JPH06337289A - 放射線検出器及びそれを用いた装置 - Google Patents

放射線検出器及びそれを用いた装置

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JPH06337289A
JPH06337289A JP15156493A JP15156493A JPH06337289A JP H06337289 A JPH06337289 A JP H06337289A JP 15156493 A JP15156493 A JP 15156493A JP 15156493 A JP15156493 A JP 15156493A JP H06337289 A JPH06337289 A JP H06337289A
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Japan
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scintillator
radiation detector
scintillators
incident
gamma ray
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JP15156493A
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Seiichi Yamamoto
誠一 山本
Tsunekazu Matsuyama
恒和 松山
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シンチレータの深さ方向に対するガンマ線の
発光位置の情報を簡単な構成で得ることができる放射線
検出器を提供する。 【構成】 X、Y方向の入射位置を光電子倍増管201
〜204 の出力比で識別できる光電子倍増管201 〜2
4 、第1のシンチレータ1011〜1086からなる放射
線検出器に、第1のシンチレータ1011〜1086と発光
パルスの減衰時間が異なる第2のシンチレータ3011
3086が光学的に結合されている。第2のシンチレータ
3011〜3086は、第1のシンチレータ1011〜1086
との結合面以外反射材が塗布してある。発光パルスの減
衰時間を識別することにより、第1、第2のシンチレー
タ1011〜1086、3011〜3086のいずれで発光した
かが判別でき、光電子倍増管201 〜204 の出力比に
より入射位置を識別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被検体に投与されて
関心部位に蓄積された放射性同位元素(RI)から放出
された放射線(ガンマ線)の入射位置を検出するための
放射線検出器、およびその放射線検出器を用いて関心部
位のRI分布の断層像を得るように構成した装置、例え
ば、ポジトロン放射トモグラフィ(PET)装置などに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の放射線検出器は、検出分
解能を高めるために、複数のシンチレータとそれよりも
少ない数の光電子倍増管を結合し、シンチレータでの発
光を複数個の光電子倍増管に適正に分配して、各光電子
倍増管の出力比からガンマ線の入射位置を決定するよう
に構成されている。
【0003】このような放射線検出器として、例えば、
特公平2−14666号、特公表62−500957
号、特開平3−185385号公報などに開示されてい
るもの、あるいは、本願出願人が特願平4−10897
2号で提案しているもの等がある。
【0004】この一例を、図12を参照して説明する。
図に示す放射線検出器1は、X方向に6個、Y方向に8
個の合計48個のシンチレータ1011〜1086を2次元
的に密着配置したシンチレータ群10と、このシンチレ
ータ群10に対して光学的に結合された4個の光電子倍
増管201 、202 、203 、204 とから構成されて
いる。シンチレータ10ij(i=1〜8、j=1〜6)
としては、例えば、Bi4 Ge3 12(BGO)が用い
られている。また、シンチレータ10ijでの発光を各光
電子倍増管201 〜204 に適正に分配するために、各
シンチレータ10ijが対向する面に長さが違うスリット
を設けたり(特公表62−500957号)、各シンチ
レータ10ijの結合面を粗面および/または鏡面とした
り(特開平3−185385号)、あるいは、図12に
示すように、各シンチレータ10ijが対向する面の所要
領域に光学的反射材11を、各シンチレータ10ijの配
列順序に関連して変化させて被着させている(特願平4
−108972号)。これにより、各光電子倍増管20
1 〜204 の出力比を求めれば、X方向、Y方向に対す
るガンマ線の入射位置、すなわち、どのシンチレータ1
ijにガンマ線が入射したかを認識することができる。
【0005】このような放射線検出器1を用いて被検体
の関心部位のRI分布の断層像を得るための、例えば、
PET装置は、図13に示すように、複数個の放射線検
出器1を被検体Mの体軸J回りに周設して構成されてい
る。
【0006】図では、各放射線検出器1のX方向を体軸
J回りに、Y方向を体軸J方向(紙面に垂直方向)にそ
れぞれ一致させてある。被検体Mの関心部位から放出さ
れたガンマ線は各放射線検出器1で検出される。各放射
線検出器1では、それぞれどのシンチレータにガンマ線
が入射したかを識別する。このようにして得られたガン
マ線の入射位置の情報に基づいて、関心部位のRI分布
の断層像を得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、PET装置において、視野中心から離
れた位置Pnから放出されるガンマ線は、図14に示す
ように、放射線検出器1のシンチレータに斜めから入射
する。このとき、図15に示すように、ガンマ線が放射
線検出器1nのシンチレータ104jに入射したにもかか
わらず、シンチレータ103j内で発光する場合がある。
従来の放射線検出器1では、このようにシンチレータ1
4jに入射し、シンチレータ103j内で発光したガンマ
線は、シンチレータ103jに入射したものとして認識さ
れることになる。従って、シンチレータに斜めから入射
したガンマ線を誤った位置で検出することになり、得ら
れた断層像は不正確なものになるという問題がある。
【0008】ところで、例えば、図16に示すように、
シンチレータを深さ方向にA、Bの2層に分割して、ガ
ンマ線がいずれの層で発光したかを検出できれば、その
発光位置についての情報と、ガンマ線の入射位置につい
ての情報とに基づいて、被検体Mのガンマ線の放出位置
を正確に認識することができる。例えば、上述のような
場合、A層で発光し、シンチレータ104jに入射したこ
とを検出したときには、放出位置(例えば、図14のP
n)からガンマ線が放出したと認識し、また、B層で発
光し、シンチレータ103jに入射したことを検出したと
きにも、放出位置Pnからガンマ線が放出したと認識す
る。このように、シンチレータの深さ方向に対するガン
マ線の発光位置を検出できれば、ガンマ線の入射位置の
検出精度の向上を図ることができるので、上述のような
問題に対処することもできる。
【0009】しかし、シンチレータの深さ方向に対する
ガンマ線の発光位置の情報を得る方法として、シンチレ
ータの側面にフォトダイオード等を接続した方法などが
考案されているが、構造が複雑でコスト高を招くなど、
実用的ではない。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、シンチレータの深さ方向に対するガ
ンマ線の発光位置の情報を簡単な構成で得ることができ
る放射線検出器と、その放射線検出器を用いて、被検体
の関心部位のRI分布の断層像を得るための装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、2次元的に密着配置され
た複数本のシンチレータと、前記シンチレータ群に対し
て光学的に結合され、かつ、前記シンチレータの本数よ
りも少ない複数本の光電子倍増管を備え、前記光電子倍
増管の出力比に基づいてガンマ線の入射位置を検出する
放射線検出器において、前記各シンチレータには、その
深さ方向に、発光パルスの減衰時間の異なる別異のシン
チレータを光学的に結合したものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の放射線検出器を被検体の体軸回りに周設し、か
つ、前記被検体から放射されるガンマ線の入射位置を検
出する位置検出手段と、前記各シンチレータの発光パル
スの減衰時間の違いによりいずれのシンチレータで発光
したかを識別する発光位置識別手段と、前記位置検出手
段で検出された情報と前記発光位置識別手段で識別され
た情報とに基づいて、関心部位のRI分布の断層像を作
成する画像処理手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。すなわち、放射線検出器に入射したガンマ線は、深
さ方向に結合されたいずれかのシンチレータで発光す
る。それぞれのシンチレータの発光パルスの減衰時間は
異なるので、その発光パルスの減衰時間の違いを識別す
ることにより、いずれのシンチレータでガンマ線が発光
したかを検出することができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、位
置検出手段でガンマ線の入射位置を検出するとともに、
発光位置識別手段でいずれのシンチレータで発光したか
の情報、すなわち、シンチレータの深さ方向に対する発
光位置についての情報を得る。画像処理手段では、位置
検出手段で検出されたガンマ線の入射位置の情報を、発
光位置識別手段で識別されたシンチレータの深さ方向に
対する発光位置についての情報によって、ガンマ線の放
出位置を正確に認識するように補正して関心部位のRI
分布の断層像を作成する。これにより、例えば、シンチ
レータに斜め方向に入射するガンマ線の放出位置の誤検
出を低減できるので、作成された断層像はより正確なも
のとなる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明の一実施例に係る放射線検
出器の構成を示す斜視図、図2は、図1のA−A矢視断
面図、図3は図1のB−B矢視断面図である。なお、図
12と同一符号で示す部分は従来例と同一構成であるの
で、ここでの詳述は省略する。
【0016】この実施例に係る放射線検出器2では、4
個の光電子倍増管20k (k=1〜4)に、48個の第
1のシンチレータ10ij(i=1〜8、j=1〜6)か
らなる第1のシンチレータ群10が、光学的に結合され
ており、各第1のシンチレータ10ijの上面(光電子倍
増管20k と結合された面と反対側の面)には、第2の
シンチレータ30ij(i=1〜8、j=1〜6)からな
る第2のシンチレータ群30がそれぞれ光学的に結合さ
れている。
【0017】第1のシンチレータ群10を構成する各シ
ンチレータ10ijが対向する面の所要領域には、特願平
−108972号と同様に光学的反射材11を各シンチ
レータ10ijの配列順序に関連して変化させて被着させ
ている。すなわち、第2のシンチレータ30ijを除いた
光電子倍増管20k と第1のシンチレータ群10との構
成では、従来例と同様に、各シンチレータ10ijでの発
光を各光電子倍増管20k に適正に分配し、各光電子倍
増管20k の出力比を求めることにより、X方向、Y方
向に対するガンマ線の入射位置を認識することができる
ものである。
【0018】図2、図3に示すように、第2のシンチレ
ータ30ijの面の内、それぞれ第1のシンチレータ10
ijに結合された面以外の面、すなわち、第2のシンチレ
ータ30ijの外表面と、各第2のシンチレータ30ij
対向する面とには、反射材31が塗布してある。従っ
て、図2に示すように、第2のシンチレータ30ij(例
えば、30i3)で発光した光は、それぞれ、その第2の
シンチレータ30ij(30i3)に結合された第1のシン
チレータ10ij(10i3)に導かれることになる。
【0019】また、第1のシンチレータ10ijと第2の
シンチレータ30ijとは、それぞれ発光パルスの減衰時
間が異なるものを用いている。この実施例では、シンチ
レータ10ijをBGOで、第2のシンチレータ30
ijは、Gd2 SiO5 (GSO)で構成した。
【0020】なお、第2のシンチレータ30ijの長さX
は、第2のシンチレータ30ijを透過した後のガンマ線
量Iが、第2のシンチレータ30ijの上面に入射するガ
ンマ線量Ioの1/2になる長さ程度に設定することが
好ましい。IとIoとは、 I = Ioe-UX の関係で記述できる。ここで、Uは、シンチレータの吸
収係数である。従って、 I/Io = 1/2 = e-UX となり、Xを特定することができる。このように第2の
シンチレータ30ijの長さXが決まれば、第1のシンチ
レータ10ijと第2のシンチレータ30ijとにおける発
光の割合を等分することができる。
【0021】次に、上述の構成の放射線検出器の作用を
図4を参照して説明する。図4(a)に示すように、第
1のシンチレータ10ij内で発光した光は、従来例と同
様に、各光電子倍増管20k に適正に分配され、各光電
子倍増管20k の出力比を求めることにより、X方向、
Y方向に対するガンマ線の入射位置を認識することがで
きる。なお、第1のシンチレータ10ij内で発光した光
の発光パルスの減衰時間は、約300nsである。
【0022】一方、図4(b)に示すように、第2のシ
ンチレータ30ij内で発光した光は、その第2のシンチ
レータ30ijに結合された第1のシンチレータ10ij
導かれる。第1のシンチレータ10ijに導かれた光は、
従来例と同様に、各光電子倍増管20k に適正に分配さ
れ、各光電子倍増管20k の出力比を求めることによ
り、X方向、Y方向に対するガンマ線の入射位置を認識
することができる。なお、第2のシンチレータ30ij
で発光した光の発光パルスの減衰時間は、約60nsで
ある。
【0023】すなわち、第1のシンチレータ10ij、第
2のシンチレータ30ijのいずれで発光しても、X方
向、Y方向に対するガンマ線の入射位置を認識すること
ができる。
【0024】また、第1、第2のシンチレータ10ij
30ijで発光した光の発光パルスの減衰時間と、光電子
倍増管20k からの出力電圧値との関係を図5に示す。
図からも判るように、各波形を分析してやることによ
り、第1のシンチレータ10ijで発光したのか、第2の
シンチレータ30ijで発光したのかを識別することがで
きる。
【0025】ガンマ線の入射位置と発光位置とを検出す
る回路構成を図6に示す。図中、P1 、P2 、P3 、P
4 は、それぞれ光電子倍増管201 、202 、203
204 からの出力(電圧値)である。
【0026】位置検出回路41では、P1 +P3 とP2
+P4 との比に基づき、X方向に対する入射位置の検出
を行ない、P1 +P2 とP3 +P4 との比に基づき、Y
方向に対する入射位置の検出を行なう。なお、この位置
検出回路41は、この発明における位置検出手段に相当
する。
【0027】波形分析回路42では、P1 〜P4 の発光
パルスの減衰時間を、例えば、コンパレータ等で分析し
て、第1のシンチレータ10ijで発光したのか、第2の
シンチレータ30ijで発光したのかを識別する。なお、
この波形分析回路42は、この発明における発光位置識
別手段に相当する。
【0028】双方の回路41、42からの識別結果に基
づいて、シンチレータの深さ方向に2層に分割した状態
で、ガンマ線の入射位置を認識することができる。これ
は概念的には、図7に示すように、2個の検出器3、4
を、2段に連結したのと同じことになり、シンチレータ
の深さ方向に対する入射位置の識別精度をより一層向上
させることができる。
【0029】なお、上述の実施例装置では、第1のシン
チレータ10ijとしてBGOを、第2にシンチレータ3
ijとしてGSOを用いたが、第1のシンチレータ10
ijとしてGSOを、第2にシンチレータ30ijとしてB
GOを用いて装置を構成してもよい。また、第1のシン
チレータ10ijと第2のシンチレータ30ijとの発光パ
ルスの減衰時間が異なる組合わせであれば、BGO、G
SO以外であっても、NaI、BaF2 、CsFなどを
用いて第1、第2のシンチレータ10ij、30ijを構成
してもよい。
【0030】さらに、上述の実施例では、2種類のシン
チレータを用いてシンチレータの深さ方向に2層に分割
したが、3種以上のシンチレータをシンチレータの深さ
方向に光学的に結合して、シンチレータの深さ方向に3
層以上に分割して放射線検出器を構成してもよく、その
ようにすれば、シンチレータの深さ方向に対するより細
かい情報が得られる。
【0031】また、上述の実施例では、特願平4−10
8972号に第2のシンチレータ30ijを結合して構成
したが、その他、特公平2−14666号、特公表62
−500957号、特開平3−185385号公報など
に開示されているシンチレータに第2のシンチレータ3
ijを結合して構成してもよい。
【0032】次に、上述の放射線検出器2を用いたPE
T装置の構成を図8を参照して説明する。図8に示すよ
うに、各放射線検出器2を被検体Mの体軸J回りに周設
して装置が構成されている。
【0033】また、各放射線検出器2の位置検出回路4
1と波形分析回路42との出力データは、それぞれ分配
回路43に与えられる。各分配回路43では、波形分析
回路42の判定結果が、第1のシンチレータ群10であ
れば、位置検出回路41から与えられた入射位置情報を
第1のメモリ51に記憶し、波形分析回路42の判定結
果が、第2のシンチレータ群30であれば、位置検出回
路41からの入射位置情報を第2のメモリ52に記憶す
る。
【0034】すなわち、第1のメモリ51には、第1の
シンチレータ群10に対する入射位置情報が記憶され、
第2のメモリ52には、第2のシンチレータ群30に対
する入射位置情報が記憶されている。第1、第2のメモ
リ51、52からの情報は、画像処理部60に与えられ
る。画像処理部60では、与えられた情報に基づいてR
I分布の断層像を作成する。なお、この画像処理部60
は、この発明における画像処理手段に相当する。
【0035】このようなPET装置において、従来例で
指摘した、放射線検出器に斜めに入射するガンマ線につ
いて考えてみる。図9(a)に示すように、第2のシン
チレータ304jで発光した光は、第1のシンチレータ1
4jに導かれる。そして、第2のメモリ52に第2のシ
ンチレータ304jに入射したものとして記憶される。
【0036】一方、図9(b)に示すように、第2のシ
ンチレータ304jを突き抜けて第1のシンチレータ10
3jで発光した光は、第1のメモリ51に第1のシンチレ
ータ103jに入射したものとして記憶される。
【0037】ここで、視野中心からずれた位置Pnから
放出されたガンマ線の入射位置を、例えば、第1のシン
チレータ群10に対しては第1のシンチレータ103j
第2のシンチレータ群30に対しては第2のシンチレー
タ304jで検出するということを予め決めておき、画像
処理部60で断層像を作成することにより、従来例のよ
うな検出誤差による画像の劣化を低減することができ
る。
【0038】なお、シンチレータの深さ方向に3種類以
上のシンチレータを結合した放射線検出器を用いれば、
入射位置の検出精度を一層向上させることができるの
で、断層像をより正確なものとすることができる。
【0039】また、従来のPET装置では、図10に示
すように、Pa、Pb間を最小分解能とした検出分解能
しか得られないので、ウオブリング等により、各放射線
検出器1を被検体に対して振動させて、Pa、Pb間の
位置から放出されるガンマ線の検出を行なえるようにし
ているが、上述ようなPET装置では、シンチレータの
深さ方向に2層に分割して入射位置を検出することがで
きるので、ウオブリング等を行なわなくとも、例えば、
図11に示すように、Pa、Pb間の位置から放出され
るガンマ線の検出も行なうことができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、シンチレータの深さ方向に対
して、減衰時間の異なる別異のシンチレータを光学的に
結合して、シンチレータの深さ方向に対するガンマ線の
発光位置を検出できるように構成したので、シンチレー
タの深さ方向に対するガンマ線の発光位置の情報を簡単
な構成で得られる放射線検出器を実現できる。
【0041】また、請求項2に記載の発明によれば、各
放射線検出器では、シンチレータの深さ方向に対して複
数層に分割された状態で、ガンマ線の入射位置を検出す
ることができるので、例えば、斜め方向から入射したガ
ンマ線の放出位置をより正確に認識することができる。
従って、入射位置の誤検出による断層像の劣化を低減す
ることができる。また、シンチレータの深さ方向に分割
して入射位置を検出することができるので、ウオブリン
グ等を行なわなくとも、検出分解能を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る放射線検出器の構成
を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】実施例装置の作用を説明するための図である。
【図5】第1、第2のシンチレータで発光した光の発光
パルスの減衰時間と、光電子倍増管からの出力電圧値と
の関係を示す図である。
【図6】ガンマ線の入射位置と発光位置とを検出する回
路構成を示す図である。
【図7】実施例装置の構成を2個の放射線検出器で概念
的に示した図である。
【図8】実施例装置を用いたPET装置の構成を示す図
である。
【図9】ガンマ線がシンチレータに斜めに入射したとき
の作用を説明するための図である。
【図10】従来装置の検出分解能を示す図である。
【図11】この発明に係るPET装置の検出分解能を示
す図である。
【図12】従来例に係る放射線検出器の構成を示す斜視
図である。
【図13】従来例に係るPET装置の構成を示す図であ
る。
【図14】従来例の問題点を説明するための図である。
【図15】従来例の問題点を説明するための図である。
【図16】シンチレータを2層に分割した場合の効果を
説明するための図である。
【符号の説明】
2 … 放射線検出器 10ij … 第1のシンチレータ 11、31 … 反射材 20k … 光電子倍増管 30ij … 第2のシンチレータ 41 … 位置検出回路 42 … 波形分析回路 60 … 画像処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元的に密着配置された複数本のシン
    チレータと、前記シンチレータ群に対して光学的に結合
    され、かつ、前記シンチレータの本数よりも少ない複数
    本の光電子倍増管を備え、前記光電子倍増管の出力比に
    基づいてガンマ線の入射位置を検出する放射線検出器に
    おいて、前記各シンチレータには、その深さ方向に、発
    光パルスの減衰時間の異なる別異のシンチレータを光学
    的に結合したことを特徴とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の放射線検出器を被検体
    の体軸回りに周設し、かつ、前記被検体から放射される
    ガンマ線の入射位置を検出する位置検出手段と、前記各
    シンチレータの発光パルスの減衰時間の違いによりいず
    れのシンチレータで発光したかを識別する発光位置識別
    手段と、前記位置検出手段で検出された情報と前記発光
    位置識別手段で識別された情報とに基づいて、関心部位
    のRI分布の断層像を作成する画像処理手段とを備えた
    ことを特徴とする放射線検出器を用いた装置。
JP15156493A 1993-05-27 1993-05-27 放射線検出器及びそれを用いた装置 Pending JPH06337289A (ja)

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