JP7102948B2 - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)によって構成されるMOS構造の半導体素子を有するSiC半導体装置およびその製造方法に関するものである。
パワーデバイスとして、SiCを用いたMOSFETが開発されている。SiC-MOSFETは、構造上、PNダイオードを寄生的に備えたものとなる。例えば、SiC-MOSFETは、n型基板の上にn型ドリフト層とp型ベース領域およびn型ソース領域が順に形成された構造とされ、n型ドリフト層とp型ベース領域とのPN接合によって、寄生PNダイオードが構成される。したがって、SiC-MOSFETがインバータに適用された場合に、その寄生PNダイオードを還流ダイオードとして用いることで還流ダイオードを別途備えなくても良くなるため、部品点数削減が期待される(以下、この寄生PNダイオードを寄生FWDという)。
ここで、寄生FWDがダイオード動作させられた場合、p型ベース領域側からn型ドリフト層中に拡散した少数キャリアとなる正孔とn型ドリフト層中の電子が再結合する。このときの再結合エネルギーによって、エピタキシャル膜で構成されたn型ドリフト層中の基底面転位(以下、BPDという)が拡大してシングルショックレースタッキングフォルト(以下、SSSFという)という積層欠陥になる。BPDは線状欠陥であるために、半導体装置のセル領域内における占有面積が狭く、素子動作に及ぼす影響が殆ど無いが、SSSFになると、積層欠陥となるためにセル領域内における占有面積が広くなり、素子動作に及ぼす影響が大きくなる。特に、寄生FWDに対して非常に大きな電流、具体的には300A/cm以上の大電流が流れると、正孔がn型ドリフト層の下方に位置するn型基板などに到達してしまう。n型基板ではn型ドリフト層よりも大幅に欠陥密度が大きくなっていることから、尚更に積層欠陥の占有面積が広くなって、素子動作に及ぼす影響が大きくなるという報告もなされている。
このような再結合エネルギーによる素子動作に及ぼす影響を低減するには、pnダイオードを駆動させた際の再結合電流が基板に到達しない設計が必要となる。これを実現する構造として、非特許文献1に、n型ドリフト層とn型基板との間に、キャリアライフタイムを短くする為、n型ドリフト層よりもn型不純物濃度が高い1×1018cm-3以上の濃度とされた再結合促進層を形成する構造が提案されている。このように、不純物濃度が高い再結合促進層を備えることで、キャリアライフタイムが短い高濃度層での再結合を促進することが出来、少数キャリアが基板に到達しにくくなる為、転位から面欠陥への拡張を抑制することが可能となる。
また、10kV程度の超高耐圧IGBTを作製する際ライフタイムを伸ばす必要がある。このため、非特許文献2では、タイムキラーとなるかを同定する為に、電子線照射を行ってC空孔を人為的に作製するといった検討を行っている。本文献中では、C空孔による点欠陥由来のZ1/2センターがライフタイムキラーとなり、照射量に応じてライフタイムをコントロールすることが可能であることが示されている。
T.Tawara, et.al. Materials Science Forum ,Vols 897(2016),p419-422 Katsunori Danno, et. al. Appl. Phys. Lett. 90, 202109 (2007)
しかしながら、再結合促進層を備えることでキャリアが再結合し易くなるようにできるものの、n型ドリフト層よりもn型不純物濃度が高い層を備えた構造になる。すなわち、エピタキシャル膜の膜厚の増加によるコスト増や、エピタキシャル膜の濃度・膜厚における測定上の課題によるウェハの保証が難しいといった課題があり、デバイス製造上で問題となる。また、不純物密度の大きな層はDSSF(ダブルショックレースタッキングフォルトの略)が1000℃程度のアニールで拡張するといった報告もあり、特性劣化を発生させる可能性も残る。
本発明は上記点に鑑みて、製造上安定的にSSSFによる素子動作に及ぼす影響を抑制することが可能なMOS構造の半導体素子を有するSiC半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1または2に記載の発明では、炭化珪素で構成された第1または第2導電型の基板(1)と、基板の上に形成され、基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の半導体からなるドリフト層(2)と、ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、ベース領域の上に形成され、ドリフト層よりも第1導電型不純物濃度が高くされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、ドリフト層とソース領域との間におけるベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(7)と、ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極(8)と、ゲート電極およびゲート絶縁膜を覆うと共にコンタクトホール(10a)が形成された層間絶縁膜(10)と、コンタクトホールを通じて、ソース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)と、を含む半導体素子を有している。そして、このような構成において、ドリフト層は、第1導電型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下で、かつ、キャリアのライフタイムが1μsec以下となっている。そして、ドリフト層にはZ 1/2 センター(2a)が導入されており、Z 1/2 センターの密度は、ドリフト層のうち基板との境界部においてピークを持っている。
このように、ドリフト層の全域において第1導電型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下となるようにしつつ、ドリフト層中に点欠陥を形成してキャリアのライフタイムが1μsec以下となるようにしている。これにより、縦型MOSFETをインバータ回路に適用する際に、ターンオフ時に寄生FWDに大電流が流れても、キャリアが基板まで到達することを抑制することが可能となる。したがって、基板内のBPDがSSSFに拡大することを抑制することができ、SSSFに起因する素子動作に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2Aに続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2Bに続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2Cに続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図2Dに続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態にかかる半導体装置は、図1に示すように、MOS構造の半導体素子として縦型MOSFETが形成されたものである。縦型MOSFETは、半導体装置のうちのセル領域に形成されており、そのセル領域を囲むように外周耐圧構造が形成されることで半導体装置が構成されているが、ここでは縦型MOSFETのみ図示してある。なお、以下の説明では、図1の左右方向を幅方向とし、上下方向を厚み方向もしくは深さ方向として説明を行う。
半導体装置には、SiCからなるn型基板1が半導体基板として用いられている。本実施形態の場合、図1の紙面法線方向がオフ方向と一致させられている。n型基板1としては、表面が(0001)Si面とされていて、所定のオフ角を有したオフ基板が用いられており、例えばオフ方向が<11-20>とされている。n型基板1のn型不純物濃度は、例えば1.0×1019/cmとされている。
型基板1の主表面上には、SiCからなるn型ドリフト層2、p型ベース領域3およびn型ソース領域4が順にエピタキシャル成長などによって形成されている。
型ドリフト層2は、n型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下、好ましくは2.0×1016/cm以下、例えば1.0×1016/cmとされ、厚さが5~50、好ましくは5~15μm、例えば10μmとされている。n型ドリフト層2には、例えばC空孔に由来するZ1/2センター2aが導入されている。n型ドリフト層2中におけるZ1/2センター2aの密度は、2×1013cm-3以上、例えば1×1014cm-3以上としてある。このZ1/2センター2aがライフタイムキラーとして機能することで、キャリアのライフタイムが1μsec以下、好ましくは0.1μsec以下とされ、0.05μsec以下とされるようにするとより好ましい。特にSSSFが形成されることを抑制したいn型基板1とn型ドリフト層2との境界部に重なるようにZ1/2センター2aが密度のピークを持つようなプロファイルとなるようにすると好ましい。その場合、n型ドリフト層2のうちのn型基板1側のライフタイムが1μsec以下、例えば0.1μsec以下とされるようにすると好ましい。
ここで、Z1/2センター2aの密度については、例えばDLTS法などによって測定可能であり、ここでは単位体積1cm当たりに存在するZ1/2センター2aの数で表してある。
また、キャリアライフタイムについては、例えばμ-PCD(Microwave Photo Conductivity Decay)法などによって測定することができる。μ-PCD法は、マイクロ波の反射率の時間変化からライフタイムを非接触・非破壊で測定する方法であり、ライフタイムの測定方法として一般的なものである。例えば、波長349nmのYLF-3HG、波長266nmのYAG-4HGなどのレーザを用いてμ-PCD法による測定を行うことができる。また、μ-PCD法に限らず、例えば時間分解フォトルミネッセンス(TRPL)法等の他の手法によってキャリアライフタイムを測定することもできる。
なお、n型ドリフト層2とn型基板1との境界位置には、必要に応じてn型ドリフト層2よりも高濃度とされたバッファ層2bが形成してあっても良い。バッファ層2bについては、例えば1μmの厚さとすることができ、n型ドリフト層2と同様に、エピタキシャル成長によって形成することができる。
p型ベース領域3は、チャネル領域が形成される部分で、p型不純物濃度が例えば2.0×1017/cm程度とされ、厚みが0.5~2μmで構成されている。また、本実施形態の場合、p型ベース領域3のうちの表層部はp型不純物濃度が高くされたコンタクト領域とされている。
型ソース領域4は、n型ドリフト層2よりも高不純物濃度とされ、表層部におけるn型不純物濃度が例えば2.5×1018~2.0×1019/cm、厚さ0.5~2μm程度で構成されている。
また、n型ドリフト層2の表層部、つまりp型ベース領域3の下方には、p型ディープ層5が形成されている。p型ディープ層5は、p型ベース領域3よりもp型不純物濃度が高くされており、複数本が等間隔に配置され、互いに交点なく離れて配置されることで、上面レイアウトがストライプ状とされている。例えば、各p型ディープ層5は、p型不純物濃度が1.0×1017~1.0×1019/cm、幅0.7μmとされている。また、各p型ディープ層5は、深さが0.4μm以上の深さとされ、後述するトレンチゲート構造よりも深い位置まで形成されることで、トレンチゲート構造への電界の入り込みを抑制する。
なお、本実施形態では、p型ディープ層5をn型ドリフト層2の表層部にのみ形成した構造としたが、n型ソース領域4やp型ベース領域3を貫通してn型ドリフト層2に達するように形成しても良い。例えば、n型ソース領域4の表面からトレンチを形成し、このトレンチ内を埋め込むようにp型ディープ層5を形成することもできる。
また、p型ベース領域3およびn型ソース領域4を貫通してn型ドリフト層2に達するように、例えば幅が0.8μm、深さがp型ベース領域3とn型ソース領域4の合計膜厚よりも0.2~0.4μm深くされたゲートトレンチ6が形成されている。このゲートトレンチ6の側面と接するように上述したp型ベース領域3およびn型ソース領域4が配置されている。ゲートトレンチ6は、図1の紙面左右方向を幅方向、紙面法線方向を長手方向、紙面上下方向を深さ方向とするライン状のレイアウトで形成されている。また、図1には1本しか示していないが、ゲートトレンチ6は、複数本が紙面左右方向に等間隔に配置され、それぞれp型ディープ層5の間に挟まれるように配置されていてストライプ状とされている。
p型ベース領域3のうちゲートトレンチ6の側面に位置している部分は、縦型MOSFETの作動時にn型ソース領域4とn型ドリフト層2との間を繋ぐチャネル領域とされる。このチャネル領域を含むゲートトレンチ6の内壁面に、ゲート絶縁膜7が形成されている。そして、ゲート絶縁膜7の表面にはドープドポリシリコンで構成されたゲート電極8が形成されており、これらゲート絶縁膜7およびゲート電極8によってゲートトレンチ6内が埋め込まれている。このようにして、トレンチゲート構造が構成されている。
ゲート絶縁膜7およびゲート電極8の表面上には、層間絶縁膜10が形成されている。層間絶縁膜10にはコンタクトホール10aが形成されており、コンタクトホール10aを通じてn型ソース領域4およびp型ベース領域3のコンタクト領域が露出させられている。
さらに、層間絶縁膜10の上にはソース電極11や図示しないゲート配線層などが形成されている。ソース電極11は、コンタクトホール10aを通じて、n型ソース領域4およびp型ベース領域3のコンタクト領域と接触させられている。ゲート配線層は、図1とは別断面において、ゲート電極8と接触させられている。
ソース電極11やゲート配線層は、複数の金属、例えばNi/Al等にて構成されている。そして、複数の金属のうち少なくともn型SiC、具体的にはn型ソース領域4と接触する部分はn型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。また、複数の金属のうち少なくともp型SiC、具体的にはp型ディープ層5と接触する部分はp型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。なお、ソース電極11やゲート配線層は、層間絶縁膜10上において互いに分離されて配置されることで電気的に絶縁されている。
さらに、n型基板1の裏面側にはn型基板1と電気的に接続されたドレイン電極12が形成されている。このような構造により、nチャネルタイプの反転型のトレンチゲート構造の縦型MOSFETが構成されている。このような縦型MOSFETが複数セル配置されることでセル領域が構成されている。そして、このような縦型MOSFETが形成されたセル領域を囲むように図示しないガードリングなどによる外周耐圧構造が構成されることで半導体装置が構成されている。
このように構成された縦型MOSFETを有する半導体装置は、例えば、ソース電圧Vsを0V、ドレイン電圧Vdを1~1.5Vとした状態で、ゲート電極8に対して20Vのゲート電圧Vgを印加することで動作させられる。すなわち、縦型MOSFETは、ゲート電圧Vgが印加されることにより、ゲートトレンチ6に接する部分のp型ベース領域3にチャネル領域を形成し、ドレイン-ソース間に電流を流すという動作を行う。そして、このような半導体装置における縦型MOSFETを上アームと下アームそれぞれに配置したインバータ回路等に適用すると、n型ドリフト層2とp型ベース領域3とによるPN接合によって構成される寄生FWDが還流ダイオードとして働く。
インバータ回路等は、直流電源を用いつつ交流モータ等の負荷に対して交流電流を供給する際に用いられる。例えば、インバータ回路等は、直流電源に対して上アームと下アームを直列接続したブリッジ回路を複数個並列接続し、各ブリッジ回路の上アームと下アームを交互に繰り返しオンオフさせることで、負荷に対して交流電流を供給する。
具体的には、インバータ回路等の各ブリッジ回路では、上アームの縦型MOSFETをオン、下アームの縦型MOSFETをオフすることで負荷に対して電流供給を行う。その後、上アームの縦型MOSFETをオフ、下アームの縦型MOSFETをオンして電流供給を停止する。
このとき、例えば上アームの縦型MOSFETをオンからオフに切り替えるときの動作は、次のようになる。
まず、上アームの縦型MOSFETをオンしている際には、順バイアスで定常に通電している状態となるため、ドレイン側からn型基板1を介してn型ドリフト層2内に電子が供給され、ソース側からp型ベース領域3に正孔が供給された状態となっている。さらに、順バイアスに基づく電界によって電子と正孔が移動し、n型ドリフト層2内やp型ベース領域3内にキャリアが満たされている状態になる。
次に、この状態から、上アームの縦型MOSFETをオフに切り替えると、逆バイアスが与えられるため、各キャリアが順バイアス時に移動していた方向とは逆方向に逆流させられる。このため、上アームの縦型MOSFETにおいては、このターンオフ期間中に寄生FWDに逆方向の電流が流れることになる。
このとき、寄生FWDに大電流が流れる際に、キャリアのライフタイムが長いと、正孔がn型基板1まで到達してしまう。そして、n型基板1ではn型ドリフト層2よりも大幅に欠陥密度が大きくなっていることから、尚更に積層欠陥の占有面積が広くなって、素子動作に及ぼす影響が大きくなるという問題を生じさせる。
具体的には、n型ドリフト層2内では、線状欠陥であるBPDがオフ方向に沿って複数存在しているが、欠陥密度が例えば1個/cm程度とあまり多くなく、また拡大してSSSFになっても、BPDを一辺とした三角形状に拡大するだけである。このため、SSSFの占有面積はあまり広くなく、素子動作に及ぼす影響もあまり大きくない。ところが、n型基板1内では、欠陥密度が例えば1000個/cmとn型ドリフト層2よりも非常に多いため、BPDが拡大してSSSFになったときにその数が多くなる。また、BPDが欠陥としてのバーガーズベクトルを有しているものの方向性が一貫していないため、形成されるSSSFはBPDを一辺とした三角形状ではなく、例えば台形状になって面積が大きくなる。このため、尚更にセル実効面積が少なくなり、素子動作に及ぼす影響が非常に大きくなる。したがって、基板に少数キャリアである正孔を到達させない事が重要になる。
これに対して、本実施形態の半導体装置では、n型ドリフト層2に例えばC空孔に由来する点欠陥によるZ1/2センター2aを導入している。このZ1/2センター2aがキャリアのライフタイムキラーとして機能することで、キャリアのライフタイムを短くすること、具体的には0.1μsec以下、好ましくは0.05μsec以下とすることが可能となる。
n型SiCでは、フェルミ準位よりも深い位置に準位であるZ1/2センター2aが形成されることにより、そこに電子がトラップされ易くなる。このため、正孔とトラップされた電子との再結合確率が上がり、よりキャリアの再結合が促進されて、キャリアのライフタイムが短くなるようにできる。したがって、ターンオフ時に寄生FWDに大電流が流れても、正孔がn型基板1まで到達することを抑制することが可能となる。これにより、n型基板1内のBPDがSSSFに拡大することを抑制することができ、SSSFに起因する素子動作に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
また、従来は、n型基板とn型ドリフト層との間に、n型ドリフト層よりもn型不純物濃度が高くされた再結合促進層を備えることでキャリアライフタイムが短くなるようにしているが、本実施形態の構造によれば、その再結合促進層を備えなくても良くなる。このため、再結合促進層をなくせる分、製造上安定的に、半導体装置の製造コストを削減することが可能になるとともに、その分のオン抵抗低減を図ることも可能になる。
さらに、キャリアライフタイムを短くできることから、ターンオフ時のサージを抑制ですることもでき、リカバリ損失の低減も可能になるという効果が得られる。
次に、本実施形態にかかる縦型MOSFETを備えた半導体装置の製造方法について、図2A~図2Eを参照して説明する。
〔図2Aに示す工程〕
まず、半導体基板として、ウェハ状のn型基板1を用意する。そして、CVD(chemical vapor deposition)装置などを用いて、このn型基板1の主表面上にSiCからなるn型ドリフト層2を形成する。このとき、濃度差による格子不整合を防ぐために必要に応じて、n型ドリフト層2を形成する前にn型基板1の主表面上にn型ドリフト層2よりも高濃度としたバッファ層2bを形成しても良い。そして、図示しないが、p型ディープ層5の形成予定領域が開口するマスクを配置したのち、p型不純物をイオン注入することで、p型ディープ層5を形成する。
その後、マスクを除去してから、p型ディープ層5を形成したn型ドリフト層2の上に、p型ベース領域3およびn型ソース領域4を形成する。例えば、p型ベース領域3をエピタキシャル成長させたのち、n型不純物をイオン注入することでn型ソース領域4を形成する。または、p型ベース領域3およびn型ソース領域4をエピタキシャル成長させたのち、p型不純物をイオン注入することでp型ベース領域3のコンタクト領域を形成する。これらの工程を行うことで、p型ベース領域3およびn型ソース領域4を形成できる。
〔図2Bに示す工程〕
次に、p型ベース領域3およびn型ソース領域4の上からHeイオンを照射したのちアニール処理を行うことにより、例えばC空孔に由来するZ1/2センター2aを導入する。このとき、n型ドリフト層2内にZ1/2センター2aが導入されるようにしている。特に、SSSFが形成されることを抑制したいn型基板1とn型ドリフト層2との境界部にZ1/2センター2aの密度のピークを持つようなプロファイルとなるようにすると好ましい。このときのZ1/2センター2aの密度については、Heイオンの照射量や照射エネルギーの制御に基づいて調整することができる。また、Heイオンの照射によってZ1/2センター2aを形成する場合、照射箇所や照射エネルギーの調整によって、局所的にZ1/2センター2aを形成することもできる。
〔図2Cに示す工程〕
次に、p型ベース領域3およびn型ソース領域4の表面に図示しないマスクを配置し、マスクのうちのトレンチゲート構造の形成予定領域を開口させる。そして、マスクを用いてRIE(Reactive Ion Etching)などの異方性エッチングを行うことにより、ゲートトレンチ6を形成する。例えば、ゲートトレンチ6の深さをp型ベース領域3とn型ソース領域4の合計膜厚よりも0.2~0.4μm深くするという設定としてエッチングを行う。これにより、p型ベース領域3の底部からのゲートトレンチ6の突き出し量が0.2~0.4μmとなるようにしている。
〔図2Dに示す工程〕
マスクを除去した後、例えば熱酸化を行うことによって、ゲート絶縁膜7を形成し、ゲート絶縁膜7によってゲートトレンチ6の内壁面上およびn型ソース領域4の表面上を覆う。そして、例えばn型不純物がドープされたポリシリコンをデポジションした後、これをエッチバックし、少なくともゲートトレンチ6内にポリシリコンを残すことでゲート電極8を形成する。
〔図2Eに示す工程〕
CVD装置などを用いて、ゲート絶縁膜7やゲート電極8の表面上に層間絶縁膜10を成膜したのち、層間絶縁膜10と共にゲート絶縁膜7をパターニングして不要部分を除去することで、コンタクトホール10aを形成する。これにより、コンタクトホール10aを通じて、p型ベース領域3およびn型ソース領域4の表面を露出させることが可能となる。
この後の工程については図示しないが、層間絶縁膜10の表面上に例えば複数の金属の積層構造により構成される電極材料を形成する。そして、電極材料をパターニングすることで、ソース電極11を形成する。さらに、n型基板1の裏面側にドレイン電極12を形成するなどの工程を行うことで、図1に示した本実施形態にかかる縦型MOSFETを有する半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態の半導体装置では、n型ドリフト層2においてn型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下、好ましくは2.0×1016/cm以下となるようにしている。また、n型ドリフト層2中に電子線照射等によりZ1/2センター2aを生成してキャリアのライフタイムが1μsec以下、好ましくは0.1μsec以下となるようにしている。これにより、縦型MOSFETをインバータ回路に適用する際に、ターンオフ時に寄生FWDに大電流が流れても、正孔がn型基板1まで到達することを抑制することが可能となる。したがって、n型基板1内のBPDがSSSFに拡大することを抑制することができ、SSSFに起因する素子動作に及ぼす影響を抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態では、Heイオンの照射をn型ソース領域4の形成後、トレンチゲート構造の形成前に行うようにしたが、照射タイミングについては制限はなく、製造工程中のどの段階で行っても良い。
例えば、n型基板1の主表面上にn型ドリフト層2を形成した段階で、Heイオンの照射を行ったり、アニール処理を行っても良い。なお、n型ドリフト層2のエピタキシャル成長条件については任意である。例えば、CVD法の場合、1550~1650℃の温度下で、原料ガスとなるシランとプロパンに加えて水素のキャリアガスと窒素などのn型不純物のドーパントガスを導入してn型ドリフト層2を形成する。このとき、例えば、シランの流量を210sccm、プロパンの流量を70sccm、水素の流量を98slm、窒素の流量を15sccmとし、雰囲気圧力を1.33×10~6.67×10Pa(=1~500Torr)としている。このような成長条件とすると、n型ドリフト層2の表面をできるだけ平坦面とすることが可能となる。このため、この後の工程において、イオン注入や少数キャリアのライフタイムを低下させるための処理を行った後でも表面粗度Raを平坦面に近づけることが可能となる。実験によれば、n型ドリフト層2の表面粗度Raを0.1nm以上1nm以下の範囲に収めることができていた。なお、このようにして、n型基板1の主表面上にn型ドリフト層2を形成したものをいわゆるエピ基板として用いることもできる。その場合、上記のような成長条件とすれば、表面粗度Raを低くしたエピ基板とすることができるため、より好ましい。
また、Heイオンの照射をp型ベース領域3やn型ソース領域4側から行うようにしたが、n型基板1側から照射するようにしてもよい。このように、ゲート絶縁膜7の形成後にHeイオンの照射を行う場合には、ゲート絶縁膜7にダメージが加えられることがあるため、n型基板1側からHeイオンの照射を行うようにすると有効である。
また、Heイオンの照射を行った後のアニール処理の温度を1000℃程度とすることで、C空孔が形成される際に格子位置から排出されたCをSiC結晶の外部に放出させられ、n型ドリフト層2や各不純物層などの結晶性を向上させることができる。しかしながら、1000℃程度の温度でのアニールを行うと、ゲート絶縁膜7が損傷して絶縁性を担保できなくなることがある。このため、アニール処理を1000℃以上で行うような場合には、ゲート絶縁膜7の形成前にアニール処理を行うようにするのが好ましい。勿論、アニール処理を1000℃以下で行う場合には、ゲート絶縁膜7の形成後にHeイオンの照射を行っても構わない。
逆に、ゲート絶縁膜7を熱酸化膜で構成する場合、熱酸化温度が高いために、排出されたCが格子位置に再配置されて、C空孔が埋まってしまう可能性がある。このため、ゲート絶縁膜7を熱酸化膜で構成する場合には、Heイオンの照射をゲート絶縁膜7の形成後に行うと好ましく、さらにゲート絶縁膜7へのダメージを抑制するためにn型基板1側からHeイオンの照射を行うとより好ましい。
なお、ゲート絶縁膜7をデポジションによって形成する場合には、熱酸化と比較して低温で成膜可能であるため、その場合には、Heイオンの照射をゲート絶縁膜7の形成前に行っても、C空孔が埋まってしまわないようにできる。
また、Heイオンの照射に基づいてZ1/2センター2aを導入するようにしているが、他の手法を採用することもできる。具体的には、p型もしくはn型不純物となるボロン(B)イオンとリン(P)イオンのいずれか一方もしくは両方を注入することによって、Z1/2センター2aが形成されるようにしても良い。この場合、n型ドリフト層2の元々のn型不純物濃度を加味し、注入されるイオンのドーズ量コントロールに基づいて、所望のキャリア濃度となるように調整することができる。なお、ドーズ量コントロールについては、二次イオン質量(SIMS)分析により分析可能である。
さらに、電子線照射によってZ1/2センター2aを導入することもできる。電子線照射を用いる場合には、n型基板1側から照射するようにすることができる。
また、上記各実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型としたnチャネルタイプの縦型MOSFETを例に挙げて説明したが、各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプの縦型MOSFETとしても良い。また、上記説明では、MOS構造を有する半導体素子として縦型MOSFETを例に挙げて説明したが、同様のMOS構造を有するIGBTに対しても本発明を適用することができる。nチャネルタイプのIGBTの場合、上記各実施形態に対してn型基板1の導電型をn型からp型に変更するだけであり、その他の構造や製造方法に関しては上記各実施形態と同様である。さらに、トレンチゲート型のMOS構造に限らず、プレーナ型のMOS構造の半導体素子であっても良い。すなわち、n型ドリフト層2とn型ソース領域4との間におけるp型ベース領域3の表面にゲート絶縁膜7が形成され、このゲート絶縁膜7の上にゲート電極8が配置された構造であれば、トレンチゲート型であってもプレーナ型であっても良い。
なお、結晶の方位を示す場合、本来ならば所望の数字の上にバー(-)を付すべきであるが、電子出願に基づく表現上の制限が存在するため、本明細書においては、所望の数字の前にバーを付すものとする。
2 n型ドリフト層
2a Z1/2センター
3 p型ベース領域
4 n型ソース領域
5 p型ディープ層
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
10 層間絶縁膜
11 ソース電極

Claims (7)

  1. MOS構造の半導体素子を有する炭化珪素半導体装置であって、
    炭化珪素で構成された第1または第2導電型の基板(1)と、
    前記基板の上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の半導体からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、
    前記ベース領域の上に形成され、前記ドリフト層よりも第1導電型不純物濃度が高くされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、
    前記ドリフト層と前記ソース領域との間における前記ベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(7)と、
    前記ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極(8)と、
    前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜を覆うと共にコンタクトホール(10a)が形成された層間絶縁膜(10)と、
    前記コンタクトホールを通じて、前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、
    前記基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)と、を含む前記半導体素子を有し、
    前記ドリフト層は、第1導電型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下で、かつ、キャリアのライフタイムが1μsec以下であり、
    前記ドリフト層にはZ 1/2 センター(2a)が導入されており、該Z 1/2 センターの密度が2×10 13 cm -3 以上であると共に、該Z 1/2 センターの密度は、前記ドリフト層のうち前記基板との境界部においてピークを持っている炭化珪素半導体装置。
  2. MOS構造の半導体素子を有する炭化珪素半導体装置であって、
    炭化珪素で構成された第1または第2導電型の基板(1)と、
    前記基板の上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の半導体からなるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、
    前記ベース領域の上に形成され、前記ドリフト層よりも第1導電型不純物濃度が高くされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、
    前記ドリフト層と前記ソース領域との間における前記ベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(7)と、
    前記ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極(8)と、
    前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜を覆うと共にコンタクトホール(10a)が形成された層間絶縁膜(10)と、
    前記コンタクトホールを通じて、前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、
    前記基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)と、を含む前記半導体素子を有し、
    前記ドリフト層は、第1導電型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下で、かつ、キャリアのライフタイムが1μsec以下であり、
    前記ドリフト層にはZ 1/2 センター(2a)が導入されており、該Z 1/2 センターの密度が1×10 13 cm -4 以上であると共に、該Z 1/2 センターの密度は、前記ドリフト層のうち前記基板との境界部においてピークを持っている炭化珪素半導体装置。
  3. 前記基板のライフタイムが0.05μsec以下である請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置。
  4. 前記ドリフト層は、第1導電型不純物濃度が2×1016cm-3以下で、かつ、キャリアのライフタイムが0.1μsec以下である請求項1ないし3のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  5. 前記半導体素子は、
    前記ソース領域の表面から前記ベース領域よりも深く形成されたゲートトレンチ(6)内に、該ゲートトレンチの内壁面を覆うように前記ゲート絶縁膜(7)が配置されていると共に、前記ゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極が配置されることでトレンチゲート構造が構成されたトレンチゲート型のMOS構造とされている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  6. 炭化珪素で構成された第1または第2導電型の基板(1)と、
    前記基板の上に形成され、前記基板よりも低不純物濃度とされた第1導電型の半導体からなり、第1導電型不純物濃度が1.0×1015/cm以上かつ5×1016/cm以下で構成されるドリフト層(2)と、
    前記ドリフト層の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、
    前記ベース領域の上に形成され、前記ドリフト層よりも第1導電型不純物濃度が高くされた第1導電型の炭化珪素からなるソース領域(4)と、
    前記ドリフト層と前記ソース領域との間における前記ベース領域の表面に形成されたゲート絶縁膜(7)と、
    前記ゲート絶縁膜の上に配置されたゲート電極(8)と、
    前記ゲート電極および前記ゲート絶縁膜を覆うと共にコンタクトホール(10a)が形成された層間絶縁膜(10)と、
    前記コンタクトホールを通じて、前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極(11)と、
    前記基板の裏面側に形成されたドレイン電極(12)と、を含むMOS構造の半導体素子を有する炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記ドリフト層におけるキャリアのライフタイムが1μsec以下となるように、前記ドリフト層に対してZ1/2センター(2a)を導入することでライフタイムコントロールを行うこと、を含み、
    前記ライフタイムコントロールを行うことは、前記ドリフト層に対してボロンイオンとリンイオンのいずれか一方もしくは両方を照射することによって前記ドリフト層にZ 1/2 センター(2a)を導入し、該Z 1/2 センターの密度を2×10 13 cm -3 以上にすると共に、該Z 1/2 センターの密度が、前記ドリフト層のうち前記基板との境界部においてピークを持つようにする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  7. 前記ドリフト層の第1導電型不純物濃度を2×1016cm-3とし、キャリアのライフタイムが0.1μsec以下となるように、前記ライフタイムコントロールを行うこと、を含む請求項に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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