JP7058999B2 - 接着シート及び積層体 - Google Patents
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Description
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る接着シート10及び積層体1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る接着シート10及び積層体1を説明する断面図である。
本発明の実施形態に係る接着シート10は、表面基材11と、剥離剤層12と、接着剤層13と、中間基材14とを、この順に備えるものであり、表面基材11が接着剤層13を介して中間基材14に疑似接着されている。
本発明の実施形態に係る積層体1は、上述した接着シート10における中間基材14の接着剤層13が形成された表面の反対面に、貼着層15が形成され、さらに、貼着層15を介して剥離シート16が配置されてなる。
続いて、本実施形態に係る積層体1及び接着シート10の各層について説明する。
本実施形態に係る接着シート10における表面基材11としては、紙基材又は樹脂フィルム基材を用いることができる。
本実施形態においては、剥離剤層12は、剥離剤が表面基材11に点在配置されている。すなわち、剥離剤層12は、表面基材11の表面に所定パターンで塗布されている。剥離剤層12の塗布パターンについては、後述する。
本実施形態において、中間基材14としては、紙基材又はフィルム基材を用いることができる。紙基材として、上質紙、上質紙の表面に顔料をコートしたアート紙及びコート紙、上質紙の表面に顔料をコートした光沢のあるグロス紙、紙に金属箔とを貼り合わせたホイル紙、特殊紙、グラシン紙、感熱紙等を用いることができる。
接着剤層13は、中間基材14の全面に配置されている。本実施形態において、接着剤層13を形成することのできる接着剤としては、ホットメルト系接着剤、エマルジョン系接着剤、ソルベント系接着剤等が挙げられる。なかでも、ホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
本実施形態において、中間基材14の接着剤層13が形成される表面とは反対側の表面には、貼着層15が形成される。本実施形態において、貼着層15は、粘着剤から形成される粘着剤層、又は接着剤から形成される接着剤層のいずれかである。
本実施形態において、剥離シート16は、剥離シート用基材の表面に、剥離シート用剥離剤層が形成されたものである。剥離シート用基材としては、グラシン紙、上質紙、樹脂フィルム等を用いることができる。
次に、本実施形態に係る接着シート10及び積層体1に適用可能な剥離剤層12の配置パターンについて詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係る積層体1における剥離剤層12の第1の配置パターンを説明する、積層体の一部を切り欠いて示す平面図である。図2は、剥離シート16側からみた平面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る積層体1を表面基材11側からみた平面図である。また、図4は、本実施形態に係る積層体1における剥離剤層12の第2の配置パターンを説明する、積層体の一部を切り欠いて示す平面図である。図4は、剥離シート16側からみた平面図である。
図5は、本実施形態に係る積層体1における剥離剤層12の第3の配置パターンを説明する、積層体の一部を切り欠いて示す平面図である。図5は、剥離シート16側からみた平面図である。
図6は、本実施形態に係る積層体1における剥離剤層12の第4の配置パターンを説明する、積層体の一部を切り欠いて示す平面図である。図6は、剥離シート16側からみた平面図である。
図7は、本実施形態に係る積層体1における剥離剤層12の第5の配置パターンを説明する、積層体の一部を切り欠いて示す平面図である。図7は、剥離シート16側からみた平面図である。
図1及び図2を用いて説明した本実施形態にかかる接着シート10及び積層体1によれば、剥離剤が、表面基材11の表面に、単位面積当たり60%以上とされた網点領域として形成されている。これにより、接着剤層13の接着力の効き目を適切に抑制することができ、剥離の際における表面基材11にかかる剥離応力を抑制することができる。このため、剥離後の表面基材11のカールが発生しにくい。
<接着シート製造方法>
次に、本実施形態に係る接着シート10の製造方法について説明する。接着シートの製造方法は、剥離剤層12が形成された表面基材11の剥離剤層側の表面と、接着剤層13が形成された中間基材14の接着剤層側の表面とを対向させて圧着する工程を有する。
上述の製造方法を実行するための接着シート製造装置100について、以下、説明する。図8は、本発明の実施形態に係る接着シート製造装置100を説明する概略図である。
上述した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。接着シート製造装置100では、予め剥離剤パターンが形成された表面基材11の連続体を用いるが、表面基材11の連続体に、所定の配置パターンで剥離剤層12を形成する工程及びこの工程を実行するためのユニットを備えていてもよい。
以下の方法により剥離力測定用の積層体の供試体を作製した。
使用した基材、剥離層用の剥離剤、疑似接着用の接着剤、中間基材等は下記のとおりである。
表面基材:サーマル紙1 「三菱製紙株式会社製、品番NT-100」
表面基材:サーマル紙2 「三菱製紙株式会社製、品番P220AB」
剥離剤:剥離ニス 「株式会社T&K TOKA社製、製品名:MC315 OPニス」
疑似接着用の接着剤:ホットメルト接着剤 「株式会社MORESCO社製、製品名:エクセルピールTNT-725」 中間基材:上質タック紙 「大王製紙株式会社製」
剥離剤層は、下記の配置パターンのものを用意した。
・パターン1
表面基材に網点100%(すなわち、全面網点領域)で塗布した。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた層厚83μm
・パターン2(上述した第1配置パターンに相当)
表面基材に網点80%で塗布した。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた厚み88μm。
・パターン3(上述した第1配置パターンに相当)
表面基材に網点70%で塗布した。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた厚み83μm。
・パターン4(上述した第1配置パターンに相当)
表面基材に網点60%で塗布した。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた厚み83μm。
・パターン5(上述した第1配置パターンに相当)
表面基材に網点40%で塗布した。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた厚み82μm。
・パターン6(上述した第5配置パターンに相当)
表面基材にライン数600、ライン上の溝容積5.5ccのアニロックスロールを用いたフレキソ印刷により波形状に塗布した。網点領域における網点を60%とした。塗布後の表面基材と剥離剤とを合わせた厚み71μm。
<層厚>
JIS P 8118に基づいて測定した。
<表面基材の剥離力測定>
14日間常温(温度23℃、湿度50%)にて保管した後の供試体から幅50mm×長さ250mmの試験片を作製し、剥離力測定に供した。剥離力測定では、接着剤層が形成された中間基材を固定し、剥離剤層が形成された表面基材を引張試験機を用いて、下記条件にて引っ張るときの力を測定した。
剥離角度180°
剥離速度:300mm/分
なお、測定された値は、試験片の単位幅換算値(g/50mm)にて表す。また、得られた試験片の剥離力を、比較例1を基準とする指標で表した。算出方法は下記のとおりである。
剥離力指標={(測定された試験片の剥離力)/(基準となる試験片の剥離力)}×100
カールは、表面基材11を剥離した後の曲がり方(カール)を示す値であり、下記の方法により測定した。すなわち、上述した剥離力測定において、剥離された後、湾曲した表面基材の底部を基準とする両端部までの高さを測定した(単位:mm)。
得られた値を、比較例1を基準とする指標で表した。算出方法は下記のとおりである。
カール値指標={(測定された試験片のカール(mm))/(基準となる試験片のカール(mm))}×100
<参考例1>
サーマル紙の表面に剥離ニスをべた塗りし、パターン1の剥離剤層が形成された第1層材を得た。また、上質紙の表面の所定領域にホットメルト接着剤を塗布して第2層材を得た。続いて、第1層材と第2層材とを、ホットメルト接着剤を用いて、加熱温度180℃の条件下において、圧着して接着シートを得た。
剥離剤層の配置パターンとしてパターン2を用いた以外は参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層の配置パターンとしてパターン3を用いた以外は参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層の配置パターンとしてパターン4を用いた以外は参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層の配置パターンとしてパターン6を用いた以外は参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層の配置パターンとしてパターン5を用いた以外は参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層をパターン1(べた塗り)として、疑似接着用の接着剤として水系エマルジョン接着剤をドットパターンで塗布した以外は、参考例1と同様にして積層体を作製した。
剥離剤層をパターン1(べた塗り)として、疑似接着用の接着剤として水系エマルジョン接着剤をドットパターンで塗布した以外は、参考例1と同様にして積層体を作製した。
第1表に示すように、積層体1において、剥離剤層12を形成する剥離剤の配置パターンが、単位面積当たり60%以上の網点になっていると、接着剤層の方をパターン形成する従来品と遜色の無い程度の剥離力が得られる。
10 接着シート
11 表面基材
11R 表面基材ロール
11M マーク
12 剥離剤層
12D 網点領域
12S べた塗り領域
13 接着剤層
14 中間基材
14R 中間基材ロール
15 貼着層
16 剥離シート
100 接着シート製造装置
101 供給軸
102 供給軸
103 印字ユニット
104 コータ
105,106 圧着ロール
111,112,113,114,115 搬送ローラ
Claims (4)
- 表面基材と中間基材とを有する接着シートであって、
前記表面基材と、
剥離剤が網点状に配置された網点領域と前記剥離剤が所定領域に配置されたべた塗り領域とを有する剥離剤層と、
接着剤層と、
前記中間基材とを、この順に備え、
前記表面基材において、前記網点領域と前記べた塗り領域とが前記表面基材の剥離開始端から剥離終了端に向かう剥離方向に沿って波形状に交互に形成されるとともに、前記剥離方向に交差する方向において、前記網点領域と前記べた塗り領域とが交互に形成された接着シート。 - 請求項1に記載の接着シートであって、
前記網点領域において、前記剥離剤が配置された領域の割合が単位面積当たり60%以上である接着シート。 - 請求項1又は2に記載の接着シートであって、
前記表面基材が感熱紙である接着シート。 - 表面基材と中間基材とを有する積層体であって、
前記表面基材と、
剥離剤が網点状に配置された網点領域と前記剥離剤が所定領域に配置されたべた塗り領域とを有する剥離剤層と、
接着剤層と、
前記中間基材とを、この順に備え、
前記表面基材において、前記網点領域と前記べた塗り領域とが前記表面基材の剥離開始端から剥離終了端に向かう剥離方向に沿って波形状に交互に形成されるとともに、前記剥離方向に交差する方向において、前記網点領域と前記べた塗り領域とが交互に形成された積層体。
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JP2009084529A (ja) | 2007-10-03 | 2009-04-23 | Oji Packaging Kk | 擬似接着シートおよび粘着剤付き擬似接着シート |
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