JP7079087B2 - 電動ブラインドの制御装置 - Google Patents

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本発明は、モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動ブラインドの制御装置に関する。
電動ブラインドの代表例として電動横型ブラインドがある。電動横型ブラインドは、モーターの駆動力で駆動軸を回転させ、昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)を巻取ドラムで巻き取り、或いは巻き戻すことにより、遮蔽材としてのスラットを昇降可能となっている。
このような電動横型ブラインドでは、ヘッドボックス内にモーターが配設され、そのモーターの出力軸の回転がギヤボックスで減速されて駆動軸に伝達され、その駆動軸の回転に基づいてスラットが昇降される。
一般的な電動横型ブラインドでは、最上段のスラットの当接の有無の検出を機械的に行う上限リミットスイッチを設けて、最上段のスラットの当接の有りを示す上限リミットスイッチのONとなるときの位置(上限リミット位置)を遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データ(高さデータ)の上限位置として設定し、昇降コードの弛みの有無を機械的に行う弛み検出スイッチを設けて、昇降コードの弛みの有りを示す弛み検出スイッチのONとなるときの位置(下限リミット位置)を当該現在位置データ(高さデータ)の下限位置として設定している。
また、電動横型ブラインドでは、ヘッドボックス内には駆動軸の回転速度及び回転量を検出するエンコーダが配設され、そのエンコーダから出力されるパルス信号に基づいて、そのエンコーダパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理して、ヘッドボックス内に配設される制御装置によりモーターの回転速度及び回転量が制御される。このような動作により、スラットの昇降速度が適宜に調整されるとともに、スラットの昇降停止位置(及びスラット角度)が制御される。
しかし、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びが生じると、エンコーダパルス数の管理では当該現在位置データ(高さデータ)に誤差が生じ、結果として位置ずれが生じる。
そこで、電動ブラインドにおいて、上限リミットスイッチで遮蔽材が上限位置にあることを機械的に検出し、その検出したときの高さデータを初期値として設定した後、経年変化により昇降コードに伸びが生じて、現在の高さデータが前記初期値に等しくなり且つ上限リミットスイッチからの上限位置信号が出力されない場合にも当該現在の高さデータを初期値に維持し、常に上限リミットスイッチがONした位置を上限位置とするよう制御する技法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4097631号明細書
特許文献1の技法では、電動ブラインドにおいて、経年変化により昇降コードに伸びが生じた場合でも、常に上限リミットスイッチがONした位置を上限位置とするよう制御するため、遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データ(高さデータ)の位置ずれ補正ができる。しかし、特許文献1の技法では、下限位置を可変設定できるように構成しているものの、上限リミットスイッチより下方の所望位置で上限位置を可変設定しない制御となり、種々の設置場所への適合性やユーザの好みに合わせた上限設定ができないため、改善の余地がある。
従って、電動ブラインドにおいては、所望位置で上限位置、更には下限位置を可変設定できるように構成することが望まれる。
一方で、所望位置で上限位置、更には下限位置を可変設定できるように構成する際には、電動ブラインドにおける遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する位置ずれが生じる場合、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失が生じる場合に対し補正する工夫が必要になる。
即ち、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対しては、例えば、上限設定位置は、全長パルス(上限リミット位置から下限設定位置までのパルス数)の2%上方として予め定めておき、下限設定位置は、上限設定位置×全長パルスとすることが考えられる。つまり、当該位置ずれが生じた場合でも、全長パルスは、上下限位置を設定したパルス分の2%分長くなるようにして、当該位置ずれをその2%分で吸収できるようにする。しかしながら、当該位置ずれが2%以上になると当該現在位置データが上限設定位置まで到達できなくなるという問題があり、特に、上限リミット位置以外で上限設定位置を定める場合、温度環境変化や経年変化に対する当該位置ずれの補正ができないという問題がある。
また、電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対しては、異常と判断し、自動的に上下限設定モードに移行して上限リミット位置まで自動上昇し、その後、下限リミット位置まで自動下降し、上下限位置を再設定することが考えられる。しかしながら、上限リミット位置以外で上限設定位置を定める場合、更には下限リミット位置以外で下限設定位置を定める場合、当該上下限位置の設定がずれてしまうという問題がある。
このように、電動ブラインドにおける遮蔽材の所望位置での上限位置、更には下限位置の可変設定と、当該現在位置データの位置ずれ、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する精度のよい自動補正とを両立させる技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、電動ブラインドにおける遮蔽材の所望位置での上限位置、更には下限位置を可変設定し、尚且つ遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データについて精度よく自動補正可能とする電動ブラインドの制御装置を提供することにある。
本発明による電動ブラインドの制御装置は、モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動ブラインドの制御装置であって、外部機器からの操作信号に含まれるコマンドを受信して、該コマンドに対応して前記モーターの駆動を制御し前記遮蔽材の現在位置データを監視しながら前記遮蔽材を昇降制御する昇降制御手段と、前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出するよう制御する上限リミット検知制御手段と、前記遮蔽材の下降に係る下限リミット位置を検出するよう制御する下限リミット検知制御手段と、前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を原点とし、前記原点を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の上昇に係る上限位置を可変設定する上限位置可変設定手段と、前記現在位置データの位置ずれを補正するために、前記外部機器からの操作信号に含まれる通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御する位置ずれ補正付き上昇制御手段と、を備え、前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、当該通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいた上昇動作後、停止コマンドを受信前に該現在位置データが上限位置に到達する場合に、その後の停止コマンドの受信に関わらず、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、前回設定時の当該原点に対する更新補正にあたって前記上限リミット位置を改めて検出する際に、現在位置データに対し予め定めた上昇許容量を規定した補正値を追加して当該原点に対する更新補正を行うよう制御することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記上限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、前記上限位置を可変設定することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記上限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、前記上限位置を可変設定することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限位置を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の下降に係る下限位置を可変設定する下限位置可変設定手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記下限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、前記下限位置を可変設定することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記下限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、前記下限位置を可変設定することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として前記下限リミット位置を前記遮蔽材の下降に係る下限位置とする下限位置設定手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動ブラインドの制御装置であって、外部機器からの操作信号に含まれるコマンドを受信して、該コマンドに対応して前記モーターの駆動を制御し前記遮蔽材の現在位置データを監視しながら前記遮蔽材を昇降制御する昇降制御手段と、前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出するよう制御する上限リミット検知制御手段と、前記遮蔽材の下降に係る下限リミット位置を検出するよう制御する下限リミット検知制御手段と、前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を原点とし、前記原点を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の上昇に係る上限位置を可変設定する上限位置可変設定手段と、前記現在位置データの位置ずれを補正するために、前記外部機器からの操作信号に含まれる通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御する位置ずれ補正付き上昇制御手段と、を備え、前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、当該通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、現在までの使用回数と前記原点の補正量から前記上限位置を超えるような上昇動作時期が予測される場合に、その後の停止コマンドの受信に関わらず、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、外部機器からの操作信号に含まれる上昇又は下降に関するコマンドの受信時に、前記遮蔽材の現在位置データが有るか否かを判定し、該現在位置データが無い場合に、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を行った後、該上昇又は下降に関するコマンドに係る動作を実行する回復補正付き昇降制御手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記上限リミット検知制御手段は、所定スイッチによる機械的な上限リミット検知、モーターの駆動に係る電気信号の異常検知に基づく電気的な上限リミット検知、現在位置データに対応付けられるパルス信号を発生するエンコーダのエンコーダパルス入力なし検知に基づく電気的な上限リミット検知、のうちいずれか1つ以上により前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出することを特徴とする。
また、本発明による電動ブラインドの制御装置において、前記下限リミット検知制御手段は、所定スイッチによる機械的な下限リミット検知、モーターの駆動に係る電気信号の異常検知に基づく電気的な下限リミット検知、現在位置データに対応付けられるパルス信号を発生するエンコーダのエンコーダパルス入力なし検知に基づく電気的な下限リミット検知、のうちいずれか1つ以上により前記遮蔽材の下に係る下限リミット位置を検出することを特徴とする。
本発明によれば、電動ブラインドにおける遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復精度を向上させることができる。
本発明による第1実施形態の制御装置を備える電動ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第1実施形態の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ原点P0の位置、可変設定される上限位置(上限位置PT)、及び可変設定される下限位置(下限位置PB)を示す本発明による第1実施形態の制御装置を備える電動ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第1実施形態の制御装置における実施例1の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の制御装置における実施例2の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の制御装置における実施例3の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の制御装置における実施例1の位置ずれ補正付き上昇制御を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の制御装置における実施例2の位置ずれ補正付き上昇制御を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の制御装置における一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御を示すフローチャートである。 本発明による第2実施形態の制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態の制御装置における実施例1の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。 本発明による第2実施形態の制御装置における一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御を示すフローチャートである。 本発明による第3実施形態の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の電動ブラインドの制御装置を説明する。尚、本願明細書中、図1に示す電動ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方をそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を電動ブラインドの左側、及び、図示右方向を電動ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す電動ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
図1は、本発明による第1実施形態の制御装置10を備える電動ブラインドの概略構成を示す正面図である。図1に示す電動ブラインドの代表例として電動横型ブラインドを示している。図1に示す電動横型ブラインドは、ヘッドボックス1内の適所に配設されるコード支持部材5に設けられるチルトドラム(図示せず)にラダーコード6の上端が掛装されてラダーコード6が吊下される。そして、当該吊下されるラダーコード6によって多数段のスラット3が遮蔽材として支持され、ラダーコード6の下端はボトムレール7に取着される。また、コード支持部材5にて当該チルトドラムに隣接配置される巻取ドラム(図示せず)には昇降コード2(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の上端が巻き取り、或いは巻き戻し可能に取着され、昇降コード2の下端はボトムレール7に取着される。
コード支持部材5に設けられる当該チルトドラム及び当該巻取ドラムの軸中心には駆動軸8が相対回転不能に挿通される。そして、ヘッドボックス1内にモーター9が配設され、そのモーター9の出力軸の回転がギヤボックス(図示略)で減速されて駆動軸8に伝達される。従って、モーター9の駆動力で駆動軸8を回転させ、駆動軸8の回転に基づいて昇降コード2を当該巻取ドラムで巻き取り、或いは巻き戻すことにより、遮蔽材としてのスラット3を昇降可能としている。また、駆動軸8の回転とともに多数段のスラット3について所定角度範囲で同位相に角度調節できるようにラダーコード6の上端は当該チルトドラムに掛装されている。
モーター9の駆動制御は、ヘッドボックス1内に配設される制御装置10によって行われる。例えばモーター9をDCモーターで構成することで、制御装置10からモーター9に供給するパルス信号のデューティ比を制御することにより、モーター9の回転速度を制御することができる。また、ヘッドボックス1内には駆動軸8の回転速度及び回転量を検出するエンコーダ12が配設され、制御装置10は、そのエンコーダ12から出力されるパルス信号に基づいて、そのエンコーダパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理して、モーター9の回転速度及び回転量が制御される。このような動作により、スラット3の昇降速度が適宜に調整されるとともに、スラット3の昇降停止位置(及びスラット角度)が制御される。
尚、詳細に後述するが、図1に示す電動横型ブラインドでは、最上段のスラット3の当接の有無の検出を機械的に行う上限リミットスイッチ13をヘッドボックス1の底面に設けているが、最上段のスラット3の当接の有りを示す上限リミットスイッチ13のONとなるときの位置(上限リミット位置)を多数段のスラット3の開閉状態を示す現在位置データの上限位置として設定するのではなく、原点の検出に用いる。
また、図1に示す電動横型ブラインドでは、昇降コード2の弛みの有無を機械的に行う弛み検出スイッチ14をコード支持部材5に設けているが、昇降コード2の弛みの有りを示す弛み検出スイッチ14のONとなるときの位置(下限リミット位置)を当該現在位置データの下限位置として設定するというよりはむしろ、床面や障害物に対する衝突保護に用いる。つまり、後述する図4及び図5にそれぞれ示す実施例1,2では、当該下限リミット位置を当該現在位置データの下限位置として設定に用いていない。ただし、後述する図6に示す実施例3では、下限位置として設定する例についても示している。
そして、ヘッドボックス1内には、モーター9、制御装置10、上限リミットスイッチ13、及び弛み検出スイッチ14へと電力供給するDC電源11が配設されている。
制御装置10は、有線リモコン21、赤外線リモコン22、無線リモコン23、或いはパーソナルコンピュータ(PC)24などの外部機器からの操作信号を受信すると、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドに対応する電動横型ブラインドの各種制御を行う。例えば制御装置10は、エンコーダ12からのエンコーダパルスの速度及びパルス数のカウント値を管理してモーター9の回転速度及び回転量を制御し、スラット3の昇降速度を適宜に調整するとともに、スラット3の昇降停止位置(及びスラット角度)を制御する。
有線リモコン21は、制御装置10に対し有線接続することで操作信号を制御装置10に出力する。
赤外線リモコン22は、制御装置10に対し赤外線による無線接続することで操作信号を制御装置10に出力する。
無線リモコン23は、制御装置10に対し無線LAN(近距離無線通信を含む)による無線接続することで操作信号を制御装置10に出力する。
パーソナルコンピュータ(PC)24は、制御装置10に対し有線接続することで(或いは無線LANによる無線接続することで)、操作信号を制御装置10に出力する。
ここで、操作信号には、スラット3の上昇操作を指示する上昇コマンド、スラット3の下降操作を指示する下降コマンド、スラット3の昇降動作を停止指示する停止コマンド、及びスラット3の上下限位置の設定コマンドを少なくとも含み、これに以外にもスラット3の角度調節量を指示する角度調節コマンドを含めることができる。また、これらのスラット3の昇降及び角度調節を指示する各種のコマンドは、スラット3の開度割合や角度調節割合を示す「%指示操作」にも対応づけたものとすることができる。
ところで、第1実施形態の電動ブラインドの制御装置10では、遮蔽材(本例でスラット3及びボトムレール7)の所望位置での上限位置、更には下限位置の可変設定と、当該現在位置データの位置ずれ、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する精度のよい自動補正とを両立させるよう構成されている。以下、より具体的に、制御装置10の構成と、各実施例の制御について説明する。
(制御装置の構成)
図2は、本発明による第1実施形態の制御装置10の概略構成を示すブロック図である。制御装置10は、中央演算処理ユニット(CPU)101、記憶部102、モーター駆動回路103、エンコーダ接続回路104、赤外線受光部105、及び無線受信機106を備える。
CPU101は、記憶部102内のEEPROM102aに予め記憶させたプログラムを読み出して実行することにより、赤外線受光部105を介して受信する赤外線リモコン22からの操作信号、無線受信機106を介して受信する無線リモコン23からの操作信号、或いは、図示を省略したインターフェースを経て接続される有線リモコン21やPC24から受信する操作信号を受け付け、当該操作信号内に含まれる各種のコマンドを処理することにより、電動横型ブラインドの各種制御を行う制御装置10をコンピュータとして構成することができる。
尚、本実施形態に係る操作信号は、スラット3の上昇操作を指示する上昇コマンド、スラット3の下降操作を指示する下降コマンド、スラット3の昇降動作を停止指示する停止コマンド、及びスラット3の上下限位置の設定コマンドを少なくとも含む。
そして、CPU101による当該プログラムの実行によって実現される制御装置10の機能には、操作信号を受け付け当該操作信号内に含まれる各種のコマンドを判別し対応する電動横型ブラインドの各種制御を行う機能、エンコーダ12からのパルス信号を受信するエンコーダ接続回路104を介してエンコーダパルスの有無及びエンコーダパルス数のカウントを行いながら管理する機能、上限リミットスイッチ(SW)13からのON信号の有無を管理する機能、弛み検出スイッチ(SW)14からのON信号の有無を管理する機能、記憶部102内のEEPROM102a及びRAM102bへの各種データの書き込み及び読み出しを行う機能、モーター9の駆動を行うモーター駆動回路103を介してモーター9の駆動制御を行う機能が含まれる。
特に、本実施形態の制御装置10は、それぞれ詳細に後述するように、上下限位置の設定コマンドの受信に基づく電動横型ブラインドの「上下限位置の設定制御」、上昇コマンドの受信に基づく電動横型ブラインドの「位置ずれ補正付き上昇制御」、及び、上昇コマンド又は下降コマンドの受信に基づく電動横型ブラインドの「現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御」を可能とするよう構成される。
ここで、「上下限位置の設定制御」に関する説明の前に、図3を参照して、本実施形態の制御装置10に係る遮蔽材(本例でスラット3及びボトムレール7)の所望位置での上限位置、及び下限位置の可変設定について説明する。
まず、図3(a)に示すように、本実施形態の制御装置10は、「上下限位置の設定制御」において、上限リミットスイッチ13のONとなるときの位置(上限リミット位置)を検出し原点P0として初期設定する。
また、図3(b)に示すように、本実施形態の制御装置10は、「上下限位置の設定制御」において、上限位置PTを所望位置(例えば原点P0から僅かに下方の位置)で可変に初期設定することができ、エンコーダパルス数p1によって管理する。
また、図3(c)に示すように、本実施形態の制御装置10は、「上下限位置の設定制御」において、下限位置PBを所望位置(例えば上限位置PTより下方で床面FLより僅かに上方の位置)で可変に初期設定することができ、エンコーダパルス数p2によって管理する。このように、原点P0を基準とせずに上限位置PTを基準として上限リミット位置と下限リミット位置との間で任意にスラット3の下降に係る下限位置を可変設定することで、昇降コードに伸びが有る場合でも相対誤差を小さくできる。
尚、本実施形態の制御装置10は、エンコーダパルス数p1,p2、及びスラット3の昇降に係る使用回数についてEEPROM102aに記憶して、電気ノイズによる消失のおそれを回避するようにしている。一方、本実施形態の制御装置10は、遮蔽材(スラット3及びボトムレール7)の開閉状態を示す現在位置データについては、頻繁に操作するその使い勝手を考慮してRAM102bに記憶するようにしている。しかし、電気ノイズによる消失のおそれがあるため、本実施形態の制御装置10は、後述するように、現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御を実現している。
以下、各実施例の「上下限位置の設定制御」、「位置ずれ補正付き上昇制御」、及び、「現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御」を順に説明する。
(実施例1の上下限位置の設定制御)
図4は本発明による第1実施形態の制御装置10における実施例1の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。実施例1の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
まず、制御装置10は、上下限位置の設定コマンドを受信すると(ステップS1)、スラット3を上昇動作して上限リミットスイッチ13がONとなる時点で当該上昇動作を停止させる(ステップS2)。
続いて、制御装置10は、上限リミットスイッチ13がONとなる位置データを原点P0としてエンコーダパルス数のカウント値をゼロ設定する(ステップS3)。
続いて、制御装置10は、当該設定動作下で下降コマンドの受信を監視し(ステップS4)、下降コマンドの受信があるまで待機する(ステップS4:No)。ここで、制御装置10は、下降コマンドを受信すると(ステップS4:Yes)、下降動作を開始して原点P0からのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS5)。
続いて、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドの受信を監視し(ステップS6)、停止コマンドの受信があるまで(ステップS6:No)、下降動作を維持して原点P0からのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS5)。
そして、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドを受信すると(ステップS6:Yes)、下降動作を停止して原点P0からのエンコーダパルス数p1を上限位置PTとしてメモリ(EEPROM102a)に記憶する。EEPROM102aに上限位置PTを示すエンコーダパルス数p1を記憶することで上限位置PTの初期設定が完了し、尚且つ電気ノイズによる消失のおそれも回避する。
上限位置PTの初期設定に続いて、制御装置10は、当該設定動作下で下降コマンドの受信を監視し(ステップS8)、下降コマンドの受信があるまで待機する(ステップS8:No)。ここで、制御装置10は、下降コマンドを受信すると(ステップS8:Yes)、下降動作を開始して上限位置PTからのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS9)。
続いて、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドの受信を監視し(ステップS10)、停止コマンドの受信があるまで(ステップS10:No)、下降動作を維持して上限位置PTからのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS9)。
そして、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドを受信すると(ステップS10:Yes)、下降動作を停止して上限位置PTからのエンコーダパルス数p2を下限位置PBとしてメモリ(EEPROM102a)に記憶する。EEPROM102aに下限位置PBを示すエンコーダパルス数p2を記憶することで下限位置PBの初期設定が完了し、尚且つ電気ノイズによる消失のおそれも回避する。
以上のように、実施例1の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
(実施例2の上下限位置の設定制御)
図5は本発明による第1実施形態の制御装置における実施例2の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。実施例2の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
図5に示す実施例2の制御では、上述した図4に示す実施例1のステップS4,S5をそれぞれステップS4’,S5’に置き換え、更に実施例1のステップS8,S9をそれぞれステップS8’,S9’に置き換えて制御するものである。
まず、制御装置10は、上下限位置の設定コマンドを受信すると(ステップS1)、スラット3を上昇動作して上限リミットスイッチ13がONとなる時点で当該上昇動作を停止させる(ステップS2)。
続いて、制御装置10は、上限リミットスイッチ13がONとなる位置データを原点P0としてエンコーダパルス数のカウント値をゼロ設定する(ステップS3)。
続いて、制御装置10は、原点P0の設定に係る停止から所定時間後(例えば数秒後)、下降動作を自動開始し(ステップS4’)、原点P0からのエンコーダパルス数をカウントして(ステップS5’)、当該設定動作下で停止コマンドの受信を監視し(ステップS6)、停止コマンドの受信があるまで(ステップS6:No)、下降動作を維持して原点P0からのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS5’)。
そして、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドを受信すると(ステップS6:Yes)、下降動作を停止して原点P0からのエンコーダパルス数p1を上限位置PTとしてメモリ(EEPROM102a)に記憶する。EEPROM102aに上限位置PTを示すエンコーダパルス数p1を記憶することで上限位置PTの初期設定が完了し、尚且つ電気ノイズによる消失のおそれも回避する。
上限位置PTの初期設定に続いて、制御装置10は、上限位置PTの初期設定に係る停止から所定時間後(例えば数秒後)、下降動作を自動開始し(ステップS8’)、上限位置PTからのエンコーダパルス数をカウントして(ステップS9’)、当該設定動作下で停止コマンドの受信を監視し(ステップS10)、停止コマンドの受信があるまで(ステップS10:No)、下降動作を維持して上限位置PTからのエンコーダパルス数をカウントする(ステップS9’)。
そして、制御装置10は、当該設定動作下で停止コマンドを受信すると(ステップS10:Yes)、下降動作を停止して上限位置PTからのエンコーダパルス数p2を下限位置PBとしてメモリ(EEPROM102a)に記憶する。EEPROM102aに下限位置PBを示すエンコーダパルス数p2を記憶することで下限位置PBの初期設定が完了し、尚且つ電気ノイズによる消失のおそれも回避する。
以上のように、実施例2の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
(実施例3の上下限位置の設定制御)
図6は本発明による第1実施形態の制御装置における実施例3の上下限位置の設定制御を示すフローチャートである。実施例3の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、上限位置PTを可変に初期設定し、下限位置PBについては昇降コード2の弛みの有りを示す弛み検出スイッチ14のONとなるときの位置(下限リミット位置)を下限位置として設定する。
図6に示す実施例3の制御では、上述した図5に示す実施例2のステップS10をステップS10’に置き換えて制御するものであり、他の制御は同様である。尚、上述した図4に示す実施例1のステップS10をステップS10’に置き換えて制御するものとしてよい。
即ち、制御装置10は、下限位置PBについては昇降コード2の弛みの有りを示す弛み検出スイッチ14がONになるまで監視し(ステップS10’)、弛み検出スイッチ14のONとなるときの位置(下限リミット位置)で、上限位置PTからのエンコーダパルス数p2を下限位置PBとしてメモリ(EEPROM102a)に記憶する。
これにより、実施例3の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、上限位置PTを可変に初期設定し、下限位置PBについては昇降コード2の弛みの有りを示す弛み検出スイッチ14のONとなるときの位置(下限リミット位置)を下限位置として設定する。
(実施例1の位置ずれ補正付き上昇制御)
図7は本発明による第1実施形態の制御装置における実施例1の位置ずれ補正付き上昇制御を示すフローチャートである。実施例1の位置ずれ補正付き上昇制御では、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸び、或いは電気的ノイズの影響による位置ずれ等に起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度を向上させるために、通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、原点P0の更新補正を可能とするよう上昇動作を制御する。
まず、制御装置10は、上昇コマンドを受信すると(ステップS11)、遮蔽材の上昇動作を開始する(ステップS12)。
そして、制御装置10は、原点P0に到達しない範囲内では常に現在位置データに対応付けてエンコーダパルス数をカウントして管理し(ステップS13)、停止コマンドの受信を監視する(ステップS14,S15)。
即ち、制御装置10は、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信したか否か(ステップS14)、停止コマンドの受信前に上限位置PTに到達したか否か(ステップS15)を監視し、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信しておらず(ステップS14:No)、且つ停止コマンドの受信前に上限位置PTに到達しているとき(ステップS15:Yes)、位置データの補正要と判定する。
そして、制御装置10は、位置データの補正要(即ち、原点P0の更新補正要)と判定したとき、その後の停止コマンドの受信に関わらず、原点P0に到達するまで上昇動作を維持し、原点P0に到達時点で当該上昇動作を停止させ(ステップS16)、そのときの現在位置データを原点P0とし、改めてエンコーダパルス数p1をカウントしながら、上限位置PTまで下降して停止させる(ステップS17)。
尚、前回設定時の原点P0に対する更新補正にあたって上限リミット位置を改めて検出する際に、現在位置データに対応するエンコーダパルス数のカウント値に対し予め定めた上昇許容量を規定した補正値を追加して原点P0に対する更新補正を行うよう制御する。
これにより、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を精度よく行うことができる。
尚、制御装置10は、ステップS14における停止コマンドの受信の監視で上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信したとき(ステップS14:Yes)、当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を行わずに、上昇動作を停止させる(ステップS18)。
このように、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信しておらず(ステップS14:No)、且つ停止コマンドの受信前に上限位置PTに到達しているとき(ステップS15:Yes)、当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を行うようにして、上昇コマンドの受信の度に原点P0の更新補正動作に入るのを避けることで、使い勝手を損なうことなく、且つ精度よく当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を可能としている。
以上のように、実施例1の位置ずれ補正付き上昇制御では、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸び、或いは電気的ノイズの影響による位置ずれ等に起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度を向上させるために、通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、原点P0の更新補正を可能とするよう上昇動作を制御する。
(実施例2の位置ずれ補正付き上昇制御)
図8は本発明による第1実施形態の制御装置における実施例2の位置ずれ補正付き上昇制御を示すフローチャートである。実施例2の位置ずれ補正付き上昇制御では、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度を向上させるために、通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、現在までの使用回数と原点P0の補正量から上限位置PTを超えるような上昇動作時期の予測に基づいて、原点P0の更新補正を可能とするよう上昇動作を制御する。
図8に示す実施例2の制御では、上述した図7に示す実施例1のステップS15,S17をそれぞれステップS15’,S17’に置き換えて制御するものである。
まず、制御装置10は、上昇コマンドを受信すると(ステップS11)、スラット3を上昇動作の開始する(ステップS12)。
そして、制御装置10は、原点P0に到達しない範囲内では常に現在位置データに対応付けてエンコーダパルス数をカウントして管理し(ステップS13)、停止コマンドの受信を監視する(ステップS14,S15’)。
即ち、制御装置10は、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信したか否か(ステップS14)、停止コマンドを受信前に上限位置PTに到達の予測であるか否か(ステップS15’)を監視し、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信しておらず(ステップS14:No)、且つ停止コマンドを受信前に上限位置PTに到達の予測であるとき(ステップS15’:Yes)、位置データの補正要と判定する。
そして、制御装置10は、位置データの補正要(即ち、原点P0の更新補正要)と判定したとき、その後の停止コマンドの受信に関わらず、原点P0に到達するまで上昇動作を維持し、原点P0に到達時点で当該上昇動作を停止させ(ステップS16)、そのときの現在位置データを原点P0とし、改めてエンコーダパルス数p1をカウントしながら、上限位置PTまで下降して停止する。更に、制御装置10は、EEPROM102aに遮蔽材の昇降に係る使用回数と原点P0の補正量を記憶しておき、現在までの使用回数と原点P0の補正量から、上昇動作時の現在位置データが上限位置PTを超えるような上昇動作時期を予測して管理する(ステップS17’)。尚、昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びは、使用初期から使用回数が増えるほど急激に伸び、いずれ飽和傾向に向かう特性があるため、補正量が更新される度に、n次関数(nは1以上)で近似できる。このため、上昇動作時の現在位置データが上限位置PTを超えるような上昇動作時期について、遮蔽材の昇降に係る使用回数と原点P0の補正量とで予測することができる。
これにより、予測される時期以外での不必要な補正動作を回避して使い勝手を向上させることができ、尚且つ温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を精度よく行うことができる。
尚、制御装置10は、ステップS14における停止コマンドの受信の監視で上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信したとき(ステップS14:Yes)、当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を行わずに、上昇動作を停止させる(ステップS18)。
このように、上限位置PTに非到達で停止コマンドを受信しておらず(ステップS14:No)、且つ停止コマンドを受信前に上限位置PTに到達の予測であるとき(ステップS15’:Yes)、当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を行うようにして、上昇コマンドの受信の度に原点P0の更新補正動作に入るのを避けることで、使い勝手を損なうことなく、且つ精度よく当該現在位置データの位置ずれに対する補正(原点P0の更新)を可能としている。
以上のように、実施例2の位置ずれ補正付き上昇制御では、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度を向上させるために、通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、現在までの使用回数と原点P0の補正量から上限位置PTを超えるような上昇動作時期の予測に基づいて、原点P0の更新補正を可能とするよう上昇動作を制御する。
(一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御)
図9は本発明による第1実施形態の制御装置における一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御を示すフローチャートである。本実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復と、その精度を向上させるよう制御する。
まず、制御装置10は、上昇又は下降に関するコマンド(%指示操作を含む)を受信すると(ステップS21)、現在位置データは有るか否か(RAM102bに記憶されているか否か)を判定し(ステップS22)、現在位置データは有るときは(ステップS22:Yes)、当該受信したコマンドに係る動作を実行する(ステップS26)。
一方、現在位置データがないとき(即ち、消失しているとき)は(ステップS22:No)、制御装置10は、受信したコマンドが上昇に係るコマンドであるか下降に係るコマンドであるかに関わらず、即ち下降に係るコマンドである場合でもスラット3の上昇動作を開始する(ステップS23)。
続いて、制御装置10は、遮蔽材を上昇動作して上限リミットスイッチ13がONとなる時点で当該上昇動作を停止させる(ステップS24)。
続いて、制御装置10は、上限リミットスイッチ13がONとなるときに現在位置データを原点P0としてエンコーダパルス数のカウント値をゼロ設定する(ステップS25)。
その後、当該受信したコマンドに係る動作を実行する(ステップS26)。
以上のように、本実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復と、その精度を向上させるよう制御する。
従って、本実施形態の制御装置10によれば、電動ブラインドにおける遮蔽材(本例ではスラット3及びボトムレール7)の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード2(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復精度を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
(制御装置の構成)
図10は本発明による第2実施形態の制御装置10の概略構成を示すブロック図である。第2実施形態の制御装置10は、図1及び図3に示す電動横型ブラインドに適用可能であるが、上限リミットスイッチ13を設けていないことを想定しており、その場合でも、図2に示す第1実施形態の制御装置10と同様に、「上下限位置の設定制御」、「位置ずれ補正付き上昇制御」、及び、「現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御」を可能とするよう構成される。
第2実施形態の制御装置10は、中央演算処理ユニット(CPU)101、記憶部102、モーター駆動回路103、エンコーダ接続回路104、赤外線受光部105、無線受信機106、及び異常検知回路107を備え、図2に示す第1実施形態の制御装置10と比較して、電動横型ブラインドに上限リミットスイッチ13を設けていないことから、その代用として異常検知回路107を備える点で相違する。尚、図10に示す第2実施形態において、図2に示す第1実施形態の制御装置10と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
異常検知回路107は、モーター駆動回路103における動作異常(過電流/異常波形電流/異常波形電圧等)を検知してCPU101に通知する回路であり、ヘッドボックス1の底面に対する最上段のスラット3の当接の有無の検出を電気的に行う。つまり、ヘッドボックス1の底面に対し最上段のスラット3が当接すると、モーター駆動回路103における動作異常(過電流/異常波形電流/異常波形電圧等)が現れるため、これを利用して電動横型ブラインドに上限リミットスイッチ13を設けなくても代用できるようにしている。これにより、上限リミットスイッチ13の配線も不要となり、コストダウンを図ることができる。
(実施例1の上下限位置の設定制御)
図11は本発明による第2実施形態の制御装置10における実施例1の上下限位置の設定制御を示すフローチャートであり、上述した図4に示す第1実施形態の制御装置10における実施例1の上下限位置の設定制御に対応する例である。つまり、第2実施形態に係る実施例1の上下限位置の設定制御では、第1実施形態と同様、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
図11に示す第2実施形態に係る実施例1の上下限位置の設定制御では、上述した図4に示す第1実施形態に係る実施例1のステップS2,S3をそれぞれステップS2’,S3’に置き換えて制御するものである。
まず、制御装置10は、上下限位置の設定コマンドを受信すると(ステップS1)、スラット3を上昇動作して、異常検知回路107からの「異常検知」、又はモーター9の上昇動作の制御中にエンコーダ接続回路104を介してエンコーダ12のパルス信号の変化(又は入力)が無くなることを利用した「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知が得られる時点で当該上昇動作を停止させる(ステップS2’)。
続いて、制御装置10は、当該上限リミット検知時の位置データを原点P0としてエンコーダパルス数のカウント値をゼロ設定する(ステップS3’)。
ステップS3’以降の制御は、上述した図4に示す第1実施形態に係る実施例1の制御と同様である。
以上のように、第2実施形態における実施例1の上下限位置の設定制御では、上下限位置の設定コマンドの受信に基づいて、当該設定制御の一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知によって原点P0を定め、上限位置PT及び下限位置PBを可変に初期設定する。
尚、第2実施形態においても、上述した第1実施形態における実施例2,3の上下限位置の設定制御について、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知によって原点P0を定めるよう応用した制御とすることができる。
更に、図11に示す第2実施形態に係る実施例1の上下限位置の設定制御では、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知としているが、「異常検知」のみによる上限リミット検知、或いは「エンコーダパルス入力なし検知」のみによる上限リミット検知としてもよい。ただし、図11に示す第2実施形態に係る制御のように、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知とすることで、検出精度が向上する点で好適である。
また、第2実施形態においても、上述した第1実施形態における実施例1,2の位置ずれ補正付き上昇制御を実現できるため、更なる説明は省略する。
(一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御)
図12は本発明による第2実施形態の制御装置における一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御を示すフローチャートであり、上述した図9に示す第1実施形態の制御装置10における一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御に対応する例である。つまり、第2実施形態に係る本実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、第1実施形態と同様、電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復と、その精度を向上させるよう制御する。
図12に示す第2実施形態に係る一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、上述した図9に示す第1実施形態に係る一実施例のステップS24,S25をそれぞれステップS24’,S25’に置き換えて制御するものである。
まず、制御装置10は、上昇又は下降に関するコマンド(%指示操作を含む)を受信すると(ステップS21)、現在位置データは有るか否か(RAM102bに記憶されているか否か)を判定し(ステップS22)、現在位置データは有るときは(ステップS22:Yes)、当該受信したコマンドに係る動作を実行する(ステップS26)。
一方、現在位置データがないとき(即ち、消失しているとき)は(ステップS22:No)、制御装置10は、受信したコマンドが上昇に係るコマンドであるか下降に係るコマンドであるかに関わらず、即ち下降に係るコマンドである場合でもスラット3の上昇動作を開始する(ステップS23)。
続いて、制御装置10は、異常検知回路107からの「異常検知」、又はモーター9の上昇動作の制御中にエンコーダ接続回路104を介してエンコーダ12のパルス信号が無くなることを利用した「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知が得られる時点で当該上昇動作を停止させる(ステップS24’)。
続いて、制御装置10は、当該上限リミット検知時の位置データを原点P0としてエンコーダパルス数のカウント値をゼロ設定する(ステップS25’)。
その後、当該受信したコマンドに係る動作を実行する(ステップS26)。
尚、図12に示す第2実施形態に係る一実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知としているが、「異常検知」のみによる上限リミット検知、或いは「エンコーダパルス入力なし検知」のみによる上限リミット検知としてもよい。ただし、図12に示す第2実施形態に係る制御のように、「異常検知」又は「エンコーダパルス入力なし検知」のいずれか早い方による上限リミット検知とすることで、検出精度が向上する点で好適である。
以上のように、第2実施形態における本実施例の現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御では、第1実施形態と同様、電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復と、その精度を向上させるよう制御する。
従って、本実施形態の制御装置10においても、電動ブラインドにおける遮蔽材(本例ではスラット3及びボトムレール7)の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード2(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復精度を向上させることができる。
〔第3実施形態〕
(制御装置の構成)
図13は本発明による第3実施形態の制御装置10の概略構成を示すブロック図である。第3実施形態の制御装置10は、図1及び図3に示す電動横型ブラインドに適用可能であり、図2に示す第1実施形態の制御装置10と同様に、「上下限位置の設定制御」、「位置ずれ補正付き上昇制御」、及び、「現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御」を可能とするよう構成される。
第3実施形態の制御装置10は、中央演算処理ユニット(CPU)101、記憶部102、モーター駆動回路103、エンコーダ接続回路104、赤外線受光部105、無線受信機106、及び異常検知回路107を備え、図2及び図10にそれぞれ示す上述した第1及び第2実施形態における制御装置10の構成要素を全て兼ね備えている。尚、図10に示す第2実施形態において、図2及び図10にそれぞれ示す第1及び第2実施形態の制御装置10と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
即ち、第3実施形態の制御装置10では、図2及び図10にそれぞれ示す上述した第1及び第2実施形態における制御装置10の構成要素を全て兼ね備えているため、上述した第1及び第2実施形態における各実施例の「上下限位置の設定制御」、「位置ずれ補正付き上昇制御」、及び、「現在位置データ消失時の回復補正付き昇降制御」を個別に、或いは組み合わせて制御することができる。
特に、原点P0の更新補正に関して、上限リミットスイッチ13による機械的な上限リミット検知と、異常検知回路107による「異常検知」、及びエンコーダ12による「エンコーダパルス入力なし検知」による電気的な上限リミット検知の全てを考慮した上限リミット検知とすることで、検出精度をより一層向上させることができる。
また、「異常検知」は、床面FLに対しボトムレール7が当接すると、モーター駆動回路103におけるモーター9の駆動に係る電気信号の動作異常(過電流/異常波形電流/異常波形電圧等)が現れるため、弛み検出スイッチ14による機械的な下限リミット検知と、異常検知回路107によるモーター9の駆動に係る電気信号の「異常検知」による電気的な下限リミット検知の全てを考慮した下限リミット検知とすることで、検出精度をより一層向上させることができる。
従って、本実施形態の制御装置10においても、電動ブラインドにおける遮蔽材(本例ではスラット3及びボトムレール7)の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード2(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復精度を向上させることができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、本願明細書中の昇降コード2には、紐状コード或いはテープ状の昇降テープが含まれる。また、上限リミットスイッチ13はセンサーで対応しても良い。更に、弛み検出スイッチ14は制御装置内10内の異常検知回路107にその機能を内蔵させても良く、弛み検出スイッチ14単体として構成しなくとも良い。更に、制御装置10、モーター9、及びエンコーダ12は、複数種の遮蔽材を昇降させる電動ブラインドにおいて、それぞれ個別に設けた構成とすることができる。そして、遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置や、遮蔽材の下降に係る下限リミット位置は、機械的に、又は電気的に、或いはその双方で検出する構成とすることができる。
本発明によれば、電動ブラインドにおける遮蔽材の開閉状態を示す現在位置データについて、温度環境変化や経年変化による昇降コード(紐状コード或いはテープ状の昇降テープを含む)の伸びに起因する当該現在位置データの位置ずれに対する補正精度、或いは電気的ノイズの影響による現在位置データの消失に対する回復精度を向上させることができるので、電動ブラインドの用途に有用である。
1 ヘッドボックス
2 昇降コード
3 遮蔽材(スラット)
5 コード支持部材
6 ラダーコード
7 ボトムレール
8 駆動軸
9 モーター
10 制御装置
11 DC電源
12 エンコーダ
13 上限リミットスイッチ
14 弛み検出スイッチ
21 有線リモコン
22 赤外線リモコン
23 無線リモコン
24 パーソナルコンピュータ(PC)
101 中央演算処理ユニット(CPU)
102 記憶部
102a EEPROM
102b RAM
103 モーター駆動回路
104 エンコーダ接続回路
105 赤外線受光部
106 無線受信機
107 異常検知回路

Claims (12)

  1. モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動ブラインドの制御装置であって、
    外部機器からの操作信号に含まれるコマンドを受信して、該コマンドに対応して前記モーターの駆動を制御し前記遮蔽材の現在位置データを監視しながら前記遮蔽材を昇降制御する昇降制御手段と、
    前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出するよう制御する上限リミット検知制御手段と、
    前記遮蔽材の下降に係る下限リミット位置を検出するよう制御する下限リミット検知制御手段と、
    前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を原点とし、前記原点を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の上昇に係る上限位置を可変設定する上限位置可変設定手段と、
    前記現在位置データの位置ずれを補正するために、前記外部機器からの操作信号に含まれる通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御する位置ずれ補正付き上昇制御手段と、を備え
    前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、当該通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいた上昇動作後、停止コマンドを受信前に該現在位置データが上限位置に到達する場合に、その後の停止コマンドの受信に関わらず、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御することを特徴とする電動ブラインドの制御装置。
  2. 前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、前回設定時の当該原点に対する更新補正にあたって前記上限リミット位置を改めて検出する際に、現在位置データに対し予め定めた上昇許容量を規定した補正値を追加して当該原点に対する更新補正を行うよう制御することを特徴とする、請求項1に記載の電動ブラインドの制御装置。
  3. 前記上限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、前記上限位置を可変設定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電動ブラインドの制御装置。
  4. 前記上限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、前記上限位置を可変設定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の電動ブラインドの制御装置。
  5. 前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限位置を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の下降に係る下限位置を可変設定する下限位置可変設定手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
  6. 前記下限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として下降コマンド及び停止コマンドを受け付けて、前記下限位置を可変設定することを特徴とする、請求項5に記載の電動ブラインドの制御装置。
  7. 前記下限位置可変設定手段は、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として自動下降した後の停止コマンドを受け付けて、前記下限位置を可変設定することを特徴とする、請求項5に記載の電動ブラインドの制御装置。
  8. 前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記設定コマンドの受信に基づく一連の制御として前記下限リミット位置を前記遮蔽材の下降に係る下限位置とする下限位置設定手段を更に備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
  9. モーターの駆動力で遮蔽材を昇降制御する電動ブラインドの制御装置であって、
    外部機器からの操作信号に含まれるコマンドを受信して、該コマンドに対応して前記モーターの駆動を制御し前記遮蔽材の現在位置データを監視しながら前記遮蔽材を昇降制御する昇降制御手段と、
    前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出するよう制御する上限リミット検知制御手段と、
    前記遮蔽材の下降に係る下限リミット位置を検出するよう制御する下限リミット検知制御手段と、
    前記外部機器からの操作信号に含まれる設定コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を原点とし、前記原点を基準として前記上限リミット位置と前記下限リミット位置との間で任意に前記遮蔽材の上昇に係る上限位置を可変設定する上限位置可変設定手段と、
    前記現在位置データの位置ずれを補正するために、前記外部機器からの操作信号に含まれる通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御する位置ずれ補正付き上昇制御手段と、を備え、
    前記位置ずれ補正付き上昇制御手段は、当該通常動作としての上昇コマンドの受信に基づいて、現在までの使用回数と前記原点の補正量から前記上限位置を超えるような上昇動作時期が予測される場合に、その後の停止コマンドの受信に関わらず、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を可能とするよう前記遮蔽材の上昇動作を制御することを特徴とす電動ブラインドの制御装置。
  10. 外部機器からの操作信号に含まれる上昇又は下降に関するコマンドの受信時に、前記遮蔽材の現在位置データが有るか否かを判定し、該現在位置データが無い場合に、前記上限リミット位置を改めて検出することにより当該原点の更新補正を行った後、該上昇又は下降に関するコマンドに係る動作を実行する回復補正付き昇降制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
  11. 前記上限リミット検知制御手段は、所定スイッチによる機械的な上限リミット検知、モーターの駆動に係る電気信号の異常検知に基づく電気的な上限リミット検知、現在位置データに対応付けられるパルス信号を発生するエンコーダのエンコーダパルス入力なし検知に基づく電気的な上限リミット検知、のうちいずれか1つ以上により前記遮蔽材の上昇に係る上限リミット位置を検出することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
  12. 前記下限リミット検知制御手段は、所定スイッチによる機械的な下限リミット検知、モーターの駆動に係る電気信号の異常検知に基づく電気的な下限リミット検知、現在位置データに対応付けられるパルス信号を発生するエンコーダのエンコーダパルス入力なし検知に基づく電気的な下限リミット検知、のうちいずれか1つ以上により前記遮蔽材の下に係る下限リミット位置を検出することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の電動ブラインドの制御装置。
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