JP7051747B2 - スパークプラグ - Google Patents

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Description

本発明は、スパークプラグに関する。
内燃機関、例えば、ガソリンエンジンに用いる点火用のスパークプラグとして、中心電極と接地電極とを先端側から覆う副室が設けられたスパークプラグが知られている(例えば、特許文献1)。
一般に、副室を有するスパークプラグは、火花を発生させるための中心電極と接地電極との隙間である火花ギャップにおいて火花放電した後、まず、副室内で火炎が発生する。その後、火炎によって副室内の圧力が高まり、この圧力によって火炎が副室内から貫通孔を通って、プラグカバーの外部に噴出する。そして、噴出した火炎を着火源として、燃焼室内の燃料ガスを燃焼させることにより、燃焼室内で爆発的な燃焼が起こる。
特許文献1では、スパークプラグの軸線に沿った方向において、火花ギャップの位置に貫通孔が設けられているとともに、副室の最も先端側の位置においても貫通孔が設けられているスパークプラグが開示されている。
特開平11-224763号公報
特許文献1に記載のスパークプラグのように、貫通孔の位置に関する検討は行われているが、貫通孔の形状に関する検討は十分に行われてきたとは言えず、燃費向上の観点から、さらなる改善の余地があった。
さらに、発明者らは、連続的な火花点火によって貫通孔の外側開口端が火炎に曝されるため、外側開口端の温度が高くなりすぎることを発見し、この結果として、火花点火する前に自己着火する現象(いわゆる「プレイグニッション」)が発生することを発見した。このため、本発明は、プレイグニッションの発生を抑制するとともに、燃費を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することができる。
(i)本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、中心電極と、
前記中心電極との間に火花放電のための隙間が形成された接地電極と、
前記中心電極と前記接地電極とを先端側から覆う中空状のプラグカバーと、
を備え、
前記プラグカバーには、貫通孔が設けられたスパークプラグであって、
前記プラグカバーは、前記貫通孔の中心軸に沿った方向において前記貫通孔の外側開口端から0.1mm以下の範囲に形成されており、前記外側開口端から前記貫通孔の内側開口端に向かうにつれて次第に縮径する縮径部を備え、
前記外側開口端における直径をxとし、前記縮径部の内側の端における直径をyとした場合、
0.005mm≦x-y≦0.15mm
の関係を満たすことを特徴とする。
その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
(1)本発明の一形態によれば、スパークプラグが提供される。このスパークプラグは、中心電極と、前記中心電極との間に火花放電のための隙間が形成された接地電極と、前記中心電極と前記接地電極とを先端側から覆う中空状のプラグカバーと、を備え、前記プラグカバーには、貫通孔が設けられたスパークプラグであって、前記プラグカバーは、前記貫通孔の中心軸に沿った方向において前記貫通孔の外側開口端から0.1mm以下の範囲に形成されており、前記外側開口端から前記貫通孔の内側開口端に向かうにつれて次第に縮径する縮径部を備え、前記外側開口端における直径をxとし、前記縮径部の内側の端における直径をyとした場合、0mm<x-y<0.2mmの関係を満たすことを特徴とする。この形態のスパークプラグによれば、x-yを0mmより大きくすることにより、外側開口端が火炎に曝されることを抑制できるため、外側開口端の温度が高くなりすぎることを抑制できる結果、プレイグニッションの発生を抑制できる。また、この形態のスパークプラグによれば、x-yを0.2mmより小さくすることにより、外側開口端における火炎の密度低下を抑制できる。このため、噴出する火炎の噴出速度が遅くなることを抑制でき、この結果として、火炎が燃焼室内に十分に行き渡り、燃費が向上する。
(2)上記形態のスパークプラグにおいて、前記中心軸から、前記外側開口端のうち最も先端側の部分までの距離は、前記中心軸から、前記外側開口端のうち最も後端側の部分までの距離より大きくてもよい。この形態のスパークプラグによれば、火炎が燃焼室の中心側に噴射するため、火炎が燃焼室内に十分に行き渡り、燃費が向上する。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、スパークプラグが取り付けられたエンジンヘッド等の態様で実現することができる。
スパークプラグの部分断面を示す説明図。 プラグカバーを先端側から見たときの模式図。 貫通孔の断面形状を説明するための模式図。 本実施形態が奏する効果を裏付ける実験結果を示す図。
A.第1実施形態:
図1は、スパークプラグ100の部分断面を示す説明図である。図1では、スパークプラグ100の軸心である軸線CAを境界として、紙面右側にスパークプラグ100の外観形状を図示し、紙面左側にスパークプラグ100の断面形状を図示している。本実施形態の説明では、図1の下方側をスパークプラグ100の先端側と呼び、図1の上方側をスパークプラグ100の後端側と呼ぶ。
スパークプラグ100は、軸線CAに沿った軸孔12を有する絶縁体10と、軸孔12に設けられた中心電極20と、絶縁体10の外周に配置された筒状の主体金具50と、主体金具50に基端32が固定された接地電極30と、中心電極20と接地電極30とを覆うプラグカバー80と、を備える。ここで、スパークプラグ100の軸線CAは、中心電極20の軸線と同一である。
絶縁体10は、アルミナを始めとするセラミック材料を焼成することにより形成された絶縁碍子である。絶縁体10は、主体金具50の内周に配置されている部材であり、先端側に中心電極20の一部を収容し、後端側に端子金具40の一部を収容する軸孔12が中心に形成された筒状の部材である。絶縁体10の軸方向中央には外径の大きい中央胴部19が形成されている。中央胴部19の後端側には、中央胴部19よりも外径が小さい後端側胴部18が形成されている。中央胴部19の先端側には、後端側胴部18よりも外径が小さい先端側胴部17が形成されている。先端側胴部17の更に先端側には、中心電極20側へ向かうほど外径が小さくなる脚長部13が形成されている。
主体金具50は、絶縁体10の後端側胴部18の一部から脚長部13に亘る部位を包囲して保持する筒状の金具である。主体金具50は、例えば、低炭素鋼により形成され、全体にニッケルめっきや亜鉛めっき等のめっき処理が施されている。主体金具50は、後端側から順に、工具係合部51と、シール部54と、取付ネジ部52とを備える。工具係合部51には、スパークプラグ100をエンジンヘッドに取り付けるための工具が嵌合する。取付ネジ部52は、主体金具50の外周において全周に雄ネジが形成された部分であり、プラグカバー80のネジ溝86にねじ込まれる部分である。シール部54は、取付ネジ部52の根元に鍔状に形成されている部分である。シール部54とプラグカバー80のカバーシール部84との間には、板体を折り曲げることにより形成した環状のガスケット65が嵌挿されている。主体金具50の先端側の端面57は、中空の円状であり、その中央からは、絶縁体10の脚長部13の先端と中心電極20の先端とが突出している。
主体金具50の工具係合部51より後端側には、厚みの薄い加締部53が設けられている。また、シール部54と工具係合部51との間には、加締部53と同様に厚みの薄い圧縮変形部58が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50の内周面と絶縁体10の後端側胴部18の外周面との間には、円環状のリング部材66,67が介在されており、更にこれらのリング部材66,67間にはタルク69の粉末が充填されている。スパークプラグ100の製造時には、加締部53を内側に折り曲げるようにして先端側に押圧することにより圧縮変形部58が圧縮変形する。この圧縮変形部58の圧縮変形により、リング部材66,67及びタルク69を介し、絶縁体10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。そして、この押圧により、タルク69が軸線CA方向に圧縮されることにより、主体金具50内の気密性が高められる。
主体金具50には、内周に張り出した金具内段部56が形成されている。また、絶縁体10には、脚長部13の後端に位置し、外周に張り出した絶縁体段部15が形成されている。主体金具50の内周において、金具内段部56は、環状のパッキン68を介して、絶縁体段部15と接している。このパッキン68は、主体金具50と絶縁体10との間の気密性を保持する部材であり、燃焼ガスの流出を防止する。本実施形態では、パッキンとしては、板パッキンを用いる。
中心電極20は、電極部材21の内部に、電極部材21よりも熱伝導性に優れる芯材22が埋設された棒状の部材である。電極部材21は、ニッケルを主成分とするニッケル合金から形成されており、芯材22は、銅又は銅を主成分とする合金から形成されている。中心電極20の先端側の端部には、例えば、イリジウム合金などによって形成された貴金属チップが接合されていてもよい。
中心電極20の後端側の端部近傍には、外周側に張り出した鍔部23が形成されている。鍔部23は、絶縁体10の軸孔12において内周側に張り出した軸孔内段部14に後端側から接しており、中心電極20を絶縁体10内で位置決めする。中心電極20は、中心電極20の後端側において、シール体64及びセラミック抵抗63を介して端子金具40と電気的に接続する。
接地電極30は、ニッケルを主成分とした合金によって形成されている。接地電極30は、主体金具50の端面57に基端32が固定されている。接地電極30は、基端32から先端側に向かって軸線CAに沿って延び、先端部33の一側面が中心電極20の先端面に対向するように、その中間部分が屈曲されている。接地電極30の先端部33の中心電極20側を向く面には、貴金属チップ31が設けられている。接地電極30の貴金属チップ31と中心電極20との間には、火花放電のための隙間が形成されている。以下、この隙間を「火花ギャップ」とも呼ぶ。貴金属チップ31は、例えば、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウムあるいはこれらの合金によって形成されている。
プラグカバー80は、中心電極20と接地電極30とを先端側から覆う中空状の部材である。本実施形態のプラグカバー80は、ステンレス鋼により形成されている。プラグカバー80に覆われた空間を副室Rとも呼ぶ。副室Rは、火花ギャップを覆っている。本実施形態では、副室Rは、絶縁体10と中心電極20と主体金具50とパッキン68とプラグカバー80とに囲まれた空間である。プラグカバー80の内壁には、主体金具50の取付ネジ部52に螺合するネジ溝86が切られており、主体金具50をプラグカバー80にねじ込むことにより、主体金具50にプラグカバー80が取り付けられている。
プラグカバー80は、ネジ部82と、カバーシール部84とを備える。ネジ部82は、プラグカバー80の外周において全周に雄ネジが形成された部分であり、エンジンヘッドのネジ溝にねじ込まれる部分である。カバーシール部84は、ネジ部82の根元に鍔状に形成されている部分である。カバーシール部84の先端側には、板体を折り曲げることにより形成された環状のガスケット88が嵌挿されている。プラグカバー80の厚さは、特に限定されないが、例えば、1.5mmから3mm程度を例示できる。
プラグカバー80には、自身の内部と外部とを連通する複数の貫通孔81が設けられている。貫通孔81を設けることにより、エンジンの燃焼室に存在する燃料ガスを副室Rに流入させるとともに、副室R内で発生させた火炎をプラグカバー80の外部に噴射させることができる。
本実施形態のスパークプラグ100では、火花ギャップにおいて火花放電した後、まず、副室R内で火炎が発生する。その後、火炎によって副室R内の圧力が高まり、この圧力によって火炎が貫通孔81を通り、プラグカバー80の外部に噴出する。そして、噴出した火炎を着火源として、燃焼室内の燃焼ガスを燃焼させることにより、燃焼室内で爆発的な燃焼が起こる。
図2は、プラグカバー80を先端側から見たときの模式図である。本実施形態では、4個の貫通孔81が軸線CAを中心として等間隔に設けられている。なお、貫通孔81の個数は、これに限られず、3個以下でもよく、5個以上でもよい。燃費向上の観点から、貫通孔81の数は、2個以上8個以下が好ましく、3個以上6個以下がより好ましい。
図3は、貫通孔81の断面形状を説明するための模式図である。本実施形態では、プラグカバー80は、貫通孔81の外側開口端E1から貫通孔81の内側開口端に向かうにつれて次第に縮径する縮径部Drを備える。縮径部Drは、貫通孔81の中心軸CBに沿った方向において外側開口端E1から0.1mm以下の範囲に形成されている。換言すると、プラグカバー80には、貫通孔81を形成する貫通孔形成部Dが設けられており、貫通孔形成部Dは、プラグカバー80の内側の面に連なる内側開口端E2を含む内側部Dnと、プラグカバー80の外側の面に連なる外側開口端E1を含む縮径部Drとを有する。本実施形態では、縮径部Drは、貫通孔81の中心軸CBに沿った方向において外側開口端E1から0.08mmの範囲において次第に縮径している。
本実施形態のスパークプラグ100では、外側開口端E1における直径をxとし、縮径部Drの内側の端における直径をyとした場合、0mm<x-y<0.2mmの関係を満たすことを特徴とする。ここで、外側開口端E1における直径xとは、軸線CAと直交する線分のうち、縮径部Drにおいて最も外側における線分の長さを示す。縮径部Drの内側の端における直径yとは、軸線CAと直交する線分のうち、縮径部Drにおいて最も内側における線分の長さを示す。
本実施形態のスパークプラグ100によれば、x-yを0mmより大きくすることにより、x-yが0mmの場合と比較して、外側開口端E1が火炎に曝されることを抑制できる。このため、外側開口端E1の温度が高くなりすぎることを抑制できる結果、火花点火する前に自己着火する現象であるプレイグニッションの発生を抑制できる。プレイグニッションの発生を抑制する観点から、x-yは0.01より大きいことがより好ましい。
また、本実施形態のスパークプラグ100によれば、x-yを0.2mmより小さくすることにより、x-yが0.2mm以上の場合と比較して、外側開口端E1における火炎の密度低下を抑制できる。このため、貫通孔81から噴出する火炎の噴出速度が遅くなることを抑制でき、この結果として、火炎が燃焼室内に十分に行き渡り、燃料ガスの燃焼速度が速くなるため、燃費が向上する。燃焼速度を速くする観点から、x-yを0.15mm以下とすることがより好ましい。
また、本実施形態のスパークプラグ100では、貫通孔81の中心軸CBから、外側開口端E1のうち最も先端側の部分P1までの距離bは、中心軸CBから、外側開口端E1のうち最も後端側の部分P2までの距離aよりも大きい。このようにすることにより、貫通孔81から噴出する火炎が、先端側に広がる。つまり、火炎が燃焼室の中心側に噴射するため、火炎が燃焼室内に十分に行き渡り、燃費が向上する。本実施形態では、プラグカバー80は貫通孔81を複数備え、すべての貫通孔81において、距離bは距離aよりも大きい。このようにすることにより、すべての貫通孔81から噴出する火炎が、先端側に広がるため、燃費がより向上する。
図4は、本実施形態が奏する効果を裏付ける実験結果を示す図である。この実験では、図4に示すように、(i)外側開口端E1における直径xと、(ii)縮径部Drの内側の端における直径yと、(iii)距離aと、(iv)距離bとをサンプルごとに異ならせたスパークプラグのサンプルを作製した。
x、y、a、bの各値の測定は、貫通孔81を樹脂で埋めた後、軸線CAと貫通孔81の中心軸CBを通る平面でプラグカバー80を切断し、この切断面におけるx、y、a、bの各値をマイクロスコープによって測定することにより行った。この実験では、プレイグニッションに関する評価と燃焼速度に関する評価とを行った。
プレイグニッションに関する評価では、直列4気筒で排気量が1.3Lの自然吸気エンジンにサンプルを取り付け、回転数を6000rpmとし、WOT(Wide Open Throttle)の条件にて運転した。そして、プレイグニッションの頻度を、クランク角で規定される点火タイミング毎に測定した。一般に、点火タイミングを進角させるほど、プレイグニッションが発生しやすい。
市販品のスパークプラグと比較して、点火タイミングを2°進角させた場合においてプレイグニッションが発生しない場合の点数を1点とし、2°進角させた場合においてプレイグニッションが発生した場合の点数を0点とした。
燃焼速度に関する評価では、直列4気筒で排気量が1.6Lの直噴ターボエンジンにサンプルを取り付け、NMEP(Net Mean Effective Pressure)を1000kPaとし、回転数を2000rpmとした条件にて、燃焼速度を測定した。燃焼速度は、MFB(Mass Fraction Burn)が10質量%から90質量%に至るまでの時間から算出した。
市販品のスパークプラグと比較して燃焼速度が短縮した割合を用いて、燃焼速度を点数で評価した。具体的には、以下のように評価した。点数が大きいほど燃焼速度が速いことを示すとともに、燃費が良いことを示す。
20%以上:3点
5%以上20%未満:1点
5%未満:0点
また、総合評価として、プレイグニッションに関する上記点数と燃焼速度に関する上記点数との和を算出した。
図4に示す実験結果から以下のことが分かった。つまり、サンプル1,9とそれ以外のサンプルとの実験結果を比較することにより、x-yが0より大きい場合にプレイグニッションの発生が抑制されることが分かった。他方、サンプル7,8,15,16とそれ以外のサンプルとの実験結果を比較することにより、x-yが0.2mmより小さい場合に燃焼速度が速くなることが分かった。
さらに、サンプル17とサンプル18との実験結果の比較と、サンプル19とサンプル20との実験結果の比較とを行うことにより、距離bが距離aよりも大きいほうが、燃焼速度がより速くなることが分かった。
B.他の実施形態:
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上述の実施形態では、主体金具50とプラグカバー80とは別体であるが、これに限られず、一体としてもよい。また、接地電極30は、主体金具50に設けられているが、これに限られず、例えば、プラグカバー80に設けられていてもよい。
上述の実施形態では、図3に示すように、貫通孔81の中心軸CBから、外側開口端E1のうち最も先端側の部分P1までの距離bは、中心軸CBから、外側開口端E1のうち最も後端側の部分P2までの距離aよりも大きい。しかし、これ限られない。距離bは距離aと同じでもよく、距離bは距離aよりも小さくてもよい。
10…絶縁体
12…軸孔
13…脚長部
14…軸孔内段部
15…絶縁体段部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…中央胴部
20…中心電極
21…電極部材
22…芯材
23…鍔部
30…接地電極
31…貴金属チップ
32…基端
33…先端部
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
53…加締部
54…シール部
56…金具内段部
57…端面
58…圧縮変形部
63…セラミック抵抗
64…シール体
65…ガスケット
66,67…リング部材
68…パッキン
69…タルク
80…プラグカバー
81…貫通孔
82…ネジ部
84…カバーシール部
86…ネジ溝
88…ガスケット
100…スパークプラグ
CA…軸線
CB…中心軸
D…貫通孔形成部
Dn…内側部
Dr…縮径部
E1…外側開口端
E2…内側開口端
P1…部分
P2…部分
R…副室
a…距離
b…距離
x…直径
y…直径

Claims (2)

  1. 中心電極と、
    前記中心電極との間に火花放電のための隙間が形成された接地電極と、
    前記中心電極と前記接地電極とを先端側から覆う中空状のプラグカバーと、
    を備え、
    前記プラグカバーには、貫通孔が設けられたスパークプラグであって、
    前記プラグカバーは、前記貫通孔の中心軸に沿った方向において前記貫通孔の外側開口端から0.1mm以下の範囲に形成されており、前記外側開口端から前記貫通孔の内側開口端に向かうにつれて次第に縮径する縮径部を備え、
    前記外側開口端における直径をxとし、前記縮径部の内側の端における直径をyとした場合、
    .005mm≦x-y≦0.15mm
    の関係を満たすことを特徴とする、スパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記中心軸から、前記外側開口端のうち最も先端側の部分までの距離は、前記中心軸から、前記外側開口端のうち最も後端側の部分までの距離より大きいことを特徴とする、スパークプラグ。
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