JP2019190117A - 保安機能付きブラインド - Google Patents

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万人 山岸
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Abstract

【課題】遮蔽材を開閉操作可能とし、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を確保するための保安機能付きブラインドを提供する。【解決手段】本発明の保安機能付きブラインドは、遮蔽材(スラット803等)を開閉操作可能とする保安機能付きブラインドであって、非操作時の遮蔽材の変形を検知する検知手段を備える。当該検知手段は、当該非操作時の遮蔽材の状態の変化の有無を検知する状態検知センサー810(820,830,840)と、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時の遮蔽材の変形を検知する制御ユニット850と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、遮蔽材を開閉操作可能とし、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り(幼児がコードに絡むような事故の未然防止)等の保安性を確保するための保安機能付きブラインドに関する。
従来、スマートフォンやタブレット等の移動端末を用いて、電動式の縦型又は横型ブラインド、ロールスクリーン、カーテン、ローマンシェード等の屋内の電動遮蔽装置(ブラインド)を制御可能とするシステムが知られている。
例えば、リモートコントローラや有線スイッチで操作可能な電動遮蔽装置に対し、タッチパネル式の表示画面を備える移動端末をリモートコントローラや有線スイッチと同等に機能させるだけでなく、種々の電動遮蔽装置の個別操作、グループ操作、全体操作、或いはタイマー操作の操作性を向上させるよう、移動端末から中継変換機を介して電動遮蔽装置へと通信接続する技法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の技法においては、移動端末と送受信親機或いは中継変換機との接続のために、Wi−Fi等の近距離無線通信、或いはインターネット経由の接続を想定し、移動端末のタッチパネル式の表示画面に提示される電動遮蔽装置の操作に係るアプリケーションを起動すると、操作対象の電動遮蔽装置のタスクが表示されるものとなっている。
特開2017−34419号公報
上述したように、特許文献1には、電動遮蔽装置に対し、タッチパネル式の表示画面を備える移動端末から中継変換機を介して電動遮蔽装置へと通信接続する技法が開示されている。しかし、電動ブラインドについて移動端末等から遠隔操作可能として利便性が高まるものの、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り(幼児がコードに絡むような事故の未然防止)等の保安性を向上させる技法が望まれる。また、電動操作のものに限らず手動操作の横型ブラインドについても保安性を向上させることが要望される。
本発明の目的は、上述した問題に鑑みて、遮蔽材を開閉操作可能とし、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を確保するための保安機能付きブラインドを提供することにある。
本発明の保安機能付きブラインドは、遮蔽材を開閉操作可能とする保安機能付きブラインドであって、非操作時の遮蔽材の変形を検知する検知手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、前記検知手段は、当該非操作時の遮蔽材の状態の変化の有無を検知する状態検知センサーと、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時の遮蔽材の変形を検知する制御ユニットと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、前記制御ユニットは、前記状態検知センサーからのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について設定した1つ又は複数の閾値に基づいて変形発生情報を送信するか否かを判定し、当該非操作時の遮蔽材の変形を検知した旨を示す1つ又は複数種類の変形発生情報を予め定めた他機器へ送信する送信手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、前記送信手段は、前記変形発生情報を、前記予め定めた他機器として、通信接続される移動端末、又は所定の警報装置に送信する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、前記送信手段は、前記変形発生情報を、前記予め定めた他機器として、通信接続される所定のサーバーに送信し、該所定のサーバーにより前記変形発生情報を基に監視カメラを作動させ、該監視カメラの映像を自動記録させ、該映像を通信接続される移動端末に送信させるよう機能させる手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは電動ブラインドからなり、前記送信手段は、前記電動ブラインドを遠隔操作可能とする移動端末に当該変形発生情報を送信する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、前記状態検知センサーは、前記複数のスラットのうち1以上に取着され、前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、前記複数のスラットのうち1以上を係止する検知用コードが前記ヘッドボックスから吊下され、前記状態検知センサーは、前記検知用コードの端部を接続した所定の弾性体に取着され、前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、前記状態検知センサーは、前記複数のスラットを支持するラダーコード、又は該ラダーコードを吊下するチルトドラム、或いはその双方に対して係合載置され、前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、前記状態検知センサーは、前記複数のスラットを昇降させる昇降コード、又は該昇降コード用の巻取ドラム、或いはその双方に対して係合載置され、前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の保安機能付きブラインドにおいて、当該保安機能付きブラインドは、前記遮蔽材を開閉操作のために移動させる移送手段を有し、前記状態検知センサーは、前記移送手段に対して係合載置され、前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時の遮蔽材の変形を検知する手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができる。例えば、セキュリティシステムとして、非操作時の変形発生情報に基づいて警告ライトを点灯させることやブザー音を発生させることができ、好適には自動的に宅内の監視カメラを作動させ対応するブラインドを録画することや、外出先でもインターネットを通じて移動端末に通知し、より好適には監視カメラの映像を見ることができるようになる。また、幼児がコードに絡むような事故の未然防止として見守りシステムを構成することができる。
本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドを備える保安システムの一例を示す図である。 本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドを備える保安システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第1実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドにおける制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第2実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドにおける状態検知センサーの概略的な周辺構成を示す平面図及び正面図である。 本発明による第2実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの動作例を示す正面図である。 本発明による第3実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による第4実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る一実施例の状態検知センサーの構成及び動作を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る別の一実施例の状態検知センサーの構成及び動作を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドとして代表して横型ブラインドについて説明するが、まず本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドを備える保安システムを例示して説明する。
(保安システム)
図1は、本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)を備える保安システムの一例を示す図である。
まず、電動ブラインド8Eは、電動でスラットの昇降や回転の開閉動作を可能とする横型ブラインドであり、所定の間仕切り領域(例えば、リビング、寝室、部屋A、…)に1以上設けられている。電動ブラインド8Eには、詳細に後述するが、非操作時のスラットの状態の変化の有無を検知する状態検知センサー(図1では図示略)と、制御ユニット850が設けられている。制御ユニット850は、当該状態検知センサーからの信号を監視し、非操作時のスラットの変形を検知し、検知した旨を示す変形発生情報を他機器へ送信する機能を有する。
当該変形発生情報の送信先とする他機器として、移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)がある。即ち、図1に示す例では、本発明による各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)から発信される当該変形発生情報は、通信路7経由でブラインド専用の無線信号で相互通信接続可能な信号処理装置2に送信され、有線又は無線LANの通信路4経由で接続される無線ルーター3を経由し、通信路5経由で接続される屋外のサーバー11又は屋内のホームサーバー13を介して、或いは無線ルーター3を介して移動端末1へと送信され、更には、屋内のホームサーバー13を介して警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信される。
尚、電動ブラインド8Eにおける制御ユニット850では、リモートコントローラ81や有線スイッチ82等によりスラットの開閉動作を制御可能とする機能を有する。図示する例では、制御ユニット850は通信経路9で示す無線信号通信で遠隔操作可能とするリモートコントローラ81と無線接続可能となっているが、その他、赤外線リモコンとの無線接続や、移動端末1を含む外部機器(パーソナルコンピュータ)との有線又は無線接続で電動ブラインド8Eにおけるスラットの開閉動作を操作可能とすることもできる(図示せず)。
一方、ブラインド8Nは、手動でスラットの昇降を行い電動でスラットの回転の開閉動作を可能とするハイブリッド型や、手動のみでスラットの昇降や回転の開閉動作を可能とする完全手動型の横型ブラインドであり、所定の間仕切り領域(例えば、リビング、寝室、部屋A、…)に1以上設けられている。ブラインド8Nにも、非操作時のスラットの状態の変化の有無を検知する状態検知センサー(図1では図示略)と、制御ユニット850が設けられている。制御ユニット850は、当該状態検知センサーからの信号を監視し、非操作時のスラットの変形を検知し、検知した旨を示す変形発生情報を他機器へ送信する機能を有する。
ところで、ブラインド8Nにおける制御ユニット850は、当該ハイブリッド型の場合ではリモートコントローラ81や有線スイッチ82等により電動でスラットの開閉動作を制御可能とする機能を有し、完全手動型の場合では電動でスラットの開閉動作を制御可能とする機能は無くともよい。
このように、本発明による各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)には、詳細に後述するが、非操作時のスラットの状態の変化の有無を検知する状態検知センサー(図1では図示略)と、この状態検知センサーからの信号を監視し、非操作時のスラットの変形を検知し、検知した旨を示す変形発生情報を他機器へ送信する機能を有する制御ユニット850が設けられている。
図1に示す移動端末1は、屋内では、通信経路16又は6で示すWi−Fi等の近距離無線通信を介して、ホームサーバー13を経由して、或いは直接的に無線ルーター3を経由して、この無線ルーター3に有線又は無線LANの通信経路4を経て接続される信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。尚、無線ルーター3は、通信経路5を経て屋外からの接続又は屋外への接続を許容しており、例えば、サーバー11に接続される。このため、信号処理装置2は、インターネット等のネットワーク上の一機器として接続されている。従って、移動端末1は、屋外では、通信経路12で示すWi−Fi等の近距離無線通信を介して、サーバー11を経て無線ルーター3を経由して信号処理装置2と相互通信接続可能となっている。
ホームサーバー13には、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)が接続される。尚、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)は、信号処理装置2や各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)に直接的に接続する形態でもよく、この場合にはホームサーバー13を設けなくてもよい。
移動端末1は、各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)からの当該変形発生情報を受信するよう機能するものであり、本例では信号処理装置2を介して例えばメールシステムを利用し受信する。信号処理装置2は、移動端末1と各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)との間に設置される中継変換機として機能し、且つWebサーバーとして機能する。
尚、移動端末1は、当該変形発生情報を受信するよう機能するものであればよいが、本例では、当該Webサーバーとして機能する信号処理装置2からデバイス操作(電動ブラインド8Eの操作)に関する操作メニュー(図示略)を示すユーザーインターフェース(UI)が提示され、電動ブラインド8Eを遠隔操作可能とする構成となっている。ただし、移動端末1は、操作メニューを提示するアプリケーションを予め記憶して、このアプリケーションの実行により、信号処理装置2を経て電動ブラインド8Eを遠隔操作する構成とすることや、信号処理装置2を各電動ブラインド8Eに備え付けることで、移動端末1が操作対象の電動ブラインド8Eと直接的に通信する形態とすることもできる。
従って、制御ユニット850を備える電動ブラインド8Eは、それぞれリモートコントローラ81、有線スイッチ82、及び移動端末1の操作を基に、スラットの開動作を操作することができるようになっている。リモートコントローラ81及び有線スイッチ82は、それぞれ電動ブラインド8Eにおけるスラットの開動作を操作する開ボタン(図示“△”)、開動作を操作する閉ボタン(図示“▽”)、及びその開閉動作の停止を操作する停止ボタン(図示“□”)を有する。
尚、図示する例では、個々の電動ブラインド8Eに対し個々のリモートコントローラ81を図示しているが、1つのリモートコントローラ81で、複数の電動ブラインド8Eを操作可能とする構成とすることもできる。例えば、電動ブラインド8E及びリモートコントローラ81に固有のIDを割り当て、これらのIDを基に、複数の電動ブラインド8Eを識別して個別に、或いは複数の電動ブラインド8Eを一括してグループ操作できるように設定すればよい。制御ユニット850を備える電動ブラインド8Eは、移動端末1の操作を基に、通信経路7で示す信号処理装置2からの無線信号により操作することができる。そして、電動ブラインド8Eにおける制御ユニット850は、移動端末1からの操作に係るコマンドを含む信号処理装置2からの無線信号であるか、リモートコントローラ81からの操作に係るコマンドを含む無線信号であるかを識別できるようになっている。
そして、信号処理装置2は、移動端末1により、屋内に設置される種々の電動ブラインド8Eを操作可能とするための中継変換機として、本例ではWebサーバーとして構成され、固有のWebアドレスを有している。即ち、移動端末1は、当該Webアドレスによって信号処理装置2に通信接続すると、Webサーバーとして構成される信号処理装置2から、屋内に設置される種々の電動ブラインド8Eを操作可能とするユーザーインターフェース(UI)が提示される。このため、移動端末1は、Webサーバー機能を有する信号処理装置2を経て、電動ブラインド8Eを操作するためのWeb端末として機能するようになっている。
信号処理装置2は、移動端末1のタッチパネル式の表示画面上に、当該信号処理装置2との接続を確立するためのWebアドレスへと誘導する起動アイコンを記憶し表示可能とするよう、登録設定させる機能を有する。また、信号処理装置2は、ユーザ認証(ユーザID及びパスワード)に基づいてユーザを認証して判別し、ユーザ毎に種々の電動遮蔽装置8の操作に係る各種設定を保持し、その各種設定を当該UI上で移動端末1に提示できるようになっている。
このため、信号処理装置2はコンピューターで構成させることができる。当該コンピューターに、信号処理装置2の各機能を実現させるためのプログラムは、当該コンピューターの内部又は外部のメモリ(図示せず)に記憶される。当該コンピューターに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、信号処理装置2の各機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、当該メモリから読み込んで、信号処理装置2の各機能に相当する処理を当該コンピューターに実現させることができる。
尚、信号処理装置2の設置当初の電源投入時に、後述する各実施形態の横型ブラインドを含む種々の電動遮蔽装置に備えられる制御ユニット850との相互通信接続を試み、通信可能となった種々の電動遮蔽装置に対し個々を識別するIDを自動的に割り当て(或いは予め設定されるIDを読み出し)、個々を識別するデバイス番号、デバイス種類(横型ブラインド、ロールスクリーン等)、及び操作可能内容(開閉に係る開度(開閉度合)やチルト、タイマー制御等)の情報を取得して、外部編集可能に当該メモリに記憶する。ここで、信号処理装置2が用いる当該電動遮蔽装置のIDは、信号処理装置2自身が管理するのに用いる識別子であるため、グループ操作可能としたリモートコントローラ81で用いる電動遮蔽装置のIDと一致させる必要はない。
外部編集として、例えば、デバイス番号1には「リビングA」、デバイス番号2には「リビングB」等のUI表示を可能とする分かりやすいデバイス名称を付与することができる。また、信号処理装置2は、ユーザ単位での種々の電動遮蔽装置を動作設定できるため、ユーザ毎に異なるデバイス名称を付与することもできる。この外部編集のために、移動端末1に対してユーザーインターフェース(UI)を提示した際に、当該編集可能な編集メニュー欄を設けるか、又は、信号処理装置2自体に外部編集可能なキーボードや操作パネル等を設けるか、或いはネットワーク上に接続されるコンピューターにより当該外部編集を行えるように信号処理装置2が構成される。
上述したように、本発明による各実施形態の横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)には、非操作時のスラットの状態の変化の有無を検知する状態検知センサー(図1では図示略)と、この状態検知センサーからの信号を監視し、非操作時のスラットの変形を検知し、検知した旨を示す変形発生情報を他機器へ送信する機能を有する制御ユニット850が設けられている。信号処理装置2は、変形発生情報を他機器へ中継送信する際に、当該変形発生情報が、どの横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)から発信されたものであるかを示す当該電動遮蔽装置のIDを付与して中継送信するのが好適である。
図2は、本発明による各実施形態の保安機能付きブラインドを備える保安システムの動作例を示すフローチャートである。保安機能付きブラインドとして構成される電動ブラインド8E,ブラインド8Nは、制御ユニット850により、非操作時の遮蔽材(本例ではスラット)の状態の変化の有無を検知する状態検知センサー(図1では図示略)と、この状態検知センサーからの信号を監視する(ステップS1)。制御ユニット850は、非操作時のスラットの変形を検知すると(ステップS2)、状態検知センサーからの信号について閾値判定を行い、変形発生情報を送信するか否かを判定する(ステップS3)。尚、状態検知センサーは、詳細に例示して後述するが、歪みゲージ、導電性インク、圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサーなど、設置する場所等に応じて種々のものを利用できる。そして、制御ユニット850は、当該閾値判定として、状態検知センサーの種別に応じたセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定する。
続いて制御ユニット850は、変形発生情報を送信すると判定すると、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する。警報機14は変形発生情報の受信で作動しライト又はブザーでの警告を行い(ステップS4)、監視カメラ15は撮影を作動させる(ステップS5)。監視カメラの映像はホームサーバー13へ自動記録し、これに加えて好適には移動端末1へ動画ファイルとしてリアルタイムに伝送する。
尚、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)が信号処理装置2に接続される構成や、制御ユニット850に信号処理装置2に接続される構成とする場合も、同様に動作させることができる。
以下、状態検知センサー(図1では図示略)と制御ユニット850を備えることで保安機能付きとした横型ブラインド(電動ブラインド8E,ブラインド8N)について、代表して、手動でスラットの昇降を行い電動でスラットの回転の開閉動作を可能とするハイブリッド型のブラインド8Nを例に、各実施形態の保安機能付きブラインドを詳細に説明する。
(第1実施形態の保安機能付きブラインド)
図3は、本発明による第1実施形態の保安機能付きブラインドとして構成されるハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)の概略構成を示す正面図である。
図3に示すハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)は、ヘッドボックス801からラダーコード802によって多数段のスラット803が吊下支持されている。ラダーコード802の上端はチルトドラム804に取着され、ラダーコード802の下端はボトムレール806に取着される。また、ヘッドボックス801から垂下する昇降コード805の下端はボトムレール806に取着されてボトムレール806が吊下支持される。当該昇降コード805の上端はヘッドボックス801内で案内されて、図2に示す例ではヘッドボックス801の左端側に設けられるコード導出口801aから外部に導出され、コードイコライザ807に取着される。このコードイコライザ807に操作コード808の上端が取着され、操作コード808の下端はボトムレール806に取着される。コードイコライザ807に連結される操作コード808によって、多数段のスラット803及びボトムレール806の直引きによる昇降操作が可能となっている。
また、各ラダーコード802を吊下するチルトドラム804の軸中心には駆動軸809が相対回転不能に挿通され、駆動軸809の一端(図示する例では右端)は駆動軸操作部812に連結される。駆動軸操作部812は、本例ではモーターにより構成され、制御ユニット850によって駆動制御される。制御ユニット850は、リモートコントローラや有線スイッチ等(図示略)によりスラットの回転(チルト)動作を制御する。このように、図3に示す横型ブラインドは、手動でスラット803の昇降を行い電動でスラット803の回転の開閉動作を可能とするハイブリッド型として構成される。
尚、駆動軸操作部812をモーターで構成する代わりに、チルト棒を吊下し、チルト棒の回転を駆動軸809の回転へと伝達するギヤボックスで構成すれば、手動のみでスラットの昇降や回転の開閉動作を可能とする完全手動型の横型ブラインドとして構成できる。
また、電動ブラインド8Eでは、チルトドラム804に併設して駆動軸809(或いは別の駆動軸)と一体回転する巻取ドラムを設け、この巻取ドラムによって当該昇降コード805の巻き取り、或いは巻き戻しを行うようにモーターで構成する駆動軸操作部812を制御ユニット850により制御する構成となる。
ところで、図3に示すハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)には、多数段のスラット803の各々(或いは一定間隔でもよい)に、状態検知センサー810が取着されている。この状態検知センサー810の典型例としてスラット3に貼付可能な歪みゲージ、或いはスラット3にプリント可能な導電性インク(例えばhttp://www.jst.go.jp/pr/announce/20150625/参照)とすることができる。スラット803に貼着された各歪みゲージ、或いは導電性インクに接続される信号コードを枝配線する可撓性の多軸コード811は、制御ユニット850へと案内され接続されている。
本例の制御ユニット850は、図4に示すように、中央演算処理ユニット(CPU)851、メモリ852、状態検知部853、通信部854、駆動制御部855、及び作動スイッチ(SW)部856を備える。
中央演算処理ユニット(CPU)851は、メモリ852に保持されるプログラムを読み出し実行することで、制御ユニット850の機能を実現する。
状態検知部853は、多軸コード811を経て各状態検知センサー810の信号を入力しCPU851に出力する。
CPU851は、各状態検知センサー810の信号を基に、非操作時の遮蔽材(本例ではスラット)の状態の変化の有無を監視して、非操作時のスラットの変形を検知すると、状態検知センサーからの信号について閾値判定を行い、変形発生情報を送信するか否かを判定する機能を有する。例えば、状態検知センサー810の典型例として歪みゲージ又は導電性インクとした場合、スラットの変形に伴って歪みゲージ、或いは導電性インクの抵抗値が変化する。そこで、CPU851は、その抵抗値変化に基づいたセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定する。
そして、CPU851は、変形発生情報を送信すると判定すると、通信部854を介して、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する機能を有する。
本例の駆動軸操作部812はモーターにより構成され、CPU851は、リモートコントローラや有線スイッチ等(図示略)からの操作信号を受け付け、駆動制御部855を制御して、当該モーターの回転を制御し、スラットの回転(チルト)動作を制御する機能を有する。
尚、駆動軸操作部812をモーターで構成する代わりに、チルト棒を吊下し、チルト棒の回転を駆動軸809の回転へと伝達するギヤボックスで構成すれば、手動のみでスラットの昇降や回転の開閉動作を可能とする完全手動型の横型ブラインドとして構成できるので、この場合には当該操作信号を受け付ける機能や駆動制御部855の機能は不要である。
作動スイッチ(SW)部856は、完全手動型の横型ブラインドとして構成した場合に対応させるために、外部操作で、当該変形発生情報に基づいた保安機能を実行させるか否かをON/OFFさせる機能部である。ハイブリッド型の横型ブラインドとして構成した場合には、リモートコントローラや有線スイッチ等(図示略)からの操作信号により当該変形発生情報に基づいた保安機能を実行させるか否かをON/OFFさせ、作動スイッチ(SW)部856を不要とする構成とすることもできる。
このように、図3に示す横型ブラインドは、制御ユニット850により、非操作時の遮蔽材(本例ではスラット)の状態の変化の有無を検知する状態検知センサー810からの信号を監視し、非操作時のスラットの変形を検知すると、状態検知センサー810からの信号について閾値判定を行い、変形発生情報を送信すると判定すると、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する。これにより、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができる。尚、第1実施形態において、状態検知センサー810として歪みゲージ又は導電性インクを利用する代わりに、圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサーなど種々のものを利用するも可能である。
(第2実施形態の保安機能付きブラインド)
図5は、本発明による第2実施形態の保安機能付きブラインドとして構成されるハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)の概略構成を示す正面図である。また、図6(a),(b)は、本実施形態に係る状態検知センサー820の概略的な周辺構成を示す平面図及び正面図である。
図5に示すハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)は、図3に示すものと比較して、多数の状態検知センサー810及び多軸コード811を用いる構成とする代わりに、多数段のスラット803の各々(或いは一定間隔でもよい)を係止部801aで係止する可撓性の検知用コード821をヘッドボックス801経由で吊下し、検知用コード801の端部を接続した弾性体822に状態検知センサー820を取り付けて構成した点で相違しており、他の構成は同様とすることができる。
可撓性の検知用コード821は、図5に示したように多数段のスラット803の各々(或いは一定間隔でもよい)を係止部801aで係止している。検知用コード821は、はしご状のもの、ピコでスラットを囲むようなもの、ポイントで各スラット803に係合するもの等により構成し、係止部801aを構成することができる。
そして図6に示すように、検知用コード821の端部をヘッドボックス801の底部に設けた開口部801bを経て導入し、滑車824を用いて転向させ、固定部材823を用いて弾性体822に固定している。本例の弾性体822は、ヘッドボックス801の底部をコの字状に切り欠いて薄板状とした例を示しているが、ヘッドボックス801の底部に別部材の弾性体822を載置する構成としてもよい。通常、検知用コード821には張力がかからない構成となっており、スラット803が引っ張られると、弾性体822に力が伝達される。
弾性体822には、1個の状態検知センサー820が取り付けられており、この状態検知センサー820の典型例として歪みゲージ、或いは導電性インクとすることができる。この歪みゲージ、或いは導電性インクに接続される信号コードは制御ユニット850に接続されている。本例の制御ユニット850は、図4に示す例と同様に構成することができる。
従って、図7に示すように、非操作時にあるにも関わらず、一部のスラット803に変形が生じると、検知用コード821がヘッドボックス801から引き出されたり、引き込まれたりする。すると弾性体822が当該一部のスラット803に変形に伴って弾性変形し、弾性体822に貼着された歪みゲージ、或いは導電性インクの抵抗値が変化する。そこで、制御ユニット850は、その抵抗値変化に基づいたセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定し、変形発生情報を送信すると判定すると、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する。これにより、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができる。尚、第2実施形態において、状態検知センサー820として歪みゲージ又は導電性インクを利用する代わりに、圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサーなど種々のものを利用するも可能である。
特に、第2実施形態においては、第1実施形態と比較して、状態検知センサー820の個数を削減させることができ、低廉化させることができる。
(第3実施形態の保安機能付きブラインド)
図8は、本発明による第3実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。
図8に示すハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)は、図3及び図5に示すものと比較して、多数段のスラット803の直接的な変形を検知する構成とする代わりに、多数段のスラット803の間接的な変形を検知するよう、ラダーコード802又はチルトドラム804に対して状態検知センサー830を係合載置して、各状態検知センサー830の信号コード830aを制御ユニット850に接続する構成とした点で相違しており、他の構成は同様とすることができる。
図8に示すように、状態検知センサー830がラダーコード802又はチルトドラム804に対して係合載置される。例えば、ラダーコード802に対し係合載置する状態検知センサー830として、ラダーコード802に係る張力変化を検知する圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサー等の種々のセンサーを利用できる。より具体的には、ラダーコード802に対しブラインド操作時にかかる最大荷重を超えるような力が発生しているか否かを閾値判定で変形発生を検出することや、ラダーコード802に加わっている力の強度に応じたセンサー信号の発信時間、又は単位時間あたりの発信回数等に対して閾値判定で変形発生を検出することができる。また、チルトドラム804に対して状態検知センサー830を係合載置するときも、チルトドラム804の回転又は揺動変化を検知する圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサー等の種々のセンサーを利用できる。
そして、非操作時にあるにも関わらず、一部のスラット803に変形が生じると、ラダーコード802又はチルトドラム804の状態が変化する。すると状態検知センサー830が当該一部のスラット803に変形に伴ったセンサー信号を制御ユニット850に出力する。制御ユニット850は、そのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定し、変形発生情報を送信すると判定すると、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する。これにより、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができる。
(第4実施形態の保安機能付きブラインド)
図9は、本発明による第4実施形態の保安機能付きブラインドとして構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。
図9に示すハイブリッド型のブラインド8N(横型ブラインド)は、図3及び図5に示すものと比較して、多数段のスラット803の直接的な変形を検知する構成とする代わりに、多数段のスラット803の間接的な変形を検知するよう、昇降コード805に対して状態検知センサー840を係合載置して、各状態検知センサー840の信号コード840aを制御ユニット850に接続する構成とした点で相違しており、他の構成は同様とすることができる。尚、変形例として、昇降コード805用の巻取ドラムが設けられるときは、その巻取ドラムに対して状態検知センサー840を係合載置した構成とすることもできる。
図9に示すように、状態検知センサー840が昇降コード805に対して係合載置される。例えば、昇降コード805に対し係合載置する状態検知センサー840として、昇降コード805に係る張力変化を検知する圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサー等の種々のセンサーを利用できる。また、変形例として、昇降コード805用の巻取ドラムが設けられるときは、その巻取ドラムに対して状態検知センサー840を係合載置するときは、チルトドラム804の回転又は揺動変化を検知する圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサー等の種々のセンサーを利用できる。
そして、非操作時にあるにも関わらず、一部のスラット803に変形が生じると、昇降コード805(又は変形例の当該巻取ドラム)の状態が変化する。すると状態検知センサー840が当該一部のスラット803に変形に伴ったセンサー信号を制御ユニット850に出力する。制御ユニット850は、そのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定し、変形発生情報を送信すると判定すると、信号処理装置2経由で移動端末1、警報装置(ライト又はブザーでの警告を行う警報機14、又は監視カメラ15)へと送信する。これにより、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができる。
図10(a),(b)は、それぞれ本発明に係る一実施例の状態検知センサー830(又は840)の構成及び動作を示す斜視図である。ラダーコード802に対し状態検知センサー830を係合載置する場合、或いは、昇降コード805に対し状態検知センサー840を係合載置する場合、これらのコードに対し滑車813を介在させる。滑車813の回転軸813aは支持板814で支持され、支持板814は板バネ等の付勢手段815により揺動可能に、且つ当該コードに対し所定のテンションを付与する。状態検知センサー830(又は840)は、この支持板814に固着される。図10(a)に示すように、非操作時では静的状態で当該コードに対し所定のテンションが付与されている。一方、一部のスラット803に変形が生じると、図10(b)に示すように、当該コードに対して付与されていたテンションが変化し、支持板814が揺動する。すると、支持板814に固着された状態検知センサー830(又は840)は、当該コードに係る張力変化に応じたセンサー信号を制御ユニット850に出力する。制御ユニット850は、そのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定することができる。この場合、コード805に係る張力変化を検知する圧電素子、加速度センサー、力センサー、衝撃センサー、振動センサー、弛みセンサー等の種々のセンサーを利用できる。
図11(a),(b)は、それぞれ本発明に係る別の一実施例の状態検知センサー830(又は840)の構成及び動作を示す平面図であり、この場合、状態検知センサー830(又は840)としてジョイスティック型やタクト型等のスイッチを用いたON/OFF式の弛みセンサーで構成した例である。非操作時では静的状態で当該コードに対し所定のテンションが予め付与されている。ラダーコード802に対し状態検知センサー830を係合載置する場合、或いは、昇降コード805に対し状態検知センサー840を係合載置する場合、これらのコードに対し状態検知センサー830(又は840)の可動軸部830a(又は840a)を係合させる。図11(a)に示すように、非操作時では静的状態で当該コードに対し所定のテンションが付与されている(当該スイッチがON状態)。一方、一部のスラット803に変形が生じると、図11(b)に示すように、当該コードに対して付与されていたテンションが変化し、当該可動軸部830a(又は840a)が揺動し(当該スイッチがON/OFFで変化)、当該コードに係る張力変化に応じたセンサー信号を制御ユニット850に出力する。制御ユニット850は、そのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から1つ又は複数の閾値を設定し、変形発生情報を送信するか否かを判定することができる。
図10及び図11に例示する状態検知センサー830(又は840)の技法を用い、或いは組み合わせることで、チルトドラム804や昇降コード805用の巻取ドラムの揺動変換を検知する構成とすることが可能である。
尚、各実施形態において、制御ユニット850は、そのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について保安性の観点から複数の閾値を設定し、例えば重度、中度、軽度といった複数種類の変形発生情報を送信する構成とすることもできる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、第1乃至第4実施形態の保安機能付きブラインドについて適宜組み合わせた別の実施形態とすることもできる。
また、上述した例では主として非操作時のスラットの変形を検知する保安機能付きブラインドとして、横型ブラインドを例に説明したが、横型ブラインド、ロールスクリーン、カーテン、ローマンシェード等においても、これらのブラインドの遮蔽材の開閉に用いられる移送手段(移送コード、移送ベルト軸、或いは移送用ランナー等)に状態検知センサーを係合載置することができる。そして、制御ユニット850は、当該移動手段に係合載置された状態検知センサーからの信号を監視し、非操作時の遮蔽材の変形を検知し、検知した旨を示す変形発生情報を他機器へ送信する構成とすることができる。従って、本発明は各実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
本発明によれば、居住者が不在時等のセキュリティ監視、見守り等の保安性を向上させることができるので、種々のブラインドの用途に有用である。
1 移動端末
2 信号処理装置
3 無線ルーター
8E 電動ブラインド
8N ブラインド
11 サーバー
13 ホームサーバー
14 警報機(ライト/ブザー)
15 監視カメラ
801 ヘッドボックス
802 ラダーコード
803 スラット
804 チルトドラム
805 昇降コード
811 多軸コード
821 検知用コード
822 弾性体
810,820,830,840 状態検知センサー
850 制御ユニット

Claims (11)

  1. 遮蔽材を開閉操作可能とする保安機能付きブラインドであって、
    非操作時の遮蔽材の変形を検知する検知手段を備えることを特徴とする、保安機能付きブラインド。
  2. 前記検知手段は、
    当該非操作時の遮蔽材の状態の変化の有無を検知する状態検知センサーと、
    該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時の遮蔽材の変形を検知する制御ユニットと、
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の保安機能付きブラインド。
  3. 前記制御ユニットは、前記状態検知センサーからのセンサー信号の発信強度、発信時間、及び単位時間あたりの発信回数のうち1以上について設定した1つ又は複数の閾値に基づいて変形発生情報を送信するか否かを判定し、当該非操作時の遮蔽材の変形を検知した旨を示す1つ又は複数種類の変形発生情報を予め定めた他機器へ送信する送信手段を有することを特徴とする、請求項2に記載の保安機能付きブラインド。
  4. 前記送信手段は、前記変形発生情報を、前記予め定めた他機器として、通信接続される移動端末、又は所定の警報装置に送信する手段を有することを特徴とする、請求項3に記載の保安機能付きブラインド。
  5. 前記送信手段は、前記変形発生情報を、前記予め定めた他機器として、通信接続される所定のサーバーに送信し、該所定のサーバーにより前記変形発生情報を基に監視カメラを作動させ、該監視カメラの映像を自動記録させ、該映像を通信接続される移動端末に送信させるよう機能させる手段を有することを特徴とする、請求項3又は4に記載の保安機能付きブラインド。
  6. 当該保安機能付きブラインドは電動ブラインドからなり、
    前記送信手段は、前記電動ブラインドを遠隔操作可能とする移動端末に当該変形発生情報を送信する手段を有することを特徴とする、請求項3から5のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
  7. 当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、
    前記状態検知センサーは、前記複数のスラットのうち1以上に取着され、
    前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
  8. 当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、
    前記複数のスラットのうち1以上を係止する検知用コードが前記ヘッドボックスから吊下され、前記状態検知センサーは、前記検知用コードの端部を接続した所定の弾性体に取着され、
    前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
  9. 当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、
    前記状態検知センサーは、前記複数のスラットを支持するラダーコード、又は該ラダーコードを吊下するチルトドラム、或いはその双方に対して係合載置され、
    前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
  10. 当該保安機能付きブラインドは、ヘッドボックスから前記遮蔽材として複数のスラットを吊下支持するブラインドからなり、
    前記状態検知センサーは、前記複数のスラットを昇降させる昇降コード、又は該昇降コード用の巻取ドラム、或いはその双方に対して係合載置され、
    前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時のスラットの変形を検知する手段を有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
  11. 当該保安機能付きブラインドは、前記遮蔽材を開閉操作のために移動させる移送手段を有し、前記状態検知センサーは、前記移送手段に対して係合載置され、
    前記制御ユニットは、該状態検知センサーからの信号を監視して当該非操作時の遮蔽材の変形を検知する手段を有することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の保安機能付きブラインド。
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