JP7103125B2 - 樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
樹脂フィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7103125B2 JP7103125B2 JP2018182601A JP2018182601A JP7103125B2 JP 7103125 B2 JP7103125 B2 JP 7103125B2 JP 2018182601 A JP2018182601 A JP 2018182601A JP 2018182601 A JP2018182601 A JP 2018182601A JP 7103125 B2 JP7103125 B2 JP 7103125B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- temperature
- resin
- raw
- resin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Polarising Elements (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
すなわち、本発明は以下の通りである。
結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる原反フィルムを、前記原反フィルムの少なくとも二辺を保持して緊張させた状態で、(Tc-5)℃以上(Tc+25)℃以下の温度で、1秒~30秒間保持する工程1と、
前記工程1を行った原反フィルムを、(Tg+5)℃以上(Tg+25)℃以下の温度で、1秒~60秒間保持する工程2と、
前記工程2を行った原反フィルムを、前記工程2の保持温度と同じ温度で、延伸倍率1.1以上で延伸して延伸フィルムを得る工程3と、
前記延伸フィルムを、(Tc+10)℃以上(Tc+100)℃以下で、5秒~90秒間保持する工程4と、を含む、樹脂フィルムの製造方法(ただし、Tgは前記樹脂のガラス転移温度(℃)、Tcは前記樹脂の結晶化ピーク温度(℃)である)。
〔2〕 前記脂環式構造含有重合体が、ジシクロペンタジエンの開環重合体の水素添加物である、〔1〕に記載の樹脂フィルムの製造方法。
〔3〕 工程1における保持温度と、工程2における保持温度との差が20℃以上50℃以下である、〔1〕または〔2〕に記載の樹脂フィルムの製造方法。
〔4〕 〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の製造方法により得られた、樹脂フィルム。
〔5〕 内部ヘイズが1%以下である、〔4〕に記載の樹脂フィルム。
〔6〕 前記樹脂フィルム同士の静摩擦係数が1.0以下である、〔4〕または〔5〕に記載の樹脂フィルム。
〔7〕 前記樹脂フィルムの全光線透過率が90%よりも大きい、〔4〕~〔6〕のいずれか一項に記載の樹脂フィルム。
〔8〕 〔4〕~〔7〕のいずれか一項に記載の樹脂フィルムと、
前記樹脂フィルムの少なくとも一方の面に設けた機能層と、を備える複合フィルム。
本発明の樹脂フィルムの製造方法は、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる樹脂フィルムの製造方法である。本発明の樹脂フィルムの製造方法は、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる原反フィルムを、原反フィルムの少なくとも二辺を保持して緊張させた状態で、(Tc-5)℃以上(Tc+25)℃以下の温度で、1秒~30秒間保持する工程1と、工程1を行った原反フィルムを、(Tg+5)℃以上(Tg+25)℃以下の温度で、1秒~60秒間保持する工程2と、工程2を行った原反フィルムを、工程2の保持温度と同じ温度で、延伸倍率1.1以上で延伸して延伸フィルムを得る工程3と、延伸フィルムを、(Tc+10)℃以上(Tc+100)℃以下で、5秒~90秒間保持する工程4と、を含む。本発明において、Tgは結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂のガラス転移温度(℃)、Tcは結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂の結晶化ピーク温度(℃)である。樹脂のガラス転移温度Tgおよび樹脂の結晶化ピーク温度Tcは、例えば、融解した樹脂を急冷して作製したサンプルを用いて、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定しうる。
以下、この製造方法について説明する。
工程1は、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる原反フィルムを、原反フィルムの少なくとも二辺を保持して緊張させた状態で、(Tc-5)℃以上(Tc+25)℃以下の温度で、1秒~30秒間保持する工程である。工程1を行うことにより、原反フィルムにおいては、脂環式構造含有重合体の結晶化が、わずかに進行しうる。
「結晶化がわずかに進行」とは、X線回折法によって結晶化度を測定した場合に、結晶化度が1%以下のことを言う。
工程1で用いる原反フィルムは、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなるフィルムである。以下の説明において、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂を「結晶性樹脂」ということがある。
結晶性樹脂は、結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む。ここで、脂環式構造含有重合体とは、分子内に脂環式構造を有する重合体であって、環状オレフィンを単量体として用いた重合反応によって得られうる重合体又はその水素添加物をいう。また、脂環式構造含有重合体は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて用いてもよい。
また、脂環式構造含有重合体において、脂環式構造を有する構造単位以外の残部は、格別な限定はなく、使用目的に応じて適宜選択しうる。
脂環式構造含有重合体の重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)は、テトラヒドロフランを展開溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により、ポリスチレン換算値として測定しうる。
重合体(α):環状オレフィン単量体の開環重合体であって、結晶性を有するもの。
重合体(β):重合体(α)の水素添加物であって、結晶性を有するもの。
重合体(γ):環状オレフィン単量体の付加重合体であって、結晶性を有するもの。
重合体(δ):重合体(γ)の水素添加物等であって、結晶性を有するもの。
本発明において、「原反フィルムを緊張させた状態」とは、原反フィルムに張力がかかった状態をいう。ただし、この原反フィルムを緊張させた状態には、原反フィルムが実質的に延伸される状態を含まない。また、実質的に延伸されるとは、原反フィルムのいずれかの方向への延伸倍率が通常1.1倍以上になることをいう。
工程2は、工程1を行った原反フィルムを、(Tg+5)℃以上(Tg+25)℃以下の温度で、1秒~60秒間保持する工程である。工程2を行うことにより、延伸前に、原反フィルムの温度を延伸温度付近にすることができるので、工程3(延伸工程)を円滑に行うことができる。
工程1における保持温度と工程2における保持温度との差は、好ましくは20℃以上であり、より好ましくは30℃以上であり、好ましくは50℃以下であり、より好ましくは40℃以下である。保持温度の差を下限値以上、上限値以下とすることにより本発明の製造方法により得られる樹脂フィルムの内部ヘイズを小さくすることができる。
工程3は、工程2を行った原反フィルムを、工程2と同じ温度で、延伸倍率1.1以上で延伸して延伸フィルムを得る工程である。工程3を行うことにより、工程4における大きな結晶粒の発生を抑制できるので、結晶粒に起因する白化を抑制でき、樹脂フィルムの透明性を高めることができる。また、工程3を行うことにより、所望の特性を有する樹脂フィルムを得ることができる。
工程2を行った原反フィルムの延伸方法に格別な制限は無く、任意の延伸方法を用いうる。例えば、原反フィルムを長手方向に一軸延伸する方法(縦一軸延伸法)、原反フィルムを幅方向に一軸延伸する方法(横一軸延伸法)等の、一軸延伸法;原反フィルムを長手方向に延伸すると同時に幅方向に延伸する同時二軸延伸法、原反フィルムを長手方向及び幅方向の一方に延伸した後で他方に延伸する逐次二軸延伸法などの二軸延伸法;原反フィルムを幅方向に平行でもなく垂直でもない斜め方向に延伸する方法(斜め延伸法);などが挙げられる。
また、前記の横一軸延伸法としては、例えば、テンター延伸機を用いた延伸方法などが挙げられる。
さらに、前記の同時二軸延伸法としては、例えば、ガイドレールに沿って移動可能に設けられ且つ原反フィルムを固定しうる複数のクリップを備えたテンター延伸機を用いて、クリップの間隔を開いて原反フィルムを長手方向に延伸すると同時に、ガイドレールの広がり角度により原反フィルムを幅方向に延伸する延伸方法などが挙げられる。
また、前記の逐次二軸延伸法としては、例えば、ロール間の周速の差を利用して、原反フィルムを長手方向に延伸した後で、当該フィルムの両端部をクリップで把持してテンター延伸機により幅方向に延伸する延伸方法などが挙げられる。
さらに、前記の斜め延伸法としては、例えば、原反フィルムに対して長手方向又は幅方向に左右異なる速度の送り力、引張り力又は引取り力を付加しうるテンター延伸機を用いて原反フィルムを斜め方向に連続的に延伸する延伸方法などが挙げられる。
工程4は、延伸フィルムを、(Tc+10)℃以上(Tc+100)℃以下で、5秒~90秒間保持する工程である。工程4を行うことにより延伸フィルムに含まれる脂環式構造含有重合体の結晶化が進行し、結晶化した脂環式構造含有重合体を含む樹脂フィルムが得られる。
本発明の樹脂フィルムの製造方法では、上述した工程1~4と組み合わせて、更に任意の工程を行ってもよい。
任意の工程としては例えば、フィルムの緊張を緩和する工程(緩和工程)及び得られた樹脂フィルムに表面処理を行う工程等が挙げられる。
本発明の製造方法は、工程4を行うことにより得られる結晶化した脂環式構造含有重合体を含む樹脂フィルム(「結晶化フィルム」ともいう)を平坦に維持しながら、所定の温度範囲で、フィルムの緊張を緩和する緩和工程を含んでいてもよい。
例えば、原反フィルムとして延伸処理を施された延伸フィルムを用いる場合には、結晶化工程において得られた結晶化フィルムには大きな応力が残留する傾向がある。そのため、この結晶化フィルムの緊張を緩和するために間隔を狭める程度は、大きくすることが好ましい。また、例えば、原反フィルムとして延伸処理を施されていない未延伸フィルムを用いる場合には、結晶化工程において得られた結晶化フィルムには小さい応力が残留する傾向がある。そのため、この結晶化フィルムの緊張を緩和するために間隔を狭める程度は、小さくすることが好ましい。
以下、本発明の製造方法において用いるフィルムの製造装置の一例について説明する。本例においては、枚葉の原反フィルムを用いて枚葉の樹脂フィルムを製造する場合に用いうる製造装置の例を示す。ただし、製造装置は、本例に限定されない。
枚葉の原反フィルムを用いる場合の製造装置としては、例えば4辺チャック型の延伸装置(例えば東洋精機製作所社製二軸延伸試験装置)を用いることができる。この製造装置には図1に示すような、原反フィルム10の各辺を把持するためのクリップ121,122,123,124を備えた保持機構100と、クリップ121,122,123,124の間隔を変化させる機構(図示せず)が備えられている。
引き続き工程4を行う場合、延伸後のフィルムを保持機構100に取り付けたまま、図示しない加熱装置により、(Tc+10)℃以上(Tc+100)℃以下で、5秒~90秒間加熱する。
以下、本発明の製造方法において用いる製造装置の第二の例について説明する。第二の例は、長尺の原反フィルムを用いて長尺の樹脂フィルムを製造する場合に用い得る製造装置の例を示す。ただし、長尺の樹脂フィルムの製造装置は、この第二の例に限定されない。
図3及び図4に示すように、製造装置200は、保持装置及び延伸装置としてのテンター延伸機300、搬送ロール410及び420、並びに、加熱装置としてのオーブン500を備える。
延伸室513において、原反フィルム30は、工程2の保持温度と同じ温度で、延伸倍率1.1以上で延伸される(工程3)。工程2において、原反フィルム30の温度は延伸温度近傍まで加熱されているので、工程3を円滑に行い得る。工程3を行うことにより延伸フィルム40が得られる。
本発明の樹脂フィルムは、上述した製造方法により得られる樹脂フィルムである。当該樹脂フィルムにおいては、表面に微細な凹凸が形成されうるので、全ヘイズが高くかつ内部ヘイズが低い樹脂フィルムとしうる。
また、本発明の樹脂フィルムにおいては、表面に微細な凹凸が形成されうるので、フィルム同士の摩擦を減らし、易滑処理や、マスキングフィルムを用いなくても、樹脂フィルムのみで、ロール巻き取りが可能である。さらに、樹脂フィルムのみで、表面に微細な凹凸構造を実現しているので、他の層により易滑処理層を形成する場合よりも樹脂フィルム同士が擦れ合った際の傷の発生や、ゴミの発生を抑制することができる。
このようにして測定した試験片のヘイズ値から、シクロオレフィンフィルム2枚分のヘイズ値と透明光学粘着フィルム2層分のヘイズ値との和を差し引いた値を樹脂フィルムの内部ヘイズとする。
樹脂フィルムの全光線透過率は、紫外・可視分光計を用いて、波長400nm~700nmの範囲で測定しうる。
樹脂フィルムに含まれる脂環式構造含有重合体の結晶化度は、所望の性能に応じて適宜選択しうるが、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上である。樹脂フィルムに含まれる脂環式構造含有重合体の結晶化度を前記範囲の下限値以上にすることにより、樹脂フィルムに高い耐熱性や耐薬品性を付与することができる。樹脂フィルムに含まれる脂環式構造含有重合体の結晶化度は、X線回折法によって測定しうる。
本発明の複合フィルムは、本発明の樹脂フィルムと、樹脂フィルムの少なくとも一方の面に設けた機能層と、を備える。
機能層としては、バリア層、導電性層、帯電防止層、ハードコート層、汚染防止層、反射防止層、防眩性層および易接着性層等が挙げられる。機能層は、各層を形成するための材料、例えば、無機材料、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂、反応型樹脂及びこれらの混合物等によって形成しうる。機能層は、本発明の樹脂フィルムの表面に直接又は、他の層等を介して間接的に設けることができる。機能層は、所望の機能を有するフィルムを、本発明の樹脂フィルムの表面に、粘着剤等を介して貼合することにより設けてもよい。
以下の説明において、量を表す「%」及び「部」は、別に断らない限り重量基準である。また、以下に説明する操作は、別に断らない限り、常温及び常圧の条件において行った。
〔重量平均分子量及び数平均分子量の測定方法〕
重合体の重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)システム(東ソー社製「HLC-8320」)を用いて、ポリスチレン換算値として測定した。測定の際、カラムとしてはHタイプカラム(東ソー社製)を用い、溶媒としてはテトラヒドロフランを用いた。また、測定時の温度は、40℃であった。
窒素雰囲気下で300℃に加熱した樹脂を液体窒素で急冷し、示差操作熱量計(DSC)を用いて、10℃/分で昇温して試料のガラス転移温度Tgおよび結晶化ピーク温度Tcをそれぞれ求めた。
重合体の水素添加率は、オルトジクロロベンゼン-d4を溶媒として、145℃で、1H-NMR測定により測定した。
オルトジクロロベンゼン-d4を溶媒として、200℃で、inverse-gated decoupling法を適用して、重合体の13C-NMR測定を行った。この13C-NMR測定の結果から、オルトジクロロベンゼン-d4の127.5ppmのピークを基準シフトとして、メソ・ダイアッド由来の43.35ppmのシグナルと、ラセモ・ダイアッド由来の43.43ppmのシグナルとの強度比に基づいて、重合体のラセモ・ダイアッドの割合を求めた。
原反フィルム1及び2、実施例および比較例(以下「各例」ともいう)で得られた樹脂フィルムの厚みは、スナップゲージID-C112BS((株)ミツトヨ製)により測定した。
各例で得られた樹脂フィルムの、面内方向のレタデーションRe及び厚み方向のレタデーションRthは、位相差計(AXOMETRICS社製「AXOSCAN」)を用いて、測定波長590nmで測定した。
各例で得られた樹脂フィルムの全光線透過率は、紫外・可視分光計(JASCO社製「V-550」)を用いて、波長400nm~700nmの範囲で測定した。
各例で得られた樹脂フィルムを、選択した任意の部位で50mm×50mmの正方形の薄膜サンプルに切り出した。その後、薄膜サンプルについて、ヘイズメーター(日本電色工業社製「NDH5000」)を用いてヘイズ(全ヘイズ)を測定した。
各例で得られた樹脂フィルムを、50mm×50mmのサイズに切り出して試験片とした。続いて、試験片の両面に、厚み50μmの透明光学粘着フィルム(3M社製、8146-2)を介して、シクロオレフィンフィルム(日本ゼオン社製、ゼオノアフィルム「ZF14-040」、厚さ40μm)をそれぞれ貼合した。次いで、シクロオレフィンフィルムを貼り合わせた試験片のヘイズを、ヘイズメーター(日本電色工業社製「NDH5000」)を用いて測定した。
測定したヘイズ値から、シクロオレフィンフィルム2枚分のヘイズ値と透明光学粘着フィルム2層分のヘイズ値との和(0.04)を差し引いた値を試験片の内部ヘイズとした。
ここで、シクロオレフィンフィルム2枚分のヘイズ値と透明光学粘着フィルム2層分のヘイズ値との和は、以下の方法により求めた。シクロオレフィンフィルム、透明光学粘着フィルム、透明光学粘着フィルム、及び、シクロオレフィンフィルムをこの順に備える積層体を形成した。当該積層体のヘイズ値を測定し、得られた測定値をシクロオレフィンフィルム2枚分のヘイズ値と透明光学粘着フィルム2層分のヘイズ値との和とした。
各例で得られた樹脂フィルムを、50mm×50mmのサイズに切り出して試験片とし、JIS K7125に準拠して、親東科学社製の表面性測定器「Type 32」を用い、静摩擦係数を測定した。
各例において工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度及び各例で得られた樹脂フィルムの結晶化度は、X線回折法によって測定した。測定装置としてD8 DISCOVER(BRUKER社製)を用いた。
金属製の耐圧反応器を、充分に乾燥した後、窒素置換した。この金属製耐圧反応器に、シクロヘキサン154.5部、ジシクロペンタジエン(エンド体含有率99%以上)の濃度70%シクロヘキサン溶液42.8部(ジシクロペンタジエンの量として30部)、及び1-ヘキセン1.9部を加え、53℃に加温した。
この触媒溶液を耐圧反応器に加えて、開環重合反応を開始した。その後、53℃を保ちながら4時間反応させて、ジシクロペンタジエンの開環重合体の溶液を得た。
得られたジシクロペンタジエンの開環重合体の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、それぞれ、8,750および28,100であり、これらから求められる分子量分布(Mw/Mn)は3.21であった。
製造例1で得たジシクロペンタジエンの開環重合体の水素添加物100部に、酸化防止剤(テトラキス〔メチレン-3-(3’,5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン;BASFジャパン社製「イルガノックス(登録商標)1010」)1.1部を混合して、フィルムの材料となる樹脂を得た。当該樹脂のガラス転移温度Tgは97℃、結晶化ピーク温度(Tc)は136℃であった。
・バレル設定温度:270℃~280℃
・ダイ設定温度:250℃
・スクリュー回転数:145rpm
・フィーダー回転数:50rpm
引き続き、得られたペレットを、Tダイを備える熱溶融押出しフィルム成形機に供給した。このフィルム成形機を用いて、前記の樹脂からなる長尺の原反フィルム(厚み20μm、幅1350mm)を、15m/分の速度でロールに巻き取る方法にて製造した。前記のフィルム成形機の運転条件を、以下に示す。
・バレル温度設定:280℃~290℃
・ダイ温度:270℃
・スクリュー回転数:30rpm
フィルムの巻き取り速度を4.3m/分とする以外は製造例3と同様にして、前記の樹脂からなる長尺の原反フィルム2(厚み70μm、幅1350mm)を製造した。
製造例3で得た原反フィルム1(厚み20μm)をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出した。バッチ式二軸延伸装置(東洋精機製作所社製)を用いて、切り出したフィルムの四辺をクリップで固定した状態で、温度133℃で28秒間保持した(工程1)。工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度を測定したところ、測定限界以下であった。
次いで温度120℃で5秒間保持し(工程2)、その後15秒間かけてTD方向に1.3倍延伸した(工程3:延伸工程)。さらに、引き続き四辺を固定した状態で、温度200℃で30秒間保持した(工程4)後、延伸装置からフィルムを取り出した。これにより結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂フィルムを得た。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表1に示した。
原反フィルム1をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、工程1の温度および時間、工程2の温度及び時間、工程4の温度及び時間を表1に記載した条件に変更したこと以外は実施例1と同じ操作を行い、実施例2~5の樹脂フィルムを得た。各例において、工程3の温度は、各例の工程2と同じ温度とした。実施例2~5においても、工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度は測定限界以下であった。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表1に示した。
原反フィルム1をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、工程1の温度および時間、工程2の温度及び時間、工程4の温度及び時間を表2に記載した条件に変更したこと以外は実施例1と同じ操作を行い、樹脂フィルムを得た。各例において、工程3の温度は、各例の工程2と同じ温度とした。
工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度、ならびに、得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表2に示した。
比較例5で製造した樹脂フィルムの静摩擦係数の測定については、フィルム同士が貼りついてしまい、測定ができなかったため、表2において「測定不能」と記載した。
製造例4で得た原反フィルム2(厚み70μm)をMD方向200mmTD方向200mmのサイズに切り出した。バッチ式二軸延伸装置(東洋精機製作所社製)を用いて、切り出したフィルムの四辺をクリップで固定した状態で、温度133℃で28秒間保持した(工程1)。工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度を測定したところ、測定限界以下であった。
次いで温度120℃で5秒間保持し(工程2)、その後15秒間かけてMD方向に2倍、TD方向に0.7倍で、同時二軸延伸を行った。このプロセスはMD方向の自由端一軸延伸を模したものである。次いでそのまま温度120℃で15秒間かけてTD方向に3倍延伸した(工程3)。さらに引き続き四辺を固定した状態で、温度200℃で30秒間保持した(工程4)、その後、延伸装置からフィルムを取り出した。これにより結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂フィルムを得た。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表3に示した。
原反フィルム2をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、工程1の温度および時間、工程2の温度及び時間、工程4の温度及び時間を表3に記載した条件に変更したこと以外は実施例6と同じ操作を行い、樹脂フィルムを得た。各例において、工程3の温度は、各例の工程2と同じ温度とした。実施例7~10においても、工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度は測定限界以下であった。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表3に示した。
原反フィルム2をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、工程1の温度および時間、工程2の温度及び時間、工程4の温度及び時間を表4に記載した条件に変更したこと以外は実施例6と同じ操作を行い、樹脂フィルムを得た。各例において、工程3の温度は、各例の工程2と同じ温度とした。
工程1を行った後の原反フィルムの結晶化度、ならびに、得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表4に示した。
比較例6で製造した樹脂フィルムの静摩擦係数の測定については、フィルム同士が貼りついてしまい、測定ができなかったため、表4において「測定不能」と記載した。
原反フィルム2をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、切り出したフィルムの四辺をクリップで固定した状態で、温度110℃で15秒間保持し(工程2)、その後15秒間かけてMD方向に2倍、TD方向に0.7倍で、同時二軸延伸を行った。このプロセスはMD方向の自由端一軸延伸を模したものである。次いでそのまま温度110℃で15秒間かけてTD方向に3倍延伸した(工程3)。さらに引き続き四辺を固定した状態で、温度170℃で30秒間保持した(工程4)、その後、延伸装置からフィルムを取り出した。これにより樹脂フィルムを得た。本例では工程1を行っていないので、工程1後の結晶化度は測定しなかった。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表4に示した。本例で製造した樹脂フィルムの静摩擦係数の測定については、フィルム同士が貼りついてしまい、測定ができなかったため、表4において「測定不能」と記載した。
原反フィルム2をMD方向200mm、TD方向200mmのサイズに切り出したフィルムを用い、切り出したフィルムの四辺をクリップで固定した状態で、温度130℃で15秒間保持し(工程2)、その後15秒間かけてMD方向に2倍、TD方向に0.7倍で、同時二軸延伸を行った。このプロセスはMD方向の自由端一軸延伸を模したものである。次いでそのまま温度130℃で15秒間かけてTD方向に3倍延伸した(工程3)。さらに引き続き四辺を固定した状態で、温度170℃で30秒間保持した(工程4)、その後、延伸装置からフィルムを取り出した。これにより樹脂フィルムを得た。本例では工程1を行っていないので、工程1後の結晶化度は測定しなかった。
得られた樹脂フィルムの物性値(結晶化度、フィルムの厚み、Re、Rth、全光線透過率、全ヘイズ、内部ヘイズ及び静摩擦係数)を測定し、結果を表4に示した。本例で製造した樹脂フィルムの静摩擦係数の測定については、フィルム同士が貼りついてしまい、測定ができなかったため、表4において「測定不能」と記載した。
製造例2で製造した原反フィルム1(厚さ20μm、幅1350mm)を、ロールから引き出し、長さ1.5mの加熱ゾーンを6つ有し、1番目から5番目の加熱ゾーンの温度を、各々145℃、110℃、110℃、170℃、170℃に調整したテンター延伸機にライン速度5m/分で供給した。このとき加熱ゾーン3で幅方向に1.3倍の延伸を行った。テンター延伸機から連続的に取り出されたフィルムは幅方向の両端を各々50mmずつスリットした後、中央の幅1630mmのフィルムをロール状に巻き取りロールフィルムを得た。ロールフィルムの外観を肉眼により観察したところ、シワ、凹凸、ゲージバンドなどの欠陥が認められず良好であった。
3官能基以上のアクリロイル基を含有するウレタンアクリレートオリゴマー(ジペンタエリスリトールトリアクリレートを基本骨格として含む)100部に、二酸化ケイ素分散液(日産化学工業社製、数平均粒径20nm)60部、ポリメチルメタクリレート(PMMA)粒子(積水化成品工業社製数平均粒子2.0μm)1部と光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)6部とを加え、攪拌機を用いて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物を得た。
実施例2で得られた樹脂フィルムの一方の面にコロナ放電処理を行い、当該面上にワイヤーバーを用いて、前記ハードコート層形成組成物を塗布し、70℃で2分間乾燥した後、紫外線照射(積算光量200mW/cm2)を行うことにより、膜厚が2μmのハードコート層を形成した。樹脂フィルムの反対側の面にも同様に、コロナ放電処理を行った後ハードコート層を形成し、樹脂フィルムの両面にハードコート層が形成された複合フィルムを得た。
得られた複合フィルムの全光線透過率は90.1%、全ヘイズは0.19%で、光学フィルム積層体として十分な光学特性を有するものであった。
11,12,13,14…原反フィルムの辺
20…延伸フィルム
21,22,23,24…延伸フィルムの辺
30…原反フィルム
31,32…原反フィルムの辺
40…延伸フィルム
50…樹脂フィルム
100…保持機構
121,122,123,124…クリップ
200…樹脂フィルムの製造装置
300…テンター延伸機
311,312…把持子
313,314…ガイドレール
410,420…搬送ロール
500…オーブン
511…第1予熱室
512…第2予熱室
513…延伸室
514…結晶化室
515…緩和室
520…オーブンの入口
521,522,523,524…隔壁
525…オーブンの出口
Claims (3)
- 結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる樹脂フィルムの製造方法であって、
結晶性を有する脂環式構造含有重合体を含む樹脂からなる原反フィルムを、前記原反フィルムの少なくとも二辺を保持して緊張させた状態で、(Tc-5)℃以上(Tc+25)℃以下の温度で、1秒~30秒間保持する工程1と、
前記工程1を行った原反フィルムを、(Tg+5)℃以上(Tg+25)℃以下の温度で、1秒~60秒間保持する工程2と、
前記工程2を行った原反フィルムを、前記工程2の保持温度と同じ温度で、延伸倍率1.1以上で延伸して延伸フィルムを得る工程3と、
前記延伸フィルムを、(Tc+10)℃以上(Tc+100)℃以下で、5秒~90秒間保持する工程4と、を含み、
前記脂環式構造含有重合体が、環状オレフィン単量体の開環重合体の水素添加物または環状オレフィン単量体の付加重合体の水素添加物である、樹脂フィルムの製造方法(ただし、Tgは前記樹脂のガラス転移温度(℃)、Tcは前記樹脂の結晶化ピーク温度(℃)である)。 - 前記脂環式構造含有重合体が、ジシクロペンタジエンの開環重合体の水素添加物である、請求項1に記載の樹脂フィルムの製造方法。
- 工程1における保持温度と、工程2における保持温度との差が20℃以上50℃以下である、請求項1または2に記載の樹脂フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018182601A JP7103125B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | 樹脂フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018182601A JP7103125B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | 樹脂フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020049839A JP2020049839A (ja) | 2020-04-02 |
JP7103125B2 true JP7103125B2 (ja) | 2022-07-20 |
Family
ID=69995214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018182601A Active JP7103125B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | 樹脂フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7103125B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005008779A (ja) | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Nippon Zeon Co Ltd | 脂環式構造含有重合体樹脂組成物 |
WO2016152381A1 (ja) | 2015-03-20 | 2016-09-29 | コニカミノルタ株式会社 | 斜め延伸フィルムの製造方法 |
WO2017094485A1 (ja) | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 日本ゼオン株式会社 | 複層フィルム、製造方法、円偏光板、反射防止フィルム及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置 |
WO2018062067A1 (ja) | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 日本ゼオン株式会社 | 樹脂フィルム、バリアフィルム及び導電性フィルム、並びに、これらの製造方法 |
-
2018
- 2018-09-27 JP JP2018182601A patent/JP7103125B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005008779A (ja) | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Nippon Zeon Co Ltd | 脂環式構造含有重合体樹脂組成物 |
WO2016152381A1 (ja) | 2015-03-20 | 2016-09-29 | コニカミノルタ株式会社 | 斜め延伸フィルムの製造方法 |
WO2017094485A1 (ja) | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 日本ゼオン株式会社 | 複層フィルム、製造方法、円偏光板、反射防止フィルム及び有機エレクトロルミネッセンス表示装置 |
WO2018062067A1 (ja) | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 日本ゼオン株式会社 | 樹脂フィルム、バリアフィルム及び導電性フィルム、並びに、これらの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020049839A (ja) | 2020-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6969565B2 (ja) | 樹脂フィルム及び導電性フィルム、並びにそれらの製造方法 | |
CN113454501B (zh) | 树脂膜的制造方法、以及相位差膜及其制造方法 | |
JP7103125B2 (ja) | 樹脂フィルムの製造方法 | |
JP6922933B2 (ja) | 光学フィルム、製造方法、及び多層フィルム | |
JP2021053888A (ja) | 樹脂フィルムの製造方法、及び、樹脂フィルム | |
WO2021020023A1 (ja) | 位相差フィルム及びその製造方法 | |
WO2016002665A1 (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
WO2021039934A1 (ja) | 位相差フィルム及びその製造方法 | |
WO2021107108A1 (ja) | 位相差フィルム及びその製造方法 | |
WO2022145152A1 (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
WO2022145174A1 (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
WO2021153695A1 (ja) | 位相差フィルムの製造方法 | |
WO2022163416A1 (ja) | 光学フィルム及びその製造方法、並びに偏光フィルム | |
WO2020137305A1 (ja) | 光学フィルム | |
JP2022103573A (ja) | 光学フィルム及びその製造方法、並びに延伸フィルムの製造方法 | |
JP2024049134A (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP2022104366A (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
JP2022103558A (ja) | 多層フィルム及びその製造方法、並びに光学フィルム及びその製造方法 | |
JP2022103719A (ja) | 光学フィルム、その製造方法及び用途 | |
JP2022116820A (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
WO2022145171A1 (ja) | 多層フィルム、光学フィルム及び製造方法 | |
JP2022116871A (ja) | 光学フィルム及びその製造方法 | |
JP2022038918A (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
KR20140105094A (ko) | 자외선 차단 기능이 우수한 광학 필름 및 이를 포함하는 편광판 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220412 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220620 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7103125 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |