JP6748561B2 - シャッター側制御装置、及びシャッターの制御システム - Google Patents

シャッター側制御装置、及びシャッターの制御システム Download PDF

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本発明は、シャッター側制御装置、及びシャッターの制御システムに関する。
従来、建物に設置されたシャッターの遠隔操作を制御する技術の一つとして、シャッターを制御する開閉体制御装置と、シャッターカーテンの開閉動作を操作するための専用のリモコン操作スイッチと、開閉体制御装置と外部ネットワーク(例えば、インターネット)を介して通信可能に接続された携帯通信端末であって、リモコン操作スイッチと同様の操作を行うことが可能な携帯通信端末とを備えたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、例えば建物から離れた場所にいる携帯通信端末のユーザによって当該携帯通信端末を介して操作が行われた場合に、リモコン操作スイッチの操作によるシャッターカーテンの開閉動作の制御(以下、「リモコン制御」と称する)と同じ制御を行うことができる。
特開2013−163958号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、リモコン制御と携帯通信端末の操作によるシャッターカーテンの開閉動作の制御(以下、「携帯制御」と称する)とが同じ制御内容であるので、例えば、リモコン制御及び携帯制御が単にシャッターカーテンを閉鎖動作させる制御である場合には、建物から離れた場所にいる携帯通信端末のユーザの操作によって携帯制御が行われた場合に、当該ユーザがシャッターの周囲の状況を把握することが非常に難しいことから、建物にいる人が外に締め出される可能性があった。また、上述したように、リモコン操作スイッチ及び携帯通信端末の各々の操作の種類(すなわち、これら端末によって制御可能なシャッターカーテンの状態の種類)が同じであるので、例えば、リモコン制御及び携帯制御でシャッターカーテンを開放動作させる制御ができる場合において、建物から離れた場所にいる携帯通信端末のユーザの操作によって携帯制御が行われた場合に、当該ユーザがシャッターの周囲の状況を把握することが非常に難しいことから、シャッターカーテンを不用意に開放してしまう可能性があった。以上のことから、シャッターの遠隔操作におけるユーザの利便性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、シャッターの遠隔操作におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、シャッター側制御装置、及びシャッターの制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のシャッター側制御装置は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御するためのシャッター側制御装置であり、第1操作端末と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されていると共に、第2操作端末と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されているシャッター側制御装置であって、前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた。
請求項2に記載のシャッター側制御装置は、請求項1に記載のシャッター側制御装置において、前記第1操作信号又は前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための信号であり、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第1制御と、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第2制御とがそれぞれ異なるように、前記シャッターカーテンの制御を行う。
請求項3に記載のシャッター側制御装置は、請求項1又は2に記載のシャッター側制御装置において、前記第1の状態種類は、少なくとも、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全閉した全閉状態と、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した全開状態とを含み、前記第2の状態種類は、前記全閉状態のみを含み、前記第1操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御するための信号であり、前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御するための信号であり、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御する前記第1制御を行い、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御する前記第2制御を行う。
請求項4に記載のシャッター側制御装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記シャッターカーテンの状態を制御する旨を示す報知情報を出力する出力手段を備え、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させることなく、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第1制御を行い、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させると共に、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第2制御を行う。
請求項5に記載のシャッター側制御装置は、請求項4に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を所定時間行った後に前記シャッターカーテンの状態を制御する。
請求項6に記載のシャッター側制御装置は、請求項5に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、第1の出力態様で前記所定時間の一部の間行った後に、前記第1の出力態様とは異なる第2の出力態様で前記所定時間の他の一部の間行う。
請求項7に記載のシャッター側制御装置は、請求項4から6のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、前記シャッターカーテンの状態の制御を開始してから終了するまでの間行う。
請求項8に記載のシャッター側制御装置は、請求項1から7のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記シャッターカーテンに関する異常を検知する異常検知手段を備え、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記異常検知手段にて異常が検知された場合には、前記異常が解除されるまで、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信されても前記シャッターカーテンの状態を制御しない。
請求項9に記載のシャッター側制御装置は、請求項1から8のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第1制御が行われているときに前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合、又は前記第2制御が行われているときに前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合には、前記第1制御を前記第2制御よりも優先させる。
請求項10に記載のシャッター側制御装置は、請求項1から9のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備えた。
請求項11に記載のシャッターの制御システムは、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御する制御システムであって、前記シャッターカーテンの制御を行うシャッター側制御装置と、前記シャッター側制御装置と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されている第1操作端末と、前記シャッター側制御装置と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されている第2操作端末と、を備え、前記シャッター側制御装置は、前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた。
請求項1に記載のシャッター側制御装置又は請求項11に記載のシャッターの制御システムによれば、第1制御によってシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、第2制御によってシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせたので、建物にいる人の安全性の確保、シャッターの使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を、第1制御を行う場合には第1操作端末のユーザに委ねる一方で、第2制御を行う場合には自動的な制御により行うことができる。また、第1の状態種類と第2の状態種類とをそれぞれ異ならせたので、第1の状態種類と第2の状態種類とを同一とした場合に比べて、第2制御において、建物にいる人の安全性の確保、シャッターの使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテンの制御を行うことができる。以上のことから、従来技術(第1操作端末及び第2操作端末の各々の操作でシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御する制御内容を同一とし、及び制御可能なシャッターカーテンの状態の種類を同一とする技術)に比べて、シャッターの遠隔操作におけるユーザの利便性を向上させることができる。
請求項2に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合における所定の状態に制御する第1制御と、通信手段にて第2操作信号が受信された場合における所定の状態に制御する第2制御とがそれぞれ異なるように、シャッターカーテンの制御を行うので、第1制御にてシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御することと、第2制御にてシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御することを比較的簡易な処理にて切り替えることができ、シャッター側制御装置の処理負荷を低減することが可能となる。
請求項3に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合に、シャッターカーテンの状態を少なくとも全閉状態又は全開状態に制御する第1制御を行い、通信手段にて第2操作信号が受信された場合に、シャッターカーテンの状態を全閉状態のみに制御する第2制御を行うので、第2の状態種類が全閉状態及びそれ以外の状態(例えば、全開状態又は後述する非全開閉状態)を含む場合に比べて、第2制御において、不用意に全開状態又は後述する非全開閉状態にすることを回避でき、建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことが可能となる。
請求項4に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合に、出力手段によって報知情報を出力させることなく、シャッターカーテンの状態を制御する第1制御を行い、通信手段にて第2操作信号が受信された場合に、出力手段によって報知情報を出力させると共に、シャッターカーテンの状態を制御する第2制御を行うので、第2制御において、シャッターカーテンの状態の制御を行う際に、報知情報を建物にいる人に対して提示でき、第2操作端末のユーザがシャッターの周囲の状況を把握できなくても、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制できる。よって、上記人の安全性やシャッターの使用性を考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことができる。
請求項5に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を所定時間行った後にシャッターカーテンの状態を制御するので、シャッターカーテンの状態の制御を行う前に建物にいる人に対して報知情報を提示できる。よって、例えば、シャッターカーテンの状態の制御を行う前に上記人がシャッターカーテンから離れることができるので、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることを一層抑制できる。
請求項6に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を、第1の出力態様で所定時間の一部の間行った後に、第2の出力態様で所定時間の他の一部の間行うので、建物にいる人が報知情報の出力態様に基づいてシャッターカーテンの状態の制御が開始されるタイミングが近づいているか否かを容易に把握することができ、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
請求項7に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を、シャッターカーテンの状態の制御を開始してから終了するまでの間行うので、シャッターカーテンの状態を制御している間において報知情報を建物にいる人に対して提示でき、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
請求項8に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、異常検知手段にて異常が検知された場合には、異常が解除されるまで、通信手段にて第2操作信号が受信されてもシャッターカーテンの状態を制御しないので、異常が検知された後に第2制御によってシャッターカーテンの状態を不用意に制御することを回避でき、例えばシャッターカーテン又は関連部品等が破損することを防止できる。
請求項9に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第1制御が行われているときに通信手段にて第2操作信号が受信された場合、又は第2制御が行われているときに通信手段にて第1操作信号が受信された場合には、第1制御を第2制御よりも優先させるので、建物にいる人の状況に応じたシャッターカーテンの制御を行うことができ、上記人の安全性、シャッターの使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことが可能となる。
請求項10に記載のシャッター側制御装置によれば、第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備えたので、状況に応じて第2制御を有効にするか否かを切り替えることができ、建物にいる人の安全性、シャッターの使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテンの制御を一層効果的に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る管理システムを概念的に示す図である。 シャッター側制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 中央制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 状態テーブルの構成例を示す図である。 端末装置の電気的構成を示したブロック図である。 第1操作テーブルの構成例を示す図である。 携帯端末の電気的構成を示したブロック図である。 第2操作テーブルの構成例を示す図である。 中央制御装置における状態制御処理のフローチャートである。 シャッター側制御装置における状態制御処理のフローチャートである。 第2制御処理のフローチャートである。 異常処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るシャッター側制御装置、及びシャッターの制御システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御するためのシャッター側制御装置、及びシャッターの制御システムに関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、天井、又は床等)において窓や入り口を設置するために形成された開口部である。また、「シャッター」とは、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる巻上げ戸であり、例えば、電動式の窓シャッター等のシャッターカーテンを電動駆動可能な全ての形式のシャッターを含む概念である。また、シャッターの開閉方向は任意であり、例えば上下方向、左右方向等を含む概念である。また、「状態情報」とは、例えば、シャッターカーテンによって開口部を全閉した「全閉状態」と、シャッターカーテンによって開口部を全開した「全開状態」と、全閉状態とも全開状態とも異なる「非全開閉状態」とを含む概念である。ここで、「全閉」とは、開口部を隙間なく閉じることを意味する。また、「非全開閉状態」とは、例えば、開口部の一部を開いて開口部の他の一部を閉じている「半開状態」や後述する「スラット傾斜状態」等を含む概念である。以下、実施の形態では、シャッターが、戸建て住宅の如き建物の壁であって窓を有する壁に設けられた上下開閉式且つ電動式の窓シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係るシャッター側制御装置が適用される管理システムの構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向をシャッターの左右方向(+X方向をシャッターの左方向、−X方向をシャッターの右方向)、図1のY方向をシャッターの上下方向(+Y方向をシャッターの上方向、−Y方向をシャッターの下方向)、X方向及びY方向に直交する方向を前後方向(図1の紙面の手前側に至る方向をシャッターの前方向(建物の屋外側の方向)、図1の紙面の奥側に至る方向をシャッターの後方向(建物の屋内側の方向))と称する。
図1に示すように、管理システム70は、シャッターの管理を行うためのシステムであり、概略的に、シャッター1、シャッター側制御装置80、中継装置90、中央制御装置100、端末装置110、及び携帯端末120を備えて構成されている。具体的には、中央制御装置100が1台設けられ、この1台の中央制御装置100に対して、シャッター1、シャッター側制御装置80、及び中継装置90が少なくとも1つ以上設けられていると共に、端末装置110及び携帯端末120の各々が少なくとも1台以上設けられている(以下、これらの装置からなるシステムを「シャッターシステム」と称する)。ただし、この管理システム70の構成については、上述した構成に限られず、例えば、この1台の中央制御装置100に対して、シャッターシステムに加えて、シャッター1に関する装置以外の装置からなるシステム(以下、「他のシステム」と称する)を少なくとも1つ以上設けることで、中央制御装置100が他のシステムに関する制御も行ってもよい。また、「他のシステム」とは、例えば、太陽光電池パネル(図示省略)、分電盤(図示省略)、及び中継装置(図示省略)からなるシステムや、照明器具等の家電機器(図示省略)、及び中継装置(図示省略)からなるシステム等が該当する。以下、実施の形態では、管理システム70においては、1台の中央制御装置100に対して、シャッター1、シャッター側制御装置80、及び中継装置90が1つ設けられると共に、端末装置110及び携帯端末120がそれぞれ1台ずつ設けられているシャッターシステムが1つ設けられているものとして説明する。なお、上述した「シャッター側制御装置80」、「シャッター側制御装置80の操作部81」、「端末装置110」、及び「携帯端末120」は、特許請求の範囲の「シャッター1の制御システム」を構成する構成要素に対応する。
また、この管理システム70のうち、シャッター側制御装置80、中継装置90、中央制御装置100、及び端末装置110の設置方法については任意であるが、実施の形態においては、シャッター側制御装置80及び端末装置110を、建物の壁において建物にいる人が操作可能な位置(例えば、建物の床面から1m程度離れた位置等)に設置しており、中継装置90及び中央制御装置100を、建物の壁又は天井に設置している。なお、携帯端末120は、当該携帯端末120のユーザによって携帯されているものとする。
また、各装置の接続形態については、以下に示す通りに設定されている。すなわち、後述する電源装置60は、3本の電源線(図示省略)を有する第1ケーブル3を介して商用電源と接続され、3本の電源線(図示省略)を有する第2ケーブル4を後述する開閉機40を介して接続され、且つ、2本の電源線(図示省略)を有する第3ケーブル5を介してシャッター側制御装置80と接続されている。また、シャッター側制御装置80は、2本の信号線(図示省略)及び2本の電源線(図示省略)を有する第4ケーブル6を介して後述する開閉機40と接続されていると共に、2本の信号線(図示省略)及び2本の電源線(図示省略)を有する第5ケーブル7を介して中継装置90と接続されている。また、中央制御装置100は、少なくとも1本以上の信号線(図示省略)を有する第6ケーブル8を介して中継装置90と接続されており、少なくとも1本以上の信号線(図示省略)を有する第7ケーブル9を介して端末装置110と接続されており(すなわち、外部ネットワーク130を介さずに接続されており)、及び、外部ネットワーク130を介して携帯端末120と接続されている。ここで、「外部ネットワーク130」とは、管理システム70の外部からシャッター側制御装置80にアクセスできるネットワークを意味し、例えば、インターネット回線、電話回線等を含む概念である。このような接続により、シャッター側制御装置80と、開閉機40又は中継装置90との相互間で通信及び電力供給を行うことができると共に、中央制御装置100と、中継装置90、端末装置110、又は携帯端末120との相互間で通信を行うことができる。また、第5ケーブル7、第6ケーブル8、及び第7ケーブル9の各々に含まれる信号線の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)の通信規格(例えば、ECHONET Lite(登録商標)規格等)に準拠した信号線を用いて構成することにより、シャッター側制御装置80が中央制御装置100から中継装置90を介して受信された後述する第1制御信号又は後述する第2制御信号に基づいて制御を行うことが可能となる。
(構成−シャッター)
シャッター1は、枠体10、シャッター収納部20、シャッターカーテン30、開閉機40、位置検知部50、異常検知部51、電源装置60、及び巻取り軸(図示省略)を備えて構成されている。このシャッター1は、上述のように窓シャッターであって、図1に示すように、建物の躯体(図示省略)に形成された開口部2には開閉式の窓(図示省略)が設けられており、この窓よりも建物の屋外側にシャッターカーテン30が設けられている。このため、シャッターカーテン30は、開口部2を、当該開口部2の開口面内ではなく当該開口部2の開口面よりも建物の屋外側において開閉することになるが、このような開閉であっても、開口部2を介した人や物の出入りを制限するための開閉を行う点において同様であるため、「開口部2を開閉する」ものとして説明する。なお、この窓は、例えば公知の開閉式の窓(一例としてサッシ窓等)を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。
(構成−シャッター−枠体)
枠体10は、建物の躯体に形成された開口部2に設けられるものである。この枠体10は、複数の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、図1に示すように、複数の枠材は、左縦枠11、右縦枠12、及び下枠13から構成されている。そして、これら左縦枠11、右縦枠12、及び下枠13は、それぞれ開口部2の周縁における建物の躯体の外面に公知の方法で直接的に固定されている。
また、左縦枠11と右縦枠12の各々には、ガイドレール(図示省略)が設けられている。ガイドレールは、シャッターカーテン30を開口部2の開閉方向(実施の形態においては、上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレールは、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、左縦枠11又は右縦枠12の前面(実施の形態においては、建物の躯体の外面)において、当該ガイドレールの長手方向が左縦枠11と右縦枠12の長手方向に略沿う方向で配置され、左縦枠11又は右縦枠12に対して固定具等によって固定されている。
(構成−シャッター−シャッター収納部)
シャッター収納部20は、シャッター1の各部を収納するための中空状体であり、開口部2の上端近傍位置に取り付けられている。このシャッター収納部20の内部には、開閉機40、位置検知部50、異常検知部51、電源装置60、及び巻取り軸が収納されている。また、この巻取り軸にてシャッターカーテン30が巻装されている状態では、シャッターカーテン30も、シャッター収納部20の内部に収納される。また、このシャッター収納部20の具体的な構成については任意であるが、例えば、折り曲げ成形された複数のスチール製の板状体を、ビスや取付ネジ等の取付具によって相互に接続して形成している。
(構成−シャッター−シャッターカーテン)
シャッターカーテン30は、巻取り軸によって巻上げ又は巻出しされることで、全開状態、全閉状態、あるいは非全開閉状態(半開状態)とする遮蔽手段である。このシャッターカーテン30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレールのコ字状の開放端部を介してガイドレールの内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレールの内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレールの外部に脱落しないように規制されている。また、シャッターカーテン30の上端部には、連結スラット(図示省略)が接続されている。連結スラットは、シャッターカーテン30を後述する巻取り軸の巻取りシャフト(図示省略)に連結するためのものであり、シャッターカーテン30の上端部の左右方向全長にわたって形成されている。また、図1に示すように、シャッターカーテン30の下端部には、座板31が接続されている。座板31は、全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、シャッターカーテン30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
また、このシャッターカーテン30の構成については任意であるが、実施の形態では、スクリーン式のシャッターカーテン30を用いて構成されており、具体的には、図1に示すように、複数のスラット32と、各スラット32の上下の両端部には設けられた嵌合部(図示省略)とを備えている。この嵌合部は、複数のスラット32を相互に嵌合接続するために各スラット32の上下の両端部に設けられたもので、これら両端部を屈曲させることによって形成されている。
(構成−シャッター−開閉機)
開閉機40は、巻取り軸を回転駆動することによって電動でシャッターカーテン30を昇降させる昇降手段であり、後述するシャッター側制御装置80の操作部81、端末装置110、又は携帯端末120を介して操作される。
(構成−シャッター−位置検知部)
位置検知部50は、シャッターカーテン30が所定位置に到達したか否かを検知するための位置検知手段であり、開閉機40の近傍位置に設置されている。また、この位置検知部50は、上限リミットスイッチ及び下限リミットスイッチを備えて構成されている(いずれも図示省略)。上限リミットスイッチは、シャッターカーテン30が所定の上限位置に到達したことを検知する上限位置検知手段であり、下限リミットスイッチは、シャッターカーテン30が所定の下限位置に到達したことを検知する下限位置検知手段である。
(構成−シャッター−異常検知部)
異常検知部51は、シャッターカーテン30に関する異常を検知する異常検知手段であり、開閉機40の近傍に設置されている。ここで、「異常」とは、シャッターカーテン30の動作及びそれに関連する装置の動作が正常でないことを意味し、例えば、シャッターカーテン30の下端部と建物の床面との間に障害物が存在すること、開閉機40のモータに関するサーマル異常が生じたこと、シャッターカーテン30の使用頻度が過大であること等を含む概念である。また、この異常検知部51は、公知の異常検知装置(一例として、過負荷検知センサ、熱検知センサ、使用頻度検知センサ等)を用いて構成されている。ここで、異常検知部51が過負荷検知センサである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の下降中にシャッターカーテン30の下端部が障害物と接触したか否かに基づいて異常を検知する。また、異常検知部51が熱検知センサである場合の検知動作については、例えば、開閉機40のモータの熱が閾値以上であるか否かに基づいて異常を検知する。また、異常検知部51が使用頻度検知センサである場合の検知動作については、例えば、シャッターカーテン30の昇降頻度が閾値以上であるか否かに基づいて異常を検知する。
(構成−シャッター−電源装置)
電源装置60は、商用電源(図示省略)から供給された電力を開閉機40、並びに、シャッター側制御装置80、及び中継装置90に供給するための電力供給手段である。この電源装置60は、商用電源から第1ケーブル3を介して供給された電力を第2ケーブル4を介して開閉機40に供給する。また、この電源装置60は、商用電源から第1ケーブル3を介して供給された供給された電力を所定の電圧に変圧し、当該変圧した電力を第3ケーブル5を介してシャッター側制御装置80に供給すると共に、シャッター側制御装置80及び第5ケーブル7を介して中継装置90に供給する。
(構成−シャッター−巻取り軸)
巻取り軸は、シャッターカーテン30を巻上げ又は巻出すための回動軸である。この巻取り軸は、例えば公知の巻取り軸等を用いて構成されており、左右方向に沿って設けられ、シャッター収納部20に対して固定具等を介して回動可能に接続されている。また、この巻取り軸には、シャッターカーテン30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取り軸を回転させることで、連結スラットを介してシャッターカーテン30を巻上げ又は巻出すことができる。
(構成−シャッター側制御装置)
シャッター側制御装置80は、シャッターカーテン30の状態を制御するための装置であり、図2に示すように、操作部81、通信部82、出力部83、電源部84、制御部85、及びデータ記録部86を備えている。
(構成−シャッター側制御装置−操作部)
操作部81は、シャッター側制御装置80に対する操作入力を受け付ける第1操作端末である。この操作部81は、例えば有線式の操作スイッチや無線式のリモコン装置(一例として、赤外線方式のリモコン)等を用いて構成されており、外部ネットワーク130を介さずに制御部85と直接的に通信可能に接続されている。また、図2に示すように、この操作部81は、開放ボタン81a、閉鎖ボタン81b、及び停止ボタン81cを備えている。このうち、開放ボタン81aは、開閉機40に対してシャッターカーテン30の開放(上昇、巻上げ)を指示するボタンである。閉鎖ボタン81bは、開閉機40に対してシャッターカーテン30の閉鎖(下降、巻出し)を指示するボタンである。停止ボタン81cは、シャッターカーテン30の昇降の停止を指示するボタンである。なお、これら開放ボタン81a、閉鎖ボタン81b、又は停止ボタン81cの操作入力が受け付けられると、上記受け付けられたボタンに対応する状態情報を含む後述する第1操作信号が操作部81から制御部85に送信される。ここで、「状態情報」とは、操作部81、端末装置110、又は携帯端末120のユーザが操作指示によって制御したいシャッターカーテン30の状態を示す情報である。また、「上記受け付けられたボタンに対応する状態情報」とは、実施の形態では、開放ボタン81aに対応する状態情報=「全開状態」、閉鎖ボタン81bに対応する状態情報=「全閉状態」、停止ボタン81cに対応する状態情報=「非全開閉状態」が該当する。すなわち、実施の形態では、第1操作信号に対応する後述の第1制御によって制御されるシャッターカーテン30の状態の種類である第1の状態種類は、全開状態、全閉状態、及び非全開閉状態を含む。
(構成−シャッター側制御装置−通信部)
通信部82は、後述する第1制御信号又は後述する第2制御信号(後述する第2操作信号)を中継装置90を介して中央制御装置100から受信する通信手段であり、例えばHEMSの通信規格に準拠した通信を行うことが可能な公知の通信手段を用いて構成されている。
(構成−シャッター側制御装置−出力部)
出力部83は、シャッターカーテン30の状態を制御する旨を示す情報(以下、「報知情報」と称する)を出力する出力手段であり、例えば、報知情報を音声出力するスピーカ等の公知の音声出力手段等を用いて構成されている。この出力部83により出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
(構成−シャッター側制御装置−電源部)
電源部84は、電源装置60から供給された電力又は当該電源部84に蓄電された電力を、シャッター側制御装置80の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−シャッター側制御装置−制御部)
制御部85は、シャッター側制御装置80の各部を制御する制御手段である。この制御部85は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、中央制御装置100の制御部103、端末装置110の制御部115、携帯端末120の制御部126の構成についても同様とする)。なお、上述した「通信部82」及び「制御部85」は、特許請求の範囲の「通信手段」に対応する。
また、この制御部85は、機能概念的に、状態制御部85aを備えている。状態制御部85aは、後述する第1制御と、後述する第2制御とがそれぞれ異なるように、シャッターカーテン30の制御を行う状態制御手段である。また、この制御部85によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−シャッター側制御装置−データ記録部)
データ記録部86は、シャッター側制御装置80の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、中央制御装置100のデータ記録部104、端末装置110のデータ記録部116、及び携帯端末120のデータ記録部127の構成についても同様とする)。
(構成−中継装置)
中継装置90は、シャッター側制御装置80と中央制御装置100との相互間の通信を中継するための装置であり、例えばHEMSの通信規格に対応した公知のアダプタ等を用いて構成されている。
(構成−中央制御装置)
中央制御装置100は、管理システム70を管理するための装置である。この中央制御装置100は、例えばHEMSの通信規格に対応した公知の管理装置等を用いて構成されており、図3に示すように、通信部101、電源部102、制御部103、及びデータ記録部104を備えている。
(構成−中央制御装置−通信部)
通信部101は、シャッター側制御装置80、端末装置110、携帯端末120との間で通信するための通信手段であり、例えばHEMSの通信規格に準拠した通信及び外部ネットワーク130の通信規格(一例として、インターネット回線の通信規格等)に準拠した通信を行うことが可能な公知の通信手段を用いて構成されている。
(構成−中央制御装置−電源部)
電源部102は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部102に蓄電された電力を、中央制御装置100の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−中央制御装置−制御部)
制御部103は、中央制御装置100の各部を制御する制御手段である。なお、この制御部103によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−中央制御装置−データ記録部)
データ記録部104は、中央制御装置100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、図3に示すように、状態テーブル104aを備えている。状態テーブル104aは、状態情報を格納する状態情報格納手段であり、図4に示すように、項目「操作端末種類情報」、項目「操作識別情報」、及び項目「状態情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「操作端末種類情報」に対応する情報は、操作端末の種類を特定する操作端末種類情報であり、例えば、図4に示す操作端末の種類である「端末装置」、「携帯端末」等が該当する。項目「操作識別情報」に対応する情報は、操作端末に対する操作を一意に識別するための操作識別情報であり、例えば、図4に示す操作識別情報である「1001」等が該当する。項目「状態情報」に対応する情報は、状態情報であり、例えば、図4に示すように、操作端末種類情報=端末装置に対応する状態情報として、シャッターカーテン30の状態である「全閉状態」、「全開状態」、「非全開閉状態」等が該当する。すなわち、実施の形態では、第1制御信号に対応する後述の第1制御によって制御されるシャッターカーテン30の状態の種類である第1の状態種類は、少なくとも全開状態、全閉状態、及び非全開閉状態を含む。また、図4に示すように、操作端末種類情報=携帯端末に対応する状態情報として、シャッターカーテン30の状態である「全閉状態」が該当する。すなわち、実施の形態では、第1の状態種類と第2の状態種類とを異ならせるために、第2制御信号に対応する後述の第2制御によって制御されるシャッターカーテン30の状態の種類である第2の状態種類は、全開状態のみを含む。
(構成−端末装置)
端末装置110は、シャッター側制御装置80を遠隔操作するための第1操作端末である。この端末装置110は、例えばHEMSの通信規格に対応した公知のモニター装置等を用いて構成されており、図5に示すように、操作部111、通信部112、出力部113、電源部114、制御部115、及びデータ記録部116を備えている。
(構成−端末装置−操作部)
操作部111は、シャッター側制御装置80に対する操作入力を受け付ける操作手段であり、例えば、タッチパネルやハードスイッチ等の公知の操作手段を用いて構成されている。
(構成−端末装置−通信部)
通信部112は、中央制御装置100との間で通信するための通信手段であり、例えば、HEMSの通信規格に準拠した通信を行うことが可能な公知の通信手段を用いて構成されている。
(構成−端末装置−出力部)
出力部113は、制御部115の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等の公知の表示手段やスピーカ等の公知の音声出力手段等を用いて構成されている。
(構成−端末装置−電源部)
電源部114は、商用電源(図示省略)から供給された電力又は当該電源部114に蓄電された電力を、端末装置110の各部に供給する電力供給手段である。
(構成−端末装置−制御部)
制御部115は、端末装置110の各部を制御する制御手段である。なお、この制御部115によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−端末装置−データ記録部)
データ記録部116は、端末装置110の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、図5に示すように、第1操作テーブル116aを備えている。第1操作テーブル116aは、第1操作端末によるシャッター1に関する操作を示す情報(以下、「第1操作情報」と称する)を格納する第1操作情報格納手段であり、図6に示すように、項目「第1操作情報」及び項目「操作識別情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「第1操作情報」に対応する情報は、第1操作情報であり、例えば、図6に示すシャッター1に関する操作である「閉鎖」、「開放」、「停止」等が該当する。項目「操作識別情報」に対応する情報は、操作識別情報である。
(構成−携帯端末)
携帯端末120は、シャッター側制御装置80を遠隔操作するための第2操作端末である。この携帯端末120は、例えば公知の携帯端末(一例として、スマートフォンやタブレット端末)を用いて構成されており、図7に示すように、通信部121、タッチパッド122、ディスプレイ123、電源部125、制御部126、及びデータ記録部127を備えている。
(構成−携帯端末−通信部)
通信部121は、中央制御装置100との間で通信するための通信手段であり、例えば、外部ネットワーク130の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な公知の通信手段を用いて構成されている。
(構成−携帯端末−タッチパッド)
タッチパッド122は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド122の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
(構成−携帯端末−ディスプレイ)
ディスプレイ123は、制御部126の制御に基づいて各種の情報を表示する表示手段である。このディスプレイ123の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド122とディスプレイ123をタッチパッド122として一体形成しても構わない。
(構成−携帯端末−電源部)
電源部125は、携帯端末120の各部に電力を供給する電力供給手段であり、例えば公知の乾電池や充電池を用いて構成されている。
(構成−携帯端末−制御部)
制御部126は、携帯端末120の各部を制御する制御手段である。なお、この制御部126によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−携帯端末−データ記録部)
データ記録部127は、携帯端末120の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、図7に示すように、第2操作テーブル127aを備えている。第2操作テーブル127aは、第2操作端末によるシャッター1に関する操作を示す情報(以下、「第2操作情報」と称する)を格納する第2操作情報格納手段であり、図8に示すように、項目「第2操作情報」及び項目「操作識別情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「第2操作情報」に対応する情報は、第2操作情報であり、例えば、図8に示すシャッター1に関する操作である「閉鎖」等が該当する。項目「操作識別情報」に対応する情報は、操作識別情報である。なお、実施の形態では、図8に示すように、第2操作テーブル127aには、第2操作情報=「閉鎖」、及び当該操作情報と対応する操作識別情報=「2001」のみが格納されている。その理由は、例えば、第2操作情報=「開放」、及び当該操作情報と対応する操作識別情報も格納されていると、建物から離れた場所にいる携帯端末120のユーザの操作によって当該第2操作情報に対応する後述する第2制御が行われた場合に、開口部2を不用意に開放することにより、建物のセキュリティを確保できないおそれがあるので、これを回避するためである。よって、後述する第2操作信号の送信方法においては、後述する第2指定領域に第2操作情報=「閉鎖」のみを表示することで、当該第2操作情報のみを携帯端末120のタッチパッド122を介して指定可能としている。
(処理)
次に、このように構成された管理システム70によって実行される処理について説明する。この管理システム70によって実行される処理は、状態制御処理と、異常処理とに大別される。以下、状態制御処理と、異常処理とのそれぞれについて説明する。
(処理−状態制御処理)
まず、状態制御処理について説明する。状態制御処理は、シャッターカーテン30の状態を制御するための処理である。この状態制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態においては、開閉機40、位置検知部50、異常検知部51、電源装置60、シャッター側制御装置80、中継装置90、中央制御装置100、端末装置110、及び携帯端末120に電源が投入された後に起動されるものとして説明する。また、この状態制御処理の前提としては、シャッターカーテン30の状態が全開状態であるとして説明する。
状態制御処理が起動されると、図9に示すように、まず、SA1において中央制御装置100の制御部103は、端末装置110から送信された第1操作信号又は携帯端末120から送信された第2操作信号を受信したか否かを判定する。ここで、「操作信号」とは、シャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための信号を意味し、実施の形態では、「第1操作信号」と「第2操作信号」とを含む概念である。このうち、「第1操作信号」とは、実施の形態では、シャッター側制御装置80の制御部85が操作部81から外部ネットワーク130を介さずに直接的に受信可能な第1操作信号や、シャッター側制御装置80の通信部82が端末装置110から外部ネットワーク130を介さずに受信可能な第1操作信号(後述する第1制御信号)等が該当する。また、「第2操作信号」とは、実施の形態では、シャッター側制御装置80の通信部82が携帯端末120から外部ネットワーク130を介して受信可能な第2操作信号(後述する第2制御信号)が該当する。
また、第1操作信号又は第2操作信号の送信方法については任意であるが、例えば、以下の通りに送信する。すなわち、第1操作信号の送信方法については、端末装置110の出力部113(表示手段)の画面上の領域のうち第1操作情報を指定する領域(以下、「第1指定領域」と称する)に、端末装置110の第1操作テーブル116aに格納された第1操作情報を複数表示し、当該表示した複数の第1操作情報の中から1つの第1操作情報が端末装置110の操作部111を介して指定されると、当該指定された第1操作情報に対応する操作識別情報を含む第1操作信号を送信する。また、第2操作信号の送信方法については、携帯端末120のディスプレイ123の画面上の領域のうち第2操作情報を指定する領域(以下、「第2指定領域」と称する)に、携帯端末120の第2操作テーブル127aに格納された第2操作情報(すなわち、第2操作情報=「閉鎖」)を表示し、当該表示した第2操作情報が携帯端末120のタッチパッド122を介して指定されると(例えば、指定する操作が1回(又は2回)行われると)、当該指定された第2操作情報に対応する操作識別情報を含む第2操作信号を送信する。そして、中央制御装置100の制御部103は、第1操作信号又は第2操作信号を受信するまで待機し(SA1、No)、第1操作信号又は第2操作信号を受信した場合(SA1、Yes)にSA2へ移行する。
SA2において中央制御装置100の制御部103は、SA1にて受信した第1操作信号又は第2操作信号に含まれる操作識別情報に基づいて、制御対象候補となる状態情報を特定する。具体的には、中央制御装置100の制御部103は、状態テーブル104aに格納された状態情報の中から、上記受信した第1操作信号又は第2操作信号に含まれる操作識別情報に対応する状態情報を抽出し、当該抽出した状態情報を制御対象候補となる状態情報として特定する。
SA3において中央制御装置100の制御部103は、SA2にて特定した状態情報を含む制御信号を中継装置90を介してシャッター側制御装置80に送信する。具体的には、中央制御装置100の制御部103は、SA1にて第1操作信号が受信された場合には上記状態情報を含む制御信号(以下、「第1制御信号」と称する)を送信し、SA1にて第2操作信号が受信された場合には上記状態情報を含む制御信号(以下、「第2制御信号」と称する)を送信する。その後、中央制御装置100の制御部103は、SA1に移行し、以降同様に、SA1からSA3の処理を行う。
次に、図10に示すように、SB1においてシャッター側制御装置80の制御部85は、SA3にて送信された第1制御信号又は操作部81から送信された第1操作信号を受信したか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、第1制御信号又は第1操作信号を受信した場合(SB1、Yes)にはSB2へ移行し、第1制御信号又は第1操作信号を受信していない場合(SB1、No)にはSB3へ移行する。
SB2においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、出力部83によって報知情報を出力させることなく、SB1にて受信した第1制御信号又は第1操作信号に含まれる状態情報に基づいて、シャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御する制御(以下、「第1制御」と称する)を実行する。その後、シャッター側制御装置80の制御部85は、SB1に移行する。
ここで、第1制御の具体的な制御内容については任意であるが、実施の形態では、以下の通りに制御する。すなわち、まず、SB1にて状態情報=「全閉状態」を含む第1制御信号又は第1操作信号を受信した場合に、位置検知部50(下限リミットスイッチ)にてシャッターカーテン30の下端部の位置が下限位置に達したと検知されるまで、開閉機40によってシャッターカーテン30を電動で下降させ、位置検知部50にて下限位置に達したと検知されると、シャッターカーテン30の下降を停止させる。ただし、シャッターカーテン30の下端部の位置が既に下限位置に達している場合には、シャッターカーテン30を下降させない(なお、後述するSC7の処理についても同様とする)。また、第1制御信号を受信した場合に後述する異常状態である場合にも、シャッターカーテン30を下降させない。なお、第1制御信号の状態情報に基づいてシャッターカーテン30の状態が全閉状態に制御された場合には、例えば、その旨を示す情報を端末装置110に送信させて、端末装置110の出力部113に当該情報を出力させてもよい。また、SB1にて状態情報=「全開状態」を含む第1操作信号を受信した場合には、位置検知部50(上限リミットスイッチ)にてシャッターカーテン30の下端部の位置が上限位置に達したと検知されるまで、開閉機40によってシャッターカーテン30を電動で上昇させ、位置検知部50にて上限位置に達したと検知されると、シャッターカーテン30の上昇を停止させる。ただし、シャッターカーテン30の下端部の位置が既に上限位置に達している場合には、シャッターカーテン30を上昇させない。また、シャッターカーテン30の昇降中において、SB1にて状態情報=「非全開閉状態」を含む第1操作信号を受信した場合には、開閉機40によってシャッターカーテン30の昇降を停止させる。
また、実施の形態においては、第1操作信号に対応する第1制御と、第1制御信号に対応する第1制御とを優劣をつけずに行う。例えば、第1操作信号に対応する第1制御が行われているときにSB1にて第1制御信号が受信された場合には、第1操作信号に対応する第1制御に代えて第1制御信号に対応する第1制御を行う。また、第1制御信号に対応する第1制御が行われているときにSB1にて第1操作信号が受信された場合には、第1制御信号に対応する第1制御に代えて第1操作信号に対応する第1制御を行う。ただし、これに限られず、例えば、第1操作信号に対応する第1制御が行われているときにSB1にて第1制御信号が受信された場合、又は第1制御信号に対応する第1制御が行われているときにSB1にて第1操作信号が受信された場合には、第1操作信号に対応する第1制御を第1制御信号に対応する第1制御よりも優先させてもよい。ここで、「優先」とは、複数の制御がある場合には、特定の制御のみを実行して、その他の制御を実行しないことを意味し、例えば、上述したように、第1操作信号に対応する第1制御が行われているときにSB1にて第1制御信号が受信された場合には、第1操作信号に対応する第1制御のみを実行し、第1制御信号に対応する第1制御を行わないこと等が該当する。
SB3においてシャッター側制御装置80の制御部85は、SA3にて送信された第2制御信号を受信したか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、第2制御信号を受信した場合(SB3、Yes)にはSB4へ移行し、第2制御信号を受信していない場合(SB3、No)にはSB1へ移行する。
SB4においてシャッター側制御装置80の制御部85は、シャッターカーテン30に異常が生じている状態(以下、「異常状態」と称する)であるか、シャッターカーテン30の状態が全閉状態であるか、又はシャッターカーテン30が昇降中であるかを判定する。この判定方法については任意であるが、例えば、以下の通りに判定する。すなわち、まず、上記異常状態の判定方法については、異常検知部51にて異常が検知されたか否かに基づいて判定し、異常が検知された場合には上記異常状態であると判定し、異常が検知されていない場合には上記異常状態でないと判定する。また、上記全閉状態の判定方法については、位置検知部50にて下限位置に達したと検知されたか否かに基づいて判定し、下限位置に達したと検知された場合には上記全閉状態であると判定し、下限位置に達したと検知されていない場合には上記全閉状態でないと判定する。また、シャッターカーテン30の昇降中の判定方法については、開閉機40が駆動しているか否かに基づいて判定し、開閉機40が駆動している場合にはシャッターカーテン30が昇降中であると判定し、開閉機40が駆動していない場合にはシャッターカーテン30が昇降中でないと判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、上記異常状態でない、上記全閉状態でない、及びシャッターカーテン30が昇降中でないと判定された場合(SB4、No)には第2制御処理(SB5)を起動し、上記異常状態である、上記全閉状態である、又はシャッターカーテン30が昇降中であると判定された場合(すなわち、SB2の第1制御(又はSB5の第2制御処理)を開始してから完了するまでにSB4に移行した場合)(SB4、Yes)にはSB1へ移行する。つまり、第1制御が行われているときに第2制御信号(第2操作信号)が受信された場合には、第1制御を後述する第2制御よりも優先させるので、建物にいる人の状況に応じたシャッターカーテン30の状態の制御を行うことができ、上記人の安全性、シャッター1の使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことが可能となる。なお、上記異常状態である、上記全閉状態である、又はシャッターカーテン30が昇降中であると判定された場合には、その旨を示す情報を携帯端末120に送信させて、携帯端末120のディスプレイ123に当該情報を出力させてもよい(なお、後述する第2制御処理のSC2、SC9についても同様とする)。
(処理−状態制御処理−第2制御処理)
次に、図10のSB5の第2制御処理について説明する。第2制御処理は、SB3にて受信した第2制御信号に含まれる状態情報に基づいて、シャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御する制御(以下、「第2制御」と称する)を行う処理である。
第2制御処理が起動されると、図11に示すように、シャッターカーテン30の状態を制御する前に報知情報(以下、「第1報知情報」と称する)を出力するために、シャッター側制御装置80の制御部85は、SC1からSC5の処理を行う。
図11に示すように、まず、SC1においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、出力部83(音声出力手段)によって第1報知情報を出力させる。この第1報知情報の出力方法については任意であるが、実施の形態では、第1報知情報の出力を、第1の出力態様で後述するSC5の所定時間の一部の間行った後に、第1の出力態様とは異なる第2の出力態様で当該所定時間の他の一部の間行う。一例として、SC5の所定時間が20秒である場合に、0秒から19秒までの間「ピッ」というブザー音を間欠的に出力し、19秒から20秒までの間当該ブザー音を連続的に出力する。このような出力により、建物にいる人が第1報知情報の出力態様に基づいてシャッターカーテン30の状態の制御が開始されるタイミングが近づいているか否かを容易に把握することができ、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることを抑制できる。ただし、これに限られず、例えば、SC5の所定時間の間、第1報知情報の出力を同じ出力態様で行ってもよい(一例として、上記ブザー音を間欠的(又は連続的)に出力する。
SC2においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、上記異常状態であるか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、上記異常状態でないと判定された場合(SC2、No)にはSC3へ移行し、上記異常状態であると判定された場合(SC2、Yes)には後述するSC10へ移行する。
SC3においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、SA3にて送信された第1制御信号又は操作部81から送信された第1操作信号を受信したか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、第1制御信号又は第1操作信号を受信した場合(SC3、Yes)にはSC4へ移行し、第1制御信号又は第1操作信号を受信していない場合(SC3、No)にはSC5へ移行する。
SC4においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、SC1における第1報知情報(又は、後述するSC6における第2報知情報)の出力を停止させる。この場合において、例えば、第1制御信号又は第1操作信号を受信したことで、シャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御することができなかった旨を示す情報を携帯端末120に送信させて、携帯端末120のディスプレイ123に当該情報を出力させてもよい。その後、シャッター側制御装置80の制御部85は、図10のSB2に移行する。
SC5においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、所定時間経過したか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、所定時間経過していないと判定された場合(SC5、No)にはSC1へ移行し、所定時間経過したと判定された場合(SC5、Yes)には、SC6へ移行する。
次に、図11に示すように、シャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するために、シャッター側制御装置80の制御部85は、SC6からSC10の処理を行う。特に、実施の形態では、SB3にて受信される第2制御信号に含まれる状態情報=「全閉状態」だけであるので、シャッターカーテン30の状態を全閉状態に制御する処理を行うものとする。
図11に示すように、まず、SC6においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、SC1にて出力された第1報知情報に代えて、報知情報(以下、「第2報知情報」と称する)を出力させる。この第2報知情報の出力方法については任意であるが、実施の形態では、第2報知情報の出力(例えば、ブザー音の連続的な出力等)を、シャッターカーテン30の状態の制御を開始してから終了するまでの間行う。このような出力により、シャッターカーテン30の状態を制御している間において第2報知情報を建物にいる人に対して提示できるので、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることを一層抑制できる。
SC7においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、シャッターカーテン30の状態が全閉状態になるように、シャッターカーテン30を下降させる制御を行う。
SC8においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、SA3にて送信された第1制御信号又は操作部81から送信された第1操作信号を受信したか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、第1制御信号又は第1操作信号を受信した場合(SC8、Yes)にはシャッターカーテン30の下降を停止させて、SC4へ移行し、第1制御信号又は第1操作信号を受信していない場合(SC8、No)にはSC9へ移行する。
SC9においてシャッター側制御装置80の状態制御部85aは、上記異常状態であるか、又はシャッターカーテン30の状態が全閉状態であるかを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、上記異常状態でない、及び上記全閉状態でないと判定された場合(SC9、No)にはSC7に移行し、上記異常状態である、又は上記全閉状態であると判定された場合(SC9、Yes)には、シャッターカーテン30の下降を停止させて、SC10へ移行する。
SC10においてシャッター側制御装置80の制御部85は、SC6における第2報知情報(又は、SC1における第1報知情報)の出力を停止させる。その後、シャッター側制御装置80の制御部85は、第2制御処理を終了し、図10の状態制御処理に戻る。
このような第2制御処理により、シャッターカーテン30の状態の制御を行う際に、第1報知情報及び第2報知情報を建物にいる人に対して提示できるので、携帯端末120のユーザがシャッター1の周囲の状況を把握できなくても、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制でき、上記人の安全性やシャッター1の使用性を考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことができる。特に、第1報知情報の出力を所定時間行った後にシャッターカーテン30の状態を制御するので、シャッターカーテン30の状態の制御を行う前に建物にいる人に対して第1報知情報を提示できる。よって、例えば、シャッターカーテン30の状態の制御を行う前に上記人がシャッターカーテン30から離れることができるので、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることを一層抑制できる。また、SC2、SC9にて異常が検知された場合には、異常が解除されるまで、SB3にて第2制御信号を受信してもSB4にて異常状態であると判定されることで、SB5の処理を実行できないので(つまり、SC7におけるシャッターカーテン30の下降によって、シャッターカーテン30の状態を制御しないので)、異常が検知された後に第2制御によってシャッターカーテン30の状態を不用意に制御することを回避でき、例えばシャッターカーテン30又は関連部品等が破損することを防止できる。
図10に戻り、その後、シャッター側制御装置80の制御部85は、SB1に移行し、以降同様に、SB1からSB5の処理を繰り返す。
このように状態制御処理においては、第1制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容と、第2制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせたので、建物にいる人の安全性の確保、シャッター1の使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を、第1制御を行う場合にはシャッター側制御装置80又は端末装置110のユーザに委ねる一方で、第2制御を行う場合には自動的な制御により行うことができる。また、第1の状態種類と第2の状態種類とをそれぞれ異ならせたので、第1の状態種類と第2の状態種類とを同一とした場合に比べて、第2制御において、建物にいる人の安全性の確保、シャッター1の使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテン30の制御を行うことができる。特に、状態制御部85aが、通信部82にて第1操作信号又は第1制御信号が受信された場合に、シャッターカーテン30の状態を少なくとも全閉状態又は全開状態に制御する第1制御を行い、通信部82にて第2制御信号が受信された場合に、シャッターカーテン30の状態を全閉状態のみに制御する第2制御を行うので、第2の状態種類が全閉状態及びそれ以外の状態(例えば、全開状態又は非全開閉状態)を含む場合に比べて、第2制御において、不用意に全開状態又は非全開閉状態にすることを回避でき、建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことが可能となる。以上のことから、従来技術(第1操作端末及び第2操作端末の各々の操作でシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御する制御内容を同一とし、及び制御可能なシャッターカーテン30の状態の種類を同一とする技術)に比べて、シャッター1の遠隔操作におけるユーザの利便性を向上させることができる。
(処理−状態制御処理−具体的な処理内容)
また、上記状態制御処理が実行される具体的な状況及びその場合の処理内容(特に、所定の状態(全閉状態)に制御する第1制御の処理内容、及び所定の状態(全閉状態)に制御する第2制御の処理内容)について、以下で説明する。
まず、建物にいる人によってシャッター側制御装置80の操作部81の閉鎖ボタン81bが操作されると、以下に示す状態制御処理が行われる。すなわち、図10のSB1にて閉鎖ボタン81bに対応する状態情報(=全閉状態)を含む第1操作信号が受信されると、図10のSB2において、出力部83によって報知情報が出力されることなく、位置検知部50にてシャッターカーテン30の下端部の位置が下限位置に達したと検知されるまで、上記シャッターカーテン30の下降が行われる。その後、位置検知部50にて下限位置に達したと検知されると、シャッターカーテン30の下降は停止される。なお、図10のSB2にてシャッターカーテン30の下降が行われている場合において、図10のSB3にて第2制御信号が受信された場合には、シャッターカーテン30の下降が継続して行われるものの、図10のSB1にて第1制御信号が受信された場合には、シャッターカーテン30の下降が停止されて、当該第1制御信号に含まれる状態情報に応じたシャッターカーテン30の状態の制御が行われる(ただし、第1制御信号に含まれる状態情報が第1操作信号に含まれる状態情報と同じである場合(すなわち、第1制御信号に含まれる状態情報=「全閉状態」である場合)には、シャッターカーテン30の下降を停止させることなく、当該下降を継続させる)。なお、図10のSB1にて閉鎖ボタン81b以外のボタン(例えば、開放ボタン81a等)に対応する状態情報を含む第1操作信号が受信された場合についても、略同様に、シャッターカーテン30の状態の制御が行われる。
また、建物にいる人によって端末装置110の操作部111を介して第1操作情報=「閉鎖」を指定する操作が行われると、以下に示す状態制御処理が行われる。すなわち、まず、図9のSA1にて上記第1操作情報を含む第1操作信号が受信されると、図9のSA2にて状態情報=「全閉状態」が特定され、図9のSA3にて当該特定された状態情報を含む第1制御信号が送信される。次いで、図10のSB1にて上記第1制御信号が受信されると、図10のSB2において、出力部83によって報知情報が出力されることなく、位置検知部50にてシャッターカーテン30の下端部の位置が下限位置に達したと検知されるまで、シャッターカーテン30の下降が行われる。その後、位置検知部50にて下限位置に達したと検知されると、シャッターカーテン30の下降は停止される。なお、図10のSB2にてシャッターカーテン30の下降が行われている場合において、図10のSB3にて第2制御信号が受信された場合には、上記シャッターカーテン30の下降は継続して行われるものの、図10のSB1にて第1操作信号が受信された場合には、上記シャッターカーテン30の下降が停止されて、当該第1操作信号に含まれる状態情報に応じたシャッターカーテン30の状態の制御が行われる(ただし、第1操作信号に含まれる状態情報が第1制御信号に含まれる状態情報と同じである場合(すなわち、第1操作信号に含まれる状態情報=「全閉状態」である場合)には、シャッターカーテン30の下降を停止させることなく、当該下降を継続させる)。なお、図10のSB1にて状態情報(=「全閉状態」以外の状態(例えば、全開状態等))を含む第1制御信号が受信された場合についても、略同様に、シャッターカーテン30の状態の制御が行われる。
また、建物から離れた場所にいる携帯端末120のユーザによってタッチパッド122を介して第2操作情報=「閉鎖」を指定する操作が行われると、以下に示す状態制御処理が行われる。すなわち、まず、図9のSA1にて上記第2操作情報を含む第2操作信号が受信されると、図9のSA2にて状態情報=「全閉状態」が特定され、図9のSA3にて当該特定された状態情報を含む第2制御信号が送信される。次に、図10のSB3にて上記第2制御信号が受信されて、図10のSB5の第2制御処理が起動されると、図11のSC5にて所定時間が経過したと判定されるまで、図11のSC1による第1報知情報の出力が継続して行われる。次いで、図11のSC5にて所定時間が経過したと判定されると、図11のSC9にてシャッターカーテン30の状態が全閉状態であると判定されるまで、図11のSC6による第2報知情報の出力が継続して行われると共に、図11のSC7によるシャッターカーテン30の下降が継続して行われる。そして、図11のSC9にてシャッターカーテン30の状態が全閉状態であると判定されると、図11のSC10にて第2報知情報の出力が停止されると共に、シャッターカーテン30の下降も停止される。
以上のような処理により、携帯端末120のユーザによって第2操作情報を指定する操作が行われた場合の状態制御処理(すなわち、第2制御によるシャッターカーテン30の状態を所定の状態(全閉状態)に制御する処理)においては、その他の状態制御処理(すなわち、第1制御によるシャッターカーテン30の状態を所定の状態(全閉状態)に制御する処理)に比べて、シャッターカーテン30の状態の制御を行う際に、第1報知情報及び第2報知情報を建物にいる人に対して提示できるので、携帯端末120のユーザがシャッター1の周囲の状況を把握できなくても、建物にいる人がシャッターカーテン30に挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制できる。
(処理−異常処理)
次に、異常処理について説明する。異常処理は、異常状態に応じたシャッターカーテン30の制御を行うための処理である。この異常処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、開閉機40、異常検知部51、電源装置60、シャッター側制御装置80、中継装置90、端末装置110、及び携帯端末120に電源が投入された後に起動され、状態制御処理と並行して実行される。
異常処理が起動されると、図12に示すように、まず、SD1においてシャッター側制御装置80の制御部85は、上記異常状態であるか否かを判定する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、上記異常状態であると判定されるまで待機し(SD1、No)、上記異常状態であると判定された場合(SD1、Yes)にSD2に移行する。なお、SD1にて上記異常状態であると判定されると、後述するSD3において復旧信号が受信されるまで、上記異常状態が維持される。
SD2においてシャッター側制御装置80の制御部85は、異常状態に応じたシャッター1の制御(以下、「異常制御」と称する)を実行する。この異常制御の具体的な制御内容については任意であるが、例えば、シャッターカーテン30の昇降中にSD1にて異常状態であると判定されると、シャッターカーテン30の昇降を停止させる。一例として、異常検知部51が過負荷検知センサである場合において、シャッターカーテン30の下降中に異常が検知された場合には、シャッターカーテン30の下降を停止した後に、所定の高さだけシャッターカーテン30を上昇させる。また、異常検知部51が熱検知センサ(又は使用頻度検知センサ)である場合において、シャッターカーテン30の昇降中に異常が検知された場合には、シャッターカーテン30の昇降を停止させる。
SD3においてシャッター側制御装置80の制御部85は、操作部81から復旧信号を受信したか否かを判定する。ここで、「復旧信号」とは、異常検知部51の検知状態をSD1にて異常状態であると判定される前の状態に復旧させるための信号(すなわち、異常を解除するための信号)を意味し、実施の形態では、操作部81から送信される第1操作信号を「復旧信号」として説明する。そして、シャッター側制御装置80の制御部85は、復旧信号を受信するまで待機し(SD3、No)、復旧信号を受信した場合(SD3、Yes)には、SD1に移行し(すなわち、異常状態を復旧させるための処理を行う)、以降同様に、SD1からSD3の処理を繰り返す。また、これに加えて、図10の状態制御処理においては、SB2に移行して、復旧信号(第1操作信号)に対応する第1制御を実行する(すなわち、シャッターカーテン30の状態を制御するための処理を行う)。
このような異常処理により、異常状態である場合にシャッターカーテン30を昇降させることを回避できるので、シャッターカーテン30及びそれに関連する装置の破損等を防止できる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、第1制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容と、第2制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせたので、建物にいる人の安全性の確保、シャッター1の使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を、第1制御を行う場合にはシャッター側制御装置80又は端末装置110のユーザに委ねる一方で、第2制御を行う場合には自動的な制御により行うことができる。また、第1の状態種類と第2の状態種類とをそれぞれ異ならせたので、第1の状態種類と第2の状態種類とを同一とした場合に比べて、第2制御において、建物にいる人の安全性の確保、シャッター1の使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテン30の制御を行うことができる。以上のことから、従来技術(第1操作端末及び第2操作端末の各々の操作でシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御する制御内容を同一とし、及び制御可能なシャッターカーテン30の状態の種類を同一とする技術)に比べて、シャッター1の遠隔操作におけるユーザの利便性を向上させることができる。
また、状態制御部85aが、通信部82又は制御部85にて第1操作信号又は第1制御信号が受信された場合における所定の状態に制御する第1制御と、通信部82にて第2制御信号が受信された場合における所定の状態に制御する第2制御とがそれぞれ異なるように、シャッターカーテン30の制御を行うので、第1制御にてシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御することと、第2制御にてシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御することを比較的簡易な処理にて切り替えることができ、シャッター側制御装置80の処理負荷を低減することが可能となる。
また、状態制御部85aが、通信部82又は制御部85にて第1操作信号又は第1制御信号が受信された場合に、シャッターカーテン30の状態を少なくとも全閉状態又は全開状態に制御する第1制御を行い、通信部82にて第2制御信号が受信された場合に、シャッターカーテン30の状態を全閉状態のみに制御する第2制御を行うので、第2の状態種類が全閉状態及びそれ以外の状態(例えば、全開状態又は非全開閉状態)を含む場合に比べて、第2制御において、不用意に全開状態又は非全開閉状態にすることを回避でき、建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことが可能となる。
また、状態制御部85aが、通信部82又は制御部85にて第1操作信号又は第1制御信号が受信された場合に、出力部83によって報知情報を出力させることなく、シャッターカーテン30の状態を制御する第1制御を行い、通信部82にて第2制御信号が受信された場合に、出力部83によって報知情報を出力させると共に、シャッターカーテン30の状態を制御する第2制御を行うので、第2制御において、シャッターカーテン30の状態の制御を行う際に、報知情報を建物にいる人に対して提示でき、携帯端末120のユーザがシャッター1の周囲の状況を把握できなくても、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制できる。よって、上記人の安全性やシャッター1の使用性を考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことができる。
また、状態制御部85aが、第2制御において、報知情報の出力を所定時間行った後にシャッターカーテン30の状態を制御するので、シャッターカーテン30の状態の制御を行う前に建物にいる人に対して報知情報を提示できる。よって、例えば、シャッターカーテン30の状態の制御を行う前に上記人がシャッターカーテン30から離れることができるので、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることを一層抑制できる。
また、状態制御部85aが、第2制御において、報知情報の出力を、第1の出力態様で所定時間の一部の間行った後に、第2の出力態様で所定時間の他の一部の間行うので、建物にいる人が報知情報の出力態様に基づいてシャッターカーテン30の状態の制御が開始されるタイミングが近づいているか否かを容易に把握することができ、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
また、状態制御部85aが、第2制御において、報知情報の出力を、シャッターカーテン30の状態の制御を開始してから終了するまでの間行うので、シャッターカーテン30の状態を制御している間において報知情報を建物にいる人に対して提示でき、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
また、状態制御部85aが、第2制御において、異常検知部51にて異常が検知された場合には、異常が解除されるまで、通信部82にて第2制御信号が受信されてもシャッターカーテン30の状態を制御しないので、異常が検知された後に第2制御によってシャッターカーテン30の状態を不用意に制御することを回避でき、例えばシャッターカーテン30又は関連部品等が破損することを防止できる。
また、状態制御部85aが、第1制御が行われているときに通信部82にて第2制御信号が受信された場合、又は第2制御が行われているときに通信部82又は制御部85にて第1操作信号又は第1制御信号が受信された場合には、第1制御を第2制御よりも優先させるので、建物にいる人の状況に応じたシャッターカーテン30の制御を行うことができ、上記人の安全性、シャッター1の使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテン30の制御を効果的に行うことが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係るシャッター1の制御システムにおけるシャッター1の遠隔操作におけるユーザの利便性が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の上記ユーザの利便性を確保できている場合には、本願の課題は解決している。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、シャッター側制御装置80を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部85を設けると共に、これら複数の装置の他の一部にデータ記録部86を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(シャッターカーテンについて)
上記実施の形態では、シャッターカーテン30がスクリーン式のシャッターカーテン30であると説明したが、これに限られず、例えば、ブラインド式のシャッターカーテン30であってもよい。この場合には、状態制御処理のSB2及び第2制御処理のSC7からSC9において、シャッターカーテン30の状態をスラット32が所定角度で傾斜している状態であるスラット傾斜状態に制御するように、シャッターカーテン30を昇降させてもよい。
(第1の状態種類及び第2の状態種類について)
上記実施の形態では、第1の状態種類と第2の状態種類とを異ならせていると説明したが、これに限られず、例えば、第1の状態種類と第2の状態種類とが同一であってもよい。この場合には、状態テーブル104aに格納されている状態情報のうち、操作端末種類情報=携帯端末に対応する状態情報として、シャッターカーテン30の状態である「全閉状態」、「全開状態」、「非全開閉状態」が該当する。また、第2操作テーブル127aに格納されている第2操作情報として、「閉鎖」、「開放」、「停止」が該当する。あるいは、状態テーブル104aに格納されている状態情報のうち、操作端末種類情報=端末装置に対応する状態情報及び操作端末種類情報=携帯端末に対応する状態情報として、シャッターカーテン30の状態である「全閉状態」、「全開状態」が該当してもよい。また、第2操作テーブル127aに格納されている第2操作情報として、「閉鎖」、「開放」が該当する。
(シャッター側制御装置について)
上記実施の形態では、シャッター側制御装置80が、中央制御装置100から送信された第2制御信号を中継装置90を介して受信すると説明したが、これに限られない。例えば、シャッター側制御装置80は、外部ネットワーク130を介して通信可能な通信部82を備え、中央制御装置100を介することなく(すなわち、HEMSの通信規格を用いることなく)、携帯端末120から送信された第2操作信号(状態情報を含む)を外部ネットワーク130を介して受信してもよい。
また、上記実施の形態では、シャッター側制御装置80の出力部83が音声出力手段であると説明したが、これに限られず、例えば、シャッターカーテン30よりも建物の屋外側にいる人が視認可能な位置に設けられた表示手段であって公知の表示手段(例えば、LED、ディスプレイ等)であってもよい。この場合には、第2制御処理のSC1において、第1報知情報の出力を、出力部83の点滅表示によってSC5の所定時間の一部の間行った後、出力部83の点灯表示によってSC5の所定時間の他の一部の間行ってもよい。
(端末装置について)
上記実施の形態では、端末装置110は、第7ケーブル9を介して第1操作信号を中央制御装置100に送信すると説明したが、これに限られず、例えば、Wi−Fi通信を利用したネットワークを介して第1操作信号を中央制御装置100に送信してもよい。
(携帯端末について)
上記実施の形態では、携帯端末120は、外部ネットワーク130を介して第2操作信号を中央制御装置100に送信すると説明したが、これに限られない。例えば、中央制御装置100が内部ネットワーク(一例として、Wi−Fi通信を利用したネットワーク等)を介して携帯端末120と通信できる場合には、携帯端末120は、上述した第1操作信号の送信方法を用いて、外部ネットワーク130を介することなく、内部ネットワークを介して第1操作信号を送信してもよい。
(状態制御処理について)
上記実施の形態では、SB3からSB5の処理が行われると説明したが、これに限られない。例えば、シャッター側制御装置80に第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備え、切替手段によって第2制御を有効にしないように切り替えられた場合には、SB3からSB5の処理が行われないようにしてもよい。これにより、状況に応じて第2制御を有効にするか否かを切り替えることができ、建物にいる人の安全性、シャッター1の使用性、又は建物のセキュリティを考慮した制御を一層効果的に行うことが可能となる。
また、上記実施の形態では、SB3にて受信される第2制御信号に含まれる状態情報=「全閉状態」のみであると説明したが、これに限られず、例えば、状態情報=「全開状態」、「非全開閉状態(半開状態)」であってもよい(すなわち、所定の状態が、全開状態又は非全開閉状態であってもよい)。この場合には、第2制御処理のSC7からSC9の処理において、所定の条件を満たす場合にのみ、シャッターカーテン30の状態を全開状態又は非全開閉状態に制御するために、シャッターカーテン30を昇降させてもよい。一例として、中央制御装置100から取得された家電機器の使用状態を示す情報に基づいて建物に人がいるか否かを判定し、建物に人がいると判定された場合にのみ、シャッターカーテン30の状態を全開状態又は非全開閉状態に制御するために、シャッターカーテン30を昇降させてもよい。このような制御により、上記所定条件を満たすことを問わずに、シャッターカーテン30の状態を全開状態又は非全開閉状態に制御する場合に比べて、建物のセキュリティを確保することができ、建物のセキュリティを考慮した制御を一層行うことができる。
また、上記実施の形態では、第1制御が行われているときに第2操作信号が受信された場合、又は第2制御が行われているときに第1操作信号が受信された場合には、第1制御を第2制御よりも優先させると説明したが、これに限られず、例えば、第1制御を第2制御よりも優先させなくてもよい。この場合には、SB4、及び第2制御処理のSC3、SC8を省略できる。
(第2制御処理について)
上記実施の形態では、SC1からSC5の処理が行われると説明したが、これに限られず、例えば、SC1からSC5の処理を省略してもよい。また、上記実施の形態では、SC6、SC10の処理が行われると説明したが、これに限られず、例えば、SC6、SC10の処理を省略してもよい。なお、SC1からSC6、SC10の処理を省略する場合には、例えば、報知情報を出力させることなく、SC7の処理(シャッターカーテン30の下降)を行ってもよい(すなわち、第1制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容と、第2制御によってシャッターカーテン30の状態を所定の状態に制御するための制御内容とが同一であってもよい)。あるいは、SC7の処理において、報知情報を出力させることなく、当該処理にてシャッターカーテン30の状態を制御する時間(すなわち、シャッターカーテン30の下降時間)と図10のSB2の第1制御にてシャッターカーテン30の状態を制御する時間(すなわち、シャッターカーテン30の下降時間)とが異なるように、シャッターカーテン30を下降させてもよい。一例としては、シャッターカーテン30の状態を人が通過できる程度に開放された非開閉状態に制御するために、シャッターカーテン30を下降させ、当該下降してから所定時間経過後(例えば、10min等)にシャッターカーテン30の状態を全閉状態に制御するために、シャッターカーテン30をさらに下降させてもよい。あるいは、シャッターカーテン30の状態を全閉状態に制御するために、シャッターカーテン30を下降させるものの、その下降速度を、図10のSB2の第1制御にてシャッターカーテン30を下降させるときの下降速度よりも遅くしてもよい。このような処理により、シャッターカーテン30の状態の制御を行う際に、報知情報を出力しなくても、上記人がシャッターカーテン30に挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制できる。
(異常処理について)
上記実施の形態では、異常処理が行われると説明したが、これに限られず、例えば、異常処理を省略してもよい。
(付記)
付記1のシャッター側制御装置は、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御するためのシャッター側制御装置であり、第1操作端末と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されていると共に、第2操作端末と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されているシャッター側制御装置であって、前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた。
付記2のシャッター側制御装置は、付記1に記載のシャッター側制御装置において、前記第1操作信号又は前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための信号であり、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第1制御と、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第2制御とがそれぞれ異なるように、前記シャッターカーテンの制御を行う。
付記3のシャッター側制御装置は、付記1又は2に記載のシャッター側制御装置において、前記第1の状態種類は、少なくとも、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全閉した全閉状態と、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した全開状態とを含み、前記第2の状態種類は、前記全閉状態のみを含み、前記第1操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御するための信号であり、前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御するための信号であり、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御する前記第1制御を行い、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御する前記第2制御を行う。
付記4のシャッター側制御装置は、付記1から3のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記シャッターカーテンの状態を制御する旨を示す報知情報を出力する出力手段を備え、前記状態制御手段は、前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させることなく、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第1制御を行い、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させると共に、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第2制御を行う。
付記5のシャッター側制御装置は、付記4に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を所定時間行った後に前記シャッターカーテンの状態を制御する。
付記6のシャッター側制御装置は、付記5に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、第1の出力態様で前記所定時間の一部の間行った後に、前記第1の出力態様とは異なる第2の出力態様で前記所定時間の他の一部の間行う。
付記7のシャッター側制御装置は、付記4から6のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、前記シャッターカーテンの状態の制御を開始してから終了するまでの間行う。
付記8のシャッター側制御装置は、付記1から7のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記シャッターカーテンに関する異常を検知する異常検知手段を備え、前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記異常検知手段にて異常が検知された場合には、前記異常が解除されるまで、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信されても前記シャッターカーテンの状態を制御しない。
付記9のシャッター側制御装置は、付記1から8のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記状態制御手段は、前記第1制御が行われているときに前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合、又は前記第2制御が行われているときに前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合には、前記第1制御を前記第2制御よりも優先させる。
付記10のシャッター側制御装置は、付記1から9のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置において、前記第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備えた。
付記11のシャッターの制御システムは、建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御する制御システムであって、前記シャッターカーテンの制御を行うシャッター側制御装置と、前記シャッター側制御装置と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されている第1操作端末と、前記シャッター側制御装置と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されている第2操作端末と、を備え、前記シャッター側制御装置は、前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた。
(付記の効果)
付記1に記載のシャッター側制御装置又は付記11に記載のシャッターの制御システムによれば、第1制御によってシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、第2制御によってシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせたので、建物にいる人の安全性の確保、シャッターの使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を、第1制御を行う場合には第1操作端末のユーザに委ねる一方で、第2制御を行う場合には自動的な制御により行うことができる。また、第1の状態種類と第2の状態種類とをそれぞれ異ならせたので、第1の状態種類と第2の状態種類とを同一とした場合に比べて、第2制御において、建物にいる人の安全性の確保、シャッターの使用性の確保、又は建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテンの制御を行うことができる。以上のことから、従来技術(第1操作端末及び第2操作端末の各々の操作でシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御する制御内容を同一とし、及び制御可能なシャッターカーテンの状態の種類を同一とする技術)に比べて、シャッターの遠隔操作におけるユーザの利便性を向上させることができる。
付記2に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合における所定の状態に制御する第1制御と、通信手段にて第2操作信号が受信された場合における所定の状態に制御する第2制御とがそれぞれ異なるように、シャッターカーテンの制御を行うので、第1制御にてシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御することと、第2制御にてシャッターカーテンの状態を所定の状態に制御することを比較的簡易な処理にて切り替えることができ、シャッター側制御装置の処理負荷を低減することが可能となる。
付記3に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合に、シャッターカーテンの状態を少なくとも全閉状態又は全開状態に制御する第1制御を行い、通信手段にて第2操作信号が受信された場合に、シャッターカーテンの状態を全閉状態のみに制御する第2制御を行うので、第2の状態種類が全閉状態及びそれ以外の状態(例えば、全開状態又は後述する非全開閉状態)を含む場合に比べて、第2制御において、不用意に全開状態又は後述する非全開閉状態にすることを回避でき、建物のセキュリティの確保を考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことが可能となる。
付記4に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、通信手段にて第1操作信号が受信された場合に、出力手段によって報知情報を出力させることなく、シャッターカーテンの状態を制御する第1制御を行い、通信手段にて第2操作信号が受信された場合に、出力手段によって報知情報を出力させると共に、シャッターカーテンの状態を制御する第2制御を行うので、第2制御において、シャッターカーテンの状態の制御を行う際に、報知情報を建物にいる人に対して提示でき、第2操作端末のユーザがシャッターの周囲の状況を把握できなくても、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、上記人が建物の外に締め出されることを抑制できる。よって、上記人の安全性やシャッターの使用性を考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことができる。
付記5に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を所定時間行った後にシャッターカーテンの状態を制御するので、シャッターカーテンの状態の制御を行う前に建物にいる人に対して報知情報を提示できる。よって、例えば、シャッターカーテンの状態の制御を行う前に上記人がシャッターカーテンから離れることができるので、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることを一層抑制できる。
付記6に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を、第1の出力態様で所定時間の一部の間行った後に、第2の出力態様で所定時間の他の一部の間行うので、建物にいる人が報知情報の出力態様に基づいてシャッターカーテンの状態の制御が開始されるタイミングが近づいているか否かを容易に把握することができ、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
付記7に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、報知情報の出力を、シャッターカーテンの状態の制御を開始してから終了するまでの間行うので、シャッターカーテンの状態を制御している間において報知情報を建物にいる人に対して提示でき、上記人がシャッターカーテンに挟まれたり、建物の外に締め出されることをさらに一層抑制できる。
付記8に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第2制御において、異常検知手段にて異常が検知された場合には、異常が解除されるまで、通信手段にて第2操作信号が受信されてもシャッターカーテンの状態を制御しないので、異常が検知された後に第2制御によってシャッターカーテンの状態を不用意に制御することを回避でき、例えばシャッターカーテン又は関連部品等が破損することを防止できる。
付記9に記載のシャッター側制御装置によれば、状態制御手段が、第1制御が行われているときに通信手段にて第2操作信号が受信された場合、又は第2制御が行われているときに通信手段にて第1操作信号が受信された場合には、第1制御を第2制御よりも優先させるので、建物にいる人の状況に応じたシャッターカーテンの制御を行うことができ、上記人の安全性、シャッターの使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテンの制御を効果的に行うことが可能となる。
付記10に記載のシャッター側制御装置によれば、第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備えたので、状況に応じて第2制御を有効にするか否かを切り替えることができ、建物にいる人の安全性、シャッターの使用性、又は建物のセキュリティを考慮したシャッターカーテンの制御を一層効果的に行うことが可能となる。
1 シャッター
2 開口部
3 第1ケーブル
4 第2ケーブル
5 第3ケーブル
6 第4ケーブル
7 第5ケーブル
8 第6ケーブル
9 第7ケーブル
10 枠体
11 左縦枠
12 右縦枠
13 下枠
20 シャッター収納部
30 シャッターカーテン
31 座板
32 スラット
40 開閉機
50 位置検知部
51 異常検知部
60 電源装置
70 管理システム
80 シャッター側制御装置
81 操作部
81a 開放ボタン
81b 閉鎖ボタン
81c 停止ボタン
82 通信部
83 出力部
84 電源部
85 制御部
85a 状態制御部
86 データ記録部
90 中継装置
100 中央制御装置
101 通信部
102 電源部
103 制御部
104 データ記録部
104a 状態テーブル
110 端末装置
111 操作部
112 通信部
113 出力部
114 電源部
115 制御部
116 データ記録部
116a 第1操作テーブル
120 携帯端末
121 通信部
122 タッチパッド
123 ディスプレイ
125 電源部
126 制御部
127 データ記録部
127a 第2操作テーブル
130 外部ネットワーク

Claims (11)

  1. 建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御するためのシャッター側制御装置であり、第1操作端末と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されていると共に、第2操作端末と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されているシャッター側制御装置であって、
    前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、
    前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、
    前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた、
    シャッター側制御装置。
  2. 前記第1操作信号又は前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための信号であり、
    前記状態制御手段は、
    前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第1制御と、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合における前記所定の状態に制御する前記第2制御とがそれぞれ異なるように、前記シャッターカーテンの制御を行う、
    請求項1に記載のシャッター側制御装置。
  3. 前記第1の状態種類は、少なくとも、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全閉した全閉状態と、前記シャッターカーテンによって前記開口部を全開した全開状態とを含み、
    前記第2の状態種類は、前記全閉状態のみを含み、
    前記第1操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御するための信号であり、
    前記第2操作信号は、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御するための信号であり、
    前記状態制御手段は、
    前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を少なくとも前記全閉状態又は前記全開状態に制御する前記第1制御を行い、
    前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記シャッターカーテンの状態を前記全閉状態のみに制御する前記第2制御を行う、
    請求項1又は2に記載のシャッター側制御装置。
  4. 前記シャッターカーテンの状態を制御する旨を示す報知情報を出力する出力手段を備え、
    前記状態制御手段は、
    前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させることなく、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第1制御を行い、
    前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合に、前記出力手段によって前記報知情報を出力させると共に、前記シャッターカーテンの状態を制御する前記第2制御を行う、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置。
  5. 前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を所定時間行った後に前記シャッターカーテンの状態を制御する、
    請求項4に記載のシャッター側制御装置。
  6. 前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、第1の出力態様で前記所定時間の一部の間行った後に、前記第1の出力態様とは異なる第2の出力態様で前記所定時間の他の一部の間行う、
    請求項5に記載のシャッター側制御装置。
  7. 前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記報知情報の出力を、前記シャッターカーテンの状態の制御を開始してから終了するまでの間行う、
    請求項4から6のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置。
  8. 前記シャッターカーテンに関する異常を検知する異常検知手段を備え、
    前記状態制御手段は、前記第2制御において、前記異常検知手段にて異常が検知された場合には、前記異常が解除されるまで、前記通信手段にて前記第2操作信号が受信されても前記シャッターカーテンの状態を制御しない、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置。
  9. 前記状態制御手段は、前記第1制御が行われているときに前記通信手段にて前記第2操作信号が受信された場合、又は前記第2制御が行われているときに前記通信手段にて前記第1操作信号が受信された場合には、前記第1制御を前記第2制御よりも優先させる、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置。
  10. 前記第2制御を有効にするか否かを切り替える切替手段を備えた、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のシャッター側制御装置。
  11. 建物の開口部の開閉を行うためのシャッターカーテンの状態を制御する制御システムであって、
    前記シャッターカーテンの制御を行うシャッター側制御装置と、
    前記シャッター側制御装置と外部ネットワークを介さずに通信可能に接続されている第1操作端末と、
    前記シャッター側制御装置と前記外部ネットワークを介して通信可能に接続されている第2操作端末と、を備え、
    前記シャッター側制御装置は、
    前記シャッターカーテンの状態を制御するための第1操作信号を前記第1操作端末から受信し、又は前記シャッターカーテンの状態を制御するための第2操作信号を前記第2操作端末から受信する通信手段と、
    前記通信手段にて受信された前記第1操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第1制御と、前記通信手段にて受信された前記第2操作信号に基づいて前記シャッターカーテンの状態を制御する第2制御と、を行う状態制御手段と、を備え、
    前記第1制御によって前記シャッターカーテンの状態を所定の状態に制御するための制御内容と、前記第2制御によって前記シャッターカーテンの状態を前記所定の状態に制御するための制御内容とをそれぞれ異ならせ、又は/及び、前記第1制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第1の状態種類と、前記第2制御によって制御される前記シャッターカーテンの状態の種類である第2の状態種類とをそれぞれ異ならせた、
    シャッターの制御システム。
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