JP6640511B2 - 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置 - Google Patents

日射遮蔽装置の駆動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6640511B2
JP6640511B2 JP2015191811A JP2015191811A JP6640511B2 JP 6640511 B2 JP6640511 B2 JP 6640511B2 JP 2015191811 A JP2015191811 A JP 2015191811A JP 2015191811 A JP2015191811 A JP 2015191811A JP 6640511 B2 JP6640511 B2 JP 6640511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear member
internal gear
rotation
carrier
locked state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015191811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066675A (ja
Inventor
慶弘 ▲高▼山
慶弘 ▲高▼山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachikawa Corp
Original Assignee
Tachikawa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachikawa Corp filed Critical Tachikawa Corp
Priority to JP2015191811A priority Critical patent/JP6640511B2/ja
Publication of JP2017066675A publication Critical patent/JP2017066675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6640511B2 publication Critical patent/JP6640511B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Blinds (AREA)

Description

本発明は、日射遮蔽部材を移動させる操作力を日射遮蔽部材に伝えるための日射遮蔽装置の駆動力伝達装置に関する。
従来、日射遮蔽装置の中の一種類である横型ブラインドには、操作コードの操作により巻取軸を回転駆動して、スラットを昇降および角度調節可能としたものがある(特許文献1参照)。すなわち、巻取軸から昇降コードを繰り出すことによりスラットが下降され、巻取軸に昇降コードを巻き取ることによりスラットが引き上げられる。また、スラットの昇降動作が始まる前には、スラットが回動され、各スラットがほぼ全閉状態まで回動された状態で昇降される。
特開2014−221970号公報
ところで、スラットの昇降動作における初動において各スラットを回動させるときに、巻取軸を回転させる操作の速度が過度に速いと、スラットの回動不足が生じることがある。すなわち、巻取軸の回転させる操作の速度が過度に速いと、それに伴うラダーコードの移動に対してスラットの回動が追従できないことがある。このようなスラットの追従不足は、美観を損ねる。
なお、上述したスラットの追従不足は、日射遮蔽部材の移動速度のなかで、日射遮蔽部材が移動し始める初動での速度に起因した課題である。そして、各種のブラインドやロールスクリーンなどを含む日射遮蔽装置においては、日射遮蔽部材の初動に対し、初動以外よりも低い移動速度が求められるシーンもあれば、反対に、初動以外よりも高い移動速度が求められるシーンもある。
本発明は、日射遮蔽部材の初動における移動速度を初動以外に対して変えることを可能とした日射遮蔽装置の駆動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための日射遮蔽装置の駆動力伝達装置は、日射遮蔽部材の移動を操作する操作部の操作により回転する入力軸と、前記日射遮蔽部材を移動させる力を出力する駆動軸と、前記入力軸と前記駆動軸との間において、前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する駆動力伝達部とを備える。前記駆動力伝達部は、太陽歯車部材と、前記太陽歯車部材の周囲に位置し、前記太陽歯車部材と噛合する遊星歯車部材と、前記遊星歯車部材を前記太陽歯車部材に対し自転および公転可能に支持すると共に、前記遊星歯車部材の公転と共に公転するように構成されたキャリアと、前記遊星歯車部材の外側に位置し前記遊星歯車部材と噛合する内歯車部材と、前記内歯車部材を回転可能に収容するケースとを備える。前記太陽歯車部材、前記キャリア、前記内歯車部材のうち、何れか1つが、前記入力軸と接続される入力部であり、前記入力部以外の1つが、前記駆動軸と接続される出力部であり、残りの1つが、前記ケースに対して回転しない状態である係止状態を有する固定部である。前記固定部の状態を前記入力軸の回転における初動において前記係止状態に設定すると共に、前記初動以降において前記係止状態が解除された状態に切り替える切替部をさらに備える。前記係止状態では、前記太陽歯車部材の歯数と前記内歯車部材の歯数とに基づく変速比に従って前記出力部を回転し、前記係止状態が解除されることによって、前記変速比に従った回転とは異なる速さの回転で前記出力部を回転する。
上記日射遮蔽装置の駆動力伝達装置において、前記入力部が前記太陽歯車部材であり、前記出力部が前記キャリアであり、前記固定部が前記内歯車部材であり、前記切替部は、前記ケースと前記内歯車部材との間で、前記ケースに対する前記内歯車部材の回転を制御するクラッチプレートであって、前記クラッチプレートが前記内歯車部材を前記係止状態に設定しているとき、前記キャリアは、前記太陽歯車部材に入力された回転を減速して前記駆動軸を回転し、前記クラッチプレートが前記内歯車部材の係止状態を解除することによって、前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続され、前記キャリアは、前記太陽歯車部材に入力された回転と同じ速度で前記駆動軸を回転するようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置の駆動力伝達装置において、前記クラッチプレートは、前記内歯車部材と前記ケースとの間において、前記内歯車部材に前記内歯車部材に対して回転不能に配置され、前記ケースの内面と接触する接触面を備え、前記ケースは、前記内面に前記接触面と対向する対向面を備え、前記クラッチプレートは、前記接触面が前記対向面と接触しているとき、前記内歯車部材を前記係止状態に設定し、前記接触面が前記対向面と離れているとき、前記内歯車部材の前記係止状態を解除するようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置の駆動力伝達装置において、前記キャリアは、前記駆動軸が接続される軸接続部を備え、前記クラッチプレートは、中央部に挿通孔を備え、前記軸接続部は、前記クラッチプレートの挿通孔に挿通され、前記軸接続部の外周面および前記挿通孔の内周面のうちで何れか一方は突起を有し、前記突起を備えない他方は、前記突起が係合するカム溝を有し、前記カム溝は、前記内歯車部材を前記係止状態に設定する第1溝部と、前記第1溝部と連続する第2溝部であって、前記接触面を前記対向面から離し、前記内歯車部材の前記係止状態を解除する前記第2溝部とを有するようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置の駆動力伝達装置において、前記キャリアは、前記内歯車部材に対する回転を規制する回転規制部を有し、前記内歯車部材は、前記回転規制部と係合する係合部を有し、前記回転規制部と前記係合部とが係合したとき、前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続されるようにしてもよい。
上記日射遮蔽装置の駆動力伝達装置において、前記回転規制部と前記係合部とが係合するまでの初動では、前記クラッチプレートが前記内歯車部材を前記係止状態に設定しており、前記キャリアが、前記太陽歯車部材に入力された回転を減速して前記駆動軸を回転し、前記初動に次いで、前記キャリアが回転して前記クラッチプレートが前記内歯車部材の前記係止状態が解除され、かつ、前記回転規制部と前記係合部とが係合し前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続されると、前記キャリアが、前記太陽歯車部材に入力された回転と同じ速度で前記駆動軸を回転するようにしてもよい。
本発明の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置によれば、日射遮蔽部材の初動における移動速度を初動以外に対して変えることを可能とした日射遮蔽装置の駆動力伝達装置を提供することができる。
(a)は一本実施形態における横型ブラインドの正面図であり、(b)は横型ブラインドのヘッドボックスの内部構造を示す断面図である。 一実施形態における横型ブラインドの駆動力伝達部の外観を示す斜視図である。 一実施形態における横型ブラインドの駆動力伝達部の分解斜視図である。 一実施形態における太陽歯車部材と遊星歯車部材とキャリアとの関係を示す分解斜視図である。 一実施形態における遊星歯車部材と内歯車部材との関係を示す分解斜視図である。 一実施形態における太陽歯車と遊星歯車と内歯車とが噛合した状態を示す断面図である。 一実施形態におけるキャリアの回動規制部と内歯車部材の係合部との関係を示す断面図である。 一実施形態における内歯車部材とクラッチプレートとの関係を示す分解斜視図である。 一実施形態におけるカム溝に対するクラッチプレートの位置関係を示す断面図である。 一実施形態におけるクラッチプレートが取り付けられた内歯車部材とケースとの関係を示す斜視図である。 一実施形態における太陽歯車部材の回転を減速してキャリアに出力する状態を示す断面図である。 一実施形態における横型ブラインドにおいてスラットを下降させる際に全閉状態になった状態を示す側面図である。 一実施形態における太陽歯車部材の回転を等速でキャリアに出力する状態を示す断面図である。 一実施形態における横型ブラインドにおいてスラットを上昇させる際に逆全閉状態になった状態を示す側面図である。
本発明の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置を具体化した一実施形態における横型ブラインドを図1から図14を参照して説明する。
図1(a)および(b)に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2を介して複数枚のスラット3が互いに平行に日射遮蔽部材として吊下支持される。各ラダーコード2の上端部は、ヘッドボックス1内に配設されるスラット角度調節装置に支持され、下端はボトムレール4に接続されている。ラダーコード2の近傍において、スラット3には、ヘッドボックス1から垂下される複数本の昇降コード5が挿通され、各昇降コード5は、その上端部がヘッドボックス1内で回転可能に支持される巻取軸11に巻回され、下端部が前記ボトムレール4に接続されている。
ヘッドボックス1の一端には、プーリーケース6が設けられ、プーリーケース6から無端状の操作コード7が垂下されている。プーリーケース6内にはプーリーが回転可能に支持され、操作コード7の操作によりプーリーが正逆回転される。操作コード7およびプーリーケース6は、横型ブラインドの操作部を構成する。
ヘッドボックス1の一端の内部には、ギヤボックス12が配設され、そのギヤボックス12に隣接して駆動力伝達部9が配設されている。そして、操作コード7一方向または他方向に引っ張られると、プーリーが回転され、ギヤボックス12の入力軸8が正逆回転される。駆動力伝達部9は、入力軸8の正逆回転に基づいて駆動軸14を正逆回転させる。駆動軸14は、巻取軸11と接続されている。駆動軸14が正転されると、巻取軸11が昇降コード5の第1回転方向である繰り出し方向に回転され、スラット3およびボトムレール4が第1方向である下方に移動され、下降される。また、駆動軸14が逆転されると、巻取軸11が昇降コード5の第2回転方向である巻き取り方向に回転され、スラット3およびボトムレール4が第2方向である上方に移動され、上昇される。横型ブラインドは、巻取軸11の正逆回転に基づいて、スラット3の昇降動作と並行してスラット角度調節装置が動作して、ラダーコード2を介して各スラット3が同位相で回動される。なお、各スラット3がほぼ垂直方向まで回動された後は、回動された状態でスラット3が昇降される。操作コード7、入力軸8、プーリーケース6、および、駆動力伝達部9は、スラット3を回動させ、スラット3移動させるための駆動軸14を回転する駆動部を構成する。
前記ヘッドボックス1は、少なくともその両端部に取着される取付ブラケット10を介して、窓上部等の取付面に固定される。図2に示すように、また、駆動力伝達部9には、駆動軸14側にブレーキドラム13が配置されている。ブレーキドラム13は、操作コード7の操作時には入力軸8の回転に基づいて駆動軸14を回転し、操作コード7の非操作時には駆動軸14の回転を阻止する。
次に、駆動力伝達部9の具体的構成を説明する。図3に示すように、駆動力伝達部9は、ケース25内に、遊星歯車機構を内蔵している。駆動力伝達部9は、入力軸8が接続される入力部としての太陽歯車部材21と、太陽歯車部材21の周囲に位置する複数の遊星歯車部材22と、複数の遊星歯車部材22を支持する出力部としてのキャリア23と、キャリア23に支持された遊星歯車部材22の外側に位置し固定部ともなる内歯車部材24とを備えている。そして、内歯車部材24は、ケース25内に回転可能に収容されている。また、ケース25には、ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御する切替部としてのクラッチプレート26を備えている。
図3に示すように、太陽歯車部材21は、円板形状を有するベース21Bを備えている。ベース21Bの各面の中央部には、それぞれ中心軸線を一致させた筒状部を備えている。ベース21Bのギヤボックス12と対向する面の筒状部は、ギヤボックス12の入力軸8が接続される入力軸接続部21Cを構成する。図4に示すように、ベース21Bの入力軸接続部21Cを備えた面とは反対側の面の筒状部は、その外周面に、太陽歯車21Sが設けられている。太陽歯車21Sは例えば平歯車で、かつ、外歯車である。入力軸接続部21Cは、入力軸8と接続されると、入力軸8と一体的に回転する。
遊星歯車部材22は、キャリア23に自転および公転するように支持されている。遊星歯車部材22は、ここでは4つ備えており、各遊星歯車部材22は、遊星歯車22Pと、遊星歯車22Pの回転軸22Sとを備え、各遊星歯車22Pの中心の軸孔に回転軸22Sが固定されている。遊星歯車22Pは例えば平歯車で、かつ、外歯車である。
キャリア23は、遊星歯車部材22などが配置される歯車配置部31と、駆動軸14が接続される駆動軸接続部32とを備えている。歯車配置部31は、全体が扁平な円柱形状を有しており、外周部に、4つの遊星歯車部材22が配置される歯車支持部33が構成されている。歯車支持部33は、相対する一対の第1平板33Aと第2平板33Bに構成される空間部であって、第1平板33Aと第2平板33Bに遊星歯車22Pの回転軸22Sを軸支する支持孔33Hが設けられている。各遊星歯車部材22は、各歯車支持部33の支持孔33Hに回転軸22Sが軸支されることによって回転可能に配置される。図3に示すように、歯車支持部33に囲まれた第2平板33Bの中央部は、太陽歯車21Sが進入する開口部34を備えている。開口部34は、例えば円形形状を有しており、ギヤボックス12が配置される側の第1平板33Aの中央部を開口した太陽歯車21Sが進入可能な大きさを有している。開口部34の内部には、4つの遊星歯車22Pの一部が臨み、太陽歯車21Sは、開口部34に配置されると、4つの遊星歯車22Pと噛合する。また、歯車配置部31の外周面には、各歯車支持部33の位置に対応して遊星歯車22Pの一部を外部に露出させる露出孔37を備えている。露出孔37から露出した遊星歯車22Pの一部は、内歯車部材24に収容されたとき、内歯車と噛合する。なお、開口部34の形状は、太陽歯車21Sが進入可能な大きさであれば、矩形形状や多角形であってもよい。以上のように、キャリア23は、遊星歯車部材22を太陽歯車部材に21対し自転および公転可能に支持すると共に、遊星歯車部材22の公転と共に公転するように構成されている。
図4に示すように、駆動軸接続部32は、開口部34の開口とは反対側の第2平板33Bの中央部に配置され、筒状部で構成されている。筒状部の先端部は、駆動軸14が接続される。駆動軸接続部32は、駆動軸14が接続されると、駆動軸14と一体的に回転する。駆動軸接続部32の外周面には、クラッチプレート26を移動させるカム溝35を備えている。カム溝35は、駆動軸接続部32の周回方向に連続した溝であり、駆動軸接続部32の先端部に近い第1溝部35Aと駆動軸接続部32の基端部に近い第2溝部35Bと、第1溝部35Aと第2溝部35Bとを接続する傾斜部35Cとを備えている。カム溝35は、後述するクラッチプレート26の突起部53が係合され、クラッチプレート26を駆動軸接続部32に沿って移動させる。また、駆動軸接続部32の外周面は、駆動軸接続部32の先端とカム溝35とを接続し、突起部53を、駆動軸接続部32の先端からカム溝35に進入させる進入溝38を備えている。進入溝38は、駆動軸接続部32の軸線方向に沿って設けられている。
駆動軸接続部32が配置された第2平板33Bは、内歯車部材24の仕切り板41と対向する板であり、仕切り板41と対向する面に、駆動軸接続部32の基端部から外周部に向かって突出した回転規制部36を備えている。回転規制部36は、内歯車部材24の係合部46と係合して内歯車部材24に対する回転を規制する。回転規制部36は、駆動軸接続部32の基端から外周に向かって設けられている。
図3に示すように、内歯車部材24は、キャリア23を収容可能な大きさであって全体形状が円筒形状を有している。内歯車部材24の内部空間部は、回転軸線方向の中程に、仕切り板41が配置されており、仕切り板41の一方には、キャリア23の歯車配置部31が配置される第1空間部42が構成され、他方には、クラッチプレート26が配置される第2空間部43が構成されている。仕切り板41には、中央部に連通孔44が配置されている。連通孔44には、第1空間部42にキャリア23の歯車配置部31が配置されたとき駆動軸接続部32が挿通され、駆動軸接続部32を第2空間部43に臨ませる。
図5に示すように、第1空間部42を構成する第1筒状部42Aの内周面は、例えば平歯で構成された内歯車45を備えている。図6に示すように、駆動軸接続部32を連通孔44して歯車配置部31が第1空間部42に配置されると、中央部側において遊星歯車22Pが太陽歯車21Sに噛合するとともに、外周側において内歯車45に噛合される。遊星歯車機構では、太陽歯車21S、遊星歯車22P、および、内歯車45の歯数が調整されることによって、変速比が調整される。ここでは、太陽歯車21Sに入力された回転を減速してキャリア23から出力するように歯数に調整されている。
図5に示すように、第1空間部42を構成する仕切り板41には、歯車配置部31を構成する第2平板33Bと対向する面に、回転規制部36と係合する係合部46が配置されている。係合部46は、第1筒状部42Aの内周面から仕切り板41の中心に向かった三角形形状を有している。図7に示すように、キャリア23は、内歯車部材24に対して、回転規制部36と係合部46とが係合するまでの間回転し、回転規制部36と係合部46とが係合すると、内歯車部材24と共にケース25に対して一体的に回転する。
図8に示すように、第2空間部43は、ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御するクラッチプレート26が配置される。第2空間部43では、クラッチプレート26が回転軸線を中心に回転することなく、駆動軸接続部32に沿った回転軸線方向に移動する。このため、第2空間部43を構成する第2筒状部43Aの内周面には、クラッチプレート26の移動を案内する複数の案内レール部47を備えている。複数の案内レール部47は、第2筒状部43Aの内周面に回転軸線方向と平行な突条部で構成されている。案内レール部47の本数は特に限定されないが、ここでは、第2筒状部43Aの内周面に互いに平行に3本設けられている。
クラッチプレート26は、リング形状を有しており、中央部に挿通孔51を備えている。外周面には、案内レール部47と係合する案内部52を備えている。案内部52は、例えば凹部で構成されており、案内レール部47に位置に対応して3か所に配置されている。また、挿通孔51を構成する内周面は、第2空間部43に臨む駆動軸接続部32のカム溝35に係合する突起部53を備えている。突起部53は、球状体を挿通孔51の内周面に設けられた凹部に圧入などによって取り付けられることで構成されている。突起部53は、球状体を用いることで、カム溝35に対して低摩擦な構成となっており、カム溝35を移動しやすくなっている。クラッチプレート26は、案内部52を第2空間部43の案内レール部47の位置に一致させて第2空間部43に挿入される。また、連通孔44を介して第2空間部43に臨んでいる駆動軸接続部32に対しては、突起部53を進入溝38に進入させてカム溝35にまで移動させる。
図9に示すように、クラッチプレート26は、内歯車部材24に対して回転軸線を中心に回転不能であり、駆動軸接続部32に沿って案内レール部47に案内されて移動するように取り付けられる。また、キャリア23は、回転規制部36と係合部46とが係合するまでの間、内歯車部材24に対して回転可能である。クラッチプレート26は、キャリア23の駆動軸接続部32が回転し、突起部53がカム溝35を移動することによって、案内レール部47に案内されて駆動軸接続部32に沿って移動する。
クラッチプレート26の仕切り板41とは反対側の面は、ケース25の内面と接触する接触面55であり、接触面55は、挿通孔51の周囲に、凹凸で構成された第1ラチェット歯54を備えている。
図10に示すように、少なくともクラッチプレート26が第2空間部43に取り付けられた内歯車部材24は、ケース25に収容される。ケース25は、直方体形状を有し、内部に、内歯車部材24を収容する収容部61を備えている。収容部61は、ケース25の1つの第1面62に挿入開口部63が形成されており、第1面62と対向する第2面64に、駆動軸接続部32を外部に露出させる貫通孔65が配置されている。貫通孔65は、円形に形成されているが、駆動軸14と駆動軸接続部32とが接続可能な大きさであれば、その形状は特に限定されるものではなく、矩形形状など多角形形状であってもよい。
第2面64の内面は、収容部61に内歯車部材24収容されたとき、クラッチプレート26の接触面55と対向する対向面66となり、対向面66は、貫通孔65の周囲において、第1ラチェット歯54と噛合する凹凸で構成された第2ラチェット歯67を備えている。図9に示すように、突起部53が第1溝部35Aに位置するとき、クラッチプレート26は、仕切り板41に対して離間し、第1ラチェット歯54が第2ラチェット歯67と噛合し、ケース25に対して内歯車部材24が回転しない係止状態に設定する。このとき、駆動力伝達部9は、遊星歯車機構として機能する。また、突起部53が第2溝部35Bに位置するとき、クラッチプレート26は、仕切り板41に対して近接し、第1ラチェット歯54と第2ラチェット歯67とが離れ、係止状態を解除し、ケース25に対する内歯車部材24の回転を許容する。このとき、駆動力伝達部9は、内歯車部材24が固定部として機能せず何れにもケース25に対する固定部が存在しなくなることから、遊星歯車機構として機能しなくなる。
次に、以上のように構成された駆動力伝達部9の作用について説明する。先ず、スラットを下降させる場合について説明する。スラット3を第1方向である下方に移動させて下降させる場合、操作コード7が第1方向に引っ張られると、これに合わせて、プーリーが回転し、入力軸8が第1回転方向である繰り出す方向に回転する。
ここで、駆動力伝達部9は、スラットを下降する動作を開始する直前までは、図11に示すような状態にある。すなわち、クラッチプレート26の突起部53は、カム溝35の第1溝部35Aに位置している。したがって、第1ラチェット歯54と第2ラチェット歯67とは噛合し、内歯車部材24は、ケース25に対する回転が固定された係止状態に設定されている。そして、図7に示すように、キャリア23の回転規制部36と内歯車部材24の係合部46とは係合していない状態にあり、キャリア23は、太陽歯車部材21が回転されると内歯車部材24に対して回転可能な状態にある。
この状態で、操作コードが第1方向に引っ張られ初動動作が開始すると、入力軸8はスラット3の繰り出し方向に回転し、太陽歯車部材21は、入力軸8と同速度で第1回転方向に回転する。すると、キャリア23は、太陽歯車21Sの歯数と内歯車45の歯数に基づく変速比に従って、太陽歯車部材21の回転速度に対して遊星歯車部材22で減速された第2速度で駆動軸14を回転する。すなわち、キャリア23は、スラット3を移動させるのに適した第1速度より遅い第2速度で駆動軸14を回転する。図12に示すように、これにより、ラダーコード2の縦糸の一方が下がり他方が上がり、全てのスラット3が減速状態で最大傾斜角度まで一方向に回動し、日射を遮る全閉状態となる。
初動で以上のように動作した後、さらに操作コードが第1方向に引っ張られると、入力軸8はさらにスラット3を繰り出す第1回転方向に回転する。図13に示すように、すると、キャリア23が減速した第2速度で第1回転方向に回転することによって第1溝部35Aに位置している突起部53が傾斜部35Cを介して第2溝部35Bに遷移し、第1ラチェット歯54と第2ラチェット歯67とが離れ係止状態が解除される。これにより、内歯車部材24のケース25に対する係止状態が解除され、内歯車部材24がケース25に対して回転が許容された状態になる。そして、キャリア23が回転し続けることで、回転規制部36と内歯車部材24の係合部46とが係合し、入力軸8から太陽歯車部材21に入力された回転がそのままキャリア23に伝達される。キャリア23は、回転規制部36によって係合部46が第1回転方向に押されるようにして、内歯車部材24と一体的に回転する。これにより、キャリア23の駆動軸接続部32に接続された駆動軸14は、減速されず、入力軸8と同じ速度で、すなわちスラット3を移動させるのに適した第1速度で回転される。第1速度は、遊星歯車機構による減速状態のときのキャリア23の第2速度より速い回転速度である。スラット3は、最大傾斜角度にまで回動した全閉状態のまま第1速度で下降される。
次に、スラットを上昇させる場合について説明する。スラットを第2方向である上方に移動させて上昇させる場合、先ず、操作コードが第1方向とは逆の第2方向に引っ張られると、これに合わせて、プーリーが逆回転し、入力軸8が第1回転方向とは反対の第2回転方向である巻き取り方向に回転する。このとき、図13に示す状態から図11に示す状態に遷移する。具体的に、操作コード7が第2方向に引っ張られ初動動作が開始すると、入力軸8は第2回転方向に回転を開始し、これに合わせ、太陽歯車部材21も第2回転方向に回転する。
このように回転方向が切り替わるときには、駆動軸14が接続されたキャリア23には、スラット3の荷重が印加されており、この荷重がキャリア23の回転抵抗となる。このため、太陽歯車部材21が第2回転方向に回転すると、キャリア23が固定部として機能し、内歯車部材24が太陽歯車部材21の回転方向に対して逆回転する。これにより、内歯車部材24と一体のクラッチプレート26の突起部53は、第2溝部35Bから傾斜部35Cを介して第1溝部35Aに遷移し、第1ラチェット歯54は、第2ラチェット歯67と噛合した状態となる。これにより、図11に示す状態となり、内歯車部材24は、ケース25に対する係止状態に設定される。なお、この動作は、スラット3の下降動作の後上昇動作に切り替わるときだけでなく、上昇動作の後下降動作に切り替わるときにも生じる。さらに、操作コードが第2方向に引っ張られると、入力軸8は第2回転方向に回転する。すると、キャリア23は、太陽歯車部材21の回転に対して遊星歯車部材22で減速され第2速度で駆動軸14を回転する。キャリア23が回転し続け、キャリア23の回転規制部36と内歯車部材24の係合部46とが係合するまでの間、スラット3は、減速状態で、図12に示した全閉状態からスラット3が互いに平行な全開状態を介して図14に示すスラット3が逆向きに最大傾斜角度にまで回動した逆全閉の状態となる。
図13に示すように、初動で以上のように動作した後、さらに操作コードが第2方向に引っ張られると、再度、第1溝部35Aに位置している突起部53が傾斜部35Cを介して第2溝部35Bに遷移し、第1ラチェット歯54が第2ラチェット歯67とが離れ係止状態が解除される。そして、内歯車部材24がケース25に対して回転を許容した状態になる。そして、回転規制部36と係合部46とが係合し、直接接続され、入力軸8から太陽歯車部材21に入力された回転がそのままキャリア23に伝達される。キャリア23は、回転規制部36によって係合部46が第2回転方向に押されるようにして、内歯車部材24と一体的に回転する。これにより、キャリア23の駆動軸接続部32に接続された駆動軸14は、減速されず、第1速度で回転される。スラット3は、最大傾斜角度にまで回動した逆全閉状態のまま第1速度で上昇される。
以上のような横型ブラインドは、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)スラット3の昇降動作をするとき、初動において、スラット3は減速された第2速度で回動される。したがって、操作コード7の操作速度に従ったスラット3の移動に適した通常の第1速度でスラット3が回動されていたときのように、スラット3の回動不良が発生することを抑制できる。すなわち、いくつかのスラット3が全閉又は逆全閉の状態にならない態で、スラット3の昇降動作に移行してしまうことを抑制することができる。したがって、操作者はスラット3の昇降操作のやり直しを行う必要がなくなり、この点で操作性の向上を図ることができる。また、回動不良のスラット3や回動不良のスラット3と隣接するスラット3が昇降時に折れ曲がってしまうことを抑制できる。
(2)具体的に、クラッチプレート26をケース25と内歯車部材24との間に配置し、クラッチプレート26を移動させることによって、ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御することができる。
(3)具体的に、クラッチプレート26の第1ラチェット歯54とケース25の第2ラチェット歯67を噛合させる簡素な構成で、ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御することができる。
(4)クラッチプレート26の駆動軸接続部32に沿った移動は、突起部53をカム溝35に係合させる簡素な構成で実現することができる。
(5)キャリア23と内歯車部材24とを直接接続し、入力に対して出力を同じ速度とする構成を、遊星歯車機構のキャリア23に回転規制部36と内歯車部材24の係合部46とを係合させることで実現することができる。
(6)スラット3の昇降を行うときは減速された第2速度ではなく、入力の回転に対して等速の第1速度で行われるので、昇降動作に要する時間が長くなり過ぎることを抑制することができる。
なお、以上のような横型ブラインドは、更に、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・キャリア23と内歯車部材24とを直接接続する構成は、上述したキャリア23に回転規制部36と内歯車部材24の係合部46とを係合させる構成に限定されるものではない。すなわち、例えば、キャリア23および内歯車部材24の何れか一方に係合突起を配置し、キャリア23および内歯車部材24の何れか他方に配置された周回方向を長軸とした長孔状の係合孔に係合突起を係合させるようにしてもよい。この場合、長孔状の係合孔は、係合突起の移動範囲を規定する。このような構成によっても、係合突起が係合孔の端部に当接することで、回転規制部36と係合部46とが係合したときと同じ機能を実現することができる。
・カム溝35をクラッチプレート26の内周面に設け、突起部53をキャリア23の駆動軸接続部32の外周面に設ける構成としてもよい。また、突起部53は、クラッチプレート26の内周面又は駆動軸接続部32の外周面と一体的に設けられた突起であってもよい。また、カム溝35や突起部53には、潤滑剤を塗布するようにしてもよい。
・クラッチプレート26の外周面に案内突部を配置し、第2空間部43の内周面に、案内突部が係合する案内凹部を配置して、クラッチプレート26が駆動軸接続部32に沿って移動するようにしてもよい。
・ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御する構成は、第1ラチェット歯54と第2ラチェット歯67とを噛合させる構成に限定されるものではない。例えば、第1ラチェット歯54を配置した接触面とケース25の対向面を、粗面などで構成した高摩擦の摩擦抵抗面としてもよい。
・切替部としては、クラッチプレート26以外の構成によって、ケース25に対する内歯車部材24の回転を制御するようにしてもよい。例えば、駆動軸接続部32の回転に応じて出没する突起部材がケース25の対向面66に形成された凹部に対して係合する構成であってもよい。このような構成によっても、突起部材が凹部に係合することで、ケース25に対して内歯車部材24を固定することができる。
・第2速度に減速されている期間は、スラット3が回動する期間に加えて、スラット3の下降または上昇を開始してからの所定期間を含むものであってもよい。これにより、スラット3が実際に下降または上昇を開始してからも暫くの間、減速した第2速度で移動させることができる。これとは逆に、スラット3の回動途中であっても、第2速度から第1速度に切り替えるようにしてもよい。第2速度から第1速度に切り替わるタイミングは、回転規制部36と係合部46とが係合するまでの距離で決まり、横型ブライドの用途や仕様によって適宜設定できる。
・スラット3の回動不良が発生しない場合には、入力部をキャリア23とし、出力部を太陽歯車部材21または内歯車部材24とすることで、初動において、入力された回転を増速することもできる。例えば、スラット3の下降開始時または上昇開始時の初動の移動速度をその後の移動速度より速くすることができる。スラットの回動速度の増速によれば、スラット3の回動時間を短くし、日射を遮蔽するまでの時間を短くすることができる。また、スラット3を上昇するときには、持ち上げるスラットの枚数が少なく操作コード7を操作する操作力が小さくて済む初動において、スラットの回動速度や上昇速度を速くすることができる。次いで、持ち上げるスラットの枚数が増え操作力が大きくなるときには、速度が下がる代わりにトルクが上がり、操作力を小さくすることができる。これにより、操作性の向上を図ることができる。
・入力部を太陽歯車部材21とし出力部を内歯車部材24とすることで、入力された回転を逆転して出力することもできる。同様に、入力部を内歯車部材24とし出力部を太陽歯車部材21とすることでも、入力された回転を逆転して出力することもできる。この場合、スラット3を下降させる場合には、初動において、スラット3を逆全閉の状態に回動してからスラット3を下降させることができる。また、スラット3を上昇させる場合には、初動において、スラット3を全閉状態に回動してからスラット3を上昇させることができる。
・スラット3の昇降操作を行う操作部材としては、操作コード7に限定されるものではなく、ギヤボックス12と接続され操作コードとほぼ同じ位置に垂下されたポールなどであってもよい。
・駆動力伝達部9の構成は、横型ブラインドだけでなく、縦型ブラインドのスラットを移動させる際の駆動力伝達部として用いることもできる。縦型ブラインドに適用した際にも、スラットの回動不良の発生を抑えることができ、スラットが回動された状態でスラットを移動方向に移動させることができる。さらに、ロールスクリーンにおけるスクリーンの昇降機構にも用いることができる。ロールスクリーンに適用したときには、スクリーンを下降または上昇させる際の初動を減速することができ、動きに変化を持たせることができる。
1…ヘッドボックス、2…ラダーコード、3…スラット、4…ボトムレール、5…昇降コード、6…プーリーケース、7…操作コード、8…入力軸、9…駆動力伝達部、10…取付ブラケット、11…巻取軸、12…ギヤボックス、13…ブレーキドラム、14…駆動軸、21…太陽歯車部材、21B…ベース、21C…入力軸接続部、21S…太陽歯車、22…遊星歯車部材、23S…回転軸、22P…遊星歯車、23…キャリア、24…内歯車部材、25…ケース、26…クラッチプレート、31…歯車配置部、32…駆動軸接続部、33…歯車支持部、33A…第1平板、33B…第2平板、34…開口部、35…カム溝、35A…第1溝部、35B…第2溝部、35C…傾斜部、36…回転規制部、37…露出孔、38…進入溝、41…仕切り板、42…第1空間部、42A…第1筒状部、43…第2空間部、43A…第2筒状部、44…連通孔、45…内歯車、46…係合部、47…案内レール部、51…挿通孔、52…案内部、53…突起部、54…第1ラチェット歯、55…接触面、61…収容部、62…第1面、63…挿入開口部、64…第2面、65…貫通孔、66…対向面、67…第2ラチェット歯。

Claims (6)

  1. 日射遮蔽部材の移動を操作する操作部の操作により回転する入力軸と、
    前記日射遮蔽部材を移動させる力を出力する駆動軸と、
    前記入力軸と前記駆動軸との間において、前記入力軸の回転を前記駆動軸に伝達する駆動力伝達部とを備え、
    前記駆動力伝達部は、
    太陽歯車部材と、
    前記太陽歯車部材の周囲に位置し、前記太陽歯車部材と噛合する遊星歯車部材と、
    前記遊星歯車部材を前記太陽歯車部材に対し自転および公転可能に支持すると共に、前記遊星歯車部材の公転と共に公転するように構成されたキャリアと、
    前記遊星歯車部材の外側に位置し前記遊星歯車部材と噛合する内歯車部材と、
    前記内歯車部材を回転可能に収容するケースとを備え、
    前記太陽歯車部材が、前記入力軸と接続される入力部であり、前記キャリアが、前記駆動軸と接続される出力部であり、前記内歯車部材が、前記ケースに対して回転しない状態である係止状態を有する固定部であり、
    前記固定部の状態を前記入力軸の回転における初動において前記係止状態に設定すると共に、前記初動以降において前記係止状態が解除された状態に切り替える切替部をさらに備え、
    前記初動の前記係止状態では、前記太陽歯車部材の歯数と前記内歯車部材の歯数とに基づく変速比に従って前記出力部を回転し、
    前記係止状態が解除されることによって、前記変速比に従った回転より速い回転で前記出力部を前記係止状態と同方向に回転する
    日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
  2. 前記切替部は、前記ケースと前記内歯車部材との間で、前記ケースに対する前記内歯車部材の回転を制御するクラッチプレートであり、
    前記クラッチプレートが前記内歯車部材を前記係止状態に設定しているとき、前記キャリアは、前記太陽歯車部材に入力された回転を減速して前記駆動軸を回転し、
    前記クラッチプレートが前記内歯車部材の係止状態を解除することによって、前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続され、前記キャリアは、前記太陽歯車部材に入力された回転と同じ速度で前記駆動軸を回転する
    請求項1に記載の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
  3. 前記クラッチプレートは、前記内歯車部材と前記ケースとの間において、前記内歯車部材に前記内歯車部材に対して回転不能に配置され、前記ケースの内面と接触する接触面を備え、
    前記ケースは、前記内面に前記接触面と対向する対向面を備え、
    前記クラッチプレートは、前記接触面が前記対向面と接触しているとき、前記内歯車部材を前記係止状態に設定し、
    前記接触面が前記対向面と離れているとき、前記内歯車部材の前記係止状態を解除する
    請求項2に記載の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
  4. 前記キャリアは、前記駆動軸が接続される軸接続部を備え、
    前記クラッチプレートは、中央部に挿通孔を備え、
    前記軸接続部は、前記クラッチプレートの挿通孔に挿通され、
    前記軸接続部の外周面および前記挿通孔の内周面のうちで何れか一方は突起を有し、
    前記突起を備えない他方は、前記突起が係合するカム溝を有し、
    前記カム溝は、前記内歯車部材を前記係止状態に設定する第1溝部と、前記第1溝部と連続する第2溝部であって、前記接触面を前記対向面から離し、前記内歯車部材の前記係止状態を解除する前記第2溝部とを有する
    請求項3に記載の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
  5. 前記キャリアは、前記内歯車部材に対する回転を規制する回転規制部を有し、
    前記内歯車部材は、前記回転規制部と係合する係合部を有し、
    前記回転規制部と前記係合部とが係合したとき、前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続される
    請求項2ないし4のうちいずれか1項に記載の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
  6. 前記回転規制部と前記係合部とが係合するまでの前記初動では、前記クラッチプレートが前記内歯車部材を前記係止状態に設定しており、前記キャリアが、前記太陽歯車部材に入力された回転を減速して前記駆動軸を回転し、
    前記初動に次いで、前記キャリアが回転して前記クラッチプレートが前記内歯車部材の前記係止状態を解除し、かつ、前記回転規制部と前記係合部とが係合し前記キャリアと前記内歯車部材とが直接接続されると、前記キャリアが、前記太陽歯車部材に入力された回転と同じ速度で前記駆動軸を回転する
    請求項5に記載の日射遮蔽装置の駆動力伝達装置。
JP2015191811A 2015-09-29 2015-09-29 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置 Active JP6640511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191811A JP6640511B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191811A JP6640511B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066675A JP2017066675A (ja) 2017-04-06
JP6640511B2 true JP6640511B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=58492036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015191811A Active JP6640511B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6640511B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7002362B2 (ja) * 2018-02-16 2022-01-20 立川ブラインド工業株式会社 駆動力伝達装置及びこれを用いた遮蔽装置
JP7097719B2 (ja) * 2018-02-27 2022-07-08 立川ブラインド工業株式会社 駆動力伝達装置及びこれを用いた遮蔽装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3378813B2 (ja) * 1998-11-10 2003-02-17 立川ブラインド工業株式会社 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び横型ブラインドのスラット駆動装置
EP1052365B1 (en) * 1999-05-11 2004-12-29 Hunter Douglas Industries B.V. Operating mechanism for a venetian blind
FR2859494A1 (fr) * 2003-09-05 2005-03-11 Mariton Dispositif de commande d'un store venitien
JP4750663B2 (ja) * 2006-09-29 2011-08-17 株式会社ニチベイ ブラインドの昇降装置
JP4897518B2 (ja) * 2007-03-02 2012-03-14 株式会社ニチベイ ブラインドの操作装置
JP4801112B2 (ja) * 2008-05-12 2011-10-26 株式会社ニチベイ ブラインド
JP6151556B2 (ja) * 2013-05-13 2017-06-21 立川ブラインド工業株式会社 日射遮蔽装置の駆動ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066675A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6412194B2 (ja) カーテン制御装置及びこのカーテン制御装置を含むカーテンシステム
TWI513890B (zh) Horizontal blinds of the blade drive device
US20140290876A1 (en) Apparatus for a blind
JP2000145328A (ja) 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置及び横型ブラインドのスラット駆動装置
JP6640511B2 (ja) 日射遮蔽装置の駆動力伝達装置
JP4750663B2 (ja) ブラインドの昇降装置
JP2014231696A (ja) カムユニット
JP5473390B2 (ja) 横型ブラインドのスラット駆動装置
JP6666125B2 (ja) ツインタイプの日射遮蔽装置
JP5376708B2 (ja) 日射遮蔽装置の操作装置
JP2018035564A (ja) ロールスクリーン
JP7382374B2 (ja) 電動遮蔽装置
JP6608169B2 (ja) チルト装置、横型ブラインド
JP4166652B2 (ja) ブラインド
JP7274371B2 (ja) 動力伝達装置および遮蔽装置
JP4801112B2 (ja) ブラインド
US20140290875A1 (en) Apparatus for a blind
JP2017066676A (ja) 横型ブラインド
JP7557398B2 (ja) 操作装置
JP4516812B2 (ja) 横型ブラインドのスラット駆動装置及び日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置
JP7123704B2 (ja) 変速ギヤ機構および変速ギヤ機構を備えた遮蔽装置
JP2010112048A (ja) ブラインド
JP2019143313A (ja) 駆動力伝達装置及びこれを用いた遮蔽装置
JP6795346B2 (ja) 日射遮蔽装置における保持手段を備えたクラッチユニット
JP4809786B2 (ja) ブラインド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6640511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250