JP4750663B2 - ブラインドの昇降装置 - Google Patents

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本発明は、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、ロールスクリーンといった遮蔽材を昇降するブラインドに対して、操作部からの操作によって、その昇降を行わせるブラインドの昇降装置に関する。
従来、この種のブラインドの昇降装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。該特許文献1に記載されたものでは、操作手段の操作に基づいて正逆回転される入力軸と、入力軸の回転に基づいて正逆回転される駆動軸と、駆動軸の回転に基づいて遮蔽材を昇降する巻取軸とをヘッドボックス内に備え、入力軸の遮蔽材下降方向の回転を遮蔽材上昇方向の回転よりも増速して出力軸に伝達する伝達手段と、遮蔽材の重量に基づいて巻取軸に作用する回転力による入力軸の回転を阻止する伝達阻止手段を備えている。
そして、スラット引き上げ操作時には入力軸と同速度で巻取軸を回転させるとともに、スラット下降操作時には入力軸の回転速度よりも速い回転速度で巻取軸を回転させて、スラット引き上げ速度に比して、スラットの下降速度を高速化するようにしている。
特開2006−28871号公報
しかしながら、かかる従来の装置では、スラット引き上げ時には、入力軸と巻取軸とを同速度で回転させるため、例えば、木製ブラインドや製品サイズの大きいブラインドのように製品重量の重いものでは、その操作荷重が非常に重たくなってしまい、非力なユーザーでは操作が困難になるという問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、遮蔽材上昇操作時の操作力を軽減することができると共に、遮蔽材下降操作時の操作も軽快に行なうことができるブラインドのための昇降装置を提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、操作部への操作により選択的に発生するブラインド上昇方向に対応するブラインド上昇回転方向とブラインド下降方向に対応するブラインド下降回転方向の2つの回転方向のいずれかの回転方向の回転が伝達される入力軸と、遮蔽材を昇降するための昇降軸に連結される出力軸とを備えたブラインドの昇降装置であって、
前記入力軸の回転が伝達される第1構成要素と、前記出力軸に回転を伝達する第2構成要素と、第3構成要素とを備えて、第1構成要素から第2構成要素へと減速した回転を伝達可能となった遊星歯車機構と、
前記入力軸と遊星歯車機構との間に設けられて、入力軸のブラインド上昇回転方向の回転に対して、前記第3構成要素を回転不能として、第1構成要素から第2構成要素に減速された回転を伝達すると共に、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、その入力軸の回転を遊星歯車機構の全ての構成要素に伝達して、出力軸に入力軸と同速の回転を伝達するように切り替えるクラッチ機構と、
を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記遊星歯車機構の第1構成要素は太陽歯車、第2構成要素は遊星歯車を支持する遊星キャリア、第3構成要素は内歯車であり、
前記クラッチ機構は、入力軸のブラインド上昇回転方向の回転に対して、前記内歯車の回転を不能とし、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、内歯車の回転を許容する第1クラッチ機構を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の前記クラッチ機構が、入力軸のブラインド上昇回転方向の回転に対して、遊星キャリアの回転を入力軸と切り離し、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、遊星キャリアを入力軸と一体回転させる第2クラッチ機構を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の前記第1クラッチ機構が、入力軸の外周囲に巻回される一方向クラッチバネと、一方向クラッチバネの外周側に配設されて一方向クラッチバネの回転が伝達される回転体と、前記内歯車に連結されると共に前記回転体の回転方向によって径方向に出没可能となったストッパと、を備え、入力軸のブラインド上昇回転方向の回転に対して、一方向クラッチバネを介して回転体が回転したときにストッパが径方向に突出して固定部に係合して内歯車の回転を阻止し、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、一方向クラッチバネを介して回転体が回転したときにストッパが固定部と非係合となり内歯車の入力軸と一体の回転を許容することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の前記第1クラッチ機構が、入力軸と一体回転すると共に入力軸の回転方向に応じて軸方向に摺動可能となったオルタネータと、オルタネータと共に軸方向に摺動可能であると共に回転不能な第1ラチェットと、内歯車と一体的に設けられ、第1ラチェットと噛合い可能となった第2ラチェットと、を備え、入力軸のブラインド上昇回転方向の回転に対して、オルタネータが摺動して第1ラチェットを第2ラチェットの方へと移動させて第1ラチェットと第2ラチェットを噛合わせて、内歯車の回転を阻止し、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、オルタネータが摺動して第1ラチェットと第2ラチェットとを離反させて、内歯車の回転を許容することを特徴とする。
本発明によれば、操作部への操作によりブラインド上昇回転方向の回転が入力軸に伝達されたときには、遊星歯車機構によって減速された回転が出力軸に出力される。結果として、操作部に必要な操作荷重が軽くなり、軽快な操作感が得られ、非力なユーザでも操作が容易になる。一方、操作部への操作によりブラインド下降回転方向の回転が入力軸に伝達されたときには、遊星歯車機構の全ての構成要素は一体回転するために遊星歯車機構自体の機能は無効化されて、出力軸には入力軸と同速の回転が伝達される。これによって、遊星歯車機構が存在しないときと同じ状態に切り替わるために、遮蔽材の下降スピードを遅延させることがなく、上昇操作時よりも速いスピードで遮蔽材を下降させることができるために、軽快な操作感が得られる。
こうして、上昇操作時と下降操作時とを切り替えることにより、いずれの操作においても軽快な操作感が得られることになる。
また、遊星歯車機構を利用することにより、低コストで構成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明によるブラインドの昇降装置の第1実施形態を表す縦断面図、図2はその分解斜視図である。
このブラインドの昇降装置10は、ブラインドの上部支持部材内に配設されるものである。ブラインドの上部支持部材は、ブラインドの遮蔽材を支持するものであり、一般的な横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード等においては、昇降コードまたはラダーコードを介して遮蔽材を吊下げ支持するヘッドボックスが対応し、ロールスクリーンにおいては、遮蔽材の上端が巻取り、巻解き可能に連結される巻取パイプが対応するが、これに限るものではない。
そしてこのブラインドの昇降装置10は、上部支持部材または他の固定部材に取り付けられる固定の略円筒状の固定ケース20と、略円筒状の固定ケース20の出力側の端部に取り付けられる固定ケース蓋22と、ブラインドの昇降の操作を行うブラインドの操作部への操作により発生するブラインド上昇方向に対応するブラインド上昇回転方向とブラインド下降方向に対応するブラインド下降回転方向の2つの回転方向のいずれかの回転方向の回転が選択的に伝達される入力軸24と、遮蔽材を昇降するための昇降軸に連結される出力軸26とを備えている。
図示の例では、操作部は操作コード12であり、操作コード12はプーリ14に巻き掛けられている。操作コード12の操作方向に応じて、プーリ14は互いに反対方向の2つの方向に回転可能となっており、これらの2つの方向が、前記ブラインド上昇回転方向と前記ブラインド下降回転方向に対応しており、入力軸24はプーリ14に同心的且つ一体回転可能に連結される。
また、出力軸26は、連結スリーブ18及びネジ19によって、昇降軸16に同心的に連結される。この昇降軸16は、昇降コードの上端が巻取り、巻解き可能に連結される巻取ドラムそのもの若しくは巻取ドラムが一体的に連結されるものか、または、ロールスクリーンの場合には、巻取パイプそのもの若しくは巻取パイプに一体的に連結されるものとすることができる。
前記入力軸24は、固定ケース20の入力側の端部を貫通して装置10の軸方向に伸長し、その途中部にはギヤが形成されており、このギヤは、後述の遊星歯車機構30を構成する太陽歯車36となる。同時に、入力軸24は、第1クラッチ機構32を介して遊星歯車機構30に連結され、第2クラッチ機構34を介して遊星歯車機構30に連結される。
遊星歯車機構30は、入力軸24に形成された太陽歯車36と、太陽歯車36に噛み合う遊星歯車38を支持する遊星キャリア40と、遊星歯車38に噛み合い、スリーブ42の内周側に形成された内歯車44と、を備える。スリーブ42は、固定ケース20内において固定ケース20の内面に摺接しながら回転可能となっており、その入力軸側には第1クラッチ機構32へと延びる小径部42aが延設されている。そして、小径部42aは、その外側が外筒部42bとなり、外筒部42bの内側に同心的に内筒部42cが形成されている。また、外筒部42bには、周方向に2箇所、切欠部42dが形成されており、内筒部42cには、周方向に180度の間隔で2箇所、切欠部42eが形成されている。
第1クラッチ機構32は、入力軸24の外周囲に巻回された一方向クラッチバネ48と、一方向クラッチバネ48の外周側に配設される回転体50と、回転体50の回転方向によって径方向に出没可能となったストッパ52と、固定ケース20の内周面に形成された複数のギヤ溝20aと、を備える。
一方向クラッチバネ48は、入力軸24と回転体50との間に設けられており、その一端は入力軸24の外周面に、他端は回転体50の周方向の一箇所に形成された長手溝50a内に挿入される。
回転体50には、その出力軸方向に延びる2つの延設部50b、50cが形成されており、延設部50cには、前記長手溝50aが延長して形成されている。そして、各延設部50b、50cは、前記スリーブ42の小径部42aの内筒部42cに形成された切欠部42e内に挿入される。
ストッパ52は、前記スリーブ42の小径部42aの外筒部42bと内筒部42cとの間において、外筒部42bに形成された一方の切欠部42dから出没可能になるようにしてスリーブ42内に配設されてスリーブ42に連結される。ストッパ52の内側には、前記回転体50の延設部50bが挿入される受溝52aが形成されている。また、ストッパ52の切欠部42dからの突出端には、前記固定ケース20のギヤ溝20aに噛み合い可能な噛合歯52bが形成されている。
以上のように構成される第1クラッチ機構32にあっては、入力軸24からのブラインド上昇回転方向の回転(図3において反時計回りの回転)が入力されると、一方向クラッチバネ48は、図3に示すように、回転体50を同方向に回転させて、ストッパ52を移動させる。これによって、ストッパ52がスリーブ42から突出して、その噛合歯52bが固定ケース20のギヤ溝20aの一つに噛合うためにストッパ52は回転不能となる。これによって、スリーブ42の回転は阻止される。また、一方向クラッチバネ48も回転が阻止されると弛緩して、入力軸24の回転だけを許容するようになっている。一方、入力軸24からのブラインド下降回転方向の回転(図4において時計回りの回転)が入力されると、一方向クラッチバネ48を介して、図4に示すように、回転体50を同方向に回転させストッパ52を移動させる。これによって、ストッパ52はスリーブ42内に退没して、スリーブ42は入力軸24と共に一体回転するようになっている。
次に、第2クラッチ機構34は、入力軸24の外周囲に巻回された一方向クラッチバネ54で構成される。
一方向クラッチバネ54は、入力軸24と遊星キャリア40との間に設けられており、その一端は入力軸24の外周面に、他端は遊星キャリア40の内周面において周方向の一箇所に形成された長手溝40a内に挿入される。
以上のように構成される第2クラッチ機構34にあっては、入力軸24からのブラインド上昇回転方向の回転が入力されると、弛緩して、遊星キャリア40の入力軸24との相対回転を許容し、入力軸24からのブラインド下降回転方向の回転が入力されると、締め付けられて、遊星キャリア40を入力軸24と一体回転させるようになっている。
さらに、固定ケース蓋22に形成されたボス部22aの外周には、クラッチバネ56が巻回される。このクラッチバネ56の両端は、出力軸26に一体に形成された外周部26aに形成された切欠部26b(図2参照)内に配置され、且つ、遊星キャリア40の出力軸方向に延びる延設部40bの両側に配置される。
このクラッチバネ56にあっては、遊星キャリア40からのブラインド上昇回転方向及びブラインド下降回転方向のいずれの回転方向に対しても弛緩して、遊星キャリア40と共に出力軸26が同じ方向に回転するようにしており、出力軸26からのいずれの回転方向の回転力に対しても、固定ケース蓋22に締め付けられて、出力軸26及び遊星キャリア40の回転を阻止するようになっている。
以上のように構成されるブラインドの昇降装置の作用を説明する。
非動作時には、遮蔽材に作用する自重によって昇降軸16を介して出力軸26に伝達されるブラインド下降方向の回転力は、前記クラッチバネ56を介して固定ケース蓋22によって受け止められて、従って、昇降軸16の回転は阻止されるために、遮蔽材は所望の高さで停止している。
この状態から遮蔽材を上昇させるべく、操作コード12を対応する操作方向に操作すると、プーリ14から入力軸24へとブラインド上昇回転方向の回転が伝達し、前述の第1クラッチ機構32の動作により、図3に示すように、ストッパ52が固定ケース20のギヤ溝20aに噛合い移動不可となるため、スリーブ42の回転は阻止される。また、第2クラッチ機構34においては、遊星キャリア40の回転を許容している。よって、遊星歯車機構30においては、内歯車44が固定されるために、図5に示すように、入力軸24に形成された太陽歯車36の周囲を遊星歯車38が自転しながら公転し、遊星歯車機構30のギヤ比に応じた減速比で、遊星キャリア40は減速しながら回転する。この減速された遊星キャリア40の回転は、クラッチバネ56を介して出力軸26及び昇降軸16へと出力される。
以上の遊星歯車機構30の減速動作により、上昇操作時において、操作荷重が軽くなり、軽快な操作感が得られ、非力なユーザでも操作が容易になる。
一方、遮蔽材を下降させるべく、操作コード12を対応する操作方向に操作すると、プーリ14から入力軸24へとブラインド下降回転方向の回転が伝達し、前述の第1クラッチ機構32の動作により、図4に示すように、ストッパ52はスリーブ42内に退没するため、スリーブ42は入力軸24と一体回転する。また、第2クラッチ機構34においては、遊星キャリア40も入力軸24と一体回転するために、図6に示すように、遊星歯車機構30は1:1の減速比で、遊星キャリア40は減速せずに回転する。この遊星キャリア40の回転は、クラッチバネ56を介して出力軸26及び昇降軸16へと出力される。
以上のように下降操作時には、遊星歯車機構30が存在しないときと同じ状態に切り替わるために、遮蔽材の下降スピードを遅延させることがなく、軽快な操作感が得られる。
こうして、上昇操作時と下降操作時とを切り替えることにより、いずれの操作においても軽快な操作感が得られることになる。
次に、図7及び図8は、本発明によるブラインドの昇降装置の第2実施形態を表す縦半断面図である。第2実施形態において、第1実施形態と同一・同様の部材・部分は同一の符号を付して、その詳細説明を省略する。
この実施形態においては、第1クラッチ機構32−1が、入力軸24と一体回転すると共に入力軸24の回転方向に応じて軸方向に摺動可能となったオルタネータ62と、オルタネータ62に隣接されてオルタネータ62と共に軸方向に摺動可能となる一方で固定ケース20によって回転不能となった第1ラチェット64と、スリーブ42の入力軸側に形成されて第1ラチェット64と噛合い可能となった第2ラチェット66と、を備える。
オルタネータ62は、その外周に無端状の2本の無端溝62a、62bが軸方向に離間して形成されると共に、その無端溝62a、62bは連結溝62cによって連結されている。そして、この無端溝を、固定ケース20の内周面に形成された半穴20bに挿入されるボール63が相対的に転動可能となっている。ボール63の位置は固定であるが、オルタネータ62がブラインド上昇回転方向に回転すると、ボール63は無端溝62bを転動し、オルタネータ62は固定ケース20内において、出力軸側へと軸方向に摺動する。一方、オルタネータ62がブラインド下降回転方向に回転すると、ボール63は連結溝62cを通り、無端溝62aを転動する。これによって、オルタネータ62はブラインド下降回転方向に回転中には、入力軸側に位置している。
第1ラチェット64は、第2ラチェット66との間に介挿された押圧バネ68によって常時、オルタネータ62側へと付勢されている。そのため、オルタネータ62が入力軸側に位置しているときには、第1ラチェット64は第2ラチェット66から離反しており、オルタネータ62が出力軸側に位置しているときには、第1ラチェット64と第2ラチェット66が密着して、互いに噛合うようになっている。
以上のように構成される第1クラッチ機構32−1にあっては、入力軸24からのブラインド上昇回転方向の回転が入力されると、オルタネータ64が出力軸側に摺動して、第1ラチェット64と第2ラチェット66とが噛合い、回転不能な第1ラチェット64に噛合った第2ラチェット66と一体となったスリーブ42は、回転が阻止される。一方、入力軸24からのブラインド下降回転方向の回転が入力されると、オルタネータ64が入力軸側にあって、第1ラチェット64と第2ラチェット66とは離反しており、よって、スリーブ42は自由に回転可能となっている。
以上のように構成されるブラインドの昇降装置においても、第1実施形態と同様に、遮蔽材の上昇操作時には、スリーブ42の回転が阻止されているために、遊星歯車機構30において、遊星キャリア40が減速されて、その減速された遊星キャリア40の回転が、クラッチバネ56を介して出力軸26及び昇降軸16へと出力される。
一方、遮蔽材の下降操作時には、スリーブ42の回転が自由となり、また、遊星キャリア40が入力軸24と一体回転するために、入力軸24からの回転は、減速されずに、出力軸26及び昇降軸16へと出力される。
こうして、第1実施形態と同様の作用・効果を持たせることができる。
尚、以上の各実施形態における第1クラッチ機構及び第2クラッチ機構からなるクラッチ機構の構成は一例であり、入力軸24のブラインド上昇回転方向の回転に対して、その入力軸24の回転が伝達される遊星歯車機構の構成要素以外のいずれかの構成要素を固定して、出力軸26に連結される残りの他の構成要素に減速された回転を伝達すると共に、入力軸24のブラインド下降回転方向の回転に対して、その入力軸24の回転を遊星歯車機構の全ての構成要素に伝達して、出力軸26に入力軸24と同速の回転を伝達するように切り替えるものであれば、任意の構成をとることができる。
本発明によるブラインドの昇降装置の第1実施形態を表す縦断面図である。 第1実施形態のブラインド昇降装置の分解斜視図である。 ブラインド上昇操作時における図1の3−3線に沿って見た断面図である。 ブラインド下降操作時における図1の3−3線に沿って見た断面図である。 ブラインド上昇操作時における図1の5−5線に沿って見た断面図である。 ブラインド下降操作時における図1の5−5線に沿って見た断面図である。 本発明によるブラインドの昇降装置の第2実施形態を表す縦半断面図であり、ブラインド上昇操作時を表す。 本発明によるブラインドの昇降装置の第2実施形態を表す縦半断面図であり、ブラインド下降操作時を表す。 ブラインド上昇操作時における図8の9−9線に沿って見た断面図である。
符号の説明
10 ブラインドの昇降装置
12 操作コード(操作部)
16 昇降軸
20a ギヤ溝(固定部)
24 入力軸
26 出力軸
30 遊星歯車機構
32、32−1 第1クラッチ機構(クラッチ機構)
34 第2クラッチ機構(クラッチ機構)
36 太陽歯車(第1構成要素)
40 遊星キャリア(第2構成要素)
44 内歯車(第3構成要素)
48 一方向クラッチバネ
50 回転体
52 ストッパ
54 一方向クラッチバネ
62 オルタネータ
64 第1ラチェット
66 第2ラチェット

Claims (5)

  1. 操作部(12)への操作により選択的に発生するブラインド上昇方向に対応するブラインド上昇回転方向とブラインド下降方向に対応するブラインド下降回転方向の2つの回転方向のいずれかの回転方向の回転が伝達される入力軸(24)と、遮蔽材を昇降するための昇降軸(16)に連結される出力軸(26)とを備えたブラインドの昇降装置であって、
    前記入力軸(24)の回転が伝達される第1構成要素(36)と、前記出力軸(26)に回転を伝達する第2構成要素(40)と、第3構成要素(44)とを備えて、第1構成要素(36)から第2構成要素(40)へと減速した回転を伝達可能となった遊星歯車機構(30)と、
    前記入力軸(24)と遊星歯車機構(30)との間に設けられて、入力軸(24)のブラインド上昇回転方向の回転に対して、前記第3構成要素(44)を回転不能として、第1構成要素(36)から第2構成要素(40)に減速された回転を伝達すると共に、入力軸(24)のブラインド下降回転方向の回転に対して、その入力軸(24)の回転を遊星歯車機構(30)の全ての構成要素(36、40、44)に伝達して、出力軸(26)に入力軸(24)と同速の回転を伝達するように切り替えるクラッチ機構(32、32−1、34)と、
    を備えることを特徴とするブラインドの昇降装置。
  2. 前記遊星歯車機構(30)の第1構成要素は太陽歯車(36)、第2構成要素は遊星歯車を支持する遊星キャリア(40)、第3構成要素は内歯車(44)であり、
    前記クラッチ機構は、入力軸(24)のブラインド上昇回転方向の回転に対して、前記内歯車(44)の回転を不能とし、入力軸のブラインド下降回転方向の回転に対して、内歯車(44)の回転を許容する第1クラッチ機構(32、32−1)を備えることを特徴とする請求項1記載のブラインドの昇降装置。
  3. 前記クラッチ機構は、入力軸(24)のブラインド上昇回転方向の回転に対して、遊星キャリア(40)の回転を入力軸(24)と切り離し、入力軸(24)のブラインド下降回転方向の回転に対して、遊星キャリア(40)を入力軸(24)と一体回転させる第2クラッチ機構(34)を備えることを特徴とする請求項2記載のブラインドの昇降装置。
  4. 前記第1クラッチ機構(32)は、入力軸(24)の外周囲に巻回される一方向クラッチバネ(48)と、一方向クラッチバネ(48)の外周側に配設されて一方向クラッチバネ(48)の回転が伝達される回転体(50)と、前記内歯車(44)に連結されると共に前記回転体(50)の回転方向によって径方向に出没可能となったストッパ(52)と、を備え、入力軸(24)のブラインド上昇回転方向の回転に対して、一方向クラッチバネ(48)を介して回転体(50)が回転したときにストッパ(52)が径方向に突出して固定部(20a)に係合して内歯車(44)の回転を阻止し、入力軸(24)のブラインド下降回転方向の回転に対して、一方向クラッチバネ(48)を介して回転体(50)が回転したときにストッパ(52)が固定部(20a)と非係合となり内歯車(44)の入力軸(24)と一体の回転を許容することを特徴とする請求項2記載のブラインドの昇降装置。
  5. 前記第1クラッチ機構(32−1)は、入力軸(24)と一体回転すると共に入力軸(24)の回転方向に応じて軸方向に摺動可能となったオルタネータ(62)と、オルタネータ(62)と共に軸方向に摺動可能であると共に回転不能な第1ラチェット(64)と、内歯車(44)と一体的に設けられ、第1ラチェット(64)と噛合い可能となった第2ラチェット(66)と、を備え、入力軸(24)のブラインド上昇回転方向の回転に対して、オルタネータ(62)が摺動して第1ラチェット(64)を第2ラチェット(66)の方へと移動させて第1ラチェット(64)と第2ラチェット(66)を噛合わせて、内歯車(44)の回転を阻止し、入力軸(24)のブラインド下降回転方向の回転に対して、オルタネータ(62)が摺動して第1ラチェット(64)と第2ラチェット(66)とを離反させて、内歯車(44)の回転を許容することを特徴とする請求項2記載のブラインドの昇降装置。
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