JP7107676B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、運転者が所持する携帯鍵との間で無線による認証を行う無線認証装置を備えた建設機械に関する。
特許文献1は、運転者の操作によってエンジンの始動を指示する起動スイッチと、運転者が所持する携帯鍵との間で無線による認証を行う無線認証装置と、起動スイッチの指示と無線認証装置の認証に基づいてエンジンを始動させる車体コントローラとを備えた油圧ショベルを開示している。
特許文献1の油圧ショベルは、複数の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、運転者の操作に応じてパイロットポンプの吐出圧を元にパイロット圧を生成して出力することにより、複数の制御弁をそれぞれ切換える複数の油圧パイロット弁と、パイロットポンプと複数の油圧パイロット弁の間に設けられ、供給位置と遮断位置に切換えられるパイロット切換弁と、運転者によってロック位置とロック解除位置に選択的に操作されるロックレバーと、ロックレバーの操作位置を検出して車体コントローラに出力するロックスイッチと、を更に備えている。
そして、エンジンの駆動中でロックレバーがロック位置にある場合は、車体コントローラがパイロット切換弁を遮断位置に制御する。これにより、複数の油圧パイロット弁がパイロット圧を生成できなくなることから、複数の油圧アクチュエータの駆動を禁止する。一方、エンジンの駆動中でロックレバーがロック解除位置にある場合で、無線認証装置の認証が得られているときは、車体コントローラがパイロット切換弁を供給位置に制御する。これにより、複数の油圧パイロット弁がパイロット圧を生成できることから、複数の油圧アクチュエータの駆動を許可する。
しかし、エンジンの駆動中でロックレバーがロック解除位置にある場合でも、無線認証装置の認証が得られていなければ、車体コントローラがパイロット切換弁を遮断位置に制御する。これにより、油圧ショベルのエンジンを駆動したまま、携帯鍵を所持する運転者が油圧ショベルから離れた場合に(言い換えれば、携帯鍵が無線認証装置の通信範囲外にある場合に)、油圧アクチュエータの駆動を禁止することができ、例えば、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かすことを防止でき、その危険性を回避することができる。
特開2016-118033号公報
上記従来技術には以下のような改善の余地がある。特許文献1では、エンジンの駆動中でロックレバーがロック解除位置にある場合でも、無線認証装置の認証が得られていなければ、油圧アクチュエータの駆動を禁止するようになっている。そのため、例えば運転者が所持する携帯鍵の電池がきれてしまった場合も、無線認証装置の認証が得られないから、油圧ショベルを停止させてしまう。あるいは、運転者が油圧ショベルから離れた場所で(言い換えれば、無線認証装置の通信範囲外で)携帯鍵を紛失すれば、油圧ショベルを動かせなくなってしまう。このような状況におちいっても、例えば油圧ショベルが邪魔になっている等の理由から、油圧ショベルを動かさなければならない場合がある。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンの駆動中で無線認証装置の認証が得られない場合に、建設機械を動かすことができるものの、建設機械の操作にたけていない他者が建設機械を動かしたときの危険度を抑えることができる建設機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動される複数の油圧アクチュエータと、運転者の操作によって前記エンジンの始動を指示する起動スイッチと、運転者が所持する携帯鍵との間で無線による認証を行う無線認証装置と、前記起動スイッチの指示と前記無線認証装置の認証に基づいて前記エンジンを始動させるコントローラとを備えた建設機械において、前記コントローラは、前記エンジンの駆動中で前記無線認証装置の認証が得られていないときに、前記油圧アクチュエータが駆動可能な状態を維持したまま、前記エンジンの回転数を予め設定された低速回転数まで低下させる。
本発明によれば、エンジンの駆動中で無線認証装置の認証が得られない場合に、建設機械を動かすことができるものの、建設機械の操作にたけていない他者が建設機械を動かしたときの危険度を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 図1中断面矢視II-IIによる断面図であり、本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの運転室の内部構造を表す。 本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態における油圧ショベルの電気回路の構成を表す図である。 本発明の第1の実施形態における無線認証装置の通信範囲を表す上面図である。 本発明の第1の実施形態における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。 本発明の第1の変形例における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態における油圧ショベルの電気回路の構成を表す図である。 本発明の第2の実施形態における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。 本発明の第2の変形例における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の適用対象として油圧ショベルを例にとり、本発明の実施形態を説明する。本発明の第1の実施形態を、図1~図6を用いて説明する。
図1は、本実施形態における油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。図2は、図1中断面矢視II-IIによる断面図であり、本実施形態における油圧ショベルの運転室の内部構造を表す。なお、以降、運転室内の運転席に着座した運転者の前側(図1及び図2中左側)、後側(図1及び図2中右側)、左側(図2中下側)、右側(図2中上側)を、単に前側、後側、左側、右側と称する。
本実施形態の油圧ショベルは、機械質量6000kg未満のミニショベルであって、例えば市街地等の狭い場所での作業に用いられる。この油圧ショベルは、自走可能な下部走行体1と、下部走行体1の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体2とを備えており、下部走行体1及び上部旋回体2が車体を構成している。上部旋回体2は、旋回モータ3(後述の図3参照)によって旋回する。
下部走行体1は、上方から見てH字状のトラックフレーム4を備えている。トラックフレーム4の左側には駆動輪5と遊動輪6が設けられ、それらの間で左側の履帯(クローラ)7が掛けまわされている。左側の駆動輪5が左側の走行モータ8(後述の図3参照)によって回転し、これによって左側の履帯7が駆動する。また、図示しないものの、トラックフレーム4の右側にも駆動輪と遊動輪が設けられ、それらの間で右側の履帯が掛けまわされている。右側の駆動輪が右側の走行モータ(図示せず)によって回転し、これによって右側の履帯が駆動する。
上部旋回体2の前側には作業装置9が連結されている。作業装置9は、上部旋回体2(詳細には、後述の旋回フレーム17)の前側に左右方向に回動可能に連結されたスイングポスト10と、スイングポスト10に上下方向に回動可能に連結されたブーム11と、ブーム11に上下方向に回動可能に連結されたアーム12と、アーム12に上下方向に回動可能に連結されたバケット13とを備えている。スイングポスト10は、スイングシリンダ(図示せず)によって回動する。ブーム11、アーム12、及びバケット13は、ブームシリンダ14、アームシリンダ15、及びバケットシリンダ16によってそれぞれ回動する。
上部旋回体2は、基礎構造体をなす旋回フレーム17と、旋回フレーム17の左側に設けられたキャブタイプの運転室18と、旋回フレーム17の右側に設けられた燃料タンク及び作動油タンク(図示せず)と、旋回フレーム17の後端に設けられたカウンタウエイト19と、旋回フレーム17上に搭載された機器(詳細には、エンジン20等)を覆う外装カバー21とを備えている。
運転室18内には、運転者が着座する運転席22が設けられている。運転席22の前側には走行用操作レバー・ペダル23A,23Bが設けられており、操作レバー・ペダル23A,23Bは、運転者の前後方向の操作によって下部走行体1の走行動作を指示する。走行用操作レバー・ペダル23Aの左側にはオプション用操作ペダル24Aが設けられている。走行用操作レバー・ペダル23Bの右側にはスイング用操作ペダル24Bが設けられており、操作ペダル24Bは、運転者の左右方向の操作によってスイングポスト10の動作を指示する。
運転席22の左側には作業用操作レバー25Aが設けられており、操作レバー25Aは、運転者の左右方向の操作によって上部旋回体2の旋回動作を指示し、運転者の前後方向の操作によってアーム12の動作を指示する。運転席22の右側には作業用操作レバー25Bが設けられており、操作レバー25Bは、運転者の左右方向の操作によってバケット13の動作を指示し、運転者の前後方向の操作によってブーム11の動作を指示する。
運転席22の左側にはロックレバー26とロックスイッチ27(後述の図4参照)が設けられている。ロックレバー26は、運転者によってロック位置とロック解除位置に選択的に操作される。なお、本実施形態のロックレバー26は、運転室18の乗降口に設けられたゲートロックレバーであり、ロック位置(上昇位置)に操作された場合に運転者の乗降を許容し、ロック解除位置(下降位置)に操作された場合に運転者の乗降を妨げる。ロックスイッチ27は、ロックレバー26の操作位置を検出する。
運転席22の右側かつ作業用操作レバー25Bの後側には、起動スイッチ28が設けられている。起動スイッチ28は、例えばプッシュスイッチで構成されており、運転者の操作によってエンジン20の始動または停止を指示すると共に、電気機器の通電または非通電を指示する。運転席22の右側かつ作業用操作レバー25Bの前側には表示装置(モニタ)29が設けられている。
上述した下部走行体1、上部旋回体2、スイングポスト10、ブーム11、アーム12、及びバケット13は、油圧ショベルに搭載された駆動装置によって駆動される被駆動体を構成している。図3は、本実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成のうち、代表として、左側の走行モータ8及び旋回モータ3に係わる構成を表す図である。なお、左側の走行モータ8及び旋回モータ3以外の他の油圧アクチュエータも、油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動されるものであり、それらに係わる構成がほぼ同じである。
本実施形態の駆動装置は、エンジン20(原動機)によって駆動される油圧ポンプ30及びパイロットポンプ31と、油圧ポンプ30から走行モータ8への圧油の流れを制御する走行用制御弁32と、油圧ポンプ30から旋回モータ3への圧油の流れを制御する旋回用制御弁33と、制御弁32,33をそれぞれ切り換える操作装置34,35とを備えている。
走行用操作装置34は、上述した操作レバー・ペダル23Aと、操作レバー・ペダル23Aの前側操作に応じて作動する第1の減圧弁(図示せず)と、操作レバー・ペダル23Aの後側操作に応じて作動する第2の減圧弁(図示せず)とを備えている。第1の減圧弁は、パイロットポンプ31の吐出圧を元圧として、操作レバー・ペダル23Aの前側ストロークに対応するパイロット圧を生成し、生成したパイロット圧を走行用制御弁32の図3中右側の受圧部へ出力する。これにより、走行用制御弁32を図3中右側の切換位置に切換えて、走行モータ8を一方向に回転させる。
第2の減圧弁は、パイロットポンプ31の吐出圧を元圧として、操作レバー・ペダル23Aの後側ストロークに対応するパイロット圧を生成し、生成したパイロット圧を走行用制御弁32の図3中左側の受圧部へ出力する。これにより、走行用制御弁32を図3中左側の切換位置に切換えて、走行モータ8を反対方向に回転させる。
作業用操作装置35は、上述した操作レバー25Aと、操作レバー25Aの左側操作に応じて作動する第3の減圧弁(図示せず)と、操作レバー25Aの右側操作に応じて作動する第4の減圧弁(図示せず)とを備えている。第3の減圧弁は、パイロットポンプ31の吐出圧を元圧として、操作レバー25Aの左側ストロークに対応するパイロット圧を生成し、生成したパイロット圧を旋回用制御弁33の図3中右側の受圧部へパイロットライン36Aを介し出力する。これにより、旋回用制御弁33を図3中右側の切換位置に切換えて、旋回モータ3を一方向に回転させる。その結果、上部旋回体2を左旋回させる。
第4の減圧弁は、パイロットポンプ31の吐出圧を元圧として、操作レバー25Aの右側ストロークに対応するパイロット圧を生成し、生成したパイロット圧を旋回用制御弁33の図3中左側の受圧部へパイロットライン36Bを介し出力する。これにより、旋回用制御弁33を図3中左側の切換位置に切換えて、旋回モータ3を反対方向に回転させる。その結果、上部旋回体2を右旋回させる。
パイロットポンプ31の吐出ライン37には、パイロットリリーフ弁38とパイロット切換弁39が設けられている。パイロットリリーフ弁38は、パイロットポンプ31の吐出圧を一定に保持する。パイロット切換弁39(電磁弁)は、後述する車体コントローラ40の制御によって図2中下側の供給位置と図2中上側の遮断位置に切換えられる。
パイロット切換弁39が供給位置にある場合は、操作装置34,35及び他の操作装置(図示せず)がパイロット圧を生成できることから、旋回モータ3、左側の走行モータ8、右側の走行モータ、スイングシリンダ、ブームシリンダ14、アームシリンダ15、及びバケットシリンダ16の駆動を許可する。一方、パイロット切換弁39が遮断位置にある場合は、操作装置34,35及び他の操作装置がパイロット圧を生成できなくなることから、旋回モータ3、左側の走行モータ8、右側の走行モータ、スイングシリンダ、ブームシリンダ14、アームシリンダ15、及びバケットシリンダ16の駆動を禁止する。
次に、本実施形態の油圧ショベルの電気回路について説明する。図4は、本実施形態における油圧ショベルの電気回路の構成を表す図である。
本実施形態の電気回路は、車体コントローラ40と、エンジン20を制御するエンジンコントロールユニット(以降、ECUという)41と、運転室18内に設けられ、運転者が所持する携帯鍵(認証鍵)42との間で認証を行う無線認証装置43と、バッテリ44とを備えている。オルタネータ45は、エンジン20によって駆動されて発電し、バッテリ44を充電するようになっている。
車体コントローラ40、ECU41、及び無線認証装置43の認証用コントローラ46は、それぞれ、プログラムに基づいて演算処理や制御処理を実行する演算制御部(例えばCPU)と、プログラムや演算処理の結果を記憶する記憶部(例えばROM、RAM)等を有するものである。車体コントローラ40、ECU41、及び無線認証装置43の認証用コントローラ46は、上述した表示装置29と共に、通信線47を介し互いに通信可能に接続されている。
車体コントローラ40は、通信線47を介してECU41へエンジン回転数の指令を送信する。ECU41は、エンジン回転数の指令に基づき、エンジン20の燃料噴射量を制御してエンジン回転数を制御する。表示装置29は、オルタネータ45のL端子からの信号に基づき、エンジン20が駆動中であるか否かを判定しており、その判定結果を車体コントローラ40へ通信線47を介し送信する。
無線認証装置43の認証用コントローラ46は、LF送信アンテナ48を介しリクエスト信号を所定の周期で送信する。携帯鍵42は、無線認証装置43からのリクエスト信号に応じて、無線認証装置43へIDコードを送信するようになっている。携帯鍵42は、図示しないものの、リクエスト信号を受信するための受信器と、IDコードを送信するための送信器と、受信器及び送信器を制御するマイクロコンピュータと、受信器、送信器、及びマイクロコンピュータに電力を供給する電池と、IDコードが設定されたトランスポンダとを有している。
無線認証装置43の認証用コントローラ46は、RF受信アンテナ49を介し携帯鍵42から正当なIDコードを受信したときに正認証と判定し、正当なIDコードを受信していないときに未認証と判定しており、その判定結果を車体コントローラ40へ通信線47を介し送信する。
なお、図5で示すように、LF送信アンテナ48の送信範囲(LF帯)は、RF受信アンテナ49の受信範囲(RF帯)よりも小さくなっている。LF送信アンテナ48の送信範囲は、例えば直径1m程度であり、RF受信アンテナ49の受信範囲は、例えば直径10m程度である。無線認証装置43は、LF送信アンテナ48及びRF受信アンテナ49だけでなく、トランスポンダ用のアンテナ(図示せず)も有している。すなわち、携帯鍵42の電池が切れた場合でも、携帯鍵42がトランスポンダ用アンテナに近付けば、トランスポンダ用アンテナを介して認証用コントローラ46がIDコードを受信できるようになっている。
車体コントローラ40は、第1の機能として、ロックスイッチ27からの検出信号(言い換えれば、ロックレバー26の操作位置)に基づいて、パイロット切換弁39を切換える制御を行っている。また、第2の機能として、起動スイッチ28からの指示信号等に基づいて、「エンジン停止・非通電状態」、「エンジン停止・通電状態」、及び「エンジン駆動・通電状態」のいずれかに切換える制御を行う。言い換えれば、エンジン20を始動又は停止させる制御と電気機器を通電又は非通電させる制御を行っている。また、本実施形態の最も大きな特徴である、第3の機能として、エンジン20の駆動中、無線認証装置43からの認証結果に基づいて、エンジン20の回転数を変化させる制御を行っている。以下、詳述する。
(1)パイロット切換弁の切換え
パイロット切換弁39のソレノイド部は、パイロットカットリレー50の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。ロックスイッチ27は、上述したロックレバー26がロック位置にある場合に開状態となる。ロックスイッチ27は、ロックレバー26がロック解除位置にある場合に閉状態となり、車体コントローラ40へ検出信号(ON信号)を出力する。
車体コントローラ40は、ロックスイッチ27からの検出信号を入力した場合に(言い換えれば、ロックレバー26がロック解除位置にある場合に)、パイロットカットリレー50のコイルを通電してその接点を閉状態とする。これにより、パイロット切換弁39を供給位置に切換えて、全ての油圧アクチュエータの駆動を許可する。一方、ロックスイッチ27からの検出信号を入力しない場合に(言い換えれば、ロックレバー26がロック位置にある場合に)、パイロットカットリレー50のコイルを通電しないでその接点を開状態とする。これにより、パイロット切換弁39を遮断位置に保持して、全ての油圧アクチュエータの駆動を禁止する。
(2)エンジンの始動又は停止、電気機器の通電又は非通電
スタータモータ51の一端側は、バッテリ44に常時接続されている。スタータモータ51の他端側は、スタータリレー52の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。ECU41の第1のST入力端子は、スタータリレー52のコイルの一端側に接続されると共に、Cリレー53の接点を介しバッテリ44に接続されている。ECU41の第2のST入力端子は、スタータリレー52のコイルの他端側に接続されている。
車体コントローラ40は、Cリレー53のコイルを通電してその接点を閉状態とすることにより、ECU41の第1のST入力端子に電気信号を入力させる。ECU41は、この電気信号に応じてスタータリレー52のコイルを通電してその接点を閉状態とする。これにより、スタータモータ51が駆動してエンジン20を始動させる。
ECU41のIGN入力端子は、ACCリレー54の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。ECU41の第1のVB端子は、メインリレー55の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。ECU41の第2のVB端子は、メインリレー55のコイルを介しバッテリ44に接続されている。車体コントローラ40及び認証用コントローラ46は、バッテリ44に常時接続されている。
第1の電装品56(詳細には、例えば表示装置29の一部及びエアコン等)は、ACCリレー54の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。第2の電装品57(詳細には、例えば表示装置29の一部、ホーン、及びライト等)は、バッテリ44に常時接続されている。
車体コントローラ40は、ACCリレー54のコイルを通電してその接点を閉状態とすることにより、第1の電装品56を通電させるとともに、ECU41のIGN入力端子に電気信号を入力させる。ECU41は、この電気信号に応じてメインリレー55のコイルを通電してその接点を閉状態とする。これにより、ECU41は、メインリレー55を介しバッテリ44に接続される。
車体コントローラ40は、起動スイッチ28からの指示信号等に基づいて、上述したCリレー53及びACCリレー54の制御を行うことにより、「エンジン停止・非通電状態」、「エンジン停止・通電状態」、及び「エンジン駆動・通電状態」のいずれかに切換える。
「エンジン停止・非通電状態」は、エンジン20の停止状態かつECU41及び第1の電装品56の非通電状態を意味しており、車体コントローラ40がCリレー53の接点及びACCリレー54の接点を開状態とする。「エンジン停止・通電状態」は、エンジン20の停止状態かつECU41及び第1の電装品56の通電状態を意味しており、車体コントローラ40がCリレー53の接点を開状態とし、ACCリレー54の接点を閉状態とする。「エンジン駆動・通電状態」は、エンジン20の駆動状態かつ第1の電装品56及びECU41の通電状態を意味しており、車体コントローラ40がエンジン20を始動させるためにCリレー53の接点を一時的に閉状態とし、ACCリレー54の接点を閉状態とする。
車体コントローラ40は、「エンジン停止・非通電状態」の場合で、起動スイッチ28からの指示信号が入力されたときに、無線認証装置43の認証が得られているかどうかを判定すると共に、ロックスイッチ27からの検出信号が入力されてないかどうか(言い換えれば、ロックレバー26がロック位置にあって、全ての油圧アクチュエータの動作を禁止しているかどうか)を判定する。そして、無線認証装置43の認証が得られており、かつロックスイッチ27からの検出信号が入力されていない(言い換えれば、ロックレバー26がロック位置にあって、全ての油圧アクチュエータの動作を禁止している)場合に、「エンジン駆動・通電状態」に切換えるようになっている。
(3)エンジン回転数の変化
車体コントローラ40は、「エンジン駆動・通電状態」の場合に、無線認証装置43からの認証結果に基づいて、エンジン20の回転数を変化させる制御を行っている。その詳細を、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。
車体コントローラ40は、エンジン20の駆動初期に、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、通常の設定回転数(詳細には、例えば2300rpm~1200rpmの範囲内にてダイヤル等で可変設定された回転数若しくは固定された回転数)を送信する(ステップS101)。
そして、エンジン20の駆動中に、無線認証装置43の認証が得られているかどうか(言い換えれば、認証結果が正認証であるかどうか)を所定の周期で判定する(ステップS102)。例えば無線認証装置43の認証が得られている場合、車体コントローラ40は、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、設定回転数を送信する(ステップS101)。なお、ステップS101(又は後述のステップS103)において、エンジン回転数の変更がなければ、エンジン回転数の指令を送信しなくてもよい。
一方、例えば無線認証装置43の認証が得られていない場合、車体コントローラ40は、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、油圧アクチュエータが駆動可能なものの設定回転数より低くなるように予め設定された低速回転数(詳細には、例えば1000rpm)を送信する(ステップS103)。これにより、ECU41を介してエンジン20の回転数を低速回転数まで低下させる。
それと同時に、車体コントローラ40は、通信線47を介して表示装置29へ、エンジンの回転数を低速回転数まで低下させている旨及びその理由を表示するとともに、エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させるための復帰方法を表示する指令を送信する。表示装置29は、この指令に応じて、例えば「携帯鍵が検知できない為、エンジン回転数抑制中。解除するには携帯鍵を検知範囲内に戻してください。範囲内にあっても検知されない場合はイモビ認証を行ってください。」等のメッセージを表示する。「イモビ認証」とは、携帯鍵42をトランスポンダ用アンテナに近付けさせることを意味する。
その後、無線認証装置43の認証が得られれば、車体コントローラ40は、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、設定回転数を送信する(ステップS101)。これにより、ECU41を介してエンジン20の回転数を設定回転数まで復帰させる。
以上のように本実施形態においては、エンジン20の駆動中で無線認証装置43の認証が得られない場合に、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させる。これにより、例えば、運転者が所持する携帯鍵42の電池がきれてしまった場合や、運転者が油圧ショベルから離れた場所で(言い換えれば、無線認証装置43の通信範囲外で)携帯鍵42を紛失した場合でも、油圧ショベルを動かすことができる。その一方で、携帯鍵42を所持する運転者が油圧ショベルから離れた場合に、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かしても、その危険度を抑えることができる。また、携帯鍵42を所持する運転者が一時的に油圧ショベルから降りて、無線認証装置43の通信範囲外となる油圧ショベルの周囲で作業しているとき、他者が油圧ショベルを動かしても、接触などの危険度を抑えることができる。
なお、第1の実施形態においては、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させている旨を報知する機能を、表示装置29が有している場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。すなわち、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させている旨を報知する機能を、表示装置29以外の他の報知装置(詳細には、例えばランプやブザー等)が有してもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、第1の実施形態において、車体コントローラ40は、無線認証装置43の認証が得られない限り、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させた状態を継続させる場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。第1の変形例を、図7を用いて説明する。図7は、本変形例における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。なお、この図7において、上述の図6と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
本変形例では、車体コントローラ40は、無線認証装置43の認証が得られていない状態(言い換えれば、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させた状態)が予め設定された所定時間(例えば5分)継続したかどうかを判定する(ステップS104)。
継続時間が所定時間未満であれば、車体コントローラ40は、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させた状態を継続させる(ステップS103)。このとき、表示装置29は、エンジンの回転数を低速回転数まで低下させている旨及びその理由を表示するとともに、エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させるための復帰方法を表示する。したがって、例えば運転室18内の運転者が所持する携帯鍵42の電池がきれてしまった場合であれば、運転者が表示装置29の表示に気づいて対応することができる。
一方、継続時間が所定時間に達すれば、車体コントローラ40は、ECU41へエンジン停止の指令を送信する(ステップS105)。これにより、ECU41を介してエンジン20を停止させる。したがって、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かすことができず、その危険度を抑えることができる。
本発明の第2の実施形態を、図8~図10を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同様の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図8は、本実施形態における油圧ショベルの駆動装置の構成を表す図である。図9は、本実施形態における油圧ショベルの電気回路の構成を表す図である。
本実施形態では、図8で示すように、作業用操作装置35と旋回用制御弁33の間で接続されたパイロットライン36A,36Bには、旋回ロック弁58A,58B(旋回ロック装置)がそれぞれ設けられている。旋回ロック弁58A,58Bは、車体コントローラ40Aの制御によって図8中下側の連通位置と図8中上側の遮断位置に切換えられる。
詳しく説明すると、図9で示すように、旋回ロック弁58A,58Bのソレノイド部は、旋回カットリレー59の常開接点を介しバッテリ44に接続されている。車体コントローラ40Aは、旋回カットリレー59のコイルを通電しないでその接点を開状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを連通位置に保持する。これにより、作業用操作装置35から旋回用制御弁33へパイロット圧を出力できることから、旋回モータ3の駆動を許可する。
また、車体コントローラ40Aは、旋回カットリレー59のコイルを通電してその接点を閉状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを遮断位置に切換える。これにより、作業用操作装置35から旋回用制御弁33へパイロット圧を出力できなくなることから、旋回モータ3の駆動を禁止する。このとき、パイロット切換弁39が図8中下側の供給位置にあれば、旋回モータ3以外の他の油圧アクチュエータ(詳細には、左側の走行モータ8、右側の走行モータ、スイングシリンダ、ブームシリンダ14、アームシリンダ15、及びバケットシリンダ16)の駆動を許可する。
図10は、本実施形態における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。
車体コントローラ40Aは、エンジン20の駆動初期に、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、通常の設定回転数を送信する(ステップS101)。また、旋回カットリレー59のコイルを通電しないでその接点を開状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを連通位置に保持する(ステップS106)。これにより、旋回モータ3の駆動を許可する。
そして、エンジン20の駆動中に、無線認証装置43の認証が得られているかどうかを所定の周期で判定する(ステップS102)。例えば無線認証装置43の認証が得られている場合、車体コントローラ40Aは、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、設定回転数を送信する(ステップS101)。また、旋回カットリレー59のコイルを通電しないでその接点を開状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを連通位置に保持する(ステップS106)。これにより、旋回モータ3の駆動を許可する。
一方、例えば無線認証装置43の認証が得られていない場合、車体コントローラ40Aは、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、低速回転数を送信する(ステップS103)。これにより、ECU41を介してエンジン20の回転数を低速回転数まで低下させる。また、旋回カットリレー59のコイルを通電してその接点を閉状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを遮断位置に切換える(ステップS107)。これにより、旋回モータ3の駆動を禁止する。
それらと同時に、車体コントローラ40Aは、通信線47を介して表示装置29へ、エンジンの回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回モータの駆動を禁止している旨及びその理由を表示するとともに、エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させると共に旋回モータの駆動を許可するための復帰方法を表示する指令を送信する。表示装置29は、この指令に応じて、対応するメッセージを表示する。
その後、無線認証装置43の認証が得られれば、車体コントローラ40Aは、ECU41へのエンジン回転数の指令値として、設定回転数を送信する(ステップS101)。これにより、ECU41を介してエンジン20の回転数を設定回転数まで復帰させる。また、旋回カットリレー59のコイルを通電しないでその接点を開状態とすることにより、旋回ロック弁58A,58Bを連通位置に保持する(ステップS106)。これにより、旋回モータ3の駆動を許可する。
以上のように構成された本実施形態においても、第1の実施形態と同様、エンジン20の駆動中で無線認証装置43の認証が得られない場合に、油圧ショベルを動かすことができるものの、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かしたときの危険度を抑えることができる。
また、本実施形態では、エンジン20の駆動中で無線認証装置43の認証が得られない場合に、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させるだけでなく、旋回モータ3の駆動を禁止するので、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かしたときの危険度を更に抑えることができる。
なお、第2の実施形態においては、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回モータ3の駆動を禁止している旨を報知する機能を、表示装置29が有している場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。すなわち、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回モータ3の駆動を禁止している旨を報知する機能を、表示装置29以外の他の報知装置(詳細には、例えばランプやブザー等)が有してもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態において、車体コントローラ40Aは、無線認証装置43の認証が得られない限り、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回ロック弁58A,58Bを遮断位置に制御する状態を継続させる場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。本発明の第2の変形例を、図11を用いて説明する。図11は、本変形例における車体コントローラの処理手順を表すフローチャートである。なお、この図11において、上述の図10と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
本変形例では、車体コントローラ40Aは、無線認証装置43の認証が得られていない状態(言い換えれば、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回ロック弁58A,58Bを遮断位置に制御した状態)が予め設定された所定時間(例えば5分)継続したかどうかを判定する(ステップS104)。
継続時間が所定時間未満であれば、車体コントローラ40Aは、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回ロック弁58A,58Bを遮断位置に制御した状態を継続させる(ステップS103及びS107)。このとき、表示装置29は、エンジンの回転数を低速回転数まで低下させると共に旋回モータの駆動を禁止している旨及びその理由を表示するとともに、エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させると共に旋回モータの駆動を許可するための復帰方法を表示する。したがって、例えば運転室18内の運転者が所持する携帯鍵42の電池がきれてしまった場合であれば、運転者が表示装置29の表示に気づいて対応することができる。
一方、継続時間が所定時間に達すれば、車体コントローラ40Aは、ECU41へエンジン停止の指令を送信する(ステップS105)。これにより、ECU41を介してエンジン20を停止させる。したがって、油圧ショベルの操作にたけていない他者が油圧ショベルを動かすことができず、その危険度を抑えることができる。
また、第2の実施形態においては、旋回ロック弁58A,58Bが作業用操作装置35と旋回用制御弁33の間で接続されたパイロットライン36A,36Bにそれぞれ設けられた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。すなわち、例えば、旋回ロック弁が旋回用制御弁33と旋回モータ3又は油圧ポンプ30の間で接続された油路に設けられてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態においては、操作装置35等が操作部材のストロークに応じてパイロット圧を生成して制御弁に出力するような構成を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。すなわち、操作装置が操作部材のストロークを検出して車体コントローラに出力し、車体コントローラが操作部材のストロークに応じて制御信号を生成して電磁比例減圧弁に出力し、電磁比例減圧弁が制御信号に応じてパイロット圧を生成して制御弁に出力するような構成としてもよい。そして、旋回ロック弁58A,58Bに代えて、車体コントローラが旋回用の制御信号を有効化又は無効化する処理を行うことにより、旋回モータの駆動の許可と禁止を切換えてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、第2の実施形態において、車体コントローラ40Aは、エンジン20の駆動中で無線認証装置43の認証が得られていないときに、エンジン20の回転数を低速回転数まで低下させると共に、旋回モータ3のみの駆動を禁止するように制御する場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。すなわち、車体コントローラは、旋回モータ3だけでなく、例えば走行モータ以外の他の油圧アクチュエータの動作も禁止するように制御してもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、下部走行体1、上部旋回体2、及び旋回モータ3を備えた油圧ショベルに対して本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、下部走行体、上部旋回体、及び旋回モータを備えていない他の建設機械(詳細には、例えばホイールローダ等)に対して本発明(詳細には、例えば第1の実施形態又は第1の変形例)を適用してもよい。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 旋回モータ
8 走行モータ
14 ブームシリンダ
15 アームシリンダ
16 バケットシリンダ
20 エンジン
28 起動スイッチ
29 表示装置
30 油圧ポンプ
40,40A 車体コントローラ
42 携帯鍵
43 無線認証装置
58A,58B 旋回ロック弁(旋回ロック装置)

Claims (8)

  1. エンジンと、前記エンジンによって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動される複数の油圧アクチュエータと、運転者の操作によって前記エンジンの始動を指示する起動スイッチと、運転者が所持する携帯鍵との間で無線による認証を行う無線認証装置と、前記起動スイッチの指示と前記無線認証装置の認証に基づいて前記エンジンを始動させるコントローラとを備えた建設機械において、
    前記コントローラは、前記エンジンの駆動中で前記無線認証装置の認証が得られていないときに、前記油圧アクチュエータが駆動可能な状態を維持したまま、前記エンジンの回転数を予め設定された低速回転数まで低下させることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させた状態が予め設定された所定時間継続したときに、前記エンジンを停止させることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させた状態で、前記無線認証装置の認証が得られたときは、前記エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項3に記載の建設機械において、
    前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させている旨及びその理由を表示するとともに、前記エンジンの回転数を前記設定回転数まで復帰させるための復帰方法を表示する表示装置を備えたことを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1に記載の建設機械において、
    下部走行体と、前記下部走行体の上側に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記複数の油圧アクチュエータに含まれ、前記上部旋回体を旋回させる旋回モータと、前記旋回モータの駆動の許可と禁止を切換える旋回ロック装置とを備え、
    前記コントローラは、前記エンジンの駆動中で前記無線認証装置の認証が得られていないときに、前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させると共に、前記旋回モータの駆動を禁止するように前記旋回ロック装置を制御することを特徴とする建設機械。
  6. 請求項5に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させると共に前記旋回モータの駆動を禁止するように前記旋回ロック装置を制御した状態が予め設定された所定時間継続したときに、前記エンジンを停止させることを特徴とする建設機械。
  7. 請求項5に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させると共に前記旋回モータの駆動を禁止するように前記旋回ロック装置を制御した状態で、前記無線認証装置の認証が得られたときは、前記エンジンの回転数を設定回転数まで復帰させると共に、前記旋回モータの駆動を許可するように前記旋回ロック装置を制御することを特徴とする建設機械。
  8. 請求項7に記載の建設機械において、
    前記エンジンの回転数を前記低速回転数まで低下させると共に前記旋回モータの駆動を禁止している旨及びその理由を表示するとともに、前記エンジンの回転数を前記設定回転数まで復帰させると共に前記旋回モータの駆動を許可するための復帰方法を表示する表示装置を備えたことを特徴とする建設機械。
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