JP7111226B2 - 媒体搬送装置、及び記録装置 - Google Patents

媒体搬送装置、及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7111226B2
JP7111226B2 JP2021123114A JP2021123114A JP7111226B2 JP 7111226 B2 JP7111226 B2 JP 7111226B2 JP 2021123114 A JP2021123114 A JP 2021123114A JP 2021123114 A JP2021123114 A JP 2021123114A JP 7111226 B2 JP7111226 B2 JP 7111226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
belt
control
conveying
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021123114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021167254A (ja
Inventor
浩之 前田
宏樹 千野
貴将 五十川
将太 坂上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2021123114A priority Critical patent/JP7111226B2/ja
Publication of JP2021167254A publication Critical patent/JP2021167254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7111226B2 publication Critical patent/JP7111226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

本発明は、媒体を搬送する媒体搬送装置、及びこれを備えた記録装置に関する。
プリンターに代表される記録装置において、搬送ベルトを用いて記録用紙に代表される媒体を搬送する構成が採用される場合がある(例えば特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1及び特許文献2には、搬送ベルトを用いて媒体を搬送する構成の一例として、搬送ベルトを帯電させる帯電手段とを備え、媒体裏面の電荷と搬送ベルト表面との電荷が引き合い、これにより媒体が搬送ベルトに静電吸着され、媒体が記録ヘッドと対向する位置に搬送されるように構成された記録装置が開示されている。
特に特許文献1においては、前記帯電手段に加えて、搬送ベルトによって搬送される媒体の表面の電荷を除去する除電手段を設け、媒体表面が除電されることで搬送ベルトにおける吸着をより確実に行う構成が開示されている。
特開2010-208116号公報 特開2004-210530号公報
ところで搬送される媒体は、給紙カセット等に収容された状態で放置されていると、媒体が四方の側縁(先端、後端、左右端)から吸湿し、膨潤して波打つ場合がある。媒体は四方の側縁から吸湿する為、中央領域は平坦のままで、四方の側縁のみが膨潤して波打つ。
一方、除電手段は、除電ブラシや除電ローラー等を媒体に押し付ける構成である為、上述のように四方の側縁が膨潤して波打った媒体を搬送ベルトに向けて押し付けると、左右側縁の波打ちが媒体中央に寄せられ、ひいては潰れてしまい、シワとなって残ってしまう虞がある。
従来の搬送ベルトを用いて媒体を搬送する構成においては、この様な不具合に対しては特段の考慮が成されていなかった。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、搬送する媒体の側縁が波打っていても、それが中央に寄せられて潰され、シワとなって残る不具合を回避でき、或いは前記シワの程度を軽減することができる媒体搬送装置、及びこれを備えた記録装置を得ることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体搬送装置は、搬送される媒体に係わる処理を行う処理部と、前記媒体をベルト外面に吸着する無端状の搬送ベルトを備え、前記ベルト外面の少なくとも一部が前記処理部に対向する位置に設けられるベルト搬送手段と、前記ベルト搬送手段の上流側に配置され、前記ベルト搬送手段に前記媒体を搬送する上流側搬送手段と、前記処理部の上流側において、前記媒体を前記搬送ベルトに向けて押さえる押さえ手段と、前記ベルト搬送手段及び前記上流側搬送手段の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記上流側搬送手段の搬送速度よりも前記ベルト搬送手段の搬送速度を相対的に遅くする速度差制御を実行可能に構成されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記上流側搬送手段の搬送速度よりも前記ベルト搬送手段の搬送速度を遅くすることにより、前記ベルト搬送手段よりも上流側において前記媒体の撓みを作り、吸湿した前記媒体の左右側縁の波打ちを前記撓みによって分散させることができる。以って、前記押え手段により前記媒体の左右側縁の波打ちが媒体中央に寄せられ、ひいては潰れてしまい、シワとなって残ってしまう不具合を回避でき、或いは前記シワの程度を軽減できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記制御部は、前記速度差制御を実行する際、搬送される前記媒体の種類に応じて前記上流側搬送手段の搬送速度と前記ベルト搬送手段の搬送速度との速度差を変更する、ことを特徴とする。
前記「媒体の種類」としては、例えば媒体サイズの種類、紙種(普通紙、コート紙、マット紙等)、厚みの種類(坪量の違い)等が挙げられる。
前記速度差制御を実行する場合、搬送される前記媒体の種類によって前記ベルト搬送手段よりも上流側にできる前記媒体の撓み量が変わる場合がある。
本態様によれば、前記速度差制御を実行する際、搬送される前記媒体の種類に応じて前記上流側搬送手段の搬送速度と前記ベルト搬送手段の搬送速度との速度差を変更して、前記ベルト搬送手段よりも上流側にできる前記媒体の撓み量を制御することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記制御部は、第1の媒体よりも媒体搬送方向に長い第2の媒体を搬送する際に、前記第1の媒体を搬送する場合よりも前記速度差を小さくする、ことを特徴とする。
第1の媒体よりも媒体搬送方向に長い第2の媒体を搬送する際に、前記第1の媒体を搬送する場合と同じ搬送速度で前記速度差制御を行うと、前記ベルト搬送手段よりも上流側にできる前記媒体の撓みが成長しすぎて媒体に不適切な折れ曲がりが形成されてしまう虞がある。
本態様によれば、第1の媒体よりも媒体搬送方向に長い第2の媒体を搬送する際に、前記第1の媒体を搬送する場合よりも前記速度差を小さくするので、第1の媒体よりも媒体搬送方向に長い第2の媒体における前記媒体の撓みを適切な大きさに抑えることができる。
本発明の第4の態様は、第2の態様または第3の態様において、前記制御部は、第3の媒体よりも坪量が大きい第4の媒体を搬送する際に、前記第3の媒体を搬送する場合よりも前記速度差を小さくする、ことを特徴とする。
第3の媒体よりも坪量が大きい第4の媒体は、前記第3の媒体よりも厚く、剛性が高くなるので、前記第3の媒体を搬送する場合と同じ搬送速度で前記速度差制御を行うと、前記ベルト搬送手段よりも上流側にできる前記媒体の撓みの反発力によって前記媒体が媒体搬送方向に押し出されてしまい、記録品質が低下する虞がある。
本態様によれば、第3の媒体よりも坪量が大きい第4の媒体を搬送する際に、前記第3の媒体を搬送する場合よりも前記速度差を小さくするので、前記媒体が媒体搬送方向に押し出される虞を低減できる。
本発明の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つにおいて、装置内の湿度を測定する湿度測定手段を備え、前記制御部は、前記湿度測定手段によって測定される湿度が所定の閾値未満である場合に、前記速度差制御を行わない非速度差制御を実行する、ことを特徴とする。
装置内の湿度が低い場合、媒体が吸湿して左右側縁が波打つ不具合は生じ難い。
また、媒体の吸湿量が少ないと媒体の剛性が高くなるので、前記速度差制御を行うと、前記ベルト搬送手段よりも上流側にできる前記媒体の撓みの反発力によって前記媒体が媒体搬送方向に押し出されてしまい、記録品質が低下する虞がある。
本態様によれば、前記湿度測定手段によって測定される湿度が所定の閾値未満である場合には、前記速度差制御を行わない非速度差制御を実行するので、上述の問題を回避でき、或いは抑制できる。
本発明の第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記押さえ手段としての、前記搬送ベルトに吸着された媒体の表面の電荷を除去する除電部と、前記除電部に対して前記搬送ベルトの回転方向上流側に設けられ、前記搬送ベルトを帯電させる帯電部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送ベルトに吸着された媒体の表面の電荷を除去する除電部と、前記除電部に対して前記搬送ベルトの回転方向上流側に設けられ、前記搬送ベルトを帯電させる帯電部と、を備える媒体搬送装置において、第1の態様から第5の態様のいずれかと同様の作用効果が得られる。
本発明の第7の態様に係る媒体搬送装置は、搬送される媒体に係わる処理を行う処理部と、前記媒体をベルト外面に吸着する無端状の搬送ベルトを備え、前記ベルト外面の少なくとも一部が前記処理部に対向する位置に設けられるベルト搬送手段と、前記ベルト搬送手段の上流側に配置され、前記ベルト搬送手段に前記媒体を搬送する上流側搬送手段と、前記搬送ベルトに吸着された媒体の表面の電荷を除去する除電部と、前記除電部に対して前記搬送ベルトの回転方向上流側に設けられ、前記搬送ベルトを帯電させる帯電部と、前記帯電部及び前記除電部の少なくともいずれかを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ベルト外面に媒体を吸着する際の帯電状態を、媒体搬送方向と交差する幅方向に亘って所定の強さの第1帯電状態にする第1制御と、少なくとも前記幅方向の両端部を前記第1制御における前記第1帯電状態よりも弱い第2帯電状態とする第2制御と、を交互に行う交互帯電制御を実行可能に構成されている、ことを特徴とする。
「前記第1制御における前記第1帯電状態よりも弱い第2帯電状態」は、ほとんど或いは全く帯電していない状態も含むものとする。
本態様によれば、前記制御部が、前記交互帯電制御を実行することにより、前記第1帯電状態が前記幅方向に亘って形成された領域と、少なくとも前記幅方向の両端部が前記第1帯電状態よりも弱い第2帯電状態にされた領域と、が交互に形成される。
前記第1帯電状態が前記幅方向に亘って形成された領域では、媒体を前記ベルト外面にしっかりと吸着することができる。一方、吸着される前記媒体の面の帯電状態が弱いと、前記媒体は前記ベルト外面に弱く吸着される。したがって、第2帯電状態(弱い)の前記両端部からは、媒体側縁の波打ちを逃がし易くすることができる。その結果、媒体側縁の波打ちが媒体幅方向中央へ移行する現象を抑制できる。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記第2制御は、前記媒体の前記幅方向において、前記第2帯電状態にされた両端部の間の中央領域を前記第1帯電状態にすることを含む、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体の前記中央領域において、前記媒体をベルト外面に確実に吸着させるとともに、前記端部領域においては媒体側縁の波打ちを逃がし易くすることができる。
本発明の第9の態様は、第7の態様において、前記第2制御は、前記媒体の前記幅方向において、前記第2帯電状態にされた両端部の間の中央領域を、前記第2帯電状態より強く、前記第1帯電状態より弱い第3帯電状態とすることを含む、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2制御により、前記媒体の前記幅方向において、前記第2帯電状態にされた両端部の間の中央領域を、前記第2帯電状態より強く、前記第1帯電状態より弱い第3帯電状態とするので、前記中央領域においても媒体の波打ちが逃げる自由度をある程度持たせることができる。このことにより、例えば、前記幅方向における一方側の端部側から前記中央領域に媒体側縁の波打ちが移行したとしても、前記波打ちが前記中央領域を抜けて他方側に逃げることができる。
本発明の第10の態様は、第7の態様において、前記第2制御は、前記ベルト外面に吸着された前記媒体の面を、前記幅方向に亘って前記第2帯電状態にすることを含む、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記ベルト外面に吸着された前記媒体の面の前記第2制御により帯電される領域において、前記両端部から媒体側縁の波打ちを逃がし易くすることができる。
本発明の第11の態様は、第7の態様から第10の態様のいずれか一つにおいて、装置内の湿度を測定する湿度測定手段を備え、前記制御部は、前記湿度測定手段によって測定される湿度に応じて、前記交互帯電制御における前記第1制御と前記第2制御との切替タイミングを変える、ことを特徴とする。
装置内の湿度が低い場合、媒体が吸湿して左右側縁が波打つ不具合は生じ難い。
また、例えば、前記処理部が前記媒体に液体を噴射する記録ヘッド等の液体噴射部である場合に媒体の吸湿量が少ないと、前記媒体に液体が噴射された際に前記媒体がカールし易くなる。カールした媒体を吸着する際には、ベルト外面において、ある程度強い吸着力(帯電状態)が求められる。
本態様によれば、前記制御部は、前記湿度測定手段によって測定される湿度に応じて、前記交互帯電制御における前記第1制御と前記第2制御との切替タイミングを変えるので、ベルト外面を、媒体の吸湿状態に応じた適切な帯電状態にすることができる。
本発明の第12の態様は、第6の態様から第11の態様のいずれか一つにおいて、前記帯電部は、前記ベルト外面を、マイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電させるDC帯電部である、ことを特徴とする。
前記帯電部には、前記ベルト外面を、マイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電させるDC帯電部と、前記ベルト外面を、マイナスの電荷とプラスの電荷とを交互に帯電させるAC帯電部がある。
前記ベルト外面を前記AC帯電部により帯電させると、除電部により除電されて前記ベルト外面に吸着された前記媒体の表面にも、マイナスの電荷とプラスの電荷とが交互に並んで弱く帯電した状態となる。このような状態の前記媒体では、当該媒体に係わる前記処理部による処理に不具合が生じる場合がある。例えば、前記処理部が前記媒体に液体を噴射する記録ヘッド等の液体噴射部である場合には、噴射された前記液体が帯電し、前記媒体の表面のマイナスの電荷或いはプラスの電荷に引き寄せられて、所望の場所に着弾しない虞がある。
本態様によれば、前記帯電部は、前記ベルト外面を、マイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電させるDC帯電部であるので、前記ベルト外面に吸着される前記媒体の表面がマイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電される。したがって、前記媒体の表面がマイナスの電荷とプラスの電荷とが交互に並んで帯電した状態になることにより起こる上記不具合を抑制または回避することができる。
本発明の第13の態様に係る記録装置は、前記処理部として前記媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備えた第1の態様から第12の態様のいずれか一つの媒体搬送装置を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備える記録装置において、前記第1の態様から第12の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
実施例1に係るプリンターの外観斜視図。 実施例1に係るプリンターにおける用紙搬送経路を示す概略図。 実施例1に係る媒体搬送装置の概略側面図。 制御部による速度差制御について説明する図。 実施例2に係る媒体搬送装置の概略側面図。 実施例2に係る媒体搬送装置の概略平面図。 交互帯電制御による帯電パターンの一例を示す図。 交互帯電制御の一例を示すタイミング図。 交互帯電制御による帯電パターンの他の一例を示す図。 交互帯電制御による帯電パターンの更に他の一例を示す図。 交互帯電制御による帯電パターンの更に他の一例を示す図。 搬送ベルトに第3の帯電状態を形成する際のタイミング図。
[実施例1]
まず、本発明の一実施例に係る記録装置の概略について説明する。本実施例の記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1という場合がある)を例に挙げる。
図1は、実施例1に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、実施例1に係るプリンターにおける用紙搬送経路を示す概略図である。図3は、実施例1に係る媒体搬送装置の概略側面図である。図4は、制御部による速度差制御について説明する図である。
各図において示すX-Y-Z座標系は、X方向が記録装置内の搬送経路における記録媒体の幅方向、Y方向が記録媒体の搬送方向、Z方向が装置高さ方向を示している。各図において-X方向を装置前面側とし、+X方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要■■■
図1を参照してプリンター1について説明する。プリンター1は装置本体2と、スキャナーユニット3とを備える複合機として構成されている。装置本体2は、「媒体」としての用紙P(図2参照)を収容する複数の用紙収容カセット4を備えている。各用紙収容カセット4は、装置本体2の前面側(図1における-X軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。用紙Pとしては、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等が挙げられる。
また、装置本体2における装置高さ方向(Z軸方向)において、スキャナーユニット3と用紙収容カセット4との間には、ラインヘッド10(図2)において記録が実行された用紙を排出する排出部7と、排出部7から排出される用紙を載置する媒体載置部5が設けられている。また、装置本体2の前面側には、操作部6が設けられている。操作部6には、液晶パネル等の表示手段が設けられている。また、操作部6を操作することにより、プリンター1に対して記録動作及び画像読取動作の指示を入力できる。
本実施形態において、ラインヘッド10は、搬送される用紙に係わる処理を行う「処理部」の一例であるとともに、用紙に対して液体を噴射して記録を行う「記録部」の一例である。
■■■プリンターの搬送経路について■■■
次に、図2を用いて、プリンター1における用紙Pの搬送経路Tについて説明する。
図2において、用紙収容カセット4からの搬送経路Tを点線で示している。搬送経路Tは、用紙収容カセット4からピックアップされた用紙を送る給送経路14と、給送経路14に接続されて、ラインヘッド10による記録領域A(図3を参照)を含むストレート経路12と、ストレート経路12から排出部7まで用紙を送るフェイスダウン排出経路13と、を備えている。
以下において、用紙収容カセット4から排出部7までの用紙Pの搬送について説明する。
尚、プリンター1は、ラインヘッド10の下流側においてストレート経路12から分岐するスイッチバック経路15と、スイッチバック経路15に接続され、用紙Pの表裏(第1の面と第2の面)を反転させてストレート経路12に戻す反転経路16と、を備え、用紙Pにおける第1の面の記録後、第2の面に記録を実行する、所謂、両面記録を可能に構成されている。
給送経路14には、媒体搬送方向に沿って順に給送ローラー17と、複数枚の用紙を1枚に分離する分離ローラー対18が設けられている。
給送ローラー17は、図示しない駆動源により回転駆動する様に構成されている。また、分離ローラー対18はリタードローラーとも呼ばれ、後述するストレート経路12に向けて用紙を送る駆動ローラー18aと、駆動ローラー18aとの間で用紙をニップして分離する従動ローラー18bと、を備えて構成されている。
図2に示すように、用紙収容カセット4に収容された複数の用紙Pは、最上位の用紙Pが給送ローラー17によりピックアップされて搬送方向下流側に搬送される。この際、最上位の用紙Pとともに次位以降の用紙Pも搬送される場合があるが、分離ローラー対18により最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとが分離され、最上位の用紙Pのみが給送経路14に送られる。
分離ローラー対18の搬送方向下流側には、後述するベルト搬送手段20の上流側に設けられる「上流側搬送手段」としてのレジストローラー対19が設けられている。尚、レジストローラー対19は、そのニップ点B(図3)が、ベルト搬送手段20による搬送面よりも上方(+Z軸方向)に位置するように設けられている。
本実施例ではレジストローラー対19の位置で、給送経路14とストレート経路12とが接続されている。
ストレート経路12は直線状に延びる経路として構成され、ストレート経路12には、用紙を搬送する媒体搬送装置9を構成するレジストローラー対19、ベルト搬送手段20、除電部25、及びラインヘッド10が設けられている。ストレート経路12はラインヘッド10による記録領域A(図3)を通り、ラインヘッド10の上流側及び下流側に延びる経路である。レジストローラー対19、ベルト搬送手段20、除電部25、及びラインヘッド10を含む媒体搬送装置9の構成については後で別途詳述する。
本実施形態において、ベルト搬送手段20は、ラインヘッド10のヘッド面と対向する領域に配置されており、用紙の記録面と反対側を支持している。
ラインヘッド10は、ベルト搬送手段20上のラインヘッド10と対向する位置に用紙が搬送された際、用紙の記録面に「液体」としてのインクを噴射して記録を実行するように構成されている。ラインヘッド10は、インクを噴射するノズルが用紙の全幅をカバーする様に設けられた記録ヘッドであり、媒体幅方向への移動を伴わないで媒体幅全体に記録が可能な記録ヘッドとして構成されている。
尚、本実施例のプリンター1はラインヘッド10を備えているが、キャリッジに搭載されて媒体搬送方向と交差する方向に往復移動しながら媒体に液体を噴射して記録を行うシリアル型記録ヘッドを備えていてもよい。
ストレート経路12を搬送される用紙は、続いてフェイスダウン排出経路13へ送られる。フェイスダウン排出経路13は、ストレート経路12と接続される湾曲を有する搬送経路Tであって、ラインヘッド10によって記録された用紙の記録面を下にして排出部7から排出されるように送る経路である。
フェイスダウン排出経路13に入った用紙は、複数の搬送ローラー対29により搬送され、排出部7から排出されるとともに、記録面を下にして媒体載置部5に載置される。
尚、用紙における第1の面の記録後、第2の面に記録を実行する場合、つまり両面記録を実行する場合には、第1の面の記録後の用紙がベルト搬送手段20によりストレート経路12からスイッチバック経路15へ送られる。
スイッチバック経路15に送られた用紙は、スイッチバック経路15に送り込まれた方向(+Y軸方向)と逆方向に(-Y軸方向)に送られて反転経路16に入る。つまり、用紙をスイッチバックさせて、第1の面の記録時における用紙の後端側を先端側として反転経路16に送り出す。
反転経路16に入った用紙は、ラインヘッド10の上方を通り、記録面が反転され、第2面が上を向いた状態でストレート経路12のレジストローラー対19の上流側に至る。そして、レジストローラー対19によって再びストレート経路12に入り、ラインヘッド10による第2面への記録が行われる。
両面に記録が行われた用紙は、ストレート経路12から、フェイスダウン排出経路13に入り、排出部7から排出されて媒体載置部5に載置される。
尚、第1の面に記録を行わないものの第2の面には記録を行う場合も同様に、用紙はスイッチバック経路15及び反転経路16を通過する。
■■■媒体搬送装置について■■■
続いて、主として図3を参照して、用紙を搬送する媒体搬送装置9について説明する。
本実施形態に係る媒体搬送装置9(図3)は、前述したラインヘッド10(処理部)と、ベルト搬送手段20と、ベルト搬送手段20の上流側に設けられるレジストローラー対19(上流側搬送手段)と、これらの動作を制御する制御部30と、を備えている。
<<レジストローラー対について>>
レジストローラー対19は、駆動源としての第1モーター26により駆動される駆動ローラー19aと、駆動ローラー19aの回転に従動回転する従動ローラー19bとを備えている。制御部30は、第1モーター26を制御して駆動ローラー19aの回転を制御することにより、レジストローラー対19による用紙搬送速度を制御している。
本実施形態において、レジストローラー対19は、外周に複数の歯を有するギザローラーとして形成されている。レジストローラー対19がギザローラーであることにより、用紙に対して両面記録を行った際に、レジストローラー対19が記録面に対して点接触するので、前記記録面のインクの白ヌケやレジストローラー対19へのインクの転着を抑制できる。
<<ベルト搬送手段について>>
ベルト搬送手段20は、用紙をベルト外面21aに吸着するとともに、ベルト外面21aの少なくとも一部がラインヘッド10(処理部)に対向する位置に設けられる無端状の搬送ベルト21と、搬送ベルト21が掛け回される少なくとも二つのローラーである第1ローラー22、及び第1ローラー22に対し媒体搬送方向下流(図3において+Y軸方向)に位置する第2ローラー23と、を備えている。搬送ベルト21の下方には、搬送ベルト21を支持するバックアッププレート28が設けられている。
ベルト搬送手段20は、駆動源としての第2モーター27により第1ローラー22が回転駆動されることにより搬送ベルト21が駆動され、用紙を媒体搬送方向下流側に搬送する。制御部30は、第2モーター27を制御して第1ローラー22の回転を制御することにより、ベルト搬送手段20による用紙搬送速度を制御している。
本実施例に係る発明は、制御部30によるレジストローラー対19とベルト搬送手段20の速度制御に特徴を有している。この点については後に詳述する。
尚、制御部30は、レジストローラー対19及びベルト搬送手段20の他、ラインヘッド10を含む、プリンター1における記録動作に必要な各種構成部材の制御を実行可能に構成されている。
本実施形態において搬送ベルト21は、ベルト外面21aに用紙を静電吸着して搬送するベルトであり、媒体搬送装置9は、搬送ベルト21を帯電させる「帯電部」の一例としての帯電ローラー24と、搬送ベルト21によって搬送される用紙の表面の電荷を除去する除電部25と、を備えている。除電部25は、ラインヘッド10(処理部)の上流側において、用紙を搬送ベルト21に向けて押さえる「押さえ手段」の一例である。
尚、帯電ローラー24は、除電部25に対して搬送ベルト21の回転方向上流側に設けられている。
<<帯電ローラーについて>>
帯電ローラー24は、図3に示すように、搬送経路Tよりも下方(搬送ベルト21の媒体搬送時の回転方向上流)において第1ローラー22に対向する位置に設けられ、ベルト外面21aに接触している。帯電ローラー24は、媒体搬送方向と交差する幅方向(X軸方向)に延設されており、前記幅方向に亘って用紙に接触する。
第1ローラー22及び第2ローラー23が回転して搬送ベルト21が駆動すると、帯電ローラー24が接触した後の帯電したベルト外面21aが、搬送経路Tを形成する経路形成面となる。よって、搬送経路Tを形成する搬送ベルト21における用紙の吸着性を高めることができる。
尚、帯電ローラー24に印加される電圧は、制御部30によって制御されている。
<<除電部について>>
除電部25(図3)は、媒体搬送方向においてラインヘッド10と第1ローラー22との間に設けられている。
また、除電部25は、用紙の幅方向(X軸方向)に亘って設けられて前記幅方向に回転する無端状の除電ベルト31を備えて構成されている。除電ベルト31は、外側にブラシ31aが突出して設けられており、搬送ベルト21上の用紙に対向する部位が媒体幅方向であるX軸方向に移動する。除電ベルト31のブラシ31aが用紙に押し付けられることにより、用紙の表面から電荷を除去する。用紙の表面から電荷を除去することにより、搬送ベルト21に対する用紙の吸着性を高めることができる。
尚、除電部25は、除電ベルト31を用いる構成の他、例えば、除電ローラーを用いる構成とすることもできる。
■■■レジストローラー対とベルト搬送手段の速度制御について■■■
以下において、図4を参照して制御部30によるレジストローラー対19とベルト搬送手段20の速度制御について説明する。
通常、レジストローラー対19とベルト搬送手段20は、用紙の搬送速度がほぼ同じか、ベルト搬送手段20の搬送速度の方が若干早くなるように駆動が制御されている(このような制御を以下において「通常制御」と言う場合がある)。
ここで、本発明における課題、すなわち、搬送される用紙が、用紙収容カセット4に収容された状態で吸湿し、四方の側縁(先端、後端、左右端)が膨潤して波打っている場合に、この用紙の波打ちがベルト搬送手段20に吸着される際にシワとなって残ってしまう不具合に対応するため、本実施形態においては、制御部30が、上流側に位置するレジストローラー対19の搬送速度よりもベルト搬送手段20の搬送速度を相対的に遅くする「速度差制御」を実行可能に構成されている。
「速度差制御」を実行すると、すなわち、レジストローラー対19の搬送速度よりもベルト搬送手段20の搬送速度を遅くすると、レジストローラー対19は前述のようにベルト搬送手段20による搬送面よりも上方に位置するので、図4に示すように、ベルト搬送手段20の上流側に下に凸の用紙の撓みCができる。
撓みCができると、用紙の幅方向(X軸方向)に紙のコシが出るので、吸湿した用紙の左右側縁の波打ちを前記幅方向に分散させることができる。
これにより、ベルト搬送手段20において、除電部25(具体的には除電ベルト31のブラシ31a)を用紙に押し付けることにより用紙の除電が行われた際に、除電部25によって用紙の左右側縁の波打ちが前記幅方向の中央に寄せられて潰れてしまい、シワとなる不具合を回避でき、或いは前記シワの程度を軽減できる。
尚、レジストローラー対19の搬送速度とベルト搬送手段20の搬送速度との間の速度差は、例えば普通紙の場合、0.45%程度に設定することができる。
また、制御部30は、「速度差制御」を実行する際、搬送される用紙の種類に応じてレジストローラー対19の搬送速度とベルト搬送手段20の搬送速度との速度差を変更することができる。例えば、用紙サイズの種類(長さの違い)や、紙種(普通紙、コート紙、マット紙等)、厚みの種類(坪量の違い)等に応じて速度差を変更する。
「速度差制御」を実行する場合、搬送される用紙の種類によってベルト搬送手段20よりも上流側にできる撓みC(図4)の撓み量が変わる場合がある。したがって、搬送される用紙の種類に応じて、レジストローラー対19の搬送速度とベルト搬送手段20の搬送速度との速度差を変更した「速度差制御」を行うことにより、ベルト搬送手段20よりも上流側にできる用紙の撓み量を制御することができる。
以下、用紙サイズの違いに応じた前記速度差の変更と、用紙の坪量の違いに応じた前記速度差の変更について説明する。
<<用紙サイズに応じた変更>>
例えば、媒体搬送方向に長いB4サイズの用紙(第2の媒体)は、媒体搬送方向に短いA4サイズの用紙(第1の媒体)よりも、レジストローラー対19とベルト搬送手段20との双方によって搬送される時間が長い。したがって、B4サイズの用紙を搬送する際に、A4サイズの用紙を搬送する場合と同じ前記速度差で「速度差制御」を行うと、ベルト搬送手段20よりも上流側にできる撓みCが成長しすぎて用紙に不適切な折れ曲がりが形成されてしまう虞がある。
このような撓みCが成長して折れ曲がる不具合を回避するため、本実施形態において制御部30は、「第1の媒体」(例えばA4サイズ)よりも媒体搬送方向に長い「第2の媒体」(例えばB4サイズ)を搬送する際に、「第1の媒体」を搬送する場合よりも、「速度差制御」における前記速度差を小さくすることができる。
このことによって、用紙サイズが媒体搬送方向に長く、レジストローラー対19とベルト搬送手段20との双方によって搬送される時間が長い「第2の媒体」において、用紙の撓みCを適切な大きさに抑えることができる。
<<用紙坪量に応じた変更>>
「速度差制御」における前記速度差は、用紙の坪量に応じて変更することもできる。
坪量が大きい厚紙(第4の媒体)は、坪量が小さい普通紙(第3サイズの用紙)よりも厚みが厚い、或いは、剛性が高いので、厚紙を搬送する際に、普通紙を搬送する場合と同じ前記速度差で「速度差制御」を行うと、ベルト搬送手段20よりも上流側にできる用紙の撓みC(図4)の反発力によって用紙が媒体搬送方向(図4において+Y軸方向)に押し出されてしまい、記録ヘッド10による記録品質が低下する虞がある。
このような、剛性が高い用紙において記録品質が低下する虞を回避するため、本実施形態において制御部30は、「第3の媒体」(例えば普通紙)よりも坪量が大きい「第4の媒体」(例えば、厚紙)を搬送する際に、「第3の媒体」を搬送する場合よりも「速度差制御」における前記速度差を小さくすることができる。
このことによって、普通紙等の薄い用紙よりも坪量が大きい厚紙等に対して「速度差制御」を行った場合に、用紙の撓みC(図4)が小さくなり、以って、撓みCの反発力も小さくすることができる。したがって、坪量が大きい厚紙等の用紙が媒体搬送方向に押し出される虞を低減できる。
<<実施例1の他の変更例>>
プリンター1に、装置内の湿度を測定する湿度測定手段32(図3、図4)を設け、湿度測定手段32による測定結果に基づいて、制御部30がレジストローラー対19及びベルト搬送手段20の駆動を制御する様に構成することもできる。
具体的には、制御部30は、湿度測定手段32によって測定される湿度が所定の閾値未満である場合に、「速度差制御」を行わない「非速度差制御」を実行する。本実施形態において「非速度差制御」は、前述した「通常制御」、すなわち、レジストローラー対19による搬送速度とベルト搬送手段20による搬送速度がほぼ同じか、ベルト搬送手段20の搬送速度の方が若干早くなる制御である。
装置内の湿度が低い場合、用紙の左右側縁に吸湿による波打ちは生じ難い。
また、用紙の吸湿量が少ないと用紙の剛性が高くなるので、前記「速度差制御」を行うと、ベルト搬送手段20よりも上流側にできる用紙の撓みC(図4)の反発力によって用紙が媒体搬送方向に押し出されてしまい、記録品質が低下する虞がある。したがって、湿度測定手段32によって測定される湿度が所定の閾値未満である場合には、「速度差制御」を行わないことにより、上述の問題を回避でき、或いは抑制できる。
尚、湿度測定手段32は、用紙収容カセット4の内部、或いはその近傍の湿度を測定可能に設置されることが好ましい。
また、プリンター1において、手差しによる給紙が行える場合には、手差し給紙を行う場合に、制御部30が「非速度差制御(本実施形態において、通常制御)」を実行するように構成することもできる。
手差し給紙によって給送される用紙は、用紙収容カセット4に長期間収容されていた用紙と違い、吸湿による媒体側縁の波打ちが生じていない用紙である場合が多い。したがって、湿度測定手段32によって測定される湿度が所定の閾値未満である場合と同様に、「速度差制御」を行わない構成とすることができる。
また、手差し給紙では、用紙収容カセット4に収納可能な最大サイズの用紙よりも大きいサイズの用紙を給紙できる場合がある。その際には、用紙収容カセット4に収納可能な最大サイズ以下の用紙の場合に「速度差制御」を実行し、用紙収容カセット4に収納可能な最大サイズを超える用紙の場合に、「非速度差制御(通常制御)」を実行するように構成することもできる。
尚、本実施例に係る媒体搬送装置9は、例えば、媒体に係わる処理を行う「処理部」として、搬送される媒体(原稿)を読み取る読取部を備えたスキャナーユニットにおける媒体搬送装置として採用することもできる。
また、ベルト搬送手段20は、静電吸着によって用紙をベルト外面に吸着する構成のものに限られず、例えば、ベルト外面に用紙を吸引して吸着する吸引孔を設けた構成を採用することも可能である。
[実施例2]
実施例2では、図5~図12に基づき、媒体搬送装置の他の例について説明する。図5は、実施例2に係る媒体搬送装置の概略側面図である。図6は、実施例2に係る媒体搬送装置の概略平面図である。図7は、交互帯電制御による帯電パターンの一例を示す図である。図8は、交互帯電制御の一例を示すタイミング図である。図9は、交互帯電制御による帯電パターンの他の一例を示す図である。図10は、交互帯電制御による帯電パターンの更に他の一例を示す図である。図11は、交互帯電制御による帯電パターンの更に他の一例を示す図である。図12は、搬送ベルトに第3の帯電状態を形成する際のタイミング図である。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。
実施例2に係る媒体搬送装置40(図5)は、ラインヘッド10と、用紙を吸着する搬送ベルト21を備えるベルト搬送手段20と、レジストローラー対19と、第1の除電部44と、第1の除電部44の上流側に設けられる第2の除電部43と、搬送ベルト21を帯電させる帯電部42と、を備えている。帯電部42は、第2の除電部43に対して搬送ベルト21の回転方向上流側に設けられている。レジストローラー対19、ベルト搬送手段20、及び帯電部42等の各種構成部材は、制御部41によって動作が制御される。
<<帯電部について>>
帯電部42は、制御部41によって個別に制御可能な三つの帯電ローラー(端部側帯電ローラー42aと、端部側帯電ローラー42aの間に配置される中央帯電ローラー42b)を備えて構成されている。
帯電部42は、図5に示すように、搬送経路Tよりも下方(搬送ベルト21の媒体搬送時の回転方向上流)において第1ローラー22に対向する位置に設けられ、ベルト外面21aに接触している。帯電部42は、媒体搬送方向と交差する幅方向(X軸方向)に端部側帯電ローラー42a、中央帯電ローラー42b、端部側帯電ローラー42aの順で配置され、端部側帯電ローラー42a及び中央帯電ローラー42bの少なくともいずれかがベルト外面21aに接触することにより、帯電部42として前記幅方向に亘って用紙に接触する様になっている。
二つの端部側帯電ローラー42a及び中央帯電ローラー42bに印加される電圧は、制御部41によって制御されている。
本実施形態において、帯電部42は、ベルト外面21aをマイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電させるDC帯電方式の帯電部(DC帯電部)である。
「帯電部」の帯電方式には、本実施形態のようなDC帯電方式と、ベルト外面21aをマイナスの電荷とプラスの電荷とを交互に帯電させるAC帯電方式とがある。
ベルト外面21aをAC帯電方式により帯電させると、ベルト外面21aに吸着された用紙の表面にも、マイナスの電荷とプラスの電荷とが交互に並んだ状態となる。用紙表面にマイナスの電荷とプラスの電荷とが交互に並んでいると、ラインヘッド10から噴射されたインク滴が帯電し、前記用紙表面のマイナスの電荷或いはプラスの電荷に引き寄せられて、所望の場所に着弾しない着弾ずれが生じる虞がある。
帯電部42がDC帯電方式の帯電部であることにより、ベルト外面21aに吸着される用紙表面がマイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電されるので、AC帯電方式によって帯電した搬送ベルト21において生じる上記不具合を抑制または回避することができる。
<<第1の除電部について>>
第1の除電部44(図5、図6)は、実施例1における除電部25と同様、用紙の幅方向(X軸方向)に亘って設けられて前記幅方向に回転する無端状の除電ベルト45を備えて構成されている。除電ベルト45は、外側にブラシ45a(図5)が突出して設けられており、搬送ベルト21上の用紙に対向する部位が媒体幅方向であるX軸方向に移動する。除電ベルト45のブラシ45aが用紙に押し付けられることにより、用紙の表面から電荷を除去する。除電ベルト45の外側にブラシ45aを備える、所謂、除電ブラシを用いることにより、高い除電効果が得られる。
<<第2の除電部について>>
第2の除電部43(図5、図6)は、第1の除電部44よりも媒体搬送方向上流に設けられ、ベルト外面21aに接して回転する除電ローラーとして構成されている。また、第2の除電部43は、第1の除電部44より除電能力が低く設定されている。
第1の除電部44の上流側に設けられる、除電能力の低い第2の除電部43によって、先ず用紙の先端がベルト外面21aから浮き上がらないように軽く除電しておき、その後、第1の除電部44でしっかりと除電してベルト外面21aに確実に吸着させることで、用紙とラインヘッド10との距離を安定させることができる。
第2の除電部43は、導電性を有する金属ローラーで構成されている。このことにより、第2の除電部43のローラー表面の電位を容易に設定できる。
また、第2の除電部43は接地されており、構成簡単にして第2の除電部43の除電能力を第1の除電部44よりも低くすることができる。また、ローラーは第1の除電部44のような除電ブラシ構造よりも用紙への接触時間が短いので、このことによっても第2の除電部43の除電能力を第1の除電部44よりも低くすることができる。
尚、本実施形態において、第1の除電部44と第2の除電部43は制御部41による制御を受けておらず、それぞれ設定された除電能力を備えている。
<<制御部について>>
本実施形態において、制御部41は、帯電部42を制御してベルト外面21aの帯電を制御し、以って、ベルト外面21aに吸着される用紙の表面の帯電を制御する。
そして制御部41は、ベルト外面21aを、媒体搬送方向(Y軸方向)と交差する幅方向(X軸方向)に亘って所定の強さの第1帯電状態E1にする第1制御と、ベルト外面21aを、少なくとも前記幅方向の両端部を第1制御における第1帯電状態E1よりも弱い第2帯電状態E2とする第2制御と、を交互に行う「交互帯電制御」を実行可能に構成されている。尚、「第1帯電状態E1よりも弱い第2帯電状態E2」は、ほとんど帯電していない状態、或いは全く帯電していない状態も含んでいる。
以下、図を参照しながら、搬送ベルト21の具体的な帯電パターンについて説明する。
◆◆搬送ベルトの帯電パターン1◆◆
以下、図7を参照して搬送ベルト21の帯電パターンの一例について説明する。
制御部41が「交互帯電制御」を実行することにより、ベルト外面21aには、所定の強さの第1帯電状態E1が前記幅方向に亘って形成された領域S1(第1制御により形成)と、少なくとも前記幅方向の両端部が第1帯電状態E1よりも弱い第2帯電状態E2にされた領域S2(第2制御により形成)と、が交互に形成される。
図7は、前記第2制御において、ベルト外面21aを前記幅方向に亘って第2帯電状態E2にするように制御された帯電パターンを示している。
図8は、ベルト外面21aに図7に示す帯電パターンを作る際の、制御部41による「交互帯電制御」の動作のタイミングを示している。
図8に示すように、制御部41は、第1制御の際に、帯電部42への印加電圧を所定期間(例えば50ms:ms=ミリ秒)で0Vから2000Vにまで上げ、所定期間(例えば10ms)の間2000Vに保持する。このとき、ベルト外面21aの帯電状態が第1の帯電状態E1となる。その後、第2制御として、50msで印加電圧を2000Vから0Vまで下げる。このとき、ベルト外面21aの帯電状態が第2の帯電状態E2となる。
本実施形態において、第1制御と第2制御、すなわち交互帯電制御の1サイクルは110msである。「交互帯電制御」を、1枚の用紙がベルト搬送手段20によって搬送される間に繰り返して行う。例えば、用紙1枚分の搬送にかかる期間が600msである場合には、「交互帯電制御」を5サイクル繰り返すことができる。これにより、ベルト外面21aに、図7のような帯電パターンが形成される。
図7のように、ベルト外面21aを前記幅方向に亘って第2帯電状態E2にする前記第2制御は、二つの端部側帯電ローラー42a、42aと、中央帯電ローラー42bのそれぞれに対し、図8に示すような制御を同期させて実行することにより実現できる。
搬送ベルト21において、第1帯電状態E1が前記幅方向に亘って形成された領域S1では、媒体をしっかりと吸着することができる。一方、帯電状態が弱いと、用紙が弱く搬送ベルト21に吸着される。したがって、領域S2(第2の帯電状態E2)の前記両端部からは、用紙の吸湿により媒体側縁にできた波打ちを逃がし易くすることができる。その結果、媒体側縁の波打ちが媒体幅方向中央へ移行する現象を抑制できる。
尚、図7における領域S1と領域S2の媒体搬送方向における幅の変更は、ベルト搬送手段20の搬送速度を変えず、帯電部42に対する電圧の印加時間を変える(例えば、図8の交互帯電制御の1サイクルにかかる時間を変える)ことによって行うことができる。また、帯電部42に対する電圧の印加時間を変えず、すなわち、図8の交互帯電制御の1サイクルの間隔をそのままにしてベルト搬送手段20の搬送速度を変えることによっても、領域S1と領域S2の媒体搬送方向における幅を変えることができる。
例えば、図8に示す交互帯電制御の1サイクルの時間(110ms)を変えずに、用紙1枚分の搬送にかかる時間(図8において600ms)を二倍にする、すなわち、1200msにすることにより、図7における領域S1と領域S2の媒体搬送方向における幅を半分の長さにすることができる。この場合、帯電部42に付与する電圧(周波数)を変えないので、帯電部42の動作に伴う電気的ノイズの発生を抑えることができる。
◆◆搬送ベルトの帯電パターン2◆◆
続いて、図9及び図10を参照して搬送ベルト21の帯電パターンの他の一例について説明する。
制御部41は、「交互帯電制御」を行う際の第2制御において、ベルト外面21aの前記幅方向における、第2帯電状態E2にされた両端部の間の中央領域を第1帯電状態E1にすることもできる。
具体的には、制御部41は、搬送ベルト21の前記幅方向の端部側の帯電を担う一対の端部側帯電ローラー42a、42aに対して図8に示す制御を行い、中央帯電ローラー42bは、ベルト外面21aを第1の帯電状態E1に保持するように制御される。その結果、第2制御を実行した領域S3(図9)は、ベルト外面21aの前記幅方向の端部領域が弱い帯電状態(第2の帯電状態E2)に形成され、前記幅方向の中央領域は強い帯電状態(第1の帯電状態E1)に形成される。
ベルト外面21aを図9に示すような帯電パターンとすることにより、ベルト外面21aの前記幅方向の中央領域において、用紙を確実に吸着させるとともに、前記幅方向の端部領域において、吸湿して波打った用紙の側縁の前記波打ちを逃がし易くすることができる。
尚、「交互帯電制御」において、第1制御と第2制御の切り替えタイミングは、必ずしも等間隔でなくてもよい。例えば、用紙の先端及び後端が吸着されるタイミングにおいては、第1制御を行うことにより前記幅方向に亘る第1の帯電状態E1を形成し(図10における領域S1)、媒体搬送方向における用紙(図10において符号Pで示す)の先端と後端の間に対しては第2制御を維持して、前記幅方向の端部領域に第2の帯電状態E2を形成し、前記幅方向の中央領域に第1の帯電状態E1を形成する(図10における領域S3)ことができる。
図10に示すような帯電パターンとすることにより、カールし易い用紙の先端と後端は前記幅方向に亘ってしっかりと吸着し、用紙の先端と後端の間の領域においては、用紙の側縁の波打ちを逃がし易くする構成とすることができる。
また、制御部41は、湿度測定手段32によって測定される湿度に応じて、「交互帯電制御」における前記第1制御と前記第2制御との切替タイミングを変えることもできる。
湿度が高い場合(例えば湿度70%以上)、前記第2制御によって帯電状態が形成される領域[領域S2(図7)、領域S3(図9及び図10)、領域S4(図11)]を媒体搬送方向に広くすることにより、吸湿により左右側縁が波打った用紙を吸着する際に生じるシワの発生を効果的に抑制できる。
一方、装置内の湿度が低い場合(例えば湿度50%未満)、用紙が吸湿して左右側縁が波打つ不具合は生じ難い。また、用紙の吸湿量が少ないと、用紙にインクが噴射された際にカールし易くなる。カールした用紙を吸着する際には、ベルト外面21aにおいて、ある程度強い吸着力(帯電状態)が求められる。したがって、湿度測定手段32によって測定される湿度が低い場合には、第1制御を長く実行すると良い。
制御部41による湿度測定手段32によって測定される湿度に応じた制御により、ベルト外面21aを、用紙の吸湿状態に応じた適切な帯電状態にすることができる。尚、湿度に応じた制御の結果、一枚の用紙の搬送に対して第1制御のみが実行される場合もある。
◆◆搬送ベルトの帯電パターン3◆◆
次に、図11を参照して搬送ベルト21の帯電パターンの更に他の一例について説明する。
制御部41は、「交互帯電制御」を行う際の第2制御において、ベルト外面21aの前記幅方向における、第2帯電状態E2にされた両端部の間の中央領域を、第2帯電状態E2より強く、第1帯電状態E1より弱い第3帯電状態E3とすることができる(図11)。
具体的には、制御部41は、搬送ベルト21の前記幅方向の端部側の帯電を担う一対の端部側帯電ローラー42a、42aに対して図8に示す制御を行い、中央帯電ローラー42bに対しては、図12に示す制御を行う。図12において、中央帯電ローラー42bに対する印加電圧は、第1制御では1000Vから2000Vまで増加させ、第2制御では2000Vから1000Vに下げるように制御されている。このことによって、第2制御を行った際のベルト外面21aの帯電状態が、第2帯電状態E2より強く、第1帯電状態E1より弱い第3帯電状態E3となる。
その結果、第2制御を実行した領域S4(図11)は、ベルト外面21aの前記幅方向の端部領域が弱い帯電状態(第2の帯電状態E2)に形成され、前記幅方向の中央領域は中程度の帯電状態(第3帯電状態E3)に形成される。
ベルト外面21aを図11に示すような帯電パターンとすることにより、ベルト外面21aの前記幅方向の中央領域においても、用紙の波打ちが逃げる自由度をある程度持たせることができる。このことにより、例えば、用紙の前記幅方向における一方側の端部側(例えば+X軸側)から前記中央領域に前記波打ちが移行したとしても、前記波打ちが前記中央領域を抜けて他方側の端部(例えば-X軸側)に逃げることができる。
尚、実施例2においては、制御部41が、帯電部42を制御してベルト外面21aの帯電状態を変え、これにより吸着される用紙の表面の帯電状態を制御する構成としたが、帯電部42によるベルト外面21aの帯電は一様とし、除電部(第1の除電部44や第2の除電部43)による除電能力を制御することにより用紙の表面の帯電状態を変えることもできる。また、帯電部42と除電部の双方を制御して、用紙の表面の帯電状態を変えてもよい。
また、図9及び図10における領域S3や、図11における領域S4のように、端部領域の帯電状態と、中央領域の帯電状態を変える場合に、ベルト外面21aの幅方向(X軸方向)における前記端部領域と前記中央領域の割合を変更可能に構成してもよい。
また、本実施形態では第1の除電部44と第2の除電部43の二つの「除電部」が設けられているが、第1の除電部44或いは第2の除電部43のいずれか一方のみを備える構成とすることもできる。
その他、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、2…装置本体、
3…スキャナーユニット、4…用紙収容カセット、5…媒体載置部、
6…操作部、7…排出部、9…媒体搬送装置、10…ラインヘッド(記録部)、
12…ストレート経路、13…フェイスダウン排出経路、14…給送経路、
15…スイッチバック経路、16…反転経路、17…給送ローラー、
18…分離ローラー対、19…レジストローラー対(上流側搬送手段)、
20…ベルト搬送手段、21…搬送ベルト、21a…ベルト外面、
22…第1ローラー、23…第2ローラー、24…帯電ローラー(帯電部)
25…除電部、26…第1モーター、27…第2モーター、
28…バックアッププレート、29…搬送ローラー対、30…制御部、
31…除電ベルト、32…湿度測定手段、40…媒体搬送装置、41…制御部、
42…帯電部、42a…端部側帯電ローラー、42b…中央帯電ローラー、
43…第2の除電部、44…第1の除電部、45…除電ベルト、45a…ブラシ、
A…記録領域、P…媒体、T…搬送経路、
E1…第1の帯電状態、E2…第2の帯電状態、E3…第3の帯電状態

Claims (8)

  1. 搬送される媒体に係わる処理を行う処理部と、
    前記媒体をベルト外面に吸着する無端状の搬送ベルトを備え、前記ベルト外面の少なくとも一部が前記処理部に対向する位置に設けられるベルト搬送手段と、
    前記ベルト搬送手段の上流側に配置され、前記ベルト搬送手段に前記媒体を搬送する上流側搬送手段と、
    前記搬送ベルトに吸着された媒体の表面の電荷を除去する除電部と、
    前記除電部に対して前記搬送ベルトの回転方向上流側に設けられ、前記搬送ベルトを帯電させる帯電部と、
    前記帯電部及び前記除電部の少なくともいずれかを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ベルト外面に媒体を吸着する際の帯電状態を、媒体搬送方向と交差する幅方向に亘って所定の強さの第1帯電状態にする第1制御と、
    少なくとも前記幅方向の両端部を前記第1制御における前記第1帯電状態よりも弱い第2帯電状態とする第2制御と、を実行可能に構成され、
    前記媒体が前記ベルト搬送手段によって搬送されている際に、前記帯電状態を前記第1帯電状態から前記第2帯電状態へと切り替える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送装置において、
    前記制御部は、前記第1制御と前記第2制御とを交互に行う交互帯電制御を実行可能に構成されている、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 請求項2に記載の媒体搬送装置において、
    装置内の湿度を測定する湿度測定手段を備え、
    前記制御部は、前記湿度測定手段によって測定される湿度に応じて、前記交互帯電制御における前記第1制御と前記第2制御との切替タイミングを変える、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2制御は、前記媒体の前記幅方向において、前記第2帯電状態にされた両端部の間の中央領域を前記第1帯電状態にすることを含む、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記第2制御は、前記媒体の前記幅方向において、前記第2帯電状態にされた両端部の間の中央領域を、前記第2帯電状態より強く、前記第1帯電状態より弱い第3帯電状態とすることを含む、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において
    前記第2制御は、前記ベルト外面に吸着された前記媒体の面を、前記幅方向に亘って前記第2帯電状態にすることを含む、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置において、
    前記帯電部は、前記ベルト外面を、マイナスの電荷及びプラスの電荷のいずれか一方に帯電させるDC帯電部である、
    ことを特徴とする媒体搬送装置。
  8. 前記処理部として前記媒体に液体を噴射して記録を行う記録部を備えた請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の媒体搬送装置を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
JP2021123114A 2017-03-23 2021-07-28 媒体搬送装置、及び記録装置 Active JP7111226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021123114A JP7111226B2 (ja) 2017-03-23 2021-07-28 媒体搬送装置、及び記録装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017057949A JP6924362B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 媒体搬送装置、及び記録装置
JP2021123114A JP7111226B2 (ja) 2017-03-23 2021-07-28 媒体搬送装置、及び記録装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057949A Division JP6924362B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 媒体搬送装置、及び記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021167254A JP2021167254A (ja) 2021-10-21
JP7111226B2 true JP7111226B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=63796028

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057949A Active JP6924362B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 媒体搬送装置、及び記録装置
JP2021123114A Active JP7111226B2 (ja) 2017-03-23 2021-07-28 媒体搬送装置、及び記録装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017057949A Active JP6924362B2 (ja) 2017-03-23 2017-03-23 媒体搬送装置、及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6924362B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076270A (ja) 2004-09-13 2006-03-23 Tohoku Ricoh Co Ltd 複合型画像形成装置
JP2007001721A (ja) 2005-06-23 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体搬送装置及び画像記録装置
JP2012101421A (ja) 2010-11-09 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10194530A (ja) * 1996-12-28 1998-07-28 Canon Inc 画像形成装置
JP3738946B2 (ja) * 1999-03-24 2006-01-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 用紙カール矯正装置
JP2003084525A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Canon Inc 画像形成装置
JP4295663B2 (ja) * 2004-05-12 2009-07-15 株式会社リコー 画像形成装置
JP2009196768A (ja) * 2008-02-21 2009-09-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013238763A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Canon Inc 画像形成装置
JP5790609B2 (ja) * 2012-09-04 2015-10-07 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076270A (ja) 2004-09-13 2006-03-23 Tohoku Ricoh Co Ltd 複合型画像形成装置
JP2007001721A (ja) 2005-06-23 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd 記録媒体搬送装置及び画像記録装置
JP2012101421A (ja) 2010-11-09 2012-05-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021167254A (ja) 2021-10-21
JP6924362B2 (ja) 2021-08-25
JP2018158824A (ja) 2018-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2621843B1 (en) Sheet conveying device
CN103895367B (zh) 输送装置及图像形成装置
JP5605140B2 (ja) 画像形成装置
JP6318906B2 (ja) 画像形成装置
CN107264074B (zh) 印刷装置
JP7111226B2 (ja) 媒体搬送装置、及び記録装置
JP2011016240A (ja) 記録装置
JP6213421B2 (ja) 記録媒体のカール除去装置及びそれを備えた画像形成装置
JP3919539B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2011025498A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の記録媒体搬送方法
JP4049930B2 (ja) 印写用紙搬送装置
JP6728689B2 (ja) 印刷装置
JP4788224B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6576178B2 (ja) 記録装置
US20110316913A1 (en) Image forming apparatus
JP2013159465A (ja) 排紙装置
JP4305906B2 (ja) 画像形成装置
JP2010023988A (ja) インクジェット記録装置
US10336564B2 (en) Medium transporting apparatus and recording apparatus
JP2004217331A (ja) シート搬送装置およびインクジェット記録装置
US20220332129A1 (en) Liquid ejecting device and liquid ejecting method
JP2000246982A (ja) インクジェット記録装置及び用紙搬送装置
JP2000053304A (ja) シート処理装置
JP7213673B2 (ja) ミスト回収装置
JP5808304B2 (ja) シート搬送装置、画像形成装置、シート搬送方法、帯電制御プログラム、記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210825

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7111226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150