JP7081676B2 - 指紋認証センサー付き画像表示装置の表面保護フィルム用基材フィルム、表面保護フィルムおよび画像表示装置 - Google Patents
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Description
項1.
下記(1)~(4)を満足する、指紋認証センサー付き画像表示装置の表面保護フィルム用基材フィルム。
(1)前記基材フィルムは、少なくとも片面に易接着層を有するポリエステルフィルムである
(2)前記基材フィルムは、遅相軸のバラツキが7°/m以下である
(3)前記基材フィルムは、3000~30000nmのレタデーションを有する
(4)前記基材フィルムは、Nz係数が2.5以下である
項2.
前記ポリエステルフィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルムであって、ポリエチレンテレフタレートフィルムを構成する樹脂中には実質的に滑材を含まない、項1に記載の指紋認証センサー付き画像表示装置の表面保護フィルム用基材フィルム。
項3.
項1又は2に記載の基材フィルムの易接着層面に機能層が積層された、指紋認証センサー付き画像表示装置の表面保護フィルム。
項4.
指紋認証センサーの視認側に偏光板を有する画像表示装置であって、
前記偏光板より視認側に、項3に記載の表面保護フィルムを有し、
表面保護フィルムの遅相軸方向と前記偏光板の偏光子の消光軸方向がなす角度が0°±6°以下、または90°±6°以下である画像表示装置。
(なお、上記において、「以下」は「±」の次の数値にのみかかるものとする。)
本発明の画像表示装置は、指紋認証センサーを有する指紋認証センサー付き画像表示装置である。指紋認証センサーの視認側に偏光板を有することが好ましい。指紋認証センサー(指紋認証センサー部)は表示画面の内側(視認側から見て画像表示領域であってその奥)に設置されている。例えば、ここでいう表示画面の内側(視認側から見て画像表示領域であってその奥)とは図1や図2の状態である。表示画面の内側に設置されるタイプは画面埋め込み型とも言われており、例えば、図2のように指紋認証センサー本外は視認側から見て画面の奥に設置されている。図2において、指紋認証センサー本体の視認側に、画像表示セル(例えば、有機ELセル)が配置されている。画像表示セルの視認側には、偏光板(画像表示セルが有機ELセルの場合には、円偏光板が好ましい)が配置されている。偏光板より視認側には、本発明の表面保護フィルム(本発明の表面保護フィルム用基材フィルムに、機能層が積層されたもの)が配置されている。
本発明の画像表示装置に用いられる画像表示セルは、特に制限はないが、小型、薄型化できるという点で、液晶表示セルや有機EL(OLED)セルが好ましい例として挙げられる。なかでも、有機ELセルは、セルのピクセルの隙間を通して指紋認証のセンサーを作動させることができ、好ましい例である。
指紋認証センサーは光学式、超音波式、静電容量式、電界強度測定式、感圧式、感熱式などが挙げられ、特に制限はないが、本発明の画像表示装置の構成との相性から光学式又は超音波式が好ましく、特には光学式が好ましい。光学式の指紋認証センサーとしては、例えば、Synaptics社から商品名「Clear ID」として市販されている。超音波式の指紋承認センサーとしては、例えば、Qualcomm Technologies社から商品名「Qualcomm Fingerprint Sensors」として市販されている。
上記の通り、画像表示装置は、指紋認証センサーの視認側に偏光板が設けられた状態である。偏光板は、偏光を生じさせる機能を有する偏光子と偏光子を保護するための偏光子保護フィルムを含むものであることが一般的であるが、偏光子の片面にのみ偏光子保護フィルムが積層されたものであっても良く、偏光子のみのものであっても良い。偏光子としては、一軸に配向したポリビニルアルコールにヨウ素や有機系の二色性色素などが吸着されている薄膜、液晶化合物と有機系二色性色素からなる配向膜などが挙げられるが、特に制限なく用いることができる。
本発明の表面保護フィルムは、表面保護フィルム用基材フィルムの少なくとも片面に、ハードコート層、反射防止層、低反射層、防眩層等の機能層が積層されていることが好ましい。本発明の表面保護フィルムは、画像表示装置の表面に位置し、画像表示面の傷付を防いだり、衝撃を受けて画像表示セルやタッチセンサー、表面カバーガラスなどのガラス部材が割れた時にガラスの飛散を防止するために、ハードコート層を有することが好ましい。表面保護フィルムは、フィルム自体が傷付いた場合には剥がし、貼り替え可能なものであることが好ましい。表面保護フィルムは、光学用の基材レス粘着剤シートで画像表示装置に貼り合わされていることが好ましい。表面保護フィルムには、基材となる透明フィルムの少なくとも片面に、耐傷付き性や防汚性を付与するためのハードコート塗布液を塗工することによりハードコート層を設けることができる。好ましくは、基材となるフィルムの視認側にハードコート層が積層される。本発明に適用されるハードコートはいかなる機能も限定されない。ハードコート層としては、従来公知のハードコート層を用いることができる。また、反射防止層、低反射層、防眩層も、特に限定されることなく、従来公知のものを用いることができる。低反射層と防眩層の組み合わせ、反射防止層と防眩層の組み合わせ等も好ましく用いることができる。また、ハードコート層に、反射防止機能、低反射機能、及び/又は防眩機能を付与したものも好ましく用いることができる。
本発明において、偏光子の消光軸方向と表面保護フィルムの遅相軸方向(表面保護フィルム用基材フィルムの遅相軸方向)とは、平行又は垂直であることが好ましい。ここで、平行又は垂直とは、偏光子の消光軸方向と表面保護フィルムの遅相軸方向とのなす角度が、厳密に0度、または90度である必要はなく、0°±6°以下又は90°±6°以下が好ましく、0°±5°以下又は90度±5°以下がより好ましく、0°±4°以下又は90°±4°以下がさらに好ましく、0°±3°以下又は90°±3°以下が特に好ましく、0°±2°以下又は90°±2°以下が特に望ましい。なお、「以下」という用語は、「±」の次の数値にのみかかることを意味する。従って、例えば、前記「0°±6°以下」とは、0°を中心に上下6°の範囲の変動を許容することを意味する。また、同様に、「90°±6°以下」とは、90°を中心に上下6°の範囲の変動を許容することを意味する。なお、ハードコート層等の機能層は、一般に、基材フィルム上に塗布して設けられるため、表面保護フィルムの遅相軸方向と、基材フィルムの遅相軸方向は通常、同一である。
表面保護フィルムの基材フィルムとしては、耐熱性、機械的強度、寸法安定性など保護フィルムとしての特性から、ポリエステルが好ましく、特にポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。
本発明の表面保護フィルム用基材フィルムには、機能層(ハードコート層等)等との易接着性を付与するために、少なくとも片面に、易接着層を設けることが好ましい。ハードコート層との易接着性を付与するためのコートとしては、例えば、特許第3589233号公報、特許第3900191号公報に記載されているものなど多く示されているが、本発明においては、いかなる種類の易接着コートにも限定されることなく用いることができる。また、両面に易接着層を設ける場合は、同じものを使用しても良いし、異なるものを使用してもよい。易接着層の塗布液としては、例えば、特許第3567927号公報、特許第3589232号公報、特許第3589233号公報、特許第3900191号公報等に開示された水溶性又は水分散性共重合ポリエステル樹脂溶液、アクリル樹脂溶液、及びポリウレタン樹脂溶液等が挙げられるが、本発明においては、いかなる種類の易接着コートにも限定されることなく用いることができる。
(1)遅相軸のバラツキ
分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA-6004型分子配向計)を用いて遅相軸方向を測定した。測定は、フィルムロールの幅方向における中心点、及び、前記中心点から幅方向(フィルム流れ方向に直交する方向)に100mm間隔ごとに測定を行った。こうして得られた測定値の最大値と最小値を求め、以下の式により、遅相軸のバラツキ(単位は°/m)を評価した。
(遅相軸のバラツキ)=(測定値の最大値―測定値の最小値)÷((測定箇所の個数―1)×0.1)
後述する実施例では、幅1200mm幅のフィルムロールを使用しており、このフィルムロールの幅方向における中心点、及び中心点から幅方向に100mm間隔で左右5点ずつ、計11点の測定を行った。遅相軸のバラツキ(単位は°/m)は、幅方向で得られた測定値の最大値と最小値の差を求めた後、以下の式より求めた。
(遅相軸のバラツキ)=(測定値の最大値―測定値の最小値)÷((11-1)×0.1)
なお、遅相軸方向は、TD方向(幅方向)を基準に測定したものであり、右回り、左回りで正負の区別をして評価した。なお、フィルム流れ方向については遅相軸の向きは基本的にほぼ一定と考えられることから、幅方向の遅相軸のバラツキのみ評価した。
レタデーションとは、フィルム上の直交する二軸の屈折率の異方性(|nx-ny|)とフィルム厚みd(nm)との積で定義されるパラメーターであり、光学的等方性、異方性を示す尺度である。また、Nz係数は(|nx-nz|)/(|nx-ny|)で定義されるパラメーターであり、一軸配向性を示す尺度である。フィルムの屈折率は、以下の方法により求めた。初めに分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA-6004型分子配向計)を用いて、フィルムの遅相軸方向を求め、遅相軸方向が測定用サンプル長辺と平行になるように、4cm×2cmの長方形を切り出し、測定用サンプルとした。このサンプルについて、遅相軸方向の屈折率(nx)、面内で遅相軸方向と直交する方向の屈折率(即ち進相軸方向の屈折率、ny)、及び厚さ方向の屈折率(nz)をアッベ屈折率計(アタゴ社製、NAR-4T、測定波長589nm)によって求めた。フィルムの厚みd(nm)は電気マイクロメータ(ファインリューフ社製、ミリトロン1245D)を用いて測定し、単位をnmに換算した。屈折率の異方性(|nx-ny|)とフィルムの厚みd(nm)の積より、レタデーション(Re)を求めた。
また、(△Nxz×d)と(△Nyz×d)の平均値を算出して厚さ方向レタデーション(Rth)を求めた。なお、△Nxz=|nx-nz|、△Nyz=|ny-nz|である。また、(|nx-nz|)/(|nx-ny|)よりNz係数を求めた。
表面保護フィルム等をはがして直線偏光が出光されるようにした画像表示装置を点灯させ、その上に消光軸が既知である偏光フィルターを載せて最も暗くなる状態の偏光フィルターの消光軸の方向を求め、これと90度の方向を、画像表示装置が有する偏光子の消光軸方向とした。
JIS K-7105に準じて行った。
JIS K-7105に準じて行った。
画面指紋認証携帯VIVO社製X20 Plus UDの表面に評価サンプルを貼りつけて、指紋認証性を評価した。なお、購入時に、画面指紋認証携帯の表面に貼り付けられていた表面保護フィルムは剥がしてから、評価サンプルを貼り付けた。評価は、指紋認証による10回の起動を試み、起動できた回数で表した。なお、指先は濡れたタオルで汚れを拭き取った後、乾いたタオルで水分を除き、約3秒後にセンサー部に指先を載せて行った。
画面指紋認証携帯VIVO社製X20 Plus UDの表面に評価サンプルを貼りつけて、偏光サングラスをかけた状態で全方位から観察した。なお、購入時に、画面指紋認証携帯の表面に貼り付けられていた表面保護フィルムは剥がしてから、評価サンプルを貼り付けた。
◎:虹ムラは認められなかった
○:弱い虹ムラが認められた
×:明らかな虹ムラが認められた。
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部及びエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。
常法によりエステル交換反応及び重縮合反応を行って、ジカルボン酸成分として(ジカルボン酸成分全体に対して)テレフタル酸46モル%、イソフタル酸46モル%及び5-スルホナトイソフタル酸ナトリウム8モル%、グリコール成分として(グリコール成分全体に対して)エチレングリコール50モル%及びネオペンチルグリコール50モル%の組成の水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂を調製した。次いで、水51.4質量部、イソプロピルアルコール38質量部、n-ブチルセルソルブ5質量部、ノニオン系界面活性剤0.06質量部を混合した後、加熱撹拌し、77℃に達したら、上記水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂5質量部を加え、樹脂の固まりが無くなるまで撹拌し続けた後、樹脂水分散液を常温まで冷却して、固形分濃度5.0質量%の均一な水分散性共重合ポリエステル樹脂液を得た。さらに、凝集体シリカ粒子(富士シリシア(株)社製、サイリシア310)3質量部を水50質量部に分散させた後、上記水分散性共重合ポリエステル樹脂液99.46質量部にサイリシア310の水分散液0.54質量部を加えて、撹拌しながら水20質量部を加えて、易接着層形成用塗布液を得た。
基材フィルム原料として粒子を含有しないPET(A)樹脂ペレットを常法により乾燥して押出機に供給し、285℃で溶解した。この樹脂を、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作製した。
未延伸フィルムの厚みを変更することにより、基材フィルムの厚みを約100μmとしたこと以外は基材フィルム1と同様にして一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法により作製された未延伸フィルムを、加熱されたロール群及び赤外線ヒーターを用いて105℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で走行方向に1.5倍延伸した後、基材フィルム1と同様の方法で幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム3と同様の方法で、走行方向に2.0倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法で、走行方向に1.0倍、幅方向に3.5倍延伸して、フィルム厚み約75μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更し、幅方向延伸倍率を3.8倍、延伸温度を135℃として、厚み約100μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更し、幅方向延伸倍率を3.8倍に変更することにより、厚み38μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚みを38μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚み約10μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム3と同様の方法で、走行方向に3.2倍、幅方向に4.0倍延伸(幅方向延伸温度は140℃)して、フィルム厚み約75μmの二軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更し、熱風ゾーンの温度を135℃として、基材フィルムの厚み約125μmの一軸延伸PETフィルムの製品ロールを得た。
基材フィルム1~11の一方の易接着コート面に、UV硬化型のハードコート剤を塗工、乾燥後、高圧水銀灯で紫外線を照射して、片面にハードコート層を有する基材フィルム1~11を得た。さらに各基材フィルムの、ハードコート層を積層した面とは反対面に、市販の光学粘着剤(基材レスタイプ)を、軽剥離シートを剥がしてロールツーロールで積層した。
上記のようにして、粘着剤層付きの表面保護フィルムのフィルムロール1~11を得た。
上記の表面保護フィルムを、光学的指紋認証センサーを表示画面に組み込んだ有機EL表示装置VIVO社製X20 Plus UDの画面全体の大きさにカットした。表面保護フィルムは、ロールの幅方向の端(端Aに相当)から、幅方向に200mm、600mm、1000mmの3か所から、長方形サンプルの一辺がフィルム流れ方向に対して一定の角度になるように、切り出した。切り出された表面保護フィルムを、粘着剤面を介して、前記有機EL表示装置の画面上に貼り付けた。なお、購入時に貼り付けられていた表面保護フィルムは剥がした。貼り合わされた時の偏光子の消光軸と表面保護フィルムの遅相軸とのなす角度、及びその評価結果を表2~4に示した。なお、表面保護フィルムの遅相軸は、サンプルのセンター位置(長方形サンプル2つのの対角線が交わる点)で評価した。
2 画像表示部
3 指紋認証センサー部
21 画像表示セル
22 偏光板
23 粘着剤層
24 表面保護フィルム
31 指紋認証センサー本体
Claims (3)
- 指紋認証センサーの視認側に偏光板を有する画像表示装置であって、
前記偏光板より視認側に、表面保護フィルムを有し、
表面保護フィルムの遅相軸方向と前記偏光板の偏光子の消光軸方向がなす角度が0°±6°以下、または90°±6°以下であり、
表面保護フィルムの基材フィルムは、下記(1)~(4)
(1)前記基材フィルムは、少なくとも片面に易接着層を有するポリエステルフィルムである
(2)前記基材フィルムは、遅相軸のバラツキが7°/m以下である
(3)前記基材フィルムは、3000~30000nmのレタデーションを有する
(4)前記基材フィルムは、Nz係数が2.5以下である
を満足する、画像表示装置。 - 前記ポリエステルフィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルムであって、ポリエチレンテレフタレートフィルムを構成する樹脂中には実質的に滑材を含まない、請求項1に記載の画像表示装置。
- 基材フィルムの易接着層面に機能層が積層された、請求項1又は2に記載の画像表示装置。
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