JP7066674B2 - パターン形成方法、インプリント前処理コーティング材料、及び基板の前処理方法 - Google Patents

パターン形成方法、インプリント前処理コーティング材料、及び基板の前処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、パターン形成方法、その方法に用いるインプリント前処理コーティング材料、及びその材料を用いた基板の前処理方法に関する。
半導体デバイスやMEMS等においては、微細化の要求が高まっており、微細加工技術として、光ナノインプリント技術が注目されている。光ナノインプリント技術では、表面に微細な凹凸パターンが形成されたモールド(型)を光硬化性組成物(レジスト)が塗布された基板(ウエハ)に押しつけた状態で光硬化性組成物を硬化させる。これにより、モールドの凹凸パターンを光硬化性組成物の硬化膜に転写し、パターンを基板上に形成する。光ナノインプリント技術によれば、基板上に数ナノメートルオーダーの微細な構造体を形成することができる。
特許文献1に記載の光ナノインプリント技術によるパターン形成方法を、図1の模式断面図を用いて説明する。まず、基板101上のパターン形成領域にインクジェット法を用いて、液状の硬化性組成物(レジスト)102を離散的に滴下する(配置工程、図1(1))。滴下された硬化性組成物102の液滴は、液滴の拡がる方向を示す矢印104で示すように、基板101上に広がる(図1(1))。この現象をプレスプレッドと呼ぶ。次に、この硬化性組成物102を、パターンが形成され、後述する照射光106に対して透明なモールド(型)105を用いて成形する(型接触工程、図1(2))。型接触工程においては、硬化性組成物102の液滴が基板101とモールド105の間隙の全域へ拡がる(図1(2))。この現象をスプレッドと呼ぶ。また、型接触工程においては、硬化性組成物102はモールド105上の凹部の内部へも毛細管現象により、液滴の拡がる方向を示す矢印104で示すように、充填される(図1(2)の拡大部)。この充填現象をフィルと呼ぶ。スプレッドとフィルが完了するまでの時間を充填時間と呼ぶ。液滴の拡がる方向を示す矢印104で示すように、硬化性組成物102の充填が完了した後、照射光106を照射して硬化性組成物102を硬化(光照射工程、図1(3))させたうえで引き離す(離型工程、図1(4))。これらの工程を実施することにより、所定のパターンを有する硬化膜(光硬化膜)107が基板上に形成される。
特許4791357号公報
S.Reddy,R.T.Bonnecaze/Microelectronic Engineering,82(2005)60-70 N.Imaishi/Int. J. Microgravity Sci.No.31 Supplement 2014 (S5-S12)
特許文献1に記載の光ナノインプリント技術においては、型接触開始からスプレッドとフィルが完了するまでの時間(充填時間)が長く、スループットが低い、という課題があった。
そこで本発明者らは、充填時間が短い、つまり高スループットな光ナノインプリント技術(Short Spread Time Nanoimprint Lithography、以下、「SST-NIL」と称する。)を考案した。SST-NILは、図2の模式断面図に示すように、
基板上に、液状の硬化性組成物(A1)202を積層する積層工程1(工程(1))、
前記硬化性組成物(A1)202層上に、硬化性組成物(A2)203の液滴を離散的に積層する積層工程2(工程(2))、
モールド205と基板201の間に硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203が部分的に混合してなる層をサンドイッチする型接触工程(工程(3))、
前記部分的に混合した硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合物208からなる層をモールド205側から照射光206を照射することにより一度に硬化させる光照射工程(工程(4))、及び
モールド205を硬化後の硬化性組成物からなる層から引き離す離型工程(工程(5))、
を有する、パターン形状を有する硬化膜207を得る技術である。
SST-NILにおいて、工程(2)から工程(5)までの一連の工程単位を「ショット」と称し、モールド205が硬化性組成物(A1)202及び硬化性組成物(A2)203と接触する領域、つまり、基板上でパターンが形成される領域を「ショット領域」と称する。
SST-NILにおいては、離散的に滴下された硬化性組成物(A2)203の液滴が、硬化性組成物(A1)202の液膜上において速やかに拡大するため、充填時間が短く、高スループットである。SST-NILの詳しいメカニズムは後述する。
しかしながら、図2に示すSST-NILには次のような問題がある。すなわち、硬化性組成物(A1)202は、基板201上にショット領域より広い面積、例えば基板全面に、例えばスピンコート法を用いて積層される。一方、硬化性組成物(A2)203は、例えばインクジェット法を用いて離散的に積層される。ここで、硬化性組成物(A1)と硬化性組成物(A2)とは異なる組成物であり、両者は硬化性組成物(A2)の滴下後、光照射工程前までに混合される。硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合が不十分な場合、組成が均一にならず膜物性の不均一性が発生する。したがって、混合が不十分な状態で、光照射を行い硬化させると、硬化させた膜のドライエッチング耐性などの膜物性が不均一になる、という問題がある。
硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203は、積層工程(工程2)から光照射工程(工程4)の前に混合され、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合物208を形成する。一般に、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203のドライエッチング耐性に差がある場合が多い。例えば、硬化性組成物(A1)202のドライエッチング耐性が、硬化性組成物(A2)203よりも低い場合、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合が十分にされていない領域209は、ドライエッチング耐性が低い。ドライエッチング耐性が低い領域は後工程でのエッチング時に欠陥となる。このような欠陥を回避するには硬化性組成物同士の混合を十分に行う必要がある。硬化性組成物(A1)202に硬化性組成物(A2)203を拡散させるためには、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203同士を長時間接液させる必要がある。しかし、混合に時間をかけると1ショットにかかる時間が長くなるため、スループットが著しく低下する、という問題がある。
そこで本発明は、高スループット、かつ、基板のショット領域で均一な物性を有するSST-NIL技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明によれば、光ナノインプリントプロセスを用いたパターン形成方法であって、
基板の表面の複数のショット領域のそれぞれに対し、
少なくとも重合性化合物である成分(a1)を含む硬化性組成物(A1)からなる層を積層する積層工程(1)、
前記硬化性組成物(A1)からなる層の上に、少なくとも重合性化合物である成分(a2)を含む硬化性組成物(A2)の液滴を離散的に滴下して積層する積層工程(2)、
モールドと前記基板の間に、前記積層工程(2)を実施することにより形成される、前記硬化性組成物(A1)と前記硬化性組成物(A2)とが部分的に混合してなる層をサンドイッチする型接触工程(3)、
前記硬化性組成物(A1)と前記硬化性組成物(A2)とが部分的に混合してなる層を、前記モールドの側から光を照射することにより硬化させる光照射工程(4)、及び
硬化後の前記硬化性組成物(A1)及び前記硬化性組成物(A2)からなる層から前記モールドを引き離す離型工程(5)、
をこの順に実施することからなり、
前記型接触工程(3)から前記離型工程(5)までの工程を合わせてインプリント工程[Im]とよぶとき、
前記複数のショット領域から選択される少なくとも1つのショット領域において、前記積層工程(2)が終了した後前記インプリント工程[Im]が開始されるまでの間に、該選択された少なくとも1つのショット領域とは別のショット領域に対して、前記積層工程(2)または前記インプリント工程[Im]を実施することを特徴とするパターン形成方法が提供される。
本発明によれば、高スループット、かつ、基板のショット領域で均一な物性を有するパターン形成方法を提供することができる。
光ナノインプリント技術によるパターン形成方法の先行例を示す模式断面図である。 本発明が解決しようとする課題を説明する模式断面図である。 本発明の実施形態に係る光ナノインプリント技術を示す模式断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明においては、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下に説明する実施形態に対して適宜変更、改良等が加えられたものについても本発明の範囲に含まれる。なお、硬化性組成物(A1)に含まれる成分(a)を成分(a1)と表記し、硬化性組成物(A2)に含まれる成分(a)を成分(a2)と表記する。成分(b)から成分(d)についても同様である。
[硬化性組成物(A)]
本発明に係る硬化性組成物(A1)及び硬化性組成物(A2)(以下、両者を「硬化性組成物(A)」とも称する。)は、少なくとも重合性化合物である成分(a)を有する化合物である。本実施形態に係る硬化性組成物はさらに、光重合開始剤である成分(b)、非重合性化合物である成分(c)、溶剤である成分(d)を含有してもよい。
また、本明細書において硬化膜とは、基板上で硬化性組成物(A)を重合させて硬化させた膜を意味する。なお、硬化膜の形状は特に限定されず、表面にパターン形状を有していてもよい。
以下、各成分について、詳細に説明する。
<成分(a):重合性化合物>
本明細書において重合性化合物である成分(a)は、光重合開始剤である成分(b)から発生した重合因子(ラジカル等)と反応し、連鎖反応(重合反応)によって高分子化合物からなる膜を形成する化合物である。
このような重合性化合物としては、例えば、ラジカル重合性化合物が挙げられる。重合性化合物である成分(a)は、一種類の重合性化合物のみから構成されていてもよく、複数種類の重合性化合物で構成されていてもよい。
ラジカル重合性化合物としては、アクリロイル基またはメタクリロイル基を1つ以上有する化合物、すなわち、(メタ)アクリル化合物であることが好ましい。したがって、本発明に係る硬化性組成物(A)は、成分(a)として(メタ)アクリル化合物を含むことが好ましく、成分(a)の主成分が(メタ)アクリル化合物であることがより好ましく、成分(a)が(メタ)アクリル化合物からなることが最も好ましい。なお、ここで記載する成分(a)の主成分が(メタ)アクリル化合物であるとは、成分(a)の90重量%以上が(メタ)アクリル化合物であることを示す。
ラジカル重合性化合物が、アクリロイル基またはメタクリロイル基を1つ以上有する複数種類の化合物で構成される場合には、単官能(メタ)アクリルモノマーと多官能(メタ)アクリルモノマーを含むことが好ましい。これは、単官能(メタ)アクリルモノマーと多官能(メタ)アクリルモノマーを組み合わせることで、機械的強度が強い硬化膜が得られるからである。
アクリロイル基またはメタクリロイル基を1つ有する単官能(メタ)アクリル化合物としては、例えば、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシ-2-メチルエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、3-フェノキシ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、4-フェニルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、3-(2-フェニルフェニル)-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、EO変性p-クミルフェニル(メタ)アクリレート、2-ブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4-ジブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、2,4,6-トリブロモフェノキシエチル(メタ)アクリレート、EO変性フェノキシ(メタ)アクリレート、PO変性フェノキシ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、1-アダマンチル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、2-エチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、へキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、t-オクチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7-アミノ-3,7-ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられるが、これらに限定されない。
上記単官能(メタ)アクリル化合物の市販品としては、アロニックス(登録商標)M101、M102、M110、M111、M113、M117、M5700、TO-1317、M120、M150、M156(以上、東亞合成製)、MEDOL10、MIBDOL10、CHDOL10、MMDOL30、MEDOL30、MIBDOL30、CHDOL30、LA、IBXA、2-MTA、HPA、ビスコート#150、#155、#158、#190、#192、#193、#220、#2000、#2100、#2150(以上、大阪有機化学工業製)、ライトアクリレートBO-A、EC-A、DMP-A、THF-A、HOP-A、HOA-MPE、HOA-MPL、PO-A、P-200A、NP-4EA、NP-8EA、エポキシエステルM-600A(以上、共栄社化学製)、KAYARAD(登録商標) TC110S、R-564、R-128H(以上、日本化薬製)、NKエステルAMP-10G、AMP-20G(以上、新中村化学工業製)、FA-511A、512A、513A(以上、日立化成製)、PHE、CEA、PHE-2、PHE-4、BR-31、BR-31M、BR-32(以上、第一工業製薬製)、VP(BASF製)、ACMO、DMAA、DMAPAA(以上、興人製)等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、アクリロイル基またはメタクリロイル基を2つ以上有する多官能(メタ)アクリル化合物としては、例えば、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、EO,PO変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-へキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3-アダマンタンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロイルオキシ)イソシアヌレート、ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、EO変性2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシ)フェニル)プロパン、PO変性2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシ)フェニル)プロパン、EO,PO変性2,2-ビス(4-((メタ)アクリロキシ)フェニル)プロパン等が挙げられるが、これらに限定されない。
上記多官能(メタ)アクリル化合物の市販品としては、ユピマー(登録商標)UV SA1002、SA2007(以上、三菱化学製)、ビスコート#195、#230、#215、#260、#335HP、#295、#300、#360、#700、GPT、3PA(以上、大阪有機化学工業製)、ライトアクリレート4EG-A、9EG-A、NP-A、DCP-A、BP-4EA、BP-4PA、TMP-A、PE-3A、PE-4A、DPE-6A(以上、共栄社化学製)、KAYARAD(登録商標) PET-30、TMPTA、R-604、DPHA、DPCA-20、-30、-60、-120、HX-620、D-310、D-330(以上、日本化薬製)、アロニックス(登録商標)M208、M210、M215、M220、M240、M305、M309、M310、M315、M325、M400(以上、東亞合成製)、リポキシ(登録商標)VR-77、VR-60、VR-90(以上、昭和高分子製)等が挙げられるが、これらに限定されない。
なお、上記の化合物群において、(メタ)アクリレートとは、アクリレートまたはそれと同等のアルコール残基を有するメタクリレートを意味する。(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基またはそれと同等のアルコール残基を有するメタクリロイル基を意味する。EOは、エチレンオキサイドを示し、EO変性化合物Aとは、化合物Aの(メタ)アクリル酸残基とアルコール残基がエチレンオキサイド基のオリゴマーまたはポリマーからなるブロック構造を介して結合している化合物を示す。また、POは、プロピレンオキサイドを示し、PO変性化合物Bとは、化合物Bの(メタ)アクリル酸残基とアルコール残基がプロピレンオキサイド基のオリゴマーまたはポリマーからなるブロック構造を介して結合している化合物を示す。
重合性化合物である成分(a1)の硬化性組成物(A1)における配合割合は、成分(a1)、成分(b1)、成分(c1)の合計重量、すなわち成分(d1)を除く硬化性組成物(A1)の成分の合計重量に対して、50重量%以上100重量%以下であるとよい。また、好ましくは、80重量%以上100重量%以下であり、さらに好ましくは90重量%より大きく100重量%以下である。
重合性化合物である成分(a1)の硬化性組成物(A1)における配合割合を、成分(a1)、成分(b1)、成分(c1)の合計重量に対して50重量%以上とすることにより、得られる硬化膜をある程度の機械的強度を有する硬化膜とすることができる。
重合性化合物である成分(a2)の硬化性組成物(A2)における配合割合は、成分(a2)、成分(b2)、成分(c2)の合計重量、すなわち成分(d2)を除く硬化性組成物(A2)の成分の合計重量に対して、50重量%以上99.9重量%以下であるとよい。また、好ましくは、80重量%以上99重量%以下であり、さらに好ましくは90重量%より大きく98重量%以下である。
重合性化合物である成分(a2)の硬化性組成物(A2)における配合割合を、成分(a2)、成分(b2)、成分(c2)の合計重量に対して50重量%以上とすることにより、得られる硬化膜をある程度の機械的強度を有する硬化膜とすることができる。
また、後述するように、硬化性組成物(A1)は、成分(d1)を含有することが好ましく、成分(a1)は成分(d1)を含む硬化性組成物(A1)の成分の合計重量に対して、0.01重量%以上10重量%以下であるとよい。
<成分(b):光重合開始剤>
本明細書において光重合開始剤である成分(b)は、所定の波長の光を感知して上記重合因子(ラジカル)を発生させる化合物である。具体的には、光重合開始剤は、光(赤外線、可視光線、紫外線、遠紫外線、X線、電子線等の荷電粒子線等、放射線)によりラジカルを発生する重合開始剤(ラジカル発生剤)である。成分(b)は、一種類の光重合開始剤で構成されていてもよく、複数種類の光重合開始剤で構成されていてもよい。
ラジカル発生剤としては、例えば、2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体、2-(o-クロロフェニル)-4,5-ジ(メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2-(o-フルオロフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体、2-(o-またはp-メトキシフェニル)-4,5-ジフェニルイミダゾール二量体等の置換基を有してもよい2,4,5-トリアリールイミダゾール二量体;ベンゾフェノン、N,N’-テトラメチル-4,4’-ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N’-テトラエチル-4,4’-ジアミノベンゾフェノン、4-メトキシ-4’-ジメチルアミノベンゾフェノン、4-クロロベンゾフェノン、4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、4,4’-ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1、2-メチル-1-〔4-(メチルチオ)フェニル〕-2-モルフォリノ-プロパン-1-オン等のα―アミノ芳香族ケトン誘導体;2-エチルアントラキノン、フェナントレンキノン、2-t-ブチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2-ベンズアントラキノン、2,3-ベンズアントラキノン、2-フェニルアントラキノン、2,3-ジフェニルアントラキノン、1-クロロアントラキノン、2-メチルアントラキノン、1,4-ナフトキノン、9,10-フェナンタラキノン、2-メチル-1,4-ナフトキノン、2,3-ジメチルアントラキノン等のキノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル誘導体;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン、プロピルベンゾイン等のベンゾイン誘導体;ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体;9-フェニルアクリジン、1,7-ビス(9,9’-アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体;N-フェニルグリシン等のN-フェニルグリシン誘導体;アセトフェノン、3-メチルアセトフェノン、アセトフェノンベンジルケタール、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン誘導体;チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2-イソプロピルチオキサントン、2-クロロチオキサントン等のチオキサントン誘導体;2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス-(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチルペンチルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド誘導体;1,2-オクタンジオン,1-[4-(フェニルチオ)-,2-(O-ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(O-アセチルオキシム)等のオキシムエステル誘導体;キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミン、カルバゾール、1-(4-イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン等が挙げられるが、これらに限定されない。
上記ラジカル発生剤の市販品として、Irgacure 184、369、651、500、819、907、784、2959、CGI-1700、-1750、-1850、CG24-61、Darocur 1116、1173、Lucirin(登録商標) TPO、LR8893、LR8970(以上、BASF製)、ユベクリルP36(UCB製)等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらの中でも、成分(b)は、アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤であることが好ましい。なお、上記の例のうち、アシルホスフィンオキサイド系重合開始剤は、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチルペンチルホスフィンオキサイドなどのアシルホスフィンオキサイド化合物である。
本発明において、硬化性組成物(A1)は実質的に光反応性を有さないことが好ましい。このために、光重合開始剤である成分(b1)の硬化性組成物(A1)における配合割合は、成分(a1)、成分(b1)、成分(c1)の合計、すなわち成分(d1)を除く硬化性組成物(A1)の成分の合計重量に対して、0.1重量%未満が好ましい。また、さらに好ましくは、0.01重量%以下である。
成分(b1)の配合割合を成分(a1)、成分(b1)、成分(c1)の合計重量に対して0.1重量%未満とすることにより、硬化性組成物(A1)は実質的に光反応性を有さない。このため、漏れ光による光硬化が生じる恐れが少なく、隣接ショット領域においても短い充填時間でも未充填欠陥が少ないパターンが得られるのである。当該ショット領域における硬化性組成物(A1)の硬化反応については、後述する。
光重合開始剤である成分(b2)の硬化性組成物(A2)における配合割合は、成分(a2)、成分(b2)、後述する成分(c2)の合計、すなわち成分(d2)を除く硬化性組成物(A1)の成分の合計重量に対して、0.1重量%以上50重量%以下であるとよい。また、好ましくは、0.1重量%以上20重量%以下であり、さらに好ましくは10重量%より大きく20重量%以下である。
硬化性組成物(A2)における成分(b2)の配合割合を成分(a2)、成分(b2)、成分(c2)の合計に対して0.1重量%以上とすることにより、組成物の硬化速度が速くなり、反応効率を良くすることができる。また、成分(b2)の配合割合を成分(a2)、成分(b2)、成分(c2)の合計に対して50重量%以下とすることにより、得られる硬化膜をある程度の機械的強度を有する硬化膜とすることができる。
<成分(c):非重合性化合物>
本実施形態に係る硬化性組成物(A1)及び(A2)は、前述した、成分(a)、成分(b)の他に、種々の目的に応じ、本発明の効果を損なわない範囲で、さらに非重合性化合物である成分(c)を含有することができる。このような成分(c)としては、(メタ)アクリロイル基などの重合性官能基を有さず、かつ、所定の波長の光を感知して重合因子(ラジカル)を発生させる能力を有さない化合物が挙げられる。例えば、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分、その他添加剤等が挙げられる。成分(c)として前記化合物を複数種類含有してもよい。
増感剤は、重合反応促進や反応転化率の向上を目的として、適宜添加される化合物である。増感剤として、例えば、増感色素等が挙げられる。増感色素は、特定の波長の光を吸収することにより励起され、光重合開始剤である成分(b)と相互作用する化合物である。なお、ここで記載する相互作用とは、励起状態の増感色素から光重合開始剤である成分(b)へのエネルギー移動や電子移動等である。
増感色素の具体例としては、アントラセン誘導体、アントラキノン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、カルバゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導体、キサントン誘導体、クマリン誘導体、フェノチアジン誘導体、カンファキノン誘導体、アクリジン系色素、チオピリリウム塩系色素、メロシアニン系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケトクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン系色素、オキソノール系色素、シアニン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム塩系色素等が挙げられるが、これらに限定されない。
増感剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
水素供与体は、光重合開始剤である成分(b)から発生した開始ラジカルや、重合成長末端のラジカルと反応し、より反応性が高いラジカルを発生する化合物である。光重合開始剤である成分(b)が光ラジカル発生剤である場合に添加することが好ましい。
このような水素供与体の具体例としては、n-ブチルアミン、ジ-n-ブチルアミン、アリルチオ尿素、トリエチルアミン、トリエチレンテトラミン、4,4’-ビス(ジアルキルアミノ)ベンゾフェノン、N,N-ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、ペンチル-4-ジメチルアミノベンゾエート、トリエタノールアミン、N-フェニルグリシンなどのアミン化合物、2-メルカプト-N-フェニルベンゾイミダゾール、メルカプトプロピオン酸エステル等のメルカプト化合物、s-ベンジルイソチウロニウム-p-トルエンスルフィネート等の硫黄化合物、トリ-n-ブチルホスフィン等のリン化合物等が挙げられるが、これらに限定されない。
水素供与体は、一種類を単独で用いてもよいし二種類以上を混合して用いてもよい。また、水素供与体は、増感剤としての機能を有してもよい。
モールドと硬化性組成物(A)の硬化物との間の界面結合力の低減、すなわち後述する離型工程(5)における離型力の低減を目的として、硬化性組成物に内添型離型剤を添加することができる。本明細書において内添型とは、硬化性組成物(A)の配置工程の前に予め硬化性組成物(A)に添加されていることを意味する。
内添型離型剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤及び炭化水素系界面活性剤等の界面活性剤等を使用できる。なお、本発明において内添型離型剤は、重合性を有さないものとする。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基を有するアルコールのポリアルキレンオキサイド(ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド等)付加物、パーフルオロポリエーテルのポリアルキレンオキサイド(ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド等)付加物等が含まれる。なお、フッ素系界面活性剤は、分子構造の一部(例えば、末端基)に、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルキル基、アミノ基、チオール基等を有してもよい。
フッ素系界面活性剤としては、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、メガファック(登録商標)F-444、TF-2066、TF-2067、TF-2068(以上、DIC製)、フロラード FC-430、FC-431(以上、住友スリーエム製)、サーフロン(登録商標) S-382(AGC製)、EFTOP EF-122A、122B、122C、EF-121、EF-126、EF-127、MF-100(以上、トーケムプロダクツ製)、PF-636、PF-6320、PF-656、PF-6520(以上、OMNOVA Solutions製)、ユニダイン(登録商標)DS-401、DS-403、DS-451(以上、ダイキン工業製)、フタージェント(登録商標) 250、251、222F、208G(以上、ネオス製)等が挙げられる。
また、内添型離型剤は、炭化水素系界面活性剤でもよい。炭化水素系界面活性剤としては、炭素数1~50のアルキルアルコールに炭素数2~4のアルキレンオキサイドを付加した、アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物等が含まれる。
アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物としては、メチルアルコールポリエチレンオキサイド付加物、デシルアルコールポリエチレンオキサイド付加物、ラウリルアルコールエポリチレンオキサイド付加物、セチルアルコールポリエチレンオキサイド付加物、ステアリルアルコールポリエチレンオキサイド付加物、ステアリルアルコールポリエチレンオキサイド/ポリプロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。なお、アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物の末端基は、単純にアルキルアルコールにポリアルキレンオキサイドを付加して製造できるヒドロキシル基に限定されない。このヒドロキシル基が他の置換基、例えば、カルボキシル基、アミノ基、ピリジル基、チオール基、シラノール基等の極性官能基やアルキル基、アルコキシ基等の疎水性官能基に変換されていてもよい。
アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物は、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、青木油脂工業製のポリオキシエチレンメチルエーテル(メチルアルコールポリエチレンオキサイド付加物)(BLAUNON MP-400、MP-550、MP-1000)、青木油脂工業製のポリオキシエチレンデシルエーテル(デシルアルコールポリエチレンオキサイド付加物)(FINESURF D-1303、D-1305、D-1307、D-1310)、青木油脂工業製のポリオキシエチレンラウリルエーテル(ラウリルアルコールエチレンオキサイド付加物)(BLAUNON EL-1505)、青木油脂工業製のポリオキシエチレンセチルエーテル(セチルアルコールエチレンオキサイド付加物)(BLAUNON CH-305、CH-310)、青木油脂工業製のポリオキシエチレンステアリルエーテル(ステアリルアルコールエチレンオキサイド付加物)(BLAUNON SR-705、SR-707、SR-715、SR-720、SR-730、SR-750)、青木油脂工業製のランダム重合型ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル(BLAUNON SA-50/50 1000R、SA-30/70 2000R)、BASF製のポリオキシエチレンメチルエーテル(Pluriol(登録商標) A760E)、花王製のポリオキシエチレンアルキルエーテル(エマルゲンシリーズ)等が挙げられる。
これらの炭化水素系界面活性剤の中でも内添型離型剤としては、アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物であることが好ましく、長鎖アルキルアルコールポリアルキレンオキサイド付加物であることがより好ましい。内添型離型剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
非重合性化合物である成分(c)の硬化性組成物(A)における配合割合は、成分(a)、成分(b)、成分(c)の合計重量、すなわち成分(d)を除く硬化性組成物(A)の成分の合計重量に対して、0重量%以上50重量%以下であるとよい。また、好ましくは、0.1重量%以上50重量%以下であり、さらに好ましくは0.1重量%以上20重量%以下である。成分(c)の配合割合を成分(a)、成分(b)、成分(c)の合計重量に対して50重量%以下とすることにより、得られる硬化膜をある程度の機械的強度を有する硬化膜とすることができる。
<成分(d):溶剤>
本発明に係る硬化性組成物(A)は、溶剤である成分(d)を含有していてもよい。成分(d)としては、成分(a)、成分(b)、成分(c)が溶解する溶剤であれば、特に限定はされない。好ましい溶剤としては常圧における沸点が80℃以上200℃以下の溶剤である。さらに好ましくは、エステル構造、ケトン構造、水酸基、エーテル構造のいずれかを少なくとも1つ有する溶剤である。具体的には、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノン、2-ヘプタノン、γ-ブチロラクトン、乳酸エチルから選ばれる単独、あるいはこれらの混合溶剤である。
本実施形態に係る硬化性組成物(A1)は、成分(d1)を含有することが好ましい。後述するように、基板上への硬化性組成物(A1)の塗布方法としてスピンコート法が好ましいためである。
<硬化性組成物(A)の配合時の温度>
本実施形態の硬化性組成物(A1)及び(A2)を調製する際には、各成分を所定の温度条件下で混合・溶解させる。具体的には、0℃以上100℃以下の範囲で行う。
<硬化性組成物(A)の粘度>
本発明に係る硬化性組成物(A1)及び(A2)は液体であることが好ましい。なぜならば、後述する型接触工程(3)において、硬化性組成物(A1)及び/または(A2)のスプレッド及びフィルが速やかに完了する、つまり充填時間が短いからである。
本発明に係る硬化性組成物(A1)の溶剤(成分(d1))を除く成分の混合物の25℃での粘度は、20mPa・s以上10000mPa・s以下であることが好ましい。また、より好ましくは、20mPa・s以上1000mPa・s以下である。充填時間を短くするため、液体であることが好ましいが、20mPa・s以下の低粘度の液体では、図2(3)の雰囲気制御用気体210の気流の影響を受け、硬化性組成物(A1)202の液膜の膜厚や組成に分布が生じやすくなる。最悪の場合は、影響を受けた領域のみ硬化性組成物(A1)202が揮発や移動により存在しなくなるなどの問題が発生する。また、10000mPa・s以上の粘度の高い硬化性組成物(A1)では、当初の目的である充填時間を短くする効果が低減してしまうという問題が発生する。
本発明に係る硬化性組成物(A2)の溶剤(成分(d2))を除く成分の混合物の25℃での粘度は、1mPa・s以上40mPa・s未満であることが好ましい。また、より好ましくは、1mPa・s以上20mPa・s未満である。硬化性組成物(A2)の粘度が40mPa・sを越えると、所望のパターンの粗密に合わせ液滴を離散的に配置することにより残膜厚を均一にし、高精度パターンを形成することができるインクジェット方式による塗布ができなくなる。また、粘度が1mPa・sより低いと、組成物を塗布(配置)したときに流れることにより塗りムラが発生したり、後述する接触工程において、モールド端部から組成物が流れ出したりする場合があり、好ましくない。
<硬化性組成物(A)の表面張力>
本発明に係る硬化性組成物(A1)及び(A2)の表面張力は、溶剤である成分(d)を除く成分の組成物について23℃での表面張力が、5mN/m以上70mN/m以下であることが好ましい。また、より好ましくは、7mN/m以上50mN/m以下であり、さらに好ましくは、10mN/m以上40mN/m以下である。ここで、表面張力が高いほど、例えば5mN/m以上であると、毛細管力が強く働くため、硬化性組成物(A1)及び/または硬化性組成物(A2)をモールドに接触させた際に、充填(スプレッド及びフィル)が短時間で完了する(非特許文献1)。また、表面張力を70mN/m以下とすることにより、硬化性組成物を硬化して得られる硬化膜が表面平滑性を有する硬化膜となる。
本実施形態においては、溶剤である成分(d1)を除く硬化性組成物(A1)の表面張力が、溶剤である成分(d2)を除く硬化性組成物(A2)の表面張力より高いことが好ましい。型接触工程(3)前に、後述するマランゴニ効果により硬化性組成物(A2)のプレスプレッドが加速され(液滴が広範囲に広がり)、後述する型接触工程(3)中のスプレッドに要する時間が短縮され、結果として充填時間が短縮されるためである。
マランゴニ効果とは液体の表面張力の局所的な差に起因した自由表面移動の現象である(非特許文献2)。表面張力、つまり表面エネルギーの差を駆動力として、表面張力の低い液体が、より広い表面を覆うような拡散が生じる。つまり、基板全面に表面張力の高い硬化性組成物(A1)を塗布しておき、表面張力の低い硬化性組成物(A2)を滴下すれば、硬化性組成物(A2)のプレスプレッドが加速されるのである。
<硬化性組成物(A)の接触角>
本発明に係る硬化性組成物(A1)及び(A2)の接触角は、溶剤である成分(d)を除く成分の組成物について、基板表面及びモールド表面の双方に対して0°以上90°以下であることが好ましい。接触角が90°より大きいと、モールドパターンの内部や基板-モールドの間隙において毛細管力が負の方向(モールドと硬化性組成物間の接触界面を収縮させる方向)に働き、充填しない。また、0°以上30°以下であることが特に好ましい。接触角が低いほど毛細管力が強く働くため、充填速度が速い(非特許文献1)。
<硬化性組成物(A)に混入している不純物>
本発明に係る硬化性組成物(A1)及び(A2)は、できる限り不純物を含まないことが好ましい。ここで記載する不純物とは、前述した成分(a)、成分(b)、成分(c)及び成分(d)以外のものを意味する。
したがって、本発明に係る硬化性組成物(A)は、精製工程を経て得られたものであることが好ましい。このような精製工程としては、フィルタを用いた濾過等が好ましい。フィルタを用いた濾過を行う際には、具体的には、前述した成分(a)、成分(b)及び必要に応じて添加する添加成分を混合した後、例えば、孔径0.001μm以上5.0μm以下のフィルタで濾過することが好ましい。フィルタを用いた濾過を行う際には、多段階で行ったり、多数回繰り返したりすることがさらに好ましい。また、濾過した液を再度濾過してもよい。孔径の異なるフィルタを複数用いて濾過してもよい。濾過に使用するフィルタとしては、ポリエチレン樹脂製、ポリプロピレン樹脂製、フッ素樹脂製、ナイロン樹脂製等のフィルタを使用することができるが、特に限定されるものではない。
このような精製工程を経ることで、硬化性組成物(A)に混入したパーティクル等の不純物を取り除くことができる。これにより、パーティクル等の不純物によって、硬化性組成物を硬化した後に得られる硬化膜に不用意に凹凸が生じてパターンの欠陥が発生することを防止することができる。
なお、本発明に係る硬化性組成物(A)を、半導体集積回路を製造するために使用する場合、製品の動作を阻害しないようにするため、硬化性組成物(A)中に金属原子を含有する不純物(金属不純物)が混入することを極力避けることが好ましい。このような場合、硬化性組成物(A)に含まれる金属不純物の濃度としては、10ppm以下が好ましく、100ppb以下にすることがさらに好ましい。
[パターン形成方法]
次に、本発明に係るパターン形成方法について、図3の模式断面図を用いて説明する。
本発明に係るパターン形成方法は、光ナノインプリント方法の一形態である。本発明のパターン形成方法は、
基板301上に、前述の本発明の硬化性組成物(A1)302を積層する積層工程(1)、
前記硬化性組成物(A1)302層上に、硬化性組成物(A2)303を積層する積層工程(2)、
モールド308と基板301の間に硬化性組成物(A1)302と硬化性組成物(A2)303が混合してなる層をサンドイッチする型接触工程(3)、
前記硬化性組成物(A1)302と前記硬化性組成物(A2)303が部分的に混合してなる層をモールド308側から照射光307を照射することにより一度に硬化させる光照射工程(4)、
モールド308を硬化後の硬化性組成物からなる層(パターン形状を有する硬化膜310)から引き離す離型工程(5)、
を有し、積層工程(2)の所要時間Tdと、型接触工程(3)、光照射工程(4)、及び離型工程(5)の合計所要時間Tiが等しく、
複数のショット領域に対して積層工程(2)を連続して実施した後に、型接触工程(3)、光照射工程(4)、離型工程(5)を、積層工程(2)が実施済みのそれぞれの前記ショット領域に対して、積層工程(2)が実施された順番に実施することを特徴とする。
本発明の製造方法によって得られるパターン形状を有する硬化膜310は、1nm以上10mm以下のサイズのパターンを有する膜であることが好ましい。また、10nm以上100μm以下のサイズのパターンを有する膜であることがより好ましい。なお、一般に、光を利用してナノサイズ(1nm以上100nm以下)のパターン(凹凸構造)を有する膜を作製するパターン形成技術は、光ナノインプリント法と呼ばれている。本発明に係るパターン形成方法は、光ナノインプリント法を利用している。以下、各工程について説明する。
<積層工程(1)>
本工程(積層工程(1))では、図3(1)に示す通り、前述した本実施形態に係る硬化性組成物(A1)302を基板301上に積層(塗布)して塗布膜を形成する。
硬化性組成物(A1)302を配置する対象である基板301は、被加工基板であり、通常、シリコンウエハが用いられる。基板301上には、被加工層が形成されていてもよい。基板301及び被加工層の間にさらに他の層が形成されていてもよい。また、基板301として石英基板を用いれば、石英インプリントモールドのレプリカ(石英モールドレプリカ)を作製することができる。
ただし、基板301はシリコンウエハや石英基板に限定されるものではない。基板301は、アルミニウム、チタン-タングステン合金、アルミニウム-ケイ素合金、アルミニウム-銅-ケイ素合金、酸化ケイ素、窒化ケイ素等の半導体デバイス用基板として知られているものの中からも任意に選択することができる。
なお、使用される基板301(被加工基板)あるいは被加工層の表面は、シランカップリング処理、シラザン処理、有機薄膜の成膜、等の表面処理によって硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303との密着性を向上されていてもよい。
本発明において、硬化性組成物(A1)302を基板301あるいは被加工層上に配置する方法としては、例えば、インクジェット法、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、エクストルージョンコート法、スピンコート法、スリットスキャン法等を用いることができる。本発明においては、スピンコート法が特に好ましい。
スピンコート法を用いて硬化性組成物(A1)302を基板301あるいは被加工層上に配置する場合、必要に応じてベーク工程を実施し、溶剤である成分(d1)を揮発させても良い。
なお、硬化性組成物(A1)302の平均膜厚は、硬化膜の使用する用途によっても異なるが、例えば、0.1nm以上10,000nm以下であり、好ましくは1nm以上20nm以下であり、特に好ましくは1nm以上10nm以下である。
<積層工程(2)>
積層工程(2)では、図3(2)に示す通り、硬化性組成物(A2)303の液滴を、前記硬化性組成物(A1)層上に離散的に滴下して配置することが好ましい。配置方法としてはインクジェット法が特に好ましい。硬化性組成物(A2)303の液滴は、モールド上に凹部が密に存在する領域に対向する基板上には密に、凹部が疎に存在する領域に対向する基板上には疎に配置される。このことにより、後述する残膜を、モールド上のパターンの疎密によらずに均一な厚さに制御することができる。
本工程で配置された硬化性組成物(A2)303の液滴は、表面エネルギー(表面張力)の差を駆動力とするマランゴニ効果により速やかに広がる(プレスプレッド)。硬化性組成物(A1)302が実質的に光反応性を有さない場合、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303の混合の結果、硬化性組成物(A2)303の光重合開始剤である成分(b2)が硬化性組成物(A1)302にも移行し、硬化性組成物(A1)302が初めて感光性を獲得する。
ショット領域内の硬化性組成物(A1)302と硬化性組成物(A2)303の液滴との混合は、組成差による相互拡散に依存するため、均一な組成になるまでに数~数十秒といった長い時間を要する。拡散させる時間が不足していると図2(3)に示す通り、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合が十分にされていない領域209が発生する。例えば、硬化性組成物(A1)202のドライエッチング耐性が、硬化性組成物(A2)203よりも低い場合、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203の混合が十分にされていない領域209は、ドライエッチング耐性が低い。ドライエッチング耐性が低い領域は後工程でのエッチング時に欠陥となる。図2(2)~(5)に示す従来の1ショット領域ごとに積層工程(2)が終了した後に、型接触工程(3)から離型工程(5)を順次おこなうことからなるインプリント工程[Im]を行うパターン形成方法において、積層工程(2)の後に、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203を混合するために工程を止める待機工程(M)を設けることにより、硬化性組成物(A1)202と硬化性組成物(A2)203が十分に混合される。しかし、1ショットあたりの合計所要時間が待機工程[M]の所要時間分長くなり、結果としてスループットが低下する。
そこで硬化性組成物(A1)及び硬化性組成物(A2)を十分に混合させるために、本発明においては、図3に示すように、積層工程(2)終了後からインプリント工程(Im)を開始するまでの間に、前記積層工程(2)が終了した第1のショット領域(ショット領域S(1))304とは別のショット領域に対して積層工程(2)またはインプリント工程(Im)を実施することで、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303を十分に混合できること見出した。積層工程(2)とインプリント工程(Im)の実施方法としては、例えば、図3(2)に示すように、まず、硬化性組成物(A1)302の層上の複数のショット領域、すなわち第1のショット領域(ショット領域S(1))304、第2のショット領域(ショット領域S(2))305、第nのショット領域(ショット領域S(n))306に連続して、硬化性組成物(A2)の液滴を離散的に滴下して積層工程(2)を実施する。その後、図3(3)に示すように、連続してインプリント工程[Im]を、積層工程(2)が実施されたショット領域S(1)304、ショット領域S(2)305、ショット領域S(n)306の順番に実施する。硬化性組成物(A2)303を、ショット領域S(1)304、ショット領域S(2)305、ショット領域S(n)306に連続して配置することにより、従来の1ショット領域に対して積層工程(2)及びインプリント工程(Im)を連続して行うパターン形成方法と比較し、連続で実施する積層工程(2)のショット領域数を調整することで、1ショット領域当たりの積層工程(2)から型接触工程(3)の時間間隔(以下、「混合インターバル」と表記する。)を、十分に確保できる。そのため、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303を十分に混合させることができるようになる。複数のショットを行うショット領域の数nは、下記(式1)を満たすショット領域数が好ましく、n=Tm/Td+1であることがより好ましい。なお、硬化性組成物(A1)の膜厚が6nmで、硬化性組成物(A2)の液滴体積が1pLの場合、混合インターバルは1.5秒以上が好ましいと考えられている。
n≧Tm/Td+1 (式1)
(n:積層工程(2)または型接触工程(3)から離型工程(5)を連続して行うショット領域の数。nは整数。Tm:積層された前記硬化性組成物(A1)302と前記硬化性組成物(A2)303の混合にかかる時間。Td:1ショット領域あたりの積層工程(2)の所要時間。)
また、本発明のパターン形成方法の別の態様として、積層工程(2)とインプリント工程(Im)を、以下に示すように行うことが挙げられる。
すなわち、前記複数のショット領域から選択される一のショット領域に対する積層工程(2)と、該複数のショット領域のうち既に積層工程(2)が実施された他のショット領域に対するインプリント工程[Im]とを、同時に実施する。具体的には、前記複数のショット領域から選択される第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(m))(mは2以上の整数)に対して積層工程(2)を順次実施した後に、前記複数のショット領域から同数選択される第2の複数のショット領域(S(m+1)、S(m+2),・・・,S(2m))に対する積層工程(2)と前記第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(m))に対するインプリント工程[Im]とを同時並行的に順次実施する。
さらに、別の積層工程(2)とインプリント工程(Im)の実施方法としては、
前記複数のショット領域から選択される第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・S(m))(mは2以上の整数)に対して積層工程(2)を順次実施した後に、ショット領域(S(1))に対するインプリント工程[Im]とショット領域(S(m+1))に対する積層工程(2)とを交互に実施し、以下、同様にショット領域(S(p))(pは2以上の整数)に対する前記インプリント工程[Im]とショット領域(S(p+m))に対する前記積層工程(2)とを交互に実施する。 ショット領域に対する積層工程(2)を実施してから次のショット領域に対する積層工程(2)を実施するまでの間に、一のショット領域に対するインプリント工程[Im]の実施に必要な時間と同じ長さの待機時間を設けることができる。
またさらに、本発明のパターン形成方法の別の態様として、積層工程(2)とインプリント工程(Im)の実施を、複数の基板に対して1つのディスペンサと1つのインプリントヘッドを用いて前記積層工程(2)及び前記インプリント工程[Im]行ってもよい。すなわち、第1の基板上の一のショット領域に対する積層工程(2)を実施すると同時に、第2の基板上の一のショット領域に対するインプリント工程[Im]を実施する。
なお、積層工程(2)の所要時間Tdとインプリント工程(Im)の所要時間Tiに関しては、TdとTiが等しいことが望ましい。
<型接触工程(3)>
次に、図3(3)に示すように、前工程(積層工程(1)及び積層工程(2))で形成された硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303の混合物309にパターン形状を転写するための原型パターンを有するモールド308を接触させる。これにより、モールド308が表面に有する微細パターンの凹部に部分的に混合した硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303の混合物309が充填(フィル)されて、モールドの微細パターンに充填(フィル)された液膜となる。
モールド308としては、次の光照射工程(4)を考慮して光透過性の材料で構成されたモールド308を用いるとよい。モールド308を構成する材料の材質としては、具体的には、ガラス、石英、PMMA、ポリカーボネート樹脂等の光透明性樹脂、透明金属蒸着膜、ポリジメチルシロキサン等の柔軟膜、光硬化膜、金属膜等が好ましい。ただし、モールド308を構成する材料の材質として光透明性樹脂を使用する場合は、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303に含まれる成分に溶解しない樹脂を選択する必要がある。熱膨張係数が小さくパターン歪みが小さいことから、モールド308を構成する材料の材質は、石英であることが特に好ましい。
モールド308が表面に有する微細パターンは、4nm以上200nm以下のパターン高さを有することが好ましい。パターン高さが低いほど、離型工程(5)においてモールド308をパターン形状を有する硬化膜310から引き剥がす力、すなわち離型力が低く、また、離型に伴ってレジストパターンがひきちぎられてマスク側に残存する離型欠陥数が少ない。モールドを引き剥がす際の衝撃によるレジストパターンの弾性変形で隣接レジストパターン同士が接触し、レジストパターンが癒着あるいは破損する場合があるが、パターン幅に対してパターン高さが2倍程度以下(アスペクト比2以下)であると、それらの不具合を回避できる可能性が高い。一方、パターン高さが低過ぎると、被加工基板の加工精度が低い。
モールド308には、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303とモールド308の表面との剥離性を向上させるために、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303とモールド308との型接触工程(3)である本工程の前に表面処理を行っておいてもよい。表面処理の方法としては、モールド308の表面に離型剤を塗布して離型剤層を形成する方法が挙げられる。ここで、モールド308の表面に塗布する離型剤としては、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、炭化水素系離型剤、ポリエチレン系離型剤、ポリプロピレン系離型剤、パラフィン系離型剤、モンタン系離型剤、カルナバ系離型剤等が挙げられる。例えば、ダイキン工業(株)製のオプツール(登録商標)DSX等の市販の塗布型離型剤も好適に用いることができる。なお、離型剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用して用いてもよい。これらの中でも、フッ素系及び炭化水素系の離型剤が特に好ましい。
本工程において、図3(3)に示すように、モールド308と硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303とを接触させる際に、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303に加える圧力は特に限定はされない。該圧力は0MPa以上100MPa以下とするとよい。また、該圧力は0MPa以上50MPa以下であることが好ましく、0MPa以上30MPa以下であることがより好ましく、0MPa以上20MPa以下であることがさらに好ましい。
積層工程(2)において、硬化性組成物(A2)303の液滴のプレスプレッドがショット領域S(1)304、ショット領域S(2)305、ショット領域S(n)306において順番に進行しているため、本工程における硬化性組成物(A2)303の各ショット領域におけるスプレッドは速やかに完了する。
以上のように、本工程において硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303のスプレッド及びフィルは、各ショット領域において速やかに完了するため、モールド308と硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303を接触させる時間を短く設定できる。つまり短時間で多くのパターン形成工程を完了でき、高い生産性を得られることが、本発明の効果の一つである。接触させる時間は、特に限定はされないが、例えば0.1秒以上600秒以下とすると良い。また、該時間は0.1秒以上3秒以下であることが好ましく、0.1秒以上1秒以下であることが特に好ましい。0.1秒より短いと、スプレッド及びフィルが不十分となり、未充填欠陥と呼ばれる欠陥が多発する傾向がある。
本工程は、大気雰囲気下、減圧雰囲気下、不活性ガス雰囲気下のいずれの条件下でも行うことができるが、酸素や水分による硬化反応への影響を防ぐことができるため、減圧雰囲気や雰囲気制御気体として不活性ガスを使用し不活性ガス雰囲気とすることが好ましい。不活性ガス雰囲気下で本工程を行う場合に使用することができる不活性ガスの具体例としては、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、各種フロンガス等、あるいはこれらの混合ガスが挙げられる。大気雰囲気下を含めて特定のガスの雰囲気下で本工程を行う場合、好ましい圧力は、0.0001気圧以上10気圧以下である。
型接触工程(3)は、雰囲気制御気体として凝縮性ガスを使用して凝縮性ガスを含む雰囲気(以下、「凝縮性ガス雰囲気」と称する。)下で行ってもよい。本明細書において凝縮性ガスとは、モールド308上に形成された微細パターンの凹部、及びモールド308と基板301との間隙に、硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303と一緒に雰囲気中のガスが充填されたとき、充填時に発生する毛細管圧力で凝縮して液化するガスのことを指す。なお凝縮性ガスは、型接触工程(3)で硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303とモールド308とが接触する前は雰囲気中に気体として存在する(参考:図1(2)の拡大部)。
凝縮性ガス雰囲気下で型接触工程(3)を行うと、微細パターンの凹部に充填されたガスが硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303により発生する毛細管圧力により液化することで気泡が消滅するため、充填性が優れる。凝縮性ガスは、硬化性組成物(A1)302及び/または硬化性組成物(A2)303に溶解してもよい。
凝縮性ガスの沸点は、型接触工程(3)の雰囲気温度以下であれば限定はされないが、-10℃~23℃が好ましく、さらに好ましくは10℃~23℃である。この範囲であれば、充填性がさらに優れる。
凝縮性ガスの型接触工程(3)の雰囲気温度での蒸気圧は、型接触工程(3)で押印するときのモールド圧力以下であれば制限がないが、0.1~0.4MPaが好ましい。この範囲であれば、充填性がさらに優れる。雰囲気温度での蒸気圧が0.4MPaより大きいと、気泡の消滅の効果を十分に得ることができない傾向がある。一方、雰囲気温度での蒸気圧が0.1MPaよりも小さいと、減圧が必要となり、装置が複雑になる傾向がある。型接触工程(3)の雰囲気温度は、特に制限がないが、20℃~25℃が好ましい。
凝縮性ガスとして、具体的には、トリクロロフルオロメタン等のクロロフルオロカーボン(CFC)、フルオロカーボン(FC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(CHFCHCF、HFC-245fa、PFP)等のハイドロフルオロカーボン(HFC)、ペンタフルオロエチルメチルエーテル(CFCFOCH、HFE-245mc)等のハイドロフルオロエーテル(HFE)等のフロン類が挙げられる。
これらのうち、型接触工程(3)の雰囲気温度が20℃~25℃での充填性が優れるという観点から、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン(23℃での蒸気圧0.14MPa、沸点15℃)、トリクロロフルオロメタン(23℃での蒸気圧0.1056MPa、沸点24℃)、及びペンタフルオロエチルメチルエーテルが好ましい。さらに、安全性が優れるという観点から、1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパンが特に好ましい。
凝縮性ガスは、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。またこれら凝縮性ガスは、空気、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等の非凝縮性ガスと混合して用いてもよい。凝縮性ガスと混合する非凝縮性ガスとしては、充填性の観点から、ヘリウムが好ましい。ヘリウムはモールド205を透過することができる。そのため、型接触工程(3)でモールド308上に形成された微細パターンの凹部に硬化性組成物(A1)302及び/または硬化性組成物(A2)303と一緒に雰囲気中のガス(凝縮性ガス及びヘリウム)が充填されたとき、凝縮性ガスが液化するとともにヘリウムはモールドを透過する。
<光照射工程(4)>
次に、図3(3)に示すように、部分的に混合した硬化性組成物(A1)302及び硬化性組成物(A2)303の混合物309からなる層に対し、モールド308を介して照射光307を照射する。より詳細には、ショット領域S(1)304、ショット領域S(2)305、ショット領域S(n)306において、モールド308の微細パターンに充填された硬化性組成物(A1)302及び/または硬化性組成物(A2)303に、モールド308を介して照射光307を順番に照射する。これにより、モールド308の微細パターンに充填された硬化性組成物(A1)302及び/または硬化性組成物(A2)303は、照射光307によって一度に硬化してパターン形状を有する硬化膜310となる。
ここで、モールド308の微細パターンに充填された硬化性組成物(A1)302及び/または一度に(A2)303に照射する照射光307は、硬化性組成物(A1)302及び一度に(A2)303の感度波長に応じて選択される。具体的には、150nm以上400nm以下の波長の紫外光や、X線、電子線等を適宜選択して使用することが好ましい。
これらの中でも、照射光307としては、紫外光が特に好ましい。これは、硬化助剤(光重合開始剤)として市販されているものは、紫外光に感度を有する化合物が多いからである。ここで紫外光を発する光源としては、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、Deep-UVランプ、炭素アーク灯、ケミカルランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、KrFエキシマレーザ、ArFエキシマレーザ、Fエキシマレーザ等が挙げられるが、超高圧水銀灯が特に好ましい。また使用する光源の数は1つでもよいしまたは複数であってもよい。また、光照射を行う際には、モールド308の微細パターンに充填された硬化性組成物(A1)302及び/または硬化性組成物(A2)303の全面に行ってもよく、一部領域にのみ行ってもよい。
また、光照射は、基板301上のショット領域に断続的に複数回行ってもよいし、全領域に連続照射してもよい。さらに、第1の照射過程で一部領域Aを照射し、第二の照射過程で領域Aとは異なる領域Bを照射してもよい。
光照射工程(4)においては、前述のように漏れ光、つまり当該ショット領域外への光の拡散が、モールド及び装置のコストの制約上不可避である。
本発明においては、光重合開始剤成分(b1)を実質的に含有しない(0.1重量%未満)ため、硬化性組成物(A1)は単独では光照射によって硬化しない。このため、当該ショットから発生した漏れ光によって隣接ショット領域上の硬化性組成物(A1)が硬化することはない。このため、隣接ショットにおいてもその全域で短い充填時間で未充填欠陥の少ないパターンを形成することができるのである。
一方で、当該ショットにおいては、前述のように硬化性組成物(A1)及び硬化性組成物(A2)の混合の結果、硬化性組成物(A2)の光重合開始剤(b2)成分が硬化性組成物(A1)にも移行し、硬化性組成物(A1)が感光性を得るため、硬化性組成物(A1)及び(A2)はいずれも、照射される光によって硬化してパターン形状を有する硬化膜310となるのである。
<離型工程(5)>
次に、パターン形状を有する硬化膜310とモールド308と引き離す。本工程では、図3(3)に示すように、ショット領域S(1)304、ショット領域S(2)305、ショット領域S(n)306において、パターン形状を有する硬化膜310とモールド308とを順番に引き離し、光照射工程(4)において、モールド308上に形成された微細パターンの反転パターンとなるパターン形状を有する硬化膜310が自立した状態で得られる。なお、パターン形状を有する硬化膜310の凹凸パターンの凹部にも硬化膜が残存するが、この膜のことを残膜と呼ぶこととする(参考:図1(4)の拡大部の残膜108)。
なお、型接触工程(3)を凝縮性ガス雰囲気下で行った場合、離型工程(5)で硬化膜310とモールド308とを引き離す際に、パターン形状を有する硬化膜310とモールド308とが接触する界面の圧力が低下することに伴って凝縮性ガスが気化する。これにより、パターン形状を有する硬化膜310とモールド308とを引き離すために必要な力である離型力を低減させる効果を奏する傾向がある。
パターン形状を有する硬化膜310とモールド308とを引き離す方法としては、引き離す際にパターン形状を有する硬化膜310の一部が物理的に破損しなければ特に限定されず、各種条件等も特に限定されない。例えば、基板301(被加工基板)を固定してモールド308を基板301から遠ざかるように移動させて剥離してもよい。もしくは、モールド308を固定して基板301をモールドから遠ざかるように移動させて剥離してもよい。あるいは、これらの両方を正反対の方向へ引っ張って剥離してもよい。
以上の積層工程(1)、積層工程(2)の複数ショット領域への連続実施、工程(3)~(5)の複数ショット領域への連続実施からなる工程(製造プロセス)によって、所望の凹凸パターン形状(モールド308の凹凸形状に因むパターン形状)を、所望の位置に有する硬化膜を得ることができる。
<インプリント前処理コーティング材料(硬化性組成物(A1))及びインプリントレジスト(硬化性組成物(A2))、並びにそれらのセット>
本発明の別の態様は、基板上にインプリント前処理コーティングとなる液膜を形成し、液膜に対しインプリントレジストの液滴を付与することで液滴成分の基板面方向の広がりを促進するインプリント前処理コーティング材料を提供するものである。
すなわち、本発明は、基板上にインプリント前処理コーティングとなる液膜を形成し、前記液膜に対し硬化性組成物(A2)からなる液滴を付与することで液滴成分の基板面方向の広がりを促進する硬化性組成物(A1)からなるインプリント前処理コーティング材料であって、重合性化合物である成分(a1)を少なくとも有しており、モールドを接触させた状態で前記硬化性組成物(A2)と硬化性組成物(A1)とが混合してなる層を硬化させる領域をショット領域としたとき、前記基板の表面の複数のショット領域を覆うように配置された連続した液膜が形成される、ことを特徴とするインプリント前処理コーティング材料を、包含する。
特に、溶剤を除くインプリント前処理コーティング材料の成分の組成物の表面張力が、溶剤を除くインプリントレジストの成分の組成物の表面張力より高いことが好ましい。
これにより、液膜に対し液滴を付与することで液滴成分の基板面方向の広がりが促進され、好適なインプリントを実現することができる。
特に、インプリントレジストと、インプリント前処理コーティング材料とを組み合わせたセットとして提供されることが好ましい。
すなわち、溶剤を除くインプリント前処理コーティング材料の成分の組成物の表面張力が、溶剤を除くインプリントレジストの成分の組成物の表面張力より高い、という関係で組み合わせたセットとして提供することで、好適なインプリントを実現する。
さらに、溶剤を除くインプリント前処理コーティング材料の成分の組成物の表面張力と、溶剤を除くインプリントレジストの成分の組成物の表面張力の差が、1mN/m以上25mN/m以下である組み合わせのセットであるとより好ましい。
また、本発明の別の側面は、インプリント前処理コーティング材料を基板上にコーティングすることで、インプリントを行うための好適な基板の前処理方法をも提供するものである。
加えて本発明は、基板上にパターンを形成するためのパターン形成方法をも包含するものである。インプリント前処理コーティング材料がコーティングされた基板上にレジストを不連続に滴下する工程を有することで、レジスト成分の基板面方向の広がりが促進され、インプリントに要する時間を短縮することができる。
〔実施例1~3及び比較例1~2〕
以下に使用される「部」及び「%」は特に示さない限りすべて重量基準である。
表1に示すように(a1)成分~(d1)成分からなる組成を混合し、硬化性組成物を調製した。粘度及び表面張力の測定方法は、下記の通りである。結果は、表1に記載した。
粘度の測定
円錐平板方式回転型粘度計RE-85L(東機産業製)を用いて25℃における硬化性組成物(A1)の溶剤成分(d1)を除く組成物の粘度を測定した。1回目の測定値を除いて、2回目から5回目の測定値の平均値を粘度とした。
表面張力の測定
自動表面張力計DY-300(協和界面科学製)を用い、白金プレートを用いたプレート法により、25℃における硬化性組成物(A1)の溶剤成分(d1)を除く組成物の表面張力を測定した。なお、測定は、測定回数5回、白金プレートのプリウェット浸漬距離0.35mmの条件で行った。1回目の測定値を除いて、2回目から5回目の測定値の平均値を表面張力とした。
Figure 0007066674000001
組成物に使用した試薬の名称及びメーカーは、下記の通りである。
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(東京化成工業製、略称PGMEA)
・トリメチロールプロパントリアクリレート(アルドリッチ製、略称TMPTA)
・ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(共栄社製、略称DCPDA)
・1,3-アダマンタンジメタノールジアクリレート(出光興産製、略称ADDA)
・テトラエチレングリコールジアクリレート(大阪有機化学工業製、商品名:V#335HP)
・イソボルニルアクリレート(共栄社化学製、商品名:IB-XA)
・ベンジルアクリレート(大阪有機化学工業製、商品名:V#160)
・ネオペンチルグリコールジアクリレート(共栄社化学製、商品名:NP-A)
・Irgacure369(BASF製、略称:I.369)
・ペンタデカエチレングリコールモノ1H,1H,2H,2H-パーフフルオロオクチルエーテル(F(CFCHCH(OCHCH15OH)(DIC製、略称:DEO-15)
本発明の[パターン形成方法]を適用する際の各工程の所要時間を表2に示す。
なお、比較例1~2は、従来の1ショット領域に積層工程(2)~離型工程(5)を順次行うパターン方法で行う際の各工程の所要時間を示す。
Figure 0007066674000002
実施例1~3は、待機工程[M]が0秒にも関わらず、いずれも十分な混合インターバルを確保できた結果、硬化性組成物(A1)、(A2)が十分に混合される。実施例2,3においては、硬化性組成物(A2)にモールドが接触した後で液滴が拡張する所要時間が少なくて済むため、工程(3)~(5)を1.0秒に短縮することができる。比較例1では、待機工程(M)は0秒であり高スループットだが、混合インターバルも0秒であるため、硬化性組成物(A1)、(A2)の混合が不十分である。比較例2では、待機工程[M]を1.5秒確保しているので、硬化性組成物(A1)、(A2)は均一に混合されるが、1ショットサイクルが3.5秒と長くなりスループットが低下する。
以上、本実施形態の方法を用いることで、高スループットかつ均一な組成の光ナノインプリントパターンを形成できることが示された。
この出願は2017年3月8日に出願された米国特許出願番号62/468,470の優先権を主張するものであり、それらの内容を引用してこの出願の一部とするものである。
101 基板
102 硬化性組成物
104 液滴の拡がる方向
105 モールド
106 照射光
107 パターン形状を有する硬化膜
108 残膜
201 基板
202 硬化性組成物(A1)
203 硬化性組成物(A2)
204 液滴の拡がる方向
205 モールド
206 照射光
207 パターン形状を有する硬化膜
208 硬化性組成物(A1)と硬化性組成物(A2)の混合物
209 硬化性組成物(A1)と硬化性組成物(A2)の混合が十分に混合されていない領域
301 基板
302 硬化性組成物(A1)
303 硬化性組成物(A2)
304 ショット領域1(ショット領域S(1))
305 ショット領域2(ショット領域S(2))
306 ショット領域n(ショット領域S(2))
307 照射光
308 モールド
309 硬化性組成物(A1)と(A2)の混合物
310 パターン形状を有する硬化膜

Claims (20)

  1. 光ナノインプリント方法を用いたパターン形成方法であって、
    基板の表面の複数のショット領域のそれぞれに対し、
    少なくとも重合性化合物である成分(a1)を含む硬化性組成物(A1)からなる層を液膜として積層する積層工程(1)、
    前記硬化性組成物(A1)からなる層の液膜の上に、少なくとも重合性化合物である成分(a2)を含む硬化性組成物(A2)の液滴を離散的に滴下する滴下工程(2)、
    モールドと前記基板の間に、前記滴下工程(2)を実施することにより形成される、前記硬化性組成物(A1)と前記硬化性組成物(A2)とが部分的に混合してなる層をサンドイッチする型接触工程(3)、
    前記硬化性組成物(A1)と前記硬化性組成物(A2)とが部分的に混合してなる層を、前記モールドの側から光を照射することにより硬化させる光照射工程(4)、及び
    硬化後の前記硬化性組成物(A1)及び前記硬化性組成物(A2)からなる層から前記モールドを引き離す離型工程(5)、
    をこの順に実施することからなり、
    溶剤を除く前記硬化性組成物(A1)の表面張力が、溶剤を除く前記硬化性組成物(A2)の表面張力より大きく、
    前記型接触工程(3)から前記離型工程(5)までの工程を合わせてインプリント工程[Im]とよぶとき、
    前記複数のショット領域から選択される少なくとも1つのショット領域において、前記滴下工程(2)が終了した後前記インプリント工程[Im]が開始されるまでの間に、該選択された少なくとも1つのショット領域とは別のショット領域に対して、前記滴下工程(2)または前記インプリント工程[Im]を実施することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 前記滴下工程(2)を、前記複数のショット領域から選択される複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(n))(nは2以上の整数)に対して順次実施した後に、前記インプリント工程[Im]を、該選択された複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(n))に対して前記滴下工程(2)と同じ順に実施することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記複数のショット領域から選択される一のショット領域に対する前記滴下工程(2)と、該複数のショット領域のうち既に前記滴下工程(2)が実施された他のショット領域に対する前記インプリント工程[Im]とを、同時に実施することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  4. 前記複数のショット領域から選択される第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(m))(mは2以上の整数)に対して前記滴下工程(2)を順次実施した後に、前記複数のショット領域から同数選択される第2の複数のショット領域(S(m+1)、S(m+2),・・・,S(2m))に対する前記滴下工程(2)と前記第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・,S(m))に対する前記インプリント工程[Im]とを同時並行的に順次実施することを特徴とする請求項3に記載のパターン形成方法。
  5. 前記複数のショット領域から選択される第1の複数のショット領域(S(1),S(2),・・・S(m))(mは2以上の整数)に対して前記滴下工程(2)を順次実施した後に、前記ショット領域(S(1))に対する前記インプリント工程[Im]とショット領域(S(m+1))に対する前記滴下工程(2)とを交互に実施し、以下、同様にショット領域(S(p))(pは2以上の整数)に対する前記インプリント工程[Im]とショット領域(S(p+m))に対する前記滴下工程(2)とを交互に実施することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  6. 前記滴下工程を前記複数のショット領域(S(1),S(2),・・・S(m))(mは2以上の整数)に対して順次実施するに際し、一のショット領域に対する前記滴下工程(2)を実施してから次のショット領域に対する前記滴下工程(2)を実施するまでの間に、一のショット領域に対する前記インプリント工程[Im]の実施に必要な時間と同じ長さの待機時間を設けることを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 複数の前記基板に対して1つのディスペンサと1つのインプリントヘッドを用いて前記滴下工程(2)及び前記インプリント工程[Im]を実施し、第1の基板上の一のショット領域に対する前記滴下工程(2)と同時に、第2の基板上の一のショット領域に対する前記インプリント工程[Im]を実施することを特徴とする請求項3または4のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  8. 前記滴下工程(2)に必要な時間Tdと、前記インプリント工程[Im]に必要な時間Tiとが、等しいことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  9. 前記硬化性組成物(A1)の光重合開始剤(b1)の配合割合が、前記重合性化合物(a1)100重量部に対して0重量%以上0.1重量%未満であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  10. 溶剤を除く前記硬化性組成物(A1)の25℃における粘度が20mPa・s以上10000mPa・s未満であり、前記硬化性組成物(A2)の25℃における粘度が1mPa・s以上40mPa・s未満である請求項1からのいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  11. 基板上にインプリント前処理コーティングとなる液膜を形成し、前記液膜に対し硬化性組成物(A2)からなる液滴を付与することで液滴成分の基板面方向の広がりを促進する硬化性組成物(A1)からなるインプリント前処理コーティング材料であって、
    前記硬化性組成物(A1)が重合性化合物である成分(a1)を少なくとも有しており、
    溶剤を除く前記硬化性組成物(A1)の表面張力が、溶剤を除く前記硬化性組成物(A2)の表面張力より大きく、 モールドを接触させた状態で前記硬化性組成物(A2)と前記硬化性組成物(A1)とが混合してなる層を硬化させる領域をショット領域としたとき、
    前記基板の表面の複数のショット領域を覆うように配置された連続した液膜が形成される、ことを特徴とするインプリント前処理コーティング材料。
  12. 請求項11に記載のインプリント前処理コーティング材料と、該インプリント前処理コーティング材料でコーティングされた前記基板に滴下するためのインプリントレジストと、を有するセット。
  13. 請求項12のセットに用いるインプリントレジスト。
  14. 基板上に硬化性組成物を配置してインプリントを行うためのインプリント前処理方法であって、
    請求項11に記載のインプリント前処理コーティング材料を基板上にコーティングすることを特徴とする、基板のインプリント前処理方法。
  15. 基板上にパターンを形成するためのパターン形成方法であって、
    請求項14に記載のインプリント前処理方法が、インプリント前処理コーティングされた基板上にレジストを不連続に滴下する工程をさらに有することを特徴とするパターン形成方法。
  16. 請求項1から1のいずれか1項に記載のパターン形成方法を有する、半導体集積回路の製造方法。
  17. 請求項1から1のいずれか1項に記載のパターン形成方法を有する、モールドレプリカの製造方法。
  18. インプリントレジストの液滴がインプリント前処理コーティングの液膜の上に広がり拡散したインプリントレジストを得るように、基板上の前記インプリント前処理コーティングの液膜の上に、前記インプリントレジストの液滴を離散的に付与することであって、前記インプリント前処理コーティングは、重合性化合物を含み、かつ前記インプリントレジストは硬化性組成物であり、
    溶剤を除く前記インプリント前処理コーティングの液の表面張力が、溶剤を除く前記インプリントレジストの液の表面張力より高く、
    前記拡散したインプリントレジストとモールドを接触することと、
    前記拡散したインプリントレジストと前記インプリント前処理コーティングに光を照射し、硬化した層を得ることと、
    前記硬化した層から前記モールドを引き離す離型することと、
    を含むパターン形成方法であって、
    前記基板の表面の複数のショット領域のそれぞれに対し、前記インプリントレジストと前記モールドの接触から前記離型するまでの工程を合わせてインプリント工程[Im]とよぶとき、
    前記複数のショット領域から選択される少なくとも1つのショット領域において、前記インプリントレジストの液滴の付与が終了した後、前記インプリント工程[Im]が開始されるまでの間に、該選択された少なくとも1つのショット領域とは別のショット領域に対して、前記インプリントレジストの液滴の付与または前記インプリント工程[Im]を実施するパターン形成方法。
  19. インプリント前処理コーティングの液膜を基板上に配置することであって、前記インプリント前処理コーティングは重合性化合物を含み、
    インプリントレジストの液滴が前記インプリント前処理コーティングの液膜の上に広がり拡散したインプリントレジストを得るように、基板上の前記インプリント前処理コーティングの液膜の上に、前記インプリントレジストの液滴を離散的に付与することであって、前記インプリントレジストは硬化性組成物であり、
    溶剤を除く前記インプリント前処理コーティングの液の表面張力が、溶剤を除く前記インプリントレジストの液の表面張力より高く、 前記拡散したインプリントレジストとモールドを接触することと、
    前記拡散したインプリントレジストと前記インプリント前処理コーティングに光を照射し、硬化した層を得ることと、
    前記硬化した層から前記モールドを引き離す離型することと、および
    前記硬化した層を介して前記基板をエッチングすることと、
    を含む半導体デバイスの製造方法であって、
    前記基板の表面の複数のショット領域のそれぞれに対し、前記インプリントレジストと前記モールドの接触から前記離型するまでの工程を合わせてインプリント工程[Im]とよぶとき、
    前記複数のショット領域から選択される少なくとも1つのショット領域において、前記インプリントレジストの液滴の付与が終了した後前記インプリント工程[Im]が開始されるまでの間に、該選択された少なくとも1つのショット領域とは別のショット領域に対して、前記インプリントレジストの液滴の付与または前記インプリント工程[Im]を実施する半導体デバイスの製造方法。
  20. 前記インプリント前処理コーティングの液膜を配置することが、前記基板をインクジェット法、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法、エクストルージョンコート法、スピンコート法、スリットスキャン法を用いてコートすることを含み、前記基板上の前記インプリント前処理コーティングの液膜の上への、前記インプリントレジストの液滴の付与に、インクジェット法を用いる、請求項19に記載の半導体デバイスの製造方法。
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