JP7087454B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンを備え、フィルタの粒子状物質の堆積量を推定し、堆積量とエンジン回転数とに基づいてエンジンの出力低下量を算出し、算出したエンジンの出力低下量を補うためのアシストトルクをモータから出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、上述の制御により、フィルタに粒子状物質が堆積していることによる背圧の上昇によってエンジンの出力が低下する場合でも、駆動力が落ち込むのを抑制している。
特開2017-177877号公報
排気系に粒子状物質を除去するフィルタの粒子状物質の堆積量が上昇して背圧が上昇すると、上述したエンジン出力の低下だけでなく、内部EGR量(内部の排気再循環量)が増加し、エンジンのトルク変動が大きくなり、こもり音やガタ打ち音などの異音が生じる場合がある。こうした不都合は、乗員室の乗員に不快感など違和感を与え、ドライバビリティが低下してしまう。
本発明のハイブリッド自動車は、フィルタの粒子状物質の堆積量が上昇したときに更なる上昇を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
走行用の動力を出力可能なモータと、
前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
前記蓄電装置の電力を消費させるCD(Charge Depeleting)モードと前記蓄電装置の蓄電量を保持するCS(Charge Sustaining) モードとを前記蓄電装置の蓄電割合が切替閾値以上であるか否かによって切り替えて走行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、前記フィルタの粒子状物質の堆積量が所定堆積量以上のときには、前記堆積量が前記所定堆積量未満のときに比して、小さな値を前記切替閾値として用いる、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、蓄電装置の電力を消費させるCD(Charge Depeleting)モードと蓄電装置の蓄電量を保持するCS(Charge Sustaining) モードとを蓄電装置の蓄電割合が切替閾値以上であるか否かによって切り替えて走行するようにエンジンとモータとを制御する。そして、排気系に粒子状物質を除去するフィルタの粒子状物質の堆積量が所定堆積量以上のときには、堆積量が所定堆積量未満のときに比して、小さな値を切替閾値として用いる。これにより、粒子状物質の堆積量が所定堆積量以上のときには、CDモードによる走行を長くし、CSモードによる走行を短くすることができる。CSモードではエンジンの始動や運転が行なわれ、粒子状物質がフィルタに蓄積されるから、CSモードによる走行を短くすることにより、フィルタの粒子状物質の堆積量の上昇を抑制することができる。この結果、フィルタの粒子状物質の堆積量が上昇したときに更なる上昇を抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70により実行されるモード切替閾値変更処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 PM堆積量Qpmが閾値Qref未満のときと閾値Qref以上のときの蓄電割合SOCの時間変化の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、ダンパ28を介してプラネタリギヤ30のキャリヤに接続されている。エンジン22の排気系には、浄化装置25と、粒子状物質除去フィルタ(以下、「PMフィルタ」という)25fと、が取り付けられている。浄化装置25は、エンジン22の排気中の未燃焼燃料や窒素酸化物を浄化する触媒25aを有する。PMフィルタ25fは、セラミックスやステンレスなどにより多孔質フィルタとして形成されており、排気中の煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕捉する。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ23bからの冷却水温Twを挙げることができる。また、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも上流側に取り付けられた空燃比センサ25bからの空燃比AFや、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも下流側に取り付けられた酸素センサ25cからの酸素信号O2も挙げることができる。さらに、PMフィルタ25fの前後の差圧(上流側と下流側との差圧)を検出する差圧センサ25gからの差圧ΔPも挙げることができる。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算したり、水温センサ23bからの冷却水温Twなどに基づいて触媒25aの温度(触媒温度)tcを演算(推定)したりしている。また、エンジンECU24は、エアフローメータ(図示省略)からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて、体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。さらに、エンジンECU24は、差圧センサ25gからの差圧ΔPに基づいて、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質の堆積量としてのPM堆積量Qpmを演算したり、エンジン22の回転数Neや体積効率KLに基づいて、PMフィルタ25fの温度tfを演算したりしている。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、上述したように、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。電力ライン54には、平滑用のコンデンサ57が取り付けられている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によってインバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサ45u,45v,46u,46vからの相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2や角速度ωm1,ωm2,回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力量の割合である。
充電器60は、電力ライン54に接続されており、電源プラグ61が家庭用電源などの外部電源に接続されているときに、外部電源からの電力を用いてバッテリ50を充電することができるように構成されている。この充電器60は、AC/DCコンバータと、DC/DCコンバータと、を備える。AC/DCコンバータは、電源プラグ61を介して供給される外部電源からの交流電力を直流電力に変換する。DC/DCコンバータは、AC/DCコンバータからの直流電力の電圧を変換してバッテリ50側に供給する。この充電器60は、電源プラグ61が外部電源に接続されているときに、HVECU70によって、AC/DCコンバータとDC/DCコンバータとが制御されることにより、外部電源からの電力をバッテリ50に供給する。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70からは、充電器60のAC/DCコンバータやDC/DCコンバータへの制御信号が出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
実施例のハイブリッド自動車20では、自宅或いは予め設定された充電ポイントでシステムオフ中において、HVECU70は、接続検出センサから接続検出信号が入力されると(電源プラグ61が外部電源に接続されると)、外部電源からの電力を用いて、バッテリ50が満充電状態またはそれよりも若干低い所定充電状態となるように充電器60を制御する。そして、バッテリ50の充電後にシステム起動したときには、バッテリ50の蓄電割合SOCがモード切替閾値Shv(例えば25%や30%,35%など)以下に至るまでは、バッテリ50の蓄電割合SOCの低下させるCDモード(Charge Depletingモード)で走行し、バッテリ50の蓄電割合SOCがモード切替閾値Shv以下に至った以降は、バッテリ50の蓄電割合SOCをモード切替閾値Shvを中心とする所定範囲内で保持するCSモード(Charge Sustainingモード)で走行する。そして、CSモードで走行しているときに、モータMG2,MG3による回生電力などでバッテリ50の蓄電割合SOCがモード切替閾値Shvを超えたときには、CDモードでの走行へ移行する。なお、実施例では、CDモードのときには、エンジン22の運転を伴わずに走行する電動走行(EV走行)をエンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)を優先してバッテリ50の蓄電割合SOCを低下させ、CSモードのときには、EV走行とHV走行とを必要に応じて切り替えてバッテリ50の蓄電割合SOCを保持するようにしている。
CDモードまたはCSモードでHV走行するときには、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に要求される)要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数Nd(モータMG2の回転数Nm2)を乗じて走行に要求される要求パワーPd*を計算する。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいて運転されるようにエンジン22の運転制御(吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)を行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
CDモードまたはCSモードでEV走行するときには、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTd*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質の堆積量(PM堆積量Qpm)が増加したときの動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70により実行されるモード切替閾値変更処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数十msec毎や数百msec毎など)に繰り返し実行される。
モード切替閾値変更処理ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、PMフィルタ25fのPM堆積量Qpmを入力する処理を実行する(ステップS100)。実施例では、PM堆積量Qpmは、エンジンECU24によりPMフィルタ25fの前後の差圧(上流側と下流側との差圧)を検出する差圧センサ25gからの差圧ΔPに基づいて演算されたものを通信により入力するものとした。
続いて、入力したPM堆積量Qpmが閾値Qref未満であるか否かを判定する(ステップS110)。閾値Qrefは、PMフィルタ25fの粒子状物質の堆積による背圧の上昇により異音が生じたりエンジン22の出力が低下したりする可能性の高いPM堆積量Qpmの下限値や或いはその近傍の値として予め定められたものである。
ステップS110でPM堆積量Qpmが閾値Qref未満であると判定したときには、PMフィルタ25fの粒子状物質の堆積によっては不都合は生じないと判断し、CDモードとCSモードとを切り替えるモード切替閾値Shvに通常の値Aを設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。値Aは、上述したように、例えば25%や30%,35%などを用いることができる。
一方、ステップS110でPM堆積量Qpmが閾値Qref以上であると判定したときには、PMフィルタ25fの粒子状物質の堆積によっては不都合が生じる可能性があると判断し、モード切替閾値Shvに値Aより小さい値Bを設定して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。値Bは、例えば、15%や20%などを用いることができる。
図3は、PM堆積量Qpmが閾値Qref未満のときと閾値Qref以上のときの蓄電割合SOCの時間変化の一例を示す説明図である。図中、実線はPM堆積量Qpmが閾値Qref以上のときを示し、一点鎖線はPM堆積量Qpmが閾値Qref未満のときを示す。PM堆積量Qpmが閾値Qref未満の場合、モード切替閾値Shvには値Aが設定されるから、蓄電割合SOCがモード切替閾値Shv(値A)に至る時間T1まではCDモードにより走行し、時間T1以降はCSモードにより走行する。一方、PM堆積量Qpmが閾値Qref以上の場合、モード切替閾値Shvには値Aより小さい値Bが設定されるから、蓄電割合SOCがモード切替閾値Shv(値B)に至る時間T2まではCDモードにより走行し、時間T2以降はCSモードにより走行する。従って、PM堆積量Qpmが閾値Qref以上の場合では、時間T1から時間T2までの時間だけCDモードが継続され、エンジン22の始動や運転が抑制される。このため、エンジン22の始動や運転による粒子状物質の堆積量(PM堆積量Qpm)の更なる増加を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、PMフィルタ25fのPM堆積量Qpm(粒子状物質の堆積量)が閾値Qref以上のときには、CDモードとCSモードとを切り替えるモード切替閾値Shvに通常の値Aより小さな値Bを設定する。これにより、CDモードを継続する時間を長くすることができ、エンジン22の始動や運転を抑制することができる。この結果、エンジン22の始動や運転による粒子状物質の堆積量(PM堆積量Qpm)の更なる増加を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50を用いるものとしたが、バッテリ50に代えて、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、モータMG1,MG2に電力ラインを介してバッテリ50を接続する構成とした。しかし、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に変速機を介してモータを接続すると共にモータにクラッチを介してエンジンを接続し、モータに電力ラインを介してバッテリを接続する構成としてもよい。また、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に走行用のモータを接続すると共にエンジンの出力軸に発電機を接続し、モータや発電機に電力ラインを介してバッテリを接続するいわゆるシリーズハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23a クランクポジションセンサ、23b 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 浄化装置、25a 触媒、25b 空燃比センサ、25c 酸素センサ、25f PMフィルタ、25g 差圧センサ、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45u,45v,46u,46v 電流センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、57 コンデンサ、60 充電器、61 電源プラグ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
    走行用の動力を出力可能なモータと、
    前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
    前記蓄電装置の電力を消費させるCD(Charge Depeleting)モードと前記蓄電装置の蓄電量を保持するCS(Charge Sustaining) モードとを前記蓄電装置の蓄電割合が切替閾値以上であるか否かによって切り替えて走行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、前記フィルタの粒子状物質の堆積量が所定堆積量以上のときには、前記堆積量が前記所定堆積量未満のときに比して、小さな値を前記切替閾値として用いる、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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