JP7018740B2 - ロールスクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、複数枚のスクリーンを重ね合わせた状態で吊下支持するロールスクリーンに関し、特に、そのスクリーンの重なり方を調節することにより、室内への採光量を調整可能としたロールスクリーンに関する。
従来、二重に重ね合わせたスクリーンを上下方向に相対移動させて室内への採光量を調節可能としたロールスクリーンがある。
このようなロールスクリーンでは、スクリーンに、光を一部透過させる透光部と、光を遮る遮光部とが縞状に交互に形成され、このスクリーンが二重に重ね合わされた状態で吊下支持されている。そして、操作手段の操作により、前後のスクリーンを上下方向に相対移動させて、透光部と遮光部との重なり具合を調整することにより、採光量を調節可能となっている。
また、2枚のスクリーンを重ね合わせ、それぞれのスクリーンの上端部をそれぞれ別個の巻取軸に巻き取り、或いは巻き戻してスクリーンを昇降可能としたロールスクリーンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されるロールスクリーンでは、操作紐の操作により、常には各巻取軸が同期して同方向に回転されて、2枚のスクリーンが同時に昇降される。また、採光量の調整時には、スクリーンの昇降操作の後、操作紐を逆方向に操作すると、一方の巻取軸のみが所定の回転角度内で回転されて、透光部と遮光部が上下方向に相対移動することにより、透光部に対する遮光部の重なり幅を調整し採光量を調節可能としている。そして、特許文献1に開示されるロールスクリーンでは、スクリーンの相対移動範囲を外部から調整可能としている。
一方、2枚のスクリーンを重ね合わせ、それぞれのスクリーンの上端部を二重構造の巻取軸で巻き取り、或いは巻き戻してスクリーンを昇降可能としたロールスクリーンが開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の技法では、それぞれのスクリーンの下端部にそれぞれ個別に2つのウェイトバーを取着し、この2つのウェイトバーを収容する単一のカバーを設け、このカバーを2つのウェイトバーに対し自重により相対移動可能にして、透光部に対する遮光部の重なり幅を調整する際に、2つのウェイトバーの相対的な上下動をそのカバー内部で行わせるように構成している。
特許第5539836号明細書 特許第4800876号明細書
特許文献1に開示される技法では、透光部に対する遮光部の重なり幅を調整して採光量を調節する際に、スクリーンの下限に設けられるウェイトバーの高さが上下動してしまうという問題がある。このようなウェイトバーの高さの上下動が生じると、ウェイトバーの下端部からの光漏れが生じることや、気密性を損なうなどの問題が生じる。
また、特許文献2に開示される技法では、2つのウェイトバーを収容する単一のカバーが当該採光量の調整に必要な分だけ高さ方向に大型化してしまい意匠性を損なうという問題がある。
このため、錘部材(ウェイトバー)が下限位置にあるときの前後二重のスクリーンの相対移動による採光量の調整時に、ウェイトバーの大型化を抑えつつウェイトバーの上下動を抑制し、採光量を調節可能な態様でその下方からの光漏れを抑制することや、通気量を調節可能な態様で気密性を高める技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、錘部材(ウェイトバー)が下限位置にあるときの前後二重のスクリーンの相対移動による採光量の調整時に、ウェイトバーの大型化を抑えつつウェイトバーの上下動を抑制可能としたロールスクリーンを提供することにある。
更に、本発明による態様のロールスクリーンは、2本の巻取軸からそれぞれスクリーンを吊下し前後二重のスクリーンを昇降可能とするロールスクリーンであって、前後二重のスクリーンにおける後側の第1スクリーンを巻き取り、或いは巻戻し可能とする第1の巻取軸と、前後二重のスクリーンにおける前側の第2スクリーンを巻き取り、或いは巻戻し可能とする第2の巻取軸と、当該前後二重のスクリーンを張設するための錘部材とを備え、前記錘部材が下限に位置したときに当該前後二重のスクリーンがそれぞれ前記第1の巻取軸及び前記第2の巻取軸における巻上げ回転方向の端部とは逆側の端部から垂下するよう当該前後二重のスクリーンの最上部が保持され、前記錘部材が下限に位置したときの調光操作で、前記第2スクリーンが前記第2の巻取軸によって巻き取られる一方で、その巻取量とほぼ同量の逆巻していた前記第1スクリーンが前記第1の巻取軸によって巻き戻され、前記錘部材の上下動を抑制するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明による態様のロールスクリーンにおいて、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンは、それぞれ透光部及び遮光部を有し、当該前後二重のスクリーンにおける透光状態と遮光状態の切り替えを可能とするよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明による態様のロールスクリーンにおいて、前記錘部材が下限に位置したときの調光操作の開始時に、前記第2の巻取軸を回転させるとともに前記第1の巻取軸に対し空回りさせる機構を備えることを特徴とする。
また、本発明による態様のロールスクリーンにおいて、前記錘部材が下限に位置したときの調光操作時に前記錘部材は前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンの相対移動を調節動作するよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、錘部材(ウェイトバー)が下限位置にあるときの前後二重のスクリーンの相対移動による採光量の調整時に、ウェイトバーの大型化を抑えつつウェイトバーの上下動を抑制可能となる。
本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す正面図である。 本発明による一実施形態のロールスクリーンの概略構成を示す断面側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態のロールスクリーンにおける操作装置の概略構成を示す断面側面図と、その被動歯車の構成を示す分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける被動歯車の空回り動作を示す断面側面図である。 (a)乃至(d)は、それぞれ本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける全体動作を説明するための断面側面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態のロールスクリーンを説明する。尚、本願明細書中、図1に示すロールスクリーンの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスクリーンの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向をロールスクリーンの左側、及び、図示右方向をロールスクリーンの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示すロールスクリーンの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
(ロールスクリーンの構成)
まず、本発明による第1実施形態のロールスクリーンを図面に従って説明する。図1及び図2に示す第1実施形態のロールスクリーンは、取付ブラケット1を介して窓枠等の取付面に取着されるフレーム2の両端に支持ブラケット3が取着され、その支持ブラケット3に2本の巻取軸4a,4bが回転可能に支持されている。
巻取軸4a,4bは、支持ブラケット3に上下方向に所定の間隔を隔てて支持されるとともに、前後方向に僅かにオフセットした状態で支持されている。
巻取軸4aには室外側の第1スクリーン5aの上端部が取着され、巻取軸4bには室内側の第2スクリーン5bの上端部が取着されている。そして、第1及び第2スクリーン5a,5bは巻取軸4a,4bから近接して重ね合わされるように垂下されている。
巻取軸4a,4b内には、それぞれ第1及び第2スクリーン5a,5bの巻上時の操作力を軽減するスプリングモーター41、及び各巻取軸4a,4bの回転トルクに所定の制動力を付与するブレーキユニット42等が収容されている。
ウェイトバー7は、錘部材として機能する部材であり、巻取軸4a,4bと略平行に延びるボトムパイプ6を回転可能に支持するよう構成されている。
そして、第1スクリーン5aの下端部は後方(室外側)からボトムパイプ6の一部に取着され、第2スクリーン5bの下端部は前方(室内側)からボトムパイプ6の一部に取着されている。このため、ウェイトバー7におけるボトムパイプ6は第1及び第2スクリーン5a,5bの調光時に回転する。
本例では、特に、図2に示すようにウェイトバー7が下限に位置したときに、当該前後二重のスクリーンを構成する第1及び第2スクリーン5a,5bがそれぞれ巻取軸4a及び巻取軸4bにおける巻上げ回転方向の端部とは逆側の端部から垂下するよう当該前後二重のスクリーンの最上部が保持されている。
つまり、図2に示すように、巻取軸4a,4bは共に、第1及び第2スクリーン5a,5bを下降させるときは図示B方向に回転し、第1及び第2スクリーン5a,5bを上昇させるときは図示A方向に回転するが、ウェイトバー7が下限に位置したときに、巻取軸4a,4bでは、それぞれその室内側から第1及び第2スクリーン5a,5bを支持し、後方(室外側)から垂下させて巻き取る「逆巻き」とする構成としている。
このため、巻取軸4aから垂下する第1スクリーン5aは、巻取軸4bの後方(室外側)から垂下し、巻取軸4bから垂下する第2スクリーン5bは、巻取軸4bの下方まで伸びるフレーム2の案内部位2aにより、巻取軸4bの中心よりも後方(室外側)からの垂下へと案内される。案内部位2aは、巻取軸4a,4bが室内側下方からも視認しにくくなるように隠し意匠性を上げる効果もある。これにより、第1及び第2スクリーン5a,5bは巻取軸4a,4bから近接して重ね合わされ、第1及び第2スクリーン5a,5bのそれぞれの上端部をそれぞれ別個の巻取軸4a,4bに巻き取り、或いは巻き戻して第1及び第2スクリーン5a,5bを昇降可能としている。
第1及び第2スクリーン5a,5bは、光を透過する透光部8と、光を遮光する遮光部9が等間隔で上下方向に縞状に形成されている。そして、第1及び第2スクリーン5a,5bの透光部8が重なる状態では、その透光部8から外光を採り入れ可能であり、第1及び第2スクリーン5a,5bの透光部8と遮光部9が重なる状態では、外光を遮断可能となっている。
尚、第1及び第2スクリーン5a,5bに設けられる透光部8は高通気性とし、遮光部9は低通気性を持つよう構成することができる。従って、透光部8に対する遮光部9の重なり幅を調整することで、その通気性を調節することもできる。
図1に示す右方の支持ブラケット3には操作装置10が取着され、その操作装置10から無端状のボールチェーン11が垂下されている。そして、ボールチェーン11の操作により、巻取軸4a,4bを同方向に同一速度で回転させて、第1及び第2スクリーン5a,5bを一括して昇降可能となっている。
また、第1及び第2スクリーン5a,5bを昇降操作した後に、ボールチェーン11を逆方向に引くと、下方の巻取軸4bのみを所定角度に限り回転させて、第1スクリーン5aに対して第2スクリーン5bを上下方向に相対移動操作可能となっている。
ボールチェーン11は、コネクタ12で連結されて無端状に形成されるとともに、第1及び第2スクリーン5a,5bの昇降範囲を規制する規制部材13a,13bが取着されている。
そして、第1及び第2スクリーン5a,5bが上限まで引き上げられたとき、規制部材13aは図1に示す操作装置10のケース14の背面側(プーリー15の入口)に当接して、ボールチェーン11の同方向へのそれ以上の操作が阻止される。また、第1及び第2スクリーン5a,5bが下限まで下降したとき、規制部材13bはケース14の前面側(プーリー15の出口)に当接して、ボールチェーン11の同方向へのそれ以上の操作が阻止される。
コネクタ12は、ボールチェーン11のボールを係止するボール係止部と、そのボール係止部を連結する連結部とで構成され、あらかじめ設定された引張り力以上の力で引っ張られると、ボール係止部が連結部から外れるようになっている。
次に、操作装置10の具体的構成を説明する。図1に示すように、操作装置10のケース14内にはプーリー15が回転可能に支持され、そのプーリー15にボールチェーン11が掛装されている。そして、ボールチェーン11の操作によりプーリー15が正逆方向に回転される。
そして、操作装置10は、図3(a)に示す構造により、第1及び第2スクリーン5a,5bの昇降操作時の透光部8と遮光部9の重なり具合を調整する機能を有している。
プーリー15には、図3(a)に示す駆動歯車16が一体成形され、その駆動歯車16に噛み合う伝達歯車17がケース14に回転可能に支持されている。
また、ケース14内の上方において、伝達歯車17に噛み合う被動歯車31がケース14に回転可能に支持されている。駆動歯車16と被動歯車31の歯数は同数であり、駆動歯車16の回転に基づいて被動歯車31は駆動歯車16と同方向に同一速度で回転される。
ケース14内に回転可能に支持される被動歯車31には、ボールチェーン11の操作に基づいて回転される駆動歯車16から伝達歯車17を介して回転力が付与され、駆動歯車16と被動歯車31は同一速度で同方向に回転される。
駆動歯車16の中心軸は、巻取軸4bの中心軸と同軸上にあり、駆動歯車16は、巻取軸4bの右端部側に位置して相対回転不能に係合している。また、被動歯車31の中心軸は、巻取軸4aの中心軸と同軸上にあり、被動歯車31は、図3(b)に示すように、歯車部32と伝達軸部33とで構成され、歯車部32が伝達軸部33に回転可能に支持されている。そして、伝達軸部33の中心部に形成された係合孔34が巻取軸4aの右端部に係合して、伝達軸部33と巻取軸4aとが一体に回転するようになっている。
歯車部32には径方向に扇状に突出する伝達片35が形成され、伝達軸部33には径方向に扇状に突出する伝達片36が伝達片35の回動軌跡上に設けられている。伝達片35,36は、それぞれ中心に対し60度の範囲で形成される。従って、歯車部32は伝達軸部33に対し最大で240度の範囲で空回り可能である。この角度は、透光部8の上下幅と、巻取軸4a,4bの径によって決まる角度である。
歯車部32の一端にはネジ孔37が形成され、そのネジ孔37にはネジ軸38が螺合されている。ネジ軸38の先端には六角孔39が形成され、六角レンチを嵌合可能となっている。そして、六角レンチでネジ軸38を回動操作することにより、ネジ孔37からのネジ軸38の突出長さを調節可能となっている。
ネジ軸38は歯車部32の回転に基づいてその先端が伝達片36に当接する。従って、ネジ軸38の突出長さを調整すると、歯車部32の伝達片35が伝達軸部33の伝達片36に当接するまでの空回り角度を調整することができる。
ケース14の外側面には、図3(a)に示すように、歯車部32の伝達片35の回動位置を外部から確認するための目視孔40が形成されている。また、ケース14の後方側面には六角レンチを挿通可能とした操作孔41が形成され、伝達片35が目視孔40で目視できる位置に達すると、操作孔41から挿入した六角レンチを六角孔39に容易に嵌合可能となっており、これによりネジ孔37からのネジ軸38の突出長さを調節可能とし、駆動歯車16の回転に対して伝達歯車17を介して回転する被動歯車31の空回り角度を容易に調整できるようにしている。
従って、駆動歯車16の回転に基づいて巻取軸4bが回転され、駆動歯車16の回転に基づいて、伝達歯車17を介して当該空回り角度を有して被動歯車31が回転すると、巻取軸4aが同一速度で同方向に回転するようになっている。
即ち、図2に示すように、巻取軸4bを回転させる駆動歯車16が矢印A方向に回転するとき、伝達片35が伝達片36に当接するまでの角度範囲では、被動歯車31の回転が巻取軸4aに伝達されず、伝達片35が伝達片36に当接すると巻取軸4aが矢印A方向に回転するよう伝達される。
同様に、図2に示すように、巻取軸4bを回転させる駆動歯車16が矢印B方向に回転するとき、伝達片35が伝達片36に当接するまでの角度範囲では、被動歯車31の回転が巻取軸4aに伝達されず、伝達片35が伝達片36に当接すると巻取軸4aが矢印B方向に回転するよう伝達される。
このような動作により、第1及び第2スクリーン5a,5bを一括して昇降操作した後に、ボールチェーン11を逆方向に操作して、駆動歯車16を逆方向に回転させたとき、被動歯車31がほぼ240度回転するまでは、巻取軸4aは回転されず、巻取軸4bのみが回転される。
従って、操作装置10は、図4(a)に示す被動歯車31における伝達片36と伝達片35との相対角度位置から、図4(b)に示すように歯車部32を伝達軸部33に対し約240度の範囲で空回りさせることができ、これにより、巻取軸4bを回転させるとともに巻取軸4aに対し空回りさせる連動回転調節機構(駆動歯車16、伝達歯車17及び被動歯車31)を構成することができる。
尚、上述した操作装置10の構成は単なる一例を示したものであり、例えば特許文献1に開示される各種の操作装置10の構成と同様のものとすることができる。
尚、第1及び第2スクリーン5a,5bは、ウェイトバー7を下限位置まで下降させたとき、図2に示すように、巻取軸4a,4bに対し所定量の余巻が残るように取着されている。上述したように、巻取軸4a,4bには、図3に示すような、ウェイトバー7が下限に位置したときの調光操作の開始時に、巻取軸4bを回転させるとともに巻取軸4aに対し空回りさせる連動回転調節機構(駆動歯車16、伝達歯車17及び被動歯車31)が設けられている。そして、ウェイトバー7が下限に位置したときの調光操作時に、第2スクリーン5bが巻取軸4bによって巻き取られる一方で、同時に、その巻取量とほぼ同量の逆巻していた第1スクリーン5aが巻取軸4aによって巻き戻され(吐き出され)ると、ウェイトバー7は、第1及び第2スクリーン5a,5bに弛みが生じさせないために、第1及び第2スクリーン5a,5bの相対移動を調節動作するよう構成され、即ちウェイトバー7におけるボトムパイプ6は第1及び第2スクリーン5a,5bの調光時に当該第1及び第2スクリーン5a,5bの相対移動に対応して回転するようになっている。
(ロールスクリーンの動作)
本実施形態では、上述したように、ウェイトバー7が下限に位置したときに、当該前後二重のスクリーンを構成する第1及び第2スクリーン5a,5bがそれぞれ巻取軸4a及び巻取軸4bにおける巻上げ回転方向の端部とは逆側の端部から垂下するよう当該前後二重のスクリーンの最上部が保持される構成とし、ウェイトバー7におけるボトムパイプ6は第1及び第2スクリーン5a,5bの各下端を取着し調光時に回転するよう構成されている。
また、この第1及び第2スクリーン5a,5bの配回しと、連動回転調節機構(駆動歯車16、伝達歯車17及び被動歯車31)による巻取軸4bの回転に対する巻取軸4aの空回りとを調整することで、ウェイトバー7が下限位置にあるときの前後二重のスクリーンの相対移動による採光量の調整時に、ウェイトバー7の上下動を抑制可能としている。
より具体的に、図5を参照して、本実施形態のロールスクリーンにおける全体動作を説明する。図5(a)乃至(d)は、それぞれ本発明による一実施形態のロールスクリーンにおける全体動作を説明するための断面側面図である。
まず、図5(a)は、ウェイトバー7が下限位置にあるときの状態を示している。第1及び第2スクリーン5a,5bの下降動作は、巻取軸4a,4bを共に図2に示すB方向に回転させることで為される。そして、規制部材13bが図1に示すケース14の前面側(プーリー15の出口)に当接して、ボールチェーン11の同方向へのそれ以上の操作が阻止されたとき、ウェイトバー7が下限位置の状態となる。本例では、ウェイトバー7が床面から高さhにあるときに下限位置となるよう設定されている。
図5(a)に示す下限位置状態から、室内側のボールチェーン11を下方に引くことで(白抜き矢印方向)、巻取軸4aは回転せず空回りし巻取軸4bが図示時計方向に回転する。そして、巻取軸4bが図5(a)に示す状態から約180°回転した状態になると、巻取軸4aの空回りが終了する位置になり、図5(b)に示すように調光開始状態となる。
尚、図5(a)から図5(b)に示すように遷移させる動作においても、ウェイトバー7はほぼ上下動することなく床面から高さhに保持される。
図5(b)に示す下限位置状態から、室内側のボールチェーン11を更に下方に引くことで(白抜き矢印方向)、図5(c)に示すように、巻取軸4a,4bが同期して、図示時計方向に回転する。このため、実線矢印で示すように、第2スクリーン5bが巻取軸4bによって巻き取られる一方で、同時に、その巻取量とほぼ同量の逆巻していた第1スクリーン5aが巻取軸4aによって巻き戻され(吐き出され)、ウェイトバー7はほとんど上下動することなく調光可能となる。
ただし、本実施形態の調光操作は、図5(c)に示す状態で、室内側及び室外側のボールチェーン11を交互に下方に引くことでも可能であるが、ウェイトバー7の上下動を抑制して第1及び第2スクリーン5a,5bの昇降操作時の透光部8と遮光部9の重なり具合を微調整したいときは、図5(a)乃至図5(c)の一例の操作を行う必要がある。
図5(c)に示す下限位置状態から、室内側のボールチェーン11を更に下方に引くことで(白抜き矢印方向)、図5(d)に示すように、巻取軸4a,4bが同期して、図示時計方向に回転し、ウェイトバー7を上昇させることができる。
このように、前後二重のスクリーンを構成する第1スクリーン5a及び第2スクリーン5bが、それぞれ透光部8及び遮光部9を有するよう構成することで、当該前後二重のスクリーンにおける透光状態と遮光状態の切り替えが可能となる。これにより、第1及び第2スクリーン5a,5bの相対移動で、採光量を調節することができる。また、透光部8は高通気性とし、遮光部9は低通気性を持つよう構成することができる。従って、透光部8に対する遮光部9の重なり幅を調整することで、その通気性を調節することもできる。
特に、ウェイトバー7が下限位置にあるときに、ボールチェーン11を操作して調光操作を行うときは、ウェイトバー7の上下動を抑えることができ、採光量を調節可能な態様でウェイトバー7の下方からの光漏れを抑制することや、通気量を調節可能な態様でウェイトバー7の下方からの気密性を高めることができる。
また、本実施形態に係るウェイトバー6及びボトムカバー7の上下動抑制構造によれば、特許文献2の技法のように、それぞれのスクリーンの下端部にそれぞれ個別に2つのウェイトバーを取着し、この2つのウェイトバーを収容する単一のカバーを設け、このカバーを2つのウェイトバーに対し自重により相対移動可能に構成するよりも、ウェイトバー6及びボトムカバー7の小型化にも寄与することとなる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、巻取軸4a,4bの回転操作のためにボールチェーンによる操作を例に説明したが、紐状の操作コードよる回転操作としてもよいし、巻取軸4a,4bを電動で回転操作するロールスクリーンでもよい。
また、上述した実施形態の例では、第1及び第2スクリーン5a,5bにおいて、光を透過する透光部8と、光を遮光する遮光部9が等間隔で上下方向に縞状に形成されている例を説明したが、これに限定する必要はなく、透光部8と遮光部9の形状やピッチは任意であり、相対移動により採光量の調整可能とする任意態様で前後二重のスクリーンを構成するものであればよい。
本発明によれば、前後二重のスクリーンの相対移動による採光量の調整時、更には昇降操作の切り替え時に、ウェイトバーの大型化を抑えつつウェイトバーの上下動を抑制可能となるので、前後二重のスクリーンを有するロールスクリーンの用途に有用である。
1 取付ブラケット
2 フレーム
2a 案内部位
3 支持ブラケット
4a,4b 巻取軸
5a 第1スクリーン
5b 第2スクリーン
6 ボトムパイプ
7 ウェイトバー(錘部材)
8 透光部
9 遮光部
10 操作装置
11 ボールチェーン

Claims (4)

  1. 2本の巻取軸からそれぞれスクリーンを吊下し前後二重のスクリーンを昇降可能とするロールスクリーンであって、
    前後二重のスクリーンにおける後側の第1スクリーンを巻き取り、或いは巻戻し可能とする第1の巻取軸と、
    前後二重のスクリーンにおける前側の第2スクリーンを巻き取り、或いは巻戻し可能とする第2の巻取軸と、
    当該前後二重のスクリーンを張設するための錘部材とを備え、
    前記錘部材が下限に位置したときに当該前後二重のスクリーンがそれぞれ前記第1の巻取軸及び前記第2の巻取軸における巻上げ回転方向の端部とは逆側の端部から垂下するよう当該前後二重のスクリーンの最上部が保持され、
    前記錘部材が下限に位置したときの調光操作で、前記第2スクリーンが前記第2の巻取軸によって巻き取られる一方で、その巻取量とほぼ同量の逆巻していた前記第1スクリーンが前記第1の巻取軸によって巻き戻され、前記錘部材の上下動を抑制するよう構成したことを特徴とするロールスクリーン。
  2. 前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンは、それぞれ透光部及び遮光部を有し、当該前後二重のスクリーンにおける透光状態と遮光状態の切り替えを可能とするよう構成されていることを特徴とする、請求項に記載のロールスクリーン。
  3. 前記錘部材が下限に位置したときの調光操作の開始時に、前記第2の巻取軸を回転させるとともに前記第1の巻取軸に対し空回りさせる機構を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のロールスクリーン。
  4. 前記錘部材が下限に位置したときの調光操作時に前記錘部材は前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンの相対移動を調節動作するよう構成されていることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のロールスクリーン。
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