JP7057630B2 - 放射線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射線の検出に用いられる放射線検出装置に関するものである。
ポジトロン断層撮影(PET:Positron EmissionTomography)装置では、被験者に対して陽電子(ポジトロン)を放出する放射性同位元素(RI)で標識された物質をトレーサとして投入する。そして、RI物質から放出された陽電子が通常物質中の電子と対消滅して生成される一対のγ線を放射線検出器で計測することによって、被験者についての情報を取得する。
このようなPET装置等の計測装置においてγ線などの放射線の検出に用いられる放射線検出器は、例えば、放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成するシンチレータと、シンチレーション光を検出して検出信号を出力する光検出器とを組み合わせることによって、好適に構成することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-160042号公報 特許第5531021号公報
Chen-Ming Chang et al., "Time-over-thresholdfor pulse shape discrimination in a time-of-flight phoswich PET detector",Phys. Med. Biol. Vol.62 (2017) pp.258-271
PET装置に用いられる放射線検出器では、検出器に入射したγ線がどの位置でシンチレータと相互作用して検出されたのかを知ることが重要である。特に、検出器の視野周辺位置(中心から離れた位置)でγ線を検出した場合、視差エラー(Parallax Error)が発生し、それによってγ線検出の空間分解能が低下するという問題がある。このような放射線検出の空間分解能の低下を防ぐために、ホスウィッチ(Phoswich)型検出器が提案されている。
ホスウィッチ型の放射線検出器では、検出信号の時定数が異なる2種類のシンチレータ部を重ねることで、放射線の検出に用いられるシンチレータが構成される。このような構成では、検出信号の時間波形情報、例えばその時間波形の時定数によって、放射線がいずれのシンチレータ部で検出されたのかを判別することができる。このホスウィッチ型検出器は、DOI(Depth of Interaction)検出器として用いることができる。
検出器から出力される検出信号の時定数などの時間波形を示すパラメータを求める方法としては、例えば、検出信号の時間波形について波形サンプリングを行う構成が考えられる。しかしながら、検出信号の波形サンプリングを行う構成では、検出信号の情報が多く得られる一方で、高い計数率での放射線計測に向いていない、また、低消費電力化が難しい、などの問題がある。
また、特許文献2、非特許文献1には、閾値電圧と検出信号とを比較し、信号の電圧値が閾値電圧を超えている時間(ToT:Time over Threshold)を求める構成が記載されている。しかしながら、これらの構成においても、検出信号の時定数自体は求められておらず、検出信号の時間波形の判別を充分な精度で行うことは難しい。また、このような検出信号の時間波形情報の取得、判別の問題は、上記したホスウィッチ型検出器以外の放射線検出器においても、同様に生じる。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、シンチレータと光検出器とを含む放射線検出器から出力される検出信号の時間波形情報を好適に取得、判別することが可能な放射線検出装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による放射線検出装置は、(1)放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成するシンチレータと、(2)シンチレータから出力されたシンチレーション光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、(3)第1閾値電圧と、検出信号とを比較して、検出信号の電圧値が第1閾値電圧を超えている時間に相当する第1時間幅を有する第1デジタル信号を出力する第1コンパレータと、(4)第1デジタル信号の第1時間幅を計測する第1時間幅計測器と、(5)第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧と、検出信号とを比較して、検出信号の電圧値が第2閾値電圧を超えている時間に相当する第2時間幅を有する第2デジタル信号を出力する第2コンパレータと、(6)第2デジタル信号の第2時間幅を計測する第2時間幅計測器と、(7)第1時間幅及び第2時間幅に基づいて、検出信号の時間波形を示す時定数を求める解析部とを備え、検出信号の時間波形における立上り時間τrが、立下り時間τdに対して条件(τr/τd)<0.1を満たすまた、放射線検出装置は、(1)放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成するシンチレータと、(2)シンチレータから出力されたシンチレーション光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、(3)第1閾値電圧と、検出信号とを比較して、検出信号の電圧値が第1閾値電圧を超えている時間に相当する第1時間幅を有する第1デジタル信号を出力する第1コンパレータと、(4)第1デジタル信号の第1時間幅を計測する第1時間幅計測器と、(5)第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧と、検出信号とを比較して、検出信号の電圧値が第2閾値電圧を超えている時間に相当する第2時間幅を有する第2デジタル信号を出力する第2コンパレータと、(6)第2デジタル信号の第2時間幅を計測する第2時間幅計測器と、(7)第1時間幅及び第2時間幅に基づいて、検出信号の時間波形を示す時定数を求める解析部とを備え、光検出器は、所定の時間波形を有する検出信号を出力する第1光検出部と、第1光検出部とは異なる時間波形を有する検出信号を出力する第2光検出部とを含み、解析部は、時定数に基づいて、検出信号が、第1光検出部及び第2光検出部のいずれから出力された検出信号かを判別する。
上記した放射線検出装置では、シンチレータと光検出器とを含む放射線検出器から出力される検出信号に対し、互いに異なる閾値電圧が設定された第1コンパレータ、及び第2コンパレータを設ける。そして、それら2個のコンパレータから出力された第1、第2デジタル信号の互いに異なる時間幅を、第1、第2時間幅計測器によって計測し、得られた第1時間幅及び第2時間幅に基づいて、放射線の検出に応じた検出信号の時間波形を示すパラメータである時定数を求める。このような構成によれば、検出信号の時間波形情報を簡易な構成で好適に取得、判別することが可能となる。
ここで、上記の検出装置において、シンチレータは、所定の時間波形を有するシンチレーション光を生成する第1シンチレータ部と、第1シンチレータ部とは異なる時間波形を有するシンチレーション光を生成する第2シンチレータ部とを含む構成としても良い。また、この場合、解析部は、求められた時定数に基づいて、検出信号が、第1シンチレータ部及び第2シンチレータ部のいずれで生成されたシンチレーション光に起因して光検出器から出力された検出信号かを判別する構成としても良い。このような構成では、検出信号の時定数により、シンチレータ部の判別を確実に行うことができる。
また、上記の検出装置において、光検出器は、所定の時間波形を有する検出信号を出力する第1光検出部と、第1光検出部とは異なる時間波形を有する検出信号を出力する第2光検出部とを含む構成としても良い。また、この場合、解析部は、求められた時定数に基づいて、検出信号が、第1光検出部及び第2光検出部のいずれから出力された検出信号かを判別する構成としても良い。このような構成では、検出信号の時定数により、光検出部の判別を確実に行うことができる。
検出装置の具体的な構成については、第1時間幅計測器、及び第2時間幅計測器のそれぞれは、時間-デジタル変換器を含む構成としても良い。これにより、検出信号の第1、第2時間幅を好適に計測することができる。
上記の検出装置において、検出信号の時間波形における立上り時間τrが、立下り時間τdに対して条件
(τr/τd)<0.1
を満たす構成としても良い。また、上記の検出装置において、解析部は、第1閾値電圧をV1、第1時間幅をT1、第2閾値電圧をV2、第2時間幅をT2として、時定数τを
τ=(T1-T2)/log(V2/V1)
によって求める構成としても良い。これらの構成によれば、検出信号の時定数τを好適に求めることができる。
また、上記の検出装置において、解析部は、時定数に基づいて、検出信号の時間波形における波高値をさらに求める構成としても良い。このような構成によれば、コンパレータ及び時間幅計測器を含む時間波形計測部とは別個に波高値計測器を設けることなく、検出信号の波高値を好適に求めることができる。
本発明の放射線検出装置によれば、シンチレータと光検出器とを含む放射線検出器から出力される検出信号に対し、互いに異なる閾値電圧が設定された第1、第2コンパレータを設け、コンパレータから出力された第1、第2デジタル信号の時間幅を、第1、第2時間幅計測器によって計測し、得られた第1、第2時間幅に基づいて、検出信号の時間波形を示す時定数を求める構成とすることにより、検出信号の時間波形情報を簡易な構成で好適に取得、判別することが可能となる。
放射線検出装置の第1実施形態の構成を概略的に示す図である。 図1に示した検出装置における放射線検出方法について示すフローチャートである。 光検出器から出力される検出信号の時間波形について示すグラフである。 検出信号の第1、第2時間幅について示すグラフである。 シンチレータから出力されるシンチレーション光の時間波形の立上り時間、及び立下り時間を示す図表である。 図1に示した検出装置を用いたPET装置の構成を示す図である。 放射線検出装置の第2実施形態の構成を概略的に示す図である。 図7に示した検出装置における放射線検出方法について示すフローチャートである。 図7に示した放射線検出器を用いて行った計測実験について示す図である。 図9に示した計測実験で得られた検出信号の時間波形、及び第1、第2時間幅について示すグラフである。 図9に示した計測実験で得られた検出信号の時定数によるシンチレータ部の判別について示すグラフである。 放射線検出装置の第3実施形態の構成を概略的に示す図である。 図12に示した検出装置における光検出器の構成を示す平面図である。 図13に示した光検出器の構成を一部拡大して示す平面図である。 図12に示した検出装置における放射線検出方法について示すフローチャートである。 図12に示した検出装置における光検出器の第1変形例の構成を概略的に示す図である。 図12に示した検出装置における光検出器の第2変形例の構成を概略的に示す図である。
以下、図面とともに本発明による放射線検出装置の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、放射線検出装置の第1実施形態の構成を概略的に示す図である。本実施形態による放射線検出装置1Aは、放射線検出器10と、時間波形計測部20と、解析部30とを備えて構成されている。
放射線検出器10は、入射した放射線を検出して、生成された電気信号(電圧信号)を検出信号として出力する。本構成例における放射線検出器10は、シンチレータ11と、光検出器15とを有する。シンチレータ11は、所定のシンチレーション材料からなり、検出対象となる放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成する。シンチレータ11で生成されるシンチレーション光の時間波形は、シンチレーション材料の発光特性等に依存して決まる所定の波形となる。また、シンチレータ11において検出される放射線は、例えば、γ線、X線、電子、荷電粒子、宇宙線等である。
光検出器15は、シンチレータ11から出力されたシンチレーション光を検出して、検出信号を出力する。光検出器15としては、例えば、光電子増倍管(PMT:Photomultiplier Tube)、SiPM(Silicon Photomultiplier)、MPPC(Multi-Pixel Photon Counter)等を用いることができる。また、光検出器15からの出力が電流信号である場合には、アンプ等で電流電圧変換を行って、電圧信号である検出信号を生成することが好ましい。検出信号の時間波形は、上記したシンチレーション光の時間波形、及び光検出器15の光検出特性等に依存して決まる所定の波形となる。光検出器15で生成された検出信号S0は、出力端子16から後段の時間波形計測部20へと出力される。
時間波形計測部20は、光検出器15の出力端子16から出力された検出信号S0の時間波形について計測を行う計測回路部である。本構成例における時間波形計測部20は、第1コンパレータ21と、第2コンパレータ22と、第1時間幅計測器23と、第2時間幅計測器24とを有する。光検出器15から出力された検出信号S0は、分岐点17において分岐され、分岐された検出信号S0は、それぞれ第1コンパレータ21、第2コンパレータ22へと入力される。
第1コンパレータ21には、第1閾値電圧V1が与えられている。第1コンパレータ21は、第1閾値電圧V1と、電圧信号である検出信号S0とを比較して、検出信号S0の電圧値が閾値電圧V1を超えている時間に相当する第1時間幅T1を有する第1デジタル信号S1を出力する。また、第2コンパレータ22には、第1閾値電圧V1とは異なる電圧値を有する第2閾値電圧V2が与えられている。第2コンパレータ22は、第2閾値電圧V2と、検出信号S0とを比較して、検出信号S0の電圧値が閾値電圧V2を超えている時間に相当する第2時間幅T2を有する第2デジタル信号S2を出力する。
第1時間幅計測器23は、第1コンパレータ21から出力された第1デジタル信号S1の第1時間幅T1を計測して、得られた第1時間幅T1のデータを後段の解析部30へと出力する。また、第2時間幅計測器24は、第2コンパレータ22から出力された第2デジタル信号S2の第2時間幅T2を計測して、得られた第2時間幅T2のデータを解析部30へと出力する。第1時間幅計測器23及び第2時間幅計測器24のそれぞれは、好ましくは、時間-デジタル変換器(TDC:Time to Digital Converter)によって構成される。
解析部(解析装置)30は、第1、第2時間幅計測器23、24からそれぞれ入力された第1時間幅T1及び第2時間幅T2に基づいて、検出信号S0の時間波形を示すパラメータである時定数τを求める。時定数τは、例えば、後述する検出信号S0の時間波形における立下り時間τdである。また、解析部30は、時定数τとして、立下り時間τd以外の時間波形を示すパラメータを求めても良い。また、解析部30は、必要に応じて、時定数τに基づいて、検出信号S0の時間波形における波高値Eをさらに求めても良い。解析部30としては、例えば、CPU及びメモリ等を含むコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いることができる。
解析部30には、表示部(表示装置)31、及び記憶部(記憶装置)32が接続されている。表示部31は、上記のように導出された時定数τなどの解析部30による検出信号S0の解析結果等を、必要に応じて表示する。記憶部32は、解析部30に入力された第1、第2時間幅T1、T2のデータ、解析部30で導出された時定数τなどの解析結果のデータ等を記憶する。
上記実施形態による放射線検出装置1Aの効果について説明する。
図1に示した放射線検出装置1Aでは、シンチレータ11と光検出器15とを含む放射線検出器10から出力される検出信号S0に対し、互いに異なる閾値電圧V1、V2が設定された第1コンパレータ21、及び第2コンパレータ22を設ける。そして、それら2個のコンパレータ21、22から出力された第1、第2デジタル信号S1、S2の互いに異なる時間幅を、第1、第2時間幅計測器23、24によって計測し、得られた第1時間幅T1及び第2時間幅T2に基づいて、解析部30において、放射線の検出に応じた検出信号S0の時間波形を示す時定数τを求める。このような構成によれば、検出信号S0の時間波形情報を、波形サンプリング等を行うことなく、簡易な構成で好適に取得、判別することが可能となる。
また、上記の検出装置1Aにおいて、解析部30は、上記の時定数τに加えて、時定数τに基づいて、検出信号S0の時間波形における波高値Eをさらに求める構成としても良い。このような構成によれば、コンパレータ21、22、及び時間幅計測器23、24を含む時間波形計測部20とは別個に、アナログ-デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)などの波高値計測器を追加で設けることなく、検出信号S0の波高値Eを高速かつ低消費電力で容易に求めることができる。なお、このような波高値Eについては、不要であれば求めない構成としても良い。
図2は、図1に示した放射線検出装置1Aにおいて実行される放射線検出方法について示すフローチャートである。また、図3は、光検出器15から出力される検出信号S0の時間波形について示すグラフである。また、図4は、検出信号S0に対して第1、第2閾値電圧V1、V2を適用して得られる第1、第2時間幅T1、T2について示すグラフである。以下、本実施形態による放射線検出方法について、検出信号S0の時間波形、及び時定数τの導出方法の具体例等とともに説明する。
図2に示す放射線検出方法では、まず、シンチレータ11及び光検出器15から構成される放射線検出器10において放射線が検出され、光検出器15の出力端子16から、放射線の入射に応じた検出信号S0が出力される(ステップS11)。図3は、光検出器15から出力される検出信号S0の時間波形の一例を模式的に示している。図3のグラフにおいて、横軸は、時間を示し、縦軸は、検出信号S0の電圧値を示している。
図3に示す検出信号S0の時間波形において、信号ピークSpよりも前の部分が立上り信号部Srであり、信号ピークSpよりも後の部分が立下り信号部Sdである。また、図3に示すような形状を有する検出信号S0の時間波形は、例えば、下記式(1)によって表すことができる。
Figure 0007057630000001

ここで、式(1)において、Eは信号ピークSpでの電圧値である波高値を示し、τrは立上り信号部Srでの立上り時間(立上り時定数)を示し、τdは立下り信号部Sdでの立下り時間(立下り時定数)を示している。
放射線検出器10から出力された検出信号S0は、時間波形計測部20の第1、第2コンパレータ21、22へと入力される。第1コンパレータ21は、第1閾値電圧V1と検出信号S0とを比較して、図4のグラフに示すように、検出信号S0の電圧値が閾値電圧V1を超えている時間に相当する第1時間幅T1を有する第1デジタル信号S1を出力する。また、第2コンパレータ22は、第2閾値電圧V2と検出信号S0とを比較して、同様に、検出信号S0の電圧値が閾値電圧V2を超えている時間に相当する第2時間幅T2を有する第2デジタル信号S2を出力する(ステップS12)。これらの第1、第2時間幅T1、T2は、第1、第2時間幅計測器23、24においてそれぞれ計測される(ステップS13)。
なお、図3、図4では、検出信号S0の時間波形における信号ピークSpが電圧に対して正の方向にある場合を示しているが、検出信号S0の信号ピークSpが電圧に対して負の方向にある場合には、上記の時間幅については、例えば、検出信号の正負を反転した検出信号S0の電圧値が閾値電圧を超えている時間に相当する時間幅を求めれば良い。これは、元の検出信号の電圧値が閾値電圧を下回っている時間に対応している。
解析部30は、第1、第2時間幅計測器23、24において計測された第1、第2時間幅T1、T2等に基づいて、検出信号S0の時間波形を示す時定数τを導出する(ステップS14)。また、解析部30は、必要に応じて、第1、第2時間幅T1、T2、及び時定数τ等に基づいて、検出信号S0の時間波形における波高値Eを導出する(ステップS15)。
ここで、光検出器15から出力される検出信号S0の時間波形において、立上り時間τrが立下り時間τdに対して充分に短い場合、第1閾値電圧V1に対する検出信号S0の第1時間幅T1は、下記式(2)
Figure 0007057630000002

によって表される。また、第2閾値電圧V2に対する検出信号S0の第2時間幅T2は、同様に下記式(3)
Figure 0007057630000003

によって表される。
したがって、解析部30において時間波形のパラメータとして導出する時定数τを、検出信号S0の時間波形での立下り時間τdとすると、時定数τは、下記式(4)によって求めることができる。
Figure 0007057630000004

このような式(4)を用いることにより、検出信号S0の時定数τを好適、かつ容易に求めることができる。
また、解析部30において、時定数τに加えて検出信号S0の波高値Eを求める場合、波高値Eは、上記で時定数τとして求められた立下り時間τdを用いて、下記式(5)によって求めることができる。
Figure 0007057630000005

なお、第1、第2コンパレータ21、22における第1、第2閾値電圧V1、V2については、時定数τ等が求めやすいように、任意に設定、調整することができる。
また、検出信号S0において、立上り時間τrが立下り時間τdに対して充分に短いとの上記した波形条件については、具体的には例えば、検出信号S0の時間波形における立上り時間τrが、立下り時間τdに対して条件
(τr/τd)<0.1
を満たすことが好ましい。
ここで、図5は、シンチレータから出力されるシンチレーション光の時間波形の立上り時間τr、及び立下り時間τdを示す図表である。図5では、PET装置に用いられる既存のシンチレータとして、LSO、LYSO、LaBr3、GSO、GAGGについて、時間波形の立上り時間τr、及び立下り時間τdを示している。これらのシンチレータについては、立上り時間τrが立下り時間τdに対して充分に短いとの上記条件を充分に満たしていると考えられる。
図1に示した構成の放射線検出装置1Aは、例えばPET装置において好適に適用することができる。図6は、図1に示した放射線検出装置を適用したPET装置の構成について示す図である。PET装置2Aは、シンチレータ11及び光検出器15を含む放射線検出器10を複数、被験者Pを取り囲むように配置して構成されている。また、各放射線検出器10から出力される検出信号S0に対して、図1に示した時間波形計測部20及び解析部30を含む信号処理部60が設けられている。
PET装置2Aでは、被験者Pの内部で陽電子の対消滅によって生成された一対のγ線が、複数の放射線検出器10によって検出される。図6に示した例では、被験者Pの内部の計測点P1で生成された一対のγ線が、放射線検出器101、102によって検出されている。また、計測点P2で生成された一対のγ線が、放射線検出器103、104によって検出されている。
放射線検出器10から出力された検出信号S0は、信号処理部60へと入力され、図1に関して上述したように、信号処理部60において、検出信号S0の第1、第2時間幅T1、T2の計測、及び時間波形の時定数τの導出等が行われる。また、求められた時定数τに基づいて、例えばシンチレータ11の特性などの放射線検出器10の特性が導出される。導出された放射線検出器10の特性の情報は、例えば、PET装置2Aの性能向上に用いることができる。
図7は、放射線検出装置の第2実施形態の構成を概略的に示す図である。本実施形態による放射線検出装置1Bは、放射線検出器10Bと、時間波形計測部20と、解析部30とを備えて構成されている。これらのうち、時間波形計測部20及び解析部30の構成については、図1に示した構成と同様である。また、図7においては、解析部30に接続された表示部31、記憶部32について、図示を省略している。
本構成例における放射線検出器10Bは、シンチレータ11と、光検出器15とを有する。また、シンチレータ11は、光検出器15側から、第1シンチレータ部12と、第2シンチレータ部13とを順に配置して構成されている。
第1シンチレータ部12は、第1のシンチレーション材料からなり、放射線の入射に応じて、所定の時間波形を有するシンチレーション光を生成する。第2シンチレータ部13は、第1のシンチレーション材料とは異なる第2のシンチレーション材料からなり、放射線の入射に応じて、第1シンチレータ部12とは異なる時間波形を有するシンチレーション光を生成する。光検出器15は、第1シンチレータ部12または第2シンチレータ部13から出力されたシンチレーション光を検出し、出力端子16、及びアンプ18を介して検出信号S0を出力する。このとき、光検出器15から出力される検出信号S0の時間波形は、放射線が第1、第2シンチレータ部12、13のいずれと相互作用して検出されたかによって異なる波形となる。
図8は、図7に示した放射線検出装置1Bにおいて実行される放射線検出方法について示すフローチャートである。図8に示す放射線検出方法では、まず、第1、第2シンチレータ部12、13を含むシンチレータ11、及び光検出器15から構成される放射線検出器10Bにおいて放射線が検出され、光検出器15の出力端子16から検出信号S0が出力される(ステップS21)。
検出信号S0は、アンプ18及び分岐点17を経て、時間波形計測部20の第1、第2コンパレータ21、22へと入力される。第1コンパレータ21は、第1閾値電圧V1と検出信号S0とを比較して、第1時間幅T1を有する第1デジタル信号S1を出力する。また、第2コンパレータ22は、第2閾値電圧V2と検出信号S0とを比較して、第2時間幅T2を有する第2デジタル信号S2を出力する(ステップS22)。これらの第1、第2時間幅T1、T2は、第1、第2時間幅計測器23、24においてそれぞれ計測される(ステップS23)。
解析部30は、第1、第2時間幅計測器23、24において計測された第1、第2時間幅T1、T2に基づいて、検出信号S0の時間波形を示す時定数τを導出する(ステップS24)。また、解析部30は、求められた時定数τに基づいて、検出信号S0が、第1シンチレータ部12及び第2シンチレータ部13のいずれで生成されたシンチレーション光に起因して光検出器15から出力された検出信号か、すなわち、放射線が第1、第2シンチレータ部12、13のいずれで検出されたかを判別する(ステップS25)。
このように、上記のように第1、第2時間幅T1、T2に基づいて検出信号S0の時定数τを求める構成では、シンチレータ11が第1、第2シンチレータ部12、13を含む場合に、求められた時定数τに基づいて、放射線が第1、第2シンチレータ部12、13のいずれで検出されたかを判別することができる。また、このようなシンチレータ部の判別は、シンチレータが3個以上のシンチレータ部を含む場合においても、同様に行うことが可能である。
このような検出信号S0の時定数τによるシンチレータ部の判別について、計測実験を行った。図9は、図7に示した放射線検出器10Bを用いて行った計測実験について示す図である。本計測実験では、放射線検出器10Bを温度25℃の恒温槽35内に配置して実験を行った。放射線検出器10Bの構成については、第1シンチレータ部12として、5×5×5mmのGSOシンチレータを用い、第2シンチレータ部13として、3×3×10mmのGAGGシンチレータを用いた。
また、光検出器15のMPPCとして、浜松ホトニクス社製のS13360-3050を用いた。このMPPCの受光面サイズは、3.0×3.0mm、2次元に配列された複数の光検出ピクセルの配列ピッチは、50μmである。また、MPPCに印加する電圧については、ブレークダウン電圧を超える電圧分をVexcess=4.0Vとした。また、第1、第2シンチレータ部12、13を含むシンチレータ11から5cmの位置に、放射線源36として22Na線源を配置し、この線源36からのγ線を放射線検出器10Bによって検出した。
また、本計測実験では、光検出器15の出力端子16から出力される検出信号S0に対し、図7に示した時間波形計測部20に代えてオシロスコープ38を設け、オシロスコープ38で計測された時間波形データを、解析部30のコンピュータ(PC)に取り込んだ後、検出信号S0の時間波形の第1、第2時間幅T1、T2、及び時定数τ等についての解析をソフトウェアによって行った。また、オシロスコープ38としては、キーサイト社製のDSO-S404Aを用いた。
図10は、図9に示した計測実験で得られた検出信号S0の時間波形、及び第1、第2時間幅T1、T2について示すグラフである。ここでは、オシロスコープ38で得られた検出信号S0の時間波形データS6に対し、解析部30において理論式でフィッティングを行い、フィッティング結果の時間波形S7を取得した。また、この時間波形S7について、第1、第2閾値電圧V1、V2を設定して数値解析を行い、第1時間幅T1及び第2時間幅T2を求めた。また、これらの第1、第2時間幅T1、T2に基づいて、検出信号S0の時定数τを求めた。
図11は、図9に示した計測実験で得られた検出信号S0の時定数τによるシンチレータ部の判別について示すグラフである。図11のグラフにおいて、横軸は、時定数τとして求められた検出信号S0の立下り時間τd(ns)を示している。図11に示した実験結果では、立下り時間τdが短い領域R1に分布するGSOシンチレータによる検出データと、立下り時間τdが長い領域R2に分布するGAGGシンチレータによる検出データとが、明確に判別可能となっている。このようなシンチレータの判別機能は、例えば、検出信号の時定数が互いに異なる複数種類のシンチレータ部を重ねて構成されたホスウィッチ型検出器でのシンチレータ部の判別に適用することができ、これにより、高計数率に対応可能、かつ、低消費電力化が可能な検出装置が実現可能となる。
図12は、放射線検出装置の第3実施形態の構成を概略的に示す図である。本実施形態による放射線検出装置1Cは、放射線検出器10Cと、時間波形計測部20と、解析部30とを備えて構成されている。これらのうち、時間波形計測部20及び解析部30の構成については、図1に示した構成と同様である。また、図12においては、解析部30に接続された表示部31、記憶部32、及び放射線検出器10Cに含まれるシンチレータ11について、図示を省略している。
本構成例における放射線検出器10Cは、シンチレータ11と、光検出器15とを有する。また、光検出器15としては、複数の光検出ピクセル(光検出部)を有してMPPCとして構成された光検出器50を用いている。図13は、図12に示した放射線検出装置1Cにおける光検出器50の構成を示す平面図である。また、図14は、図13に示した光検出器50の構成を一部拡大して示す平面図である。図14では、図13に示した光検出器50における中心部の領域51の拡大図を示している。
光検出器50は、1次元または2次元に配列され、それぞれ光の入射に応じて検出信号S0を生成するN個の光検出ピクセル(ミクロピクセル)52と、N個の光検出ピクセル52のそれぞれで生成される検出信号S0を外部へと出力する単一の出力端子16とを有して構成されている。ここで、Nは2以上の整数である。また、MPPCの具体的な構成については、例えば、特許文献1を参照することができる。
図13、図14に示す構成例では、N個の光検出ピクセル52は、光検出器50の検出器チップ上に2次元に配列されている。また、検出器チップの中央部には、各光検出ピクセル52からの検出信号S0が収集される共通電極58が配置されている。なお、図13においては、共通電極58の見易さ等のため、検出器チップの両端部周辺のみについて、光検出ピクセル52を図示している。
光検出器50におけるN個の光検出ピクセル52のそれぞれは、ガイガーモードで動作するアバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photodiode)53と、APD53に対して直列に接続されたクエンチング抵抗54とを有している。また、クエンチング抵抗54は、図14に示すように、信号線59を介して共通電極58に接続されている。光検出ピクセル52で生成された検出信号S0は、信号線59、及び共通電極58を介して、出力端子16から外部へと出力される。
また、光検出器50におけるN個の光検出ピクセル52は、互いに異なる時間波形(互いに異なる時定数)を有する検出信号S0を出力するように構成されている。本構成例では、具体的には、光検出器50は、N個の光検出ピクセル52において検出信号の時間波形、時定数を決めるクエンチング抵抗54が、互いに異なる抵抗値を有するように構成されている。
図15は、図12に示した放射線検出装置1Cにおいて実行される放射線検出方法について示すフローチャートである。図15に示す放射線検出方法では、まず、シンチレータ11、及びN個の光検出ピクセル52を含む光検出器50から構成される放射線検出器10Cにおいて放射線が検出され、光検出器50の出力端子16から検出信号S0が出力される(ステップS31)。
検出信号S0は、アンプ18及び分岐点17を経て、時間波形計測部20の第1、第2コンパレータ21、22へと入力される。第1コンパレータ21は、第1閾値電圧V1と検出信号S0とを比較して、第1時間幅T1を有する第1デジタル信号S1を出力する。また、第2コンパレータ22は、第2閾値電圧V2と検出信号S0とを比較して、第2時間幅T2を有する第2デジタル信号S2を出力する(ステップS32)。これらの第1、第2時間幅T1、T2は、第1、第2時間幅計測器23、24においてそれぞれ計測される(ステップS33)。
解析部30は、第1、第2時間幅計測器23、24において計測された第1、第2時間幅T1、T2に基づいて、検出信号S0の時間波形を示す時定数τを導出する(ステップS34)。また、解析部30は、求められた時定数τに基づいて、検出信号S0が、N個の光検出ピクセル(光検出部)のうちのいずれから出力された検出信号かを判別する(ステップS35)。
このように、上記のように第1、第2時間幅T1、T2に基づいて検出信号S0の時定数τを求める構成では、光検出器50がN個の光検出ピクセル(光検出部)52を含む場合に、求められた時定数τに基づいて、検出信号S0が、N個の光検出ピクセル52のいずれから出力されたかを判別することができる。
なお、本構成例では、上記したように、光検出器50がN個の光検出ピクセル52を含むこととしたが、光検出ピクセル(光検出部)52の個数については、2個以上で任意に設定して良い。例えば、光検出器50が、所定の時間波形の検出信号を出力する第1光検出部と、第1光検出部とは異なる時間波形の検出信号を出力する第2光検出部とを含む場合に、求められた時定数τに基づいて、検出信号S0が、第1、第2光検出部のいずれから出力された検出信号かを判別することできる。
また、光検出器50における、互いに異なる時間波形の検出信号を出力するN個の光検出ピクセル52の構成については、図12に示した構成以外にも、具体的には様々な構成を用いることが可能である。
図16は、図12に示した放射線検出装置1Cにおける光検出器15の第1変形例の構成を概略的に示す図である。本構成例では、光検出器15は、N個の光検出ピクセル52と、単一の出力端子16とを有する光検出器50Aとして構成されている。
光検出器50AにおけるN個の光検出ピクセル52のそれぞれは、ガイガーモードで動作するAPD53と、APD53に対して直列に接続されたクエンチング抵抗54と、クエンチング抵抗54及び出力端子16の間に直列に接続された周波数フィルタ55とを有している。
また、本構成例では、光検出器50Aは、N個の光検出ピクセル52における周波数フィルタ55が、互いに異なる周波数特性を有するように構成されている。これにより、光検出器50AにおけるN個の光検出ピクセル52は、互いに異なる時間波形を有する検出信号S0を出力する。N個の光検出ピクセル52における周波数フィルタ55のそれぞれは、例えば、互いに異なるカットオフ周波数を有するハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、またはバンドパスフィルタである。
図17は、図12に示した放射線検出装置1Cにおける光検出器15の第2変形例の構成を概略的に示す図である。本構成例では、光検出器15は、N個の光検出ピクセル52と、単一の出力端子16とを有する光検出器50Bとして構成されている。
光検出器50BにおけるN個の光検出ピクセル52のそれぞれは、ガイガーモードで動作するAPD53と、APD53に対して直列に接続されたクエンチング抵抗54と、APD53に対して並列に接続されたコンデンサ56とを有している。
また、本構成例では、光検出器50Bは、N個の光検出ピクセル52におけるコンデンサ56が、互いに異なる容量値を有するように構成されている。これにより、光検出器50BにおけるN個の光検出ピクセル52は、互いに異なる時間波形を有する検出信号S0を出力する。
本発明による放射線検出装置は、上記した実施形態、及び構成例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、図7、図12に示した構成では、光検出器15から出力される検出信号S0に対してアンプ18を設けているが、このアンプ18については、不要であれば設けない構成としても良い。
また、解析部30において求められる、検出信号S0の時間波形を示す時定数τについては、上記構成例では、立下り時間τdを時定数τとしているが、検出信号S0の時間波形を判別することが可能なものであれば、時間波形についての他のパラメータを時定数τとして求める構成としても良い。また、時定数τの導出に用いられる検出信号S0の時間幅については、上記構成例では、第1、第2時間幅T1、T2を計測する構成としているが、例えば、3種類以上の時間幅を計測する構成としても良い。
本発明は、シンチレータと光検出器とを含んで構成される放射線検出器から出力される検出信号の時間波形情報を好適に取得、判別することが可能な放射線検出装置として利用可能である。
1A、1B、1C…放射線検出装置、10、10B、10C…放射線検出器、11…シンチレータ、12…第1シンチレータ部、13…第2シンチレータ部、15…光検出器、16…出力端子、17…分岐点、18…アンプ、
20…時間波形計測部、21…第1コンパレータ、22…第2コンパレータ、23…第1時間幅計測器、24…第2時間幅計測器、
30…解析部、31…表示部、32…記憶部、35…恒温槽、36…放射線源、38…オシロスコープ、2A…PET装置、60…信号処理部、
50、50A、50B…光検出器、51…領域、52…光検出ピクセル、53…アバランシェフォトダイオード(APD)、54…クエンチング抵抗、55…周波数フィルタ、56…コンデンサ、58…共通電極、59…信号線、
S0…検出信号、Sp…信号ピーク、Sr…立上り信号部、Sd…立下り信号部、S1…第1デジタル信号、S2…第2デジタル信号、V1…第1閾値電圧、V2…第2閾値電圧、T1…第1時間幅、T2…第2時間幅。

Claims (9)

  1. 放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成するシンチレータと、
    前記シンチレータから出力された前記シンチレーション光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、
    第1閾値電圧と前記検出信号とを比較して、前記検出信号の電圧値が前記第1閾値電圧を超えている時間に相当する第1時間幅を有する第1デジタル信号を出力する第1コンパレータと、
    前記第1デジタル信号の前記第1時間幅を計測する第1時間幅計測器と、
    前記第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧と前記検出信号とを比較して、前記検出信号の電圧値が前記第2閾値電圧を超えている時間に相当する第2時間幅を有する第2デジタル信号を出力する第2コンパレータと、
    前記第2デジタル信号の前記第2時間幅を計測する第2時間幅計測器と、
    前記第1時間幅及び前記第2時間幅に基づいて、前記検出信号の時間波形を示す時定数を求める解析部と
    を備え
    前記検出信号の時間波形における立上り時間τrが、立下り時間τdに対して条件
    (τr/τd)<0.1
    を満たす
    放射線検出装置。
  2. 前記光検出器は、所定の時間波形を有する検出信号を出力する第1光検出部と、前記第1光検出部とは異なる時間波形を有する検出信号を出力する第2光検出部とを含む、請求項1記載の放射線検出装置。
  3. 前記解析部は、前記時定数に基づいて、前記検出信号が、前記第1光検出部及び前記第2光検出部のいずれから出力された検出信号かを判別する、請求項記載の放射線検出装置。
  4. 前記解析部は、前記第1閾値電圧をV1、前記第1時間幅をT1、前記第2閾値電圧をV2、前記第2時間幅をT2として、前記時定数τを
    τ=(T1-T2)/log(V2/V1)
    によって求める、請求項1~のいずれか一項記載の放射線検出装置。
  5. 放射線の入射に応じてシンチレーション光を生成するシンチレータと、
    前記シンチレータから出力された前記シンチレーション光を検出して、検出信号を出力する光検出器と、
    第1閾値電圧と前記検出信号とを比較して、前記検出信号の電圧値が前記第1閾値電圧を超えている時間に相当する第1時間幅を有する第1デジタル信号を出力する第1コンパレータと、
    前記第1デジタル信号の前記第1時間幅を計測する第1時間幅計測器と、
    前記第1閾値電圧とは異なる第2閾値電圧と前記検出信号とを比較して、前記検出信号の電圧値が前記第2閾値電圧を超えている時間に相当する第2時間幅を有する第2デジタル信号を出力する第2コンパレータと、
    前記第2デジタル信号の前記第2時間幅を計測する第2時間幅計測器と、
    前記第1時間幅及び前記第2時間幅に基づいて、前記検出信号の時間波形を示す時定数を求める解析部と
    を備え、
    前記光検出器は、所定の時間波形を有する検出信号を出力する第1光検出部と、前記第1光検出部とは異なる時間波形を有する検出信号を出力する第2光検出部とを含み、
    前記解析部は、前記時定数に基づいて、前記検出信号が、前記第1光検出部及び前記第2光検出部のいずれから出力された検出信号かを判別する、
    放射線検出装置。
  6. 前記シンチレータは、所定の時間波形を有するシンチレーション光を生成する第1シンチレータ部と、前記第1シンチレータ部とは異なる時間波形を有するシンチレーション光を生成する第2シンチレータ部とを含む、請求項1~5のいずれか一項記載の放射線検出装置。
  7. 前記解析部は、前記時定数に基づいて、前記検出信号が、前記第1シンチレータ部及び前記第2シンチレータ部のいずれで生成されたシンチレーション光に起因して前記光検出器から出力された検出信号かを判別する、請求項記載の放射線検出装置。
  8. 前記第1時間幅計測器及び前記第2時間幅計測器のそれぞれは、時間-デジタル変換器を含む、請求項1~のいずれか一項記載の放射線検出装置。
  9. 前記解析部は、前記時定数に基づいて、前記検出信号の時間波形における波高値を求める、請求項1~8のいずれか一項記載の放射線検出装置。
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