JP2023046895A - 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート - Google Patents

加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート Download PDF

Info

Publication number
JP2023046895A
JP2023046895A JP2021155736A JP2021155736A JP2023046895A JP 2023046895 A JP2023046895 A JP 2023046895A JP 2021155736 A JP2021155736 A JP 2021155736A JP 2021155736 A JP2021155736 A JP 2021155736A JP 2023046895 A JP2023046895 A JP 2023046895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
decorative sheet
decorative
container
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021155736A
Other languages
English (en)
Inventor
寛人 松井
Hiroto Matsui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2021155736A priority Critical patent/JP2023046895A/ja
Publication of JP2023046895A publication Critical patent/JP2023046895A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】意匠性の高い加飾品を製造する。【解決手段】加飾シートセットは、第1基材上に熱転写による第1画像が形成された第1加飾シートと、第2基材上に熱転写による第2画像が形成された第2加飾シートと、を備える。前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上である。前記第2加飾シートの前記第2画像が形成された少なくとも一部の領域の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%未満である。【選択図】図3

Description

本開示は、加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シートに関する。
画像形成に用いられる記録媒体としては、種々のものが知られており、例えば、昇華転写方式、溶融転写方式、インクジェット印刷方式、トナー印刷方式等の各種の画像形成方法に用いられる記録媒体が知られている。このような記録媒体は、画像形成方法に応じた画像層を有しており、各種の画像形成方法により画像層に画像を形成することで記録媒体の画像層上に画像が形成された印画物を製造できる。
上記のような記録媒体を用いて製造された印画物を加飾シートとし、この加飾シートを加飾対象物である物品の装飾に用いる試みもなされている。例えば、画像層に画像を形成して製造される印画物を加飾シートとして用い、インモールド成形や、インサート成形等により加飾品を製造することなどが行われている。特許文献1には、樹脂シート上に画像層が設けられ、当該画像層をインクジェットインキ組成物のインク硬化画像とした加飾シートや、加飾品の製造方法が提案されている。
加飾シートを用いて、意匠性の高い新たな加飾品を製造することが求められている。
特開2013-43935号公報
本開示は、意匠性の高い加飾品を製造できる加飾品の製造方法、加飾品の製造方法に使用できる加飾シート、加飾シートセット、及び意匠性の高い加飾品を提供することを課題とする。
本開示の一態様による加飾シートセットは、第1基材上に熱転写による第1画像が形成された第1加飾シートと、第2基材上に熱転写による第2画像が形成された第2加飾シートと、を備え、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第2加飾シートの前記第2画像が形成された少なくとも一部の領域の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%未満である。
本開示の一態様による加飾品は、底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器を備え、前記側壁部の外周面の対向する位置で、第1加飾シート及び第2加飾シートが前記容器に一体化され、前記第1加飾シートは、第1基材上に熱転写による第1画像が形成されたものであり、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第1画像の形成面側で前記容器に一体化されており、前記第2加飾シートは、第2基材上に熱転写による第2画像が形成されたものであり、前記第2画像が形成された領域の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%未満であり、前記第2画像の形成面側で前記容器に一体化されたものである。
本開示の一態様による加飾品の製造方法は、底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器の前記側壁部の外周面の所定位置に、上記加飾シートセットの前記第1加飾シートを前記第1画像の形成面側で一体化させる工程と、前記側壁部における前記所定位置と対向する位置に、前記第2加飾シートを前記第2画像の形成面側で一体化させる工程と、を備える。
本開示の一態様による加飾シートは、底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器の前記側壁部を加飾する加飾シートであって、基材と、前記基材上に昇華転写記録方式で形成された第1画像及び溶融転写記録方式で形成された第2画像とを有し、前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であり、前記第1画像が形成された領域と、前記第2画像が形成された領域との間隔は、前記側壁部の外周長の半分である。
本開示によれば、意匠性の高い加飾品を製造できる。
本開示の実施形態による受像シートの断面図である。 図2A、図2Bは加飾シートの断面図である。 図3Aは加飾品の斜視図であり、図3Bは加飾品の断面図である。 図4A、図4Bは加飾品の外観の変化を示す図である。 加飾シートの断面図である。 加飾シートの取り付け方法を説明する図である。 中間転写媒体の断面図である。 図8A、図8Bは加飾シートの断面図である。 加飾品の断面図である。 加飾対象物の例を示す図である。 加飾シートの断面図である。 加飾品の断面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、説明の便宜上、上又は下等という語句を用いて説明するが、上下方向が逆転してもよい。
図1は、本開示の実施形態に係る加飾シートの作製に使用する受像シートSの断面図である。受像シートSは、基材1と、基材1上に設けられた受容層2とを備える。
基材1は、フィルム基材を含む。フィルム基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等を例示できる。これらフィルム基材は、延伸されたものであってもよく、未延伸であってもよい。
基材1の厚みについて限定はないが、例えば、1μm以上300μm以下程度である。
受容層2は、昇華性染料の受容機能を持つ。昇華性染料を受容し易い材料としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂等が挙げられ、特に、塩化ビニル樹脂、アクリル-スチレン樹脂またはポリエステルが好ましい。
受容層2の厚みについて限定はないが、例えば、0.1μm以上10μm以下程度である。
受像シートSは、シート全体の可視光領域の光線透過率が10%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは45%以上であり、透明性を有する。ここで、可視光領域とは、波長領域380nm以上780nm以下の光をいう。また、透明性とは、無色透明のみならず、半透明、有色透明を含む。
受像シートSのシート全体の可視光領域の光線透過率は、受像シートSを構成する全構成部材の積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率、つまりは、基材1及び受容層2の積層体の厚み方向における可視光領域の光線透過率を意味する。
可視光領域の光線透過率は、分光光度計(UV-3100PC (株)島津製作所)に、積分球付属装置ISR-3100(島津製作所製)を取り付けた装置により測定したものである。具体的には、シート全体の可視光領域の光線透過率は、この装置の試料光束側に測定対象であるシートを設置し、可視光領域である380nmから780nmの光線透過率を測定したものである。例えば、シート全体の可視光領域の光線透過率が10%以上であるとは、可視光領域の光線透過率が何れも10%以上であることを意味する。
図2Aに示すように、昇華転写方式により受容層2に画像G1(第1画像)を形成して、第1加飾シート10を作製する。昇華転写方式とは、昇華性染料を含有する色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加し、色材層が含有している昇華性染料を受容層2に移行させて画像を形成する画像形成方式である。昇華性染料は、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料、蛍光染料等である。
図2Bに示すように、溶融転写方式により受容層2上に画像G2(第2画像)を形成して、第2加飾シート20を作製する。溶融転写方式とは、溶融インキを含む色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加して、熱エネルギーの印加により溶融、或いは軟化した色材層を、受容層2に層ごと転写して画像を形成する画像形成方式である。溶融インキは、ブラック顔料、メタリック顔料、パール顔料、蛍光顔料等の着色剤である。なお、画像G2を溶融転写方式のみで形成する場合は、第2加飾シート20の受容層2を省略してもよい。
第1加飾シート10のうち、画像G1を形成した領域は、画像を形成していない領域よりも可視光領域の光線透過率が低くなるが、画像G1は昇華性染料による画像であるため、透明性を有する。一方、第2加飾シート20のうち、画像G2を形成した領域の少なくとも一部は、可視光領域の光線透過率が10%未満、好ましくは5%以下であり、隠蔽性を有する。
<加飾品>
本実施形態に係る加飾品は、第1加飾シート10及び第2加飾シート20と、加飾対象物とが一体化されたものである。加飾対象物は、図3Aに示すような、液体等を収容可能な容器Bである。
容器Bは、底面と、底面の外周縁から立ち上がる側壁部とを備え、例えば、円柱状や角柱状である。容器Bの上部は開放されていてもよいし、開閉可能な蓋部が設けられていてもよい。図3Aは、上方ほど縮径し、上端部に蓋部が設けられた、ボトル形状の容器Bの例を示している。
図3A、図3Bに示すように、第1加飾シート10及び第2加飾シート20は、画像形成面が互いに対向するように、容器Bの外周面に一体化される。
容器Bの側壁部は、容器Bが空の状態で加飾品を第1加飾シート10側から見たときに、第2加飾シート20に形成された画像G2を視認できる透明性を有している。ここで言う透明性とは、無色透明のみならず、半透明、有色透明を含む。例えば、容器Bの側壁部は、可視光領域(波長領域380nm以上780nm以下)の光線透過率が10%以上の透明体である。容器Bは、波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が30%以上であることがより好ましく、波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が45%以上であることが特に好ましい。
容器Bの材質としては、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ガラス等が挙げられる。
容器Bに透明度の低い物質、例えば、ミルクティー、コーヒー、野菜ジュース等を入れた状態で加飾品を第1加飾シート10の基材1側から見ると、図4Aに示すように、画像G1のみが視認でき、第2加飾シート20の画像G2は視認できない。第1加飾シート10の受容層2に形成される画像G1を反転画像としておくことで、加飾品を基材1側から見た時に、反転していない状態の画像を見ることができる。
容器Bの内容物は、波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が50%以下であることが好ましく、30%以下であることがより好ましい。画像G1の視認性をよくするために、容器Bの内容物は、波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が5%以上であることが好ましい。また、画像G1と容器Bの内容物との色差ΔE*abが5以上であることが好ましく、10以上であることがより好ましい。
容器Bの中身が無くなった状態で加飾品を第1加飾シート10側から見ると、第1加飾シート10及び容器Bを介して、第2加飾シート20の画像G2が視認できる。図4Bに示すように、画像G1及び画像G2が重なり、画像G1の奥に画像G2が見える、立体感のある斬新な意匠性を有する加飾品となる。
第2加飾シート20の画像G2が形成された領域は、可視光領域の光線透過率が10%未満であり、加飾品を第1加飾シート10側から見た場合、画像G2の後ろ(奥)側は見え難くなっている。そのため、画像G2を際立たせることができる。
第1加飾シート10に形成される画像G1と、第2加飾シート20に形成される画像G2は、一例として、両者を重ね合わせて組み合わせることで、新たな1つの画像を構成するものが挙げられる。具体的には、画像G1が上側、画像G2が下側となるように重ね合わせる。従って、画像G1を前景画像、画像G2を背景画像ということもできる。
第1加飾シート10に形成される画像G1は、前景画像を(左右)反転したものである。画像G1を基材1側から見た場合、反転していない正規の状態の前景画像となる。画像G1でなく、画像G2を反転画像にしてもよい。
上記実施形態では、第1加飾シート10と第2加飾シート20とを別体とする構成について説明したが、図5に示すように、長尺帯状の受像シートに画像G1、G2を離隔して形成し、1本の加飾シート30としてもよい。加飾シート30の長さは、容器Bの外周長と同程度である。画像G1と画像G2との間隔dは、容器Bの側壁部の外周長の半分程度である。
図6に示すように、加飾シート30を容器Bに巻き付けるようにして受容層2側で容器Bと一体化して、加飾品を製造する。
加飾シート10、20、30と容器Bとを一体化する手法は限定されず、例えば、受容層2上に接着層を設けることができる。接着層は、接着層を有する加飾シートの可視光領域の光線透過率が10%以上となる透明性を有するものを用いればよい。
接着層は、接着性を有する成分を含有している。接着性を有する成分としては、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリイミド、合成ゴム等を例示できる。また、接着層は、接着性を有する成分として、複数の成分を含有していてもよい。また、接着層は、接着フィルムや、接着シート(両面接着シート)であってもよい。接着層の厚みは、1μm以上1000μm以下が好ましい。
接着層における接着性を有する成分の含有量は50質量%以上であることが好ましい。この接着性を有する成分のガラス転移温度(Tg)は、35℃未満が好ましく、0℃未満がより好ましい。これにより接着性を向上させることができる。なお、本開示において、Tgは、JIS-K-7121に準拠して、示査走査熱量測定(DSC)により求める値である。
接着層は、加飾シート10、20、30と加飾対象物とを接着して一体化できるものを意味する。接着層は、接着性を有する層のみからなる単層構造を呈するものであってもよく、接着性を有する層を積層した積層構造を呈するものであってもよい。また、フィルム等の両面に接着性を有する層を設けた積層構造を呈するものであってもよい。
真空成形機を用いて、加飾シート10、20、30と容器Bとを一体化させてもよい。
図7に示すように、基材1と受容層2との間に、基材1側から順に離型層3及び剥離層4を設けた、いわゆる中間転写媒体を用いて加飾シートを作製してもよい。中間転写媒体は、受容層2に画像を形成し、中間転写媒体と被転写体とを圧接して加熱し、剥離層4及び受容層2を含む転写層5を被転写体側に熱転写して、被転写体に画像を形成するものである。
剥離層4は、転写層5の可視光領域の光線透過率が10%以上となる透明性を有するものを用いればよい。剥離層4の材料としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
剥離層4の厚さは特に限定されず、例えば0.1μm以上5μm以下程度である。
離型層3は、基材1と剥離層4との間に設けられ、加熱時に受容層2を含めた転写層5を基材1から剥離し易くするものである。熱転写時に、離型層3と剥離層4との間で剥離が生じる。
離型層3は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の如く離型性に優れた材料、あるいはサーマルヘッドの熱によって溶融しない比較的高軟化点の樹脂、あるいはこれらの樹脂にワックス等の熱離型剤を含有させた樹脂から形成する。比較的高軟化点の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリウレタンなどが挙げられる。
図8Aに示すように、昇華転写方式により受容層2に画像G1を形成して、加飾シート12を作製する。また、図8Bに示すように、溶融転写方式により受容層2上に画像G2を形成して、加飾シート22を作製する。
加飾対象物である容器Bの外周面に加飾シート12、22を受容層2側から重ね、基材1側から加熱して、図9に示すように、転写層5を容器Bの外周面に転写する。
受容層2上に接着層を設け、接着層と容器Bの外周面とを接着させると共に、転写層5を基材1から剥離して転写してもよい。受容層2上に接着層をパターン転写してもよい。
離型層3にフィラーを含有させ、剥離層4と離型層3との界面に凹凸を設けてもよい。容器Bに転写層5を転写した際、転写層5(剥離層4)の表面がマット状になる。フィラーの粒径や含有量によって、マットの度合いを調整できる。
基材1及び離型層3を剥離せずに、容器Bと一体化させてもよい。
加飾対象物の容器Bはボトルに限定されず、図10に示す砂時計Tやオイル時計(液体砂時計)のように、容器内で内容物が移動するものであってもよい。例えば、第1領域と第2領域との間で内容物が移動する容器の第1領域の外周面に第1加飾シート10及び第2加飾シート20を一体化させる。第1領域に内容物がある場合、第1加飾シート10の画像G1のみが見え、第2加飾シート20の画像G2は見えない。内容物を第1領域から第2領域に移動させると、第1加飾シート10の画像G1の奥に第2加飾シート20の画像G2が見えるようになる。
図11に示すように、第2加飾シート20Aに溶融転写方式で画像G21及び画像G22を重ねて形成してもよい。下側の画像G21(第3画像)のサイズは、上側の画像G22(第2画像)と同程度か、又は僅かに大きくする。
このような第2加飾シート20Aを容器Bに一体化させた場合、図12に示すように、容器Bの中身が無くなった状態で加飾品を第1加飾シート10側から見ると、第1加飾シート10及び容器Bを介して、第2加飾シート20の画像G22が視認できる。一方、加飾品を第2加飾シート20側から見ると、画像G21が見える。加飾品を見る方向によって異なるデザインにすることができる。
画像G21と画像G22は色相や柄を変え、容器Bの中身が無くたった時に加飾品を第1加飾シート10側から見ると、画像G22とは異なる柄や文字が見えるようにしてもよい。
上記実施形態では、第2加飾シート20の画像G2を溶融転写方式で形成する例について説明したが、可視光領域の光線透過率を10%未満にできればよく、例えば、インクジェット印刷方式、トナー印刷方式、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、スクリーン印刷方式等を例示できる。
なお、本開示は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 基材
2 受容層
3 離型層
4 剥離層
5 転写層
10 第1加飾シート
20 第2加飾シート
30 加飾シート

Claims (8)

  1. 第1基材上に熱転写による第1画像が形成された第1加飾シートと、
    第2基材上に熱転写による第2画像が形成された第2加飾シートと、
    を備え、
    前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上であり、
    前記第2加飾シートの前記第2画像が形成された少なくとも一部の領域の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%未満である、加飾シートセット。
  2. 前記第1画像と前記第2画像とは組み合わせられる画像であり、前記第1画像又は前記第2画像は反転して前記第1加飾シート又は前記第2加飾シートに形成されている、請求項1に記載の加飾シートセット。
  3. 前記第1画像は昇華転写記録方式で形成された画像であり、前記第2画像は溶融転写記録方式で形成された画像である、請求項1又は2に記載の加飾シートセット。
  4. 前記第2基材上に溶融転写記録方式で第3画像が形成されており、前記第2画像は前記第3画像上に形成されている、請求項3に記載の加飾シートセット。
  5. 底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器を備え、
    前記側壁部の外周面の対向する位置で、第1加飾シート及び第2加飾シートが前記容器に一体化され、
    前記第1加飾シートは、第1基材上に熱転写による第1画像が形成されたものであり、前記第1画像形成前の前記第1加飾シート全体の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上であり、前記第1画像の形成面側で前記容器に一体化されており、
    前記第2加飾シートは、第2基材上に熱転写による第2画像が形成されたものであり、前記第2画像が形成された領域の波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%未満であり、前記第2画像の形成面側で前記容器に一体化されたものである、加飾品。
  6. 前記側壁部は、波長領域380nm以上780nm以下の光線透過率が10%以上である、請求項5に記載の加飾品。
  7. 底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器の前記側壁部の外周面の所定位置に、請求項1乃至4のいずれかに記載の加飾シートセットの前記第1加飾シートを前記第1画像の形成面側で一体化させる工程と、
    前記側壁部における前記所定位置と対向する位置に、前記第2加飾シートを前記第2画像の形成面側で一体化させる工程と、
    を備える加飾品の製造方法。
  8. 底面部、及び前記底面部の外周縁から立ち上がる側壁部を有する容器の前記側壁部を加飾する加飾シートであって、
    基材と、前記基材上に昇華転写記録方式で形成された第1画像及び溶融転写記録方式で形成された第2画像とを有し、
    前記第1画像は、前記第2画像に組み合わせられる画像を左右反転した画像であり、
    前記第1画像が形成された領域と、前記第2画像が形成された領域との間隔は、前記側壁部の外周長の半分である、加飾シート。
JP2021155736A 2021-09-24 2021-09-24 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート Pending JP2023046895A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021155736A JP2023046895A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021155736A JP2023046895A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023046895A true JP2023046895A (ja) 2023-04-05

Family

ID=85778255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021155736A Pending JP2023046895A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023046895A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7533447B2 (ja) 中間転写媒体、記録媒体、加飾シート及び加飾品
JP2023046895A (ja) 加飾シートセット、加飾品、加飾品の製造方法及び加飾シート
KR101340976B1 (ko) 염료승화 인쇄용 물전사지
JP7168092B2 (ja) 記録媒体、加飾シート、加飾品、及び加飾品の製造方法
JP6950877B2 (ja) 加飾品の製造方法、加飾シート、及び加飾品
JP7115641B2 (ja) 加飾シート、加飾シートセット、記録媒体セット、加飾品の製造方法、及び加飾品
JP4054569B2 (ja) レーザエッチング用転写材と多色成形品の製造方法
JP2020037195A (ja) 加飾シートの製造方法
JP6467327B2 (ja) 画像形成方法、画像形成物の製造方法、及び、パネルの製造方法
JP7115020B2 (ja) 転写シート、加飾シートの製造方法、及び加飾品の製造方法
WO2021075512A1 (ja) 記録媒体、分離部材付き記録媒体、加飾シート、分離部材付き加飾シート、加飾品、加飾品の製造方法、及び記録媒体と転写シートの組合せ
JP7581627B2 (ja) 分離部材付き記録媒体、加飾シート、加飾品、及び加飾品の製造方法
JP3244597U (ja) 貼り合わせ加飾シート体
WO2022071215A1 (ja) 転写シート、印画物の製造方法、及び加飾品の製造方法
JP7578163B2 (ja) 加飾シート、加飾成形品の製造方法、離型部材付き転写シート、離型部材付き加飾シート、転写シート前駆体、加飾シート前駆体、転写シートの製造方法、加飾シートの製造方法、および加飾物品の製造方法
JP2021123031A (ja) 記録媒体、分離部材付き記録媒体、加飾シート、分離部材付き加飾シート、加飾品、及び加飾品の製造方法
JP5333002B2 (ja) 紙容器用素材及びブランク板、並びに紙容器
JP2016075748A (ja) 熱収縮性筒状ラベル、及びラベル付き容器
JP6226544B2 (ja) 自動二輪車用加飾シート
JP2022092362A (ja) 記録媒体、加飾シート、及び加飾品の製造方法
JP2002002198A (ja) イメージ記録媒体、装飾シート及び装飾構造
JP2018020469A (ja) 印画物及び印画物の形成方法、並びに印画媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240729