JP2009042584A - 擬似接着三層ラベルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型かつ専用の設備を必要とせずに、通常のラベル印刷設備を用いて容易に製造可能であり、小ロットであっても、低コストで、かつ納期短く製造することができ、擬似接着剤層を任意のパターンで形成可能とし、擬似接着力の調節も可能な擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料を塗布し、紫外線硬化型材料の紫外線硬化処理の前に表面ラベル基材4を積層し、紫外線硬化型材料と表面ラベル基材4との一体化とともに紫外線硬化型材料の下層側の中間ラベル基材2との間に擬似接着機能を持たせるもので、中間ラベル基材2の表面に目止め層8を介して、擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料層を設けるとともに、紫外線硬化型材料層は、目止め層8の表面にこれを積層してさらに表面ラベル基材4を積層したのち紫外線によりこれを硬化したものであることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料を塗布し、紫外線硬化型材料の紫外線硬化処理の前に表面ラベル基材4を積層し、紫外線硬化型材料と表面ラベル基材4との一体化とともに紫外線硬化型材料の下層側の中間ラベル基材2との間に擬似接着機能を持たせるもので、中間ラベル基材2の表面に目止め層8を介して、擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料層を設けるとともに、紫外線硬化型材料層は、目止め層8の表面にこれを積層してさらに表面ラベル基材4を積層したのち紫外線によりこれを硬化したものであることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は擬似接着三層ラベルおよびその製造方法にかかるもので、とくに配送伝票その他の伝票や応募用シールなどに用いられる擬似接着三層ラベルおよびその製造方法に関するものである。
従来の、いわゆる擬似接着三層ラベルは、下層から順に剥離基材、中間ラベル基材および表面ラベル基材を有するとともに、中間ラベル基材の裏面に粘着剤層を形成して剥離基材を仮着するとともに、中間ラベル基材の表面(中間ラベル基材と表面ラベル基材との間の層)には、擬似接着剤層を有する。
この擬似接着剤層は、一度剥離したのちは、再度の接着ができなくなるものであって、上記中間ラベル基材から擬似接着剤層とともに表面ラベル基材を剥離すると、この表面ラベル基材を中間ラベル基材には再度接着させることができなくなる。したがって、中間ラベル基材から剥離基材を剥離して、中間ラベル基材および表面ラベル基材という二層構造のラベルを被着体(配送物や商品など)に貼り付けておき、表面ラベル基材を中間ラベル基材から剥離することにより、各種の機能を有する配送伝票や応募シールなどに利用されている。
この擬似接着剤層は、一度剥離したのちは、再度の接着ができなくなるものであって、上記中間ラベル基材から擬似接着剤層とともに表面ラベル基材を剥離すると、この表面ラベル基材を中間ラベル基材には再度接着させることができなくなる。したがって、中間ラベル基材から剥離基材を剥離して、中間ラベル基材および表面ラベル基材という二層構造のラベルを被着体(配送物や商品など)に貼り付けておき、表面ラベル基材を中間ラベル基材から剥離することにより、各種の機能を有する配送伝票や応募シールなどに利用されている。
擬似接着剤層の形成方法としては、たとえば特許文献1のように、圧着糊を用いて高圧で貼り合わせる方式があるが、高圧をかけるための専用設備が必要であるという問題がある。
また、たとえば特許文献2のように、ポリエチレン樹脂などを用いて貼り合わせる方式があるが、同じく専用の設備が必要であるとともに、中間ラベル基材と表面ラベル基材との間に樹脂を流し込むため、この層間での全面擬似接着構造しか実現することができないという問題がある。
また、たとえば特許文献2のように、ポリエチレン樹脂などを用いて貼り合わせる方式があるが、同じく専用の設備が必要であるとともに、中間ラベル基材と表面ラベル基材との間に樹脂を流し込むため、この層間での全面擬似接着構造しか実現することができないという問題がある。
上記いずれの方式も、専用の設備を用いているために製造が容易ではないとともに、設備自体が大型であるために、製造にあたってのロスも大きく、小ロット製造ではコストが非常に高くなってしまうこと、さらに納期も長くかかることなどの諸問題がある。
なお、小ロットで製造する手段として、はじめから三層構造の原紙を用いる方法もあるが、この方法では、中間に位置する中間ラベル基材への印刷を行うことができないという問題がある。
なお、小ロットで製造する手段として、はじめから三層構造の原紙を用いる方法もあるが、この方法では、中間に位置する中間ラベル基材への印刷を行うことができないという問題がある。
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、大型かつ専用の設備を必要とせずに、通常のラベル印刷設備を用いて容易に製造可能な擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、小ロットであっても、低コストで、かつ納期短く製造することができる擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、中間ラベル基材への印刷も容易に行うことができる擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、擬似接着剤層を任意のパターンで形成可能とし、擬似接着力の調節も可能な擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、擬似接着剤層におけるシリコーンの含有量を調整することにより、擬似接着力の調節の調節が可能な擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、中間ラベル基材の所定領域において擬似接着剤層を分割して形成可能とし、擬似接着力を部分的に保有させることができるようにした擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、擬似接着剤層として紫外線硬化型ニスや紫外線硬化型接着剤などの紫外線硬化型材料を塗布ないし積層すること、およびこの紫外線硬化型材料の紫外線硬化処理の前に表面ラベル基材を積層すること、かくして紫外線硬化型材料と表面ラベル基材との一体化とともに紫外線硬化型材料の下層側の中間ラベル基材との間に擬似接着機能を持たせることに着目したもので、第一の発明は、その裏面に粘着剤層を有する中間ラベル基材と、この粘着剤層の裏面に仮着する剥離基材と、上記中間ラベル基材の表面に設ける擬似接着剤層と、この擬似接着剤層の表面に設ける表面ラベル基材と、を有する擬似接着三層ラベルであって、上記中間ラベル基材の表面に目止め層を介して、上記擬似接着剤層として紫外線硬化型材料層を設けるとともに、この紫外線硬化型材料層は、上記目止め層の表面にこれを積層してさらに上記表面ラベル基材を積層したのち紫外線によりこれを硬化したものであることを特徴とする擬似接着三層ラベルである。
第二の発明は、その裏面に粘着剤層を有する中間ラベル基材と、この粘着剤層の裏面に仮着する剥離基材と、上記中間ラベル基材の表面に設ける擬似接着剤層と、この擬似接着剤層の表面に設ける表面ラベル基材と、を有する擬似接着三層ラベルの製造方法であって、上記中間ラベル基材の表面に目止め層を積層する目止め層積層工程と、上記擬似接着剤層として紫外線硬化型材料層を積層する硬化型材料層積層工程と、この紫外線硬化型材料層に上記表面ラベル基材を積層する表面ラベル基材積層工程と、上記表面ラベル基材を通して紫外線により上記紫外線硬化型材料層を硬化する紫外線硬化工程と、を有することを特徴とする擬似接着三層ラベルの製造方法である。
上記紫外線硬化型材料層は、紫外線硬化型ニス層であることができる。
上記紫外線硬化型材料層は、紫外線硬化型接着剤層であることができる。
上記目止め層積層工程の前に、上記中間ラベル基材の表面に印刷を行う中間ラベル基材印刷工程を有することができる。
上記目止め層は、メジウムを塗布することによりこれを形成することができる。
上記目止め層は、紫外線硬化型ニスを塗布し、紫外線硬化させることによりこれを形成することができる。
上記紫外線硬化型ニスは、シリコーンを含有していることができる。
上記擬似接着剤層となる紫外線硬化型材料層は、中間ラベル基材の任意の領域に任意のパターンで、任意の密度で塗布ないし形成が可能であり、当該擬似接着剤層の形成に融通性を持たせることができる。
また、上記紫外線硬化型ニスにシリコーンを含有させて、シリコーンニスとし、シリコーンの含有量を調整することにより擬似接着力を調節可能である。
また、上記紫外線硬化型ニスにシリコーンを含有させて、シリコーンニスとし、シリコーンの含有量を調整することにより擬似接着力を調節可能である。
本発明による擬似接着三層ラベルおよびその製造方法においては、紫外線硬化型ニスあるいは紫外線硬化型接着剤その他の紫外線硬化型材料の紫外線硬化処理の前に表面ラベル基材を積層するとともに、この積層ののちに紫外線硬化型材料を紫外線硬化するようにしたので、従来のように、高圧をかけるための専用設備やポリエチレン樹脂などを貼り合わせるための専用設備を必要とせず、単純な各種層材料の塗布工程ないしは積層工程を実行すればよく、通常のラベル製造設備を用いて低コストかつ短い納期で容易に製造することができる。
とくに第一の発明によれば、中間ラベル基材の表面に目止め層を介して設けた紫外線硬化型材料層は、その表面に表面ラベル基材を積層したのち紫外線によりこれを硬化したので、紫外線硬化型材料層と表面ラベル基材とが一体化し、紫外線硬化型材料層と目止め層との間を擬似接着状態とした擬似接着三層ラベルを得ることができる。
とくに第二の発明によれば、中間ラベル基材の表面に積層する目止め層に擬似接着剤層として紫外線硬化型材料層を積層し、この紫外線硬化型材料層に表面ラベル基材を積層したのちに、表面ラベル基材を通して紫外線により紫外線硬化型材料層を硬化するようにしたので、従来から一般に用いられている通常のラベル製造設備を用いて、容易に擬似接着三層ラベルを製造することができる。
本発明は、中間ラベル基材に積層した紫外線硬化型材料を紫外線硬化処理して擬似接着剤層を形成する前に表面ラベル基材を積層するとともに、この積層ののちに上記紫外線硬化型材料を紫外線硬化するようにしたので、高価かつ専用の設備を用いることなく、通常のラベル製造設備を用いて低コストかつ短い納期で容易に製造することができる擬似接着三層ラベルおよびその製造方法を実現した。
つぎに本発明の実施例による擬似接着三層ラベル1およびその製造方法を図1ないし図4にもとづき説明する。
図1は、擬似接着三層ラベル1を配送伝票として用いた例を示す平面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図である。
とくに図2および図3に示すように、擬似接着三層ラベル1は、中間ラベル基材2と、剥離基材3(台紙ないし剥離紙)と、表面ラベル基材4と、を有し、中間ラベル基材2の裏面には、粘着剤層5を有するとともに、この粘着剤層5の裏面に剥離基材3を仮着している。
剥離基材3の裏面には、任意のプリンター(図示せず)に装填して印字を行う際の擬似接着三層ラベル1の位置を検出するための位置検出用マーク6をあらかじめ印刷してある。
図1は、擬似接着三層ラベル1を配送伝票として用いた例を示す平面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、図1のIII−III線断面図である。
とくに図2および図3に示すように、擬似接着三層ラベル1は、中間ラベル基材2と、剥離基材3(台紙ないし剥離紙)と、表面ラベル基材4と、を有し、中間ラベル基材2の裏面には、粘着剤層5を有するとともに、この粘着剤層5の裏面に剥離基材3を仮着している。
剥離基材3の裏面には、任意のプリンター(図示せず)に装填して印字を行う際の擬似接着三層ラベル1の位置を検出するための位置検出用マーク6をあらかじめ印刷してある。
とくに図2に示すように、中間ラベル基材2の表面には、中間印刷7(たとえば商品販売元の名称やお客様への御礼や挨拶文など)を行うとともに、目止め層8を設けて、中間印刷7および中間ラベル基材2を被覆している。
中間印刷7の上層側に擬似接着剤層9を設け、擬似接着剤層9と表面ラベル基材4とを一体化している。
表面ラベル基材4の表面には、表面印刷10(たとえば配送伝票として必要な各種の伝票印刷)を行っている。
中間印刷7の上層側に擬似接着剤層9を設け、擬似接着剤層9と表面ラベル基材4とを一体化している。
表面ラベル基材4の表面には、表面印刷10(たとえば配送伝票として必要な各種の伝票印刷)を行っている。
とくに図1に示すように、分離線11により表面ラベル基材4を届け先控え領域12と、配達受領領域13と、に分離可能としている。
届け先控え領域12および配達受領領域13にそれぞれ、お届け先、ご依頼主、お申込番号、商品名、受領印などを印刷する。
図2は、配達受領領域13の断面を示し、図3は、届け先控え領域12の断面を示している。
図示のように、配達受領領域13の下層において中間ラベル基材2の上層には、中間印刷7、目止め層8および擬似接着剤層9が積層位置しているが、届け先控え領域12の下層には、擬似接着剤層9のみが積層位置している
なお、擬似接着三層ラベル1を連続紙として供給する場合には、剥離基材3を分離して単葉のラベルを得ることができるようにミシン目14を形成してある。
届け先控え領域12および配達受領領域13にそれぞれ、お届け先、ご依頼主、お申込番号、商品名、受領印などを印刷する。
図2は、配達受領領域13の断面を示し、図3は、届け先控え領域12の断面を示している。
図示のように、配達受領領域13の下層において中間ラベル基材2の上層には、中間印刷7、目止め層8および擬似接着剤層9が積層位置しているが、届け先控え領域12の下層には、擬似接着剤層9のみが積層位置している
なお、擬似接着三層ラベル1を連続紙として供給する場合には、剥離基材3を分離して単葉のラベルを得ることができるようにミシン目14を形成してある。
目止め層8としては、メジウム、あるいは紫外線硬化型ニスを塗布し、紫外線硬化させることによりこれを形成する。
なお、メジウムとは、印刷用のインキに混ぜてインキの特性値を変えずにその色濃度を下げるための透明インキ(溶剤、希釈剤)である。
また、紫外線硬化型ニスにはシリコーンを含有させてシリコーンニスとし、シリコーンの含有量を調整可能とすることもできる。
なお、メジウムとは、印刷用のインキに混ぜてインキの特性値を変えずにその色濃度を下げるための透明インキ(溶剤、希釈剤)である。
また、紫外線硬化型ニスにはシリコーンを含有させてシリコーンニスとし、シリコーンの含有量を調整可能とすることもできる。
擬似接着剤層9としては、中間ラベル基材2の表面に目止め層8を介して、紫外線硬化型材料層として紫外線硬化型ニス層あるいは紫外線硬化型接着剤層などを設けているとともに、この紫外線硬化型ニス層あるいは紫外線硬化型接着剤層などは、目止め層8の表面にこれを積層してさらに表面ラベル基材4を積層したのち紫外線によりこれを硬化したものである。
図4は、上述した構成の擬似接着三層ラベル1を製造する擬似接着三層ラベル製造装置15の概略側面図であり、擬似接着三層ラベル製造装置15は、タック原紙供給部16と、各種処理工程部17と、表面ラベル基材供給部18と、表面ラベル基材積層部19と、カス上げ部20と、カス巻取り部21と、製品巻取り部22(擬似接着三層ラベル1の巻取り部)と、を有する。
タック原紙供給部16は、中間ラベル基材2、剥離基材3および粘着剤層5を積層状態としたタック原紙23をロール状に保持するとともに、各種処理工程部17に帯状に供給する。
各種処理工程部17は、位置検出用マーク印刷部24および位置検出用マーク乾燥部25と、中間印刷印刷部26および中間印刷乾燥部27(中間ラベル基材2の表面に印刷を行う中間ラベル基材印刷工程)と、目止め層印刷部28および目止め層乾燥部29(中間ラベル基材2の表面に目止め層8を積層する目止め層積層工程)と、硬化型材料印刷部30(擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料層を積層する硬化型材料層積層工程)と、を有する。
表面ラベル基材供給部18は、表面ラベル基材4をロール状に保持するとともに、表面ラベル基材積層部19に帯状に供給する。
表面ラベル基材積層部19は、積層ローラー31を有し、目止め層8および擬似接着剤層9を塗布されたタック原紙23と表面ラベル基材4とを積層する(表面ラベル基材積層工程)。
表面ラベル基材供給部18は、表面ラベル基材4をロール状に保持するとともに、表面ラベル基材積層部19に帯状に供給する。
表面ラベル基材積層部19は、積層ローラー31を有し、目止め層8および擬似接着剤層9を塗布されたタック原紙23と表面ラベル基材4とを積層する(表面ラベル基材積層工程)。
位置検出用マーク印刷部24および位置検出用マーク乾燥部25は、剥離基材3の裏面に位置検出用マーク6を印刷し、乾燥する(位置検出用マーク印刷工程)。
中間印刷印刷部26および中間印刷乾燥部27は、中間ラベル基材2の表面に中間印刷7を印刷し、乾燥する(中間ラベル基材印刷工程)。
目止め層印刷部28および目止め層乾燥部29は、中間ラベル基材2の表面にメジウムあるいは紫外線硬化型ニスないしシリコーンニスなどを塗布印刷して、紫外線により乾燥硬化し、目止め層8として積層する(目止め層積層工程)。
硬化型材料印刷部30は、擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料を塗布印刷して、積層する(硬化型材料層積層工程)。
中間印刷印刷部26および中間印刷乾燥部27は、中間ラベル基材2の表面に中間印刷7を印刷し、乾燥する(中間ラベル基材印刷工程)。
目止め層印刷部28および目止め層乾燥部29は、中間ラベル基材2の表面にメジウムあるいは紫外線硬化型ニスないしシリコーンニスなどを塗布印刷して、紫外線により乾燥硬化し、目止め層8として積層する(目止め層積層工程)。
硬化型材料印刷部30は、擬似接着剤層9として紫外線硬化型材料を塗布印刷して、積層する(硬化型材料層積層工程)。
さらに、各種処理工程部17は、表面ラベル基材積層部19の下流側に硬化型材料乾燥部32と、表面ラベル基材2における前記届け先控え領域12および前記配達受領領域13への第1色目の第1の印刷部33および第1の乾燥部34と、同じく第2色目の第2の印刷部35および第2の乾燥部36と、カット部37と、カス上げローラー38を有する前記カス上げ部20と、を有し、カット部37により切断分離可能とされたカス39をカス巻取り部21に巻き取り、最終製品としての擬似接着三層ラベル1を、製品巻取り部22に巻き取る。なお、上記印刷部33、35および乾燥部34、36については、届け先控え領域12および配達受領領域13における印刷内容に応じて任意の工程数を採用可能である。
硬化型材料乾燥部32は、目止め層8を介して中間ラベル基材4に塗布されている紫外線硬化型材料層を表面ラベル基材4を通して紫外線により硬化して、擬似接着剤層9を積層形成する(紫外線硬化工程)。
かくして、硬化型材料印刷部30で塗布した擬似接着剤層9が乾燥する前の処理工程で、すなわち、表面ラベル基材積層部19において紫外線硬化型材料がまだ乾燥しないウェットのままの状態で、タック原紙23と、目止め層8と、紫外線硬化型材料層と、表面ラベル基材4とを貼り合わせ、つぎの硬化型材料乾燥部32において表面ラベル基材4の上から表面ラベル基材4を通して紫外線による紫外線硬化型材料の硬化処理を行って擬似接着剤層9とする。
したがって、硬化前の擬似接着剤層9と表面ラベル基材4とは一体化し、硬化後の擬似接着剤層9と目止め層8とは、所定の強度で貼り付いた状態であるが、擬似接着剤層9を表面ラベル基材2とともに目止め層8(中間ラベル基材4)から一度引き剥がすと、再度の接着を行うことができなくなる擬似接着作用を得ることができる。
すなわち、目止め層8はその硬化後に、その下層側の中間ラベル基材2および中間印刷7を被覆し、擬似接着剤層9との接着を防止する。
したがって、硬化前の擬似接着剤層9と表面ラベル基材4とは一体化し、硬化後の擬似接着剤層9と目止め層8とは、所定の強度で貼り付いた状態であるが、擬似接着剤層9を表面ラベル基材2とともに目止め層8(中間ラベル基材4)から一度引き剥がすと、再度の接着を行うことができなくなる擬似接着作用を得ることができる。
すなわち、目止め層8はその硬化後に、その下層側の中間ラベル基材2および中間印刷7を被覆し、擬似接着剤層9との接着を防止する。
図2および図3に示すように、表面ラベル基材4(目止め層8)上層への擬似接着剤層9(紫外線硬化型材料)の印刷パターンは、任意の印刷用版を採用することができるので、これを任意に設計可能であり、その領域を分割したり、あるいは網点によりそのパターンや密度を調節可能とすれば、擬似接着剤層9による擬似接着力を調節可能である。
また、擬似接着剤層9を形成する領域を選択することにより、擬似接着剤層9が積層されずに完全接着状態の前記届け先控え領域12と、擬似接着剤層9が積層されている前記配達受領領域13とに分割形成することも容易である。
また、擬似接着剤層9を形成する領域を選択することにより、擬似接着剤層9が積層されずに完全接着状態の前記届け先控え領域12と、擬似接着剤層9が積層されている前記配達受領領域13とに分割形成することも容易である。
さらに、紫外線硬化型ニスにはシリコーンを含有させてシリコーンニスとし、ニスに対するシリコーンの含有量を調整すれば、擬似接着力を調節することができる。たとえば、シリコーンの含有量を多くすれば、擬似接着剤層9の接着力を低下させる(剥離性を高める)ことができる。
1 擬似接着三層ラベル(実施例、図1〜図3)
2 中間ラベル基材
3 剥離基材
4 表面ラベル基材
5 粘着剤層
6 位置検出用マーク
7 中間ラベル基材2への中間印刷
8 目止め層
9 擬似接着剤層(紫外線硬化型材料層)
10 表面ラベル基材4への表面印刷
11 分離線
12 届け先控え領域
13 配達受領領域
14 ミシン目
15 擬似接着三層ラベル製造装置(図4)
16 タック原紙供給部
17 各種処理工程部
18 表面ラベル基材供給部
19 表面ラベル基材積層部
20 カス上げ部
21 カス巻取り部
22 製品巻取り部(擬似接着三層ラベル1の巻取り部)
23 タック原紙
24 位置検出用マーク印刷部
25 位置検出用マーク乾燥部
26 中間印刷印刷部
27 中間印刷乾燥部
28 目止め層印刷部
29 目止め層乾燥部
30 硬化型材料印刷部
31 積層ローラー
32 硬化型材料乾燥部
33 第1の印刷部
34 第1の乾燥部
35 第2の印刷部
36 第2の乾燥部
37 カット部
38 カス上げローラー
39 カス
2 中間ラベル基材
3 剥離基材
4 表面ラベル基材
5 粘着剤層
6 位置検出用マーク
7 中間ラベル基材2への中間印刷
8 目止め層
9 擬似接着剤層(紫外線硬化型材料層)
10 表面ラベル基材4への表面印刷
11 分離線
12 届け先控え領域
13 配達受領領域
14 ミシン目
15 擬似接着三層ラベル製造装置(図4)
16 タック原紙供給部
17 各種処理工程部
18 表面ラベル基材供給部
19 表面ラベル基材積層部
20 カス上げ部
21 カス巻取り部
22 製品巻取り部(擬似接着三層ラベル1の巻取り部)
23 タック原紙
24 位置検出用マーク印刷部
25 位置検出用マーク乾燥部
26 中間印刷印刷部
27 中間印刷乾燥部
28 目止め層印刷部
29 目止め層乾燥部
30 硬化型材料印刷部
31 積層ローラー
32 硬化型材料乾燥部
33 第1の印刷部
34 第1の乾燥部
35 第2の印刷部
36 第2の乾燥部
37 カット部
38 カス上げローラー
39 カス
Claims (8)
- その裏面に粘着剤層を有する中間ラベル基材と、
この粘着剤層の裏面に仮着する剥離基材と、
前記中間ラベル基材の表面に設ける擬似接着剤層と、
この擬似接着剤層の表面に設ける表面ラベル基材と、を有する擬似接着三層ラベルであって、
前記中間ラベル基材の表面に目止め層を介して、前記擬似接着剤層として紫外線硬化型材料層を設けるとともに、
この紫外線硬化型材料層は、前記目止め層の表面にこれを積層してさらに前記表面ラベル基材を積層したのち紫外線によりこれを硬化したものであることを特徴とする擬似接着三層ラベル。 - 前記紫外線硬化型材料層は、紫外線硬化型ニス層であることを特徴とする請求項1記載の擬似接着三層ラベル。
- 前記紫外線硬化型材料層は、紫外線硬化型接着剤層であることを特徴とする請求項1記載の擬似接着三層ラベル。
- その裏面に粘着剤層を有する中間ラベル基材と、
この粘着剤層の裏面に仮着する剥離基材と、
前記中間ラベル基材の表面に設ける擬似接着剤層と、
この擬似接着剤層の表面に設ける表面ラベル基材と、を有する擬似接着三層ラベルの製造方法であって、
前記中間ラベル基材の表面に目止め層を積層する目止め層積層工程と、
前記擬似接着剤層として紫外線硬化型材料層を積層する硬化型材料層積層工程と、
この紫外線硬化型材料層に前記表面ラベル基材を積層する表面ラベル基材積層工程と、
前記表面ラベル基材を通して紫外線により前記紫外線硬化型材料層を硬化する紫外線硬化工程と、
を有することを特徴とする擬似接着三層ラベルの製造方法。 - 前記目止め層積層工程の前に、前記中間ラベル基材の表面に印刷を行う中間ラベル基材印刷工程を有することを特徴とする請求項4記載の擬似接着三層ラベルの製造方法。
- 前記目止め層は、メジウムを塗布することによりこれを形成することを特徴とする請求項4記載の擬似接着三層ラベルの製造方法。
- 前記目止め層は、紫外線硬化型ニスを塗布し、紫外線硬化させることによりこれを形成することを特徴とする請求項4記載の擬似接着三層ラベルの製造方法。
- 前記紫外線硬化型ニスは、シリコーンを含有していることを特徴とする請求項7記載の擬似接着三層ラベルの製造方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007208822A Pending JP2009042584A (ja) | 2007-08-10 | 2007-08-10 | 擬似接着三層ラベルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009042584A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011022178A (ja) * | 2009-07-13 | 2011-02-03 | Fuji Seal International Inc | 感熱ラベル長尺体及びその製造方法 |
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2007
- 2007-08-10 JP JP2007208822A patent/JP2009042584A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011022178A (ja) * | 2009-07-13 | 2011-02-03 | Fuji Seal International Inc | 感熱ラベル長尺体及びその製造方法 |
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