JP7087572B2 - 二重袋部を有する包装体、および該二重袋包装体を構成する包装材料 - Google Patents

二重袋部を有する包装体、および該二重袋包装体を構成する包装材料 Download PDF

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Description

本発明は、耐ピンホール性に優れ、包装材料が元から含有している溶出性の有機物と、殺菌・滅菌処理の際に包装材料から発生する臭気成分とが、包装体内の液体内容物に移って内容物に変味や変臭を与えてしまうことを防ぐ、耐臭味変化性に優れた、包装体、該包装体からなるBIB(Bag In Box)用液体内容物包装体、及び該包装体を構成する包装材料に関する。
包装材料において、臭気を吸着する臭気吸着剤を内包した包装材料が提案されている(特許文献1)。このような包装材料においては、合成ゼオライトや活性炭といった臭気吸着剤が、樹脂材料中に練り込まれている。
しかしながら、このような包装材料は、臭気だけでなく、大気中の湿気をも吸着し、且つ、一度吸着した臭気を、脱離させてしまうという問題があるため、十分な臭気吸着効果が得られていない。
無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなる臭気吸着剤を含有した包装材料も知られているが(特許文献2)、主な吸着対象物は特定の官能基を有する臭気成分を吸着するのみであって、樹脂材料を選定しない状況では、官能基を有さない有機物の発生量を抑制できず、臭気成分を十分に吸着し得るものではない。
更に、液体内容物を充填したBIB液体内容物用包装袋充填物は、輸送中の擦れ等によって包装体にピンホールを生じて内容物の漏洩等を生じ易く、ピンホール発生を防ぐために丈夫な基材フィルムまたは分厚い基材フィルムを含む包装材料が用いられて来たが、包装材料が硬くなったりコストが上昇したりする傾向にあり、使い勝手とのバランスを採ることが困難であった。
特許第2538487号公報 特開2014-233408公報
本発明は、上述の問題を解決し、製造適正に優れ、包装材料が元から含有している溶出性の有機物と、UV照射、ホットパック、ボイル、γ線照射、EB照射等の殺菌・滅菌処理の際に、包装体を構成する樹脂の分解等により発生する臭気に対して高い吸着効果を発揮して消臭し、且つ、一度吸着した臭気を脱離し難く効率的に臭気吸着を行うことが可能であるため臭気吸着能が低下せず、長期にわたって高い吸着効果を発揮して、液体内容物への耐臭味変化性に優れ、更には、輸送中の擦れ等に対する耐ピンホール性に優れ、液体内容物の耐漏洩性に優れた包装体、該包装体からなるBIB用液体内容物包装体、及び該包装体を構成する包装材料を提供することを課題とする。
本発明者らは、種々検討の結果、少なくとも外層フィルムと内層フィルムとからなる二重袋部を有し、前記外層フィルムと前記内層フィルムは、相互に部分的にのみ接着されており、前記外層フィルムと前記内層フィルムのそれぞれは、低溶出性ポリエチレンを含有するシーラント層を含み、前記内層フィルムのシーラント層は臭気吸着層を含み、前記臭
気吸着層は、低溶出性ポリエチレンと臭気吸着体としての特定の疎水性ゼオライトとを含有する包装体が、上記の目的を達成することを見出した。
本発明は、以下の点を特徴とする。
1.少なくとも外層フィルムと内層フィルムとからなる二重袋部を有する包装体であって、
前記外層フィルムと前記内層フィルムは、相互に部分的にのみ接着されており、
前記外層フィルムと前記内層フィルムのそれぞれは、低溶出性ポリエチレンを含有するシーラント層を含み、
前記内層フィルムの前記シーラント層は、臭気吸着層を含み、
前記臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンと臭気吸着体とを含有し、
前記臭気吸着体は、疎水性ゼオライトを含むものであり、
前記疎水性ゼオライトは、SiO2/Al23モル比が30/1~8000/1であり、
前記内層フィルムの前記シーラント層中の前記疎水性ゼオライトの含有量は、0.1質量%以上、13質量%以下である、包装体。
2.前記臭気吸着体が、さらに、化学吸着剤担持無機多孔体を含み、
前記内層フィルムの前記シーラント層中の前記化学吸着剤担持無機多孔体の含有量は、0.1質量%以上、10質量%以下である、上記1に記載の、包装体。
3.前記低溶出性ポリエチレンの密度は、0.90g/cm3以上、0.94g/cm3以下である、上記1または2に記載の、包装体。
4.前記低溶出性ポリエチレンが、LLDPEである、上記1~3の何れかに記載の、包装体。
5.前記低溶出性ポリエチレンが、C4-LLDPE、C6-LLDPE、C8-LLDPEなる群から選ばれる1種または2種以上である、上記1~4の何れかに記載の、包装体。
6.前記低溶出性ポリエチレンは、前記低溶出性ポリエチレンのみから作製された50μm厚のフィルムの、23℃における5000回のゲルボフレックス後のピンホール発生個数が、0個、または、1個以上、160個以下である、上記1~5の何れかに記載の、包装体。
7.前記低溶出性ポリエチレンは、前記低溶出性ポリエチレンのみから作製されたフィルムに含まれる溶出性TOCの濃度が、1.5ppm以上、250ppm以下である、上記1~6の何れかに記載の、包装体。
8.前記疎水性ゼオライトは、予め、熱可塑性樹脂と、疎水性ゼオライト/熱可塑性樹脂の質量比が、0.5/99.5~40/60の割合で溶融混練されている、上記1~7の何れかに記載の、包装体。
9.前記化学吸着剤担持無機多孔体は、予め、熱可塑性樹脂と、化学吸着剤担持無機多孔体/熱可塑性樹脂、0.5/99.5~40/60の割合で溶融混練されている、上記2~8の何れかに記載の、包装体。
10.前記熱可塑性樹脂のメルトフローレートは、0.2~10.0g/10分である、上記8または9に記載の、包装体。
11.前記化学吸着剤担持無機多孔体を構成する化学吸着剤が、アルデヒド類、ケトン類、及びカルボン酸類なる群から選択される1種または2種以上との反応性がある官能基を有する、上記2~10の何れかに記載の、包装体。
12.前記化学吸着剤担持無機多孔体を構成する化学吸着剤が、アミノ基を有する、上記2~11の何れかに記載の、包装体。
13.前記内層フィルムは、前記臭気吸着層の、片面または両面に、非臭気吸着層を含み、
前記非臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンを含み、前記臭気吸着体を含まない層である、
上記1~12の何れかに記載の、包装体。
14.前記外層フィルムが、更に、基材層を含む、
上記1~13の何れかに記載の、包装体。
15.上記1~14の何れかに記載の包装体からなる、BIB用液体内容物包装体。
16.上記1~14の何れかに記載の包装体を構成する、包装材料。
本発明の包装体は、特定の構成の臭気吸着層を有し、且つ特定の低溶出性ポリエチレンを含有しているため、包装材料が元から含有している溶出性の有機物や臭気が低減され、UV照射、γ線照射、EB照射、ホットパック、ボイル、等の殺菌・滅菌処理の際に積層体を構成する樹脂の分解等により発生する臭気を長期にわたり効率的に吸着する効果を有する。
これらの効果によって、本発明の包装体を用いて液体内容物包装体を作製した場合に、充填された液体内容物中に溶出する有機物の量を低減し、臭味変化を抑制することができる。
したがって、本発明の包装体は、殺菌・滅菌処理に付される、液体の食品や医薬品、医療品の包装袋として好適である。
更に、本発明の包装体の二重袋部は、相互に部分的にのみ接着された、外層フィルムと内層フィルムとからなる為、輸送時等の擦れによるピンホール発生が抑制され、液漏れ等を抑制できる。
⇒ 上記内容は問題御座いません。
本発明の包装体の一例を示す概略的俯瞰図である。 図1の包装体の断面線Aによる概略的断面図の一例である。 内層フィルムの一例を示す概略的俯瞰図である。 図3の内層フィルムの断面線Bによる概略的断面図の一例である。 内層フィルムの層構成の一例を示す断面図である。 内層フィルムの層構成の、別態様の一例を示す断面図である。 内層フィルムの層構成の、更に別態様の一例を示す断面図である。 内層フィルムの層構成の、更にまた別態様の一例を示す断面図である。 内層フィルムの層構成の、別態様の一例を示す断面図である。 化学吸着剤担持無機多孔体の臭気物質に対する吸着機構を示す図である。
本発明の包装体、BIB用液体内容物包装体および該包装体を構成する包装材料について、以下に更に詳しく説明する。具体例を示しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<包装体、BIB用液体内容物包装体>
本発明の包装体は、例えば図1に示すように、少なくとも、二重袋部と、樹脂成形品からなる内容物抽出口とから構成されている。
二重袋部は、図2に示されたように上側フィルムと下側フィルムから構成され、内容物抽出口は上側フィルムに取り付けられている。
上側フィルムと下側フィルムのそれぞれは、図3、4に示されたように、少なくとも、外層フィルムと内層フィルムとからなり、外層フィルムと内層フィルムは、相互に部分的にのみ接着されている。
外層フィルムと内層フィルムとの部分的な接着部分は、少なくとも包装体の周縁部にあることが好ましく、連続した線による格子形状であっても、不連続な線による形状であっても、点形状であってもよい。
本発明の包装体は、例えば、BIB用液体内容物包装体として用いられ、内容物抽出口にキャップをして密封した状態で内容物の充填用に供される。即ち、通常の用途に使用する場合は、密封したBIB用液体内容物包装体は段ボール箱に入れられてユーザーに供給されるが、無菌充填に使用する場合は、密封したBIB用液体内容物包装体は電子線、γ線、又はエチレンオキサイドガス等で殺菌した後、ユーザーに供給される。
本発明の包装体は、包装工程中や輸送中の振動による局所的繰り返し屈曲や、内容物抽出口の接触によって疲労破壊が進行して、BIB用液体内容物包装体として用いている場合には、液体内容物を漏洩させるピンホールを発生することがある為、特に食品・医療用品等用の包装材料は耐ピンホール性が重要である。
[包装体の作製方法]
本発明の包装体は、例えば図2に示したように、内容物抽出口を取り付けた上側フィルムのシーラント層と、下側フィルムのシーラント層とを対向するように、包装材料を折り曲げるかまたは2枚を重ね合せ、その周辺端部を例えば、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型等のヒートシール形態によりヒートシールすることにより作製することができる。
ヒートシールの方法としては、例えばバーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知方法を適用することができる。
内容物抽出口を上側フィルムに取り付ける方法としては、上側フィルムの内容物抽出口の取り付け位置に孔を開け、その孔に内容物抽出口を上側フィルムの内側から挿入して、内容物抽出口のフランジの外側に上側フィルムの内面をヒートシールして固定し、更にその内容物抽出口にキャップを被せて密封状態にする。
<内容物抽出口>
内容物抽出口は、内容物の充填及び/または取り出しを行う為の入出口であり、1個の内容物抽出口で内容物の充填と取り出しを行ってもよく、2個以上を設けて、内容物の充填と取り出しを別々の内容物抽出口で行ってもよい。
内容物抽出口の取り付け位置に特に制限は無いが、包装体の四辺近傍に取り付けられることが好ましい。
内容物抽出口は、ポリオレフィン系樹脂を含有することが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、ポリエチレン系樹脂(LDPE、MDPE、HDPE、LLDPE等)、各種エチレン共重合体、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂等が挙げられるが、これらには限定されない。
ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレートは、5g/分以上、100g/分以下であることが、成形性の観点で好ましい。
また、内容物抽出口は、加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができる。
内容物抽出口は、上記の各種原料を公知の方法で混合、混錬して樹脂組成物を調製し、該樹脂組成物を公知の方法で成型して得ることができる。
内容物抽出口に含有される樹脂としては、上記のポリオレフィン系樹脂が好ましいが、これに限定されず、悪影響を与えない範囲で種々の熱可塑性樹脂を含有することができる。
含有される熱可塑性樹脂のメルトフローレートは、5g/分以上、100g/分以下であることが、成形性の観点で好ましい。
<外層フィルムと内層フィルムの層構成>
本発明のBIB用液体内容物包装体の二重袋部を構成する上側フィルムと下側フィルムのそれぞれは、図3、4に示されたように、少なくとも、外層フィルムと内層フィルムとからなり、外層フィルムと内層フィルムは、相互に部分的にのみ接着されている。
そして、外層フィルムと内層フィルムのそれぞれは、少なくとも、低溶出性ポリエチレンを含有するシーラント層を有するフィルムである。
そして、内層フィルムのシーラント層は、臭気吸着層を含む。
内層フィルムのシーラント層は、図5に示したように臭気吸着層のみからなる層であってもよく、図6、図7に示したように、シール強度及び層間接着強度を向上させる為に、低溶出性ポリエチレンは含有するが臭気吸着体を含有しない非臭気吸着層との多層構造でもよい。
また、図8に示されるように、臭気吸着層は、主体となる低溶出性ポリエチレンの種類や、臭気吸着体の種類や含有量が同一または異なる多層構造であってもよい。
本発明の包装体において、内容物と接する最内層は、臭気吸着層であっても、非臭気吸着層であってもよい。非臭気吸着層が最内層の場合は包装体のシール強度を向上させることができ、臭気吸着層が最内層の場合は包装体内の層間接着強度を向上させることができる。
また、外層フィルムと内層フィルムのそれぞれは、フィルムの強度を向上させるためや様々な機能を付与する為に、図9に示されるように、基材層や、補強層等の機能層、接着層等を含むことができ、特に外層フィルムが基材層を含むことが好ましい。基材層、機能層、接着剤層には、公知のものを公知の方法で積層して用いることができる。
<外層フィルムと内層フィルムのシーラント層>
内層フィルムのシーラント層は、臭気吸着層を含み、さらに、非臭気吸着層を含むこともできる。
外層フィルムのシーラント層は、非臭気吸着層のみを含み、臭気吸着層を含まない。
[臭気吸着層]
本発明における臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンと、臭気吸着体とを含む樹脂組成物を含む。
更には、汎用のポリエチレンや、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びこれらの熱可塑性樹脂の混合物等を、シーラントフィルムの低溶出性やヒートシール性を阻害しない範囲内で含むことが可能であるが、これらの樹脂に限定されない。
本発明の一態様において、臭気吸着層は、臭気吸着体と低溶出性ポリエチレンとを混練して得られた樹脂組成物を用いて形成された単層構成である。ここで、臭気吸着体は、層中に均一に分散していてもよく、濃度勾配を持って分散していてもよい。
例えば、包装体形成時の内側表面から外側表面に向かって、増加傾向の濃度勾配をもって分散していてもよく、この構成により、ヒートシール性が向上する。これとは逆に、包装体形成時の内側表面から外側表面に向かって、減少傾向の濃度勾配をもって分散していてもよく、この構成により、層間接着強度が向上する。
更に、臭気吸着層の厚み方向中心部から両表面に向かって、減少傾向の濃度勾配をもっ
て分散していてもよく、この構成により、ヒートシール性と層間接着強度とが向上する。
また別の態様において、臭気吸着層は、2またはそれ以上の層が積層された多層構成であってもよく、ここで、各層は、主体となる低溶出性ポリエチレンの種類や、臭気吸着体の種類や含有量がそれぞれ異なる樹脂組成物からなっていてもよい。
臭気吸着層全体の層厚は、5μm以上あれば製膜は可能であるが、良好な製膜性とヒートシール性、層間接着強度及び臭気吸着性を得るためには、10μm~200μmが好ましい。
臭気吸着体は、疎水性ゼオライトを含むものであり、さらには化学吸着剤担持無機多孔体を含むことができる。
疎水性ゼオライトや化学吸着剤担持無機多孔体を直接、低溶出性ポリエチレンと混合して混練することも可能であり、或いは、疎水性ゼオライトや化学吸着剤担持無機多孔体を高濃度で熱可塑性樹脂と混合した後に溶融混練してマスターバッチを作製し、これを、目標含有率に応じた比率で低溶出性ポリエチレンと混合、溶融混練する、いわゆるマスターバッチ方式によっても可能である。
本発明において、疎水性ゼオライトの添加量は、内層フィルムの全シーラント層中に0.05質量%以上含有されていれば十分な臭気吸着効果を発揮することが可能であるが、包装体として良好な臭気吸着効果を得るためには、0.1質量%以上であることが好ましく、0.25質量%以上であることがより好ましい。一方、積層体作製時に良好な製膜性を得るため、加えて、良好なヒートシール性を達成するためには、疎水性ゼオライトの含有量は13質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
化学吸着剤担持無機多孔体の含有量は、内層フィルムの全シーラント層中に0.05質量%以上含有されていれば十分な吸着効果を発揮することが可能であるが、包装体として良好な吸着効果を得るためには、0.1質量%以上であることが好ましく、0.25質量%以上であることがより好ましい。
一方、積層体作製時に良好な製膜性を得るため、加えて、良好なヒートシール性を達成するためには、化学吸着剤担持無機多孔体の含有量は、内層フィルムの全シーラント層中に10質量%以下であることが好ましく、9質量%以下であることがより好ましい。
[低溶出性ポリエチレン]
本発明において、外層フィルムと内層フィルムのシーラント層は、ヒートシール性を有し、有機物の溶出量が少ない、低溶出性ポリエチレンを含有する。
有機物の溶出量が少ないことによって、本発明の包装体に充填された液体内容物中に溶出する有機物の濃度を低減して、臭味変化を抑制することができる。
ここで、液体内容物中の有機物の濃度は、本発明においては、全有機体炭素(TOC=Total Organic Carbon)の濃度によって示される。
TOCは、水中の酸化され得る有機物(有機炭素体)全量の濃度を炭素量の濃度で示したものであり、代表的な水質指標の一つとして用いられているものであって、JIS K0805(有機体炭素(TOC)自動計測器)等で規格化されている。
前記低溶出性ポリエチレンからなるフィルムに含まれる溶出性TOCの濃度は、1.5ppm以上、250ppm以下である。
ここで、単体原料としての前記低溶出性ポリエチレンに関する溶出性TOCの濃度を、原料ペレット等の状態ではなく、フィルム化された状態で測定する理由は、低溶出性ポリエチレンは、シーラント層形成等のフィルム化される際に、様々な熱履歴等を与えられて
TOCの溶出量を増加させてしまうことがあるからである。
本発明における低溶出性ポリエチレンから作製された、15cm×44cm×50μm厚のパウチ包装袋内に、充填水として蒸留水を1kg充填して溶出させた後の、前記充填水中のTOCの増加濃度は、0.01ppm以上、1.5ppm以下であることが好ましく、0.02ppm以上、1.45ppm以下であることがより好ましく、0.025ppm以上、1.4ppm以下であることが更に好ましい。
充填水中のTOCの増加濃度が1.5ppmよりも大きいと、充填水の臭味の変化を抑制することが困難であり、0.01ppmよりも小さいものを得る為には費用が高くなる一方で効果は限定的である。コストと性能の両立の観点から、上記の範囲であることが好ましい。
具体的なTOCの増加濃度の求め方としては、例えば、上記のパウチ包装袋内に、充填水として40℃~80℃の蒸留水を1000g充填し、25℃~50℃、数日~4週間保管後の該充填水のTOC濃度を全有機体炭素計や、HS-GCで測定して、ブランクとして該蒸留水のTOC濃度を差し引いて求めることができる。
本発明においては、包装体用の包装材、外層フィルム、内層フィルムを用いて、パウチ袋(15cm×44cm)の包装体を作製し、65℃の水(高速液体クロマトグラフィー用蒸留水、純正化学)1000gを充填して包装体液体充填物を作製し、35℃、2週間保管後に、(株)島津製作所社製TOC-L全有機体炭素計により充填水のTOC濃度を測定することを標準方法として、TOCの増加濃度を求める。
そして、得られた充填水のTOC増加濃度と、充填水質量部とシーラントフィルム質量部から、シーラントフィルムに含有されていた溶出性TOC濃度を算出する。
低溶出性ポリエチレンの具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-メチルメタクリル酸共重合体、エチレン-プロピレン共重合体等の低溶出化されたもの及びそれらの樹脂の混合物が挙げられるが、これらの樹脂に限定されない。
低溶出性ポリエチレンフィルムからの有機物の溶出量を低くする為には、下記の方法が挙げられるが、これらに限定されない。
ポリエチレンを製造する際に、未反応原料残存量や低分子量生成物や副生成物の量を低減したり、重合触媒を除去したりすることが効果的である。具体的には、原料純度を向上したり、反応温度や圧力等の条件を精密に制御したり、蒸留や洗浄によって未反応原料や低分子量生成物や副生成物や重合触媒を除去したり、高温のままで空気中の酸素に触れることによる酸化を防止したりする方法が挙げられる。
製造されたポリエチレンをペレット化する際には、有機物の溶出量を上昇させてしまいそうな、滑剤、酸化防止剤、その他、の添加剤の使用を制限する方法が挙げられる。
ポリエチレンをフィルム化する際には、有機物の溶出量を上昇させてしまいそうな、滑剤、酸化防止剤、溶剤、その他、の添加剤の使用を制限し、高温による酸化を防止したりする方法が挙げられる。
本発明において、シーラント層が、ヒートシール性を有し、低溶出性ポリエチレンを含有することによって、該シーラント層を含む包装材料は、優れたヒートシール性を有し、有機物の溶出量が少なく、包装体内の液体内容物のTOCの濃度増加を低くすることができる。
また、ポリエチレンは、UV等の滅菌・殺菌処理に対して耐性があって分解され難い性質があるという点で、好適である。
これらの低溶出性ポリエチレンの中でも、タイプとしては、LLDPEが好ましく、また更には、C4、C6、C8の側鎖を有するLLDPEは、有機物の溶出量を低くし得る傾向にある為、C4-LLDPE、C6-LLDPE、C8-LLDPE等が更に好ましい。
ここで、C4、C6、C8とは、LLDPEと一部共重合して、記載数値数の炭素数のモノマーが側鎖に存在することを示している。例えば、C4はブテン-1、C6はヘキセン-1、または4メチルペンテン-1、C8はオクテン-1の構造の側鎖を表す。
あるいは、密度が0.90g/cm3以上、0.94g/cm3以下である低溶出性ポリエチレンが好ましく、0.905g/cm3以上、0.933g/cm3以下である低溶出性ポリエチレンがより好ましい。密度がこの範囲である低溶出性ポリエチレンは、有機物の溶出量を低くし得る傾向にある。
また、低溶出性ポリエチレンは、酸化防止剤やアンチブロック剤等の添加剤を少量含むこともできる。
また更に、本発明における低溶出性ポリエチレンは、単体でフィルムにした際に、屈曲に起因する耐ピンホール性に優れていることが好ましい。
本発明における低溶出性ポリエチレンの耐ピンホ-ル性は、例えば、低溶出性ポリエチレン単体からなる50μm厚のフィルムの、23℃における5000回のゲルボフレックス後のピンホール発生個数が、0個、または1個以上、160個以下であることが好ましい。
シーラント層のピンホール発生個数が上記範囲であれば、ピンホール耐性が必要な用途の場合に、実用に耐え得る包装材料を作製することができる。
[臭気吸着体]
本発明において、臭気吸着体は、特定の疎水性ゼオライトを含むものであり、更には、化学吸着剤担持無機多孔体を含むことができる。
(疎水性ゼオライト)
ゼオライトは、一般的にSiO2/Al23のモル比が高い程、疎水性が高くなり、本発明において臭気吸着層に含有される疎水性ゼオライトは、SiO2/Al23のモル比が、30/1~8000/1であることが好ましい。
疎水性ゼオライトは、包装体または包装材料が230℃以上に晒された場合であっても、臭気吸着能を喪失することは無く、臭気成分の吸着による消臭効果を発揮することができる。
疎水性ゼオライトは、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、臭気吸着層の製膜性や、ポリエチレンへの均一な分散や混練特性等の観点から、粉体状が好ましい。
本発明において、疎水性ゼオライトの平均粒子径は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、平均粒子径0.01μm~10μmのものが好ましい。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
平均粒子径が0.01μmよりも小さい場合には疎水性ゼオライトの凝集が生じ易く、低溶出性ポリエチレン中での分散性が低下する傾向にある。また、平均粒子径が10μmよりも大きい場合には臭気吸着層の製膜性が劣る傾向になる為に、疎水性ゼオライトを多くは添加し難い傾向となり、更に表面積も減少する為、十分な消臭効果が得られない可能性が生じる。
疎水性ゼオライトは、疎水性である為に、極性の高い水分子等は吸着し難く、逆に極性の低い、臭い分子、疎水性ガス、親油性ガス(溶剤系ガスも含む)との親和性が高く、これらを吸着し易い。更に、ゼオライト表面に存在する、Ca、Na、K等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の効果によりゼオライト表面は塩基性を示し、酸性ガスを中和反応によって吸着し易い。
(化学吸着剤担持無機多孔体)
本発明において、化学吸着剤担持無機多孔体とは、無機多孔体に化学吸着剤を担持させたものであり、溶出性の有機物や、UV照射、γ線照射、EB照射や、ホットパック、ボイル等の殺菌・滅菌処理時に包装体から発生する臭気物質を吸着する機能を有するものである。
担持方法としては、公知または慣用の担持方法を適用することができ、例えば、下記で説明する化学吸着剤を含有する溶液を、無機多孔体に含浸させて、乾燥することにより、担持させることができる。
本発明において、化学吸着剤を無機多孔体に担持させた臭気吸着体を臭気吸着層に含有することにより、化学吸着剤の単位質量当たりの吸着能を大幅に高めることができ、臭気吸着層中の化学吸着剤担持無機多孔体の含有量を減らすことができる。また無機多孔体の孔部分に対する物理吸着特性も期待できる。
含有量を減らせることにより、高いシール強度が得られ、シーラント層として求められる優れたヒートシール性及び製膜性を保持することができる。
また、化学吸着剤担持無機多孔体は、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、臭気吸着層の製膜性や、熱可塑性樹脂への均一な分散や混練特性等の観点から、粉体状が好ましい。
化学吸着剤担持無機多孔体は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、本発明においては特に、平均粒子径0.01μm~10μmのものが好ましく、0.1μm~8μmのものがより好ましく、1μm~7μmのものが更に好ましい。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
平均粒子径が0.01μmよりも小さい場合には化学吸着剤担持無機多孔体の凝集が生じ易く、低溶出性ポリエチレン内での化学吸着剤担持無機多孔体の分散性が低下する傾向にある。
また、平均粒子径が10μmよりも大きい場合には臭気吸着層の製膜性が劣るために、化学吸着剤担持無機多孔体を多くは含有し難い傾向となり、十分な吸着効果が得られない可能性が生じる。
(無機多孔体)
本発明において、無機多孔体としては、その表面に多数の細孔を有する任意の無機化合物を用いることができ、例えば、ゼオライト、二酸化ケイ素、ケイ酸塩、活性炭、チタニア、燐酸カルシウム等の無機燐酸塩、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びこれらの混合物が挙げられる。
特に、吸着対象物質の分子サイズやクラスターサイズに対して有効な孔サイズの多孔状態を有することや安全面の観点から、水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイ酸塩を適用することが好ましい。
また、これらは、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、化学吸着剤を担持して臭気吸着体とした後で、臭気吸着層の製膜性や、熱可塑性樹脂への均一な分散や混練特性等の観点から、粉体状が
好ましい。
無機多孔体は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、本発明においては特に、上記の平均粒子径の化学吸着剤担持無機多孔体を得る為に、平均粒子径0.01μm~10μmのものが好ましく、0.1μm~8μmのものがより好ましく、1μm~7μmのものが更に好ましい。
(化学吸着剤)
本発明において、化学吸着剤とは、溶出性の有機物や、殺菌・滅菌処理時に樹脂の分解等により発生する臭気物質と化学反応を起こして結合する反応性官能基を有し、且つ、上記の無機多孔体上に担持され得る化合物である。
より具体的には、UV照射、γ線照射、EB照射や、ホットパック、ボイル等の殺菌・滅菌処理時に生じる種々のアルデヒド類、ケトン類、カルボン酸類等と結合する反応性を有する官能基を有する化合物である。
このような化合物としては、アミノ基やヒドロキシル基等の塩基性官能基を有する化合物、金属炭酸塩、金属炭酸水素塩、アミド基含有化合物等が挙げられる、それぞれの具体的化合物としては下記が挙げられるが、これらに限定されない。
アミノ基を含有する化合物としては、例えば、アルキルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ピペラジン、メタフェニレンジアミン、ポリアミン等が挙げられる。
ヒドロキシル基を有する化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化鉄等の金属水酸化物が挙げられる。
金属炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等が挙げられる。
炭酸水素塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウムが挙げられる。
アミド基含有化合物としては、例えば、2‐アクリルアミド‐2‐メチルプロパンスルホン酸等が挙げられる。
本発明において、特に優れた吸着効果を発揮する化学吸着剤としては、アミノ基を有する化合物が好ましい。
化学吸着剤の、溶出する有機物や臭気物質等の吸着対象物質に対する吸着機構を、図10(a)~(b)の具体例を用いてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、吸着対象物質(臭気物質)が酸系臭気物質である場合は、図10(a)に示すように、化学吸着剤として、例えばヒドロキシル基を有する化合物を選択して、無機多孔体上に担持して化学吸着剤担持無機多孔体となして用いることができる。これにより、カルボキシル基とヒドロキシル基とが化学反応を起こして結合し、吸着対象物質が吸着される。
また、吸着対象物質がアルデヒド類である場合は、図10(b)に示すように、化学吸着剤として、例えばアミノ基を有する化合物を選択して、無機多孔体上に担持して化学吸着剤担持無機多孔体となして用いることができる。これにより、アルデヒド基とアミノ基とが化学反応を起こして結合し、吸着対象物質が吸着される。
この際、化学吸着であることにより、一旦吸着された吸着対象物質(臭気物質)は脱離することがなく、効率的に臭気吸着を行うことができる。
さらに、吸着対象物質(臭気物質)と水蒸気とが同一の吸着部位に吸着される物理吸着剤とは異なり、本発明における化学吸着剤は、吸着対象物質を化学吸着剤の特定の官能基に結合させるため、臭気吸着能を低下させる種々の物質、例えば水蒸気等の影響を受けに
くい。
<非臭気吸着層>
本発明における非臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンを含有し、臭気吸着体を含有しない層である。
更には、高溶出性のポリエチレンや、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びこれらの熱可塑性樹脂の混合物等を、シーラントフィルムの低溶出性やヒートシール性を阻害しない範囲内で含むことが可能であるが、これらの樹脂に限定されない。
<内層フィルムの作製方法>
(臭気吸着体の分散方法)
臭気吸着体と低溶出性ポリエチレンとを混練する方法としては、公知または慣用の混練方法を適用することができる。
臭気吸着体を直接、低溶出性ポリエチレンと混合して混練することも可能であり、或いは、臭気吸着体を高濃度で熱可塑性樹脂と混合した後に溶融混練してマスターバッチを作製し、これを、目標含有率に応じた比率で低溶出性ポリエチレンと混合、溶融混練する、いわゆるマスターバッチ方式によっても可能である。
マスターバッチ中の、疎水性ゼオライトの含有率は、0.5質量%以上、40質量%以下が好ましく、1質量%以上、20質量%以下がより好ましい。
マスターバッチ中の、化学吸着剤担持無機多孔体の含有率は、0.5質量%以上、40質量%以下が好ましく、1質量%以上、20質量%以下がより好ましい。
マスターバッチ方式の場合には、凝集が発生し易い臭気吸着体と低溶出性ポリエチレンの組み合わせであっても、低溶出性ポリエチレン中に臭気吸着体を均質に分散させることができる。
この際、マスターバッチ中の熱可塑性樹脂が、臭気吸着層中の低溶出性ポリエチレンと同一であってもよく、同一でなくてもよい。目的に応じて同一の低溶出性ポリエチレンや他の熱可塑性樹脂の種類を組み合わせることが可能である。
例えば、予め臭気吸着体と低溶出性ポリエチレンを溶融混合しておけば、再度、低溶出性ポリエチレンと混合または溶融混練した際に、均質で、良好な製膜性、ヒートシール性、層間接着強度及び臭気吸着性を得ることが可能である。
臭気吸着層中の低溶出性ポリエチレン以外の熱可塑性樹脂としては、汎用の非低溶出性のポリエチレン、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、及びこれらの樹脂の混合物等が挙げられるが、これらの樹脂に限定されない。
該熱可塑性樹脂は、本発明における低溶出性ポリエチレンと同等程度の低溶出性を有するものが好ましいが、シーラント層全体からの有機物の溶出量に大きな悪影響を与えない範囲内で、汎用のものを用いることができる。
(製膜・積層方法)
本発明において、外層フィルムまたは内層フィルムの各層の製膜、積層方法は特に限定されず、公知または慣用の製膜方法、積層方法を適用することができる。
臭気吸着層や非臭気吸着層を、場合により接着層を介して、他の層上にエクストルージョンコーティングすることにより積層することや、例えば、複数の、臭気吸着層と非臭気吸着層とを、インフレーション法やキャスト法により共押出しにより形成することもできる。
エクストルージョンコーティングにより積層する場合においては、まず、臭気吸着層を形成する樹脂組成物や非臭気吸着層を形成する樹脂組成物を加熱して溶融させて、Tダイスで必要な幅方向に拡大伸張させてカーテン状に押出し、該溶融樹脂を被積層面上へ流下させて、ゴムロールと冷却した金属ロールとで挟持することで、臭気吸着層や非臭気吸着層の形成と被積層面への接着と積層を同時に行う。
エクストルージョンコーティングにより積層する場合の、臭気吸着層に含まれる低溶出性ポリエチレンや非臭気吸着層に含まれる熱可塑性樹脂のメルトフローレート(MFR)は、0.2~50g/10分であることが好ましく、より好ましくは0.5~30g/10分である。なお、本明細書において、MFRとはJIS K7210に準拠した手法から測定された値である。
MFRが0.2g/分未満、又は50g/分以上では加工適正の面で有効になり難い。
インフレーション法を用いる場合においては、臭気吸着層に含まれる低溶出性ポリエチレンや非臭気吸着層に含まれる熱可塑性樹脂のメルトフローレート(MFR)は、0.2~10.0g/10分であることが好ましく、より好ましくは0.2~9.5g/10分である。
MFRが0.2g/10分未満、又は10.0g/10分以上では加工適正の面で劣る傾向にある。
または、予め製膜された臭気吸着層と非臭気吸着層とを、ドライラミネーション、ノンソルベントラミネーション、サンドラミネーション等により、接着層を介してラミネートしてもよい。
<外層フィルムの作製方法>
外層フィルムは、臭気吸着体を分散させないこと以外は、内層フィルムと同様に操作して作製することができる。
<接着層>
本発明では、シーラント層中の各層間、シーラント層-基材層間等の各層間に、接着層を設けて積層することも可能である。
接着層は、接着剤または任意のアンカーコート剤からなってよい。
接着剤は、熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等であってよく、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム/シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。
また、接着層は、EC(エクストルージョンコート)層、ドライラミネート用接着剤、ノンソルベントラミネート用接着剤等からなる層であってよい。
このような接着層を形成する成分としては、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル-エチレン共重合体等のポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸とポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等との共重合体からなるポリアクリル酸系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、LDPE等のポリオレフィン系接着剤、尿素樹脂又はメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン-ブタジエンゴム等からなるエラストマー系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着
剤等が挙げられる。
アンカーコート剤としては、例えば、有機チタン系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、酸変性ポリエチレン系、ポリブタジエン系等のアンカーコート剤を使用することができる。
接着層をエクストルージョンコーティングでラミネートする場合は、特に限定されないが、接着剤を、接着対象層上にエクストルージョンコーティングすることにより形成することができる。
エクストルージョンコーティングにおいては、まず、接着剤を加熱し溶融させて、Tダイスで必要な幅方向に拡大伸張させてカーテン状に押出し、該溶融物を接着対象層上へ流下させて、ゴムロールと冷却した金属ロールとで挟持することで、接着層の形成と接着対象層への接着と積層を同時に行う。
接着層としてドライラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解した接着剤を一方の層上に塗布し乾燥させて、もう一方の接着対象層を重ねて積層した後に、30~120℃で数時間~数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて積層する。
ノンソルベントラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解せずに接着剤自身を層上に塗布し乾燥させて、もう一方の接着対象層を重ねて積層した後に、30~120℃で数時間~数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて積層する。
接着層は、上記接着剤を、例えばロールコート、グラビアロールコート、キスコート等で施すことにより形成され、そのコーティング量としては、0.1~10g/m2(乾燥状態)位が望ましい。接着剤のコーティング量を上記範囲とすることで、良好な接着性が得られる。
サンドラミネーションにより積層する場合に、接着層は、加熱溶融させて押出機で適用可能な任意の樹脂を用いることができる。具体的には、上記の非臭気吸着層に用いられる熱可塑性樹脂を好ましく使用できる。
<BIB用液体内容物用包装材料>
本発明のBIB用液体内容物用包装材料は、本発明のBIB用液体内容物包装体の袋部の上側フィルムと下側フィルムを作製するための包装材料であり、少なくとも外層フィルムと内層フィルムを含み、外層フィルムと内層フィルムは、上記のように、相互に部分的にのみ接着されている。
<液体内容物>
本発明において、液体内容物とは、飲料水、ジュース類、点滴用輸液、醤油、ソース、等の調味液体、つゆ、はちみつ、タレ、ドレッシング等の液体全般を指すものである。
実施例に用いた原料の詳細は下記の通りである。
[内層フィルム・外層フィルム用の低溶出性ポリエチレン及び汎用ポリエチレン]
Figure 0007087572000001
[内容物抽出口樹脂組成物用の樹脂]
Figure 0007087572000002
[臭気吸着体]
(化学吸着剤担持無機多孔体)
・ケスモンNS-241:東亞合成(株)社製、アミノ基含有化合物担持無機多孔体。平均粒子径3.5μm。
(疎水性ゼオライト)
・ミズカシーブスEX-122:水澤化学工業(株)製。SiO2/AL23モル比=32/1、平均粒子径2.5~5.5μm。
・シルトンMT400:水澤化学工業(株)社製。SiO2/AL23モル比=400/1、平均粒子径5~7μm。
・シルトンMT2000:水澤化学工業(株)社製。SiO2/AL23モル比=2000/1、平均粒子径2~4μm。
・シルトンMT-8000:水澤化学工業(株)製。SiO2/AL23モル比=8000/1、平均粒子径0.8μm。
(親水性ゼオライト)
・ミズカシーブスY-420:水澤化学工業(株)製。SiO2/AL23モル比=5/1、平均粒子径5μm。
[その他]
・EMB-21:住友化学(株)製、アンチブロッキング剤。
・PEX ABT-16:日本ポリエチレン(株)、アンチブロッキング剤。
・EMB-10:住友化学(株)、スリップ剤。
[マスターバッチの調整]
MB(マスターバッチ)を、下記のように調整して作製した。
(MB1の調整)
低溶出性ポリエチレンのLLDPEであるウルトゼックス1520Lと、疎水性ゼオライトであるミズカシーブスEX-122とを下記の割合でメルトブレンドし、マスターバッチ1(MB1)を得た。
ウルトゼックス1520L 90質量部
ミズカシーブスEX-122 10質量部
(MB2~9の調整)
表3、4の配合に従って、MB1と同様に、原料をメルトブレンドし、マスターバッチ2~9(MB2~9)を得た。
Figure 0007087572000003
[外層フィルムの作製]
表4に記載された外層フィルムA、B、Cを作製した。
(外層フィルムAの作製)
ウルトゼックス1520Lを、160℃でインフレーション製膜し、80μm厚の外層シーラントフィルムAを作製した。
(外層フィルムBの作製)
ウルトゼックス1520Lを、160℃でインフレーション製膜し、40μm厚のシーラントフィルムを作製した。
基材層としての2軸延伸ナイロンフィルムであるボニールRX(15μm厚、興人フィルム&ケミカルズ(株))と、上記で得たシーラントフィルムとを、320℃のエクストリュージョンコーティング法によりLDPE樹脂(ノバテックLC520、日本ポリエチレン)を接着層として貼り合わせて、
2軸延伸ナイロンフィルム(15μm)/LDPE(15μm)/シーラントフィルム(
40μm)なる3層構成の外層フィルムBを得た。
(外層フィルムCの作製)
基材層を2軸延伸ナイロンフィルムであるIB-ONY(15μm厚、大日本印刷(株)、ガスバリア性延伸ナイロンフィルム)に変えた以外は、外層フィルムBと同様に操作して、外層フィルムCを得た。
Figure 0007087572000004
[内容物抽出口の作製]
ノバテックUF370を用いて200℃で射出成型して、内容物抽出口Aを作製した。同様に、表2の記載に従って、内容物抽出口B~Eを作製した。
<実施例1>
[内層フィルムの作製]
下記原料を下記割合で溶融混錬し、臭気吸着層用の樹脂組成物を作製した。
MB1 16.7質量部
ウルトゼックス1520L 83.3質量部
非臭気吸着層1、2用のウルトゼックス1520Lと、上記で得た、臭気吸着層用の樹脂組成物を用いて、160℃でインフレーション製膜により積層し、非臭気吸着層1(16μm)/臭気吸着層(48μm)/非臭気吸着層2(16μm)なる3層構成のシーラント層用のフィルムを得た。
[包装体の作製と評価]
上記で得た内層フィルムと、外層フィルムAと、内容物抽出口とを用いて、図1に示された包装体(二重袋部のサイズは450mm×450mm、内容物抽出口の直径は31mm)を作製し、ヒートシール性、破袋特性、耐ピンホール性(内層フィルム)、充填水TOC増加濃度を評価した。包装体の詳細構成及び評価結果を表5に示す。
<実施例2~14、比較例2>
表5の記載に従って、実施例1と同様に、臭気吸着層用の樹脂組成物を作製し、シーラント層用のフィルムを得て、包装体を作製し、評価した。包装体の詳細構成及び評価結果を表5に示す。
<比較例1>
低溶出性ではなく汎用ポリエチレンであるLLDPEのエボリューSP2020を用いて、160℃でインフレーション製膜し、非臭気吸着層のみからなる内層用シーラントフィルム(80μm)を得て、実施例1と同様に、包装体を作製し、評価した。包装体の詳細構成及び評価結果を表5に示す。
<比較例3>
表5の記載に従って、実施例1と同様に、臭気吸着層用の樹脂組成物を作製し、臭気吸着層のみからなるシーラント層用のフィルムを得て、包装体を作製し、評価した。包装体の詳細構成及び評価結果を表5に示す。
<評価>
[製膜性]
フィルムの外観を観察し、官能的に評価した。評価基準は以下の通りである。
○:フィルムに皺やぶつが生じることなく製膜が可能。
×:フィルムに皺やぶつが多数生じ、製膜が困難。
[耐破袋特性]
実施例及び比較例で作製した包装体の内部に10Lの水を充填し、水充填後の包装体を1mの高さから落下させる操作を合計3回繰り返し、破袋の有無を評価した。
合否判定
◎:3回の落下評価で破袋無し。合格
○:3回の落下評価で1袋が破袋。合格
×:3回の落下評価で全てが破袋。不合格
[内層フィルム単体の耐ピンホール性]
作製した内層フィルムをA4サイズ(30cm×21cm)に断裁し、ゲルボフレックステスター(テスター産業(株)社製、BE-1005)で、屈曲後、各サンプルの30cm×21cmの面内に発生したピンホールの数をカウントした。160個以下を合格とした。
温度:23℃
ゲルボ屈曲回数:5000回
[包装体の耐ピンホール性]
作製した包装体を、BIB用液体内容物包装体として輸送用に梱包した状態で実際の輸送経路で搬送して、袋部の内層フィルムに発生したピンホールの数をカウントした。160個以下を合格とした。
[充填水TOC増加濃度]
実施例及び比較例で包装体を作製する前に、包装体を構成する包装材料の内面フィルム側には予めUV照射殺菌処理を施した。
実施例及び比較例で得られた包装体に、65℃の水(高速液体クロマトグラフィー用蒸留水、純正化学)1000gをホットパック充填して包装体液体充填物を作製し、35℃、2週間保管後に、(株)島津製作所社製TOC-L全有機体炭素計により充填水のTOC濃度を測定した。
次いで、充填前の水についても同様にTOC濃度を測定した。
各包装体におけるTOC増加濃度を下記式から求めた。
TOC増加濃度=保管後の充填水TOC濃度-充填前の水のTOC濃度
充填前の水のTOC濃度:0.02ppm
UV照射殺菌処理条件
UV波長:253.7nm
照射時間:10秒
温度:25℃
Figure 0007087572000005
<結果まとめ>
全実施例の包装体は良好な製膜性、耐破袋特性、ヒートシール性、耐ピンホール性を示し、TOC増加濃度も小さかった。
低溶出性ポリエチレンも疎水性ゼオライトも化学吸着剤担持無機多孔体も含まない比較例1と、低溶出性ポリエチレンを含まず、疎水性ゼオライトの代わりに親水性ゼオライトを含む比較例2はTOC増加濃度が高い傾向を示した。また、疎水性ゼオライトを多く含み過ぎる比較例3では、TOC濃度の軽減は大きいが、内層フィルムの製膜性が劣り、ヒートシール性と耐破袋特性が劣る結果を示した。
1 包装体、BIB用液体内容物包装体
2 二重袋部
3 内容物抽出口
4 二重袋部のヒートシール部
A、B 断面線
5 上側フィルム
6 下側フィルム
7 外層フィルムと内層フィルムの接着部
8 外層フィルム
9 内層フィルム
10 シーラント層
11 臭気吸着層
11a 臭気吸着層(濃度a)
11b 臭気吸着層(濃度b)
12 非臭気吸着層
13 基材層
14 接着層
20 化学吸着剤担持無機多孔体

Claims (15)

  1. 少なくとも外層フィルムと内層フィルムとからなる二重袋部を有する包装体であって、
    前記外層フィルムと前記内層フィルムは、相互に部分的にのみ接着されており、
    前記外層フィルムと前記内層フィルムのそれぞれは、低溶出性ポリエチレンを含有するシーラント層を含み、
    前記内層フィルムの前記シーラント層は、臭気吸着層を含み、
    前記臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンと臭気吸着体とを含有し、
    前記低溶出性ポリエチレンは、前記低溶出性ポリエチレンのみから作製されたフィルムに含まれる溶出性TOCの濃度が、1.5ppm以上、250ppm以下であり、
    前記臭気吸着体は、疎水性ゼオライトを含むものであり、
    前記疎水性ゼオライトは、SiO2/Al23モル比が30/1~8000/1であり、
    前記内層フィルムの前記シーラント層中の前記疎水性ゼオライトの含有量は、0.1質量%以上、13質量%以下である、包装体。
  2. 前記臭気吸着体が、さらに、化学吸着剤担持無機多孔体を含み、
    前記内層フィルムの前記シーラント層中の前記化学吸着剤担持無機多孔体の含有量は、0.1質量%以上、10質量%以下である、請求項1に記載の、包装体。
  3. 前記低溶出性ポリエチレンの密度は、0.90g/cm3以上、0.94g/cm3以下である、請求項1または2に記載の、包装体。
  4. 前記低溶出性ポリエチレンが、LLDPEである、請求項1~3の何れか1項に記載の、包装体。
  5. 前記低溶出性ポリエチレンが、C4-LLDPE、C6-LLDPE、C8-LLDPEなる群から選ばれる1種または2種以上である、請求項1~4の何れか1項に記載の、包装体。
  6. 前記低溶出性ポリエチレンは、前記低溶出性ポリエチレンのみから作製された50μm
    厚のフィルムの、23℃における5000回のゲルボフレックス後のピンホール発生個数が、0個、または、1個以上、160個以下である、請求項1~5の何れか1項に記載の、包装体。
  7. 前記疎水性ゼオライトは、予め、熱可塑性樹脂と、疎水性ゼオライト/熱可塑性樹脂の質量比が、0.5/99.5~40/60の割合で溶融混練されている、請求項1~の何れか1項に記載の、包装体。
  8. 前記化学吸着剤担持無機多孔体は、予め、熱可塑性樹脂と、化学吸着剤担持無機多孔体/熱可塑性樹脂、0.5/99.5~40/60の割合で溶融混練されている、請求項2~の何れか1項に記載の、包装体。
  9. 前記熱可塑性樹脂のメルトフローレートは、0.2~10.0g/10分である、請求項またはに記載の、包装体。
  10. 前記化学吸着剤担持無機多孔体を構成する化学吸着剤が、アルデヒド類、ケトン類、及びカルボン酸類なる群から選択される1種または2種以上との反応性がある官能基を有する、請求項2~の何れか1項に記載の、包装体。
  11. 前記化学吸着剤担持無機多孔体を構成する化学吸着剤が、アミノ基を有する、請求項2~10の何れか1項に記載の、包装体。
  12. 前記内層フィルムは、前記臭気吸着層の、片面または両面に、非臭気吸着層を含み、
    前記非臭気吸着層は、低溶出性ポリエチレンを含み、前記臭気吸着体を含まない層である、
    請求項1~11の何れか1項に記載の、包装体。
  13. 前記外層フィルムが、更に、基材層を含む、
    請求項1~12の何れか1項に記載の、包装体。
  14. 請求項1~13の何れか1項に記載の包装体からなる、BIB用液体内容物包装体。
  15. 請求項1~13の何れか1項に記載の包装体を構成する、包装材料。
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