patents

加飾シート、加飾シートセット、記録媒体セット、加飾品の製造方法、及び加飾品 Download PDF

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Description

本発明は、加飾シート、加飾シートセット、記録媒体セット、加飾品の製造方法、及び加飾品に関する。
画像形成に用いられる記録媒体としては、種々のものが知られており、例えば、昇華転写方式、溶融転写方式、インクジェット印刷方式、トナー印刷方式等の各種の画像形成方法に用いられる記録媒体が知られている。このような記録媒体は、画像形成方法に応じた画像層を有しており、各種の画像形成方法により画像層に画像を形成することで記録媒体の画像層上に画像が形成された印画物を製造できる。
上記のような記録媒体を用いて製造された印画物を加飾シートとし、この加飾シートを加飾対象物である物品の装飾に用いる試みもなされている。例えば、画像層に画像を形成して製造される印画物を加飾シートとして用い、インモールド成形や、インサート成形等により加飾品を製造することなどが行われている。特許文献1には、樹脂シート上に画像層が設けられ、当該画像層をインクジェットインキ組成物のインク硬化画像とした加飾シートや、加飾品の製造方法が提案されている。
加飾シートを用いて、意匠性の高い新たな加飾品を製造することが求められている。
特開2013-43935号公報
本発明は、意匠性の高い加飾品を製造できる加飾品の製造方法、加飾品の製造方法に使用できる加飾シート、加飾シートセット、記録媒体セット、及び意匠性の高い加飾品を提供することを課題とする。
本発明の加飾シートセットは、第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートと、第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートと、を備え、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第2画像形成前の前記第2加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満である。
本発明の加飾品は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、上記加飾シートセットの前記第1加飾シートが前記第1画像層側で一体化され、前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートが前記第2画像層側で一体化されたものである。
本発明の加飾品の製造方法は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に上記加飾シートセットの前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第2面に前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、を備えるものである。
本発明の加飾品の製造方法は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面、又は本発明の加飾シートセットの前記第1加飾シートの前記第1画像層上に第1接着層を設け、前記加飾対象物の前記第1面に前記第1加飾シートを前記第1接着層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第2面、又は前記第2加飾シートの前記第2画像層上に第2接着層を設け、前記加飾対象物の前記第2面に前記第2加飾シートを前記第2接着層側で一体化させる工程と、を備えるものである。
本発明の加飾品の製造方法は、第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートを準備する工程と、第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートを準備する工程と、一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、を備えるものである。
本発明の加飾シートは、支持体、及び前記支持体上に設けられ、第1画像及び第2画像が形成された画像層を有する加飾シートであって、前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であり、前記第1画像が形成された領域と、前記第2画像が形成された領域とは離隔しているものである。
本発明の加飾品の製造方法は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面を結ぶ第3面とを有する加飾対象物の前記第1面に上記加飾シートの前記第1画像が形成された領域を前記画像層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第3面に前記加飾シートの前記第1画像が形成された領域と前記第2画像が形成された領域との間の領域を前記画像層側で一体化させる工程と前記加飾対象物の前記第2面に前記加飾シートの前記第2画像が形成された領域を前記画像層側で一体化させる工程と、を備えるものである。
本発明の記録媒体セットは、第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、画像形成可能な第1画像層を有する第1記録媒体と、第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、画像形成可能な第2画像層を有する第2記録媒体と、を備え、前記第1記録媒体全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第2記録媒体全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満である。
本発明によれば、意匠性の高い加飾品を製造できる。
図1a、図1bは、本発明の実施形態に係る記録媒体の一例を示す概略断面図である。 図2a、図2bは、同実施形態に係る記録媒体の一例を示す概略断面図である。 図3a、図3bは、同実施形態に係る記録媒体の一例を示す概略断面図である。 図4a、図4bは、同実施形態に係る加飾シートの一例を示す概略断面図である。 図5a、図5bは、同実施形態に係る加飾シートの一例を示す平面図である。 図6a、図6bは、同実施形態に係る加飾シートの一例を示す概略断面図である。 図7a、図7bは、同実施形態に係る加飾シートの一例を示す概略断面図である。 図8a、図8bは、同実施形態に係る加飾シートの一例を示す概略断面図である。 同実施形態に係る加飾品の一例を示す概略断面図である。 図10aは加飾対象物の斜視図であり、図10b、図10cは加飾品の製造方法の一例を示す斜視図である。 図11aは加飾品の斜視図であり、図11bは加飾品の平面図である。 図12a、図12bは、加飾シートの一例を示す平面図である。 図13aは加飾シートの一例を示す平面図であり、図13bは加飾品の製造方法の一例を示す斜視図である。 加飾品の一例を示す写真である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、説明の便宜上、上又は下等という語句を用いて説明するが、上下方向が逆転してもよい。
<記録媒体>
本発明の実施形態に係る記録媒体について、図面を参照して説明する。本実施形態では、図1a、図1bに示すように、記録媒体100Aと記録媒体100Bとを用いる。記録媒体100Aは、支持体1A(第1支持体)と、支持体1A上に設けられた画像層10A(第1画像層)とを有する。記録媒体100Bは、支持体1B(第2支持体)と、支持体1B上に設けられた画像層10B(第2画像層)とを有する。
記録媒体100Aは、記録媒体全体の可視光領域の光線透過率が10%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは45%以上であり、透明性を有する記録媒体である。ここで、可視光領域とは、波長領域350nm以上500nm以下の光をいう。また、透明性とは、無色透明のみならず、半透明、有色透明を含む。一方、記録媒体100Bは、記録媒体全体の可視光領域の光線透過率が10%未満、好ましくは5%以下であり、マット感のある、又は隠蔽性を有する記録媒体である。
記録媒体100A全体の可視光領域の光線透過率は、記録媒体100Aを構成する全構成部材の積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率、つまりは、支持体1A及び画像層10Aの積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率を意味する。記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率は、記録媒体100Bを構成する全構成部材の積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率、つまりは、支持体1B及び画像層10Bの積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率を意味する。
可視光領域の光線透過率は、分光光度計(UV-3100PC (株)島津製作所)に、積分球付属装置ISR-3100(島津製作所製)を取り付けた装置により測定したものである。具体的には、記録媒体全体の可視光領域の光線透過率は、この装置の試料光束側に測定対象である記録媒体を設置し、可視光領域である380nmから780nmの光線透過率を測定したものである。例えば、記録媒体全体の可視光領域の光線透過率が10%以上であるとは、可視光領域の光線透過率が何れも10%以上であることを意味する。光線透過率の測定に際し、加飾対象物に画像層と共に支持体も転写する場合は対照光束側に何も設置せず、加飾対象物に支持体を転写しない場合は対照光束側にブランクとして厚さ16μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを設置して画像層の光線透過率を測定する。
(画像層)
記録媒体100Aは、支持体1A上に設けられた画像層10Aを有する。画像層10A自体の可視光領域の光線透過率について限定はなく、記録媒体100A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできる光線透過率であればよい。したがって、画像層10Aは、記録媒体100A全体の可視光領域(波長領域350nm以上500nm以下)の光線透過率を10%以上とできる透明性を有するものを用いればよい。また、画像層10Aは、記録媒体100A全体の波長領域350nm以上750nm以下の光線透過率を10%以上とできるものであることがより好ましく、記録媒体100A全体の波長領域350nm以上780nm以下の光線透過率を10%以上とできるものであることが特に好ましい。
記録媒体100Bは、支持体1B上に設けられた画像層10Bを有する。画像層10B自体の可視光領域の光線透過率について限定はなく、記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる光線透過率であればよい。したがって、画像層10Bは、記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる透明性を有するものを用いればよい。
画像層10A、10Bの種別や、画像層10A、10Bが含有している成分についていかなる限定もされることはなく、画像層に形成される画像に応じて、換言すれば、画像に含まれる成分や、画像形成方法に応じて適宜設定すればよい。
プリンタ等を用いて行われる代表的な画像形成方法としては、昇華転写方式、溶融転写方式、インクジェット印刷方式、トナー印刷方式(レーザー印刷方式)等を例示できる。
昇華転写方式とは、昇華性染料を含有する色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加し、色材層が含有している昇華性染料を画像層10A、10Bに移行させて画像を形成する画像形成方式である。
溶融転写方式とは、溶融インキを含む色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加して、熱エネルギーの印加により溶融、或いは軟化した色材層を、画像層10A、10Bに層ごと転写して画像を形成する画像形成方式である。
インクジェット印刷方式とは、インクジェット用のインクをピエゾ駆動で発生させた圧力波によってノズルから噴出する、もしくは、加熱により管内のインクに気泡を発生させてインクを噴射する等により、このインクを画像層10A、10Bに付着させて画像を形成する画像形成方式である。
トナー印刷方式は、レーザー等の熱によりトナーを静電転写方式で画像層10A、10Bに定着(融着)させる画像形成方式である。
これ以外にも、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式等を例示できる。また、これ以外の画像形成方法を用いてもよい。
画像層10A、10Bの成分としては、上記で例示した画像形成方法で画像を形成できる成分を適宜選択して用いればよい。
画像層10A、10Bが昇華性染料を受容可能な成分を含有する場合、この画像層10A、10Bに昇華転写方式を用いて画像形成を行うことで、画像層10A、10Bに鮮明、且つ濃度の高い画像を形成できる。したがって、好ましい形態の画像層10A、10Bは、昇華性染料を受容可能な成分を含有している。
昇華性染料を受容可能な成分としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、或いはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレン、或いはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマー、或いはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂等を例示できる。中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体もしくはポリエステルを含有する画像層10A、10Bは、昇華転写方式を用いて画像層10A、10Bにより濃度の高い画像を形成できる点で好ましく、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が特に好ましい。
画像層10A、10Bの厚みについて限定はなく、画像形成方法等に応じて適宜設定できる。例えば、熱転写方式に用いられる画像層10A、10Bの厚みは、0.1μm以上10μm以下が好ましい。また、インクジェット印刷方式に用いられる画像層10A、10Bの厚みは、0.1μm以上50μm以下が好ましく、1μm以上40μm以下がより好ましく、3μm以上30μm以下がさらに好ましい。また、トナー印刷方式に用いられる画像層10A、10Bの厚みは、0.01μm以上5μm以下が好ましく、0.05μm以上1μm以下がより好ましい。
画像層10A、10Bの形成方法についても限定はなく、各種のフィルム等を画像層10A、10Bとする場合には、支持体1A、1B上に、これらフィルム等を貼り合わせて形成してもよく、画像層10A、10Bの成分を適当な溶媒に分散、或いは溶解した塗工液を支持体1A、1B上に塗布・乾燥して形成してもよい。
(支持体)
支持体1A、1Bは、フィルム基材を含む。フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等を例示できる。これらフィルム基材は、延伸されたものであってもよく、未延伸であってもよい。また、支持体1A、1Bは、複数のフィルム基材を含んでいてもよい。
支持体1Aとしては、記録媒体100A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできるものを用いればよい。つまりは、記録媒体100A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできる光線透過率を有するものを用いればよい。
支持体1Bとしては、記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできるものを用いればよい。つまりは、記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる光線透過率を有するものを用いればよい。
支持体1A、1Bの厚みについて限定はないが、1μm以上300μm以下が好ましい。また、記録媒体100A、100Bの厚みについても限定はなく、記録媒体100A、100Bに画像を形成するときの画像形成方法等を考慮して適宜決定すればよい。例えば、プリンタ内で画像形成を行う場合には、プリンタの搬送適性を考慮した厚みとすればよい。後述するように、記録媒体100A、100Bに画像を形成し、これを加飾対象物300と一体化させて製造される加飾品の見栄え等を考慮すると、記録媒体100A、100Bの厚みは100μm以下が好ましい。なお、記録媒体100A、100Bの厚みを100μmとしたときに、プリンタの搬送適性等が不十分となる場合には、後述するように、分離部材付き記録媒体とし、分離部材の厚み等を適宜決定すればよい。
図2a、図2bに示すように、支持体1A、1Bと、画像層10A、10Bとの間に、接着成分を含有するプライマー層3A、3Bを設けてもよい。接着成分としては、ウレタン樹脂、α-オレフィン-無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、酢酸ビニル、シアノアクリレート等を例示できる。また、接着成分を硬化剤により硬化させてもよい。硬化剤としては、イソシアネート化合物、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を例示できる。
プライマー層3Aには、記録媒体100A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできる透明プライマー層を用いればよい。プライマー層3Bには、記録媒体100B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる透明又は不透明のプライマー層を用いればよい。
<分離部材付き記録媒体>
図3a、図3bに示すように、記録媒体100A、100Bの支持体1A、1B側、言い換えれば支持体1A、1Bの画像層10A、10Bが設けられた面とは反対側の面に、分離部材60を設けた分離部材付き記録媒体としてもよい。
分離部材60は、記録媒体100A、100B(支持体1A、1B)から分離可能となっている。ここでいう、分離部材60が記録媒体100A、100Bから分離可能であるとは、熱エネルギーの印加によって分離部材60を分離できる形態も含む。つまり、分離部材60は、熱エネルギーを印加して記録媒体100A、100Bから分離できるものであってもよく、熱エネルギーを印加せずに、記録媒体100A、100Bから分離できるものであってもよい。例えば、分離部材付き記録媒体を、基材上に、受容層を含む転写層が設けられた中間転写媒体のような構成としてもよい。この場合、中間転写媒体の基材部分を分離部材とし、中間転写媒体の転写層部分を、支持体1A,1Bを省略した記録媒体100A、100B、又は支持体1A,1Bがフィルム基材以外の材料からなる記録媒体100A、100Bとすればよい。さらに、転写層部分に相当する記録媒体100A全体の光線透過率が10%以上、転写層部分に相当する記録媒体100B全体の光線透過率が10%未満であればよい。
分離部材付き記録媒体によれば、分離部材60の厚みによって、記録媒体100A,100B全体の見かけ上の厚みを厚くできる。したがって、画像層10A、10Bへの画像形成をプリンタ内で行う場合には、分離部材60の厚みを適宜選択し、分離部材付き記録媒体全体の厚みをプリンタの搬送性が良好なものとできる厚みとすることで、画像形成時の搬送性等を良好なものとできる。これにより、画像層10A,10Bに鮮明な画像を形成できる。また、画像形成後に、分離部材60を分離することで、記録媒体100A、100Bの画像層10A、10Bに画像が形成して得られる加飾シートの厚みを薄くできる。例えば、加飾シートの厚みを100μm以下とできる。
記録媒体100A、100Bと分離部材60との分離を可能とする対策は、分離部材側で行ってもよく、支持体側で行ってもよい。また、双方の側で行ってもよい。
例えば、分離部材60は、分離部基材と分離補助層とを含み、分離補助層が、記録媒体100A、100Bの支持体1A、1Bと接する。
分離部基材について限定はなく、上記で例示したフィルム基材や、紙基材等を適宜選択して用いることができる。紙基材としては、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙等を例示できる。
分離部基材は、単層構造を呈するものであってもよく、上記のフィルム基材や、紙基材等が積層された積層構造を呈するものであってもよい。また、分離部基材は、分離補助層と接するプライマー層を含んでいてもよい。なお、分離部材60は、最終的に記録媒体100A、100Bから分離されることから、その光線透過率について何らの考慮も要しない。
分離補助層は、粘着層としての機能を果たす。粘着層が含有する成分としては、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ウレタン樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹脂、シリコーン樹脂等を例示できる。分離補助層としての粘着層は、分離部基材との接着力よりも、支持体1A、1Bとの接着力が低くなるように構成されている。例えば、分離部基材の粘着層と接する部分に接着処理を施すことによって、この関係を実現できる。
分離部材60にかえて、或いは、これとともに、支持体1A、1Bを構成する層のうち分離部材60と接する層を剥離層として、記録媒体100A、100Bから分離部材60を分離可能としてもよい。
<<加飾シート>>
次に、本発明の実施形態に係る加飾シートについて説明する。図4a、図4bに示すように、加飾シート150A、150Bは、支持体1A、1Bと、支持体1A、1B上に設けられ、画像50A、50Bが形成された画像層10A、10Bと、を有する。
加飾シート150A、150Bは、加飾対象物に装飾性を付与するためのものである。換言すれば、加飾シート150A,150Bと加飾対象物とが一体化された加飾品の製造に用いられるものである。
加飾シート150A(第1加飾シート)は、可視光領域の光線透過率が10%以上である記録媒体100Aを使用し、その画像層10Aに画像50Aを形成したものであり、透明性を有するものである。加飾シート150Aのうち、画像50Aが形成されていない部分では、可視光領域の光線透過率が10%以上である。加飾シート150B(第2加飾シート)は、可視光領域の光線透過率が10%未満である記録媒体100Bを使用し、その画像層10Bに画像50Bを形成したものであり、マット感又は隠蔽性を有するものである。加飾シート150Bのうち、画像50Bが形成されていない部分では、可視光領域の光線透過率が10%未満である。
加飾シート150Aの画像層10Aに形成される画像50A(第1画像)と、加飾シート150Bの画像層10Bに形成される画像50B(第2画像)は、一例として、両者を重ね合わせて組み合わせることで、新たな1つの画像を構成するものが挙げられる。具体的には、画像50Aが上側、画像50Bが下側となるように重ね合わせる。従って、画像50Aを前景画像、画像50Bを背景画像ということもできる。
図5a、図5bに、画像層10A、10Bに形成される画像50A、50Bの例を示す。画像層10Aに形成される画像50Aは、前景画像を(左右)反転したものである。これは、後述するように、加飾シート150Aを画像層10A側で加飾対象物300と一体化させ、画像50Aを支持体1A側から見るような加飾品を製造するためである。画像50Aを支持体1A側から見た場合、反転していない正規の状態の前景画像となる。
好ましい形態の加飾シート150A、150Bは、画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bが、昇華転写記録方式や、溶融転写記録方式で形成された熱転写画像である。画像50Aは、昇華転写記録方式で形成された熱転写画像であることがさらに好ましい。画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bを熱転写画像とすることで、より意匠性の高い加飾品を製造可能な加飾シート150A、150Bとなる。
加飾シート150A、150Bを含む加飾シートセットを用いて製造される加飾品は、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300(図9参照)とが一体化されたものである。換言すれば、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とが貼り合わされたものである。したがって、加飾シート150Aと加飾対象物300との貼り合わせが可能となるように、加飾シート150A及び加飾対象物300の加飾シート150Aが貼り合わされる面のいずれか一方は、接着層、或いは、接着処理が施されている。同様に、加飾シート150Bと加飾対象物300との貼り合わせが可能となるように、加飾シート150B及び加飾対象物300の加飾シート150Bが貼り合わされる面のいずれか一方は、接着層、或いは、接着処理が施されている。加飾シートセットは、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とを貼り合わせるための貼り合わせ用シール(両面接着シート等)を含むものであってもよい。
(接着層)
一例としての加飾シート150A、150Bは、図6a、図6bに示すように、画像50A、50Bが形成された画像層10A、10B上に接着層200A、200Bが設けられている。接着層200A(第1接着層)は、加飾シート150A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできる透明性を有するものを用いればよい。接着層200B(第2接着層)は、加飾シート150B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる透明性を有するものを用いればよい。
接着層200A、200Bが設けられた加飾シート150A、150Bとした場合には、加飾対象物300自体が接着性を有していない場合であっても、加飾シート150A、150Bの接着層200A、200B側を、加飾対象物300と重ねるだけで、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とが一体化された加飾品を製造できる。
また、画像層10A、10B上に接着層200A、200Bが設けられた構成とした場合には、画像層10A、10B側で、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とを一体化できる。この形態によれば、一体化して得られる加飾品の構成を、加飾対象物300側から、接着層200A(200B)、画像層10A(10B)、支持体1A(1B)がこの順番で設けられた構成とでき、画像層10A(10B)に形成された画像を、支持体1A(1B)で保護できる。
接着層200A、200Bは、接着性を有する成分を含有している。接着性を有する成分としては、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリイミド、合成ゴム等を例示できる。また、接着層200A、200Bは、接着性を有する成分として、複数の成分を含有していてもよい。また、接着層200A、200Bは、接着フィルムや、接着シート(両面接着シート)であってもよい。接着層200A、200Bの厚みは、1μm以上1000μm以下が好ましい。
接着層200A、200Bにおける接着性を有する成分の含有量は50質量%以上であることが好ましい。この接着性を有する成分のガラス転移温度(Tg)は、35℃未満が好ましく、0℃未満がより好ましい。これにより接着性を向上させることができる。なお、本開示において、Tgは、JIS-K-7121に準拠して、示査走査熱量測定(DSC)により求める値である。
接着層200A、200Bは、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とを接着して一体化できるものを意味する。接着層200A、200Bは、接着性を有する層のみからなる単層構造を呈するものであってもよく、接着性を有する層を積層した積層構造を呈するものであってもよい。また、フィルム等の両面に接着性を有する層を設けた積層構造を呈するものであってもよい。
接着層200A、200Bの形成は、画像層10A、10Bに画像が形成された記録媒体100A、100Bの画像層10A、10B側に、接着層200A、200Bをなすフィルムや、シート等を貼りつけて形成できる。また、転写シートの基材上に、当該基材から剥離可能に接着層200A、200Bが設けられ転写シートを使用し、画像層10A、10B上に接着層200A、200Bを転写で形成してもよい。
接着層200A、200Bは、画像層10A、10B上に設けたヒートシール層であってもよい。ヒートシール層は、転写シートから画像層10A、10B上に転写して形成してもよい。ヒートシール層を用いる場合は、熱プレス(加熱及び加圧)により加飾シート150A、150Bと、加飾対象物300とを一体化できる。
(マスキング部材)
図7a、図7bに示す形態の加飾シート150A、150bは、図6a、図6bに示す形態の加飾シート150A、150Bの接着層200A、200B上にマスキング部材210が設けられた構成をとる。換言すれば、加飾シート150A、150Bの画像層10A、10B上に、マスキング部材付き接着層が設けられた構成をとる。
図7a、図7bに示す形態の加飾シート150A、150Bによれば、当該加飾シート150A、150Bを巻き取り保管等したときに、接着層200A、200Bが、支持体1A、1Bや、分離部材60と貼りついてしまうことを防止できる。また、マスキング部材210を剥離した後の加飾シート150A、150Bを加飾対象物300と重ねるだけで、加飾シート150A、150Bと加飾対象物300とが一体化された加飾品を製造できる。なお、加飾シート150A、150Bで規定している可視光領域の光線透過率は、マスキング部材や分離部材を剥離した後に測定される値である。
マスキング部材210としては、離型フィルム、セパレート紙、セパレートフィルム、剥離フィルム、剥離紙等の分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができる。また、樹脂層であってもよい。マスキング部材210は離型性を有する成分から構成され、離型性を有する成分としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル、ワックス等を例示できる。
画像層10A、10Bに画像が形成された記録媒体100A、100Bの画像層10A、10B側に、マスキング部材210と接着層200A、200Bが一体化されたマスキング部材付き接着層を貼り合わせることで、マスキング部材210及び接着層200A、200Bを形成することができる。
転写シートは、マスキング部材付き接着層と面順次に、1つ以上の色材層が設けられたものとしてもよい。このような転写シートによれば、記録媒体100A、100Bの画像層10A、10Bへの画像の形成、及び画像層10A、10B上へのマスキング部材付き接着層の転写を、1つの転写シートで行える。
色材層は、画像層10A、10Bへ画像50A、50Bを形成するときの画像形成方式に応じて適宜決定すればよい。例えば、画像形成を昇華転写方式で行う場合には、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料、蛍光染料等の染料を含有する染料層とすればよく、溶融転写方式で行う場合には、ブラック顔料や、メタリック顔料、パール顔料、蛍光顔料等の着色剤を含有する溶融インキ層とすればよい。また、染料層と、溶融インキ層を面順次に設けた転写シートとしてもよい。
(耐久層)
図8a、図8bに示すように、画像50A、50Bが形成された画像層10A、10Bと接着層200A、200Bとの間に、耐久層230A、230Bを設けてもよい。この形態の加飾シート150A、150Bによれば、画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bの成分が、接着層200A、200B側に移行して、画像50A、50Bに滲みが生ずることを抑制できる。
また、画像層10A、10B上に耐久層230A、230Bを設け、この耐久層230A、230Bが表面に位置する構成をとってもよい(図示略)。この構成の加飾シート150A、150Bによれば、接着層200A、200Bが設けられた加飾対象物300を用い、加飾シート150A、150Bの画像層10A、10B側で、この加飾対象物300と一体化させるときに、画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bの成分が、加飾対象物300が有する接着層200A、200B側に移行することを防止できる。
耐久層230Aは、加飾シート150A全体の可視光領域の光線透過率を10%以上とできる透明性を有するものを用いればよい。耐久層230Bは、加飾シート150B全体の可視光領域の光線透過率を10%未満とできる透明性を有するものを用いればよい。
耐久層230A、230Bの成分としては、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等を含有している。耐久層230A、230Bは、1種の成分を含有していてもよく、2種以上の成分を含有していてもよい。
好ましい形態の耐久層230A、230Bは、単層構造、又は積層構造であり、以下の関係式(1)を満たす層Xを含む。この形態の耐久層230A、230Bは、画像50A、50Bの滲みを抑制でき、且つ、耐久層230A、230Bの熱耐久性を高くできる。熱耐久性の高い耐久層230A、230Bは、加飾品400を製造する段階での、耐久層230A、230Bの意図しない溶融や、耐久層230A、230Bの意図しない軟化等を抑制できる。この形態の耐久層230A、230Bは、加飾品400を製造する段階での、画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bが受けるダメージを低くできる。この形態の耐久層230A、230Bは、加飾品400を製造する段階での、画像層10A、10Bと耐久層230A、230Bとの間での意図しない分離や、接着層200A、200Bと耐久層230A、230Bとの間での意図しない分離等を抑制できる。
一例としての耐久層230A、230Bは、積層構造であり、少なくとも1つの層が、以下の関係式(1)を満たす層Xである。耐久層230A、230Bが積層構造の場合、接着層200A、200Bから最も近くに位置する層を、層Xとすることが好ましい。一例としての耐久層230A、230Bは、積層構造であり、耐久層230A、230Bを構成する全ての層が、層Xである。一例としての耐久層230A、230Bは、接着層200A、200Bと接している。一例としての耐久層230A、230Bは、層Xが接着層200A、200Bと接している。
接着層200A、200Bの主成分のガラス転移温度(Tg)<層Xの主成分のガラス転移温度(Tg)・・・(関係式(1))
ここでいう主成分とは、接着層200A、200Bが含有している成分のうち、その含有量が最も多い成分を意味する。耐久層230A、230Bの主成分も同様である。一例としての層Xは、ガラス転移温度(Tg)が50℃以上、好ましくは、60℃以上の成分を主成分として含有している。
好ましい形態の耐久層230A、230Bは、紫外線吸収剤を含有する層を含む。この形態の耐久層230A、230Bは、製造された加飾品400の画像50A、50Bの耐光性が良好である。この形態の耐久層230A、230Bは、画像層10A、10Bに形成された画像50A、50Bが、昇華転写方式で形成された画像である場合に好適である。より好ましい形態の耐久層230A、230Bは、紫外線吸収剤を含有する層、及び層Xを含む積層構造である。より好ましい形態の耐久層230A、230Bは、紫外線吸収剤を含有する層Xを含む単層構造、又は積層構造である。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、トリアジン系、及びサリシレート系等を例示できる。
耐久層230A、230Bの厚みは、0.01μm以上5μm以下が好ましい。
耐久層230A、230Bの形成は、接着性を有する層等を用いて画像層10A、10Bと耐久層230A、230Bを貼り合わせる方法、画像層10A、10B上に耐久層230A、230Bを転写で形成する方法や、上記の成分等を含む塗工液を、画像層10A、10B上に塗布・乾燥して形成する方法等を例示できる。
<加飾品>
次に、本発明の実施形態に係る加飾品について説明する。図9に示すように、加飾品400は、加飾シート150A、150Bと、加飾対象物300とが一体化された構成をとる。
図9に示す形態の加飾品400は、加飾シート150A、150Bが接着層200A、200Bを含み、加飾シート150A、150Bの画像層10A、10B側で、加飾対象物300と一体化された構成をとる。
(加飾対象物)
加飾対象物300は、少なくとも一対の対向する平行な面を有し、一方の面(第1面)に加飾シート150Aが一体化され、他方の面(第2面)に加飾シート150Bが一体化される。加飾対象物300は、加飾品400を加飾シート150A側から見たときに、加飾シート150Bの画像層10Bに形成された画像50Bを視認できる透明性を有している。ここで言う透明性とは、無色透明のみならず、半透明、有色透明を含む。例えば、加飾対象物300は、可視光領域(波長領域350nm以上500nm以下)の光線透過率が10%以上の透明体である。また、加飾対象物300は、波長領域350nm以上750nm以下の光線透過率が10%以上であることがより好ましく、波長領域350nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上であることが特に好ましい。
加飾対象物300の材質としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリ塩化ビニル等の樹脂板、ガラス板を例示できる。少なくとも一対の平行な面を有する加飾対象物300の形状としては、直方体、立方体、円柱などが例示できる。加飾対象物300の厚み(一対の平行な面の間隔)は、1mm以上が好ましく、1cm以上がより好ましい。
例えば、図10aに示すような直方体形状の加飾対象物300の一対の平行な面301、302に加飾シート150A、150Bを一体化させる。図10bは、加飾対象物300の面301に加飾シート150Aを一体化させた状態を示している。図10cは、加飾対象物300の面302に加飾シート150Bを一体化させた状態を示している。
加飾対象物300の面301に加飾シート150Aを一体化させ、面302に加飾シート150Bを一体化させることで、図11aに示すような加飾品400が製造される。
図11bは、この加飾品400を加飾シート150A(支持体1A)側から見た状態を示す。画像層10Aに形成される画像50Aは反転画像であるが、加飾シート150Aを画像層10A側で加飾対象物300と一体化させ、加飾品400を支持体1A側から見ることで、反転していない状態の画像を見ることができる。
上述したように、加飾シート150Aは、可視光領域の光線透過率が10%以上であり、加飾シート150A及び加飾対象物300を介して、加飾シート150Bの画像50Bが視認できる。図11bに示すように、画像50A及び画像50Bが重なり、画像50Aの奥に画像50Bが見える、立体感のある斬新な意匠性を有する加飾品400となる。
加飾シート150Bは、可視光領域の光線透過率が10%未満であるため、加飾品400を加飾シート150A側から見た場合、加飾シート150Bの後ろ(奥)側は見えにくくなっている。そのため、画像50A及び画像50Bを際立たせることができる。
図14は加飾品の一例を示す写真である。この例では、左上の太陽、中央下部の木の幹が加飾対象物の奥にあり、右上の小鳥、中央部の木の葉の部分が加飾対象物の手前にあり、木の幹に葉の部分が重なった、立体感のある意匠性を有する加飾品となる。
記録媒体100A、100Bに画像50A、50Bを印画するプリンタでは、記録媒体100A、100Bがロール状に巻回された状態でプリンタ内に収容されている場合がある。プリンタは、画像50A、50Bを記録媒体100A、100Bに印刷すると、記録媒体100A、100Bを所定サイズで切断して、加飾シート150A、150Bを排出する。
この場合、図12a、図12bに示すように、画像50A、50Bが印刷される画像形成領域を、記録媒体100A、100Bの切断サイズ、すなわち加飾シート150A、150Bのサイズよりも一回り小さくし、画像形成領域の周囲を余白Sとしてもよい。余白Sに、画像の向きや、この画像が前景画像であるか又は背景画像であるか等の情報を印刷してもよい。余白Sを設けることで、画像部分を手で触って指紋や汚れが付くことを防止でき、取り扱い性が向上する。
上記実施形態では、可視光領域の光線透過率の高い記録媒体100Aに前景画像を反転した画像50Aを印刷し、可視光領域の光線透過率の低い記録媒体100Bに背景画像となる画像50Bを印刷する例について説明したが、図13aに示すように、記録媒体100Aに画像50A及び画像50Bを印刷した加飾シート150Cとしてもよい。加飾シート150Cの画像50Aが形成された領域と画像50Bが形成された領域とは離隔しており、これらの間の領域S1は、何も画像を印刷しない余白としてもよいし、任意の画像を印刷してもよい。
他の実施形態では、図13bに示すように、加飾シート150Cを加飾対象物300に巻き付けるようにして画像層側で加飾対象物300と一体化して加飾品を製造する。この例では、加飾対象物300の一対の平行な面(図10aに示す面301、302)に画像50A、50Bが設けられると共に、一対の平行な面を結ぶ他の面(第3面、図10aに示す面303)にも加飾シート150Cが一体化される。
本実施形態に係る加飾シートセットは、第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートと、第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートと、を備え、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第2画像形成前の前記第2加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満である。この加飾シートセットにおいて、前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であることが好ましい。
また、前記第1画像及び前記第2画像は熱転写画像であることが好ましい。
また、前記第1画像は昇華転写記録方式で形成された画像であり、前記第2画像は溶融転写記録方式で形成された画像であることが好ましい。
また、前記第1画像層上に第1接着層が設けられ、前記第2画像層上に第2接着層が設けられていることが好ましい。
本実施形態に係る加飾品は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、上記加飾シートセットの前記第1加飾シートが前記第1画像層側で一体化され、前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートが前記第2画像層側で一体化されたものである。この加飾品において、前記加飾対象物は、波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であることが好ましい。
本実施形態に係る加飾品の製造方法は、少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に上記加飾シートセットの前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第2面に前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、を備える。この加飾品の製造方法において、前記加飾対象物と前記第1加飾シートとを一体化する工程、又は前記加飾対象物と前記第2加飾シートとを一体化する工程では熱プレスを行うことが好ましい。
本実施形態に係る加飾品の製造方法は、第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートを準備する工程と、第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートを準備する工程と、一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、を備える。この加飾品の製造方法において、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第2画像形成前の前記第2加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満であることが好ましい。
また、前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であることが好ましい。
また、第1接着層を用いて前記第1加飾シートと前記加飾対象物とを一体化させ、第2接着層を用いて前記第2加飾シートと前記加飾対象物とを一体化させることが好ましい。
また、前記加飾対象物は、波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であることが好ましい。
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本発明の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。
本出願は、2019年12月11日付で出願された日本特許出願2019-223790に基づいており、その全体が引用により援用される。
1A 支持体(第1支持体)
1B 支持体(第2支持体)
3A、3B プライマー層
10A 画像層(第1画像層)
10B 画像層(第2画像層)
50A 画像(第1画像)
50B 画像(第2画像)
60 分離部材
100A、100B 記録媒体
150A 加飾シート(第1加飾シート)
150B 加飾シート(第2加飾シート)
150C 加飾シート
200A 接着層(第1接着層)
200B 接着層(第2接着層)
210 マスキング部材
230A、230B 耐久層
300 加飾対象物
400 加飾品

Claims (12)

  1. 第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートと、
    第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートと、
    を備え、
    前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、
    前記第2画像形成前の前記第2加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満であり、
    前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であることを特徴とする加飾シートセット。
  2. 前記第1画像及び前記第2画像は熱転写画像であることを特徴とする請求項1に記載の加飾シートセット。
  3. 前記第1画像は昇華転写記録方式で形成された画像であり、前記第2画像は溶融転写記録方式で形成された画像であることを特徴とする請求項2に記載の加飾シートセット。
  4. 前記第1画像層上に第1接着層が設けられ、前記第2画像層上に第2接着層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加飾シートセット。
  5. 少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、請求項1乃至4のいずれかに記載の加飾シートセットの前記第1加飾シートが前記第1画像層側で一体化され、前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートが前記第2画像層側で一体化された加飾品。
  6. 前記加飾対象物は、波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であることを特徴とする請求項5に記載の加飾品。
  7. 少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に請求項1乃至4のいずれかに記載の加飾シートセットの前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、
    前記加飾対象物の前記第2面に前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、
    を備える加飾品の製造方法。
  8. 前記加飾対象物と前記第1加飾シートとを一体化する工程、又は前記加飾対象物と前記第2加飾シートとを一体化する工程では熱プレスを行うことを特徴とする請求項7に記載の加飾品の製造方法。
  9. 少なくとも一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面、又は請求項1乃至3のいずれかに記載の加飾シートセットの前記第1加飾シートの前記第1画像層上に第1接着層を設け、前記加飾対象物の前記第1面に前記第1加飾シートを前記第1接着層側で一体化させる工程と、
    前記加飾対象物の前記第2面、又は前記第2加飾シートの前記第2画像層上に第2接着層を設け、前記加飾対象物の前記第2面に前記第2加飾シートを前記第2接着層側で一体化させる工程と、
    を備える加飾品の製造方法。
  10. 第1支持体、及び前記第1支持体上に設けられ、第1画像が形成された第1画像層を有する第1加飾シートを準備する工程と、
    第2支持体、及び前記第2支持体上に設けられ、第2画像が形成された第2画像層を有する第2加飾シートを準備する工程と、
    一対の対向する第1面及び第2面を有する加飾対象物の前記第1面に、前記第1加飾シートを前記第1画像層側で一体化させる工程と、
    前記加飾対象物の前記第2面に、前記第2加飾シートを前記第2画像層側で一体化させる工程と、
    を備え、
    前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%以上であり、
    前記第2画像形成前の前記第2加飾シート全体の波長領域350nm以上500nm以下の光線透過率が10%未満であることを特徴とする加飾品の製造方法。
  11. 支持体、及び前記支持体上に設けられ、第1画像及び第2画像が形成された画像層を有する加飾シートであって、
    前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であり、
    前記第1画像が形成された領域と、前記第2画像が形成された領域とは離隔しており、
    前記第1画像は昇華転写記録方式で形成された画像であり、前記第2画像は溶融転写記録方式で形成された画像であることを特徴とする加飾シート。
  12. 少なくとも一対の対向する第1面及び第2面と、前記第1面及び前記第2面を結ぶ第3面とを有する加飾対象物の前記第1面に請求項11に記載の加飾シートの前記第1画像が形成された領域を前記画像層側で一体化させる工程と、
    前記加飾対象物の前記第3面に前記加飾シートの前記第1画像が形成された領域と前記第2画像が形成された領域との間の領域を前記画像層側で一体化させる工程と
    前記加飾対象物の前記第2面に前記加飾シートの前記第2画像が形成された領域を前記画像層側で一体化させる工程と、
    を備える加飾品の製造方法。
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