JP4251849B2 - 多層ラベルの製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、擬似的に接着可能な層が設けられた、多層ラベルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、応募シールや配送伝票ラベルなどに使用される多層ラベルは、表面基材と中間基材とが、一度剥離した後は再度接着することができない、擬似的に接着可能な層が設けられている。前記擬似的に接着可能な層は、圧着糊方式またはポリエチレンラミネート方式のいずれかの方式によって形成されている。
【0003】
従来の圧着糊方式による、擬似的に接着可能な層の形成方法として、接着剤含有層を有する感圧接着性シートに印刷し、圧着機の加圧ロールを用いて50〜1000kg/cm2の圧力が掛かるように加圧処理する方法が提示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
従来のポリエチレンラミネート方式による、擬似的に接着可能な層の形成方法として、基材の一表面に1層以上の熱可塑性合成樹脂(ポリエチレンラミネート)を溶融状態で、樹脂の押出機より押出して積層し、クーリングロールとこれに対向するニップロールとの間で冷却しつつ圧着する方法や、基材の一表面に1層以上の熱可塑性合成樹脂(ポリエチレンラミネート)を溶融状態で、樹脂の押出機より押出して積層し、別の基材をこの樹脂層に重ねて、クーリングロールとこれに対向するニップロールとの間で冷却しつつ圧着する方法が提示されている。(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
以下、一度剥離した後は再度接着することができない擬似的に接着可能な層を、擬似接着層と略して記述する。
図5は、前述した従来の圧着機を用いた、圧着糊方式によって、擬似接着層が形成された多層ラベルの断面図である。
多層ラベル50は上層より、表面基材2と、積層された二層の圧着糊層11と、中間基材6と、粘着剤3と、剥離紙7から構成される。たとえば応募シールを例に説明すると、表面基材2の表面には応募券などの表面基材印刷8が施され、中間基材6の表面には応募要項などの中間基材印刷9が施される。擬似接着層は、積層された二層の圧着糊層11から構成される。つまり、表面基材2に接する圧着糊層11の下部面と、中間基材6に接する圧着糊層11の上部面は、一度剥離した後は再度接着することができない。したがって、多層ラベル50の表面基材2は一度剥離した後は再度接着することができないという特徴を有する。
【0006】
図6は、前述した従来の樹脂の押出機を用いた、ポリエチレンラミネート方式によって、擬似接着層が形成された多層ラベルの断面図である。
多層ラベル60は上層より、表面基材2と、ポリエチレンラミネート層12と、中間基材6と、粘着剤3と、剥離紙7から構成される。表面基材印刷8と中間基材印刷9については前述のとおりである。擬似接着層は、ポリエチレンラミネート層12から構成される。つまり、表面基材2に接するポリエチレンラミネート層12の下部面は、中間基材6の表面から一度剥離した後は再度接着することができない。したがって、多層ラベル60の表面基材2は一度剥離した後は再度接着することができないという特徴を有する。
一般的に、ポリエチレンラミネート層12は表面基材2に密着したまま剥離されるよう加工がされているが、逆にポリエチレンラミネート層12が中間基材6に密着したままで、表面基材2のみが剥離されるよう加工することも可能である。
【0007】
前述のとおり、擬似接着層の形成方法は、圧着糊方式は圧着機の設備が必要となり、ポリエチレンラミネート方式は樹脂の押出機の設備が必要となる。前記圧着糊方式の圧着機も、ポリエチレンラミネート方式の樹脂の押出機も、いずれの設備も大掛かりなものである。つまり、前記いずれの製造方法も大掛かりな設備を必要とするという問題がある。
また、大掛かりな設備であることから、その生産ロットも大きくなる。一般的にその最低生産ロットは、幅方向が約1m、長さ方向が約10000m程度であり非常に大きなものである。つまり、前述のいずれの製造方法も小ロットの生産に対応できないという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平3−266697号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平9−290452号公報(第3頁、第16−17図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、擬似接着層の形成方法において、圧着糊方式のような圧着機、ポリエチレンラミネート方式のような樹脂の押出機、といった大掛かりな設備を必要とせずに、小ロット生産対応可能な、擬似接着層を有する多層ラベルの製造方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1に記載の発明は、表面基材と中間基材とが、一度剥離した後は再度接着することができない、擬似的に接着可能な層が設けられている多層ラベルの製造方法において、前記中間基材上に、第一の紫外線硬化型樹脂剤を印刷機により印刷し、紫外線硬化ユニットの紫外線照射により該第一の紫外線硬化型樹脂剤を硬化させ、硬化した前記第一の紫外線硬化型樹脂剤上に、第二の紫外線硬化型樹脂剤を印刷機により印刷し、紫外線硬化ユニットの紫外線照射により該第二の紫外線硬化型樹脂剤を硬化させて擬似的に接着可能な層を形成し、硬化した前記第二の紫外線硬化型樹脂剤上に前記表面基材を貼り合わせる工程を含み、前記第一の紫外線硬化型樹脂剤と第二の紫外線硬化型樹脂剤のうち一方または両方が紫外線硬化型シリコーンニスであることを特徴とする多層ラベルの製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。
【0012】
まず、本発明に係る多層ラベルの製造方法で得られる多層ラベルの構成について説明する。
下、多層ラベルの、第一の紫外線硬化型樹脂剤として紫外線硬化型シリコーンニスを用い、第二の紫外線硬化型樹脂剤として紫外線硬化型ニスを用いて説明する。
図1は、本発明の製造方法で得られる多層ラベルの断面図である。
多層ラベル1は上層より、表面基材2と、粘着剤3と、紫外線硬化型ニス層4(第二の紫外線硬化型樹脂剤の層)と、紫外線硬化型シリコーンニス層5(第一の紫外線硬化型樹脂剤の層)と、中間基材6と、粘着剤3と、剥離紙7とから構成される。表面基材2の表面には表面基材印刷8が施され、中間基材6の表面には中間基材印刷9が施される。
【0013】
以下、上層から順に説明する。
表面基材2は、紙基材からなる基材であっても、フィルム基材からなる基材であっても良く特に限定しない。ただし、ほとんどの場合表面に印刷されることから印刷適正は必要である。また、プリンタによる印字が行われる場合は、印字適正が必要である。例えばサーマルヘッドによる印字が行われる場合は、サーマルヘッド適正がある感熱基材が用いられ、熱転写リボン印字が行われる場合は、熱転写リボン適正のある基材が用いられる。
【0014】
粘着剤3は、有機溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系のいずれでも良い。
【0015】
第二の紫外線硬化型樹脂剤の層である紫外線硬化型ニス層4は、紫外線硬化型のニスを用い、特に種類は限定しない。
【0016】
第一の紫外線硬化型樹脂剤の層である紫外線硬化型シリコーンニス層5は、紫外線硬化型のシリコーンニスを用い、硬化タイプとしては光ラジカル硬化型または光カチオン硬化型が用いられ、シリコーンの含有量は適宜に増減される。
【0017】
上述の積層された、第二の紫外線硬化型樹脂剤の層である紫外線硬化型ニス層4と、第一の紫外線硬化型樹脂剤の層である紫外線硬化型シリコーンニス層5との、二層から擬似接着層が形成される。層の積層順は図1の例に限らず、逆に上層から紫外線硬化型シリコーンニス層5、その下層に紫外線硬化型ニス層4であっても良い。また、紫外線硬化型シリコーンニス層5と紫外線硬化型シリコーンニス層5という同種類の組み合わせであっても良い。
【0018】
中間基材6は、表面基材2と同様に紙基材からなる基材であっても、フィルム基材からなる基材であっても良く特に限定しない。ただし、ほとんどの場合表面に印刷されることから印刷適正は必要である。
【0019】
中間基材6の下層に位置する粘着剤3は、有機溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系のいずれでも良く、被着体に適した粘着性を有する粘着剤が選ばれる。
【0020】
剥離紙7は、中間基材6の下層に位置する粘着剤3を保護するために設けられ、前記粘着剤3に接する面にはシリコーンが塗布されており、一般的にはグラシン紙もしくはクラフト紙からなる。
【0021】
ところで、表面基材2の下層に位置する粘着剤3と、中間基材6の下層に位置する粘着剤3とは、その目的が異なる。
中間基材6の下層に位置する粘着剤3は、被着体に貼付されることから、被着体に適した粘着性を有することが必要となる。
表面基材2の下層に位置する粘着剤3は、被着体に貼付されることはなく、その下層に紫外線硬化型ニス層4が設けられていることから、粘着性は全くない。したがって、粘着剤に限らず紫外線硬化型ニス層4上に積層された後は固まってしまう接着剤であっても良い。
【0022】
次に、本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの剥離について説明する。
図2は、本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの剥離断面図である。図1と同一の部分には同一の符号を付し、詳説を省略する。
多層ラベル1の表面基材2を剥離すると、紫外線硬化型ニス層4が紫外線硬化型シリコーンニス層5に接する面から剥離される。剥離された表面基材2は、その下層に粘着剤3を有するが、この粘着剤3の下層に紫外線硬化型ニス層4が設けられているため、粘着剤3の粘着性は全くない。また、一度剥離された紫外線硬化型ニス層4と、紫外線硬化型シリコーンニス層5とは再度接着することができない。
【0023】
本発明の擬似接着層は、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との接着性が低いことを利用して、これら間での剥離を可能とするものである。
紫外線硬化型ニス層4は、その上層に位置する粘着剤3に密着しており、粘着剤3の粘着力によって、粘着剤3から剥離することはない。同様に、紫外線硬化型シリコーンニス層5は、その下層に位置する中間基材6に密着した状態で紫外線により硬化されており、中間基材6から剥離することはない。
一方、紫外線硬化型ニス層4の紫外線硬化型シリコーンニス層5に接する面と、紫外線硬化型シリコーンニス層5の紫外線硬化型ニス層4に接する面とは、接着性が低く、紫外線硬化型シリコーンニス層5と紫外線硬化型ニス層4とを積層した際の圧力により、前述した紫外線硬化型ニス層4の面と紫外線硬化型シリコーンニス層5の面とが一時的に接着した状態である。
したがって、多層ラベル1の表面基材2を剥離すると、一時的に接着した状態である、紫外線硬化型ニス層4が紫外線硬化型シリコーンニス層5に接する面から剥離される。
また、前記のとおり、接着性が低く、一時的に接着した状態であることから、一度剥離された紫外線硬化型ニス層4と、紫外線硬化型シリコーンニス層5とは再度接着することができない。
【0024】
この紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との剥離力の調整は、紫外線硬化型シリコーンニス層5の硬化タイプとして光ラジカル硬化型または光カチオン硬化型のいずれかを選択し、主に紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量によって調整する。
紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量が少なくなれば、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との接着性が高くなり、剥離に必要な力が大きくなることから、容易に剥離できない。
紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量が多くなれば、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との接着性が低くなり、剥離に必要な力が小さくなることから、容易に剥離できる。
しかし、紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量が多すぎれば、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との接着性はなくなり、擬似接着層を形成することができなくなる。
したがって、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との剥離力の調整は、多層ラベル1の用途に合わせて、紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量を適宜に増減することによって行われる。
【0025】
また、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5の積層順は、図2とは逆に下層に紫外線硬化型ニス層4が位置し、その上層に紫外線硬化型シリコーンニス層5が位置するように積層しても良い。
その場合の紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との剥離の調整も、紫外線硬化型シリコーンニス層5の硬化タイプとして光ラジカル硬化型または光カチオン硬化型のいずれかを選択し、主に紫外線硬化型シリコーンニス層5に含有されるシリコーンの量によって調整する。
【0026】
つまり、紫外線硬化型樹脂剤による、擬似接着層の剥離力の調整は、紫外線硬化型シリコーンニス層5の硬化タイプを選択し、主にシリコーンの含有量を調整するだけで、容易にその剥離力を調整することができる。
【0027】
次に、本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの非擬似接着部分について説明する。
図3は、本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの非擬似接着を施した断面図である。
非擬似接着が施された多層ラベル40は、先述した図1の多層ラベル1と比較して、表面基材印刷8と非擬似接着部印刷10が施されている点が異なる。 多層ラベル40の非擬似接着は、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5とを、容易に剥離するために施される。前記非擬似接着が施された部分の紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5とは、擬似接着されず常に剥離可能な状態となることから、表面基材2を剥離するための、たとえばめくり代とすることができる。
【0028】
擬似接着層である、紫外線硬化型ニス層4の表面と紫外線硬化型シリコーンニス層5の表面とは、硬化した印刷インキ層の表面に対して接着性を有しない。つまり、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5との間に、印刷インキよって非擬似接着部印刷10を施すことにより、擬似接着不可能な非擬似接着を部分的に施したものである。
【0029】
詳しくは、多層ラベル40の表面基材2の端部の下層に位置する、紫外線硬化型シリコーンニス層5の表面に、印刷インキにより非擬似接着部印刷10を印刷して硬化させたものである。この硬化させた非擬似接着部印刷10の表面と、非擬似接着部印刷10の表面に接する部分の紫外線硬化型ニス層4の表面は擬似接着せず剥離可能となる。したがって、非擬似接着部印刷10が施された部分の紫外線硬化型シリコーンニス層5と紫外線硬化型ニス層4は擬似接着せず、容易に剥離可能となる。
【0030】
この非擬似接着部印刷10に用いられるインキは紫外線硬化型インキが用いられ、インキ色などは任意に選定できる。また、非擬似接着部印刷10は擬似接着せず剥離可能なベタ印刷に限らずアミ点印刷でも良い。この非擬似接着部印刷10のアミ点比率を変更することにより非擬似接着部の接着性を調整することが可能となる。
つまり、非擬似接着部印刷10のアミ点比率が高く印刷面積が広いほど、紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5が接着しない状態となる。逆に、非擬似接着部印刷10のアミ点比率が低く印刷面積が狭いほど、非擬似接着部印刷10は紫外線硬化型ニス層4と紫外線硬化型シリコーンニス層5が接着される。
【0031】
前述の多層ラベル40の具体的な使用例としては応募シールや配送伝票ラベルなどがある。
たとえば、多層ラベル40を応募シールとして使用する場合は、表面基材2に表面基材印刷8として応募券やめくり代部分である表示などを印刷し、中間基材6に中間基材印刷9として応募要項などを印刷し、表面基材2の端部の下層に位置する紫外線硬化型シリコーンニス層5の表面の一部に非擬似接着部印刷10としてベタ印刷する。応募券が印刷された表面基材2は、非擬似接着部印刷10の上層に位置する表面基材2のめくり代部分から、紫外線硬化型ニス層4を最下層として容易に剥離することができる。表面基材2が剥離された後、中間基材6に応募要項を確認することができる。
【0032】
以下に、本発明に係る多層ラベルの製造方法について説明する。
図4は、本発明に係る多層ラベルの製造印刷機の概略図である。
印刷機20は、第一供給部21、第一印刷ユニット22、第一紫外線硬化ユニット23、第二印刷ユニット24、第二紫外線硬化ユニット25、第三印刷ユニット26、第三紫外線硬化ユニット27、第四印刷ユニット28、第四紫外線硬化ユニット29、第一粘着剤塗布部30、第五紫外線硬化ユニット31、第二粘着剤塗布部32、第六紫外線硬化ユニット33、第二供給部34、フリーロール35、第二巻き取り部36、ニップロール37、第一巻き取り部38などから構成される。
なお、図4は以下の製造方法の説明にあたり必要最小限の構造のみを示しており、ラベルカット加工部などの構成は省略している。
【0033】
以下に、図3と図4を参照して、本発明に係る多層ラベルの製造方法の第一の実施の形態について説明する。
まず、印刷機20の第一供給部21に、上層より基材、粘着剤、剥離紙から構成されるタック紙を装着する。図3を参照すると基材は中間基材6、粘着剤は粘着剤3、剥離紙は剥離紙7となる。このタック紙は、第一巻き取り部38方向へ搬送される。第二供給部34には、第一供給部21と同じく上層より基材、粘着剤、剥離紙から構成されたタック紙が装着される。図3を参照すると基材は表面基材2、粘着剤は粘着剤3となる。この第二供給部34に装着されたタック紙は剥離紙が剥離され、フリーロール35を介して、第二巻き取り部36へ巻き取られる。
【0034】
第一工程として、第一供給部21から供給されるタック紙に第一印刷ユニット22によって、図3の中間基材6表面の中間基材印刷9として、たとえば応募要項が印刷され、第一紫外線硬化ユニット23の紫外線照射により前記中間基材印刷9が硬化する。
次に、第二印刷ユニット24によって、図3の紫外線硬化型シリコーンニス層5が印刷され、第二紫外線硬化ユニット25の紫外線照射により前記紫外線硬化型シリコーンニス層5が硬化する。
次に、第三印刷ユニット26によって、図3の紫外線硬化型シリコーンニス層5表面の非擬似接着部印刷10として、たとえばベタ印刷が印刷され、第三紫外線硬化ユニット27の紫外線照射により非擬似接着部印刷10が硬化する。
次に、第四印刷ユニット28によって、図3の紫外線硬化型ニス層4が印刷され、第四紫外線硬化ユニット29の紫外線照射により前記紫外線硬化型ニス層4が硬化する。
次に、第二供給部34から供給される剥離紙が剥離された基材が、粘着剤を下面として、前記紫外線硬化型ニス層4上に、ニップロール部37で貼り合わされ、第一巻き取り部38によって巻き取られる。これにより、図3の表面基材2表面の表面基材印刷8を除く多層ラベル40の連続体が形成される。
【0035】
次に、第二工程として、前記第一巻き取り部38に巻き取られた多層ラベル40の連続体を第一供給部21に装着し、任意の印刷ユニットによって、図3の表面基材2上に表面基材印刷8として、たとえば応募券やめくり代である表示などが印刷され、任意の紫外線硬化ユニットの紫外線照射により前記表面基材印刷8が硬化され、図3の多層ラベル40の連続体が形成される。
【0036】
次に、同じく図3と図4を参照して、本発明に係る多層ラベルの製造方法の第二の実施の形態について説明する。
以下の、多層ラベルの製造方法の第二の実施の形態は、第二供給部34に粘着剤と剥離紙がない基材のみが装着される。
印刷機20の第一供給部21に、前述の上層より基材、粘着剤、剥離紙から構成されるタック紙を装着する。第二供給部34には粘着剤と剥離紙がない基材のみを装着する。図3を参照すると基材は表面基材2となる。
【0037】
第一工程の、第四印刷ユニット28によって、図3の紫外線硬化型ニス層4が印刷され、第四紫外線硬化ユニット29の紫外線照射により前記紫外線硬化型ニス層4が硬化する工程までは、前述した多層ラベルの製造方法の第一の実施の形態と同一である。
次に、第一粘着剤塗布部30または第二粘着剤塗布部32のいずれかを使用して粘着剤3を塗布する。
第一粘着剤塗布部30を使用する場合は、前記紫外線硬化型ニス層4の上層に、第一粘着剤塗付部30によって、図3の粘着剤3が塗布される。
第二粘着剤塗布部32を使用する場合は、第二供給部34に装着された基材の、前記第二粘着剤塗付部32に対向する面に、前記第二粘着剤塗付部32によって、図3の粘着剤3が塗布される。
次に、第二供給部34から供給される基材が、ニップロール部37で貼り合わされ、積層された基材とタック紙が第一巻き取り部38によって巻き取られる。
これにより、図3の表面基材2表面の印刷部分8を除く多層ラベル40の連続体が形成される。
第二工程については、前述した多層ラベルの製造方法の第一の実施の形態と同一である。
【0038】
上記のとおり、多層ラベルの製造方法の第二の実施の形態では、第一剤粘着剤塗布部30と第二粘着剤塗布部32との、二つの粘着剤塗布部が設けられているので適宜に粘着剤塗布部を使い分けることができる。
また、第一粘着剤塗布部30または第二粘着剤塗布部32にて塗布される粘着剤は、前述の有機溶剤系、エマルジョン系、ホットメルト系の粘着剤に限らず、貼り合わされた後は固まってしまう接着剤であっても良い。
【0039】
前記多層ラベルの製造方法の第二の実施の形態では、前述した多層ラベルの製造方法の第一の実施の形態と比較して、第二供給部34に基材のみを装着することから、タック紙よりも材料コストが低減される。
また、第二巻き取り部36にて巻き取られた後に破棄される、剥離紙が発生しない。
【0040】
以上のとおり、本発明の擬似接着層は、圧着糊方式のような圧着機、ポリエチレンラミネート方式のような樹脂の押出機といった大掛かりな設備を必要とせず、印刷機によって紫外線硬化型樹脂剤を印刷して積層することにより形成するので、通常の印刷機で製造することができ、小ロットであっても製造することができる。
【0041】
なお、本発明が上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜に変更され得ることは明らかである。
上記実施の形態の多層ラベルに関し、紫外線硬化型樹脂剤の一例として、紫外線硬化型ニス剤と紫外線硬化型シリコーンニス剤とからなる例を説明したが、紫外線硬化型樹脂剤は、紫外線硬化型ニス剤と紫外線硬化型シリコーンニス剤とに限定されない。
【0042】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の多層ラベルの製造方法によれば、積層された第一の紫外線硬化型樹脂剤の層と第二の紫外線硬化型樹脂剤の層とを擬似接着層としたので、圧着糊層やポリエチレンラミネート層によらない、擬似接着層が設けられた多層ラベルを得ることができる。特に、第一の紫外線硬化型樹脂剤と第二の紫外線硬化型樹脂剤とを印刷機により印刷し、擬似的に接着可能な層を形成するようにしたので、圧着タイプのような圧着機、ポリエチレンラミネート方式のような樹脂の押出機、といった大掛かりな設備を必要とせずに、小ロット生産対応可能な、擬似接着層を有する多層ラベルを製造することができる。また、印刷機を用いることによって、安価に擬似接着層を有する多層ラベルを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの断面図
【図2】 本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの剥離断面図
【図3】 本発明に係る製造方法で得られる多層ラベルの非擬似接着を施した断面図
【図4】 本発明に係る多層ラベルの製造方法に用いる製造印刷機の概略図
【図5】 圧着糊方式による多層ラベルの断面図
【図6】 ポリエチレンラミネート方式による多層ラベルの断面図
【符号の説明】
1、40、50、60 多層ラベル
2 表面基材
3 粘着剤
4 紫外線硬化型ニス層(第二の紫外線硬化型樹脂剤の層)
5 紫外線硬化型シリコーンニス層(第一の紫外線硬化型樹脂剤の層)
6 中間基材
7 剥離紙
8 表面基材印刷
9 中間基材印刷
10 非擬似接着部印刷
11 圧着糊層
12 ポリエチレンラミネート層
20 印刷機
21 第一供給部
22 第一印刷ユニット
23 第一紫外線硬化ユニット
24 第二印刷ユニット
25 第二紫外線硬化ユニット
26 第三印刷ユニット
27 第三紫外線硬化ユニット
28 第四印刷ユニット
29 第四紫外線硬化ユニット
30 第一粘着剤塗布部
31 第五紫外線硬化ユニット
32 第二粘着剤塗布部
33 第六紫外線硬化ユニット
34 第二供給部
35 フリーロール
36 第二巻き取り部
37 ニップロール
38 第一巻き取り部

Claims (1)

  1. 表面基材と中間基材とが、一度剥離した後は再度接着することができない、擬似的に接着可能な層が設けられている多層ラベルの製造方法において、前記中間基材上に、第一の紫外線硬化型樹脂剤を印刷機により印刷し、紫外線硬化ユニットの紫外線照射により該第一の紫外線硬化型樹脂剤を硬化させ、硬化した前記第一の紫外線硬化型樹脂剤上に、第二の紫外線硬化型樹脂剤を印刷機により印刷し、紫外線硬化ユニットの紫外線照射により該第二の紫外線硬化型樹脂剤を硬化させて擬似的に接着可能な層を形成し、硬化した前記第二の紫外線硬化型樹脂剤上に前記表面基材を貼り合わせる工程を含み、前記第一の紫外線硬化型樹脂剤と第二の紫外線硬化型樹脂剤のうち一方または両方が紫外線硬化型シリコーンニスであることを特徴とする多層ラベルの製造方法。
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