JP2021004543A - 検知装置及び遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの意に反して障害物検知機能が発揮されることを回避することができる、検知装置を提供することを目的としている。【解決手段】巻取部材と、回転ドラムと、クラッチとを備え、前記巻取部材は、昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記回転ドラムは、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、前記クラッチは、前記巻取部材と一体回転すると共に前記回転ドラムの回転によって前記巻取部材に対して相対移動可能に構成され、前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方には、遊び部が設けられ、前記遊び部は、前記回転ドラムが回転しても前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動しないように構成される、検知装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、検知装置及び遮蔽装置に関する。
従来の遮蔽装置には、検知装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の検知装置は、ボトムレール等の自重を用いて自動的に遮蔽材を降下させているときに、ボトムレールが障害物にぶつかると障害物検知機能が働き、遮蔽材の降下を停止させる降下停止機能を発揮する。特許文献1の検知装置は、巻取コーンとクラッチと回転ドラムとを有する。巻取コーンには昇降コードが吊り下げられており、また、巻取コーン及びクラッチはサポート部材に回転自在に支持されている。
特許文献1において、回転ドラムは摺動突部を有し、また、クラッチは摺動突部が摺動自在に設けられる摺動孔部を有する。回転ドラムとクラッチとが相対回転すると、摺動突部が摺動孔部の縁に接触しながら摺動突部が摺動孔部の一方側から他方側にかけて移動し、検知装置の障害物検知機能が発揮される。これにより、クラッチが軸線方向に移動してクラッチがサポート部材の制動突部に係合し、検知装置の降下停止機能が発揮され、巻取コーンは回転不能となる。
特開2005−179994号公報
遮蔽装置には、ボトムレール等の自重を用いて自動的に遮蔽材を降下させるタイプのものだけでなく、ユーザーが操作コードを操作することで遮蔽材を降下させるタイプのものも提案されている。このようなタイプの遮蔽装置に検知装置を備えさせることも可能である。この場合、ユーザーが操作コードを急激に操作すると、ユーザーの意に反して回転ドラムがクラッチに対して回転し、検知装置の障害物検知機能が発揮されてしまう場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザーの意に反して障害物検知機能が発揮されることを回避することができる、検知装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、巻取部材と、回転ドラムと、クラッチとを備え、前記巻取部材は、昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記回転ドラムは、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、前記クラッチは、前記巻取部材と一体回転すると共に前記回転ドラムの回転によって前記巻取部材に対して相対移動可能に構成され、前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方には、遊び部が設けられ、前記遊び部は、前記回転ドラムが回転しても前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動しないように構成される、検知装置が提供される。
本発明によれば、クラッチ及び回転ドラムのうちの一方は、回転ドラムが回転しても、クラッチが巻取部材に対して相対移動しないように構成される遊び部を有している。このため、ユーザーが操作コードを急激に操作することで、昇降軸及びこれと一体に回転する回転ドラムが急激に回転したとしても、クラッチが巻取部材に対して相対移動することが回避され、その結果、本発明によれば、ユーザーの意に反して障害物検知機能が発揮されることを回避することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方は、摺動孔部を有し、前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの他方は、摺動突部を有し、前記摺動孔部は、傾斜部と、前記遊び部とを有し、且つ、前記摺動孔部には、前記摺動突部が挿入され、前記傾斜部は、前記回転ドラムの中心軸に対して傾斜するように延びており、前記遊び部は、前記傾斜部の端部側に設けられ、且つ、前記昇降軸の回転方向に沿うように周方向に延びている、検知装置が提供される。
本発明の別の観点の実施形態によれば、巻取部材と、回転部材と、クラッチと、昇降軸と、昇降コードと、制動体と、を備え、前記巻取部材は、前記昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記回転部材は、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、前記クラッチは、前記巻取部材と一体回転可能に構成され、且つ、前記クラッチは、前記昇降軸が前記昇降コードの巻戻し方向に回転しないように、前記制動体に係合可能であり、前記クラッチが前記制動体に係合するときにおいて、前記昇降軸の回転は、前記回転部材から直接又は間接的に前記クラッチに伝達され、前記巻取部材、前記回転部材及び前記クラッチのうちの少なくとも1つには、遊び部が設けられ、前記遊び部は、所定の非伝達角度範囲内において前記回転部材が回転しても、前記回転部材の回転が直接又は間接的に前記クラッチへ伝達しないように構成される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記回転部材は、回転ドラムを有し、前記回転ドラムは、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、且つ、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、前記クラッチは、前記クラッチと前記回転ドラムとの相対回転によって前記巻取部材に対して相対移動し、前記制動体に係合可能に構成され、前記遊び部は、前記クラッチ及び前記回転部材のうちの一方に設けられ、前記遊び部は、前記非伝達角度範囲内において前記回転ドラムが前記クラッチに対して相対回転しても、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動しないように構成され、且つ、前記非伝達角度範囲を超えて前記回転ドラムが前記クラッチに対して回転すると、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動して、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方は、摺動孔部を有し、前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの他方は、摺動突部を有し、前記摺動孔部は、傾斜部と、前記遊び部とを有し、且つ、前記摺動孔部には、前記摺動突部が挿入され、前記傾斜部は、前記回転ドラムの中心軸に対して傾斜するように延びており、前記遊び部は、前記傾斜部の端部側に設けられ、且つ、前記回転ドラムの回転方向に沿うように周方向に延びている、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記回転部材は、回転ドラムと、遊び部材とを有し、前記回転ドラムは、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、前記クラッチは、前記回転ドラムの回転によって前記巻取部材に対して相対移動し、前記制動体に係合可能に構成され、前記遊び部材は、前記遊び部を有し、且つ、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、前記遊び部は、前記非伝達角度範囲内において前記遊び部材が前記回転ドラムに対して相対回転するように構成され、且つ、前記非伝達角度範囲を超えて前記遊び部材が前記回転ドラムに対して回転すると、前記遊び部材が前記回転ドラムと一体回転して、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動し、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記巻取部材及び前記クラッチは、一体回転するように構成され、前記回転部材は、遊び部材を有し、前記制動体は、第1及び第2位置に移動可能であり、第1位置において前記制動体は前記クラッチと係合不能であり、第2位置において前記制動体は前記クラッチと係合可能であり、前記遊び部材は、前記遊び部を有し、且つ、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、且つ、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、前記遊び部は、前記制動体が第2位置に位置するとき、前記非伝達角度範囲内において前記遊び部材が前記巻取部材に対して相対回転するように構成され、且つ、前記非伝達角度範囲を超えて前記遊び部材が前記巻取部材に対して回転すると、前記遊び部材が前記巻取部材及び前記クラッチと一体回転して、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、操作コードと、ボトムレールとを更に備え、前記昇降軸は、前記操作コードが操作されることで回転するように構成され、前記ボトムレールが最上部に位置するときから前記ボトムレールが最下部の位置に位置するときまで、前記操作コードに引き下げ動作がなされることで、前記ボトムレールが降下するように構成される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、遮蔽材を更に備え、前記遮蔽材は、スラットであり、前記スラットは、第1及び第2縁部を有し、第1及び第2縁部は、前記スラットの長手方向に延びており、前記昇降コードは、第1縁部或いは第2縁部を挿通している、又は、第1縁部或いは第2縁部に対向するように配置されている、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、ヘッドボックスと、右側巻取部材と、左側巻取部材と、右側昇降コードと、左側昇降コードとを更に備え、前記右側巻取部材は、前記昇降軸の回転に伴って、前記右側昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記左側巻取部材は、前記昇降軸の回転に伴って、前記左側昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記ヘッドボックスには、前記巻取部材、前記右側巻取部材、及び前記左側巻取部材が搭載され、前記巻取部材は、前記右側巻取部材と前記左側巻取部材との間に配置されている、遮蔽装置が提供される。
図1Aは横型ブラインド100の正面図である。図1Bは、図1Aに示す横型ブラインド100の右側面図である。 検知装置50の分解斜視図である。 図3Aは回転ドラム4及びクラッチ5斜視図であり、図3Bは図3Aの分解斜視図である。 クラッチ5の摺動孔部5cの説明図である。 図5Aは回転ドラム4及びクラッチ5が、巻取部材3に取り付けられた状態を示し、図5Bは回転ドラム4及びクラッチ5が、巻取部材3から取り外した状態を示している。図5A及び図5Bにおいて、説明の便宜上、巻取部材3は軸線方向に平行であって係合突部3d,3eを通る平面で切断した状態を示している。 図6Aは、降下停止機能が発揮されていない状態の昇降軸21、巻取部材3、回転ドラム4及びクラッチ5の斜視図である。図6Aにおいて、説明の都合上、巻取部材3、回転ドラム4及びクラッチ5は、軸線方向に直交する断面で切断している。図6Aにおいて、説明の都合上、摺動突部4a2及び摺動孔部5cが見えるよう、巻取部材3の制動筒部3cの一部を切断している(破線部分が切断部分に対応する)。図6Bは摺動突部4a2が、図6Aに示す位置から、摺動孔部5cの遊び部5c2を摺動して段差部t3まで到達した様子を示す斜視図である。図6Cは、摺動突部4a2が、図6Aに示す位置から、摺動孔部5cを摺動して他端部t2側まで到達した様子を示す斜視図である。図6Cは、降下停止機能が発揮された状態を示している。 図7Aは第2実施形態に係るクラッチ5、回転ドラム4、遊び部材6及び巻取部材3を示す斜視図である。図7Bは図7Aの分解斜視図である。図7A及び図7Bにおいて、説明の便宜上、巻取部材3はその一部が切断された状態を示している。 図8Aは第2実施形態に係るクラッチ5、回転ドラム4及び遊び部材6の側面図である。図8Aは、説明の便宜上、遊び部材6を断面視している。図8Bは図8Aに示すB−B端面図である。 図9Aは第3実施形態に係る検知装置50の斜視図である。図9Bは図9Aに示す点P1−点P3を通る平面における検知装置50の断面図である。図9Bは図9Aに示す矢印Ar方向に検知装置50を見た図である。図9Cは、図9Bに示すスライド部材1gが非係合位置Ps1(第1位置)から係合可能位置Ps2(第2位置)へ移動し、クラッチ5の制動爪5dとスライド部材1gとが係合している状態を示している。 図10Aは、第3実施形態に係る昇降軸21、遊び部材6及び巻取部材3を示す斜視図である。図10Aにおいて、説明の便宜上、巻取部材3の一部の図示を省略し、当該省略された部分は破線で模式的に示されている。図10Bは、遊び部材6及び巻取部材3の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
1−1.全体構成
図1A及び図1Bに示すように、横型ブラインド100(遮蔽装置に対応)には、建築物等に据付されるヘッドボックス10から垂下されるループ状の操作コード19が設けられている。操作コード19は実施形態においてボールチェーンであるが、これに限定されるものではない。横型ブラインド100は水平方向に延びる複数のスラット15(遮蔽材に対応)を備えている。そして、複数のスラット15がヘッドボックス10から降ろされている状態において、複数のスラット15は上下方向に並ぶように設けられている。
横型ブラインド100は、ヘッドボックス10と、ブラケット(図示省略)と、プーリー12と、動力伝達装置(図示省略)と、スラット15と、昇降コード16と、ラダーコード17と、ボトムレール18と、操作コード19と、昇降軸21(図6A〜図6C参照)と、チルト軸(図示省略)とを備えている。
なお、図示省略の動力伝達装置は、ヘッドボックス10内に設けられ、且つ、昇降軸21及びチルト軸に連結している。この動力伝達装置は、プーリー12からの入力(回転)を昇降軸21及びチルト軸に伝達する機能を有する。また、昇降軸21及び図示省略のチルト軸は、ヘッドボックス10内に設けられ、且つ、ヘッドボックス10の長手方向に延びている。昇降軸21が回転することで後述する巻取部材3(巻取部材に対応)が回転し(図2参照)、昇降コード16が巻取部材3に巻取り及び巻き戻され、また、チルト軸が回転することで図示省略のチルトドラムが回転し、ラダーコード17が変位し、スラット15が回動する。
図2に示すように、横型ブラインド100は、検知装置50を備えている。検知装置50は、スラット15及びボトムレール18の下降時にボトムレール18が障害物に衝突したことを検知する機能(障害物検知機能)と、ボトムレール18が障害物に衝突したことを検知したときに昇降軸21の回転を停止させる機能(降下停止機能)と、を有する。
ここで、横型ブラインド100は、サポート部材1、チルトドラム(図示省略)、ラダーコード17、巻取部材3及び昇降コード16をそれぞれ3組ずつ備えている。サポート部材1、チルトドラム、ラダーコード17、巻取部材3及び昇降コード16からなる各組は、ヘッドボックス10の長手方向に並ぶように配置されている。なお、チルトドラムは、上述した各組のサポート部材1に付設される。
また、横型ブラインド100は、回転ドラム4及びクラッチ5(図2参照)を1組備えている。この1組の回転ドラム4及びクラッチ5は、上述した3組の巻取部材3のうちの中央の組の巻取部材3に設けられている。実施形態において、検知装置50は、サポート部材1と、巻取部材3と、回転ドラム4と、クラッチ5とから構成される。検知装置50のサポート部材1及び巻取部材3は、上述した3組のうち中央の組のサポート部材1及び巻取部材3に対応する。第1実施形態における回転ドラム4は回転部材に対応している。
図示省略のブラケットは、ヘッドボックス10を窓の上枠等といった被取付体に固定する。これにより、横型ブラインド100は被取付体に固定される。ヘッドボックス10内には、操作コード19が掛装されたプーリー12が設けられている。操作者が操作コード19を操作してプーリー12を回転させると、プーリー12の回転が動力伝達装置を介してチルト軸及び昇降軸21に伝達される。
図1Bに示すように、スラット15は、ヘッドボックス10に吊下支持されている。具体的には、図1Bに示すように、ラダーコード17は、一対の縦糸(前側縦糸17f及び後側縦糸17b)と、その間に挟まれる複数の横糸を備え、各横糸によってスラット15が支持されている。図1Bに示すように、ラダーコード17の前側縦糸17f及び後側縦糸17bはヘッドボックス10からそれぞれ引き出されている。ラダーコード17は図示省略のチルトドラムに取り付けられ、ラダーコード17はチルトドラムの回転に追従してラダーコード17を変位可能に構成されている。つまり、チルトドラムを右側面からみたときにおいてチルトドラムが例えば反時計周りに回転すると、前側縦糸17fが下方に引き出されるように変位し、後側縦糸17bが上方に引き戻されるように変位する。これにより、スラット15はその前側縁部15f(第1縁部に対応)が下に向くように回動する。チルトドラムの回転方向が逆であれば、スラット15は後側縁部15b(第2縁部に対応)が上に向くように回動する。
図1Bに示すように、昇降コード16はヘッドボックス10から引き出されている。昇降コード16の一端側は、巻取部材3(図2参照)に取り付けられ、昇降コード16は巻取部材3に巻取り及び巻戻し可能になっている。また、昇降コード16及びラダーコード17の下端部にはボトムレール18が取り付けられている。昇降コード16が巻取部材3に巻き取られることで、スラット15はボトムレール18とともに上昇し、昇降コード16が巻取部材3に巻き戻されることで、スラット15はボトムレール18とともに下降する。
1−2.検知装置50の説明
図2に示すように、検知装置50は、サポート部材1と、巻取部材3と、回転ドラム4と、クラッチ5とを備えている。
横型ブラインド100は、サポート部材1、チルトドラム、ラダーコード17、巻取部材3及び昇降コード16をそれぞれ3組ずつ備えている。なお、実施形態では、これらを3組備える形態を例に説明したが、これに限定されるものではなく、これらを5組又は7組を備えていてもよい。ここで、中央の巻取部材3が巻取部材に対応し、左右の巻取部材3がそれぞれ左側巻取部材及び右側巻取部材に対応する。また、中央の巻取部材3に吊り下げられている昇降コード16が昇降コードに対応し、左右の巻取部材3に吊り下げられている昇降コード16がそれぞれ左側昇降コード及び右側昇降コードに対応する。回転ドラム4及びクラッチ5は、上述した3組の巻取部材3のうち中央の巻取部材3に設けられている。
横型ブラインド100は、ボトムレール18が最上部に位置するときからボトムレール18が最下部の位置に位置するときまで、操作コード19に引き下げ動作がなされることで、スラット15が降下するように構成される。つまり、横型ブラインド100はクラッチ機構に基づく自重降下機能を有さない。換言すると、横型ブラインド100はユーザーが手動でボトムレール18を最上部から最下部まで下ろす構成である。なお、自重降下機能とは、ユーザーがクラッチ機構のクラッチをオフにすることで、スラット15及びボトムレール18が自動的に最下部まで降下する機能である。
1−2−1.サポート部材1
図2に示すように、サポート部材1は、巻取部材収容部1aと、制動突部1cとを備えている。制動突部1cは制動体に対応している。
図2に示すように、巻取部材収容部1aは巻取部材3を収容可能に構成され、巻取部材収容部1aには軸支持部1a1,1a2が設けられている。軸支持部1a1は環状に構成されている。軸支持部1a1にはクラッチ5の筒部5aが挿入され、軸支持部1a1は筒部5aを回転自在に支持する。軸支持部1a2は巻取部材収容部1aに切欠状に形成され、軸支持部1a2は巻取部材3のキャップ部3bを回転自在に支持する。
図2に示す制動突部1cは、クラッチ5の制動爪5dに係合して昇降軸21の回転を停止させる機能を有する。制動突部1cは、軸支持部1a1の下部に設けられている。
1−2−2.巻取部材3
図2及び図5Bに示すように、巻取部材3は、巻取部3aと、キャップ部3bと、制動筒部3cと、係止筒部3fとを備えている。
巻取部材3は、昇降コード16を巻取り及び巻戻し可能に構成されている。スラット15を引き上げる場合及び引き下げる場合のいずれも、巻取部材3は、昇降軸21とともに一体回転する。一方、ボトムレール18が障害物にぶつかったとき、巻取部材3と昇降軸21とは相対回転可能である。巻取部材3の動作等は、後段で詳しく説明する。
図2に示すように、巻取部3aは、巻取部3aは、先端側(軸支持部1a1側)から基端側(軸支持部1a2側)に向かって徐々に細くなるテーパー形状を有しているため、先端側で巻き取られた昇降コード16が基端側に移動しやすくなっている。
キャップ部3bは、巻取部3aの基端側に係合され、キャップ部3bは、軸支持部1a2に回転自在に支持される。
図2及び図5Bに示すように、制動筒部3cは円筒形状に形成され、制動筒部3cは巻取部3aの先端側に接続されている。制動筒部3cの内側には、クラッチ5が配置されている。また、制動筒部3cの内側には、係合突部3d,3eが形成されている。係合突部3d,3eは制動筒部3cの中心(軸)側に突出するように形成され、また、係合突部3d,3eは軸線方向に延びるように形成されている。係合突部3d,3eは、クラッチ5の移動スリット5eに挿入される。これにより、巻取部材3がクラッチ5に係合し、巻取部材3がクラッチ5と共に一体回転可能となる。
図5A及び図5Bに示すように、係止筒部3fは円筒形状に形成され、係止筒部3fは巻取部3aの内側に形成されている。係止筒部3fには回転ドラム4の係止部4cが挿入され、係止筒部3fはこの係止部4cと係合する。
1−2−3.回転ドラム4
回転ドラム4は、ドラム本体4aと、規制突部4bと、係止部4cとを備えている。
ドラム本体4aは、略円筒形状に形成されており、図6Aに示すように、ドラム本体4aの中心には正六角形状の挿通孔4a3が形成されている。挿通孔4a3には同サイズの断面六角形の昇降軸21が貫通され、回転ドラム4は昇降軸21と共に一体回転を行う。
ドラム本体4aには軸線方向に沿った2つの切欠が形成されており、この切欠によってアーム部4a1が形成されている。アーム部4a1の先端には回転ドラム4の径方向外側に向かって突出する摺動突部4a2が形成されている。摺動突部4a2はドラム本体4aの外周部に形成されている。回転ドラム4は、図3A及び図3Bに示すように、摺動突部4a2がクラッチ5の摺動孔部5cの内部に収容されるように組み付けられる。アーム部4a1は回転ドラム4の径方向に可撓性を有しており、作業者が回転ドラム4をクラッチ5の内部に組み付ける際、アーム部4a1の先端が摺動突部4a2と共に回転ドラム4の中心に向かって撓むようになっている。摺動突部4a2は略円柱形状に突出形成されており、クラッチ5の摺動孔部5c内を摺動可能に形成されている。
及び図3B及び図6Aに示すように、ドラム本体4aの係止部4c側には、径方向外側に向かって突出する規制突部4bが形成されている。規制突部4bはドラム本体4aの周方向において摺動突部4a2の略反対位置に配置されている。また、規制突部4bはドラム本体4aの周方向の所定角度範囲において延びるように形成されている。回転ドラム4が巻取部材3に対して相対回転したときに、巻取部材3の係合突部3d,3eと接触する。図6Aに示すように、回転ドラム4は、規制突部4bが巻取部材3の係合突部3dと係合突部3eとの間に配置されるように、巻取部材3に組み付けられる。したがって、回転ドラム4と巻取部材3とは、規制突部4bが巻取部材3の係合突部3dと係合突部3eとの間を移動する範囲内においてのみ、相対移動可能である。
係止部4cはドラム本体4aに接続されており、実施形態では、回転ドラム4は3つの係止部4cを有する。係止部4cの先端は爪状に形成され、係止部4cは巻取部材3の係止筒部3fと係合可能に構成されている。係止部4cが巻取部材3の係止筒部3fに係合することで、回転ドラム4と巻取部材3とが軸線方向に相対移動しないようになっている。
1−2−4.クラッチ5
図3A及び図3Bに示すように、クラッチ5は、筒部5aと、この筒部5aより大径に形成された制動部5bとを備えている。クラッチ5は略円筒形状に形成されている。クラッチ5は巻取部材3の軸線方向に相対移動可能に構成されている。実施形態では、クラッチ5は、回転ドラム4の回転に伴って巻取部材3に対して軸線方向に相対移動するように回転ドラム4に係合している。具体的には、摺動突部4a2が後述するクラッチ5の摺動孔部5cの縁に接触しながら摺動孔部5c内を移動するときにおいて、クラッチ5は摺動突部4a2(回転ドラム4)から力の反作用を受け、巻取部材3の軸線方向に相対移動する。
筒部5aは、サポート部材1の軸支持部1a1に挿通されて支持される。筒部5aは制動部5bの先端側に接続されている。
制動部5bは外周面の径が、巻取部材3の制動筒部3cの内周面と摺動可能な大きさに設定されている。制動部5bの筒部5a側の端部には制動爪5dが形成されている。制動爪5dは軸線方向に向かって鋸歯状に突出されており、サポート部材1の制動突部1cと係合可能である。制動爪5dは制動突部1cに係合することによって周方向への回転が防止され、サポート部材1とクラッチ5とは相対回転不能となる。制動爪5dは制動部5bの周方向に沿って等角度間隔で複数形成されている。
図3A及び図3Bに示すように、制動部5bの側壁にはカム構造としての摺動孔部5c及び移動スリット5eが形成されている。
摺動孔部5cは、傾斜部5c1と、遊び部5c2とを有する。摺動孔部5cは、一端部t1と、他端部t2と、段差部t3とが形成されている。
傾斜部5c1は、昇降軸21(回転ドラム4の中心軸)に対して傾斜するように、一端部t1から他端部t2にかけて延びている。図4に示すように、傾斜部5c1は制動部5bの軸線axに対して傾斜するように延びている。回転ドラム4の中心軸は、制動部5bの軸線axと同一直線上に位置する。通常、摺動突部4a2は一端部t1に位置している。ユーザーが操作コード19を操作してスラット15を下ろしているとき、ボトムレール18が障害物とぶつかると、回転ドラム4がクラッチ5に対して相対回転し、摺動突部4a2は一端部t1から他端部t2側へ移動する。
遊び部5c2は、傾斜部5c1の一端部t1側に設けられている。また、遊び部5c2は、昇降軸21の回転方向(スラット15を引き下げるときの昇降軸21の回転方向)に沿うようにクラッチ5の制動部5bの周方向bxに延びている。上述したように、傾斜部5c1は制動部5bの軸線axに対して傾斜するように延びているが、遊び部5c2は制動部5bの軸線axに対して傾斜しておらず、昇降軸21の回転方向に平行に延びている。遊び部5c2は一端部t1から段差部t3にかけて延びている。
遊び部5c2の形成範囲は、クラッチ5の制動部5bの周方向bxに延びている。ここで、遊び部5c2の形成範囲は、非伝達角度範囲に対応している。遊び部5c2の形成範囲内において、回転ドラム4が回転しても、回転ドラム4の回転はクラッチ5へ伝達されない。より詳しくは、遊び部5c2の形成範囲内において回転ドラム4がクラッチ5に対して相対回転しても、クラッチ5が巻取部材3に対して軸線方向に相対移動しない。また、遊び部5c2の形成範囲を超えて回転ドラム4がクラッチ5に対して回転すると、クラッチ5が巻取部材3に対して軸線方向に相対移動して、クラッチ5が制動突部1cに係合する。
移動スリット5eは、制動部5bの軸線方向に沿って形成されている。移動スリット5eは、図3A及び図3Bに示すように、巻取部材3の係合突部3d,3eの位置に対応するように形成されており、係合突部3d,3eが移動スリット5eに挿入されることにより、クラッチ5と巻取部材3とが係合し、クラッチ5と巻取部材3とは相対回転不能に且つ軸線方向に沿って相対移動可能に組み付けられている。
クラッチ5が軸線方向に相対移動することで(図6A及び図6C参照)、制動爪5dがサポート部材1の制動突部1cに係合し(図2参照)、クラッチ5がサポート部材1に対して相対回転不能となる。一方、制動爪5dと制動突部1cとの係合状態が解除されると、クラッチ5はサポート部材1に対して相対回転可能となる。
1−3.動作説明
1−3−1.操作コード19の非操作時の初期状態
操作コード19の非操作時において、巻取部材3、回転ドラム4及びクラッチ5の状態は図6Aに示す通りである。図6Aに示す状態を以下において初期状態とも称する。
巻取部材3の係合突部3d,3eと回転ドラム4の規制突部4bとが係合することで、巻取部材3は回転ドラム4と係合している。そして、回転ドラム4には昇降軸21が挿入されているので、回転ドラム4は昇降軸21と共に一体回転する。ここで、昇降コード16にボトムレール18及びスラット15を吊っているため、昇降コード16にはテンションがかけられている。したがって、通常、巻取部材3にはボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が作用し続けている。巻取部材3の回転力は回転ドラム4を介して昇降軸21に伝達されることになる。より詳細には、図6Aに示すように、巻取部材3の係合突部3dが回転ドラム4の規制突部4bに係合することで、巻取部材3の回転力は回転ドラム4を介して昇降軸21に伝達されることになる。
ここで、昇降軸21は図示省略の動力伝達装置に連結されている。ボトムレール18及びスラット15の自重に起因する回転力が昇降軸21に作用しても、動力伝達装置は昇降軸21が回転しないように、動力伝達装置内には図示省略のブレーキ機構が設けられている。つまり、通常、巻取部材3にはボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が作用し続けているが、ユーザーによる操作コード19の操作がない限り、巻取部材3が回転し、昇降コード16が巻き戻されることはない。
1−3−2.スラット15の引き上げ時
ユーザーが操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き上げる場合、昇降軸21及び回転ドラム4は、図6Aに示す初期状態から、図6Aに示すR方向とは逆方向に回転する。このとき、回転ドラム4の規制突部4bが巻取部材3の係合突部3dを押し、また、係合突部3dが制動部5bを押す。このため、巻取部材3、回転ドラム4及びクラッチ5は、R方向とは逆方向に一体回転する。巻取部材3がR方向とは逆方向に回転することで、昇降コード16は巻取部材3の巻取部3aに巻取られ、スラット15及びボトムレール18が上昇する。
1−3−3.スラット15の引き下げ時
1−3−3−1.通常動作
ユーザーが操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げる場合、昇降軸21及び回転ドラム4は、図6Aに示す初期状態から、図6Aに示すR方向に回転する。つまり、規制突部4bが係合突部3dから逃げるように、回転ドラム4がR方向に回転する。しかし、上述した通り、巻取部材3にはボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が作用し続けている。このため、規制突部4bが係合突部3dから逃げようとすると、係合突部3dが規制突部4bに追いつくまで、巻取部材3がR方向に回転する。なお、巻取部材3は係合突部3d,3eでクラッチ5と係合しているので、巻取部材3が回転するとクラッチ5もR方向に同様に回転する。つまり、回転ドラム4がR方向に回転すると、巻取部材3もR方向に回転し、昇降コード16は巻取部材3の巻取部3aから巻き戻され、スラット15及びボトムレール18は下降する。
1−3−3−2.障害物検知機能及び降下停止機能の動作
ユーザーが操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げるときにおいて、ボトムレール18が障害物とぶつかったとする。このとき、ボトムレール18は障害物上に乗るので、昇降コード16のテンションが低下する。その結果、ボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が、巻取部材3に作用しなくなり、巻取部材3のR方向の回転が停止する。その一方で、ユーザーが操作コード19を操作しているので、昇降軸21及び回転ドラム4はR方向に回転し続ける。その結果、回転ドラム4は巻取部材3に対して相対回転し、回転ドラム4は図6Aに示す状態から、図6Cに示す状態に移行する。
回転ドラム4が図6Aに示す状態から図6Cに示す状態に移行する過程において、摺動突部4a2は、摺動孔部5cの傾斜部5c1の縁に接触しながら、一端部t1から他端部t2側へ移動する。なお、回転ドラム4は巻取部材3に対して軸線方向に相対移動はできないので、回転ドラム4は回転しているだけであり、軸線方向には移動していない。摺動突部4a2が傾斜部5c1の縁に接触しながら移動する過程で、クラッチ5は摺動孔部5cから力の反作用を受け、クラッチ5は軸線方向に移動する。このように、回転ドラム4が巻取部材3に対して相対回転して、クラッチ5が軸線方向に移動することで、検知装置50の障害物検知機能が発揮される。
そして、回転ドラム4が巻取部材3に対して相対回転して、クラッチ5が軸線方向に移動すると、クラッチ5の制動爪5dが制動突部1c(図2参照)と係合し、クラッチ5が回転不能となる。クラッチ5が回転不能となると、図6Cに示すように回転ドラム4の規制突部4bが係合突部3eに突き当たる。ここで、クラッチ5は回転不能であるため、規制突部4bが係合突部3eを押しても巻取部材3はR方向に回転しない。つまり、巻取部材3及び回転ドラム4は、図6Cに示す状態からR方向に回転不能となる。これにより、ユーザーが操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を下ろそうとしても、巻取部材3、回転ドラム4及びクラッチ5は回転しない。このように、規制突部4bと係合突部3eとが係合することで、検知装置50の降下停止機能が発揮される。
1−3−3−3.操作コード19の急激な操作時の動作
ユーザーがスラット15を下ろすときにおいてユーザーが操作コード19を急激に操作すると、昇降軸21及び回転ドラム4が急激に回転し、巻取部材3が回転ドラム4の急激な回転に追従できなくなる場合がある。巻取部材3はクラッチ5と係合しているので、巻取部材3が回転ドラム4の回転に追従できず、巻取部材に回転遅れが生じると、クラッチ5にも回転遅れが生じることになる。その結果、図6Bに示すように、回転ドラム4がクラッチ5に対して相対回転することになる。
ここで、摺動孔部5cは遊び部5c2を有するので、回転ドラム4がクラッチ5に対して相対回転したとしても、摺動突部4a2は、一端部t1から段差部t3側へ移動するだけである。このとき、摺動突部4a2は傾斜部5c1に沿って移動していないので、クラッチ5は摺動突部4a2から軸線方向の力の反作用を受けず、クラッチ5は軸線方向に移動(相対移動)しない。このため、実施形態では、操作コード19が急激に操作されたときにおいて、降下停止機能が発揮されてしまうことを回避することができる。また、摺動孔部5cには段差部t3が形成されているので、摺動突部4a2が遊び部5c2から傾斜部5c1へ容易に移ることが回避されている。
1−4.実施形態の効果
1−4−1.遊び部について
実施形態に係る横型ブラインド100のクラッチ5の摺動孔部5cは、遊び部5c2を有するので、ユーザーが操作コード19を急激に操作することで、昇降軸21及びこれと一体に回転する回転ドラム4が急激に回転したとしても、クラッチ5が軸線方向に移動することが回避され、その結果、ユーザーの意に反して降下停止機能が発揮されることを回避することができる。
なお、クラッチ5の摺動孔部5cが遊び部5c2を備えない場合において、ボトムレール18の重量を大きく手段が考えられる。この手段では、昇降コード16のテンションが大きくなる分、巻取部材3が回転ドラム4の急激な回転に追従しやすくなる。しかし、この手段では、ユーザーがスラット15及びボトムレール18を引き上げるとき力が大きくなり、ユーザーの操作負担が増加する。
また、動力伝達装置の減速比を大きくし、ユーザーが操作コード19を急激に操作したとしても、昇降軸21及び回転ドラム4の回転量が抑制されるようにする手段も考えられる。しかし、この手段では、引き上げ操作及び引き下げ操作時におけるユーザーの操作量が増大し、ユーザーの操作負担が増加する。
実施形態に係る横型ブラインド100は、クラッチ5の摺動孔部5cに遊び部5c2を形成することで、ユーザーの意に反して降下停止機能が発揮されることを回避している。つまり、実施形態に係る横型ブラインド100は、ユーザーの操作負担を増加させないようにしながら、ユーザーの意に反して降下停止機能が発揮されることを回避することができる。
1−4−2.昇降コード16のスラット15に対する配置
昇降コード16は、後側縁部15bに対向するように配置されている。換言すると、昇降コード16は、後側縁部15bの後方に配置されている。つまり、実施形態では、スラット15の短手方向の中央に孔を形成し、当該孔に昇降コードを通す構成を採用していない。このような構成とすると、孔から光が漏れてスラット15の遮光性が低減するためである。ここで、昇降コード16が後側縁部15bに対向するように配置されていると、昇降コード16が後側縁部15bに接触することで、昇降コード16の負荷(ボトムレール18の自重による負荷)がラダーコード17に分散してしまい、その結果、巻取部材3に作用する回転力(トルク)が低下してしまう。この回転力が低下すると、巻取部材3が回転ドラム4の急激な回転に更に追従しにくくなり、回転ドラム4がクラッチ5に対して更に相対回転しやすくなる。しかし、実施形態に係る横型ブラインド100のクラッチ5の摺動孔部5cは遊び部5c2を有する。このため、横型ブラインド100は、遮光性の低減を回避するために昇降コード16の負荷がラダーコード17に分散してしまう構成を採用していたとしても、ユーザーの意に反して降下停止機能が発揮されることを回避することができる。
なお、横型ブラインド100は、昇降コード16が前側縁部15fに対向するように配置されている場合にも同様の効果を得ることができる。
また、スラット15の前側縁部15f又は後側縁部15bに孔を形成し、当該孔に昇降コード16を通す構成を採用する場合もある。この構成は、孔がスラット15の縁部に形成されている分、遮光性の低減が抑制される。本実施形態をこの構成に適用することも有効である。
なお、横型ブラインド100の遮光性は低減するが、本実施形態は、スラット15の短手方向の中央に孔を形成し、当該孔に昇降コードを通す構成であってもよい。
1−4−3.検知装置50の配置
例えば、従来の横型ブラインドには、ヘッドボックスの左端側及び右端側にそれぞれ検知装置を備えているものがある。ここで、障害物がボトムレールの右端側にある場合において、ボトムレールが障害物にぶつかるとボトムレールが障害物を軸として傾く。そして、障害物がボトムレール18の右端側にぶつかってから、ボトムレールの左端側が所定距離h降下したとき、左端側の検知装置が降下停止機能を発揮する。つまり、障害物にボトムレールがぶつかってから、所定距離h分だけ昇降コードが巻き戻されると、降下停止機能が発揮される。
実施形態に係る横型ブラインド100は、左右の巻取部材3の間の巻取部材3(中央の巻取部材3)が設けられる位置に、検知装置50を備えている。ここで、障害物がボトムレール18の例えば右側端部にぶつかった場合、障害物がボトムレール18の右端側にぶつかってから、ボトムレール18の左端側が所定距離hの2倍だけ降下しなければ、検知装置50が降下停止機能を発揮しない。障害物がボトムレール18の右端側にぶつかってから、ボトムレール18の左端側が所定距離hの2倍降下したとき、ボトムレール18の中央部は所定距離h降下するからである。つまり、実施形態に係る横型ブラインド100は、降下停止機能の効きを抑えることができる。
1−5.変形例
1−5−1.各種遮蔽装置への適用
実施形態では、遮蔽装置が横型ブラインドであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。実施形態の検知装置50は、例えば、プリーツスクリーンにも適用可能である。
1−5−2.巻取ドラム及びテープ状の昇降コード
なお、実施形態では、検知装置50がテーパー形状を有する巻取部材(巻取部材3)を備えた形態を説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、横型ブラインド100が、紐状の昇降コード16の代わりにテープ状の昇降コード16を備え、また、検知装置50が、巻取部材3の代わりに巻取部分にテーパー形状を有さない巻取ドラム(巻取部材に対応)を備えていてもよい。なお、テープ状の昇降コード16は、実施形態に示す紐状の昇降コード16よりも薄くて幅広に構成される。また、巻取ドラムには、テープ状の昇降コード16が重ねて巻取られる。この形態であっても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
1−5−3.遊び部の変形例1:摺動突部の変形
実施形態では、遊び部5c2(摺動孔部)がクラッチ5に設けられている形態であったが、これに限定されるものではない。遊び部の機能は、クラッチ5ではなく、回転ドラム4に設けられていてもよい。例えば、次のような構成により、遊び部の機能を回転ドラム4に備えさせることができる。
摺動孔部5cには、遊び部5c2が形成されておらず、傾斜部5c1が形成されている。また、回転ドラム4は、摺動突部4a2が摺動孔部5cに接触したときに摺動突部4a2が弾性変形するように、構成されている。ここで、摺動突部4a2は弾性変形しやすい素材で構成することができる。また、アーム部4a1には、摺動突部4a2が変形しやすいように、摺動突部4a2の周囲に窪みが形成されていてもよい。
1−5−4.遊び部の変形例2:回転ドラム4が摺動孔部(遊び部)を備える
実施形態では、回転ドラム4が摺動突部4a2を有し、クラッチ5が摺動孔部5c(傾斜部5c1及び遊び部5c2)を有する、形態であったが、これに限定されるものではない。回転ドラム4が摺動孔部を有し、クラッチ5が摺動突部を有していてもよい。具体的には、回転ドラム4には摺動孔部(傾斜部及び遊び部)が形成される。その一方で、回転ドラム4には摺動突部4a2やアーム部4a1は形成されていない。回転ドラム4には摺動孔部の遊び部は、傾斜部の端部側に設けられ、昇降軸21の回転方向に沿うように回転ドラム4の周方向に延びている。また、クラッチ5の内周面には、クラッチ5の中心軸へ向かって突出する摺動突部が形成されている。その一方で、クラッチ5には摺動孔部5cが形成されていない。このような形態においても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
2.第2実施形態
第2実施形態では、第1実施形態と共通する内容については、説明を適宜省略し、相違する部分を主に説明する。第1実施形態では、クラッチ5が遊び部5c2を備える形態であったが、第2実施形態では、クラッチ5は遊び部5c2を備えていない。第2実施形態に係る検知装置は、遊び部材6を更に備えている。この遊び部材6が遊び部6bを備えている。
2−1.構成説明
第2実施形態に係る検知装置は、図7A及び図7Bに示すように、巻取部材3と、回転ドラム4と、クラッチ5と、遊び部材6とを備えている。なお、図示省略しているが、第2実施形態の検知装置は、第1実施形態と同様に、サポート部材1を備えている。第2実施形態における回転ドラム4及び遊び部材6は、回転部材に対応している。
2−1−1.巻取部材3
巻取部材3は、図7Bに示すように、係止筒部3f(図5B参照)の代わりに係止突起3gを備えている。係止突起3gは、巻取部材3のうち巻取部3aと制動筒部3cとの接続部分の内周部も形成されている。係止突起3gは回転ドラム4に係合する部分である。その他は、第2実施形態に係る巻取部材3の構成は、第1実施形態に係る巻取部材3の構成と同様である。
2−1−1.回転ドラム4
回転ドラム4は、図7B及び図8Aに示すように、ドラム本体4a及び規制突部4bに加え、係合筒部4dと係合部4eとを更に備えている。なお、第2実施形態に係る回転ドラム4は、第1実施形態で説明した係止部4cを備えていない。
ドラム本体4aは、図8Aに示すように、突起部4a4と、面部4a5とを更に備えている。突起部4a4は、回転ドラム4の周方向に複数設けられている。面部4a5は、ドラム本体4aのうち外径が大きい部分と、ドラム本体4aのうち外径が小さい部分との間の段差部分に形成されている。突起部4a4と面部4a5との間には、巻取部材3の係止突起3g(図7B参照)が挿入される。これにより、回転ドラム4と巻取部材3とが係合し、回転ドラム4は巻取部材3に対して軸方向に相対移動しない。
係合筒部4dは、図8Aに示すように、ドラム本体4aに接続されており、また、係合筒部4dは遊び部材6に挿入される。係合筒部4dには溝部4d1が形成されている。溝部4d1は係合筒部4dに環状に形成され、遊び部材6に係合可能である。溝部4d1と遊び部材6とが係合した状態において、回転ドラム4と遊び部材6とは互いに相対回転可能である。
係合部4eは、図8Aに示すように、後述する遊び部材6の遊び部6bと係合するように構成されている。図8Bに示すように、係合部4eは第1及び第2端面4e1,4e2を有する。通常時において、第1端面4e1が、遊び部6bと接触している。一方、障害物が検知された時において、第2端面4e2が、遊び部6bと接触する。
2−1−2.クラッチ5
クラッチ5は、図8Aに示すように、筒部5aと、制動部5bとを備えている。第2実施形態に係る制動部5bの構成が、第1実施形態に係る制動部5bの構成と異なっているが、その他は同様である。具体的には、図8Aに示すように、制動部5bの摺動孔部5cは、傾斜部5c1を有するが、遊び部5c2を有しない。つまり、第2実施形態では、遊び部の機能は、クラッチ5ではなく、後述する遊び部材6が担っている。
2−1−3.遊び部材6
遊び部材6は、図7B、図8A及び図8Bに示すように、遊び部材本体6aと、遊び部6bと、係合突起6cとを備えている。
第1実施形態では、回転ドラム4が昇降軸21と一体回転可能に構成されていたが、第2実施形態では、遊び部材6が昇降軸21と一体回転可能に構成されている。つまり、遊び部材6には、昇降軸21が挿入されている。そして、遊び部材6は昇降軸21の回転が直接伝達される。
遊び部材本体6aは、図8Aに示すように、円筒状に形成され、遊び部材本体6aには回転ドラム4の係合筒部4dが回転自在に挿入されている。遊び部材本体6aの内周部には、遊び部6b及び係合突起6cが設けられている。第2実施形態において、遊び部6b及び係合突起6cは、遊び部材本体6aに一体的に形成されている。
遊び部6bは、図7Bに示すように、遊び部材6の中心(中心軸)に向かって突出している。遊び部6bは、遊び部材本体6aのうち、回転ドラム4の係合筒部4dが挿入される側の入口部に形成されている。遊び部6bが形成されていない範囲6b1(図8B参照)内において遊び部材6は回転ドラム4に対して相対回転する。また、遊び部6bが形成されていない範囲6b1を超えて、遊び部材6が回転ドラム4に対して回転すると、遊び部材6が回転ドラム4と一体回転して、クラッチ5が巻取部材3に対して軸線方向に相対移動し、クラッチ5が制動突部1cに係合する。遊び部6bが形成されていない範囲6b1は、非伝達角度範囲に対応する。
係合突起6cは、図8Aに示すように、遊び部材6の中心(中心軸)に向かって突出している。係合突起6cは、回転ドラム4の溝部4d1に挿入される。係合突起6cが溝部4d1に挿入されることで、係合突起6cと溝部4d1とが係合する。そして、回転ドラム4と遊び部材6とは互いに相対回転可能であるが、回転ドラム4と遊び部材6とは互いに軸方向の相対移動はしない。
2−2.動作説明
2−2−1.スラット15の引き上げ時
動作説明では、第1実施形態で説明した図1も参照して説明する。ユーザーが図1に示す操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き上げる場合、昇降軸21及び遊び部材6は、図8Bに示すR方向とは逆方向に回転する。このとき、遊び部材6の遊び部6bが回転ドラム4の係合部4eを押すことで、回転ドラム4がR方向とは逆方向に回転し、回転ドラム4の規制突部4bが巻取部材3の係合突部3dを押し、また、係合突部3dが制動部5bを押す。このため、巻取部材3、回転ドラム4、クラッチ5及び遊び部材6は、R方向とは逆方向に一体回転する。
2−2−2.スラット15の引き下げ時
2−2−3−1.通常動作
ユーザーが図1に示す操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げる場合、昇降軸21及び遊び部材6は、図8Bに示すR方向に回転する。つまり、遊び部6bが係合部4eから逃げるように、遊び部材6がR方向に回転する。ここで、巻取部材3にはボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が作用し続けている。このため、遊び部6bが係合部4eから逃げようとすると、係合部4eが遊び部6bに追いつくまで、巻取部材3がR方向に回転する。
2−2−3−2.障害物検知機能及び降下停止機能の動作
ユーザーが操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げるときにおいて、ボトムレール18が障害物とぶつかったとする。このとき、ボトムレール18は障害物上に乗るので、昇降コード16のテンションが低下する。その結果、ボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が、巻取部材3に作用しなくなり、巻取部材3のR方向の回転が停止する。その一方で、ユーザーが操作コード19を操作しているので、昇降軸21及び遊び部材6はR方向に回転し続ける。遊び部材6が回転することで、図8Bに示す遊び部6bが回転して第1端面4e1の位置から第2端面4e2の位置へ移動し、遊び部6bが第2端面4e2と接触する。これにより、遊び部材6が回転ドラム4と共にR方向に回転する。
回転ドラム4がR方向に回転すると、回転ドラム4の摺動突部4a2(図8A参照)は、摺動孔部5cの縁に接触しながら、摺動孔部5cの一端部から他端部側へ移動する。摺動突部4a2が傾斜部5c1の縁に接触しながら移動する過程で、クラッチ5は摺動孔部5cから力の反作用を受け、クラッチ5は軸線方向に移動する。このように、回転ドラム4が巻取部材3に対して相対回転して、クラッチ5が軸線方向に移動することで、検知装置50の障害物検知機能が発揮される。そして、回転ドラム4が巻取部材3に対して相対回転して、クラッチ5が軸線方向に移動すると、クラッチ5の制動爪5dが制動突部1c(図2参照)と係合し、クラッチ5が回転不能となり、検知装置50の降下停止機能が発揮される。
2−2−3−3.操作コード19の急激な操作時の動作
ユーザーがスラット15を下ろすときにおいてユーザーが操作コード19を急激に操作すると、昇降軸21及び遊び部材6が急激に回転し、回転ドラム4が遊び部材6の急激な回転に追従できなくなる場合がある。しかし、遊び部6bが回転しても、遊び部6bが回転ドラム4の係合部4eの第2端面4e2に接触するまで猶予(遊び)がある。このため、遊び部材6が急激に回転したとしても、そのときに、回転ドラム4が遊び部材6と共に回転してしまうことが回避される。つまり、回転ドラム4が回転していないので、クラッチ5が軸線方向に移動し、クラッチ5の制動爪5dが制動突部1cに接触することがない。
2−3.第2実施形態の効果
第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を有する。
3.第3実施形態
第3実施形態では、第1実施形態と共通する内容については、説明を適宜省略し、相違する部分を主に説明する。
第1実施形態では、クラッチ5が遊び部5c2を備える形態であったが、第3実施形態では、第2実施形態と同様に、クラッチ5は遊び部5c2を備えていない。そして、第3実施形態に係る検知装置は、遊び部材6を更に備えており、この遊び部材6が遊び部6bを備えている。
また、第3実施形態では、第1及び第2実施形態で説明した回転ドラム4を備えておらず、代わりに、巻取部材3が内側筒部3hを備えている。
3−1.構成説明
第3実施形態に係る検知装置50は、図9A、図10A及び図10Bに示すように、サポート部材1と、巻取部材3と、クラッチ5と、遊び部材6と、を備えている。第3実施形態における遊び部材6は、回転部材に対応している。
3−1−1.サポート部材1
サポート部材1は、図9A〜図9Cに示すように、基台部1dと、第1及び第2支持部1e,1fと、スライド部材1gと、弾性部材1hと、を備えている。
図9Aに示すように、基台部1dには第1及び第2支持部1e,1fが立設している。また、基台部1d上には、スライド部材1gがスライド自在に設けられている。図9Bに示すように、基台部1dには開放部1d1が形成されており、不図示の昇降コードは、巻取部材3から、サポート部材1の開放部1d1を介して、サポート部材1よりも下側へ、垂下される。
第1支持部1eは、巻取部材3を回転可能に支持している。また、第1支持部1eには、不図示の溝が形成されており、巻取部材3の螺旋溝が挿入される。これにより、巻取部材3が回転することで、巻取部材3が軸線方向に移動可能となっている。第2支持部1fは、クラッチ5を回転可能に支持している。一方、第2支持部1fは、クラッチ5が軸線方向に移動しないように、クラッチ5を支持している。
図9Bに示すように、スライド部材1gには挿通孔1g1が形成されており、挿通孔1g1には不図示の昇降コードが挿通している。また、スライド部材1gは制動突部1g2を有し、制動突部1g2は後述するクラッチ5の制動爪5fと係合する。制動突部1g2は制動体に対応している。図9B及び図9Cに示すように、スライド部材1gは、非係合位置Ps1(第1位置)と係合可能位置Ps2(第2位置)との間をスライド移動可能である。図9Cに示すように、スライド部材1gが非係合位置Ps1に位置するときにおいて、クラッチ5が回転しても、クラッチ5はスライド部材1gと係合することができない。一方、図9Bに示すように、スライド部材1gが係合可能位置Ps2に移動すると、クラッチ5が回転することで、クラッチ5の制動爪5fはスライド部材1gの制動突部1g2と係合可能である。
弾性部材1hは例えばバネで構成することができる。弾性部材1hは、スライド部材1gを非係合位置Ps1から係合可能位置Ps2に向かう方向に押し付けるように、スライド部材1gと係合している。弾性部材1hの一端は基台部1dに設けられ、弾性部材1hの他端はスライド部材1gに設けられている。
3−1−2.巻取部材3
巻取部材3は、図10Bに示すように、巻取部3aと、内側筒部3hとを備える。巻取部3aは、螺旋溝が形成されており、この螺旋溝は昇降コードを巻取り可能となっている。巻取部材3は第1及び第2実施形態とは異なり、軸線方向に移動可能である。巻取部材3がクラッチ5側に移動することで、巻取部材3はクラッチ5内に入り込む。巻取部材3は遊び部材6と係合可能に設けられている。
図10A及び図10Bに示すように、内側筒部3hは、巻取部3aの内側に配置されている。内側筒部3hは、溝部3h1と、係合部3h2とを備えている。
溝部3h1の機能は、第2実施形態で説明した回転ドラム4の溝部4d1の機能と同様である。溝部3h1は内側筒部3hに環状に形成され、遊び部材6に係合可能である。溝部3h1と遊び部材6とが係合した状態において、巻取部材3と遊び部材6とは互いに相対回転可能である。
係合部3h2の機能は、第2実施形態で説明した回転ドラム4の係合部4eの機能と同様である。係合部3h2は、遊び部材6の遊び部6bと係合するように構成されている。係合部3h2は第2実施形態の係合部4eと同様に第1端面3h21(図10B参照)と第2端面(図示省略)とを有する。
3−1−3.クラッチ5
クラッチ5は、巻取部材3を収容できるように形成された筒状部材である。クラッチ5は、巻取部材3と一体回転するように構成されている。巻取部材3の端部は多角形状に形成され、クラッチ5の内周部も、当該多角形状に対応する多角形状に形成されている。これにより、巻取部材3の回転がクラッチ5に伝達される。図9Bに示すように、クラッチ5には制動爪5dが形成されており、制動爪5dはスライド部材1gと係合可能に形成されている。
3−1−4.遊び部材6
遊び部材6の構成は、第2実施形態で説明した遊び部材6の構成と同様である。図10A及び図10Bに示すように、遊び部材6は、遊び部材本体6aと、遊び部6bと、係合突起(図8Aの係合突起6c参照)とを備えている。また、遊び部材6は、第2実施形態と同様に、昇降軸21と一体回転するように構成されている。なお、第3実施形態では、遊び部材6は、巻取部材3の内側筒部3hに係合している。
遊び部6bが形成されていない範囲6b1(図10B参照)内において遊び部材6が巻取部材3に対して相対回転する。また、遊び部6bが形成されていない範囲6b1を超えて遊び部材6が巻取部材3に対して回転すると、遊び部材6が巻取部材3及びクラッチ5と一体回転して、クラッチ5がスライド部材1g(制動突部1g2)に係合する。遊び部6bが形成されていない範囲6b1は、非伝達角度範囲に対応する。
3−2.動作説明
3−2−1.スラット15の引き上げ時
動作説明では、第1実施形態で説明した図1も参照して説明する。ユーザーが図1に示す操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き上げる場合、昇降軸21及び遊び部材6は、図10A及び図10Bに示すR方向とは逆方向に回転する。このとき、遊び部材6の遊び部6bが内側筒部3hの係合部3h2を押すことで、内側筒部3hがR方向とは逆方向に回転する。これにより、巻取部材3、クラッチ5及び遊び部材6は、R方向とは逆方向に一体回転する。
3−2−2.スラット15の引き下げ時
3−2−3−1.通常動作
ユーザーが図1に示す操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げる場合、昇降軸21及び遊び部材6は、図10A及び図10Bに示すR方向に回転する。つまり、遊び部6bが係合部3h2から逃げるように、遊び部材6がR方向に回転する。ここで、巻取部材3にはボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が作用し続けている。このため、遊び部6bが係合部3h2から逃げようとすると、係合部3h2が遊び部6bに追いつくまで、巻取部材3がR方向に回転する。
3−2−3−2.障害物検知機能及び降下停止機能の動作
ユーザーが図1に示す操作コード19を操作してスラット15及びボトムレール18を引き下げるときにおいて、ボトムレール18が障害物とぶつかったとする。このとき、ボトムレール18は障害物上に乗るので、昇降コード16のテンションが低下する。
昇降コード16にテンションがかかっている場合には、昇降コード16がスライド部材1gの挿通孔1g1の周縁部に接触しており、スライド部材1gは、昇降コード16によって非係合位置Ps1に押し付けられている。しかし、昇降コード16のテンションが低下した場合には、スライド部材1gは、弾性部材1hの力を受けて、非係合位置Ps1から係合可能位置Ps2へ移動する。このように、スライド部材1gが非係合位置Ps1から係合可能位置Ps2に移動することで、検知装置50の障害物検知機能が発揮される。
また、昇降コード16のテンションが低下すると、ボトムレール18及びスラット15を下ろすような回転力(トルク)が、巻取部材3に作用しなくなり、巻取部材3のR方向の回転が停止する。その一方で、ユーザーが操作コード19を操作しているので、昇降軸21及び遊び部材6はR方向に回転し続ける。第2実施形態と同様に、遊び部材6が回転することで、遊び部6bが回転して、係合部3h2の第1端面3h21(図10B参照)の位置から第2端面(不図示)の位置へ移動し、遊び部6bが第2端面と接触する。これにより、遊び部材6が巻取部材3(内側筒部3h)と共にR方向に回転する。
巻取部材3及びクラッチ5は一体回転するので、巻取部材3がR方向に回転すると、クラッチ5が巻取部材3と共に回転する。スライド部材1gは非係合位置Ps1から係合可能位置Ps2へ移動しているので、クラッチ5が回転すると、クラッチ5の制動爪5dがスライド部材1gの制動突部1g2と係合し、クラッチ5が回転不能となり、検知装置50の降下停止機能が発揮される。
3−2−3−3.操作コード19の急激な操作時の動作 ユーザーがスラット15を下ろすときにおいてユーザーが操作コード19を急激に操作すると、昇降軸21及び遊び部材6が急激に回転し、巻取部材3の内側筒部3hが遊び部材6の急激な回転に追従できなくなる場合がある。しかし、遊び部6bが回転しても、遊び部6bが内側筒部3hの係合部3h2の第2端面に接触するまで猶予(遊び)がある。このため、遊び部材6が急激に回転したとしても、そのときに、巻取部材3及びクラッチ5が遊び部材6と共に回転してしまうことが回避される。
3−3.第3実施形態の効果
第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を有する。
4.その他実施形態
第1〜第3実施形態や変形例は、遮蔽装置が手動(操作コード19)によって動作する形態であったが、この形態に限定されるものではない。遮蔽装置が電動で動作する形態であっても、第1〜第3実施形態や変形例の構成は有用である。
遮蔽装置が電動で動作する場合には、昇降軸21及びチルト軸がモーターで駆動することになる。ここで、モーターが昇降軸21を駆動し、巻取部材3から昇降コード16が巻き戻され、スラット15及びボトムレール18が降下しているときにおいて、スラット15及びボトムレール18が降下する程、昇降コード16の荷重がラダーコード17に移りやすくなる。つまり、スラット15及びボトムレール18が降下する程、昇降コード16のテンションが低下する。
また、スラット15及びボトムレール18が降下する程、昇降コード16とラダーコード17との接触部分が増え、昇降コード16とラダーコード17との摩擦抵抗が増加し、スラット15及びボトムレール18の降下が妨げられ、昇降コード16のテンションが更に低下し得る。なお、このテンションの低下は、昇降コード16がスラット15の前側縁部又は後側縁部に対向するように配置される形態や、昇降コード16がスラット15の前側縁部や後側縁部を挿通する形態を備える遮蔽装置において、生じやすい。
そして、電動で動作する遮蔽装置では、スラット15及びボトムレール18が、比較的ゆっくりと、等速で、昇降させられる。つまり、電動で動作する遮蔽装置におけるボトムレール18等の昇降動作は、手動で動作する遮蔽装置におけるボトムレール18等の昇降動作よりも、緩やかである。このため、電動で動作する遮蔽装置は、上述した降下に伴う昇降コード16のテンションの低下と相俟って、ボトムレール18が障害物に接触していないのに検知装置50の障害物検知機能が発揮されてしまいやすい。
そこで、電動で動作する遮蔽装置が、第1〜第3実施形態や変形例で説明した検知装置50を備えることで、ボトムレール18が障害物に接触していないのに、検知装置50の障害物検知機能が発揮されてしまうことを抑制することができる。
1 :サポート部材
1a :巻取部材収容部
1a1 :軸支持部
1a2 :軸支持部
1c :制動突部(制動体)
1d :基台部
1d1 :開放部
1e :第1支持部
1f :第2支持部
1g :スライド部材
1g1 :挿通孔
1g2 :制動突部(制動体)
1h :弾性部材
3 :巻取部材
3a :巻取部
3b :キャップ部
3c :制動筒部
3d :係合突部
3e :係合突部
3f :係止筒部
3g :係止突起
3h :内側筒部
3h1 :溝部
3h2 :係合部
3h21:第1端面
4 :回転ドラム
4a :ドラム本体
4a1 :アーム部
4a2 :摺動突部
4a3 :挿通孔
4a4 :突出部
4a5 :面部
4b :規制突部
4c :係止部
4d :係合筒部
4d1 :溝部
4e :係合部
4e1 :第1端面
4e2 :第2端面
5 :クラッチ
5a :筒部
5b :制動部
5c :摺動孔部
5c1 :傾斜部
5c2 :遊び部
5d :制動爪
5e :移動スリット
6 :遊び部材
6a :遊び部材本体
6b :遊び部
6b1 :範囲
6c :係合突部
10 :ヘッドボックス
12 :プーリー
15 :スラット
15b :後側縁部
15f :前側縁部
16 :昇降コード
17 :ラダーコード
17b :後側縦糸
17f :前側縦糸
18 :ボトムレール
19 :操作コード
21 :昇降軸
50 :検知装置
100 :横型ブラインド
ax :軸線
bx :周方向
t1 :一端部
t2 :他端部
t3 :段差部

Claims (10)

  1. 巻取部材と、回転ドラムと、クラッチとを備え、
    前記巻取部材は、昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、
    前記回転ドラムは、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、
    前記クラッチは、前記巻取部材と一体回転すると共に前記回転ドラムの回転によって前記巻取部材に対して相対移動可能に構成され、
    前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方には、遊び部が設けられ、
    前記遊び部は、前記回転ドラムが回転しても前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動しないように構成される、検知装置。
  2. 請求項1に記載の検知装置であって、
    前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方は、摺動孔部を有し、
    前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの他方は、摺動突部を有し、
    前記摺動孔部は、傾斜部と、前記遊び部とを有し、且つ、前記摺動孔部には、前記摺動突部が挿入され、
    前記傾斜部は、前記回転ドラムの中心軸に対して傾斜するように延びており、
    前記遊び部は、前記傾斜部の端部側に設けられ、且つ、前記回転ドラムの回転方向に沿うように周方向に延びている、検知装置。
  3. 巻取部材と、回転部材と、クラッチと、昇降軸と、昇降コードと、制動体と、を備え、
    前記巻取部材は、前記昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、
    前記回転部材は、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、
    前記クラッチは、前記巻取部材と一体回転可能に構成され、且つ、前記クラッチは、前記昇降軸が前記昇降コードの巻戻し方向に回転しないように、前記制動体に係合可能であり、
    前記クラッチが前記制動体に係合するときにおいて、前記昇降軸の回転は、前記回転部材から直接又は間接的に前記クラッチに伝達され、
    前記巻取部材、前記回転部材及び前記クラッチのうちの少なくとも1つには、遊び部が設けられ、
    前記遊び部は、所定の非伝達角度範囲内において前記回転部材が回転しても、前記回転部材の回転が直接又は間接的に前記クラッチへ伝達しないように構成される、遮蔽装置。
  4. 請求項3に記載の遮蔽装置であって、
    前記回転部材は、回転ドラムを有し、
    前記回転ドラムは、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、且つ、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、
    前記クラッチは、前記クラッチと前記回転ドラムとの相対回転によって前記巻取部材に対して相対移動し、前記制動体に係合可能に構成され、
    前記遊び部は、前記クラッチ及び前記回転部材のうちの一方に設けられ、
    前記遊び部は、
    前記非伝達角度範囲内において前記回転ドラムが前記クラッチに対して相対回転しても、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動しないように構成され、且つ、
    前記非伝達角度範囲を超えて前記回転ドラムが前記クラッチに対して回転すると、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動して、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置。
  5. 請求項4に記載の遮蔽装置であって、
    前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの一方は、摺動孔部を有し、
    前記クラッチ及び前記回転ドラムのうちの他方は、摺動突部を有し、
    前記摺動孔部は、傾斜部と、前記遊び部とを有し、且つ、前記摺動孔部には、前記摺動突部が挿入され、
    前記傾斜部は、前記回転ドラムの中心軸に対して傾斜するように延びており、
    前記遊び部は、前記傾斜部の端部側に設けられ、且つ、前記回転ドラムの回転方向に沿うように周方向に延びている、遮蔽装置。
  6. 請求項3に記載の遮蔽装置であって、
    前記回転部材は、回転ドラムと、遊び部材とを有し、
    前記回転ドラムは、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、且つ、前記巻取部材に対して所定の角度範囲内においては相対回転可能であり、且つ、その範囲を超えると前記巻取部材と一体回転し、
    前記クラッチは、前記回転ドラムの回転によって前記巻取部材に対して相対移動し、前記制動体に係合可能に構成され、
    前記遊び部材は、前記遊び部を有し、且つ、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、
    前記遊び部は、
    前記非伝達角度範囲内において前記遊び部材が前記回転ドラムに対して相対回転するように構成され、且つ、
    前記非伝達角度範囲を超えて前記遊び部材が前記回転ドラムに対して回転すると、前記遊び部材が前記回転ドラムと一体回転して、前記クラッチが前記巻取部材に対して相対移動し、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置。
  7. 請求項3に記載の遮蔽装置であって、
    前記巻取部材及び前記クラッチは、一体回転するように構成され、
    前記回転部材は、遊び部材を有し、
    前記制動体は、第1及び第2位置に移動可能であり、第1位置において前記制動体は前記クラッチと係合不能であり、第2位置において前記制動体は前記クラッチと係合可能であり、
    前記遊び部材は、前記遊び部を有し、且つ、前記昇降軸と共に一体回転するように構成され、且つ、前記巻取部材に対して軸線方向の移動が制限されるように構成され、
    前記遊び部は、前記制動体が第2位置に位置するとき、
    前記非伝達角度範囲内において前記遊び部材が前記巻取部材に対して相対回転するように構成され、且つ、
    前記非伝達角度範囲を超えて前記遊び部材が前記巻取部材に対して回転すると、前記遊び部材が前記巻取部材及び前記クラッチと一体回転して、前記クラッチが前記制動体に係合するように構成される、遮蔽装置。
  8. 請求項3〜請求項7の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
    操作コードと、ボトムレールとを更に備え、
    前記昇降軸は、前記操作コードが操作されることで回転するように構成され、
    前記ボトムレールが最上部に位置するときから前記ボトムレールが最下部の位置に位置するときまで、前記操作コードに引き下げ動作がなされることで、前記ボトムレールが降下するように構成される、遮蔽装置。
  9. 請求項3〜請求項8の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
    遮蔽材を更に備え、
    前記遮蔽材は、スラットであり、
    前記スラットは、第1及び第2縁部を有し、第1及び第2縁部は、前記スラットの長手方向に延びており、
    前記昇降コードは、第1縁部或いは第2縁部を挿通している、又は、第1縁部或いは第2縁部に対向するように配置されている、遮蔽装置。
  10. 請求項3〜請求項8の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
    ヘッドボックスと、右側巻取部材と、左側巻取部材と、右側昇降コードと、左側昇降コードとを更に備え、
    前記右側巻取部材は、前記昇降軸の回転に伴って、前記右側昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、前記左側巻取部材は、前記昇降軸の回転に伴って、前記左側昇降コードを巻取り及び巻戻し可能に構成され、
    前記ヘッドボックスには、前記巻取部材、前記右側巻取部材、及び前記左側巻取部材が搭載され、
    前記巻取部材は、前記右側巻取部材と前記左側巻取部材との間に配置されている、遮蔽装置。
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