JP7382852B2 - 電動遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動遮蔽装置に関する。
電動遮蔽装置は、モーターの駆動力で駆動軸を回転させ、昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)を巻取ドラムで巻き取り、或いは巻き戻すことにより、遮蔽材を昇降可能となっている。
このような電動遮蔽装置では、ヘッドボックス内にモーターが配設され、そのモーターの出力軸の回転が駆動軸に伝達され、その駆動軸の回転に基づいて遮蔽材が昇降される。
また、電動遮蔽装置のヘッドボックス内には駆動軸の回転速度及び回転量を検出するエンコーダーが配設され、そのエンコーダーから出力されるパルス信号に基づいて、そのエンコーダーパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理して、ヘッドボックス内に配設される制御装置によりモーターの回転速度及び回転量が制御される。このような動作により、遮蔽材の昇降の速度が適宜に調整されるとともに、昇降させた遮蔽材の停止位置が制御される。
ところで、電動遮蔽装置の一種として、ヘッドボックスから上下方向に例えばジグザク状に折り畳み可能なスクリーンを遮蔽材として吊下し、このスクリーンを電動で昇降可能とする電動プリーツスクリーンを構成できることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特に、特許文献1に開示される電動プリーツスクリーンでは、遮蔽材を上下方向に連ねた複数段(複数種類)で構成し電動で昇降可能としている。即ち、この電動プリーツスクリーンでは、スクリーンを上下段で異なる生地の上部遮蔽材(上部スクリーン)と下部遮蔽材(下部スクリーン)とで構成し、上部スクリーンの上端縁をヘッドボックスに取着し吊下してその下端縁を中間レールに取着し、下部スクリーンの上端縁を当該中間レールに取着し吊下してその下端縁をボトムレールに取着している。そして、ヘッドボックスから中間レールとボトムレールをそれぞれ独立した昇降コードで吊下支持し、その上部スクリーンと、下部スクリーンとを個別に電動で昇降可能となっている。
従来、このような電動遮蔽装置では、スクリーンを昇降させる際の物理的な上限位置及び下限位置を検知するための物理的な検出スイッチが設けられる。
例えば、特許文献1に開示されるように、折り畳まれたスクリーンの当接の有無の検出を機械的に行う上限リミットスイッチを設けて、折り畳まれたスクリーンの当接の有りを示す上限リミットスイッチのONとなるときの位置を物理的な上限位置としている。また、スクリーンを昇降させるための昇降コードの弛みの有無を機械的に行う弛み検出スイッチを設けて、昇降コードの弛みの有りを示す弛み検出スイッチのONとなるときの位置を物理的な下限位置とすることが多い。
尚、このような弛み検出スイッチは、スクリーンの下降時における障害物の検知にも利用されて障害物検知停止装置が構成される。障害物検知停止装置は、遮蔽材の下降操作時に遮蔽材の下縁部に設けられるレールが障害物に接触して下降不能となったとき、モーターの作動を停止させて、昇降コードの無用な巻き戻しを自動的に停止させる機能を有する。例えば、弛み検出スイッチを用いた障害物検知停止装置は、スクリーンの下降を妨げるような障害物があるときに昇降コードに弛みが生じ、その弛みによりヘッドボックス内でスライドする検出子を有し、その検出子の動作によりマイクロスイッチを作動させるようになっている。そして、ヘッドボックス内に設けられる当該制御装置により、当該マイクロスイッチの作動を検知することで「障害物検知」を行い、制御装置によりモーターを「停止」させるようになっている。
そして、一般的な電動遮蔽装置では、遮蔽材を昇降させたときにその遮蔽材の一部の当接の有無の検出を機械的に行う上限リミットスイッチを設けて、遮蔽材の一部の当接の有りを示す上限リミットスイッチのONとなるときの物理上限位置を遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データ(高さデータ)の上限位置として設定し、昇降コードの弛みの有無を機械的に行う弛み検出スイッチを設けて、昇降コードの弛みの有りを示す弛み検出スイッチのONとなるときの物理下限位置を当該現在位置データ(高さデータ)の下限位置として設定している。
特開2011-111763号公報
上述したように、従来の電動プリーツスクリーン等の電動遮蔽装置では、遮蔽材(スクリーン等)を昇降させる際の物理的な上限位置及び下限位置を検知するための物理的な検出スイッチが設けられ、その物理上限位置及び物理下限位置により遮蔽材の昇降操作可能範囲を決定している。しかし、その物理下限位置を遮蔽材の可動範囲の下限とすると、遮蔽材の下端に設けられるボトムレールが床面に衝突してしまうため、品質維持の観点から好ましくない。そこで、通常、ボトムレールが床面に衝突しないよう、また、できる限り床面から隙間の小さくなる所望位置に、操作者によって下限位置を設定させるための設定モードが設けられている。
一方で、上下に連なって複数の遮蔽材を設け、各遮蔽材を昇降可能とする電動遮蔽装置においては、各遮蔽材の昇降状態によって、各遮蔽材の昇降に用いる昇降コードにコード伸びの変動が生じる。このため、特に各遮蔽材の可動範囲を決める下限設定については電動遮蔽装置毎に差異が生じやすく一意に決定できないことから、ボトムレールが激しく床面に衝突してしまったり、或いは床面から大きく隙間が生じる下限位置になったりして、何度か所望位置の下限設定を繰り返すという手間がかかることがある。更に、従来では、個々の遮蔽材毎に下限位置を設定することになるが、この点に関しても設定時間や手間がかかるものとなっている。従って、下限設定に関して、昇降コードのコード伸びを考慮し遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができる技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うように、下限位置の設定制御を行う電動遮蔽装置を提供することにある。
本発明による電動遮蔽装置は、ヘッドボックスから吊下される上部遮蔽材と、前記上部遮蔽材の下端に設けられる中間レールから吊下され下端にボトムレールを有する下部遮蔽材とを有する複数の遮蔽材の各々を電動で昇降操作可能とする電動遮蔽装置であって、前記中間レールの昇降により前記上部遮蔽材を昇降させるための第1の昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻す第1の巻取ドラムと、前記ボトムレールの昇降により前記下部遮蔽材を昇降させるための第2の昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻す第2の巻取ドラムと、前記第1の巻取ドラムを回転させるための第1のモーターと、前記第2の巻取ドラムを回転させるための第2のモーターと、前記第1の巻取ドラムの回転量を検出するための第1のエンコーダーと、前記第2の巻取ドラムの回転量を検出するための第2のエンコーダーと、操作信号に応じて、前記第1及び第2のエンコーダーの出力値を基に前記第1及び第2のモーターの駆動を制御することにより前記複数の遮蔽材の各々を個別に昇降制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記複数の遮蔽材の下限位置を決定する操作信号に応じて、前記ボトムレールに前記中間レールの荷重が加わった状態で前記複数の遮蔽材の下降制御を行い、下降動作を停止させる操作信号に応じて、或いは物理的に下降動作が制限される物理下限位置への到達により、前記複数の遮蔽材の下降動作を停止させ、この停止させた前記ボトムレール及び前記中間レールの位置を設定下限位置として設定する設定手段を有することを特徴とする。
また、本発明による電動遮蔽装置において、前記制御装置は、前記モーターの駆動に係る異常値の検出、及び前記エンコーダーの出力の監視のうち1以上の検出に基づいて前記物理下限位置の検出を行う手段を有することを特徴とする。
また、本発明による電動遮蔽装置において、前記制御装置は、前記モーターの駆動に係る異常値として、前記モーターの過電流、異常波形電流、及び異常波形電圧のうち1以上の異常検知に基づいて、前記物理下限位置の検出を行う手段を有することを特徴とする。
また、本発明による電動遮蔽装置において、前記遮蔽材の下降動作を妨げる障害物を検知し、前記第1及び第2のモーターの回転をそれぞれ前記第1及び第2の巻取ドラムに伝達する各駆動軸の回転をそれぞれ機械的にロックするよう作動する障害物検知停止装置を更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、電動遮蔽装置として、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになる。
(a)乃至(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の電動遮蔽装置の概略構成を示す平面図、正面図及び側面図である。 (a)は、本発明による一実施形態の電動遮蔽装置に設けられるクラッチ式の障害物検知停止装置の概略構成を示す断面図であり、(b)乃至(e)は、それぞれ本発明による一実施形態の電動遮蔽装置に設けられるクラッチ式の障害物検知停止装置の動作を示す斜視図である。 本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における一実施例の操作装置として典型的な赤外線リモコンの概略構成を示す図である。 本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における制御装置による一実施例の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。 (a)は、比較例の電動遮蔽装置における下限位置の設定制御による動作を概略的に示す側面図であり、(b)は本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における一実施例の下限位置の設定制御による動作を概略的に示す側面図である。 (a)乃至(c)は、それぞれ本発明による典型的な他の実施形態の電動遮蔽装置に、本発明に係る制御装置を適用した例を示す概略的な側面図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の電動遮蔽装置を説明する。尚、本願明細書中、図1(b)に示す電動遮蔽装置の正面図に対して、図示上方及び図示下方をそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を電動遮蔽装置の左側、及び、図示右方向を電動遮蔽装置の右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1(b)に示す電動遮蔽装置の正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
(全体構成)
図1(a)乃至(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の電動遮蔽装置の概略構成を示す平面図(見下げ図)、正面図及び側面図である。図1に示す電動遮蔽装置の代表例として複数の遮蔽材を上下に連なって配設しそれぞれ昇降可能とする電動プリーツスクリーンを示している。ただし、駆動軸の回転によって、上下に連なって配設される複数の遮蔽材の各々を電動で昇降操作可能とするものや、単一の遮蔽材を電動で昇降操作可能とするものであればこれに限定する必要はなく、例えば、プリーツスクリーン、その一種でもあるハニカムスクリーン、横型ブラインド、たくし上げカーテン、ロールスクリーン等、或いはこれら異種遮蔽材を上下に連なって配設するように組み合わせたハイブリッド構成の電動遮蔽装置としてもよい。
また、図1(a)乃至(c)に示す一実施形態の電動プリーツスクリーンでは、複数種の昇降コード3U,3Lによって個別に昇降可能な上部遮蔽材としての上部スクリーン6U及び下部遮蔽材としての下部スクリーン6Lの2種類の遮蔽材を上下に連なって配設する例を示しているが、3種類以上の遮蔽材を前後方向に配設する電動プリーツスクリーンとしてもよい。
図1(a)乃至(c)に示す一実施形態の電動プリーツスクリーンは、ヘッドボックス1の下面からジグザグ状に折り曲げ可能とした上部スクリーン6Uが吊下支持され、その上部スクリーン6Uの下端は、錘部材として機能する中間レール7Uの上面に取着される。ヘッドボックス1は天井面等の取付面に対しブラケット15を介して固定される。
本例の上部スクリーン6Uは、図1(c)に示すように、ジグザグ状に折り曲げられる生地の室外側の折り目の位置に突出片60が設けられ、その突出片60には、丸孔又は長孔等で形成される挿通孔がそれぞれ設けられ、その挿通孔にはヘッドボックス1から垂下される昇降コード3U,3Lが挿通される。このため、昇降コード3U,3Lは上部スクリーン6Uの背面側に垂下して、図1(b)に示すように正面視で視認できないようにして美観を高めている。ただし、本発明に関しては、上部スクリーン6Uの前後方向略中央部に挿通孔を設けて、その挿通孔に挿通される昇降コード3U,3Lを正面視で視認できる形態でもよい。また、図1(c)に示すように、昇降コード3U,3Lの後方において、ヘッドボックス1からピッチ保持コード4Uが垂下され、その下端が中間レール7Uに取着されている。このピッチ保持コード4Uには、等間隔に環状の支持コード40が多数設けられ、その支持コード40には、昇降コード3U,3Lが挿通されている。そして、中間レール7Uを下降させて上部スクリーン6Uを引き伸ばすとき、その突出片60がピッチ保持コード4Uの各支持コード40に支持されて、上部スクリーン6Uの折り目がほぼ等間隔に保持されるようになっている。
また、中間レール7Uの下面からジグザグ状に折り曲げ可能とした下部スクリーン6Lが吊下支持され、そのスクリーン6Lの下端は、錘部材として機能するボトムレール7Lの上面に取着される。
本例の下部スクリーン6Lについても、上部スクリーン6Uと同様に、図1(c)に示すように、ジグザグ状に折り曲げられる生地の室外側の折り目の位置に突出片60が設けられ、その突出片60には、丸孔又は長孔等で形成される挿通孔がそれぞれ設けられ、その挿通孔にはヘッドボックス1から垂下され中間レール7Uを貫通する昇降コード3Lが挿通される。このため、昇降コード3Lは下部スクリーン6Lの背面側に垂下して、図1(b)に示すように正面視で視認できないようにして美観を高めている。ただし、本発明に関しては、下部スクリーン6Lの前後方向略中央部に挿通孔を設けて、その挿通孔に挿通される昇降コード3Lを正面視で視認できる形態でもよい。また、図1(c)に示すように、昇降コード3Lの後方において、ヘッドボックス1からピッチ保持コード4Lが垂下され、その下端がボトムレール7Lに取着されている。このピッチ保持コード4Lには、等間隔に環状の支持コード40が多数設けられ、その支持コード40には、昇降コード3Lが挿通されている。そして、ボトムレール7Lを下降させて下部スクリーン6Lを引き伸ばすとき、その突出片60がピッチ保持コード4Lの各支持コード40に支持されて、下部スクリーン6Lの折り目がほぼ等間隔に保持されるようになっている。
ヘッドボックス1内にて適所(本例では左右2箇所)に配設された各支持部材5に対し巻取ドラム51U,51Lが前後に並設されて回転可能に支持される。そして、それぞれの巻取ドラム51U,51Lの軸方向一端部には、それぞれカムクラッチ52U,52Lが設けられる。それぞれの巻取ドラム51U及びカムクラッチ52U、並びに、それぞれの巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lは、それぞれ同形状に構成される。
それぞれの巻取ドラム51Uには、昇降コード3U(本例では紐状コードであるが、テープ状の昇降テープでもよい)の上端が巻き取り、或いは巻き戻し可能に取着され、昇降コード3Uの下端は、上部スクリーン6Uの室外側に設けられた各突出片60に形成される挿通孔を貫通し、中間レール7Uに取着される。巻取ドラム51Uは軸方向の一方に向かって径が徐々に細くなるように形成され、本例では紐状の昇降コード3Uが巻取ドラム51Uに順次螺旋状に巻かれていくようになっている。
また、それぞれの巻取ドラム51Lには、昇降コード3L(本例では紐状コードであるが、テープ状の昇降テープでもよい)の上端が巻き取り、或いは巻き戻し可能に取着され、昇降コード3Lの下端は、上部スクリーン6Uの室外側に設けられた各突出片60に形成される挿通孔を貫通し、更に、中間レール7Uを貫通して、下部スクリーン6Lの室外側に設けられた各突出片60に形成される挿通孔を貫通し、ボトムレール7Lに取着される。巻取ドラム51Lは軸方向の一方に向かって径が徐々に細くなるように形成され、本例では紐状の昇降コード3Lが巻取ドラム51Lに順次螺旋状に巻かれていくようになっている。
それぞれの巻取ドラム51U及びカムクラッチ52U並びに回転ドラム53の中心軸には駆動軸2Uが挿通され、回転ドラム53は駆動軸2Uの回転を巻取ドラム51Uに伝達し、且つ巻取ドラム51Uの駆動力を駆動軸2Uに伝達するようになっている。
同様に、それぞれの巻取ドラム51L及びカムクラッチ52L並びに回転ドラム53の中心軸には駆動軸2Lが挿通され、回転ドラム53は駆動軸2Lの回転を巻取ドラム51Lに伝達し、且つ巻取ドラム51Lの駆動力を駆動軸2Lに伝達するようになっている。
駆動軸2Uの一端は、駆動軸連結器20Uを介してモーター9Uの出力軸に連結され、モーター9Uの出力軸の回転が駆動軸2Uに伝達される。従って、モーター9Uの駆動力で駆動軸2Uを回転させ、駆動軸2Uの回転に基づいて昇降コード3Uを当該巻取ドラム51Uで巻き取り、或いは巻き戻すことにより、中間レール7Uを昇降可能とし、これにより上部スクリーン6Uを昇降させることができる。尚、巻取ドラム51Uは、上部スクリーン6Uの下降時に昇降コード3Uに係る張力(上部スクリーン6U及び中間レール7Uの自重)を利用しているため、その駆動力が回転ドラム53を介して巻取ドラム51Uから駆動軸2Uに伝達し、この駆動軸2Uに係る駆動力を調節して下降制御される。
また、駆動軸2Lの一端は、駆動軸連結器20Lを介してモーター9Lの出力軸に連結され、モーター9Lの出力軸の回転が駆動軸2Lに伝達される。従って、モーター9Lの駆動力で駆動軸2Lを回転させ、駆動軸2Lの回転に基づいて昇降コード3Lを当該巻取ドラム51Lで巻き取り、或いは巻き戻すことにより、ボトムレール7Lを昇降可能とし、これにより下部スクリーン6Lを昇降させることができる。尚、巻取ドラム51Lは、下部スクリーン6Lの下降時に昇降コード3Lに係る張力(下部スクリーン6L及びボトムレール7Lの自重)を利用しているため、その駆動力が回転ドラム53を介して巻取ドラム51Lから駆動軸2Lに伝達し、この駆動軸2Lに係る駆動力を調節して下降制御される。
モーター9U,9Lの各々の駆動制御は、ヘッドボックス1内に配設される制御装置10によって行われる。そして、ヘッドボックス1内には、モーター9U,9L、及び制御装置10へと電力供給するDC電源11が配設されている。制御装置10は、有線スイッチ21、赤外線リモコン22、無線リモコン23、或いはパーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器(図示せず)から操作信号を受信すると、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドに対応する電動遮蔽装置の各種制御を行う。例えばモーター9U,9LをそれぞれDCモーターで構成することで、制御装置10からモーター9U,9Lに供給するパルス信号のデューティ比を制御することにより、制御装置10は、モーター9U,9Lの回転速度を制御することができる。また、ヘッドボックス1内には駆動軸2U,2Lのそれぞれの回転速度及び回転量を検出するエンコーダー8U,8Lが配設され、制御装置10は、各エンコーダー8U,8Lから出力されるパルス信号に基づいて、そのエンコーダーパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理して、モーター9U,9Lの回転速度及び回転量を制御する。このような動作により、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドに対応して、制御装置10は、上部スクリーン6U、又は下部スクリーン6Lの昇降速度を適宜に調整するとともに、上部スクリーン6U、又は下部スクリーン6Lの昇降停止位置を制御する。
このように構成された本実施形態の電動プリーツスクリーンでは、中間レール7Uをヘッドボックス1の直下まで引き上げて、ヘッドボックス1と中間レール7Uとの間に上部スクリーン6Uを折り畳んだ状態で、ボトムレール7Lを下降させれば、ヘッドボックス1から下部スクリーン6Lが所望位置まで遮蔽された状態となる。
また、ボトムレール7Lを下限まで下降させた状態で、中間レール7Uをボトムレール7L上まで下降させると、中間レール7Uとボトムレール7Lとの間で下部スクリーン6Lが折り畳まれ、ヘッドボックス1と中間レール7Uとの間で上部スクリーン6Uが遮蔽された状態となる。従って、例えば上部スクリーン6Uを採光性生地とし、下部スクリーン6Lを遮光性生地とすれば、採光量調節の自由度を高めることができる。
そして、ボトムレール7Lを下限まで下降させ、中間レール7Uをヘッドボックス1とボトムレール7との中間に位置させれば、採光性生地とした上部スクリーン6Uを透過した柔らかな光を採光することができる。
また、ボトムレール7Lを上限まで引き上げて開放する場合には、中間レール7Uと共にボトムレール7Lを引き上げ、ヘッドボックス1とボトムレール7Lとの間に上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lとを折り畳んだ状態とすることができる。
(クラッチ式の障害物検知停止装置)
ところで、中間レール7U又はボトムレール7Lが障害物に接触し、その下降が妨げられると、クラッチ式の障害物検知停止装置が作動して、駆動軸2U又は2Lがロックするようになっている。つまり、中間レール7U又はボトムレール7Lが障害物に接触したとき、支持部材5に支持される巻取ドラム51U及びカムクラッチ52U、並びに巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lは、それぞれ中間レール7U及びボトムレール7Lに対する「障害物検知」及び各駆動軸の「停止」を機械的に行うクラッチ式の障害物検知停止装置として機能する。即ち、支持部材5に支持される巻取ドラム51U及びカムクラッチ52U、並びに巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lは、図2に示すようなクラッチ式の障害物検知停止装置として構成される。
以下、簡潔にクラッチ式の障害物検知停止装置について説明する。
尚、巻取ドラム51U及びカムクラッチ52Uは、それぞれ巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lと同様の構造を有しているため、図2(a)には、代表して、支持部材5に支持されるクラッチ式の障害物検知停止装置として機能する巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lの構成について、その断面図を示している。
図2(a)に示すように、クラッチ式の障害物検知停止装置は、支持部材5におけるサポート部位50にて巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lが支持され、カムクラッチ52Lは、回転ドラム53を介して巻取ドラム51Lに連結されている。
尚、支持部材5は、その底面に突出形成されるスナップフィット501がヘッドボックス1に嵌合されることで固定されている。そして、カムクラッチ52L、回転ドラム53及び巻取ドラム51Lは、サポート部位50の左右両端に形成される貫通孔502,503間で回転可能に支持されている。より具体的には、貫通孔502に対しカムクラッチ52Lの筒部521が回転可能に軸支され、貫通孔503に対し巻取ドラム51Lの図示右端に嵌着されるプーリキャップ54が回転可能に軸支されている。
カムクラッチ52Lの径方向内側に回転ドラム53が収容され、回転ドラム53は略円筒状を有し巻取ドラム51Lに対し所定の回転遊びを有して相対回転不能、且つ軸線方向に相対移動しないように装着される。また、筒部521内には駆動軸2Lが相対回転可能に貫通しているが、回転ドラム53は駆動軸2Lに対し一体となって回転する。
スナップフィット501には、昇降コード3Lを所定の位置から巻き取り、或いは巻き戻しするために導出する導出口が形成されている。また、サポート部位50の図示左辺の底面には制動凸部504が形成されている。
巻取ドラム51Lは略円筒形状に形成されており、係合部511と巻取部512とを備えている。
巻取ドラム51Lの巻取部512は、カムクラッチ52L側から図示右端側に向かうにつれて徐々にその径が小さくなるように設定されている。そして、巻取ドラム51Lの図示右端に嵌着されるプーリキャップ54の中心には駆動軸2Lが相対回転可能に貫通されている。
巻取ドラム51Lの係合部511の径方向内側にはカムクラッチ52Lが収容されている。カムクラッチ52Lは略円筒形状に形成された筒部521と該筒部521より大径に形成された制動部522とを備えている。
制動部522は外周面の径が巻取ドラム51Lの係合部511の内周面と摺動可能な大きさに設定されている。制動部522における筒部521側の端部には1つ又は複数の制動爪523が鋸歯状に突出して形成されており、サポート部位50の制動凸部504と係合可能とされている。
制動爪523は制動凸部504に係合することによって周方向への回転が防止されると、カムクラッチ52Lがサポート部位50に対し相対回転不能とされる。
カムクラッチ52Lは、制動部522の側壁が回転ドラム53を介して巻取ドラム51Lとは所定の回転遊びを有して相対回転不能に組み付けられ、且つ当該所定の回転遊びの範囲内で、軸線方向に沿って相対移動可能(スライド可能)とするカム構造を有している。
即ち、カムクラッチ52Lにおける制動部522の側壁にはカム構造としての摺動孔524が形成されており、この摺動孔524は制動部522の軸線に対して略45°傾斜するように形成されている。また、摺動孔524は、制動部522の周方向において略45°の角度範囲に亘って配設されるようにその長さが設定されている。
そして、回転ドラム53には、その径方向外側に向かって突出する摺動凸部531が形成されている。この摺動凸部531がカムクラッチ52Lの摺動孔524の内部に位置するよう回転ドラム53がカムクラッチ52Lに組み付けられ、回転ドラム53は摺動凸部531がカムクラッチ52Lの摺動孔524の内部を相対移動する範囲内においてのみ相対移動可能となる。
具体的には、摺動凸部531が摺動孔524の一端部に位置するときにはカムクラッチ52Lは最も巻取ドラム51Lに対して軸方向に収容される側(図2(a)において右側)に位置することとなるため制動爪523と制動凸部504との係合状態が解除される。一方、摺動凸部531が摺動孔524の他端部に位置するときには、カムクラッチ52Lは、軸方向にスライド移動して最も巻取ドラム51Lに対して軸方向に突出される側(図2(a)において左側)に位置することとなるため、制動爪523と制動凸部504とは係合状態となる。
制動爪523と制動凸部504とが係合状態となると、カムクラッチ52Lの回転が阻止され、カムクラッチ52Lの移動範囲は回転ドラム53と巻取ドラム51Lの係合範囲によって規制されるため、摺動孔524の当該他端部まで摺動凸部531が移動された状態で回転ドラム53の回転が停止され、回転ドラム53と相対回転不能に連結する駆動軸2Lの回転も停止する。
従って、カムクラッチ52Lが巻取ドラム51Lの軸線方向に相対移動して、制動爪523が制動凸部504に係合されると、カムクラッチ52Lはサポート部位50に対し相対回転不能に係止される。また、制動爪523と制動凸部504との係合状態が解除されるとカムクラッチ52Lはサポート部位50に対して相対回転可能となる。
このように、駆動軸2Lが遮蔽材(下部スクリーン6L)の引き上げ方向に回転されると、該回転は回転ドラム53に伝達される。このとき、回転ドラム53は、当該所定の回転遊びの間、巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lに対して相対回転される。
この場合、カムクラッチ52Lの制動爪523とサポート部位50の制動凸部504との係合状態が解除され、カムクラッチ52Lはサポート部位50に対して相対回転可能である。そして、回転ドラム53は当該所定の回転遊び以上の回転でカムクラッチ52L及び巻取ドラム51Lと相対回転不能となる。
従って、駆動軸2Lを更に引き上げ方向に回転させると、回転ドラム53はカムクラッチ52L及び巻取ドラム51Lと一体となって引き上げ方向に回転され、当該遮蔽材(下部スクリーン6L)の引き上げ駆動が行われる。
一方、駆動軸2Lが遮蔽材(下部スクリーン6L)の引き下げ時では、その下部スクリーン6L及びボトムレール7Lの自重を使って行われるため、引き下げ時の駆動力は巻取ドラム51Lから駆動軸2Lに向かって伝達される。
巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lが引き下げ方向に回転されると、カムクラッチ52Lの制動爪523とサポート部位50の制動凸部504との係合状態が解除された状態であるため、回転ドラム53及び駆動軸2Lは即座に引き下げ方向への回転が伝達される。
ここで、図2(b)乃至(e)には、遮蔽材(下部スクリーン6L)の引き下げ操作が行われている最中に、ボトムレール7Lが障害物に衝突したときの、図2(a)におけるクラッチ式の障害物検知停止装置として機能する巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lの動作について、概略図示している。尚、図2(d)及び図2(e)において、1つの制動爪523として簡略図示しているが、複数の制動爪523とすることができる。
まず、図2(b)に示すように遮蔽材(下部スクリーン6L)の引き下げ操作が行われているとき、ボトムレール7Lが障害物に衝突する前では、巻取ドラム51Lから昇降コード3Lが巻き戻され、下部スクリーン6Lが下降する。巻取ドラム51Lに巻き取られている昇降コード3Lにはボトムレール7L等の自重により引き出し方向の張力が加わっており、カムクラッチ52Lの回転とともに巻取ドラム51Lは自重回転し、駆動軸2Lの回転制御により、その自重回転を制御している。このとき、摺動凸部531が摺動孔524の一端部に位置してカムクラッチ52Lは最も巻取ドラム51Lに対して軸方向に収容される側(図2(a)において右側)に位置することとなるため制動爪523と制動凸部504との係合状態が解除されている。
そして、図2(c)に示すようにボトムレール7Lが障害物に衝突すると昇降コード3Lにおける引き出し方向の張力が失われ、巻取ドラム51L及びカムクラッチ52Lの回転は停止するが、回転ドラム53、及び駆動軸2Lは回転を維持するため回転差が生じる。ただし、回転ドラム53は、当該所定の回転遊びの間のみ巻取ドラム51Lに対して相対回転される。
すると、摺動凸部531が摺動孔524に案内されて、図2(d)に示すように、巻取ドラム51Lの回転停止に伴って回転ドラム53の当該所定の回転遊びの経過中、カムクラッチ52Lが軸方向に相対移動(スライド)を開始する。
そして、図2(e)に示すように、巻取ドラム51Lの回転停止に伴って回転ドラム53の当該所定の回転遊びの経過中、カムクラッチ52Lにおける制動爪523が制動凸部504に係合することによって周方向への回転が防止され、カムクラッチ52Lがサポート部位50に対し相対回転不能とされる。カムクラッチ52Lの回転が阻止され、このときカムクラッチ52Lの移動範囲は回転ドラム53と巻取ドラム51Lの係合範囲によって規制されるため、摺動孔524の当該他端部まで摺動凸部531が移動された状態で回転ドラム53の回転が停止され、回転ドラム53と相対回転不能に連結する駆動軸2Lの回転も停止する。このようにカムクラッチ52Lがサポート部位50に対し相対回転不能とされ、回転ドラム53の当該所定の回転遊びが経過すると回転ドラム53の回転も停止し、駆動軸2Lの回転がロックされる。
図2に示す例では、カムクラッチ52Lは、制動部522の側壁が回転ドラム53を介して巻取ドラム51Lとは所定の回転遊びを有して相対回転不能に組み付けられ、且つ当該所定の回転遊びの範囲内で、カムクラッチ52Lに形成した摺動孔524が回転ドラム53に形成した摺動凸部531を案内することで、軸線方向に沿って相対移動可能(スライド可能)とするカム構造を有する例を説明したが、機械的に駆動軸2Lをロックするカム構造は本例に限定されず、巻取ドラム51Lの物理的な障害物による回転停止時に、駆動軸2Lの回転を機械的に停止させるカムクラッチ構造であればく、様々な形態が考えられる。
例えば、回転ドラム53及びカムクラッチ52Lの代わりに、制動凸部504と係合可能な制動爪523と摺動凸部531を形成したカムクラッチを構成し、該カムクラッチを巻取ドラム51Lの内周壁で支持させる構成とすることができる。この場合、該カムクラッチは、駆動軸2Lに対し相対回転不能であるが軸方向には巻取ドラム51Lに対し所定の範囲内で相対移動(スライド移動)を許容する構造とし、該摺動凸部531の回転を図2に例示した動作と同様に作動させるために、巻取ドラム51Lの内周壁に当該摺動孔524に相当する摺動溝を形成したカムクラッチ構造とすることができる。
(制御装置の構成)
図3は、本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における制御装置10の概略構成を示すブロック図である。
制御装置10は、有線スイッチ21、赤外線リモコン22、無線リモコン23、或いはパーソナルコンピュータ(PC)24などの外部機器からの操作信号を受信すると、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドに対応する電動遮蔽装置の各種制御を行う。例えば制御装置10は、エンコーダー8U,8Lからのエンコーダーパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理してモーター9U,9Lの回転速度及び回転量を制御し、各遮蔽材(各スクリーン及び各ボトムレール)の昇降速度を適宜に調整するとともに、各遮蔽材の昇降停止位置を制御する。
有線スイッチ21は、制御装置10に対し有線接続することで操作信号を制御装置10に送信する機能を有する操作スイッチである。
赤外線リモコン22は、制御装置10に対し赤外線による無線接続することで操作信号を制御装置10に送信する機能を有するリモートコントローラである。
無線リモコン23は、制御装置10に対し無線LAN(近距離無線通信を含む)による無線接続することで操作信号を制御装置10に送信する機能を有するリモートコントローラである。
パーソナルコンピュータ(PC)24は、制御装置10に対し有線接続することで(或いは無線LANにより無線接続することで)、操作信号を制御装置10に送信する機能を有する。
ここで、操作信号には、各遮蔽材(各スクリーン及び各ボトムレール)の上昇操作を指示する上昇コマンド、各遮蔽材の下降操作を指示する下降コマンド、各遮蔽材の昇降動作を停止指示する停止コマンド、及び各遮蔽材の上下限位置の設定コマンドを少なくとも含む。また、これらの各遮蔽材の昇降を指示する各種のコマンドは、各遮蔽材の開度割合を示す「%指示操作」にも対応づけたものとすることができる。
また、操作者は、有線スイッチ21、赤外線リモコン22、又は無線リモコン23で各遮蔽材(各スクリーン及び各ボトムレール)の上昇操作を行うときは、図1及び後述する図4に例示するような“開ボタン(OPEN、又は△等)”の押下で上昇コマンドを送信でき、下降操作を行うときは、図1及び後述する図4に例示するような“閉ボタン(CLOSE、又は▽等)”の押下で下降コマンドを送信でき、昇降動作の停止操作を行うときは、図1及び後述する図4に例示するような“停止ボタン(STOP、又は□等)”の押下で停止コマンドを送信できる。
そして、図3に示すように、制御装置10は、マイクロコンピュータ部101、記憶部102、無線信号受信部103、赤外信号送受信部104、有線信号送受信部105、外部機器インターフェース(IF)部106、モーター駆動部107U,107L、異常検知部108U,108L、及びパルス検出部109U,109Lを備える。
無線信号受信部103は、無線リモコン23からの操作信号を受信してマイクロコンピュータ部101に出力する機能部であり、マイクロコンピュータ部101と無線リモコン23との間で相互通信可能とし、操作に関する詳細なコマンドのやり取りを可能とする。
赤外線信号送受信部104は、赤外線リモコン22からの操作信号を受信してマイクロコンピュータ部101に出力する機能部である。
有線信号送受信部105は、有線スイッチ21からの操作信号を受信してマイクロコンピュータ部101に出力する機能部である。
外部機器インターフェース(IF)部106は、パーソナルコンピュータ(PC)24等の外部機器からの操作信号を受信してマイクロコンピュータ部101に出力する機能部であり、マイクロコンピュータ部101と外部機器インターフェース(IF)部106との間で相互通信可能とし、操作に関する詳細なコマンドのやり取りを可能とする。
モーター駆動部107U,107Lは、それぞれモーター9U,9Lの駆動を行うモータードライバーである。
異常検知部108U,108Lは、それぞれモーター駆動部107U,107Lにおける異常値(過電流/異常波形電流/異常波形電圧のうち1以上)をそれぞれ検知してマイクロコンピュータ部101に通知する機能部である。
パルス検出部109U,109Lは、それぞれエンコーダー8U,8Lからのパルス信号をそれぞれ受信し、マイクロコンピュータ部101に通知する機能部である。
マイクロコンピュータ部101は、記憶部102に予め記憶させたプログラムを読み出して実行することにより、無線信号受信部103を介して受信する無線リモコン23からの操作信号、赤外線信号送受信部104を介して受信する赤外線リモコン22からの操作信号、有線信号送受信部105を介して受信する有線スイッチ21からの操作信号、或いは、外部機器IF部106を介して受信するPC24等の外部機器からの操作信号を受け付け、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドを処理する。これにより、電動遮蔽装置の各種制御を行う制御装置10をコンピュータとして構成することができる。
そして、マイクロコンピュータ部101による当該プログラムの実行によって実現される制御装置10の機能には、操作信号を受け付け当該操作信号内に含まれる各種のコマンドを判別し対応する電動遮蔽装置の各種制御を行う機能、各エンコーダー8U,8Lからのパルス信号をそれぞれ受信するパルス検出部109U,109Lを介してエンコーダーパルスの有無及びエンコーダーパルス数のカウントを行いながら、適宜、そのカウント値を記憶部102に記憶して管理する機能、エンコーダーパルス数のカウント値に応じて設定可能な各遮蔽材の上限設定位置や下限設定位置等に関する各種設定を記憶部102に記憶して管理する機能、モーター9U,9Lの駆動をそれぞれ行うモーター駆動部107U,107Lを介してモーター9U,9Lの駆動制御を行う機能、及び、モーター駆動部107U,107Lにおける異常値(過電流/異常波形電流/異常波形電圧のうち1以上の)をそれぞれ検知してマイクロコンピュータ部101に通知する異常検知部108U,108Lを介して、その異常値を監視する機能が含まれる。
(操作装置)
図4は、本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における一実施例の操作装置として典型的な赤外線リモコン22の概略構成を示す図である。本実施例の赤外線リモコン22は、開閉ボタン(開ボタン221及び閉ボタン222)及び停止ボタン223を1組のみ有しており、図1に示す有線スイッチ21及び無線リモコン23についても同様である。
尚、図4に示す赤外線リモコン22は、複数台の電動遮蔽装置が操作対象として設置されているときに、最大4グループまでデバイスIDによりグループ分けして、同一のデバイスIDを持つ複数台の電動遮蔽装置について、グループ指定し同時操作するためのグループ指定ボタン(図示する“1”~“4”)の丸ボタン)224と、全グループを一括して同時操作するための一括指定ボタン(図示する“ALL”ボタン)225とを有している。操作対象として設置されている複数台の電動遮蔽装置の各々には、ディップスイッチ等でグループ指定ボタン224及び一括指定ボタン225に対応するデバイスIDが設定できるようになっている。従って、通常、図4に示す赤外線リモコン22を利用するときは、操作対象の電動遮蔽装置における制御装置10は、グループ指定ボタン224又は一括指定ボタン225の押下後に送信される開閉ボタン(開ボタン221及び閉ボタン222)及び停止ボタン223の押下による操作信号を認識して対応する動作を行うように制御する。ただし、各電動遮蔽装置におけるデバイスIDの設定値には、当該グループ指定ボタン224又は一括指定ボタン225の押下を要することなく、直接、開閉ボタン(開ボタン221及び閉ボタン222)及び停止ボタン223の押下による操作信号を認識して対応する動作を行うように制御するモードを設けることができる。
そして、図4に示す赤外線リモコン22は、上述したように、操作対象の電動遮蔽装置における制御装置10に対し赤外線による操作信号を送信する機能を有しており、上昇操作を行うときは開ボタン221の押下で上昇コマンドを送信でき、下降操作を行うときは閉ボタン222の押下で下降コマンドを送信でき、昇降動作の停止操作を行うときは停止ボタン223の押下で停止コマンドを送信できる。
また、赤外線リモコン22等の操作装置は、各遮蔽材の上下限位置の設定を行うとき、停止ボタン223の所定時間の長押し又は開ボタン221及び停止ボタン223の所定時間の同時長押し等により、設定モードに移行させるための設定コマンドを設定対象の電動遮蔽装置における制御装置10に送信できる。当該設定対象の電動遮蔽装置における制御装置10は、設定コマンドの受信に基づく設定モードに移行後、当該設定対象の電動遮蔽装置が有する複数の遮蔽材のうち予め定めた一方の遮蔽材を自動上昇させ、停止ボタン223の所定時間の長押しで上限位置の設定を決定して記憶部102に記憶し、その後、他方の遮蔽材を自動上昇させ、停止ボタン223の所定時間の長押しで上限位置の設定を決定して記憶部102に記憶し、その後、各遮蔽材を自動下降させ、停止ボタン223の所定時間の長押しで各遮蔽材の下限位置の設定を決定して記憶部102に記憶する、複数の遮蔽材の上下限位置の設定制御を行う。
(物理上限位置及び物理下限位置の検出)
本実施形態の電動遮蔽装置では、モーター9L,9Uの各々と制御装置10はモーターハーネスで接続されているが、従来の電動プリーツスクリーンのようなスクリーンを昇降させる際の物理上限位置及び物理下限位置を検知するための物理的な検出スイッチを設けていない。この場合でも、制御装置10は、エンコーダー8L,8Uから得られるエンコーダーパルスのカウント値による絶対的な上下限位置を定めておくか、或いは異常検知部108L,108Uによるモーター駆動部107L,107Uにおける異常値(過電流/異常波形電流/異常波形電圧のうち1以上)をそれぞれ検知するか、又は動作制御中に所定時間の当該エンコーダーパルスの入力が無くなることを検知するなど、これら1以上の方法で、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lのそれぞれについて、その物理的な昇降操作可能範囲を規定する物理上限位置及び物理下限位置を検出することができる。
即ち、本実施形態に係る電動プリーツスクリーンでは、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lのそれぞれについて、従来のような検出スイッチを用いずに物理上限位置及び物理下限位置を検出し低コスト化を図るようにしているが、その物理下限位置を遮蔽材の可動範囲の下限とすると、ボトムレール7Lが床面に衝突してしまうため、通常、ボトムレール7Lが床面に衝突しないよう、また、できる限り床面から隙間の小さくなる所望位置に、操作者によって下限位置を設定させるための設定モードが設けられている。一方で、各遮蔽材の可動範囲を決める下限設定については電動遮蔽装置毎に差異が生じやすく一意に決定できないことから、遮蔽材の下端に設けられるボトムレール7Lが激しく床面に衝突してしまったり、或いは床面から大きく隙間が生じる下限位置になったりして、何度か所望位置の下限設定を繰り返すという手間がかかることがある。このため、下限設定の手間を軽減し、昇降コードのコード伸びを考慮し遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができる方が好ましい。
そこで、本実施形態に係る電動プリーツスクリーンでは、制御装置10により、安定、且つ効率的な遮蔽材の下限位置の設定制御を行う。尚、本願明細書中、以下に説明する一実施例の制御装置10の制御によって設定する上限位置を「設定上限位置」と称し、上記の「物理上限位置」とは区別している。また、本実施例では、下限位置については従来通り、操作者により所望位置での設定操作を可能としているが、昇降コードのコード伸びを考慮し遮蔽材の安定した下限位置の設定できるように制御するものであり、その設定される下限位置を「設定下限位置」と称し、上記の「物理下限位置」とは区別する。
(上下限位置の設定制御)
図5は、本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における制御装置による一実施例の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。
まず、制御装置10は、上述した図4に示す赤外線リモコン22等の操作装置から、各遮蔽材の上下限位置の設定を行う設定モードに移行させるための設定コマンド(上下限位置設定コマンド)を受信すると(ステップS1)、上部及び下部の遮蔽材(本例では、中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U、及びボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)について、個別又は同時に上昇動作を開始する(ステップS2)。
尚、本実施形態の例では、図4に示す赤外線リモコン22のように、開閉ボタン(開ボタン221及び閉ボタン222)及び停止ボタン223を1組のみ有しており、前述した所定の操作で上下限位置設定コマンドを該制御装置10に送信するものとなっているが、本制御に関しては、開閉ボタン(開ボタン221及び閉ボタン222)及び停止ボタン223を1組のみ有している操作装置に限定されず、任意の操作装置とすることができる。また、本実施形態では複数の遮蔽材の「上下限位置設定」を例に説明するが、本発明に関しては、複数の遮蔽材の「下限位置設定」のみを行う制御としてもよい。
そして、上下限位置設定を行う本実施例では、制御装置10は、各遮蔽材を個別に上昇動作する場合と各遮蔽材を同時に上昇動作する場合のいずれにおいても、各遮蔽材について物理上限位置を検出するまで全ての遮蔽材の個別又は同時の上昇動作を継続し(ステップS3:N)、上昇動作する遮蔽材について物理上限位置を検出すると(ステップS3:Y)、物理上限位置を検出した遮蔽材の上昇動作を停止して、全ての遮蔽材の上昇動作が停止した時の各エンコーダー8U,8Lから出力されるエンコーダーパルス(パルス信号)のカウント値を記憶部102に一時記憶する(ステップS4)。
また、上下限位置設定を行う本実施例では、ステップS4で、制御装置10は、各遮蔽材の上昇動作の制御を一旦停止すると、各遮蔽材について物理上限位置から所定量分を下げた位置を設定上限位置として、その時の各エンコーダー8U,8Lのエンコーダーパルスのカウント値を記憶部102に記憶する。
尚、この設定上限位置は、畳み込まれている各遮蔽材の少なくとも最上部が圧縮されていない位置とする。このように自動的に定める設定上限位置では、畳み込まれている各遮蔽材が高圧縮とはならず、遮蔽材や昇降コードの材料疲労を防止して高品質を維持できるようになる。ただし、本発明に関しては、「下限位置の設定制御」を主題としており、「物理上限位置」を「設定上限位置」としてもよい。
以下、本発明に係る「下限位置の設定制御」について説明する。
即ち、制御装置10は、各遮蔽材の設定上限位置の決定後、自動的に、下部遮蔽材のボトムレール7Lに、上部遮蔽材の中間レール7Uの荷重が加わった状態で上部及び下部遮蔽材の下降制御を開始し(ステップS5)、各遮蔽材について、物理下限位置となったとき、又は停止コマンドを受信するまで、それぞれの遮蔽材の下降動作を継続する(ステップS6)。
そして、制御装置10は、下部遮蔽材のボトムレール7Lに、上部遮蔽材の中間レール7Uの荷重が加わった状態で物理下限位置となったとき、又は停止コマンドを受信したときに、上部及び下部遮蔽材について、それぞれの下降動作を停止して、各遮蔽材の停止位置を設定下限位置として、その時の各エンコーダー8U,8Lのエンコーダーパルスのカウント値を記憶部102に記憶し、本制御を終了する(ステップS7)。
尚、制御装置10の制御としては、このように物理下限位置となったか、停止コマンドを受信したかを監視して下降制御するものとなるが、ボトムレール7Lの所望位置の下限位置の設定のため、操作者としては、ボトムレール7Lが物理下限位置となる前に、操作装置の停止ボタン223を押下して、操作装置から停止コマンドを制御装置10へ送信して「設定下限位置」を設定する方法と、予め床面上に実用時には取り除く所望高さのスペーサを載置しておき、上部遮蔽材の中間レール7Uの荷重が加わった状態のボトムレール7Lの物理下限位置(即ち、物理的に下降動作が制限される位置)を検出させて「設定下限位置」を設定する方法のいずれかをとることができる。
ここで、図5に示す本発明に係る「下限位置の設定制御」に関して、上部及び下部遮蔽材の下限位置の設定が、安定したものであって効率的である点について、図6を参照して説明する。
図6(a)は、比較例の電動遮蔽装置における下限位置の設定制御による動作を概略的に示す側面図であり、図6(b)は本発明による一実施形態の電動遮蔽装置における一実施例の下限位置の設定制御による動作を概略的に示す側面図である。
図6(a)に示す比較例は、従来のように、上部遮蔽材(中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U)及び下部遮蔽材(ボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)を個別に下限位置を設定する際の動作を示している。
まず、図6(a-1)に示すように、上部遮蔽材(中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U)及び下部遮蔽材(ボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)が畳み込まれ、それぞれ設定された上限位置にあるとする。
次に、本比較例では、図6(a-2)に示すように、図6(a-1)に示す状態から下部遮蔽材(ボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)のみを下降させ、操作装置の停止ボタン223の押下による下部遮蔽材の設定下限位置の設定を完了する。
次に、本比較例では、図6(a-3)に示すように、図6(a-2)に示す状態から、上部遮蔽材(中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U)を下降させ、操作装置の停止ボタン223の押下による上部遮蔽材の設定下限位置の設定を行う。
すると、本比較例では、図6(a-4)に示すように、ボトムレール7Lに上部遮蔽材の中間レール7Uの荷重が加わって昇降コード3Lにコード伸びが生じて、図6(a-2)に示す既に設定していた下部遮蔽材の設定下限位置よりも下方にボトムレール7Lが位置してしまい、下部遮蔽材の実際の下限位置がずれてしまう(図示“Δh”)。このため、ボトムレール7Fが激しく床面に衝突してしまったり、或いは床面から大きく隙間が生じる下限位置になったりして、何度か所望位置の下限設定を繰り返すという手間がかかることがある。更に、従来では、個々の遮蔽材毎に下限位置を設定することになり、設定時間や手間がかかるものとなる。
一方、図6(b)に示す本発明による一実施例の下限位置の設定制御による動作は、上部遮蔽材(中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U)及び下部遮蔽材(ボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)を一括して下限位置を設定する際の動作を示している。
まず、図6(b-1)に示すように、上部遮蔽材(中間レール7Uを下端に持つ上部スクリーン6U)及び下部遮蔽材(ボトムレール7Lを下端に持つ下部スクリーン6L)が畳み込まれ、それぞれ設定された上限位置にあるとする。
次に、本実施例では、図6(b-2)に示すように、図6(b-1)に示す状態から、下部遮蔽材(下部スクリーン6L)のボトムレール7Lに、上部遮蔽材(上部スクリーン6U)の中間レール7Uの荷重が加わった状態で、上部及び下部遮蔽材の下限設定を開始する。
すると、本実施例では、既にボトムレール7Lに上部遮蔽材の中間レール7Uの荷重が加わって昇降コード3Lにコード伸びが生じたまま下降するため、上部及び下部遮蔽材の設定下限位置を一括して設定できるだけでなく、その設定下限位置が後からずれるおそれもなくなる。
従って、本発明による一実施例の下限位置の設定制御では、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、電動遮蔽装置は、上述した電動プリーツスクリーンに限らず、その一種でもあるハニカムスクリーン、横型ブラインド、たくし上げカーテン、ロールスクリーン等、或いはこれら異種遮蔽材を上下に連なって配設するように組み合わせたハイブリッド構成(例えば、上部遮蔽材には、たくし上げカーテン式の遮蔽材とし、下部遮蔽材には、プリーツスクリーン式の遮蔽材とする等)など、他の種類の電動遮蔽装置にも適用できる。
上下に連なって遮蔽材を持つ他の電動遮蔽装置の典型例を図7(a)乃至(c)にそれぞれ示している。図7(a)乃至(c)は、それぞれ本発明による典型的な他の実施形態の電動遮蔽装置に、本発明に係る制御装置を適用した例を示す概略的な側面図である。尚、上述した実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
まず、図7(a)に示す電動遮蔽装置は、ヘッドボックス1から吊下される上部遮蔽材(下端に中間レール7Uを持つ側面視でハニカム状の上部スクリーン6U)及び中間レール7Uから吊下される下部遮蔽材(下端にボトムレール7Lを持つ側面視でハニカム状の下部スクリーン6L)をそれぞれ昇降可能とする電動ハニカムスクリーンである。図7(a)に示す巻取ドラム51U,51Lは、図1に示す実施形態と同様に、昇降コード3U,3Lの上端を巻き取り、或いは巻き戻すことにより、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lを昇降させる。尚、それぞれ上部スクリーン6Uにおける各ハニカム状を形成する接合片60’に挿通孔が設けられ、この挿通孔に昇降コード3U,3Lが挿通され、昇降コード3Uの下端は中間レール7Uに取着される。また、昇降コード3Lは、中間レール7Uを貫通し、下部スクリーン6Lにおける各ハニカム状を形成する接合片60’に設けられる挿通孔に挿通され、ボトムレール7Lに取着される。ヘッドボックス1内には、それぞれエンコーダー8U,8L及びモーター9U,9Lを配設している(図示略)。そして、ヘッドボックス1内に、DC電源11(図示略)と、図3に示すものと同様の制御装置10が配設される。従って、図7(a)に示す電動ハニカムスクリーンについても、本発明による制御装置10の下限設定制御により、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになる。
また、図7(b)に示す電動遮蔽装置は、ヘッドボックス1から吊下されるラダーコード12Uにより支持される上部遮蔽材(下端に中間レール7Uを持つ例えば採光性生地による生地スラット群6U’)及びヘッドボックス1から吊下され中間レール7Uを貫通するラダーコード12Lにより支持される下部遮蔽材(下端にボトムレール7Lを持つ例えば遮光性のアルミスラット群6L’)をそれぞれ昇降可能とする電動横型ブラインドである。図7(b)に示す巻取ドラム51U,51Lは、図1に示す実施形態と同様に、昇降コード3U,3Lの上端を巻き取り、或いは巻き戻すことにより、生地スラット群6U’及びアルミスラット群6L’を昇降させる。尚、それぞれ生地スラット群6U’における前後方向略中央部に挿通孔が設けられ、この挿通孔に昇降コード3U,3Lが挿通され、昇降コード3Uの下端は中間レール7Uに取着される。また、昇降コード3Lは、中間レール7Uを貫通し、アルミスラット群6L’における前後方向略中央部に設けられる挿通孔に挿通され、ボトムレール7Lに取着される。そして、ラダーコード12U,12Lの縦糸の相対移動により、それぞれ生地スラット群6U’及びアルミスラット群6L’を回動させることができるが、その機構についての説明は省略する。ヘッドボックス1内には、それぞれエンコーダー8U,8L及びモーター9U,9Lを配設している(図示略)。そして、ヘッドボックス1内に、DC電源11(図示略)と、図3に示すものと同様の制御装置10が配設される。従って、図7(b)に示す電動横型ブラインドについても、本発明による制御装置10の下限設定制御により、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになる。
また、図7(c)に示すように、上部遮蔽材は、下端に中間レール7Uを持つ例えば採光性生地による生地スラット群6U’とし、下部遮蔽材は、下端にボトムレール7Lを持つ側面視でジグザグ状(ハニカム状でもよい)の下部スクリーン6Lとした、ハイブリッド構成の電動遮蔽装置に、図3に示すものと同様の制御装置10を配設してもよい。他のハイブリッド構成の電動遮蔽装置として、図示を省略するが、例えば、上部遮蔽材には、たくし上げカーテン式の遮蔽材とし、下部遮蔽材には、プリーツスクリーン式の遮蔽材とする等のハイブリッド構成の電動遮蔽装置に、図3に示すものと同様の制御装置10を配設してもよい。これらハイブリッド構成の電動遮蔽装置についても、本発明による制御装置10の下限設定制御により、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになる。
従って、本発明に係る電動遮蔽装置は、上述した実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
本発明によれば、電動遮蔽装置として、遮蔽材の安定した下限位置の設定を効率的に行うことができるようになり、電動遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
2U,2L 駆動軸
3U 上部スクリーン用の昇降コード
3L 下部スクリーン用の昇降コード
5 支持部材
6U 上部遮蔽材
6L 下部遮蔽材
7U 中間レール
7L ボトムレール
8U,8L エンコーダー
9U,9L モーター
10 制御装置
11 DC電源
20U,20L 駆動軸連結器
21 有線スイッチ
22 赤外線リモコン
23 無線リモコン
24 パーソナルコンピュータ(PC)
101 マイクロコンピュータ部
102 記憶部
103 無線信号受信部
104 赤外線信号送受信部
105 有線信号送受信部
106 外部機器インターフェース(IF)部
107U,107L モーター駆動部
108U,108L 異常検知部
109U,109L パルス検出部

Claims (4)

  1. ヘッドボックスから吊下される上部遮蔽材と、前記上部遮蔽材の下端に設けられる中間レールから吊下され下端にボトムレールを有する下部遮蔽材とを有する複数の遮蔽材の各々を電動で昇降操作可能とする電動遮蔽装置であって、
    前記中間レールの昇降により前記上部遮蔽材を昇降させるための第1の昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻す第1の巻取ドラムと、
    前記ボトムレールの昇降により前記下部遮蔽材を昇降させるための第2の昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻す第2の巻取ドラムと、
    前記第1の巻取ドラムを回転させるための第1のモーターと、
    前記第2の巻取ドラムを回転させるための第2のモーターと、
    前記第1の巻取ドラムの回転量を検出するための第1のエンコーダーと、
    前記第2の巻取ドラムの回転量を検出するための第2のエンコーダーと、
    操作信号に応じて、前記第1及び第2のエンコーダーの出力値を基に前記第1及び第2のモーターの駆動を制御することにより前記複数の遮蔽材の各々を個別に昇降制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記複数の遮蔽材の下限位置を決定する操作信号に応じて、前記ボトムレールに前記中間レールの荷重が加わった状態で前記複数の遮蔽材の下降制御を行い、下降動作を停止させる操作信号に応じて、或いは物理的に下降動作が制限される物理下限位置への到達により、前記複数の遮蔽材の下降動作を停止させ、この停止させた前記ボトムレール及び前記中間レールの位置を設定下限位置として設定する設定手段を有することを特徴とする電動遮蔽装置。
  2. 前記制御装置は、前記モーターの駆動に係る異常値の検出、及び前記エンコーダーの出力の監視のうち1以上の検出に基づいて前記物理下限位置の検出を行う手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の電動遮蔽装置。
  3. 前記制御装置は、前記モーターの駆動に係る異常値として、前記モーターの過電流、異常波形電流、及び異常波形電圧のうち1以上の異常検知に基づいて、前記物理下限位置の検出を行う手段を有することを特徴とする、請求項2に記載の電動遮蔽装置。
  4. 前記遮蔽材の下降動作を妨げる障害物を検知し、前記第1及び第2のモーターの回転をそれぞれ前記第1及び第2の巻取ドラムに伝達する各駆動軸の回転をそれぞれ機械的にロックするよう作動する障害物検知停止装置を更に備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電動遮蔽装置。
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