JP7112940B2 - ロールスクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚のスクリーンを重ね合わせた状態で吊下支持するロールスクリーンに関し、特に、そのスクリーンの重なり方を調節することにより、室内への採光量を調整可能としたロールスクリーンに関する。
従来、二重に重ね合わせたスクリーンを上下方向に相対移動させて室内への採光量を調節可能としたロールスクリーンがある。
このようなロールスクリーンでは、スクリーンに、光を一部透過させる透光部と、光を遮る遮光部とが縞状に交互に形成され、このスクリーンが二重に重ね合わされた状態で吊下支持されている。そして、操作手段の操作により、前後のスクリーンを上下方向に相対移動させて、透光部と遮光部との重なり具合を調整することにより、採光量を調節可能となっている。
また、2枚のスクリーンを重ね合わせ、それぞれのスクリーンの上端部をそれぞれ別個の巻取軸に巻き取り、或いは巻き戻してスクリーンを昇降可能としたロールスクリーンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されるロールスクリーンでは、操作紐の操作により、常には各巻取軸が同期して同方向に回転されて、2枚のスクリーンが同時に昇降される。また、採光量の調整時には、スクリーンの昇降操作の後、操作紐を逆方向に操作すると、一方の巻取軸のみが所定の回転角度内で回転されて、透光部と遮光部が上下方向に相対移動することにより、透光部に対する遮光部の重なり幅を調整し採光量を調節可能としている。そして、特許文献1に開示されるロールスクリーンでは、スクリーンの相対移動範囲を外部から調整可能としている。
特許第5539836号明細書
特許文献1には、透光部に対する遮光部の重なり幅を調整して採光量を調節する際に、スクリーンの下限に設けられるウェイトバーの高さが上下動してしまうという問題がある。このようなウェイトバーの高さの上下動が生じると、ウェイトバーの下端部からの光漏れが生じることや、気密性を損なうなどの問題が生じる。
特許文献1に開示される調光型ロールスクリーンでは、透光部と遮光部とを上下方向に形成した前後二重のスクリーンを2本の第1及び第2の巻取軸からそれぞれ垂下し、その第1及び第2の巻取軸のうち一方のみを回転させた際に他方を同期回転させる前に空転させて当該前後二重のスクリーンの重なり具合を調整し調光可能としている。
そして、特許文献1に開示される調光型ロールスクリーンでは、前後二重のスクリーンの自重降下を防止するブレーキユニットとして、その操作装置における第1の巻取軸回転用の駆動歯車には第1の捩じりコイルスプリングが、第2の巻取軸回転用の被動歯車には第2の捩じりコイルスプリングが装着されている。特許文献1には、第1の捩じりコイルスプリングと第2の捩じりコイルスプリングの制動力の関係について開示されていないが、その双方の捩じりコイルスプリングの制動力が同一であることが想定される。
しかし、操作力の軽減のためにはその制動力は小さいことが好ましく、その一方で、前後二重のスクリーンの自重降下を防止することが要求されるため、第1及び第2の巻取軸の回転に係る操作性を向上し、好ましくはその操作性と機能性を両立する技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、第1及び第2の巻取軸の回転に係る操作性を向上し、好ましくはその操作性と機能性を両立した調光型のロールスクリーンを提供することにある。
本発明のロールスクリーンは、透光部と遮光部とを形成した前後二重のスクリーンを第1及び第2の巻取軸からそれぞれ垂下し、前記第1の巻取軸の回転操作に伴って前記第2の巻取軸を回転させて当該前後二重のスクリーンを昇降させ、且つ前記第1の巻取軸のみの回転操作で当該前後二重のスクリーンを上下方向に相対移動させる調光型のロールスクリーンであって、前記第1の巻取軸の回転に第1の制動力を付与する第1の制動手段と、前記第2の巻取軸の回転に、第2の制動力を付与する第2の制動手段とを備え、前記第1の制動力は、前記第2の制動力より小さくなるように設定されていることを特徴とする。
また、本発明のロールスクリーンにおいて、前記第1の制動力をT1とし、前記第2の制動力をT2としたとき、前記第1の制動手段及び前記第2の制動手段は、T1=a×T2(0<a<1)を満たすように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のロールスクリーンにおいて、前記第1の制動力及び前記第2の制動力は、前記第1の巻取軸のみを回転させる調光動作中、前記第1の巻取軸が回転しているときに前記第2の巻取軸が停止する状態を維持するように設定されていることを特徴とする。
また、本発明のロールスクリーンにおいて、前記第1の制動手段及び前記第2の制動手段は、捩りコイルスプリングの個数とバネ係数のいずれか一方、又は双方により調節設定可能とするよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来技法よりも操作力の軽減を図り、且つ好適に前後二重のスクリーンの自重降下を防止することができ、第1及び第2の巻取軸の回転に係る操作性を向上し、好ましくはその操作性と機能性を両立した調光型のロールスクリーンを構成することができる。
本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す正面図である。 本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す断面側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態のロールスクリーンにおける操作装置の概略構成を示す断面側面図と、その被動歯車の構成を示す分解斜視図である。 本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける操作装置に対する各巻取軸用の第1及び第2のブレーキユニットの概略構成を示す断面側面図である。 本発明による一実施形態のロールスクリーンの操作装置に対する各巻取軸用の第1及び第2のブレーキユニットの断面正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける第1及び第2のブレーキユニットの作動に係る制動力を示す断面側面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態のロールスクリーンを説明する。尚、本願明細書中、図1に示すロールスクリーンの正面図に対して、図示上方及び図示下方をそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向をロールスクリーンの左側、及び、図示右方向をロールスクリーンの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示すロールスクリーンの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
(ロールスクリーンの構成)
図1は、本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す正面図である。また、図2は、本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す断面側面図である。図1及び図2に示す第1実施形態のロールスクリーンは、取付ブラケット1を介して窓枠等の取付面に取着されるフレーム2の両端に支持ブラケット3が取着され、その支持ブラケット3に2本の巻取軸4a,4bが回転可能に支持されている。
巻取軸4a,4bは、支持ブラケット3に上下方向に所定の間隔を隔てて支持されるとともに、前後方向に僅かにオフセットした状態で支持されている。
巻取軸4aには室外側の第1スクリーン5aの上端部が取着され、巻取軸4bには室内側の第2スクリーン5bの上端部が取着されている。そして、第1及び第2スクリーン5a,5bは各巻取軸4a,4bの後方から近接して重ね合わされるように垂下されており、巻取軸4a,4bにより、第1及び第2スクリーン5a,5bのそれぞれの上端部を巻き取り、或いは巻き戻して第1及び第2スクリーン5a,5bを昇降可能としている。
巻取軸4a,4b内には、それぞれ第1及び第2スクリーン5a,5bの巻上時の操作力を軽減するスプリングモーター41が収容される。
更に、各巻取軸4a,4b内には、詳細に後述するが、各巻取軸4a,4bの回転に対し、それぞれ所定の制動力を付与するための本発明に係るブレーキユニット42a,42b(詳細は後述する。)が収容されている。
ウェイトバー7は、錘部材として機能する部材であり、巻取軸4a,4bと略平行に延びるボトムパイプ6を回転可能に支持するよう構成されている。
そして、第1スクリーン5aの下端部は後方(室外側)からボトムパイプ6の一部に取着され、第2スクリーン5bの下端部は前方(室内側)からボトムパイプ6の一部に取着されている。このため、ウェイトバー7におけるボトムパイプ6は第1及び第2スクリーン5a,5bの調光時に回転する。
第1及び第2スクリーン5a,5bは、光を透過する透光部8と、光を遮光する遮光部9が等間隔で上下方向に縞状に形成されている。そして、第1及び第2スクリーン5a,5bの透光部8が重なる状態では、その透光部8から外光を採り入れ可能であり、第1スクリーン5aの透光部8と第2スクリーン5bの遮光部9が重なる状態(及び第1スクリーン5aの遮光部9と第2スクリーン5bの透光部8が重なる状態)では、外光を遮断可能となっている。
尚、第1及び第2スクリーン5a,5bに設けられる透光部8は高通気性とし、遮光部9は低通気性を持つよう構成することができる。従って、透光部8に対する遮光部9の重なり幅を調整することで、その通気性を調節することもできる。
図1に示す右方の支持ブラケット3には操作装置10が取着され、その操作装置10から無端状のボールチェーン11が垂下されている。そして、ボールチェーン11の操作により、巻取軸4a,4bを同方向に同一速度で回転させて、第1及び第2スクリーン5a,5bを一括して昇降可能となっている。
また、第1及び第2スクリーン5a,5bを昇降操作した後に、ボールチェーン11を逆方向に引くと、下方の巻取軸4bのみを所定角度に限り回転させて、第1スクリーン5aに対して第2スクリーン5bを上下方向に相対移動操作可能となっている。このため、第1及び第2スクリーン5a,5bの透光部8が重なり具合の調節による調光が可能となる。
ボールチェーン11は、コネクタ12で連結されて無端状に形成されるとともに、第1及び第2スクリーン5a,5bの昇降範囲を規制する規制部材13a,13bが取着されている。
そして、第1及び第2スクリーン5a,5bが上限まで引き上げられたとき、規制部材13aは図1に示す操作装置10のケース14の背面側(プーリー15の入口)に当接して、ボールチェーン11の同方向へのそれ以上の操作が阻止される。また、第1及び第2スクリーン5a,5bが下限まで下降したとき、規制部材13bはケース14の前面側(プーリー15の出口)に当接して、ボールチェーン11の同方向へのそれ以上の操作が阻止される。
コネクタ12は、ボールチェーン11のボールを係止するボール係止部と、そのボール係止部を連結する連結部とで構成され、予め設定された引張り力以上の力で引っ張られると、ボール係止部が連結部から外れるようになっている。
次に、操作装置10の具体的構成を説明する。図1に示すように、操作装置10のケース14内にはプーリー15が回転可能に支持され、そのプーリー15にボールチェーン11が掛装されている。そして、ボールチェーン11の操作によりプーリー15が正逆方向に回転される。
そして、操作装置10は、図3(a)に示す構造により、第1及び第2スクリーン5a,5bの昇降操作時の透光部8と遮光部9の重なり具合を調整する機能を有している。
プーリー15には、図3(a)に示す駆動歯車16が一体成形され、その駆動歯車16に噛み合う伝達歯車17がケース14に回転可能に支持されている。
また、ケース14内の上方において、伝達歯車17に噛み合う被動歯車31がケース14に回転可能に支持されている。駆動歯車16と被動歯車31の歯数は同数であり、駆動歯車16の回転に基づいて被動歯車31は駆動歯車16と同方向に同一速度で回転される。
ケース14内に回転可能に支持される被動歯車31には、ボールチェーン11の操作に基づいて回転される駆動歯車16から伝達歯車17を介して回転力が付与され、駆動歯車16と被動歯車31は同一速度で同方向に回転される。
駆動歯車16の中心軸は、巻取軸4bの中心軸と同軸上にあり、駆動歯車16は、巻取軸4bの右端部側に位置するブレーキユニット42bに係合している。また、被動歯車31の中心軸は、巻取軸4aの中心軸と同軸上にあり、被動歯車31は、図3(b)に示すように、歯車部32と伝達軸部33とで構成され、歯車部32が伝達軸部33に回転可能に支持されている。そして、伝達軸部33の中心部に形成された係合孔34が巻取軸4aの右端部側に位置するブレーキユニット42aに係合して、伝達軸部33と巻取軸4aとが一体に回転するようになっている。
歯車部32には径方向に扇状に突出する伝達片35が形成され、伝達軸部33には径方向に扇状に突出する伝達片36が伝達片35の回動軌跡上に設けられている。伝達片35,36は、それぞれ中心に対し60度の範囲で形成される。従って、歯車部32は伝達軸部33に対し最大で240度の範囲で空回り可能である。この角度は、透光部8の上下幅と、巻取軸4a,4bの径によって決まる角度である。
歯車部32の一端にはネジ孔37が形成され、そのネジ孔37にはネジ軸38が螺合されている。ネジ軸38の先端には六角孔39が形成され、六角レンチを嵌合可能となっている。そして、六角レンチでネジ軸38を回動操作することにより、ネジ孔37からのネジ軸38の突出長さを調節可能となっている。
ネジ軸38は歯車部32の回転に基づいてその先端が伝達片36に当接する。従って、ネジ軸38の突出長さを調整すると、歯車部32の伝達片35が伝達軸部33の伝達片36に当接するまでの空回り角度を調整することができる。
ケース14の外側面には、図3(a)に示すように、歯車部32の伝達片35の回動位置を外部から確認するための目視孔40が形成されている。また、ケース14の後方側面には六角レンチを挿通可能とした操作孔41が形成され、伝達片35が目視孔40で目視できる位置に達すると、操作孔41から挿入した六角レンチを六角孔39に容易に嵌合可能となっており、これによりネジ孔37からのネジ軸38の突出長さを調節可能とし、駆動歯車16の回転に対して伝達歯車17を介して回転する被動歯車31の空回り角度を容易に調整できるようにしている。
従って、駆動歯車16の回転に基づいて巻取軸4bが回転され、駆動歯車16の回転に基づいて、伝達歯車17を介して当該空回り角度を有して被動歯車31が回転すると、巻取軸4aが同一速度で同方向に回転するようになっている。
即ち、図2に示すように、巻取軸4bを回転させる駆動歯車16が矢印A方向に回転するとき、伝達片35が伝達片36に当接するまでの角度範囲では、被動歯車31の回転が巻取軸4aに伝達されず、伝達片35が伝達片36に当接すると巻取軸4aが矢印A方向に回転するよう伝達される。
同様に、図2に示すように、巻取軸4bを回転させる駆動歯車16が矢印B方向に回転するとき、伝達片35が伝達片36に当接するまでの角度範囲では、被動歯車31の回転が巻取軸4aに伝達されず、伝達片35が伝達片36に当接すると巻取軸4aが矢印B方向に回転するよう伝達される。
このような動作により、第1及び第2スクリーン5a,5bを一括して昇降操作した後に、ボールチェーン11を逆方向に操作して、駆動歯車16を逆方向に回転させたとき、被動歯車31がほぼ240度回転するまでは、巻取軸4aは回転されず、巻取軸4bのみが回転される。
尚、上述した操作装置10の構成は単なる一例を示したものであり、例えば特許文献1に開示される各種の操作装置10の構成と同様のものとすることができる。
尚、ウェイトバー7は、第1及び第2スクリーン5a,5bに弛みが生じさせないために、第1及び第2スクリーン5a,5bの相対移動を調節動作するよう構成され、即ちウェイトバー7におけるボトムパイプ6は第1及び第2スクリーン5a,5bの調光時に当該第1及び第2スクリーン5a,5bの相対移動に対応して回転するようになっている。
(ブレーキユニット)
図4は、本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける操作装置10に対する各巻取軸用の第1及び第2のブレーキユニット42a,42bの概略構成を示す断面側面図である。また、図5は、第1及び第2のブレーキユニット42a,42bの概略構成を示す断面正面図である。
上述したように、操作装置10のケース14内にはプーリー15が回転可能に支持され、プーリー15には駆動歯車16が一体に形成され、その駆動歯車16に噛み合う伝達歯車17がケース14に回転可能に支持されている。また、ケース14内の上方において、伝達歯車17に噛み合う被動歯車22がケース14に回転可能に支持されている。駆動歯車16と被動歯車22の歯数は同数であり、駆動歯車16の回転に基づいて被動歯車22は駆動歯車16と同方向に同一速度で回転される。
尚、図5に示すように、駆動歯車16、伝達歯車17、及び被動歯車31は、ケース14に対し回転可能に支持されると、更に、ブレーキユニット42a用の円筒部を有する軸カバー27a、及びブレーキユニット42b用の円筒部を有する軸カバー27bが、ケース14に対し回転不能に配置されて、ケース蓋部14cにより蓋着される。
そして、駆動歯車16の中心軸は、巻取軸4bの中心軸と同軸上にあり、駆動歯車16は、巻取軸4bの右端部側に位置するブレーキユニット42bに係合している。また、被動歯車31の中心軸は、巻取軸4aの中心軸と同軸上にあり、被動歯車31を構成する伝達軸部33が巻取軸4aの右端部側に位置するブレーキユニット42aに係合している。ブレーキユニット42a,42bは、各巻取軸4a,4bの回転に対し、それぞれ所定の制動力を付与するように構成される。
より具体的には、図4及び図5に示すように、巻取軸4aの回転に対して制動力T2を付与するブレーキユニット42aは、固定軸23と、回転軸部24と、捻りコイルスプリング25とを備えるように構成される。また、巻取軸4bの回転に対して制動力T1(T1≠T2)を付与するブレーキユニット42bは、固定軸18と、回転軸部19と、捻りコイルスプリング20とを備えるように構成される。
尚、ブレーキユニット42a,42bは、それぞれが持つ捻りコイルスプリング25,20が異なるのみで、同一構造(同一構造の固定軸23,18、更に同一構造の回転軸部24,19)とすることができる。
まず、図5に示すように、ブレーキユニット42aの固定軸23の基端部23aは、ケース14に形成される円筒状の軸受部14aに挿入されると固定ネジ50で固定され、ケース14に対して相対回転不能な軸となる。また、ブレーキユニット42aの回転軸部24は、当該固定軸23の軸周壁をほぼ覆うようにして固定軸23に対し相対回転可能な軸として構成され、回転軸部24の基端側に形成される係合片24aが、被動歯車31を構成する伝達軸部33の中心部に形成される係合孔34(図3参照)に係合する。また、回転軸部24は、巻取軸4aの右端に固着される蓋部43aに対し相対回転不能に嵌合される。
そして、軸カバー27aの円筒部の壁部は、ブレーキユニット42aの回転軸部24及び蓋部43a間に位置するよう配置され、回転軸部24を部分的に覆いながら、回転軸部24及び蓋部43aを回転可能に支持するものとなっている。
また、固定軸23には捩じりコイルスプリング25(本例では、それぞれ同一の制動力を持つ2個の捩じりコイルスプリング25A,25Bで構成しているが、一体のものとして説明する。)が巻着されている。捩じりコイルスプリング25の端部25a,25bは、回転軸部24の内周壁上の一部に突出する突起片26と係合しており、固定軸23に対する回転軸部24の相対回転に制動力T2が常に付与される(即ち、固定軸23に対する巻取軸4aの相対回転に制動力T2が常に付与される。)。
一方、図5に示すように、ブレーキユニット42bの固定軸18の基端部18aは、ケース14に形成される円筒状の軸受部14bに挿入されると固定ネジ50で固定され、ケース14に対して相対回転不能な軸となる。また、ブレーキユニット42bの回転軸部19は、当該固定軸18の軸周壁をほぼ覆うようにして固定軸18に対し相対回転可能な軸として構成され、回転軸部19の基端側に形成される係合片19aが、駆動歯車16の中心部に形成される係合孔(図示略)に係合する。また、回転軸部19は、巻取軸4bの右端に固着される蓋部43bに対し相対回転不能に嵌合される。
そして、軸カバー27bの円筒部の壁部は、ブレーキユニット42bの回転軸部19及び蓋部43b間に位置するよう配置され、回転軸部19を部分的に覆いながら、回転軸部19及び蓋部43bを回転可能に支持するものとなっている。
また、固定軸18には捩じりコイルスプリング20(本例では、1個の捩じりコイルスプリング)が巻着されている。捩じりコイルスプリング20の端部20a,20bは、回転軸部19の内周壁上の一部に突出する突起片21と係合しており、固定軸18に対する回転軸部19の相対回転に制動力T1が常に付与される(即ち、固定軸18に対する巻取軸4bの相対回転に制動力T1が常に付与される。)。
従って、図6(a)に示すように、プーリー15がB方向に回転されると、捩じりコイルスプリング20により制動力T1が常に付与された状態で同時に駆動歯車16及び巻取軸4bが回転され、駆動歯車16の回転は、駆動歯車16と噛合する伝達歯車17を介して被動歯車31における歯車部32に伝達される(図3参照)。歯車部32の回転の回転が(回転転向時には上記調光動作時の空回り角度分を経て)被動歯車31における伝達軸部33に伝達されると、捩じりコイルスプリング25により制動力T2が常に付与された状態で巻取軸4aがB方向に回転される。
同様に、図6(b)に示すように、プーリー15がA方向に回転されると、捩じりコイルスプリング20により制動力T1が常に付与された状態で同時に駆動歯車16及び巻取軸4bが回転され、駆動歯車16の回転は、駆動歯車16と噛合する伝達歯車17を介して被動歯車31における歯車部32に伝達される(図3参照)。歯車部32の回転の回転が(回転転向時には上記調光動作時の空回り角度分を経て)被動歯車31における伝達軸部33に伝達されると、捩じりコイルスプリング25により制動力T2が常に付与された状態で巻取軸4aがA方向に回転される。
ここで、巻取軸4aに付与される制動力T1は、巻取軸4bに付与される制動力T2より小さくなるように設定されている。より具体的には、T1=a×T2(0<a<1)を満たすように、各ブレーキユニット42a,42bが構成されている。これにより、操作力を軽減させることができる。
更に、各ブレーキユニット42a,42bは、調光動作中、巻取軸4aが回転しているときに巻取軸4bが停止する状態を維持するように各ブレーキユニット42a,42bにおける制動力T1,T2が設定されている。即ち、T1=a×T2(0<a<1)を満たしていない場合、或いはT1=a×T2(0<a<1)を満たす場合でも、第1及び第2スクリーン5a,5b及びウェイトバー7の自重により巻取軸4bが停止する状態が維持できなくなるような低トルクとならないように設定する。これにより、操作力の軽減と、前後二重のスクリーンの自重降下を防止する機能性を両立させることができる。
ここで、上記の制動力T1,T2の設定は、同一構造のブレーキユニット42a,42bに対して、捩りコイルスプリングの個数とバネ係数のいずれか一方、又は双方により調節設定することができる。これにより、多種多様なロールスクリーンに対しても容易に適応できるようになり、コストを低減させることができる。例えば、捩りコイルスプリングの個数により上記の制動力T1,T2の設定を行う場合では、図5に係る捩りコイルスプリング25について、捩りコイルスプリング20と同一のバネ係数のものを複数個設けることで調節する構成とすることで(例えば、図5に示す例では、捩りコイルスプリング20と同一のバネ係数とした捩りコイルスプリング25A,25B)よりコストを低減し、適応性の高いものとすることができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、ブレーキユニット42a,42bとして構成し、その捩りコイルスプリング20,25について制動力を調節する例を説明したが、巻取軸4aに付与される制動力T1、及び巻取軸4bに付与される制動力T2について調節する形態であればよい。例えば、特許文献1に開示されるように、駆動歯車及び被動歯車に対して直接的に巻き付ける捩りコイルスプリングを調節してもよいし、そのような駆動歯車及び被動歯車に対して直接的に巻き付ける捩りコイルスプリングと、上記実施形態に係るブレーキユニット42a,42bとの組み合わせで、総合的に、巻取軸4aに付与される制動力T1、及び巻取軸4bに付与される制動力T2について調節する形態としてもよい。また、捩りコイルスプリングの個数とバネ係数のいずれか一方、又は双方により設定することを好適例として説明したが、ゴム材やカーボン材等の摩擦力で制動力を発生させる構造で構成することや、これをコイルスプリングの付勢力とを加味して調節したものとしてもよい。
また、上述した実施形態の例では、第1及び第2スクリーン5a,5bにおいて、光を透過する透光部8と、光を遮光する遮光部9が等間隔で上下方向に縞状に形成されている例を説明したが、これに限定する必要はなく、透光部8と遮光部9の形状やピッチは任意であり、相対移動により採光量の調整可能とする任意態様で前後二重のスクリーンを構成するものであればよい。
本発明によれば、従来技法よりも操作力の軽減を図り、且つ前後二重のスクリーンの自重降下を防止することができるので、調光型のロールスクリーンの用途に有用である。
1 取付ブラケット
2 フレーム
3 支持ブラケット
4a,4b 巻取軸
5a 第1スクリーン
5b 第2スクリーン
6 ボトムパイプ
7 ウェイトバー(錘部材)
8 透光部
9 遮光部
10 操作装置
11 ボールチェーン
20,25 捩りコイルスプリング
42a,42b ブレーキユニット

Claims (4)

  1. 透光部と遮光部とを形成した前後二重のスクリーンを第1及び第2の巻取軸からそれぞれ垂下し、前記第1の巻取軸の回転操作に伴って前記第2の巻取軸を回転させて当該前後二重のスクリーンを昇降させ、且つ前記第1の巻取軸のみの回転操作で当該前後二重のスクリーンを上下方向に相対移動させる調光型のロールスクリーンであって、
    前記第1の巻取軸の回転に第1の制動力を付与する第1の制動手段と、
    前記第2の巻取軸の回転に、第2の制動力を付与する第2の制動手段とを備え、
    前記第1の制動力は、前記第2の制動力より小さくなるように設定されていることを特徴とするロールスクリーン。
  2. 前記第1の制動力をT1とし、前記第2の制動力をT2としたとき、
    前記第1の制動手段及び前記第2の制動手段は、T1=a×T2(0<a<1)を満たすように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のロールスクリーン。
  3. 前記第1の制動力及び前記第2の制動力は、前記第1の巻取軸のみを回転させる調光動作中、前記第1の巻取軸が回転しているときに前記第2の巻取軸が停止する状態を維持するように設定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のロールスクリーン。
  4. 前記第1の制動手段及び前記第2の制動手段は、捩りコイルスプリングの個数とバネ係数のいずれか一方、又は双方により調節設定可能とするよう構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のロールスクリーン。
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