JP2014231696A - カムユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】巻取コーンの長さや径の違いに対応可能な構成を提供する。
【解決手段】本発明によれば、昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取コーンに対して着脱可能に嵌合され且つ前記巻取コーンと一体回転するコーンキャップと、前記コーンキャップに対して軸線方向移動が制限されるように係合され、且つ前記コーンキャップに対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり且つその範囲を超えると前記コーンキャップと一体回転する回転ドラムと、前記コーンキャップと一体回転すると共に前記回転ドラムの回転に伴って前記コーンキャップに対して軸線方向に相対移動するように前記回転ドラムに対して係合されるカムクラッチとを備える、カムユニットが提供される。
【選択図】図2

Description

この発明は、横型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン等の日射遮蔽装置で使用される障害物検知停止装置のカムユニットに関する。
日射遮蔽装置においては、ヘッドボックスから吊り下げられる日射遮蔽材の下部に設けられたボトムレールに昇降コードの一端が取着され、昇降コードの他端が巻取コーンに取着され、巻取コーンを回転させることによって、昇降コードの巻取り及び巻戻しを行って、日射遮蔽材を昇降させる。このような日射遮蔽装置では、ボトムレールの自重により昇降コードに加わるテンションを利用して巻取コーンを巻戻し方向に回転させて、ボトムレールを下降させる。また、ボトムレールの下降時にボトムレールが障害物に衝突した場合に、巻取コーンの回転を停止させて昇降コードが過剰に巻戻しされないようにするために、障害物検知停止装置が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特許3965151号公報
特許文献1では、巻取コーン内に回転ドラム及びカムクラッチを収容し、巻取コーンの回転が停止した状態で回転ドラムが回転されるとカムクラッチが巻取コーンから離れる方向に軸線方向移動し、カムクラッチに設けた制動爪がサポート部材の制動突部に係合することによって、障害物を検知した際に巻取コーンを停止させている。
ところで、巻取コーンの長さや径は、製品ごとに異なる場合がある。特許文献1に技術を利用した障害物検知停止装置を全ての製品に組み込むには、全ての製品の巻取コーンの設計時に障害物検知停止装置に関わる構成を考慮する必要があり、設計作業が煩雑になる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、巻取コーンの長さや径の違いに対応可能な構成を提供するものである。
本発明によれば、昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取コーンに対して着脱可能に嵌合され且つ前記巻取コーンと一体回転するコーンキャップと、前記コーンキャップに対して軸線方向移動が制限されるように係合され、且つ前記コーンキャップに対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり且つその範囲を超えると前記コーンキャップと一体回転する回転ドラムと、前記コーンキャップと一体回転すると共に前記回転ドラムの回転に伴って前記コーンキャップに対して軸線方向に相対移動するように前記回転ドラムに対して係合されるカムクラッチとを備える、カムユニットが提供される。
本発明者らは巻取コーンの設計の煩雑さを回避すべく鋭意検討を行ったところ、巻取コーンの基端に装着されるコーンキャップに障害物検知停止装置を組み込むという着想を得た。そして、この着想に基づき、コーンキャップと回転ドラムとカムクラッチとが一体に係合されたカムユニットを準備しておけば、巻取コーンの長さや径が変わっても、このカムユニットを装着するだけで障害物検知停止装置を容易に実現することができることに気付き、本発明の完成に到った。
好ましくは、前記コーンキャップは、前記回転ドラム及び前記カムクラッチを収容する制動筒部を備え、前記コーンキャップは、前記制動筒部内に一対の係合突部を備え、前記回転ドラムは、前記一対の係合突部の間に配置される規制突部を備え、前記カムクラッチは、前記一対の係合突部に係合する一対の移動スリットを備え、前記コーンキャップに対する前記回転ドラムの相対回転時に前記規制突部が前記係合突部に当接してその相対回転可能範囲が規定される。
本発明の第1実施形態の横型ブラインドを示し、(a)〜(b)は正面図、(c)は右側面図である。(b)はヘッドボックス1の前壁を取り除いた状態を示し、(c)はボックスキャップ21を外した状態を示す。 (a)は、図1中のサポート部材11及びこれに収容されている部材を示す斜視図である。(b)は、(a)中のチルトスプリング24の詳細を示す斜視図である。 図2のサポート部材11を示す斜視図である。 図2のサポート部材11を別の角度から見た斜視図である。 (a)は、図2のサポート部材11のアダプタ51の嵌合方法を示す斜視図である。(b)は、アダプタ51に設けられた軸孔51e,51fに滑車53を装着した状態を示す底面図であり、(c)は、軸孔51e,51fの中心を通る、(b)に対応する断面図である。 図2のコーンキャップ14と巻取コーン9とが分離された状態を示す斜視図である。 (a)は、図2の障害物検知停止装置10に含まれるカムクラッチ12と回転ドラム13が分離された状態を示す斜視図である。(b)は、回転ドラム13をカムクラッチ12側から見た図である。(c)は、カムクラッチ12と回転ドラム13が連結された状態を示す斜視図である。 (a)は、図7のカムクラッチ12と回転ドラム13を別の角度から見た斜視図である。(b)は、連結状態のカムクラッチ12及び回転ドラム13と、分離状態のコーンキャップ14を示す斜視図である。 (a)〜(b)は、連結状態のカムクラッチ12、回転ドラム13、及びコーンキャップ14を示す斜視図である。 (a)は、回転ドラム13とコーンキャップ14をカムクラッチ12側から見た図である。(b)は、図7(c)に対応する図である。(c)は、図9に対応する図である。(a)〜(c)は、何れも規制突部13eが係合突部14cに隣接している状態を示している。 (a)は、回転ドラム13とコーンキャップ14をカムクラッチ12側から見た図である。(b)は、図7(c)に対応する図である。(c)は、図9に対応する図である。(a)〜(c)は、何れも規制突部13eが係合突部14dに隣接している状態を示している。 (a)〜(c)は、ボトムレール4が下限位置にある状態でスラット3を全閉状態から逆全閉状態までチルトさせた状態を示す図1(c)に対応する右側面図である。 本発明の第2実施形態では、回転ドラム13が第1回転ドラム63と第2回転ドラム73で構成されていることを示す斜視図であり、(a)は連結状態、(b)は分離状態を示す。 図13の第1及び第2回転ドラム63、73を別の角度から見た斜視図である。 (a)は、第2回転ドラム73、コーンキャップ14、及び第1回転ドラム63の連結構造を示す斜視図である。(b)〜(c)は、コーンキャップ14の斜視図である。 カムクラッチ12と第2回転ドラム73の連結構造を示す斜視図であり、(a)は分離状態、(b)は連結状態を示す。 (a)は、カムクラッチ12と第2回転ドラム73の連結構造を示す別の角度からの斜視図であり、(b)は、カムクラッチ12、第2回転ドラム73、及びコーンキャップ14の連結構造を示す斜視図である。 連結状態のカムクラッチ12、第2回転ドラム73、コーンキャップ14、及び第1回転ドラム63を示す斜視図である。 (a)〜(b)、(c)〜(d)は、それぞれ、第1及び第2回転ドラム63、73とコーンキャップ14の位置関係の第1状態及び第2状態を示す。(a)及び(c)は、第2回転ドラム73の規制突部13eと、コーンキャップ14の係合突部14c,14dを通る、カムクラッチ12側から見た断面図であり、(b)及び(d)は、第1回転ドラム63の規制突部63eと、第2回転ドラム73の規制突部73dを通る、カムクラッチ12側から見た断面図である。 (a)〜(b)、(c)〜(d)は、それぞれ、第1及び第2回転ドラム63、73とコーンキャップ14の位置関係の第3状態及び第4状態を示す。(a)及び(c)は、第2回転ドラム73の規制突部13eと、コーンキャップ14の係合突部14c,14dを通る、カムクラッチ12側から見た断面図であり、(b)及び(d)は、第1回転ドラム63の規制突部63eと、第2回転ドラム73の規制突部73dを通る、カムクラッチ12側から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1に示す日射遮蔽装置としての横型ブラインドは、ヘッドボックス1から垂下される複数本のラダーコード2を介して日射遮蔽材としての多数段のスラット3が吊下支持され、同ラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持される。
ラダーコード2の近傍において、ヘッドボックス1から複数本の昇降コード5が垂下され、中央の昇降コード5は、スラット9の手前側(部屋内側)に垂下され、両端の昇降コード5は、スラット9の奥側(部屋外側)に垂下される。昇降コード5はその上端部がヘッドボックス1内に配設される巻取コーン9に巻着され、下端部が前記ボトムレール4に接続されている。
昇降コード5は、一端に設けられた結び目を巻取コーン9の係合溝9dに引っ掛けることによって巻取コーン9に取着され、巻取コーン9の回転に基づいて、巻き取り或いは巻き戻しが行われ、この回転に基づいてボトムレール4及びスラット3が昇降される。図2(a)に示すように、巻取コーン9は、サポート部材11に回転可能に支持され、駆動軸8に対して相対回転可能である。サポート部材11は、ヘッドボックス1に着脱可能に固定される。また、各サポート部材11には、ボトムレール4の下降時にボトムレール4が障害物に衝突したことを検知して駆動軸8の回転を停止させる障害物検知停止装置10が組み込まれている。
ラダーコード2の上端は、チルトドラム23に取着されたチルトスプリング24に取着されている。チルトスプリング24は、1本の針金を図2(b)に示すようなループ形状に屈曲させて形成されたものであり、両端にラダーコード取着部24a1,24a2と、係止突部24b1,24b2を備える。ラダーコード2の2つの上端が2つのラダーコード取着部24a1,24a2にそれぞれ取着される。チルトドラム23はサポート部材11のチルトドラム収容部11d内で駆動軸8によって相対回転不能に支持されている。チルトスプリング24は、図2(a)に示すように係止突部24b1,24b2がサポート部材11に当接していない状態ではチルトドラム23を締め付けていて、チルトドラム23と一体回転する。このため、チルトドラム23の回転に基づいて、ラダーコード2を介して各スラット3が同位相で角度調節される。また、チルトドラム23を図2(a)の矢印XD方向に回転させて係止突部24b1をサポート部材11の係止面11hに当接させた状態で、チルトドラム23を矢印XD方向にさらに回転させると、係止突部24b1に図2(b)の矢印XU方向の力が加わることによってチルトスプリング24の径が広がってチルトスプリング24がチルトドラム23を締め付ける力が弱まり、チルトドラム23がチルトスプリング24に対して空回りするようになる。また、チルトドラム23を矢印XU方向に回転させて係止突部24b1をサポート部材11の係止面11hに当接させた場合も、同様の原理により、チルトドラム23を矢印XU方向にさらに回転させると、チルトドラム23がチルトスプリング24に対して空回りする。このような原理によって、各スラット3は略垂直方向まで回動されると、それ以上回動されないようになっている。
ヘッドボックス1の右端よりも幅方向中央側の位置には操作部ユニット6が設けられ、ループ状の操作コード7の操作に基づいてヘッドボックス1の内部に収容された駆動軸8を回転駆動可能であり、駆動軸8の回転に基づいて巻取コーン9が回転される。操作部ユニット6は、その内部に図示しない公知の自重降下防止装置を備えている。自重降下防止装置は、操作コード7に基づくボトムレール4及びスラット3の引き上げ操作が停止されると作動して駆動軸8の回転を停止させ、ボトムレール4及びスラット3を所望位置に吊下支持させる。また、操作コード7の操作により自重降下防止装置の作動を解除することによって、ボトムレール4及びスラット3を自重に基づいて下降させる。
ヘッドボックス1の右端に近い位置と左端に近い位置にはそれぞれ操作コード挿通孔13が設けられており、右側の操作コード挿通孔13では、コードゲート15を通じて操作コード7がヘッドボックス1の外に導き出されている。また、左側の操作コード挿通孔13は、操作部ユニット6をヘッドボックス1の左側に移動させる際に使用するものであり、使用しないときは図1(a)に示すように、目隠しキャップ17で塞がれている。ヘッドボックス1の両端は、ボックスキャップ21で塞がれている。
ここで、巻取コーン9、サポート部材11、及び障害物検知停止装置10について詳細に説明する。
図6に示すように、巻取コーン9は、巻取部9bと、巻取部9bの先端側に設けられたフランジ9aと、巻取部9bの基端側に設けられた連結部9cとを備える。連結部9cには係合溝9dが設けられている。巻取部9bは、先端側から基端側に向かって徐々に細くなるテーパー形状を有しているため、先端側で巻き取られた昇降コード5が基端側に移動しやすくなっている。連結部9cは、テーパー形状になっていない。連結部9cにはコーンキャップ14が連結される。コーンキャップ14は、フランジ14gから巻取コーン9側に延びる係止筒部14eと、その反対側に延びる制動筒部14fとを備える。係止筒部14eは、制動筒部14fよりも外径が小さく、係止筒部14eから径方向外側に向かって溝係合突部14aと連結突部14bが突出している。係合溝9d、溝係合突部14a、連結突部14bは、それぞれ、180度間隔で2箇所ずつ設けられている。また、溝係合突部14aと、連結突部14bは、互いに90度ずれた位置に設けられている。
2箇所の連結突部14bを取り囲む外周円の直径は、連結部9cの内径よりもわずかに小さくなっており、溝係合突部14aの位置を係合溝9dに合わせて連結突部14bを連結部9c内に挿入することによって、コーンキャップ14と巻取コーン9を緩く連結することができる。この状態では、溝係合突部14aが係合溝9dに係合しているので、コーンキャップ14と巻取コーン9は一体で回転するが、両者の軸線方向の分離を妨げるものがないので、この状態では両者は容易に分離される。なお、連結突部14bの軸線方向の縁にはテーパー面14hが設けられており、連結突部14bを連結部9c内に挿入することが容易になっている。
図3に示すように、サポート部材11は、巻取コーン9のフランジ9aを支持する巻取コーン支持部11aと、コーンキャップ14の制動筒部14fを支持するコーンキャップ支持部11bとを備える。図2に示すように、巻取コーン9とコーンキャップ14を連結した状態で、巻取コーン9のフランジ9aを巻取コーン支持部11aに支持させ、コーンキャップ14の制動筒部14fをコーンキャップ支持部11bに支持させると、巻取コーン9側では、フランジ9aが巻取コーン支持部11aに係合して軸線方向移動が妨げられ、コーンキャップ14側では、フランジ14gが隔壁11cに当接して、コーンキャップ14が巻取コーン9から離れる方向に軸線方向移動することが妨げられる。このように、巻取コーン9とコーンキャップ14を連結した状態でサポート部材11に装着すると、巻取コーン9とコーンキャップ14は分離されなくなる。後述するように、コーンキャップ14の制動筒部14f内にはカムクラッチ12及び回転ドラム13が収容されており、サポート部材11には、カムクラッチ12の制動爪12cに係合して駆動軸8の回転を停止させる制動突部11gが設けられている。
サポート部材11の底面には、図4に示すように、昇降コード挿通孔51a及びラダーコード挿通孔51bを有するアダプタ51が着脱可能に嵌合されており、昇降コード5及びラダーコード2は、それぞれ、昇降コード挿通孔51a及びラダーコード挿通孔51bを通じてサポート部材11内に導入されて巻取コーン9及びチルトドラム23に取着される。図5(a)に示すように、アダプタ51は、サポート部材11の前壁及び後壁のそれぞれから前後方向の中央に向かって突出する突起11eによって支持される。このようなアダプタ51を用いることの利点としては、サポート部材11の金型成形が容易になることと、サポート部材11の共通化が図りやすいことが挙げられる。
昇降コード挿通孔51aは、隔壁51cと隔壁51dの間に設けられ、隔壁51c,51dには軸孔51e,51fの組が6つ設けられている。滑車53の軸孔53aの位置を隔壁51c,51dの軸孔51e,51fに合わせて固定ピン52を挿入することによって滑車53をアダプタ51に固定することができる。なお、固定ピン52は、軸孔51fに圧入することによって軸孔51fから容易に抜けないようになっているが、別の方法で抜けないようにしてもよい。このように、本実施形態では、軸孔51e,51fが複数組設けられているので、スラット3の幅に合わせた滑車53の固定位置の変更や、サポート部材11を左右転換させたときの滑車53の固定位置の変更が容易になっている。また、滑車53及び固定ピン52は、アダプタ51をサポート部材11に装着する前に、アダプタ51に固定することができる。これによって、滑車53及び固定ピン52の装着作業が容易になる。
次に、障害物検知停止装置10について詳細に説明する。障害物検知停止装置10は、サポート部材11と、カムクラッチ12と、回転ドラム13と、コーンキャップ14とで構成される。
図7〜図9に示すように、カムクラッチ12は略円筒形状に形成されており、筒部12aと、この筒部12aより大径に形成された制動部12bとを備えている。筒部12aは、サポート部材11のカムクラッチ支持孔11fに挿通されて支持される。
制動部12bは外周面の径が、コーンキャップ14の制動筒部14fの内周面と摺動可能な大きさに設定されている。制動部12bの筒部12a側の端部には制動爪12cが形成されている。制動爪12cは軸線方向に向かって鋸歯状に突出されており、サポート部材11の制動突部11gと係合可能とされている。
制動爪12cは制動突部11gに係合することによって周方向への回転が防止され、サポート部材11とカムクラッチ12とは相対回転不能とされる。制動爪12cは制動部12bの周方向に沿って等角度間隔で複数(本実施形態では180度間隔で2つ)形成されている。
図7(a)及び8(a)に示すように、制動部12bの側壁にはカム構造としての摺動孔12d及び移動スリット12eが形成されている。摺動孔12dは制動部12bの軸線に対して約68度傾斜するように形成されている。また、摺動孔12dは、制動部12bの周方向において略120度の角度範囲に亘って配設されるようにその長さが設定されている。
移動スリット12eは、制動部12bの軸線方向に沿って形成されている。移動スリット12eは、図8(b)に示すように、コーンキャップ14の係合突部14c,14dの位置に対応するように配設されており、移動スリット12eと係合突部14c,14dとを係合することにより、カムクラッチ12とコーンキャップ14とは相対回転不能に且つ軸線方向に沿って相対移動可能に組み付けられている。
カムクラッチ12は、コーンキャップ14の軸線方向に相対移動されることで、制動爪12cがサポート部材11の制動突部11gに係合されるとサポート部材11に対して相対回転不能となり、制動爪12cと制動突部11gとの係合状態が解除されるとサポート部材11に対して相対回転可能となる。
制動部12bの側壁は周方向において両移動スリット12eを挟む一方(図8(a)において奥側)が、他方(図8(a)において手前側)よりも軸線方向に突出して形成されている。
また、カムクラッチ12の筒部12aの筒孔12fには駆動軸8が挿通されているが、筒孔12fが断面四角形状の駆動軸8の外接円径より大きいので、カムクラッチ12は、駆動軸8とは相対回転可能である。
図7〜図9に示すように、カムクラッチ12の径方向内側には回転ドラム13が収容されている。回転ドラム13は、本体部13aと係止爪13bとを備えている。本体部13aは、略円筒形状に形成されており、図7(b)に示すように、本体部13aの中心には正四角形状の挿通孔13cが形成されている。回転ドラム13は挿通孔13cに同サイズの断面四角形の駆動軸8が貫通され、駆動軸8と共に一体回転を行う。
係止爪13bは本体部13aの周方向に沿って等角度間隔(90度間隔)で4つ形成されており、コーンキャップ14の係止筒部14eに挿入する際、係止筒部14eの中心に向かって弾性変形可能とされている。係止爪13bは、本体部13aよりも小径に形成されており、本体部13aと各爪13bとによってコーンキャップ14の係止筒部14eを軸線方向に挟み込み、回転ドラム13とコーンキャップ14とが軸線方向に相対移動しないようになっている。
本体部13aには軸線方向に沿った2つの切り欠きが形成されており、この切り欠きによってアーム13fが形成されている。アーム13fの先端には回転ドラム13の径方向外側に向かって突出する摺動突部13dが形成されている。アーム13fは、切り欠きにより回転ドラム13の径方向に沿って可撓性を有しており、カムクラッチ12の内部に組み付ける際、摺動突部13dと共に先端が中心に向かって撓むようになっている。摺動突部13dは略円柱形状に突出形成されており、カムクラッチ12の摺動孔12d内を摺動可能に形成されている。
図8(a)に示すように、本体部13aの係止爪13b側の一端には、径方向外側に向かって突出する規制突部13eが形成されている。規制突部13eは本体部13aの周方向において摺動突部13dの略反対位置に配設されている。また、規制突部13eは本体部13aの周方向において所定角度範囲で突出形成されており、回転ドラム13がコーンキャップ14に対して相対回転した際に、係合突部14c,14dと周方向において当接するようにその突出量が設定されている。
このように形成された回転ドラム13は、図7(c)に示すように、摺動突部13dがカムクラッチ12の摺動孔12dの内部に収容されるように組み付けられる。また、回転ドラム13は、図8(b)、図10(a)及び図11(a)に示すように、規制突部13eがコーンキャップ14の係合突部14c,14dとの間に配設されるように組み付けられる。従って、回転ドラム13とコーンキャップ14とは、図10(a)及び図11(a)に示すように、規制突部13eがコーンキャップ14の係合突部14c,14dの間を相対移動する範囲内においてのみ相対移動可能となる。
次に、このように構成された横型ブラインドの作用を説明する。
まず、横型ブラインドの引き上げ時の操作を説明する。
操作コード7が操作されて、駆動軸8が横型ブラインドの引き上げ方向(図2(a)の矢印XU方向)に回転されると、該回転は回転ドラム13に伝達され、該回転ドラム13は図10(a)及び(b)中の矢印XU方向に回転する。すると、回転ドラム13の規制突部13eが図10(a)の矢印XUの方向に移動すると共に摺動突部13dが摺動孔12dに沿って図10(b)の矢印YUの方向に移動する。この段階では、回転ドラム13の回転は、コーンキャップ14には伝達されず、回転ドラム13は、コーンキャップ14に対して相対回転する。また、摺動突部13dの移動に伴って図10(b)の矢印ZUの方向の力がカムクラッチ12に加わることによって、カムクラッチ12がコーンキャップ14に対して図10(c)の矢印ZU方向に相対移動する。この状態では、制動爪12cは、制動筒部14fからの突出量が小さく、制動爪12cは、サポート部材11の制動突部11gとは係合されず、カムクラッチ12は、サポート部材11に対して相対回転可能である。
駆動軸8を同じ方向にさらに回転させると、規制突部13eが係合突部14cに当接して係合突部14cに対して図10(a)の矢印XU方向の力を加えるので、回転ドラム13がコーンキャップ14と一体回転する。さらに、カムクラッチ12及び巻取コーン9は、常に、コーンキャップ14と一体回転するので、その結果、回転ドラム13が、コーンキャップ14、カムクラッチ12及び巻取コーン9と一体回転し、昇降コード5が巻取コーン9に巻き取られてボトムレール4が上昇する。
次に、横型ブラインドの引き下げ時の操作を説明する。
横型ブラインドの引き下げ時の操作は、スラット3及びボトムレール4の自重を使って行われるため、引き下げ時の駆動力は巻取コーン9から駆動軸8に向かって伝達される。
スラット3及びボトムレール4の自重によって昇降コード5にテンションが加わると、巻取コーン9に図2(a)の矢印XD方向の力が加わる。この力による回転は、そのままコーンキャップ14及びカムクラッチ12に伝達され、コーンキャップ14及びカムクラッチ12を図10(a)〜(b)の矢印XD方向に回転させる。また、この時点では、規制突部13eは図10(a)に示すように係合突部14cに当接した状態にあるので、規制突部13eが係合突部14cから図10(a)の矢印XD方向の力を受け、回転ドラム13及び駆動軸8は、コーンキャップ14と一体回転する。
ボトムレール4が障害物に衝突したり、ボトムレール4が下限位置に到達してボトムレール4の荷重がラダーコード2に加わったりすると昇降コード5に加わるテンションが弱まり、その結果、巻取コーン9に加わる図2(a)の矢印XD方向の力が弱まり、巻取コーン9の回転が減速されるか停止される。ヘッドボックス1内に設けられている別の障害物検知停止装置10では巻取コーン9の回転が減速又は停止されていない場合、巻取コーン9の回転が減速又は停止された障害物検知停止装置10においては、回転ドラム13及び駆動軸8の図10(a)の矢印XD方向の回転が、コーンキャップ14の回転よりも速くなり、その結果、規制突部13eが係合突部14cから矢印XD方向に相対移動する。この際、回転ドラム13がカムクラッチ12に対して図10(b)の矢印XD方向に相対回転し、その結果、摺動突部13dが摺動孔12dに沿って図10(b)の矢印YD方向に移動する。そして、摺動突部13dの移動に伴って図10(b)の矢印ZDの方向の力がカムクラッチ12に加わることによって、カムクラッチ12がコーンキャップ14に対して図10(c)の矢印ZDの方向に相対移動し、図11(a)〜(c)に示す状態になる。この状態では、制動爪12cは、制動筒部14fからの突出量が大きく、制動爪12cがサポート部材11の制動突部11gと係合され、カムクラッチ12は、サポート部材11に対して相対回転不能になる。また、コーンキャップ14も同時にサポート部材11に対して相対回転不能となり、回転ドラム13は、図11(a)に示すように、規制突部13eが係合突部14dに当接した時点でこれ以上の相対回転が不能となり、その結果、駆動軸8の回転が停止される。
図12(a)に示すように、ボトムレール4が下限位置LLに到達して障害物検知停止装置10が作動するとき、スラット3は全閉状態になっており、ボトムレール4も同様に傾斜した状態になっている。また、チルトスプリング24の係止突部24b1がサポート部材11の係止面11hに当接した状態になっている。
この状態で、駆動軸8を引き上げ方向(図2(a)及び図12の矢印XU方向)に回転させると、チルトドラム23が矢印XU方向に回転して、スラット3が図12(b)に示す状態になり、駆動軸8をさらに回転させると、スラット3が図12(c)に示す逆全閉状態になる。図12(c)に示す状態では、チルトスプリング24の係止突部24b2がサポート部材11の係止面11hに当接した状態になっている。このとき、回転ドラム13の規制突部13eが図11(a)の矢印XU方向に移動すると共に摺動突部13dが図11(b)の矢印YU方向に移動し、これによって制動爪12cが図11(c)の矢印ZU方向に移動して、制動爪12cと制動突部11gの係合が解除され、駆動軸8がサポート部材11に対して相対回転可能になる。回転ドラム13は、規制突部13eが係合突部14cに当接するまで、コーンキャップ14に対して相対回転する。このため、駆動軸8が図11(a)の角度Rだけ回転した後に、昇降コード5の巻取りが開始される。一方、チルトドラム23は、駆動軸8と一体回転するので、昇降コード5の巻取りは、スラット3のチルトよりも角度Rだけ遅れて開始される。本実施形態では、角度Rを例えば80度以上(好ましくは90、100、110、又は120度以上)という比較的大きい角度にしているので、スラット3を図12(a)に示す全閉状態から図12(c)に示す逆全閉状態にするまで駆動軸8を回転させても昇降コード5の巻取りが開始されず、図12(a)に示す全閉状態と図12(c)に示す逆全閉状態とでボトムレール4の高さ位置を同じにすることができる。なお、特許文献1では、角度Rが小さいので、スラットを全閉状態から逆全閉状態にチルトさせている途中で昇降コードの巻取りが開始されてしまう。そのため、逆全閉状態でのボトムレールの高さ位置が全閉状態でのボトムレールの高さ位置よりも高くなってしまい、ボトムレールの下側から光漏れが生じてしまう。
本実施形態において特筆すべき点は、障害物検知停止装置10は、サポート部材11と、カムクラッチ12と、回転ドラム13と、コーンキャップ14とで構成されていることである。巻取コーン9は、コーンキャップ14と一体回転するように構成されていて、障害物検知停止の機構には組み込まれていない。また、サポート部材11は、障害物検知停止装置10の構成としては、単に、制動爪12cと係合してカムクラッチ12の回転を停止させるための制動突部11gを提供しているのみである。従って、カムクラッチ12と、回転ドラム13と、コーンキャップ14とで構成させるカムユニットを準備しておけば、このカムユニットは、種々の形態のサポート部材11や巻取コーン9に転用することが極めて容易である。巻取コーン9には、長さや径が異なるものがあるが、それら一つ一つに障害物検知停止装置10として機能させるための構成を組み込むと設計が煩雑になってしまう。本実施形態では、巻取コーン9には、単にコーンキャップ14と一体回転させるための係合溝9dを設けているだけはそれ以外には特殊な構造を設けていないので、設計の単純化が可能になっている。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、コーンキャップ14の溝係合突部14aと巻取コーン9の係合溝9dを係合させて両者を一体回転させているが、両者を一体回転させる構成は特に限定されず、別の構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、コーンキャップ14及び巻取コーン9は、軸線方向の分離を妨げるように係合されておらず、サポート部材11に装着していない状態では容易に分離されてしまうが、軸線方向の分離を妨げるように着脱可能に係合させてもよい。
・上記実施の形態においては、日射遮蔽装置を横型ブラインドとし、該横型ブラインドに障害物検知停止装置10を配設したが、日射遮蔽装置がボトムレール及び昇降コードを備えていればよい。従って、日射遮蔽装置はプリーツカーテンであってもよい。また、ボトムレールの代わりに錘を用いることで、日射遮蔽装置をたくし上げカーテンとしてもよい。
2.第2実施形態
以下、図13〜図20を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明においては、第1実施形態と共通する部分については、適宜説明を省略する。
第1実施形態では、回転ドラム13は、駆動軸8と一体回転する一部品で構成されているが、本実施形態では、回転ドラム13は、図13に示すように、駆動軸8と一体回転する第1回転ドラム63と、カムクラッチ12に係合される第2回転ドラム73とで構成される。第2回転ドラム73は、本体部13a、摺動突部13d、規制突部13e、及びアーム13fを有しており、これらの部位の機能については、第1実施形態で説明した通りである。また、第2回転ドラム73は、本体部13aから第1回転ドラム63の方向に向かって延び且つ本体部13aよりも小径の小筒部73aを有し、小筒部73aには周方向に延びるスライド溝73bが設けられている。第1回転ドラム63は、筒状の本体部63aと、軸線方向に沿った2つの切り欠きによって挟まれたアーム63bと、アーム63bの先端に設けられ且つ径方向内側に向かって突出する摺動突部63cとを備える。図14に示すように、第1回転ドラム63の本体部63aには正四角形状の挿通孔63cが形成されている。第1回転ドラム63は挿通孔63cに同サイズの断面四角形の駆動軸8が貫通され、駆動軸8と共に一体回転を行う。
第1回転ドラム63と第2回転ドラム73を連結させる際には、小筒部73aを本体部63a内に挿入し、アーム63bの弾性を利用して摺動突部63cを径方向外側に向かって撓ませながら摺動突部63cを摺動突部63cに係合させる。これによって、第1回転ドラム63と第2回転ドラム73は、軸線方向に相対移動不能になる。
図14に示すように、第2回転ドラム73には、小筒部73aから第1回転ドラム63に向かって突出する規制突部73dが180度間隔で2箇所に設けられている。また、第1回転ドラム63の筒状の本体部63aの内部には、径方向内側に向かって突出する規制突部63eが180度間隔で2箇所に設けられている。規制突部73dと規制突部63eは、互い違いに同一回転軌跡上に配置されている。つまり、2つの規制突部73dの間に規制突部63eが配置されている。このため、第1及び第2回転ドラム63,73を相対回転させると、制突部73dと規制突部63eが当接してそれ以上の相対回転が阻止される。従って、第1及び第2回転ドラム63,73は、所定の角度範囲内において相対回転可能であり、その範囲を超えると相対回転不能である。
第1回転ドラム63と第2回転ドラム73は、実際には、図15(a)に示すように、両者の間に、コーンキャップ14を挟んだ状態で連結される。この場合の連結構造は、図13(a)に示すものと同じである。コーンキャップ14を挟んだ状態で第1回転ドラム63と第2回転ドラム73を連結させると、第1回転ドラム63の係止面63dと第2回転ドラム73の係止面73cがそれぞれコーンキャップ14の隔壁14jに当接し、コーンキャップ14が第1及び第2回転ドラム63,73に対して軸線方向に相対移動不能になる。このように、第1実施形態では、係止爪13bを係止筒部14eに係合させることによって回転ドラム13をコーンキャップ14に対して軸線方向に相対移動不能にしているのに対し、本実施形態では、コーンキャップ14を挟んで第1回転ドラム63と第2回転ドラム73を係合させることによって、第1及び第2回転ドラム63、73をコーンキャップ14に対して相対移動不能にしている。
図15に示すように、コーンキャップ14は、溝係合突部14a、連結突部14b、係合突部14c,14d、制動筒部14f、フランジ14gを備えており、これらの部位の機能については、第1実施形態で説明した通りである。また、コーンキャップ14は、フランジ14gを挟んで制動筒部14fの反対側に、第1回転ドラム63を収容し且つ巻取コーン9内に挿入される挿入筒部14iを備える。
図16に示すように、カムクラッチ12と第2回転ドラム73は、第1実施形態と同様に、第2回転ドラム73の摺動凸部13dを、カムクラッチ12の摺動孔12dに係合させることによって連結される。また、図17に示すように、第1実施形態と同様に、移動スリット12eと係合突部14c,14dとを係合することにより、カムクラッチ12とコーンキャップ14とは相対回転不能に且つ軸線方向に沿って相対移動可能に組み付けられる。
次に、このように構成された横型ブラインドの作用を説明する。
まず、横型ブラインドの引き上げ時の操作を説明する。
次に、操作コード7が操作されて、駆動軸8が横型ブラインドの引き上げ方向(図2(a)の矢印XU方向)に回転されると、該回転は第1回転ドラム63に伝達され、第1回転ドラム63が図19(b)の矢印XU方向に回転する。第1回転ドラム63の規制突部63eが第2回転ドラム73の規制突部73dに当接するまで第1回転ドラム63は第2回転ドラム73に対して相対回転し、図19(a)〜(b)に示す第1状態になる。
この状態で、駆動軸8をさらに図2(a)の矢印XU方向に回転させると、第1及び第2回転ドラム63、73が図19(a)の矢印XU方向に一体回転する。第1及び第2回転ドラム63、73は、第2回転ドラム73の規制突部13eがコーンキャップ14の係合突部14cに当接するまで、コーンキャップ14に対して相対回転し、図19(c)〜(d)に示す第2状態になる。
この状態で、駆動軸8をさらに図2の矢印XU方向に回転させると、コーンキャップ14及び巻取コーン9が駆動軸8と一体回転し、昇降コード5の巻取りが開始される。なお、この際、第2回転ドラム73の摺動突部13dは、カムクラッチ12の摺動孔12d中において、図16(b)に示すA点に位置しているので、コーンキャップ14からの制動爪12cの突出量は小さく、カムクラッチ12は、サポート部材11に対して相対回転可能になっている。
次に、横型ブラインドの引き下げ時の操作を説明する。
横型ブラインドの引き下げ時の操作は、スラット3及びボトムレール4の自重を使って行われるため、引き下げ時の駆動力は巻取コーン9から駆動軸8に向かって伝達される。
スラット3及びボトムレール4の自重によって昇降コード5にテンションが加わると、巻取コーン9に図2(a)の矢印XD方向の力が加わる。この力による回転は、そのままコーンキャップ14及びカムクラッチ12に伝達され、コーンキャップ14及びカムクラッチ12を図19(c)の矢印XD方向に回転させる。この時点では、規制突部13eは図19(c)に示すように係合突部14cに当接した状態にあるので、規制突部13eが係合突部14cから図19(c)の矢印XD方向の力を受け、第2回転ドラム73は、コーンキャップ14と一体回転する。さらに、第1回転ドラム63の規制突部63eが、図19(d)に示すように、第2回転ドラム73の規制突部73dに当接した状態にあるので、規制突部63eが係合突部73dから図19(d)の矢印XD方向の力を受け、第1回転ドラム63及び駆動軸8は、第2回転ドラム73と一体回転する。以上のように、巻取コーン9の回転が、コーンキャップ14、第2回転ドラム73、第1回転ドラム63、駆動軸8の順に伝達されて、これら全てが一体回転する。
次に、ボトムレール4が障害物に衝突したり、ボトムレール4が下限位置に到達して巻取コーン9の回転が減速又は停止された場合の動作を説明する。
巻取コーン9の回転が減速又は停止され、巻取コーン9よりも駆動軸8の回転速度の方が速くなると、第1回転ドラム63の規制突部63eが、第2回転ドラム73の規制突部73dから、図19(d)の矢印XD方向に相対移動して、図20(a)〜(b)に示す第3状態になる。この状態から駆動軸8がさらに図2(a)の矢印XD方向にさらに回転されると、第1及び第2回転ドラム63、73が図20(b)の矢印X方向に一体回転して図20(c)〜(d)に示す第4状態になる。この際に、第2回転ドラム73の摺動突部13dは、カムクラッチ12の摺動孔12d中において、図16(b)に示すA点からB点に移動し、それに伴ってカムクラッチ12がコーンキャップ14から離れる方向に移動し、その結果、コーンキャップ14からの制動爪12cの突出量が増大して、サポート部材11の制動突部11gに係合して、カムクラッチ12が、サポート部材11に対して相対回転不能になる。また、コーンキャップ14も同時にサポート部材11に対して相対回転不能となり、第2回転ドラム73は、図20(c)に示すように、規制突部13eが係合突部14dに当接した時点でこれ以上の相対回転が不能となり、その結果、第1回転ドラム63もサポート部材11に対して相対回転不能になり、駆動軸8の回転が停止される。
この状態で、駆動軸8を引き上げ方向(図2(a)の矢印XU方向)に回転させると、第1回転ドラム63の規制突部63eが図20(d)の矢印XU方向に移動し、第1回転ドラム63が第2回転ドラム73に対して角度Sだけ相対回転したところで、規制突部63eが規制突部73dに当接して、図19(a)〜(b)に示す第1状態になる。
この状態で、駆動軸8をさらに図2(a)の矢印XU方向に回転させると、第1及び第2回転ドラム63、73が図19(a)の矢印XU方向に一体回転し、第2回転ドラム73がコーンキャップ14に対して角度Rだけ相対回転したところで、規制突部13eが係合突部14cに当接して、図19(c)〜(d)に示す第2状態になる。
この状態で駆動軸8をさらに図2(a)の矢印XU方向に回転させると、第1及び第2回転ドラム63、73がコーンキャップ14及び巻取コーン9と一体回転し、昇降コード5の巻取りが開始される。
本実施形態では、図19(a)に示す角度Rが、第1実施形態での図11(a)に示す角度Rよりも小さい。このような設計にしている理由は、以下の通りである。本実施形態では、第2回転ドラム73と第1回転ドラム63の間でも相対回転が可能であるので、駆動軸8から第1回転ドラム63に加えられた回転は、図20(d)に示す角度Sだけ遅れて第2回転ドラム73に伝達され、第2回転ドラム73の回転が角度Rだけ遅れてコーンキャップ14及び巻取コーン9に伝達されて、昇降コード5の巻取りが開始される。このため、駆動軸8が角度S+角度Rだけ回転した後に昇降コード5の巻取りが開始されることになる。従って、第1実施形態よりも角度Rが小さくても、チルト動作時のボトムレール4の上昇を抑制できる。また、チルト動作時のボトムレール4の上昇を効果的に抑制すべく、角度S+角度Rは、80度以上(好ましくは90、100、110、又は120度以上)が好ましい。
本実施形態は、以下の態様でも実施可能である。
・第1回転ドラム63と第2回転ドラム73の間にさらに1又は複数のドラムを配置して隣接するドラムを互いに所定角度だけ遅れて回転が伝達されるように構成してもよい。これによって、駆動軸8からの回転の伝達の遅れ量をさらに大きくすることが可能である。
3.別の観点での発明の把握
本発明は、別の観点では、図12に示すように、ボトムレール4が下限位置にある状態でのスラット3のチルト動作中に昇降コード5の巻取りを開始させず、これによって、スラット3の全閉状態と逆全閉状態とでボトムレール4の下限位置を変化させないようにして、光漏れの発生を防ぐという課題を解決するものである。この課題は、障害物検知停止装置10が作動して駆動軸8の回転が停止された状態(第1実施形態では図11に示す状態、第2実施形態では、図20(c)〜(d)に示す第4状態)から駆動軸8を引き上げ方向に回転させたときに、巻取コーン9の回転が開始されるまでの角度Vを80度以上にすることによって解決している。この観点においては、障害物検知停止装置10は、必ずしも巻取コーン9と別体になっている必要がなく、特許文献1のように、巻取コーン9が障害物検知停止装置10の構成の一部になっていてもよい。
角度Vの上限は、特に規定されないが、この角度Vを大きくしすぎると障害物検知の精度が低下するので、例えば300度である。角度Vは、具体的には例えば、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
この観点では、本発明によれば、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスから吊下支持される日射遮蔽材と、前記日射遮蔽材を昇降させる昇降コードと、前記ヘッドボックス内に配置され且つ前記昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取コーンと、前記巻取コーンを回転させる駆動軸と、前記日射遮蔽材を降下させる際に、昇降コードに加わるテンションの低下を検出して前記駆動軸の回転を停止させる障害物検知停止装置とを備え、前記障害物検知停止装置は、前記駆動軸の回転停止後に前記日射遮蔽材の引き上げ方向に前記駆動軸を回転させたときに、前記駆動軸の回転開始から前記巻取コーンの回転開始までの空転角度Vが80度以上である、日射遮蔽装置が提供される。
好ましくは、日射遮蔽装置は、横型ブラインドであり、日射遮蔽材は、上下に並べて配置される複数のスラットであり、前記駆動軸と一体回転し且つ前記スラットの傾斜角度を変化させるチルト機構を備える。
好ましくは、チルト機構は、前記駆動軸と一体回転するチルトドラムと、前記チルトドラムに取着されたチルトスプリングと、前記スラットを支持し且つ前記チルトスプリングに上端が取着されたラダーコードとを備える。
1:ヘッドボックス
2:ラダーコード
4:ボトムレール
5:昇降コード
9:巻取コーン
11:サポート部材
11g:制動突部
12:カムクラッチ
13:回転ドラム
14:コーンキャップ
23:チルトドラム

Claims (2)

  1. 昇降コードの巻取り及び巻戻しを行う巻取コーンに対して着脱可能に嵌合され且つ前記巻取コーンと一体回転するコーンキャップと、
    前記コーンキャップに対して軸線方向移動が制限されるように係合され、且つ前記コーンキャップに対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり且つその範囲を超えると前記コーンキャップと一体回転する回転ドラムと、
    前記コーンキャップと一体回転すると共に前記回転ドラムの回転に伴って前記コーンキャップに対して軸線方向に相対移動するように前記回転ドラムに対して係合されるカムクラッチとを備える、カムユニット。
  2. 前記コーンキャップは、前記回転ドラム及び前記カムクラッチを収容する制動筒部を備え、
    前記コーンキャップは、前記制動筒部内に一対の係合突部を備え、
    前記回転ドラムは、前記一対の係合突部の間に配置される規制突部を備え、
    前記カムクラッチは、前記一対の係合突部に係合する一対の移動スリットを備え、
    前記コーンキャップに対する前記回転ドラムの相対回転時に前記規制突部が前記係合突部に当接してその相対回転可能範囲が規定される、請求項1に記載のカムユニット。
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