JP2020111164A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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未来織 渡辺
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Abstract

【課題】エンジンの排気系に取り付けられたフィルタが過熱に至るのを抑制する【解決手段】フィルタの再生条件が成立しているときにおいて、フィルタに堆積した粒子状物質の堆積量が所定量未満のときには、アクセルオフのときに、エンジンの燃料カットおよびモータによるエンジンのモータリングが行なわれるようにエンジンおよびモータを制御し、堆積量が所定量以上のときには、少なくともアクセルオフのときに、エンジンがリーン空燃比で運転されるようにエンジンを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと第1モータと駆動輪に接続された第2モータとをプラネタリギヤのキャリヤとサンギヤとリングギヤとに接続し、第1モータおよび第2モータに電力ラインを介してバッテリを接続したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、アクセルオフのときに、バッテリの許容入力電力の範囲内での第2モータの回生駆動によって要求制動力を賄うことができないときには、第2モータの回生駆動とエンジンの燃料カットおよび第1モータによるエンジンのモータリングとにより要求駆動力が賄われるようにエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。そして、フィルタ再生条件が成立しているときには、フィルタ再生条件が成立していないときに比してバッテリの許容入力電力を小さくする。このようにして、フィルタ再生条件が成立しており且つアクセルオフのときに、エンジンの燃料カットを行ないやすくしている。エンジンの燃料カットを行なうと、フィルタに空気(酸素)が供給されてフィルタに堆積した粒子状物質が燃焼し、フィルタの再生が行なわれる。
特開2018−75919号公報
こうしたハイブリッド自動車において、フィルタに堆積した粒子状物質が多くなると、エンジンの燃料カットを行なって粒子状物質を燃焼させる際の発熱量が大きくなりやすい。このため、フィルタの温度上昇が大きくなりやすく、フィルタが過熱に至りやすい。
本発明のハイブリッド自動車は、エンジンの排気系に取り付けられたフィルタが過熱に至るのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
前記エンジンの出力軸に接続されたモータと、
前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
前記エンジンおよび前記モータを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、
前記フィルタの再生条件が成立しているときにおいて、
前記フィルタに堆積した粒子状物質の堆積量が所定量未満のときには、アクセルオフのときに、前記エンジンの燃料カットおよび前記モータによる前記エンジンのモータリングが行なわれるように前記エンジンおよび前記モータを制御し、
前記堆積量が前記所定量以上のときには、少なくともアクセルオフのときに、前記エンジンがリーン空燃比で運転されるように前記エンジンを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、フィルタの再生条件が成立しているときにおいて、フィルタに堆積した粒子状物質の堆積量が所定量未満のときには、アクセルオフのときに、エンジンの燃料カットおよびモータによるエンジンのモータリングが行なわれるようにエンジンおよびモータを制御し、堆積量が所定量以上のときには、少なくともアクセルオフのときに、エンジンがリーン空燃比で運転されるようにエンジンを制御する。これにより、堆積量が所定量未満のときには、アクセルオフのときに比較的多い空気(酸素)をフィルタに供給してフィルタの再生を行なうことができる。一方、堆積量が所定量以上のときには、エンジンの燃料カットを行なうものに比して、フィルタの過熱を抑制しつつフィルタの再生を行なうことができる。
本発明のハイブリッド自動車において、前記堆積量が前記所定量以上のときには、アクセルオンかアクセルオフかに拘わらずに、前記エンジンがリーン空燃比で運転されるように前記エンジンを制御するものとしてもよい。こうすれば、フィルタの再生機会をより確保することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 PM堆積量Qpmとエンジン22の許容上限パワーPemaxとの関係の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、ダンパ28を介してプラネタリギヤ30のキャリヤに接続されている。エンジン22の排気系には、浄化装置25と、粒子状物質除去フィルタ(以下、「PMフィルタ」という)25fと、が取り付けられている。浄化装置25は、エンジン22の排気中の未燃焼燃料や窒素酸化物を浄化する触媒25aを有する。PMフィルタ25fは、セラミックスやステンレスなどにより多孔質フィルタとして形成されており、排気中の煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕捉する。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ23bからの冷却水温Twを挙げることができる。また、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも上流側に取り付けられた空燃比センサ25bからの空燃比AFや、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも下流側に取り付けられた酸素センサ25cからの酸素信号O2も挙げることができる。さらに、PMフィルタ25fの前後の差圧(上流側と下流側との差圧)を検出する差圧センサ25gからの差圧ΔPも挙げることができる。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。
エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算したり、水温センサ23bからの冷却水温Twなどに基づいて触媒25aの温度(触媒温度)Tcを演算(推定)したりしている。また、エンジンECU24は、エアフローメータ(図示省略)からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて、負荷率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。さらに、エンジンECU24は、差圧センサ25gからの差圧ΔPに基づいて、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質の堆積量としてのPM堆積量Qpmを演算したり、エンジン22の回転数Neや負荷率KLに基づいて、PMフィルタ25fの温度としてのフィルタ温度Tfを演算したりしている。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されており、サンギヤと、リングギヤと、それぞれサンギヤおよびリングギヤに噛合する複数のピニオンギヤと、複数のピニオンギヤを自転(回転)かつ公転自在に支持するキャリヤとを有する。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、上述したように、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。したがって、モータMG1、エンジン22、駆動軸36は、プラネタリギヤ30の共線図においてこの順に並ぶようにプラネタリギヤ30の3つの回転要素としてのサンギヤ、キャリヤ、リングギヤに接続されていると言える。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。電力ライン54には、平滑用のコンデンサ57が取り付けられている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によってインバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサ45u,45v,46u,46vからの相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2や角速度ωm1,ωm2,回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の回転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)や、エンジン22の回転停止を伴って走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでアクセルオンのときには、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に要求される)走行用トルクTd*を設定し、設定した走行用トルクTd*に駆動軸36の回転数Nd(モータMG2の回転数Nm2)を乗じて走行に要求される走行用パワーPd*を計算する。続いて、走行用パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じた値を許容上限パワーPemaxで制限(上限ガード)してエンジン22の目標パワーPe*を演算し、演算した目標パワーPe*がエンジン22から出力されると共に走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいて運転されるようにエンジン22の運転制御(吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)を行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
HV走行モードでアクセルオフのときには、HVECU70は、車速Vに基づいて走行用トルクTd*(基本的に負の値)を設定し、エンジン22の自立運転とモータMG2の回生駆動とにより、または、エンジン22の燃料カットとモータMG1によるエンジン22のモータリングとモータMG2の回生駆動とにより、走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の自立運転指令または燃料カット指令をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、自立運転指令を受信すると、エンジン22が自立運転されるようにエンジン22の運転制御を行ない、燃料カット指令を受信すると、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を停止する。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。
EV走行モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行用トルクTd*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に走行用トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、HVECU70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、HV走行モードのときに繰り返し実行される。
図2の処理ルーチンが実行されると、HVECU70は、最初に、PM堆積量Qpmやフィルタ温度Tfなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、PM堆積量Qpmやフィルタ温度Tfは、エンジンECU24により演算された値を通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、PM堆積量Qpmを閾値Qpmref1と比較すると共に(ステップS110)、フィルタ温度Tfを閾値Tfrefと比較する(ステップS120)。ここで、閾値Qpmref1は、PMフィルタ25fの再生が必要であるか否かを判断するための閾値であり、例えば、1.5g/Lや2g/L、2.5g/Lなどが用いられる。閾値Tfrefは、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質が燃焼可能であるか否かを判定するための閾値であり、例えば、490℃や500℃、510℃などが用いられる。ステップS110,S120の処理は、フィルタ再生条件が成立しているか否かを判定する処理である。
ステップS110でPM堆積量Qpmが閾値Qpmref1未満のときや、ステップS120でフィルタ温度Tfが閾値Tfref未満のときには、フィルタ条件が成立していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS110でPM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上で且つステップS120でフィルタ温度Tfが閾値Tfref以上のときには、フィルタ再生条件が成立していると判断し、PM堆積量Qpmを上述の閾値Qpmref1よりも多い閾値Qpmref2と比較する(ステップS130)。ここで、閾値Qpmref2の詳細については後述する。
ステップS130でPM堆積量Qpmが閾値Qpmref2未満のときには、エンジン22の燃料カットおよびモータMG1によるエンジン22のモータリングを許可して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。この場合、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、アクセルオフされたときに、エンジン22の燃料カットおよびモータMG1によるエンジン22のモータリングを行なう。エンジン22の燃料カットを行なうと、PMフィルタ25fに空気(酸素)が供給されてPMフィルタ25fに堆積した粒子状物質が燃焼し、PMフィルタ25fの再生が行なわれる。閾値Qpmref2は、エンジン22の燃料カットを行なって粒子状物質を燃焼させるとPMフィルタ25fが過熱に至る可能性があるか否かを判断するための閾値であり、例えば、8g/Lや9g/L、10g/Lなどが用いられる。これは、PM堆積量Qpmが多くなると、粒子状物質が燃焼する際に生じる発熱量が大きくなりやすく、PMフィルタ25fの温度上昇が大きくなりやすいためである。
ステップS130でPM堆積量Qpmが閾値Qpmref以上のときには、エンジン22の燃料カットを行なって粒子状物質を燃焼させるとPMフィルタ25fが過熱に至る可能性があると判断し、エンジン22の燃料カットを禁止し、エンジン22のリーン空燃比での運転を許可して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。この場合、例えば、HVECU70は、エンジン22のリーン空燃比での運転を許可する旨のリーン許可指令をエンジンECU24に送信し、エンジンECU24は、リーン許可指令を受信すると、アクセルオンかアクセルオフかに拘わらずに、エンジン22がリーン空燃比で運転されるようにエンジン22の運転制御を行なう。これにより、エンジン22の燃料カットを行なうときに比して少ないものの、PMフィルタ25fに空気(酸素)が供給されてPMフィルタ25fに堆積した粒子状物質が燃焼し、PMフィルタ25fの再生が行なわれる。エンジン22の燃料カットを行なうときに比してPMフィルタ25fに供給される酸素が少ないことから、粒子状物質が燃焼する際に生じる発熱量を抑制し、PMフィルタ25fの温度上昇を抑制し、PMフィルタ25fが過熱に至るのを抑制することができる。即ち、PMフィルタ25fが過熱に至るのを抑制しつつPMフィルタ25fの再生を行なうことができる。しかも、アクセルオンかアクセルオフかに拘わらずにPMフィルタ25fの再生を行なうことができるから、PMフィルタ25fの再生機会をより確保することができる。
図3は、PM堆積量Qpmとエンジン22の許容上限パワーPemaxとの関係の一例を示す説明図である。図中、「Pert」は、エンジン22の定格上限パワーであり、「Pemax1」は、アクセルオフでエンジン22の燃料カットを行なってもPMフィルタ25fが過熱に至らないように設定される許容上限パワーPemaxであり、「Pemax2」は、アクセルオフを行なわないときにPMフィルタ25fが過熱に至らないように設定される許容上限パワーPemaxである。図示するように、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上の領域で、値Pemax2は、値Pemax1に比して大きくなるように設定される。これは、エンジン22の燃料カットを行なわないときには、エンジン22の燃料カットを行なうときに比して粒子状物質が燃焼する際のPMフィルタ25fの温度上昇を抑制することができるから、エンジン22を運転する際のパワーをより大きくしてもよい、ということを意味する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、フィルタ再生条件が成立しているときにおいて、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref2未満のときには、アクセルオフのときにエンジン22の燃料カットおよびモータMG1によるエンジン22のモータリングを実行し、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref以上のときには、アクセルオンかオフかに拘わらずに、エンジン22をリーン空燃比で運転する。これにより、前者のときには、アクセルオフのときに比較的多い空気(酸素)をPMフィルタ25fに供給してPMフィルタ25fの再生を行なうことができ、後者のときには、エンジン22の燃料カットを行なうものに比して、PMフィルタ25fの過熱を抑制しつつPMフィルタ25fの再生を行なうことができる。しかも、後者のときには、アクセルオンかアクセルオフかに拘わらずにPMフィルタ25fの再生を行なうことができるから、PMフィルタ25fの再生機会をより確保することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、フィルタ再生条件が成立していて且つPM堆積量Qpmが閾値Qpmref2以上のときには、アクセルオンかオフかに拘わらずに、エンジン22をリーン空燃比で運転するものとしたが、アクセルオフのときにだけエンジン22をリーン空燃比で運転し、アクセルオンのときには、エンジン22を略ストイキで運転するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、蓄電装置として、バッテリ50を用いるものとしたが、バッテリ50に代えて、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24とモータECU40とバッテリECU52とHVECU70とを備えるものとしたが、これらのうちの少なくとも2つを単一の電子制御ユニットとして構成するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図1に示したように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、モータMG1,MG2に電力ラインを介してバッテリ50を接続する構成とした。しかし、図4の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に変速機130を介してモータMGを接続すると共にモータMGにクラッチ129を介してエンジン22を接続し、モータMGに電力ラインを介してバッテリ50を接続する構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などにである。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23a クランクポジションセンサ、23b 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 浄化装置、25a 触媒、25b 空燃比センサ、25c 酸素センサ、25f PMフィルタ、25g 差圧センサ、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45u,45v,46u,46v 電流センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、57 コンデンサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、129 クラッチ、130 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
    前記エンジンの出力軸に接続されたモータと、
    前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
    前記エンジンおよび前記モータを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、
    前記フィルタの再生条件が成立しているときにおいて、
    前記フィルタに堆積した粒子状物質の堆積量が所定量未満のときには、アクセルオフのときに、前記エンジンの燃料カットおよび前記モータによる前記エンジンのモータリングが行なわれるように前記エンジンおよび前記モータを制御し、
    前記堆積量が前記所定量以上のときには、少なくともアクセルオフのときに、前記エンジンがリーン空燃比で運転されるように前記エンジンを制御する、
    ハイブリッド自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023037420A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 日産自動車株式会社 車両の制御方法及び車両
WO2023037419A1 (ja) * 2021-09-07 2023-03-16 日産自動車株式会社 車両の制御方法及び車両
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