JP2020131872A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷間時におけるフィルタへの粒子状物質の堆積をより適正に抑制する。【解決手段】蓄電装置の全容量に対する蓄電装置から放電可能な電力量の割合である蓄電割合が目標割合となるように蓄電装置を充放電しながら走行するようにエンジンとモータとを制御するハイブリッド自動車であって、冷間時であり、且つ、フィルタに堆積している粒子状物質の堆積量が所定値未満であるときには、堆積量が多いときには少ないときに比して高く且つエンジンからの粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して高くなるように目標割合を設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンと、モータと、蓄電装置と、を備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンを備え、フィルタの粒子状物質の堆積量を推定し、堆積量とエンジン回転数とに基づいてエンジンの出力低下量を算出し、算出したエンジンの出力低下量を補うためのアシストトルクをモータから出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、上述の制御により、フィルタに粒子状物質が堆積していることによる背圧の上昇によってエンジンの出力が低下するときに、駆動力が落ち込むのを抑制している。
特開2017−177877号公報
上述のハイブリッド自動車では、冷間時にエンジンの始動と低負荷での運転を繰り返すと、フィルタの再生が進まず、粒子状物質の堆積量が増加してしまう。こうした粒子状物質の堆積は、抑制されることが望まれている。
本発明のハイブリッド自動車は、冷間時におけるフィルタへの粒子状物質の堆積をより適正に抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
前記エンジンからの動力で発電可能なモータと、
前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
前記蓄電装置の全容量に対する前記蓄電装置から放電可能な電力量の割合である蓄電割合が目標割合となるように前記蓄電装置を充放電しながら走行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド自動車であって、
前記制御装置は、冷間時であり、且つ、前記フィルタに堆積している前記粒子状物質の堆積量が所定値未満であるときには、前記堆積量が多いときには少ないときに比して高く且つ前記エンジンからの前記粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して高くなるように前記目標割合を設定する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、冷間時であり、且つ、粒子状物質の堆積量が所定値未満であるときには、堆積量が多いときには少ないときに比して高く且つエンジンからの粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して高くなるように目標割合を設定する。そして、蓄電装置の全容量に対する蓄電装置から放電可能な電力量の割合である蓄電割合が目標割合となるように蓄電装置を充放電しながら走行するようにエンジンとモータとを制御する。即ち、エンジンから出力されるパワーを、粒子状物質のフィルタへの堆積量が多いときには少ないときに比して大きく且つエンジンからの粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して大きくするから、粒子状物質のフィルタへの堆積量が多いときには少ないときに比して迅速に且つエンジンからの粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して迅速にエンジンを暖機して、粒子状物質の排出を抑制できる。この結果、冷間時におけるフィルタへの粒子状物質の堆積をより適正に抑制できる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記制御装置は、冷間時であり、且つ、前記堆積量が前記所定値未満であるときには、所定割合以上の範囲内で、前記堆積量が多いときには少ないときに比して高く且つ前記排出量が多いときには少ないときに比して高くなるように前記目標割合を設定する割合設定処理を実行し、前記割合設定処理の実行を開始してから所定時間経過したときには、前記堆積量および前記排出量に拘わらず前記目標割合を前記所定割合に設定してもよい。こうすれば、蓄電装置の寿命の低下を抑制できる。
また、本発明のハイブリッド自動車において、前記モータとしての第1モータと、走行用の動力を出力する第2モータと、を備え、前記蓄電装置は、前記第1,第2モータと電力をやりとりし、前記制御装置は、冷間時であって、前記堆積量が前記所定値未満である場合において、走行に要求される走行要求パワーより低いパワーと前記蓄電割合が前記目標割合となるように前記蓄電装置を充放電するためのパワーとの和のパワーを前記エンジンから出力しながら前記走行要求パワーで走行するように前記エンジンと前記第1、第2モータとを制御してもよい。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 HVECU70により実行される目標割合SOC*を設定するためのSOC設定ルーチンの一例を示す。 マップを選択するためのマップ選択処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 マップ1の一例を示す説明図である。 マップ2の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、ダンパ28を介してプラネタリギヤ30のキャリヤに接続されている。エンジン22の排気系には、浄化装置25と、粒子状物質除去フィルタ(以下、「PMフィルタ」という)25fと、が取り付けられている。浄化装置25は、エンジン22の排気中の未燃焼燃料や窒素酸化物を浄化する触媒25aを有する。PMフィルタ25fは、セラミックスやステンレスなどにより多孔質フィルタとして形成されており、排気中の煤などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕捉する。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrや、エンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ23bからの冷却水温Twを挙げることができる。また、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも上流側に取り付けられた空燃比センサ25bからの空燃比AFや、エンジン22の排気系のうち浄化装置25よりも下流側に取り付けられた酸素センサ25cからの酸素信号O2も挙げることができる。更に、PMフィルタ25fの前後の差圧(上流側と下流側との差圧)を検出する差圧センサ25gからの差圧ΔPも挙げることができる。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。
エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23aからのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算したり、水温センサ23bからの冷却水温Twなどに基づいて触媒25aの温度(触媒温度)Tcを演算(推定)したりしている。また、エンジンECU24は、エアフローメータ(図示省略)からの吸入空気量Qaとエンジン22の回転数Neとに基づいて、体積効率(エンジン22の1サイクルあたりの行程容積に対する1サイクルで実際に吸入される空気の容積の比)KLを演算している。更に、エンジンECU24は、差圧センサ25gからの差圧ΔPに基づいて、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質の堆積量としてのPM堆積量Qpmを演算したり、エンジン22の回転数Neや体積効率KLに基づいてPMフィルタ25fの温度としてのフィルタ温度Tfを演算したりしている。また、PM堆積量Qpmの時間積算値Sqpmに基づいて堆積レベルLvを設定する。堆積レベルLvは、時間積算値Sqpmが値0のときには値0に設定される。堆積レベルLvは、時間積算値Sqpmが値0より大きく値L1以下であるときには、値1に設定される。値L1は、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積が少ないと判断可能な堆積量の上限値である。また、堆積レベルLvは、時間積算値Sqpmが値L1より大きく値L2以下であるときには、値2に設定される。値L2は、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積が多いと判断可能な堆積量の上限値である。更に、堆積レベルLvは、時間積算値Sqpmが値L2より大きいときには、値3に設定される。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されており、サンギヤと、リングギヤと、それぞれサンギヤおよびリングギヤに噛合する複数のピニオンギヤと、複数のピニオンギヤを自転(回転)且つ公転自在に支持するキャリヤとを有する。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、上述したように、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。したがって、モータMG1、エンジン22、駆動軸36およびモータMG2は、プラネタリギヤ30の共線図においてこの順に並ぶようにプラネタリギヤ30の3つの回転要素としてのサンギヤ、キャリヤ、リングギヤに接続されているといえる。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2の駆動に用いられると共に電力ライン54を介してバッテリ50に接続されている。電力ライン54には、平滑用のコンデンサ57が取り付けられている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によってインバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサ45u,45v,46u,46vからの相電流Iu1,Iv1,Iu2,Iv2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2や角速度ωm1,ωm2,回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54に接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbとに基づいてバッテリ50の入出力制限Win,Woutを演算したりしている。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力量の割合であり、入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の回転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)や、エンジン22の回転停止を伴って走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでは、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定する。続いて、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて、走行に要求される走行要求パワーPdrv*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数を用いることができる。そして、計算した走行要求パワーPdrv*にバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50に放電するときが正の値)を減じて、車両に要求される要求パワーPe*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと所定割合SOCref(例えば、50%、55%、60%などバッテリ50の要求寿命を満たすことが可能な蓄電割合)に設定された目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)や、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)は、エンジン22の運転ポイント(回転数,トルク)のうち騒音や振動等を加味して燃費が最適となる最適動作ラインを予め定めておき、要求パワーPe*に対応する最適動作ライン上の運転ポイント(回転数,トルク)を求めて設定する。最適動作ラインでは、要求パワーPe*が小さいときに大きいときに比して目標回転数Ne*,目標トルクTe*が小さくなるように設定される。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)については、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標運転ポイントに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。
EV走行モードについては、本発明の中核をなさないので、詳細な記載を省略する。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作、特に、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積を抑制する際に動作について説明する。ハイブリッド自動車20では、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積を抑制するために、トルク抑制制御、トルク嵩上げ制御、F/Cモータリング制御の3つの制御が実行される。
トルク抑制制御は、エンジン22の冷却水温Twが常温(例えば、23℃、25℃、27℃など)以下である冷間時にPM堆積量Qpmが閾値Qpmref1未満であるときに実行される。
トルク抑制制御では、HV走行モードと同様の処理で要求トルクTr*と走行要求パワーPdrv*とを設定する。そして、走行要求パワーPdrv*から低下パワーΔPeとバッテリ50の充放電要求パワーPb*とを減じて要求パワーPe*を設定する。ここで、低下パワーΔPeは、トルク抑制制御時のエンジン22のパワーの低下量として予め設定したパワーである。充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと後述する設定ルーチンで設定される目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に走行要求パワーPdrv*で走行するように、HV走行モードと同様の処理で、エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)や、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)については、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標運転ポイントに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22を制御する。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。トルク抑制制御では、走行要求パワーPdrv*から低下パワーΔPeと充放電要求パワーPb*とを減じて要求パワーPe*を設定するから、走行要求パワーPdrv*から充放電要求パワーPb*を減じて要求パワーPe*を設定する場合に比して、要求パワーPe*(目標トルクTe*)を低く設定することになる。したがって、エンジン22から出力されるパワー(エンジン22のトルク)が低下するから、エンジン22からの粒子状物質の排出を抑制して、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積を抑制している。
なお、トルク抑制制御の実行中に冷却水温Twが常温を超えたときには、上述したHV走行モードへ切り替わる。
トルク嵩上げ制御は、HV走行モードで、PMフィルタ25fの昇温条件が成立しているときに、アクセルオンされると実行される。ここで、PMフィルタ25fの昇温条件としては、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref1以上閾値Qpmref2未満で且つPMフィルタ25fのフィルタ温度Tfが閾値Tfref未満である条件が用いられる。閾値Qpmref1は、PMフィルタ25fの再生が必要であるか否かを判断するための閾値であり、例えば、3g/Lや4g/L、5g/Lなどが用いられる。閾値Qpmref2は、PMフィルタ25fの目詰まりによるエンジン22の出力の低下が顕著になるか否かを判断するための閾値であり、例えば、7g/Lや8g/L、9g/Lなどが用いられる。閾値Tfrefは、フィルタ温度TfがPMフィルタ25fに堆積した粒子状物質の燃焼が可能な温度に至っているか否かを判断するための閾値であり、例えば、480℃や500℃、520℃などが用いられる。
トルク嵩上げ制御では、HV走行モードと同様の処理で要求トルクTr*と走行要求パワーPdrv*とを設定する。そして、設定した走行要求パワーPdrv*に嵩上げパワーPaddを加えてバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて要求パワーPe*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと後述する設定ルーチンで設定される目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に走行要求パワーPdrv*で走行するように、HV走行モードと同様の処理で、エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)や、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)については、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標運転ポイントに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22を制御する。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。トルク嵩上げ制御では、走行要求パワーPdrv*に嵩上げパワーPaddを加えて充放電要求パワーPb*を減じて要求パワーPe*を設定するから、嵩上げパワーPaddを加えずに走行要求パワーPdrv*から充放電要求パワーPb*を減じて要求パワーPe*を設定するものに比して、要求パワーPe*、即ち、目標トルクTe*を高く設定し、エンジン22から出力されるパワーを高くする。これにより、PMフィルタ25fの昇温を促進し、PMフィルタ25fに堆積した粒子状物質を燃焼させることができる。
F/Cモータリング制御は、HV走行モードで、PMフィルタ25fの昇温条件が成立しているときに、アクセルオフされると、実行される。
F/Cモータリング制御では、HV走行モードと同様の処理で要求トルクTr*(基本的に負の値)と走行要求パワーPdrv*とを設定する。そして、エンジン22の燃料カットとモータMG1によるエンジン22のモータリングとモータMG2の回生駆動とにより、バッテリ50を充放電要求パワーPb*で充放電しながら走行要求パワーPdrv*で走行するようにモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと後述する設定ルーチンで設定される目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。そして、エンジン22の燃料カット指令をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、燃料カット指令を受信すると、エンジン22の燃料噴射制御および点火制御を停止する。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。こうした制御により、エンジン22の燃料カットとモータMG1によるエンジン22のモータリングとが行なわれるから、PMフィルタ25fに空気が供給されてPMフィルタ25fに堆積している粒子状物質の燃焼を促進させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、更に、PM堆積量Qpmが閾値Qpmref2以上のときには、エンジン出力制限制御を実行する。エンジン出力制限制御では、HV走行モードと同様の処理で要求トルクTr*と走行要求パワーPdrv*とを設定する。そして、走行要求パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて要求パワーPe*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと後述する処理で設定される目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。こうして要求パワーPe*を設定すると、要求パワーPe*と出力制限Pemaxとのうち小さいほうのパワーがエンジン22から出力されると共に走行要求パワーPdrv*で走行するようにエンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)やモータMG1のトルク指令Tm1*およびモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。出力制限Pemaxは、PMフィルタ25fの目詰まりによる吸排気抵抗の低下や部品保護の観点から設定されるパワーであり、PM堆積量Qpmが大きいときには小さいときに比して小さくなるように設定される。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)については、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、上述したように、エンジン22の制御を行なう。モータECU40は、上述したように、インバータ41,42を制御する。こうした制御により、PMフィルタ25fの目詰まりによりエンジン22の出力が制限されたときに走行用の駆動力の落ち込みを抑制することができ、ドライバビリティの低下を抑制できる。
次に、目標割合SOC*の設定方法について説明する。図2は、HVECU70により実行される目標割合SOC*を設定するためのSOC設定ルーチンの一例を示す。本ルーチンは、冷間時や、冷間時に本ルーチンが実行されていからの経過時間Tが所定時間Trefが経過したとき(以下、「所定時間経過時」という)、F/Cモータリング制御を開始したとき(以下、「F/Cモータリング制御時」という)のいずれかのときに実行される。所定時間Trefは、冷間時に冷却水温Twが常温を超えることが推測される時間の平均値として予め実験や解析などにより定めた時間である。
SOC設定ルーチンが実行されると、HVECU70のCPUは、経過時間Tの計測を開始して(ステップS100)、冷却水温Twと堆積レベルLvとを入力する(ステップS110)。冷却水温Twは、水温センサ23bのより検出されたものをエンジンECU24から入力する。堆積レベルLvは、エンジンECU24により設定されたものを入力している。
続いて、目標割合SOC*を設定するためのマップを選択する(ステップS120)。マップを選択するときには、以下のマップ選択処理ルーチンが実行される。
図3は、マップを選択するためのマップ選択処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。マップ選択処理ルーチンでは、最初に、図1のSOC設定ルーチンを実行したのが、冷間時であるか否か(ステップS200)と、F/Cモータリング制御時であるか否か(ステップS210)と、を判定する処理を実行する。
ステップS200、S210で冷間時であるときやF/Cモータリング制御時であるときには、マップ1を選択して(ステップS230)、マップ選択処理ルーチンを終了する。図4は、マップ1の一例を示す説明図である。マップ1では、目標割合SOC*は、所定割合SOCref以上の範囲内で、冷却水温Twが低いときには高いときに比して高くなり、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して高くなるように、即ち、冷却水温Twがくなるほど高くなり、且つ、堆積レベルLvが高くなるほど高くなるように、設定される。
ステップS200、ステップS210で冷間時でもなくモータリング制御時でもない、即ち、所定時間経過時であるときには、マップ2を選択して(ステップS240)、マップ選択処理ルーチンを終了する。図5は、マップ2の一例を示す説明図である。マップ2では、目標割合SOC*は、所定割合SOCref以下の範囲内で、冷却水温Twが低いときには高いときに比して低くなり、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して低くなるように、即ち、冷却水温Twが低くなるほど低くなり、且つ、堆積レベルLvが高くなるほど低くなるように、設定される。
こうしてマップを選択すると、入力した冷却水温Twと堆積レベルLvと選択したマップとを用いて目標割合SOC*を設定する(ステップS130)。冷間時には、マップ1を用いて目標割合SOC*を設定するから、所定割合SOCref以上の範囲内で目標割合SOC*が設定される。したがって、目標割合SOC*を所定割合SOCrefに設定する場合に比して、エンジン22から出力するパワーが高めに推移することになるから、エンジン22を迅速に暖機して、粒子状物質の排出を抑制でき、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積を抑制できる。また、冷却水温Twが低いときは高いときに比してエンジン22の温度が低く粒子状物質の排出量が多くなる。更に、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して粒子状物質の排出量を小さくしてPMフィルタ25fへの更に粒子状物質の堆積を抑制することが望ましい。したがって、目標割合SOC*を冷却水温Twが低いときには高いときに比して高くなり、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して高くなるように設定して、エンジン22から出力するパワーを冷却水温Twが低いときには高いときに比して高く、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して高くすることにより、目標割合SOC*を所定割合SOCrefより高く冷却水温Twや堆積レベルLvに対して変化しない一定の割合とするものに比して、粒子状物質の排出をより適正に抑制でき、PMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積をより適正に抑制できる。
所定時間経過時には、マップ2を用いて目標割合SOC*を設定するから、所定割合SOCref以下の範囲内で、目標割合SOC*が設定される。したがって、目標割合SOC*を所定割合SOCrefに設定する場合に比して、蓄電割合SOCが低めに推移することになる。所定時間経過時、即ち、冷却水温Twが常温となると、PMフィルタ25fの昇温条件が成立してアクセルオンされたときにトルク嵩上げ制御が実行される。トルク嵩上げ制御では、エンジン22から出力されるパワーを高くするから、バッテリ50は充電される。このとき、蓄電割合SOCが高いと、バッテリ50の過充電抑制の観点から、トルク嵩上げ制御をPMフィルタ25fを昇温させるのに十分な時間継続することができなくなる。実施例では、トルク嵩上げ制御の実行前に蓄電割合SOCを低めに推移させることができるから、こうしたトルク嵩上げ制御の実行に適正に備えることができる。また、冷却水温Twが低いときや堆積レベルLvが高いときには、エンジン22のパワーより長く出力して、PMフィルタ25fを確実に昇温させることが望ましい。したがって、目標割合SOC*を、冷却水温Twが低いときには高いときに比して低くなり、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して低くなるように、即ち、冷却水温Twが低くなるほど低くなり、且つ、堆積レベルLvが高くなるほど低くなるように設定することにより、目標割合SOC*を所定割合SOCref以下で冷却水温Twや堆積レベルLvに対して変化しない一定の割合とするものに比して、より適正にトルク嵩上げ制御の実行に備えることができる。
F/Cモータリング制御時には、マップ1を用いて目標割合SOC*を設定するから、所定割合SOCref以上の範囲内で、目標割合SOC*が設定される。これにより、目標割合SOC*を所定割合SOCrefとするときに比して、蓄電割合SOCを高めに推移させることになる。したがって、F/Cモータリング制御の継続によるバッテリ50の枯渇を抑制して、F/Cモータリング制御をより長く継続することができ、粒子状物質の燃焼を促進させるができる。また、目標割合SOC*を冷却水温Twが低いときには高いときに比して高くなるように設定するから、エンジン22の温度が低くエンジン22からの粒子状物質の排出量が多くなるほど、バッテリ50の蓄電割合SOCを高くして、F/Cモータリング制御をより長く継続する。即ち、エンジン22が運転されることを抑制できるから、エンジン22からの粒子状物質の排出を抑制できる。更に、目標割合SOC*を堆積レベルLvが高いときには低いときに比して高くすることにより、バッテリ50の蓄電割合SOCを高くして、F/Cモータリング制御をより長く継続する、即ち、エンジン22が運転されることを抑制できる。これにより、エンジン22からの粒子状物質の排出を抑制でき、PMフィルタ25fに粒子状物質が堆積することを抑制できる。
こうして目標割合SOC*を設定すると、経過時間Tが継続判定時間Tstを超えたか否かを判定する(ステップS140)。蓄電割合SOCを所定割合SOCrefからずらした状態が継続すると、バッテリ50の寿命の低下が顕著になることがある。継続判定時間Tstは、蓄電割合SOCを所定割合SOCrefからずらすことによるバッテリ50の寿命の低下を考慮して、蓄電割合SOCが所定割合SOCrefからずらした状態を継続しても差し支えない時間の上限として予め定めた値である。
ステップS140で経過時間Tが継続判定時間Tstを超えていないときには、蓄電割合SOCを所定割合SOCrefからずらした状態を更に継続しても差し支えないと判断して、ステップS110の処理に戻り、経過時間Tが継続判定時間Tstを超えるまで選択されたマップを用いた目標割合SOC*の設定を継続する(ステップS110〜S140)。そして、ステップS140で経過時間Tが継続判定時間Tstを超えたときには、蓄電割合SOCを所定割合SOCrefからずらした状態を更に継続するバッテリ50の寿命の低下が顕著になると判断して、目標割合SOC*を所定割合SOCrefに設定して(ステップS150)、SOC設定ルーチンを終了する。目標割合SOC*を所定割合SOCrefに設定することにより、蓄電割合SOCを所定割合SOCref付近とすることができる。これにより、バッテリ50の寿命の顕著な低下を抑制できる。
エンジン出力制限制御では、目標割合SOC*を、PM堆積量Qpmが大きいときには小さいときに比して大きくなるように設定する。これにより、蓄電割合SOCは、PM堆積量Qpmが大きいときには小さいときに比して大きくなるように推移する。PM堆積量Qpmが大きいときには小さいときに比してエンジン22の出力が大きく制限されることから、蓄電割合SOCをPM堆積量Qpmに拘わらず一定の割合とすると、PM堆積量Qpmが大きいときにエンジン22で制限された分の出力をモータMG2からの出力で補うことができず、走行用の駆動力の落ち込むことがある。実施例では、蓄電割合SOCをPM堆積量Qpmが大きいときには小さいときに比して大きくなるように推移させることにより、こうした走行用の駆動力の落ち込みを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、冷間時であってPM堆積量Qpmが閾値Qpmref1未満であるときには、冷却水温Twが低いときには高いときに比して高くなり、且つ、堆積レベルLvが高いときには低いときに比して高くなるように、目標割合SOC*を設定することにより、冷間時におけるPMフィルタ25fへの粒子状物質の堆積を抑制する。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130で冷却水温Twと堆積レベルLvとを用いて目標割合SOC*を設定している。しかしながら、冷却水温Twに代えて、エンジン22の温度を検出する温度センサからのエンジン温度や温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tb、過去所定時間(例えば、0.5時間、1.0時間、1.5時間など)での外気温の平均値などを用いてもよい。また、堆積レベルLvに代えてPM堆積量Qpmを用いてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、蓄電装置として、バッテリ50を用いるものとしたが、バッテリ50に代えて、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24とモータECU40とバッテリECU52とHVECU70とを備えるものとしたが、これらのうちの少なくとも2つを単一の電子制御ユニットとして構成するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、モータMG1,MG2に電力ライン54を介してバッテリ50を接続する構成としている。しかしながら、エンジン22に発電用のモータMG1を接続すると共に駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に走行用のモータMG2を接続し、モータMG1,MG2に電力ラインを介してバッテリ50を接続するいわゆるシリーズハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「モータ」に相当しm、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とバッテリECU52とHVECU70とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23a クランクポジションセンサ、23b 水温センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 浄化装置、25a 触媒、25b 空燃比センサ、25c 酸素センサ、25f PMフィルタ、25g 差圧センサ、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45u,45v,46u,46v 電流センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、57 コンデンサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 排気系に粒子状物質を除去するフィルタが取り付けられたエンジンと、
    前記エンジンからの動力で発電可能なモータと、
    前記モータと電力をやりとりする蓄電装置と、
    前記蓄電装置の全容量に対する前記蓄電装置から放電可能な電力量の割合である蓄電割合が目標割合となるように前記蓄電装置を充放電しながら走行するように前記エンジンと前記モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド自動車であって、
    前記制御装置は、冷間時であり、且つ、前記フィルタに堆積している前記粒子状物質の堆積量が所定値未満であるときには、前記堆積量が多いときには少ないときに比して高く且つ前記エンジンからの前記粒子状物質の排出量が多いときには少ないときに比して高くなるように前記目標割合を設定する、
    ハイブリッド自動車。
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