JP6143350B2 - 開閉体装置の手動開放方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ビル、工場、倉庫などの建物を含む構造物躯体の開口部などをシャッターなどの開閉体を用いて仕切るように構成された開閉体を手動で開放する開閉体装置の手動開放方法に係り、特に電磁ブレーキ付きの開閉体装置の駆動手段に不具合が生じた場合に開閉体を手動で開放することができるように構成された開閉体装置の手動開放方法に関する。
シャッターカーテンなどのような開閉体装置は、住宅、ビル、工場、倉庫、車庫などの建物を含む構造物躯体の開口部や窓部あるいは内部の通路や空間などの開口部に設置され、その開閉体を移動させることによってその開口部を開放、閉鎖するものである。この開閉体装置は、多数の短冊状のスラット材からなるスラットカーテン、多数のパイプ材をリンク材などで連結させてなるパイプグリルカーテン、一枚状あるいは多数連結されたパネル材からなるパネルカーテン、ネット材からなるネットカーテン、合成樹脂あるいは布繊維製のシート材からなるシートカーテン、あるいはこれらの複合部材などからなる複合カーテンなどの開閉体を、開口部の上部から繰り出し下降させて開口部全体を閉鎖するように構成されている。このような開閉体装置は、開閉体の開閉動作を電動で行なう場合が多い。電動の開閉体装置としては、電動シャッター装置、電動ドア装置、電動オーニング装置などがある。
一般に電動の開閉体装置は、建物など構造物の開閉用空間部を昇降開閉するための開閉体を、構造物の天井裏またはシャッターケースに配置された開閉機(電動モータ等)によって昇降駆動するようになっている。また、開閉体装置の意図しない昇降動作を防止するために、電動モータには電磁ブレーキが設けられている。電動モータや電磁ブレーキなどへの通電制御は、操作盤内のインバータ及び制御回路が行なっている。このような開閉体装置においては、インバータ及び/及び制御回路が故障した時に電磁ブレーキのみに通電してシャッカーカーテンやシートを手で巻き上げて開放している。
このような開閉体装置において、停電等の非常事態が発生した時に、作業者が天井裏に潜入等することなく容易に開放動作させることができる非常開放装置を備えた開閉体装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2008−150797号公報
特許文献1に記載のような開閉体装置は、回転操作部材の下端にはコネクタピンを利用して充電式回転電動工具のコレクトチャックを接続し、その充電式回転電動工具によって回転操作部材を介してフレキシブルシャフトを回転駆動して、シャッターカーテンを速やかに開放している。そのため、充電式回転電動工具を開閉体装置の近傍に常備して置かなければならず、また充電状態のメンテナンスを常時行なう必要があった。
制御盤等の非常事態発生時に手動にて開閉体を巻き上げる方式の開閉体装置においては、制御盤内の端子台にジャンパー線を接続して、電磁ブレーキを連続通電状態とする必要がある。しかしながら、ジャンパー線を準備して、電磁ブレーキを連続通電状態に接続するための作業に多大の時間を要する。また、電磁ブレーキは、時間定格による連続通電できないため、通電時間が経過すると、一度電源を落とす必要が有り、作業効率の向上が図れなくなる。さらに、起動センサや押しボタンの誤操作によって、インバータが動作し、開閉体が予期せぬ開閉動作をする可能性があるため、制御盤内の全ての配線を一旦外す必要があり、作業効率の向上が図れなくなる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、電磁ブレーキ付きの開閉体装置の駆動手段に不具合が生じた場合でも容易に開閉体の開放作業を実行することができる開閉体装置の手動開放方法を提供することを目的とする。
本発明の開閉体装置の手動開放方法の第1の特徴は、電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、前記インバータ手段の非常停止入力端子及び前記開閉スイッチ手段の両端子に接続された第1のコネクタ手段と、前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を短絡接続すると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間を開放状態に設定する第2のコネクタ手段と、前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を開放状態にすると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間にブレーキ開放用スイッチを接続し、前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換え可能に設定する第3のコネクタ手段とを備え、通常動作時には、前記第1及び第2のコネクタ手段を結合して、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段を用いて前記開閉手段の開閉動作を制御し、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記第1及び第3のコネクタ手段を結合して、前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことにある。
開閉手段は、ビル、住宅、工場、倉庫等の建物などの構造物における、出入口や窓部、あるいは内部の通路や空間などの開口部などを電動モータ手段で開閉移動するシャッターカーテンやシートカーテンなどの開閉部材で構成される。開閉手段が、シャッターカーテンやシートカーテンの場合には、建物などの開口部の周縁部の一つである上部に収納され、まぐさなどを通過してシャッターカーテンやシートカーテンが下降し、開口部を電動で開閉動作する。これ以外にも開閉手段が開口部の側部に収納され横引き方式で電動で開閉移動したり、開口部の下部に収納され上昇方式で電動で開閉移動したりすることもある。また、開閉手段には、閉鎖によって開口部を全閉できるものも全閉できないものも含む。電動モータ手段で開閉動作する開閉体装置においては、意図しない開閉動作を防止するために、電動モータ手段に電磁ブレーキ手段が設けられている。もし、開閉手段の電動モータ手段、その制御系であるインバータ手段及び/又は開閉スイッチ手段が全閉時に故障した場合には、電磁ブレーキ手段に通電してブレーキング状態を解除し、開閉手段を手動で巻き上げて開放する必要がある。そこで、この発明では、インバータ手段の非常停止入力端子及び開閉スイッチ手段の両端子に第1のコネクタ手段を接続する。この第1のコネクタ手段に結合されることによって、非常停止入力端子間を短絡接続すると共に開閉スイッチ手段の両端子間を開放状態に設定する第2のコネクタ手段と、第1のコネクタ手段に結合されることによって、非常停止入力端子間を開放状態にすると共に開閉スイッチ手段の両端子間にブレーキ開放用スイッチを接続し、開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換え可能に設定する第3のコネクタ手段と準備する。そして、通常動作時には、第1及び第2のコネクタ手段を結合して、インバータ手段及び開閉スイッチ手段を用いて開閉手段の開閉動作を制御する。一方、インバータ手段及び/又は開閉スイッチ手段が故障した時には、第1及び第3のコネクタ手段を結合して、開閉手段を手動にて駆動可能とする。これによって、電磁ブレーキ付きの開閉体装置のインバータ手段及び開閉スイッチ手段などの駆動手段に不具合が生じた場合でも容易に開閉手段の開放作業を手動で実行することができるという効果を奏する。なお、説明全体の趣旨から明らかなように、手動とは、スイッチを手で操作することにより、電源とモータを使って開閉体の開閉動作ができるということであり、手を用いる等の人力にて開閉体を開閉しなければならないという意味ではない。
本発明の開閉体装置の手動開放方法の第2の特徴は、電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、前記インバータ手段の非常停止入力端子及び前記開閉スイッチ手段の両端子に接続された第1のコネクタ手段と、
前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を短絡接続すると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間を開放状態に設定する第2のコネクタ手段と、前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間のオン・オフを切り換えるノーマルクローズスイッチ及び前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換えるノーマルオープンスイッチを、押しボタンの押圧操作に応じて連動して切り換え可能に構成された第4のコネクタ手段とを備え、通常動作時には、前記第1及び第2のコネクタ手段を結合して、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段を用いて前記開閉手段の開閉動作を制御し、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記第1及び第4のコネクタ手段を結合して、前記押しボタンを押圧操作することによって前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことにある。
これは、第3のコネスタ手段に代えて、非常停止入力端子間のオン・オフを切り換えるノーマルクローズスイッチと開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換えるノーマルオープンスイッチとから構成される第4のコネクタ手段を第1のコネクタ手段に結合し、押しボタンの押圧操作に応じて、これらの各スイッチを切り換えることで、開閉手段を手動にて駆動可能としたものである。
本発明の開閉体装置の手動開放方法の第3の特徴は、電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、前記インバータ手段の非常停止入力端子間のオン・オフを切り換えるノーマルクローズスイッチ及び前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換えるノーマルオープンスイッチを、押しボタンの押圧操作に応じて連動して切り換え可能に構成されたスイッチ手段とを備え、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記押しボタンを押圧操作することによって前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことにある。
これは、第4のコネクタ手段の同じ構成のスイッチ手段をインバータ手段の非常停止入力端子間及び開閉スイッチ手段の両端子間に設けることによって、インバータ手段及び/又は開閉スイッチ手段が故障した時には、このスイッチ手段の押しボタンを押圧操作することによって開閉手段を手動にて駆動可能としたものである。
本発明の開閉体装置によれば、電磁ブレーキ付きの開閉体装置の駆動手段に不具合が生じた場合でも容易に開閉体の開放作業を実行することができるという効果がある。
本発明に係るシャッター装置の概略構成の一例を示す図である。 通常使用時における開閉体装置の制御装置の構成を示す図である。 制御回路又はインバータが故障した際に、電磁ブレーキのみに通電してシャッターカーテンを手動で開放する場合の開閉体装置の制御装置の構成を示す図である。 通常使用時並びにインバータ回路及び/又は制御回路が故障した時のそれぞれに対応した開閉体装置の制御装置の別の実施例を示す図である。
以下添付図面に従って本発明に係る開閉体装置の好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態では開閉手段として上下に開閉動作されるシャッター装置を例に説明する。図1は、本発明に係るシャッター装置の概略構成の一例を示す図である。図1において、開閉体装置10は出入口の開口部を開閉するシャッター装置である。
開閉体装置10は、建物の開口部に設けられるものであり、基本的にシャッターケース1、シャッターカーテン2、ガイドレール3,4、巻取シャフト5、チェーン6、モータ7、制御装置8、操作スイッチ9及び障害物感知器11などを含んで構成される。この開閉体装置10は、通常時には、操作スイッチ9の操作に応じて、開閉機であるモータ7を駆動して開閉制御するようになっている。さらに、この開閉体装置10では、シャッターカーテン2が巻取シャフト5に巻き取られている開放状態を機械的な保持機構(図示せず)によって保持しており、この開放状態で外部から火災の発生などを示す非常信号BSなどが制御装置8に入力された場合には、その保持機構による開放状態の保持が解除されて、シャッターカーテン2は、その自重で自然降下して開口部を自動閉鎖する機能も備えている
ガイドレール3,4は、シャッターカーテン2の両端部に接するように建物の開口部の両端側に設けられ、まぐさ部から床面まで掛け渡された断面形状がコの字型の案内溝を有する金属製部材又はこれと同等の部材で構成されている。シャッターカーテン2は、このガイドレール3,4の各案内溝に沿って上昇下降し、開口部の開閉動作を行う。巻取シャフト5は、シャッターケース1の両端側に回動可能に設けられ、シャッターカーテン2を巻き取ったり巻き戻したりする。チェーン6は、モータ7の回転軸に設けられた主動スプロケットと巻取シャフト5の回転軸に設けられた従動スプロケットとを連結している。従って、モータ7の回転駆動力は、チェーン6を介して巻取シャフト5側に伝達され、モータ7が回転すると、チェーン6を介して巻取シャフト5が回転し、シャッターカーテン2の開閉動作が制御されるようになっている。
制御装置8は、マイクロコンピューター構成になっており、電源ラインACを介して電力が供給されている。制御装置8は、操作スイッチ9上の各操作ボタンの操作状態に対応した制御信号やモータ7に設けられたリミットスイッチからの信号やプロテクタからの信号などに基づいてモータ7の回転を制御したり、非常信号BSに基づいて保持機構を解除したりする。特に、この実施の形態に係る制御装置8は、リミットスイッチからのシャッターの位置情報を示す信号に基づいて、非常開放装置として機能し、発生した異常停止状態を検出し、それを自動的にリセットし、非常開放装置の機能を再起動するように動作している。
操作スイッチ9は、開閉停の各動作に対応した操作子として、上昇(開)ボタン9A、停止(停)ボタン9B、下降(閉)ボタン9Cをそれぞれ有し、これら各ボタンの操作状態に応じた制御信号を制御装置8に出力する。なお、図1では示していないが、制御装置8は無線型リモコン装置によっても操作可能となっている。
非常信号BSは、火災発生などの非常時に外部の制御室などから供給される電圧24[V]の信号である。なお、外部からの非常信号BSの入力と併せて、又は代わりにシャッターケース1の内側であって、まぐさ部の開口部近傍すなわちシャッターカーテン2が昇降する部分に温度感知器などを設けてもよい。この温度感知器としては、常時接点がオン状態にあり、接点が所定温度(摂氏100〜300度の範囲の任意温度)に達した時点で接点を開きオフ状態となるB接点の自動復帰型の高温度用バイメタル式サーモスタットなどで構成され、接点が開いた場合には火災などが発生したとして非常信号BSを出力するようにすればよい。また、このような温度感知器を設ける場合には、開閉体内部に非常信号BSに相当する信号を出力するために電源ラインACとは別途の例えばバッテリなどの予備電源を設ければよい。
障害物感知器11は、送信機がシャッターカーテン2の下端部(座板)に設けられたもので、障害物感知時には、内蔵された座板スイッチの移動に対応した感知信号を制御装置8に送信し、また、その後の障害物の除去により座板スイッチの復帰移動時には、復帰信号を送信する構成となっている。障害物感知器11の送信機から制御装置8への信号の送信は、図のような有線方式に限らず、電池を電源として作動する無線方式のものでもよい。また、シャッターカーテン2の下端部に障害物の接触で移動する座板スイッチを設け、障害物接触時の座板の移動力でガイドレールの高さ方向に沿って設けられたテープスイッチを押圧する構成や、テープスイッチから制御手段に対し感知信号を有線出力する構成としてもよい。この他、開口部に光電管やLED等の投受光センサを設け、画像認識等により障害物を非接触で感知する構成としてもよい。
図2は、通常使用時における開閉体装置の制御装置の構成を示す図である。制御装置8は、マイクロコンピューターによってそれぞれ制御される。電源回路81は、電源ラインACを介して供給される交流の商用電源を直流電圧に変換してインバータ回路82及び制御回路83に供給する。なお、電源回路81は、リチウムイオン充電池やその他のバッテリ(充電式以外にも乾電池のように使い切るタイプの電源も含む)などから構成される予備電源(蓄電池)を内蔵しており、停電時などに電源ラインACから供給される商用電源の入力が断となった場合、インバータ回路82及び制御回路83に電力を供給することができるように構成してあってもよい。
モータ7は、インバータ回路82から供給される電力の供給態様に応じた正逆方向の駆動力を生じさせる。電磁ブレーキ71は、モータ7の出力軸に連結されており、電力の供給断時にモータ7に制動を掛け、電力の供給時に制動を解除する。インバータ回路82は、電源回路81からの直流電圧を交流電圧に変換してモータ7に供給する。インバータ回路82は、ノーマルクローズ接点となる非常停止入力端子を有する。インバータ回路82の非常停止入力端子には、4端子構成のコネクタ84の第1及び第2端子が接続されている。コネクタ84の第3及び第4端子は、制御回路83内の開閉スイッチ831の両端に接続されている。
ジャンパコネクタ85は、コネクタ84に結合されることによって、コネクタ84の第1及び第2端子間を短絡接続し、第3及び第4端子間を開放状態にするものである。コネクタ84の第1及び第2端子間が短絡接続されている関係で、インバータ回路82の非常停止モードはオフ状態となる。開閉スイッチ831は、操作スイッチ9の操作状態に応じて電磁ブレーキ71に対して電力の供給のオン・オフを制御する。すなわち、制御回路83内の開閉スイッチ831のオン・オフに応じて、電磁ブレーキ71の通電状態は制御されるようになる。モータ7を駆動制御してシャッターカーテン2の開閉動作を制御する場合は、開閉スイッチ831がオン状態に設定され、電磁ブレーキ71は開放状態となる。一方、シャッターカーテン2の停止状態を維持する場合は、開閉スイッチ831は、オフ状態に設定され、モータ7にブレーキが掛かり、その駆動が抑制される。図2に示す通常使用時においては、開閉体装置の制御装置8は、インバータ回路82及び制御回路83を制御することによって、モータ7及び電磁ブレーキ71の通電状態を制御して、シャッターカーテン2の開閉動作を行なう。開閉スイッチ831は、複数(例えば、開スイッチと閉スイッチとを別にしたりその他のスイッチをあわせて)設けてもよい。この場合にはジャンパコネクタ85(86,88)における1つのスイッチ当たり2個の端子(およびブレーキ開放用スイッチ87やジャンパ・ブレーキ用スイッチ89も)をスイッチの数に合わせて複数個設ければよい。
図3は、制御回路又はインバータが故障した際に、電磁ブレーキのみに通電してシャッターカーテンを手動で開放する場合の開閉体装置の制御装置の構成を示す図である。図3において、図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図3の制御装置が図2のものと異なる点は、ブレーキ開放用スイッチ87を備えたスイッチ用コネクタ86がコネクタ84に結合されている点である。スイッチ用コネクタ86は、コネクタ84に結合されることによって、コネクタ84の第1及び第2端子間を開放し、第3及び第4端子間に電磁ブレーキ71の開放状態を制御するためのブレーキ開放用スイッチ87を接続する。ブレーキ開放用スイッチ87は、制御回路83内の開閉スイッチ831に代わって、電磁ブレーキ71の通電状態のオン・オフを制御できるようになっている。一方、インバータ回路82の非常停止入力端子は、開放状態となり、インバータ回路82は非常停止モードとなるので、インバータ回路82がモータ7を駆動制御することはなくなり、電磁ブレーキ71解除時における作業性及び安全性を向上させることができる。
図4は、通常使用時並びにインバータ回路及び/又は制御回路が故障した時のそれぞれに対応した開閉体装置の制御装置の別の実施例を示す図である。図2及び図3の実施の形態では、通常使用時には、図2に示すようにジャンパコネクタ85をコネクタ84に結合し、制御回路又はインバータが故障した時には、図3に示すようにスイッチ用コネクタ86をコネクタ84に結合する場合について説明したが、コクネタを交換しなくても、同様の作用を行なうことのできるコクネタについて説明する。図4において、図2又は図3と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。
図4のジャンパ・ブレーキ用コネクタ88は、ジャンパ・ブレーキ用スイッチ89を備えている。このジャンパ・ブレーキ用スイッチ89は、図4に示すように、ノーマルクローズスイッチ891とノーマルオープンスイッチ892の組み合わせで構成され、押しボタンの押圧操作に連動するように構成されたモーメンタリスイッチで構成されている。すなわち、ジャンパ・ブレーキ用スイッチ89は、押しボタンを押し込んだ時だけノーマルクローズスイッチ891(b接点)がオフ状態となり、ノーマルオープンスイッチ892(a接点)はオン状態となるが、押しボタンの押圧状態が解除されれば元に戻るスイッチで構成されている。
これによって、押しボタンの押圧されていない通常使用時は、コネクタ84の第1及び第2端子間を短絡接続状態となり、インバータ回路82及び制御回路83は、正常に動作可能となる。一方、押しボタンの押圧されている状態では、インバータ回路82の非常停止入力端子は、開放状態となり、インバータ回路82がモータ7を駆動制御することはなくなり、電磁ブレーキ71の解除時における作業性及び安全性を向上させることができる。なお、通常使用時には、図2のジャンパコネクタ85をコネクタ84に結合し、インバータ回路82又は制御回路83が故障の時に、ジャンパ・ブレーキ用スイッチ89を備えたジャンパ・ブレーキ用コネクタ88をコネクタ84に結合するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、上下昇降方式で繰り出されるシャッターカーテンを例に説明したが、シャッター状の開閉部材が横引き方式で繰り出されたり、あるいは水平方式で繰り出されたりするものであっても同様に適用することができる。また、開閉体装置としては、例えば、シャッター装置、窓シャッター装置、ブラインド装置、ロールスクリーン装置、垂れ幕装置、引戸装置、移動間仕切装置、オーニング装置、防水板装置などにも適用可能である。
1…シャッターケース
10…開閉体装置
11…障害物感知器
2…シャッターカーテン
3…ガイドレール
5…巻取シャフト
6…チェーン
7…モータ
71…電磁ブレーキ
8…制御装置
81…電源回路
82…インバータ回路
83…制御回路
831…スイッチ
84…コネクタ
85…ジャンパコネクタ
86…スイッチ用コネクタ
87…ブレーキ開放用スイッチ
88…ジャンパ・ブレーキ用コネクタ
89…ジャンパ・ブレーキ用スイッチ
891…ノーマルクローズスイッチ
892…ノーマルオープンスイッチ
9…操作スイッチ

Claims (3)

  1. 電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、
    前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、
    開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、
    前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、
    前記インバータ手段の非常停止入力端子及び前記開閉スイッチ手段の両端子に接続された第1のコネクタ手段と、
    前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を短絡接続すると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間を開放状態に設定する第2のコネクタ手段と、
    前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を開放状態にすると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間にブレーキ開放用スイッチを接続し、前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換え可能に設定する第3のコネクタ手段とを備え、
    通常動作時には、前記第1及び第2のコネクタ手段を結合して、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段を用いて前記開閉手段の開閉動作を制御し、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記第1及び第3のコネクタ手段を結合して、前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことを特徴とする開閉体装置の手動開放方法。
  2. 電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、
    前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、
    開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、
    前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、
    前記インバータ手段の非常停止入力端子及び前記開閉スイッチ手段の両端子に接続された第1のコネクタ手段と、
    前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間を短絡接続すると共に前記開閉スイッチ手段の両端子間を開放状態に設定する第2のコネクタ手段と、
    前記第1のコネクタ手段に結合されることによって、前記非常停止入力端子間のオン・オフを切り換えるノーマルクローズスイッチ及び前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換えるノーマルオープンスイッチを、押しボタンの押圧操作に応じて連動して切り換え可能に構成された第4のコネクタ手段とを備え、
    通常動作時には、前記第1及び第2のコネクタ手段を結合して、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段を用いて前記開閉手段の開閉動作を制御し、前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記第1及び第4のコネクタ手段を結合して、前記押しボタンを押圧操作することによって前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことを特徴とする開閉体装置の手動開放方法。
  3. 電力の供給態様に応じた駆動力を生じさせる電動モータ手段と、
    前記電動モータに連結された電磁ブレーキ手段と、
    開口部の周縁部に設けられ、前記電動モータ手段の駆動力に応じて開閉停の動作を行なう開閉手段と、
    前記開閉停の各動作に対応した操作子を備えた操作スイッチ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて直流電圧を交流電圧に変換して前記電動手段に前記電力を供給するインバータ手段と、
    前記操作スイッチ手段の操作状態に応じて前記電磁ブレーキ手段に対して電力の供給のオン・オフを制御する開閉スイッチ手段と、
    前記インバータ手段の非常停止入力端子間のオン・オフを切り換えるノーマルクローズスイッチ及び前記開閉スイッチ手段の両端子間のオン・オフを切り換えるノーマルオープンスイッチを、押しボタンの押圧操作に応じて連動して切り換え可能に構成されたスイッチ手段とを備え、
    前記インバータ手段及び前記開閉スイッチ手段の少なくもと一方が故障した時には、前記押しボタンを押圧操作することによって前記開閉手段を手動にて駆動可能としたことを特徴とする開閉体装置の手動開放方法。
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