JP3244598U - 転写層を有する製品及び熱転写フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】一面側と他面側の何れから視認されても意匠性の高い転写層を有する熱転写フィルムを提供する。【解決手段】 熱転写フィルム1は、フィルム2と、フィルム2の一面2aに施された転写層3と、を備え、転写層3は、第1画像層5Aと、第2画像層5Bと、第1画像層5Aと第2画像層5Bの間に介在する遮蔽層6と、を含む。熱転写フィルム1から透明な被転写物の一面へ転写層3が転写されると、被転写物の一面側からは第1画像5Aが視認され、その他面側からは透明な被転写物を介して第2画像層5Bが視認される。【選択図】図1
Description
実用新案法第11条において準用する特許法第30条第2項適用申請有り 展示日:令和5年7月27日,28日 展示会名:機能性フィルム展2023
本考案は、転写層を有する製品及び熱転写フィルムに関する。
従来より、熱転写フィルムに施された転写層を被転写物へ熱転写させることで当該被転写物に装飾を施す方法が提案されている。このような転写層は、基材となる透明フィルムに、剥離層と、画像層と、遮蔽層と、接着層を順に印刷方法によって形成することで得られる。画像層は、所定の画像を発現させるものであり、各色のインク画像を重ねて印刷することで形成される。
このような熱転写フィルムから被転写物へ転写された転写層は、接着層により被転写物に固定される。このとき遮蔽層は、被転写物が持つ色味を隠蔽して、画像層による画像の視認性を向上させるための下地層としての役割を果たす。遮蔽層は、例えば白インクによるべた塗り画像から成る(例えば、特許文献1,2参照)。
上述のようにして被転写物の表面へ転写された転写層においては、画像層と被転写物の表面の間に遮蔽層が位置することになる。そのため、被転写物が透明である場合、被転写物の表面側からは画像層(画像層による画像)が視認されるため意匠性が高いものの、被転写物の裏面側からは透明な被転写物を通して遮蔽層が視認されることになり、見栄えが悪いという問題があった。
本考案は、表面側と裏面側の何れから視認されても意匠性の高い転写層を有する製品及び熱転写フィルムの提供を目的とする。
本考案にかかる製品は、一面と他面を有する透明部材と、透明部材の前記一面に施された転写層と、を備え、前記転写層は、第1画像層と、第2画像層と、前記第1画像層と前記第2画像層の間に介在する遮蔽層と、を含み、前記透明部材の一面側からは、前記第1画像層と前記第2画像層のうちの一方が視認され、前記透明部材の他面側からは、前記透明部材を介して前記第1画像層と前記第2画像層のうち他方が視認される。
前記転写層は更に接着層を備え、前記第2画像層は前記遮蔽層と前記接着層の間に介在し、前記透明部材は透明フィルムであり、前記製品は熱転写フィルムであるのが好ましい。
或いは、前記転写層は接着層を備え、前記接着層は前記透明部材と前記第2画像層の間に介在し、前記転写層は、熱転写フィルムから前記透明部材へ転写されたものであるのが好ましい。
本考案にかかる熱転写フィルムは、フィルムと、前記フィルムの一面に施された転写層と、を備え、前記転写層は、前記フィルムの一面側から順に、第1画像層と、遮蔽層と、第2画像層と、接着層と、を有し、前記フィルムの一面側からは前記第2画像層が視認される。
本考案にかかる製品によれば、転写層が有する第1画像層と第2画像層は遮蔽層の両側に位置するので、透明部材の一面側からは第1画像層と第2画像層のいずれか一方が視認されると共に他面側からは他方が視認され、これにより高い意匠性を実現できる。
また、本考案にかかる熱転写フィルムによれば、転写層は、フィルムの一面側から順に、第1画像層と、遮蔽層と、第2画像層と、接着層と、を有し、フィルムの一面側からは大2画像層が視認されるので、当該転写層を透明な被転写物へ転写することにより、第1画像層と第2画像層が被転写物の両面側から視認されることになり、被転写物に意匠性の高い装飾を施すことができる。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施形態に係る転写層を有する製品について説明する。転写層を有する製品としては、転写層を有する熱転写フィルムの他、当該熱転写フィルムから転写層が熱転写された製品が挙げられる。ここではまず、転写層を有する熱転写フィルムについて説明する。
図1に示す熱転写フィルム1は、透明部材としての透明なフィルム2と、フィルム2に設けられた転写層3と、を備え、転写層3は公知の方法により被転写物へ熱転写される。
フィルム2は例えば樹脂性であり、一面2aと他面2bとを有する。転写層3はフィルム2の一面2aに設けられ、フィルム2の一面2a側から順に積層された剥離層4,第1画像層5A,遮蔽層6,第2画像層5B,及び接着層7を有する。これらの剥離層4,第1画像層5A,遮蔽層6,第2画像層5B,及び接着層7は公知の印刷手法によって順次形成される。なお、剥離層4及び接着層7は無色透明である。
剥離層4は熱転写時における転写層3のフィルム2からの剥離を容易にするためのものであって、転写層3の転写後は保護層として機能する。剥離層4には、例えば熱可塑性樹脂が用いられる。
第1画像層5Aは、各々色の異なる複数のインク画像のうちの少なくとも1つのインク画像を順に印刷することで形成され、第2画像層5Bは、各々色の異なる複数の他のインク画像のうちの少なくとも1つのインク画像を順に印刷することで形成される。
例えば、第1画像層5Aは、第1のブラックインク画像、第1のシアンインク画像、第1のマゼンタインク画像、第1のイエローインク画像のうちの少なくとも1つのインク画像をこの順序(即ち、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色順序)で印刷することで形成され、第2画像層5Bは、第2のイエローインク画像、第2のマゼンタインク画像、第2のシアンインク画像、第2のブラックインク画像のうちの少なくとも1つのインク画像をこの順序(即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色順序)で印刷することで形成される。そして、第1画像層5Aにより第1の装飾画像が発現され、第2画像層5Bにより第2の装飾画像が発現される。
遮蔽層6は画像層5A,5Bの視認性を高める下地層として機能するものであり、単色インク(例えば白インク)によるべた塗りインク画像を1回又は複数回印刷することによって形成される。なお、遮蔽層6を成すべた塗りインク画像も第1の装飾画像及び/又は第2の装飾画像の一部を構成する場合もある。この場合には、第1画像層5Aと遮蔽層6により第1の装飾画像が発現され、また/或いは第2画像層5Bと遮蔽層6により第2の装飾画像が発現される。
接着層7は、熱転写後における転写層3と被転写物との密着性を向上させるものであり、例えば公知の感熱接着剤等により形成される。
このような構成において、熱転写フィルム1(フィルム2)の他面側からは透明なフィルム2を介して第1画像層5A(第1の装飾画像)が視認され、熱転写フィルム1(フィルム2)の一面側からは第2画像層5B(第2の装飾画像)が視認される。図2(a)はこのようにして視認される第1画像層5Aの一例を示し、図2(b)はこのようにして視認される第2画像層5Bの一例を示す。
次に、転写層を有する製品として、熱転写フィルム1から転写層3が熱転写された製品について説明する。
図3に示す製品10は、被転写物としての透明部材20と、熱転写フィルム1から熱転写された転写層3と、を有する。透明部材20は一面20aと他面20bとを有し、熱転写フィルム1から透明部材20への転写層3の熱転写は例えば次のようにして行われる。
まず、熱転写フィルム1を透明部材20に重ねる。このとき、フィルム2の一面2aが透明部材20の一面20aを向き、フィルム2と透明部材20の間に転写層3が位置するようにする。この状態で熱転写フィルム1を所定の手法によって加熱すると、転写層3は接着層7により透明部材20に固着される。その後、フィルム2を透明部材20から剥がすと、転写層3は透明部材20の一面20a上に残存し、図3に示すような製品10が得られる。
よって、製品10においては、転写層3は透明部材20の一面20a側から順に接着層7,第2画像層5B,遮蔽層6,第1画像層5A,剥離層4(保護層として機能する)を有することになる。
これにより、製品10(透明部材20)の一面側からは第1画像層5Aが図2(a)のように視認され、製品10(透明部材20)の他面側からは透明部材20を介して第2画像層5Bが図2(b)のように視認される。
このように、本実施形態における製品10においては、その一面側及び他面側から画像層5A,5Bがそれぞれ視認されるので、製品10の意匠性を向上できる。また、本実施形態に係る熱転写フィルム1においては、これが備える転写層3を透明な被転写物(製品10)へ転写させると、その一面側及び他面側から画像層5A,5Bがそれぞれ視認されることになり、製品10(被転写物)に高い意匠性を有する装飾を施すことができる。
なお、転写層3が転写される透明な被転写物(製品)としては、コップや皿等のガラス製品や、容器や文具等の樹脂製品が挙げられるが、これらに限定されない。
ここで、遮蔽層6については、必要に応じてべた塗り画像を複数回印刷することによって所定の厚みを持たせるのが好ましい。このように遮蔽層6に所定の厚みを持たせることによって、第1画像層5Aを介して第2画像層5Bが透けて見えたり、第2画像層5Bを介して第1画像層5Aが透けて見えたりするのを防止して、転写層3の意匠性をより向上することができる。
以上、本考案の実施形態に係る転写層を有する製品について添付の図面を参照して説明したが、本考案はかかる実施形態に限定されず、本実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく種々の変形、修正が可能である。
例えば、第1画像層5A及び第2画像層5Bにより発現される第1及び第2の装飾画像は、図2に示すような相互に異なる画像に限定されず、同一の画像であってもよく、或いはミラー対称な画像であってもよい。更に、第1画像層5A及び第2画像層5Bの形成に使用されるインクの色は必ずしも同一である必要はない。
また、熱転写フィルム1が備えるフィルム2は、必ずしも透明でなくてもよい。更に、熱転写フィルム1においては、剥離層4をフィルム2の一面2a全面に形成した後に、転写層3が備える残りの層(即ち、第1画像層5A,遮蔽層6,第2画像層5B,接着層7)を形成したものであっても構わない。
1 熱転写フィルム
2 フィルム
3 転写層
4 剥離層
5A 第1画像層
5B 第2画像層
6 遮蔽層
7 接着層
10 製品
20 透明部材
2 フィルム
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10 製品
20 透明部材
Claims (5)
- 一面と他面を有する透明部材と、
透明部材の前記一面に施された転写層と、を備え、
前記転写層は、第1画像層と、第2画像層と、前記第1画像層と前記第2画像層の間に介在する遮蔽層と、を含み、
前記透明部材の一面側からは、前記第1画像層と前記第2画像層のうちの一方が視認され、
前記透明部材の他面側からは、前記透明部材を介して前記第1画像層と前記第2画像層のうち他方が視認される製品。 - 前記第1画像層は、各々色の異なる複数の第1インク画像のうちの少なくとも1つのインク画像を順に印刷して形成されたものであり、
前記第2画像層は、各々色の異なる複数の第2インク画像のうちの少なくとも1つのインク画像を順に印刷して形成されたものである請求項1に記載の製品。 - 前記転写層は更に接着層を備え、
前記第2画像層は前記遮蔽層と前記接着層の間に介在し、
前記透明部材は透明フィルムであり、
前記製品は熱転写フィルムである請求項1又は2に記載の製品。 - 前記転写層は接着層を備え、
前記接着層は前記透明部材と前記第2画像層の間に介在し、
前記転写層は、熱転写フィルムから前記透明部材へ転写されたものである請求項1又は2に記載の製品。 - フィルムと、
前記フィルムの一面に施された転写層と、を備え、
前記転写層は、前記フィルムの一面側から順に、第1画像層と、遮蔽層と、第2画像層と、接着層と、を有し、
前記フィルムの一面側からは前記第2画像層が視認される熱転写フィルム。
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JP2023003387U JP3244598U (ja) | 2023-09-15 | 2023-09-15 | 転写層を有する製品及び熱転写フィルム |
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