JP7054438B2 - 薬品棚 - Google Patents

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Description

本発明は、医療機関等で薬品の保管管理のために使用される薬品棚に関する。
従来、調剤薬局等の医療機関では、薬品を保管するために薬品棚が使用されている。このような薬品棚として、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示された薬品棚は、下方側に位置する調剤台と上方に位置する棚体とが一体に形成されたものである。この棚体は、一般的な棚と同様に、2つの側壁間に複数の棚板が位置しており、これらの棚板が上下方向で間隔を空けて並列配置されている。そして、それぞれの棚板に、錠剤が封入されたブリスターパックを収容する収容容器(薬品容器)が載置されている。
より詳細には、一つの棚板の上に複数の収容容器がそれぞれ載置され、複数の収容容器が2つの側壁の離間方向に沿って並べられた状態となっている。そして、それぞれの収容容器は、個別に手前側への引き出しが可能となっている。
ここで、棚板の手前側端部(収容容器の引き出し方向における先端側の端部)には、下方側へ突出する支持部が設けられている。そして、収容容器には、棚板上に載置した状態において奥側となる部分に、上方へ突出する突起部分(ストッパー)が設けられている。
そして、一の棚板に載置された収容容器を手前側へ一定以上引き出すと、この一の棚板と収容容器の上側に位置する棚板の支持部に、収容容器のストッパー部分が当接する。このことにより、収容容器の棚板からの脱落を防止する。
特許第3892946号公報
しかしながら、特許文献1の薬品棚では、複数の収容容器に薬品を補填する作業を行う際、一つ一つ収容容器(薬品容器)を引き出して補填する必要があり、作業の容易化を図る上で改良の余地があった。
そこで本発明は、薬品容器の引き出し時に棚板部材からの脱落を防止可能であり、薬品容器に対する収容物の補填作業が容易な薬品棚を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の一つの様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、変位手段によって前記引出時状態に変化している状態においては、薬品容器が障害物となって前記棚板部材を引き出す操作が不能または困難となることを特徴とする薬品棚である。
また、本発明の他の様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、前記変位手段は、前記棚板部材に形成された隆起部であり、薬品容器が引き出された際に、薬品容器が前記隆起部に乗り上げて薬品容器の位置及び/又は姿勢が変わることを特徴とする薬品棚である。
また、本発明の他の様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、前記引出時状態は、通常状態に比べて薬品容器の少なくとも一部が上昇した状態であり、且つ、薬品容器が傾斜した姿勢であることを特徴とする薬品棚である。
また、本発明の他の様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、前記棚板部材は、薬品容器を載置する載置面を有し、前記脱落阻止部は、載置面の上部側にあって上部側の前記棚板部材又は前記外郭部材から前記載置面側に突出するものであることを特徴とする薬品棚である。
また、本発明の他の様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、薬品容器は上部側が開口する箱体であり、薬品容器に突出部があり、当該突出部が前記脱落阻止部と当接することを特徴とする薬品棚である。
上記した様相は、複数の前記棚板部材と、前記棚板部材に載置される複数の薬品容器を有することが好ましい。
本発明に関連する発明の一つの様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものである。
また、本発明に関連する発明の他の一つの様相は、外郭部材と、当該外郭部材に収容された複数の棚板部材と、前記棚板部材に載置される複数の薬品容器を有する薬品棚において、前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものである。
これらの様相の薬品棚は、薬品容器が載置された棚板部材を収納位置から引き出す棚板引出操作が可能であり、棚板部材ごと薬品容器を引き出すことで、薬品容器の姿勢を安定させたまま収容物の補填作業がし易い位置に配置できる。このとき、薬品容器と脱落阻止部は接触せず、薬品容器の引き出し方向への移動が規制されないので、この棚板部材の引き出しを円滑且つ容易に実施可能である。複数の薬品容器それぞれを簡単に補填作業がし易い状態にすることが可能であり、且つ、この状態への移行が容易である。
その一方で、棚板部材が外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作では、薬品容器と脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、薬品容器の意図しない脱落を防止できる。
つまり、本様相によると、薬品容器への補填作業の容易化と、単独で引き出した薬品容器の不意の脱落の防止を両立できる。
上記した様相は、前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となることが好ましい。
かかる様相では、棚板引出操作における引き出しの円滑化と、単独で引き出した薬品容器の不意の脱落の防止を簡単な構造で実現可能である。
この好ましい様相は、変位手段によって前記引出時状態に変化している状態においては、薬品容器が障害物となって前記棚板部材を引き出す操作が不能または困難となることがさらに好ましい。
かかる様相では、薬品容器が通常状態でないときに棚板部材を引き出すことができない、又は、引き出しにくくなる。すなわち、薬品容器が不安定な状態で棚板部材を引き出すことに起因する薬品容器の脱落を防止又は抑制できる。
上記した好ましい様相は、前記変位手段は、前記棚板部材に形成された隆起部であり、薬品容器が引き出された際に、薬品容器が前記隆起部に乗り上げて薬品容器の位置及び/又は姿勢が変わることがより好ましい。
上記した好ましい様相は、前記引出時状態は、通常状態に比べて少なくとも一部が上昇した状態であり、且つ傾斜した姿勢であることがより好ましい。
上記した様相は、前記棚板部材は、薬品容器を載置する載置面を有し、前記脱落阻止部は、載置面の上部側にあって上部側の前記棚板部材又は前記外郭部材から前記載置面側に突出するものであることが好ましい。
これらの様相は、薬品容器の脱落をより確実に防止するという観点から特に好ましい。
上記した様相は、薬品容器は上部側が開口する箱体であり、薬品容器に突出部があり、当該突出部が前記脱落阻止部と当接することが好ましい。
かかる様相では、より確実に薬品容器の脱落を防止可能であり、好ましい。
上記した各様相は、前記棚板引出操作の際に薬品容器が載置される位置は、薬品の保管時に薬品容器が載置される位置であり、前記棚板部材の引き出し方向における先端側となる位置であることが好ましい。
上記した各様相は、前記棚板部材は、薬品容器を載置する載置面を有し、前記載置面には、シート体が敷かれており、前記シート体は、布地及び合成樹脂を主たる原料とする、又は、天然皮革を主たる原料とすることが好ましい。
この好ましい様相では、薬品容器と棚板部材の間に働く摩擦力を大きくすることが可能であり、薬品容器の意図しない位置ずれを阻止できる。
本発明によると、薬品容器の引き出し時に棚板部材からの脱落を防止可能であり、薬品容器に対する収容物の補填作業が容易な薬品棚を提供できる。
本発明の実施形態に係る薬品棚を示す斜視図である。 図1の薬品棚の一部を示す説明図であり、(a)は容器引出操作によって薬品容器を引き出した状態を示し、(b)は棚板引出操作によって棚板部材を引き出した状態を示す。 図1の薬品容器を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 図1の棚板部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面斜視図、(c)は(b)とは異なる位置で切断した断面斜視図である。 図1の薬品棚において容器引出操作で薬品容器を引き出す様子を示す説明図であり、(a)~(c)の順に薬品容器を引き出す。 図1の仕切板部の一つを示す説明図であり、(a)は上方からみた斜視図、(b)は下方からみた斜視図、(c)は断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した例であり、本発明がこれらの例に限定されるものではない。また、前後、上下、左右の方向は、特に断りのない限り、図1の姿勢を基準に説明する。
本実施形態の薬品棚1は、図1で示されるように、天板部2と、2つの側壁部3と、背板部4を備えており、これらに囲まれた空間が仕切板部5によって複数の区画に分割されている。すなわち、薬品棚1は、前方が開放された小型空間を複数有する。
ここで、複数の区画の少なくとも1つ(本実施形態では2つ)が薬品容器7を収納する容器収容部8となっている。
なお、図1では、作図の都合上、下側の容器収容部8に薬品容器7が載置されていない状態を示し、薬品容器7には、一部にのみ符号を付して他への符号を省略している。
以下の説明では、一つの容器収容部8(上側の容器収容部8)について詳細に説明し、他の重複する説明を省略する。
容器収容部8は、1以上の薬品容器7を収容する部分であり、本実施形態では、複数の薬品容器7が行列状に配された状態で収容されている。
この容器収容部8は、小型の棚状部分となっている。すなわち、上下方向で離れた位置にある2つの水平板状部分(仕切板部5a,5b)と、左右方向で離れた位置にある2つの立板状部分(外郭部材であり、側壁部3と仕切板部5c)と、背板部4によって囲まれた小型空間に棚板部材10が配されている。そして、複数の棚板部材10が上下方向で間隔を空けて並列しており、容器収容部8の小型空間が棚板部材10によって複数の区画に分割されている。
さらに、この上下方向で並列する複数の区画(空間)のそれぞれに、薬品容器7が配されている。つまり、薬品容器7は、仕切板部5aと棚板部材10の間、又は、隣接する2つの棚板部材10の間に位置している。
具体的には、薬品容器7は、それぞれの棚板部材10の上に載置されている。本実施形態では、一つの棚板部材10の上に複数の薬品容器7が載置されており、左右方向(一方の側壁部3から他方の側壁部3へ向かう方向)で並列するように並べられている。
ここで、本実施形態の薬品棚1では、図2で示されるように、それぞれの薬品容器7を個別に引き出す容器引出操作(図2(a)参照)と、薬品容器7が載置された状態のまま棚板部材10を引き出す棚板引出操作(図2(b)参照)が可能となっている。
詳細に説明すると、棚板部材10は、図示しないレール部材を介して側壁部3と仕切板部5cのそれぞれに取り付けられており、奥まった位置(以下、収納位置とも称す)から手前側の位置(以下、引出位置とも称す)に引き出すことが可能となっている。すなわち、棚板部材10は、収納位置と引出位置の間で水平方向(前後方向)にスライド移動させることができる。
なお、棚板部材10が収納位置に配された状態では、棚板部材10の全体が容器収容部8の小型空間内(側壁部3、仕切板部5cの前端よりも後側)に位置した状態となる。
対して、引出位置に配された状態では、棚板部材10の後側の一部分が容器収容部8の小型空間内に位置した状態となり、大部分が小型空間の外側(側壁部3、仕切板部5cの前端よりも手前側)に位置した状態となる。
つまり、棚板部材10は、外郭部材に収容された状態である収納位置に配された状態からの引き出し操作が可能である。なお、ここでいう「外郭部材に収容された状態」とは、棚板部材10が引き出された状態に比べ、棚板部材10のより多くの部分が外郭部材の内側に位置する状態である。
ここで、薬品棚1は、薬品を収納した薬品容器7を棚板部材10の上に載置させた状態とし、さらに棚板部材10を奥側の位置(収納位置)に配した状態(図1参照、以下、保管状態とも称する)として薬品を保管する。この保管状態では、薬品容器7の全体が棚板部材10の上側に位置するように、薬品容器7を棚板部材10の上の所定の位置に所定の姿勢で配した状態とする(詳しくは後述する)。
そして、この保管状態から、それぞれの薬品容器7を個別に引き出すことで、薬品容器7の内部に収容された薬品を取り出すことができる。さらに、個別に引き出した薬品容器7を奥側へ移動させることで、再び保管状態へ移行させることができる。
なお、本実施形態の薬品棚1では、個別に引き出した薬品容器7の脱落を防止するための脱落阻止部が設けられている。この脱落阻止部については、詳しくは後述する。
ここで、薬品容器7に収容された薬品が減ってくると、薬品容器7に薬品を補填する必要が生じる。そこで、本実施形態では、棚板引出操作により、複数の薬品容器7を棚板部材10ごと一度に引き出すことで、作業者が補填作業を容易に実施できる。
ここで、棚板部材10の上には、薬品容器7の他、補填用容器12が載置されている。この補填用容器12は、棚板部材10のうち、薬品容器7が並べられる手前側部分よりも後側(奥側)となる部分に載置されている。
補填用容器12は、上方側が開放された箱体であり、内部空間が仕切板によって複数の区画(空間)に分割されている。すなわち、補填用容器12は、上方が開放された有底箱状の本体部分と、仕切板を備えている。そして、本体部分に形成された溝状部分(図示しない)に仕切板を差し込むことで、これらを一体に取り付けている。
したがって、底板部分の上側に位置する分割されたそれぞれの空間は、周囲を立板状部分(本体部分の周壁部分の一部と仕切板)によって囲まれた空間となっている。
補填用容器12の内部空間を分割して形成される区画(空間)の数は、手前側で並べられる薬品容器7の数と同数となっている。そして、左右方向で並べられた薬品容器7の後側で、上方が開放された複数の空間が並んでおり、薬品容器7の並列方向と、補填用容器12の複数の空間の並列方向が同方向となっている。また、補填用容器12の複数の空間のそれぞれは、手前側に位置する薬品容器7と前後方向で並んでいる。
ここで、補填用容器12の複数の空間のそれぞれは、その手前側に位置する薬品容器7に補填する補填用の薬品を収容する空間となっている。
つまり、棚板部材10を引出位置に配することで、容器収容部8の小型空間よりも外側に薬品容器7の全体と補填用容器12の大部分が位置した状態となる。この状態とすることで、補填用容器12に収容された薬品を薬品容器7に移し替える作業が容易となる。また、このとき、薬品容器7の下端部分の大部分が棚板部材10と接触した状態であることから、薬品の移し替え作業を行っても、薬品容器7の姿勢を安定した状態に維持できる。
次に、本実施形態の薬品容器7、棚板部材10について詳細に説明する。
薬品容器7は、図3で示されるように、上方が開放された略有底箱状の容器である。すなわち、薬品容器7は、容器底板部20(底板部)と、2つの容器側壁部21(周壁部)と、容器背板部22(周壁部)とを有している。そして、容器底板部20の前側部分は、上方に延びた後に下方へ延びるように屈曲しつつ延びており、この部分が前壁部分25と手掛部26を形成している。
この薬品容器7は、容器底板部20の上側であって前壁部分25の後側となる位置に、薬品を収容するための収容空間28が形成されている。この収容空間28は、2つの容器側壁部21と容器背板部22に囲まれた空間である。
ここで、容器底板部20には、前壁部分25と容器背板部22の間に位置する部分に、周囲よりも上方に突出する部分である区画突起部30が形成されている。
この区画突起部30は、容器底板部20が上方に延びた後に下方へ延びて形成される部分である。より詳細には、区画突起部30の後側部分は、その上端面が前方に向かうにつれて高さが高くなるように湾曲した湾曲面となっている。そして、上端部分が上方に凸となるように丸みを帯びた形状となっており、前側部分が立壁状の部分となっている。
なお、収容空間28のうち、区画突起部30よりも後側となる部分は、薬品(錠剤)が封入されたシート状のブリスターパックを収容する部分である。これに対し、区画突起部30よりも前側の部分は、シート状のブリスターパックから一部を切り離した余りの部分であり、シート状のブリスターパックを分割した一部分を収容するための部分である。
前壁部分25は、容器底板部20の前側部分が上方に延びて形成される部分である。
手掛部26は、上方に向かって凸となる窪み部分(凹部)を形成する部分であり、前壁部分25と、前壁部分25の上端と連続して前方へ延びる部分と、下方側へ延びる立板状部分とが連続して窪み部分を形成している。
つまり、手掛部26の一部は、前壁部分25によって形成されており、前壁部分25と、前壁部分25よりも前方に位置する立板状部分の間に窪み部分が形成されている。
ここで、前端側に位置する立板状部分の下端部分は、前壁部分25の下端部分よりも高位置にある。このことから、立板状部分の下方側に作業者が手を差し入れるための隙間が形成されている。また、手掛部26の上端側には、図3(b)で示されるように、山なりに連続する面が形成されている。すなわち、後方側に位置する前方に向かうにつれて高さが高くなる傾斜面と、その前方側に位置する前方に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面とが連続している。
容器側壁部21は、略長方形状となる立板状部分の一部を欠落させたような形状であり、詳細には、前方側の上側部分と下側部分を欠落させたような形状となっている。
すなわち、容器側壁部21の下端面は、その前端側部分に、前方に向かうにつれて上方に向かう傾斜面である下側傾斜面21aが形成されている。
また、容器側壁部21の上端面は、後側の水平面と、前方に向かうにつれて高さが低くなる前側の面とが連続して形成されている。なお、上端面の前側部分では、傾斜角度の異なる2つの傾斜面が連続して一連の面を形成しており、それぞれの傾斜面が前方へ向かうにつれて下り勾配となる傾斜面となっている。
なお、本実施形態の2つの容器側壁部21は、いずれも厚さ方向が左右方向と同方向となる同形の部材であり、側面視で重なる位置に配され、左右方向で離間対向している。
容器背板部22は、薬品容器7の後端側に位置する立板状部分であり、収容空間28の後方側を塞ぐ部分である。この容器背板部22の上端側には、周囲より高く突き出た部分である突出部35が形成されている。
突出部35は、左右方向(容器側壁部21の離間方向)に延びる立板状の部分である。なお、厚さ方向の両端面(前端面及び後端面)のそれぞれは、下側に位置する容器背板部22の厚さ方向の両端面のそれぞれと一連の面を形成している。
この突出部35の上端部分は、薬品容器7のうちで最も高位置となる部分となる。すなわち、容器側壁部21の上端部分や、容器背板部22のうちで突出部35が形成されていない部分の上端部分よりも高位置に位置している。
ここで、容器背板部22の下端面は、2つの容器側壁部21の下端面のうちで最も低位置となる部分(下側傾斜面21aを除いた他の部分)と上下方向の位置が同一となる。そして、これらの面が薬品容器7の下端面となる。
つまり、薬品容器7を水平面上に載置したとき、2つの容器側壁部21の下端面の大部分と容器背板部22の下端面が水平面と接触する接触面となり、容器底板部20が水平面と接触しない構造となっている。
棚板部材10は、図4(a)で示されるように、中央側に位置する載置板部40と、この載置板部40の縁端側に位置する2つの棚板側壁部41及び棚板背板部42とを備えた構造となっている。さらに、棚板部材10では、載置板部40の前端側周辺に突起部45(隆起部、変位手段)と、係止部46(脱落防止部)とが設けられている。
載置板部40は、平面視形状が略横長長方形となる平板状の容器載置部40aと、容器載置部40aの前端側部分を下方側に折り曲げて形成される係止部46とを備えた構造となっている。なお、容器載置部40aの後端側と両側端側のそれぞれも下方側へ折り曲げられ、容器載置部40aの縁端部分から垂下される立板状部が形成されている。
容器載置部40aの裏面には、前後方向における中心側近傍となる位置に、補強部材48が取り付けられている。補強部材48は、横断面の形状が略逆ハット状であり、容器載置部40aの左右方向における片側端部近傍から他端側端部近傍までの間で延びている。
棚板側壁部41と棚板背板部42は、いずれも上側に位置する立板部41a,42aと、立板状部分の下端側を折り曲げて形成される鉤状部41b,42bとが一体に形成された部材となっている。
立板部41a,42aは、一部が載置板部40よりも上側に位置し、他部が載置板部40の上面よりも下側に位置している。鉤状部41b,42bは、棚板部材10の縁端側から中央側へ延びる平板状部分と、この平板状部分の延び方向における端部を上側へ折り曲げて形成される立板状部分を有する。
このことから、棚板側壁部41と棚板背板部42の下側部分には、立板部41a,42aの一部分と鉤状部41b,42bによって囲まれた溝状部分が形成されている。
なお、棚板側壁部41の溝状部分と棚板背板部42の溝状部分は連続しており(図示しない)、平面視で略コ字状に連続する一連の溝状部分を形成している。
突起部45は、断面形状が略台形状で左右方向に延びる長尺部材であり、容器載置部40aの上面の前端側周辺となる部分に一体に固定されている。
このため、突起部45の上端面は、奥側に隣接する容器載置部40aの上面よりも高位置に位置している。つまり、突起部45は、棚板部材10において、後側(奥側)に隣接する部分よりも上方に盛り上った部分(隆起した部分)を形成している。
突起部45は、後方側に位置する傾斜面形成部45a(傾斜面部)と、その手前側に隣接する載置面形成部45b(平面部)とが一体となった部材である。
傾斜面形成部45aは、その上端面が前方へ向かうにつれて高さの高くなる傾斜面となっている。載置面形成部45bは、その上端面が水平面及び容器載置部40aの上面に対して略平行な面となっている。
なお、ここでいう「略平行」とは、水平面及び容器載置部40aの上面に対して平面部の上端面が完全に平行である場合だけでなく、多少の傾き(プラスマイナス10度程度)を有している場合も含まれることを意味する。また、以下の「略平行」の記載も同様のものとする。
係止部46は、容器載置部40aの前端から下方側に延びる立板状部分と、湾曲しつつ後方側へ延びる丸みを帯びた角部分と、後方へ延びる平板状部分と、この平板状部分の後端側部分を上方に折り曲げて形成される当接板部46aとが一体になった部分である。
当接板部46aは、厚さ方向が前後方向と同方向となる立板状部分であり、突起部45の後端部分よりも前方であって、容器載置部40aの下面から下方側に離れた位置に形成されている。
ここで、棚板部材10には、手前側から奥側までの大部分に図示しないシート(シート体)が敷かれた状態となっている。
具体的には、少なくとも棚板背板部42の手前側の面と、突起部45よりも奥側に位置する容器載置部40aの上面と、突起部45の上面及び前側面を覆うように、シートが貼り付けられた状態となっている。
このシートは、合成皮革、人工皮革、天然皮革等の所謂レザーシートである。つまり、このシートは、布地を基材として合成樹脂を塗布したものや、布地に合成樹脂を含浸させたもの、又は、合成樹脂を含浸させた布地に対してさらに合成樹脂を塗布したものであってもよい。また、動物の皮を原料として形成されるもの(天然皮革)であってもよい。
さらに、本実施形態の薬品棚1で実行可能な容器引出操作について詳細に説明する。
まず、上記した保管状態では、図5(a)で示されるように、薬品容器7が載置板部40の上の所定の位置に所定の姿勢で配された状態(以下、通常状態とも称す)となっている。
ここで、保管状態で薬品容器7が配される「所定の位置」とは、補填用容器12が載置される領域と隣接する位置であり、容器載置部40aの前端よりもやや後方側から補填用容器12が載置された領域に至るまでの位置である。つまり、「所定の位置」とは、補填用容器12等の他部材が載置される位置とは異なる位置であり、且つ、突起部45が形成される位置とは異なる位置であって、薬品保管時に薬品容器7が載置される位置でもある。そして、この位置が、薬品容器7が容器引出操作によって引き出される前に載置される位置となっている。
また、「所定の姿勢」とは、容器背板部22の厚さ方向(容器背板部22から前壁部分25に向かう方向)が前後方向と略平行となる姿勢である。
ここで、保管状態では、突起部45の後方に位置する容器載置部40aの上の面(容器載置部40aの上に敷かれたシートの上面)に薬品容器7が載置される。そして、薬品容器7の下側傾斜面21aを除く容器側壁部21の下端面の全域と、容器背板部22の下端面の全域とがこの面と接触する接触面となり、薬品容器7が突起部45(突起部45の上に敷かれたシート)と接触しない状態となる。すなわち、薬品容器7の大部分が突起部45よりも後方に位置し、前側の一部分が突起部45及び突起部45の上のシートよりも上方に離れた位置に配された状態となる。
保管状態から薬品容器7を手前側に引き出していくと、薬品容器7の下側傾斜面21aが、突起部45の傾斜面形成部45aに接触する(図示しない)。そして、そのまま薬品容器7を前方に移動させると、前方への移動に伴って薬品容器7の前側が徐々に上方へ移動し、容器側壁部21の下端面の一部が突起部45の上側に位置した状態となる。
すなわち、薬品容器7の下端部分の一部が突起部45の上方の面に接触し、下端部分のうちで後側の一部が、突起部45の後方に位置する容器載置部40aの上の面と接触する(図5(b)参照)。
さらに、薬品容器7を手前側に引き出していくと、図5(c)で示されるように、薬品容器7が突起部45の上に載置され、突起部45の後方に位置する容器載置部40aの上の面と接触しない状態となる。すなわち、保管状態と比べて薬品容器7の後端側部分の位置が高位置となる。つまり、突起部45は、薬品容器7の後端側部分を上方へ移動させる変位手段として機能する。
そして、薬品容器7の上側に位置する当接板部46aに、薬品容器7の突出部35が後側から接触する。すなわち、薬品容器7を一定以上引き出した状態では、係止部46に突出部35が当接することで、薬品容器7のさらなる手前側への移動が阻止される状態となる。
つまり、本実施形態では、棚板部材10の先端側の部分であり、突起部45と、その引き出し方向における基端側に隣接する部分の上側面(これらの上に敷かれたシートの上面)が、薬品容器7を載置する載置面となっている。そして、この載置面において、薬品容器7の載置位置を変更することで、上記した通常状態と、薬品容器7が突起部45の上に載置された引出時状態とを切り替え可能となっている。
ここで、薬品容器7が突起部45の上に載置された引出時状態では、薬品容器7が全体的に傾斜した姿勢となる。すなわち、図5(c)で示されるように、引き出し方向における先端側が後端側に比べて低くなるように傾いた姿勢となる。
詳細には、薬品容器7の下面のうち、引き出し方向における基端側の一部のみが、突起部45と接触した状態となるので、突起部45と接触する部分よりも引き出し方向における先端側に位置する部分が、突起部45の上面よりも下方側に位置した状態となる。すなわち、薬品容器7の自重及び内部に収容された薬品の重みにより、引き出し方向における先端側が突起部45の上面よりも下方側に位置した状態となる。
この状態では、薬品容器7の下方側に位置する棚板部材10の引き出し操作が、個別に引き出した薬品容器7が障害物になることよって阻止される(又は妨げられる)。すなわち、薬品容器7を個別に引き出した状態において、その下の棚板部材10を誤って引き出すことに起因する薬品容器7の脱落を防止(又は抑制)できる。
以上のように、本実施形態の薬品棚1では、薬品容器7を容器引出操作によって引き出すことで、薬品容器7が突起部45に乗り上げ、薬品容器7が通常状態から引出時状態へと移行する。すなわち、突起部45が薬品容器7を通常状態から引出時状態へ移行させる変位手段として機能する。
そして、引出時状態では、通常状態に比べて薬品容器7の位置が高位置となり、且つ、底面が水平となる通常状態に比べて全体が傾いた姿勢となる。このことにより、薬品容器7の突出部35と、係止部46(当接板部46a)とが接触可能な位置関係になる。
つまり、棚板引出操作では、薬品容器7が通常状態であり、薬品容器7の突出部35と、係止部46が接触しない位置関係となっている。このことから、棚板部材10を引き出す際、突出部35と係止部46接触せず、薬品容器7の引き出し方向への移動が規制されないので、棚板部材10の円滑な引き出しが可能となる。
対して、容器引出操作では、薬品容器7が引出時状態であり、薬品容器7の突出部35と、係止部46が接触しない位置関係となっている。このことから、薬品容器7を一定以上引き出すことで、突出部35と係止部46接触し、薬品容器7の引き出し方向への移動が規制される。
ここで、上記したように、突起部45の上側部分には、レザーシートが敷かれた状態となっている。このことにより、シートを設けない場合と比べ、薬品容器7と突起部45の間に働く摩擦力を大きくすることが可能となる。すなわち、薬品容器7を引き出した状態(図5(c)参照)において、薬品容器7の意図しない後方への移動を阻止できる。
また、突起部45の他、突起部45の後方に位置する容器載置部40aの上にもレザーシートが敷かれている。このことから、薬品容器7を引き出す際に、薬品容器7を棚板部材10に対して擦り動かす(接触させつつ移動させる)ことで生じる音を消音する(または非常に小さくする)ことが可能となる。
なお、本実施形態の薬品棚1では、図2等で示されるように、2つの棚板部材10の間だけでなく、棚板部材10と仕切板部5aの間にも薬品容器7を配置している。
ここで、仕切板部5aは、図6で示されるように、その前端側部分に係止部52(脱落防止部)が設けられた略平板状の部材となっている。
すなわち、仕切板部5aは、平板状の本体板部55と、2つの側壁形成部56と、後壁形成部57を備えている。そして、2つの側壁形成部56と後壁形成部57とが本体板部55の縁部分から下方へ垂下される立板状の部分となっており、平面視で略コ字状となるように連続している。
そして、係止部52は、本体板部55の前端から下方に延びる立板状部分と、この立板状部分の下端から後方に延びる平板状部分と、平板状部分の後端から上方に延びる立板状の当接板部52aを備えた構造となっている。すなわち、係止部52は、屈曲しつつ延びる板状体となっており、当接板部52aが上記した移動規制手段として機能する部分となっている。
このように、棚板部材10に載置された薬品容器7の直上に、棚板部材10とは異なる平板状部材を配する場合、この平板状部材に係止部52のような下方側へ突出する部分を設けることが好ましい。
なお、上記した係止部52は、左右方向に延びる長尺状の部分となっており、その長手方向の中心近傍に平板状部分と当接板部52aの一部を欠落させて形成される欠落部52bが形成されている。この欠落部52bによって形成される領域は、他部材(仕切板部5c、図1参照)を配置するための領域となっている。このように、係止部52は、移動規制手段としての機能を発揮可能であれば、適宜形状の異なる部分を設けてもよい。
上記した実施形態では、薬品容器7が引出時状態であるとき、通常状態に比べて薬品容器7の位置と姿勢のそれぞれが変更される例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。引出時状態であるとき、通常状態に比べて薬品容器7の位置と姿勢の少なくとも一方が変更され、薬品容器7の一部と係止部46とが接触する位置関係となればよい。例えば、突起部の上面をより広く形成し、引出時状態において薬品容器7が傾かないようにしてもよい。つまり、薬品容器7の載置位置が変更されて変位手段の上に載置された際、薬品容器7が通常状態と同じ姿勢(水平に配置された状態)となるように形成してもよい。
上記した実施形態では、仕切板部5で区切られた複数の区画の一部を容器収容部8としたが、複数の区画の全てを容器収容部8としてもよい。
また、薬品棚1を仕切板部5で内部空間を区画しない棚として、形成される1つの内部空間に棚板部材10を並列配置してもよい。このとき、棚の2つの側壁部分に棚板部材10を取り付けてもよい。
さらに、薬品棚は、下方側に位置する調剤台と一体に形成されたものでもよい。すなわち、他の機能を有する部分と複合的に形成された多目的用具の一部分として形成される棚であってもよい。
上記した実施形態では、天板部2と、2つの側壁部3と、背板部4を備えた薬品棚1において、側壁部3と仕切板部5に棚板部材10を取り付けた例を示したが、本発明はこれに限るものではない。薬品棚は、枠体に対して棚板部材10を取り付けて形成される棚であってもよい。この場合、棚板部材10を取り付ける外郭部材は板体でなく、棒状体(柱状体)やパイプ等の筒状体であってもよい。
補填用容器12は、上記したように、1つの有底箱状の部材の内部空間を複数に区画するものに限らず、複数の有底箱状の部材を並列配置して形成してもよい。
上記した実施形態では、容器背板部22の上端側に板状の突出部35を形成した例を示したが、突出部35は板状に限らず、容器背板部22の上端から上方に突出する棒状体であってもよい。また、突出部は、容器背板部22と一体に形成する他、容器背板部22と突出部を別途形成し、容器背板部22に突出部を取り付けるものであってもよい。
また、容器背板部22の一部でなく全域を高く形成し、その上端部分を突出部としてもよい。さらに、突出部は、容器背板部22の上側の他、容器側壁部21の後方側に形成してもよい。つまり、薬品容器の後方側に他よりも高さが高くなる部分が形成されればよい
上記した実施形態では、載置板部40と突起部45を別途形成し、これらを一体に固定した例を示したが、載置板部と突起体部は一体に形成されてもよい。例えば、金属板体である載置板部の一部を上方に凸となるように折り曲げて突起体部を形成してもよい。
1;薬品棚、3;側壁部(外郭部材)、5c;仕切板部(外郭部材)、7;薬品容器、10;棚板部材、35;突出部、45;突起部(変位手段、隆起部)、46;係止部(脱落阻止部)、52;係止部(脱落阻止部)

Claims (8)

  1. 外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、
    前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、
    薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、
    薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、
    前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、
    前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、
    薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、
    薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、
    変位手段によって前記引出時状態に変化している状態においては、薬品容器が障害物となって前記棚板部材を引き出す操作が不能または困難となることを特徴とする薬品棚。
  2. 外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、
    前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、
    薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、
    薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、
    前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、
    前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、
    薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、
    薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、
    前記変位手段は、前記棚板部材に形成された隆起部であり、薬品容器が引き出された際に、薬品容器が前記隆起部に乗り上げて薬品容器の位置及び/又は姿勢が変わることを特徴とする薬品棚。
  3. 外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、
    前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、
    薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、
    薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、
    前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、
    前記容器引出操作によって薬品容器を引き出した際に薬品容器の位置及び/又は姿勢を通常状態から変更して引出時状態に変化させる変位手段を有し、
    薬品容器が前記引出時状態に変化した場合には、薬品容器と前記脱落阻止部が接触する位置関係となり、
    薬品容器が通常状態である際には薬品容器と前記脱落阻止部は、接触しない位置関係となるものであり、
    前記引出時状態は、通常状態に比べて薬品容器の少なくとも一部が上昇した状態であり、且つ、薬品容器が傾斜した姿勢であることを特徴とする薬品棚。
  4. 外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、
    前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、
    薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、
    薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、
    前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、
    前記棚板部材は、薬品容器を載置する載置面を有し、前記脱落阻止部は、載置面の上部側にあって上部側の前記棚板部材又は前記外郭部材から前記載置面側に突出するものであることを特徴とする薬品棚。
  5. 外郭部材と、当該外郭部材に収容された棚板部材を有し、前記棚板部材に薬品容器が載置される薬品棚において、
    前記棚板部材が前記外郭部材に収容された状態で薬品容器を引き出す容器引出操作と、薬品容器を前記棚板部材の所定の位置に載置した状態で前記棚板部材を引き出す棚板引出操作が可能であり、
    薬品容器と接触して薬品容器の脱落を阻止する脱落阻止部を有し、
    薬品容器が前記容器引出操作によって引き出された際には薬品容器と前記脱落阻止部が接触して引き出し方向への移動が規制され、
    前記棚板引出操作によって前記棚板部材を引き出す際には、薬品容器と前記脱落阻止部は接触せずに引き出し方向への移動が規制されないものであり、
    薬品容器は上部側が開口する箱体であり、薬品容器に突出部があり、当該突出部が前記脱落阻止部と当接することを特徴とする薬品棚。
  6. 前記棚板引出操作の際に薬品容器が載置される位置は、薬品の保管時に薬品容器が載置される位置であり、前記棚板部材の引き出し方向における先端側となる位置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の薬品棚。
  7. 前記棚板部材は、薬品容器を載置する載置面を有し、
    前記載置面には、シート体が敷かれており、
    前記シート体は、布地及び合成樹脂を主たる原料とする、又は、天然皮革を主たる原料とすることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の薬品棚。
  8. 複数の前記棚板部材と、前記棚板部材に載置される複数の薬品容器を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の薬品棚。
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