JP6843933B2 - 点火プラグ - Google Patents

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Description

本発明は、点火プラグに関するものである。
従来から、ガソリンエンジンやガスエンジン等の内燃機関に、点火プラグが用いられている。点火プラグとして、例えば、副燃焼室を有する点火プラグが提案されている(例えば、特許文献1)。この点火プラグでは、主体金具の先端部に固定されたキャップ内に副燃焼室が形成されている。キャップには、副燃焼室と外部とを連通する孔が設けられている。副燃焼室内には、キャップの孔を通じて、混合気が導入される。また、副燃焼室内に中心電極と接地電極が配置されている。中心電極と接地電極とによって形成される間隙で発生した火花は、副燃焼室内に導入された混合気に着火する。そして、火炎が、キャップの孔を通じて外部、すなわち、内燃機関の燃焼室に噴出することによって、燃焼室内の混合気が燃焼する。
特開2017−103179号
しかしながら、上記技術では、副燃焼室内で発生する熱損失および圧力損失の低減について十分に工夫されているとは言えなかった。このために、副燃焼室内で発生する熱損失および圧力損失が過度に大きくなり、点火プラグが十分な着火性能(例えば、燃焼の安定性)が得られない可能性があった。
本発明の主な利点は、副燃焼室を有する点火プラグの着火性能を向上することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]軸線方向に延びる中心電極と、
前記軸線方向に延びる軸孔を有し前記軸孔の先端側に前記中心電極が配置される絶縁体と、
前記絶縁体の外周に配置され、前記絶縁体の外周面と直接または他部材を介して接触するシール部を有する筒状の主体金具と、
前記中心電極との間に間隙を形成する接地電極と、
前記主体金具の先端部に接続され、前記主体金具の先端側の開口を覆うことで、前記間隙が配置される副燃焼空間を区画するキャップと、
を備え、
前記キャップには、前記副燃焼空間と外部とを連通する少なくとも1つの貫通孔が形成される点火プラグであって、
前記絶縁体の前記軸孔の先端の開口を塞ぐ前記軸線に垂直な仮想平面を第1仮想平面とし、
前記キャップの前記貫通孔の内周面側の開口を最小面積で塞ぐ仮想平面を第2仮想平面とした場合に、
前記シール部よりも先端側において、前記キャップの内面と前記主体金具の表面と前記絶縁体の表面と前記第1仮想平面と前記第2仮想平面とで区画される仮想空間の体積をAとし、前記接地電極と前記中心電極とのうち、前記仮想空間内に位置する部分の体積をBとするとき、(B/A)≦0.25を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
上記構成によれば、(B/A)≦0.25が満たされるので、仮想空間の体積Aに対して、接地電極と中心電極とのうち、仮想空間内に位置する部分の体積Bが十分に小さい。この結果、仮想空間内で発生した火炎が接地電極や中心電極と接触することで発生する熱損失および圧力損失を低減できる。したがって、点火プラグの着火性能を向上することができる。
[適用例2]適用例1に記載の点火プラグであって、
(B/A)≦0.15を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
上記構成によれば、(B/A)≦0.15が満たされるので、仮想空間の体積Aに対して、接地電極と中心電極とのうち、仮想空間内に位置する部分の体積Bがさらに十分に小さい。この結果、仮想空間内で発生した火炎が接地電極や中心電極と接触することで発生する熱損失および圧力損失をさらに低減できる。したがって、点火プラグの着火性能をさらに向上することができる。
[適用例3]適用例1または2に記載の点火プラグであって、
0.005≦(B/A)を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
上記構成によれば、0.005≦(B/A)が満たされるので、仮想空間の体積Aに対して、接地電極と中心電極とのうち、仮想空間内に位置する部分の体積Bが過度に小さくならない。この結果、接地電極や中心電極の耐消耗性が過度に低下することを抑制できる。
[適用例4]適用例1〜3のいずれかに記載の点火プラグであって、
前記中心電極と前記接地電極との間の前記間隙は、0.2mm以上であることを特徴とする、点火プラグ。
間隙が小さいほど、間隙にて発生した火炎の核が小さい段階で中心電極や接地電極に接することになり、消炎作用が大きくなり、奪われるエネルギーの割合が大きくなる。このため、間隙が小さいほど火炎の成長が小さくなる。上記構成によれば、間隙が0.2mm以上であるので、間隙が0.2mm未満である場合と比較して、中心電極と接地電極とによる消炎作用を小さくすることができる。この結果、点火プラグから燃焼室内に噴射される熱量が増大して燃料の燃焼速度が向上するので、点火プラグの着火性能をさらに向上することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、点火プラグや点火プラグを用いた点火装置、その点火プラグを搭載する内燃機関等の態様で実現することができる。
本実施形態の点火プラグ100の断面図である。 点火プラグ100の先端近傍を軸線AXに沿って先端側から後端方向BDに向かって見た図である。 点火プラグ100の先端の近傍を切断した断面CF1を示す図である。 体積Aについて説明する図である。 体積Bについて説明する図である。 変形例の説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.点火プラグの構成:
図1は本実施形態の点火プラグ100の断面図である。軸線AXと平行な方向(図1の上下方向)を軸線方向とも呼ぶ。軸線AXを中心とし、軸線AXと垂直な面上の円の径方向を、単に「径方向」とも呼び、当該円の周方向を、単に「周方向」とも呼ぶ。図1における下方向を先端方向FDと呼び、上方向を後端方向BDとも呼ぶ。図1における下側を点火プラグ100の先端側と呼び、図1における上側を点火プラグ100の後端側と呼ぶ。
点火プラグ100は、上述したように内燃機関に取り付けられ、内燃機関の燃焼室内の燃料ガスに着火するために用いられる。点火プラグ100は、絶縁体10と、中心電極20と、接地電極30と、端子電極40と、内側主体金具50と外側主体金具60とからなる主体金具2と、抵抗体70と、導電性のシール部材80A、80Bと、キャップ90と、を備える。
絶縁体10は、軸線AXに沿って延び、絶縁体10を貫通する貫通孔である軸孔12を有する略円筒状の部材である。絶縁体10は、例えば、アルミナ等のセラミックスを用いて形成されている。絶縁体10は、鍔部19と、後端側胴部18と、先端側胴部17と、縮外径部15と、脚長部13と、を備えている。
鍔部19は、絶縁体10における軸線方向の略中央に位置する部分である。後端側胴部18は、鍔部19よりも後端側に位置し、鍔部19の外径よりも小さな外径を有している。先端側胴部17は、鍔部19よりも先端側に位置し、後端側胴部18の外径よりも小さな外径を有している。脚長部13は、先端側胴部17よりも先端側に位置し、先端側胴部17の外径よりも小さな外径を有している。脚長部13の外径は、先端側ほど縮径されている。脚長部13の先端側の部分は、内側主体金具50の先端面よりも先端側に突出している。縮外径部15は、脚長部13と先端側胴部17との間に形成され、後端側から先端側に向かって外径が縮径した部分である。
絶縁体10は、内周側の構成の観点でみると、後端側に位置する大内径部12Lと、大内径部12Lよりも先端側に位置し、大内径部12Lよりも内径が小さな小内径部12Sと、縮内径部16と、を備えている。縮内径部16は、大内径部12Lと小内径部12Sとの間に形成され、後端側から先端側に向かって内径が縮径した部分である。縮内径部16の軸線方向の位置は、本実施形態では、先端側胴部17の先端側の部分の位置である。
内側主体金具50は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼材)で形成される円筒状の金具である。内側主体金具50には、軸線AXに沿って貫通する貫通孔59が形成されている。内側主体金具50は、絶縁体10の径方向の周囲(すなわち、外周)に配置されている。すなわち、内側主体金具50の貫通孔59内に、絶縁体10が挿入・保持されている。絶縁体10の先端は、内側主体金具50の先端よりも先端側に突出している。絶縁体10の後端は、内側主体金具50の後端よりも後端側に突出している。
内側主体金具50は、プラグレンチが係合する六角柱形状の工具係合部51と、外側主体金具60に取り付けるための雄ネジが形成された取付ネジ部52と、工具係合部51と取付ネジ部52との間に形成された鍔状の座部54と、を備えている。取付ネジ部52の呼び径は、例えば、M8〜M14である。
内側主体金具50の取付ネジ部52と座部54との間には、金属製の環状の内側ガスケット5Aが嵌挿されている。内側ガスケット5Aは、外側主体金具60の座部64(後述)と、内側主体金具50の座部54と、の隙間を封止する。
内側主体金具50は、さらに、工具係合部51の後端側に設けられた薄肉の加締部53と、座部54と工具係合部51との間に設けられた薄肉の圧縮変形部58と、を備えている。内側主体金具50における工具係合部51から加締部53に至る部位の内周面と、絶縁体10の後端側胴部18の外周面と、の間に形成される環状の領域には、環状の線パッキン6、7が配置されている。当該領域における2つの線パッキン6、7の間には、タルク(滑石)9の粉末が充填されている。加締部53の後端は、径方向内側に折り曲げられて、絶縁体10の外周面に固定されている。内側主体金具50の圧縮変形部58は、製造時において、絶縁体10の外周面に固定された加締部53が先端側に押圧されることにより、圧縮変形する。圧縮変形部58の圧縮変形によって、線パッキン6、7およびタルク9を介し、絶縁体10が内側主体金具50内で先端側に向け押圧される。環状の板パッキン8を介して、内側主体金具50の内周で取付ネジ部52の位置に形成された段部56(金具側段部)によって、絶縁体10の縮外径部15(絶縁体側段部)が押圧される。この結果、内燃機関の燃焼室内のガスが、内側主体金具50と絶縁体10との隙間から外部に漏れることが、板パッキン8によって防止される。
このように、段部56のうち、板パッキン8を介して、絶縁体10の外周面(縮外径部15の外周面)と接触している部分をシール部SPとも呼ぶ。
外側主体金具60は、内側主体金具50と同様の導電性の金属材料で形成された円筒状の金具である。外側主体金具60には、軸線AXに沿って貫通する貫通孔69が形成されている。外側主体金具60は、内側主体金具50の座部54よりも先端側において、内側主体金具50の周囲(すなわち、外周)に配置されている。外側主体金具60の内周面には、雌ネジ66が形成されている。内側主体金具50の取付ネジ部52に形成された雄ネジは、雌ネジ66と係合している。これによって、外側主体金具60の貫通孔69内に、内側主体金具50の座部54より先端側の部分が挿入・保持されている。
外側主体金具60は、取付ネジ部62と、取付ネジ部62よりも後端側の座部64と、を備えている。取付ネジ部62の呼び径は、例えば、M10〜M18である。取付ネジ部62の外周面には、内燃機関のエンジンヘッド(図示省略)に点火プラグ100を固定するための雄ネジが形成されている。
外側主体金具60の取付ネジ部62と座部64との間には、金属製の環状の外側ガスケット5Bが嵌挿されている。外側ガスケット5Bは、点火プラグ100が内燃機関に取り付けられた際に、点火プラグ100と内燃機関(エンジンヘッド)との隙間を封止する。
外側主体金具60の先端部61には、外側主体金具60および内側主体金具50の先端側の開口60o、50oを覆うキャップ90が形成されている。キャップ90の構成については後述する。キャップ90によって、後述する間隙Gが配置される副燃焼空間BSが区画・形成されている。
キャップ90は、耐腐食性と耐熱性が高い金属、例えば、ニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金(例えば、NCF600、NCF601)、タングステンで形成されている。本実施形態では、外側主体金具60がNi合金で形成され、キャップ90は、外側主体金具60と一体に形成されている。これに代えて、キャップ90は、外側主体金具60とは別部材で形成され、外側主体金具60の先端に溶接によって接合されていても良い。
中心電極20は、軸線AXに沿って延びる棒状の部材である。中心電極20は、耐腐食性と耐熱性が高い金属、例えば、ニッケル(Ni)またはNiを主成分とする合金(例えば、NCF600、NCF601)を用いて形成されている。中心電極20は、中心電極20は、NiまたはNi合金で形成された母材と、該母材の内部に埋設された芯部と、を含む2層構造を有しても良い。この場合には、芯部は、例えば、母材よりも熱伝導性に優れる銅または銅を主成分とする合金で形成される。中心電極20は、絶縁体10の軸孔12の内部の先端側の部分に保持されている。すなわち、中心電極20の後端側は、軸孔12内に配置されている。脚部25の先端側の面は、後述する接地電極30の第2放電面30Sとの間に間隙Gを形成する第1放電面20Sである。
中心電極20は、図1に示すように、軸線方向の所定の位置に設けられた鍔部24と、鍔部24よりも後端側の部分である頭部23(電極頭部)と、鍔部24よりも先端側の部分である脚部25(電極脚部)と、を備えている。鍔部24は、絶縁体10の縮内径部16によって、先端側から支持されている。すなわち、中心電極20は、縮内径部16に係止されている。このように、中心電極20の後端側は、軸孔12(小内径部12S)内に配置されている。脚部25の先端側は、絶縁体10の先端よりも先端側に突出している。
端子電極40は、軸線方向に延びる棒状の部材である。端子電極40は、絶縁体10の軸孔12に後端側から挿通され、軸孔12内において、中心電極20よりも後端側に位置している。端子電極40は、導電性の金属材料(例えば、低炭素鋼)で形成され、端子電極40の表面には、例えば、防食のために、Niなどのめっきが形成されている。
端子電極40は、軸線方向の所定位置に形成された鍔部42(端子顎部)と、鍔部42よりも後端側に位置するキャップ装着部41と、鍔部42よりも先端側の脚部43(端子脚部)と、を備えている。端子電極40のキャップ装着部41は、絶縁体10よりも後端側に露出している。端子電極40の脚部43は、絶縁体10の軸孔12に挿入されている。キャップ装着部41には、高圧ケーブル(図示外)が接続されたプラグキャップが装着され、放電を発生するための高電圧が印加される。
抵抗体70は、絶縁体10の軸孔12内において、端子電極40の先端と中心電極20の後端との間に、配置されている。抵抗体70は、例えば、1KΩ以上の抵抗値(例えば、5KΩ)を有し、火花発生時の電波ノイズを低減する機能を有する。抵抗体70は、例えば、主成分であるガラス粒子と、ガラス以外のセラミック粒子と、導電性材料と、を含む組成物で形成されている。
軸孔12内における、抵抗体70と中心電極20との隙間は、導電性のシール部材80Aによって埋められている。抵抗体70と端子電極40との隙間は、シール部材80Bによって埋められている。すなわち、シール部材80Aは、中心電極20と抵抗体70とにそれぞれ接触し、中心電極20と抵抗体70とを離間している。シール部材80Bは、抵抗体70と端子電極40にそれぞれ接触し、抵抗体70と端子電極40とを離間している。このように、シール部材80A、80Bは、中心電極20と端子電極40とを、抵抗体70を介して、電気的、かつ、物理的に、接続している。シール部材80A、80Bは、導電性を有する材料、例えば、例えば、B23−SiO2系等のガラス粒子と金属粒子(Cu、Feなど)とを含む組成物で形成されている。
接地電極30は、図1に示すように、断面が四角形の棒状体である。接地電極30は、両端部として、接続端部32と、接続端部32の反対側に位置する自由端部31と、を有している。接続端部32は、内側主体金具50の先端面50sに、例えば、抵抗溶接によって、接合されている。これによって、主体金具2(内側主体金具50および外側主体金具60)と接地電極30とは、電気的および物理的に接続される。接地電極30の接続端部32の近傍は、軸線AXの方向に延びており、自由端部31の近傍は、軸線AXと垂直な方向に延びている。棒状の接地電極30は、中央部分において、約90度だけ湾曲している。
接地電極30は、耐腐食性と耐熱性が高い金属、NiまたはNiを主成分とする合金(例えば、NCF600、NCF601)を用いて形成されている。接地電極30は、中心電極20と同様に、母材と、母材よりも熱伝導性が高い金属(例えば、銅)を用いて形成され、母材に埋設された芯部と、を含む2層構造を有しても良い。自由端部31の後端側を向いた側面は、中心電極20の第1放電面20Sとの間に間隙Gを形成する第2放電面30Sである。第1放電面20Sと第2放電面30Sとは、軸線AXの方向に対向している。間隙Gは、放電が発生するいわゆる火花ギャップである。
図2は、点火プラグ100の先端近傍を軸線AXに沿って先端側から後端方向BDに向かって見た図である。キャップ90には、副燃焼空間BSと外部とを連通する複数個(図2の例では4個)の貫通孔95a〜95dが形成されている。4個の貫通孔95a〜95dは、周方向に分散されて配置されている。図2には、4個の貫通孔95a〜95dの内周面側の開口95ao〜95do、すなわち、副燃焼空間BS側の開口95ao〜95doと、その重心CPa〜CPdと、が図示されている。内周面側の開口95ao〜95doを、内側開口95ao〜95doとも呼ぶ。
ここで、図2において、軸線AXを通り、接地電極30の自由端部31が延びる方向を第1方向D1とする。また、第1方向D1と垂直な方向(図2の上方向)を第2方向D2とする。4個の貫通孔95a〜95dは、第1方向D1および第2方向D2と45度の角度を成す周方向の位置に配置されている。このために、図1には、4個の貫通孔95a〜95dは、現れていない。
図3は、図2に破線A−Aで示す面で、点火プラグ100の先端の近傍を切断した断面CF1を示す図である。図2の破線A−Aで示す面は、軸線AXと、貫通孔95aの内側開口95aoの重心CPaと、貫通孔95bの内側開口95boの重心CPbと、を含む面である。
図3に示すように、キャップ90は、略半球形状の中空の部材である。このために、副燃焼空間BSは、略半球形状を有している。副燃焼空間BS内には、脚長部13の先端側の部分と、接地電極30と、中心電極20の先端側の部分と、が配置されている。副燃焼空間BSには、間隙Gが配置されている。
本実施形態では、図2、図3に示すように、本実施形態では、キャップ90において、軸線AXと交差する位置には、貫通孔は形成されていない。4個の貫通孔95a〜95dの軸線方向の位置は、接地電極30の自由端部31や間隙Gが位置する軸線方向の位置と、概ね等しい。
ここで、図3に破線で示すように、絶縁体10の軸孔12の先端の開口12oを塞ぐ、軸線AXに垂直な仮想平面を第1仮想平面VS1とする。また、貫通孔95a〜95dの内側開口95ao〜95doのそれぞれを最小面積で塞ぐ仮想平面を第2仮想平面VS2a〜VS2dとする。図2には、4個の内側開口95ao〜95doに対応する4個の第2仮想平面VS2a〜VS2がハッチングで示されている。図3には、2個の内側開口95ao、95boに対応する2個の第2仮想平面VS2a、VS2bが破線で示されている。
図4は、体積Aについて説明する図である。図4(A)には、上述した断面CF1が示されている。図5(B)には、図2に破線B−Bで示す面で、点火プラグ100の先端の近傍を切断した断面CF2が示されている。図2の破線B−Bで示す面は、軸線AXを含み、接地電極30の自由端部31が延びる第1方向D1と平行な面である。
図4(A)、図4(B)に示すように、シール部SPよりも先端側において、キャップ90の内面90iと、主体金具2の表面(例えば、内側主体金具50の先端面50s、内周面50i、外周面50u)と、絶縁体10の表面(例えば、脚長部13の先端面13s、外周面13o)と、第1仮想平面VS1と、第2仮想平面VS2a〜VS2dと、で区画される仮想空間VVの体積をAとする。仮想空間VVは、副燃焼空間BSとして機能する空間と考えることができる。図4(A)、(B)においてハッチングされた部分が、仮想空間VVである。なお、図4(A)、(B)では、図を解りやすくするために、仮想空間VV(副燃焼空間BS)とは異なる部分のハッチングが省略されている。
図5は、体積Bについて説明する図である。図5(A)には、上述した断面CF1が示され、図5(B)には、上述した断面CF2が示されている。接地電極30と中心電極20とのうち、上述した仮想空間VV(図4にてハッチングされた空間)内に位置する部分VPの体積をBとする。図5(A)、(B)においてハッチングされた部分が、接地電極30と中心電極20とのうちの上述の部分VPである。なお、図5(A)、(B)では、図を解りやすくするために、部分VPとは異なる部分のハッチングが省略されている。
本実施形態の点火プラグ100は、以下のように動作する。点火プラグ100は、ガスエンジンなどの内燃機関に取り付けられて使用される。所定の電源を含む点火装置(例えば、フルトランジスタ点火装置)によって、点火プラグ100の接地電極30と中心電極20との間に電圧が印加される。この結果、接地電極30と中心電極20との間隙Gに、火花放電が生じる。すなわち、キャップ90内の副燃焼空間BSで火花放電が生じる。内燃機関の燃焼室内の燃料ガスが、キャップ90の貫通孔95a〜95dを通って、副燃焼空間BS内に導入される。副燃焼空間BSで生じた火花によって、副燃焼空間BS内の燃料ガスが点火される。点火された燃料ガスの燃焼によって生じた火炎は、キャップ90の貫通孔95a〜95dを通って、外部(内燃機関の燃焼室)へと噴出される。噴出された火炎によって、内燃機関の燃焼室内の燃料ガスが点火される。この結果、特に、燃焼室の容積が比較的大きな内燃機関であっても、速やかに燃焼室内の燃料ガスの全体を燃焼させることができる。
仮想空間VV内で発生した火炎が、貫通孔95a〜95dから噴出する前に、仮想空間VV(副燃焼空間BS)内で、接地電極30や中心電極20に接触すると、接地電極30や中心電極20の消炎作用によって熱エネルギーが低下する。火炎の熱エネルギーが低下すると、内燃機関の燃焼室内において、燃料ガスに着火する着火性能が低下する。また、仮想空間VV内で発生した火炎が、貫通孔95a〜95dから噴出する前に、仮想空間VV(副燃焼空間BS)内で、接地電極30や中心電極20に接触すると、接地電極30や中心電極20との接触による圧力損失が発生して、火炎の運動エネルギーが低下する。火炎の運動エネルギーが低下すると、内燃機関の燃焼室内で火炎が拡大しにくくなるので、やはり燃料ガスに着火する着火性能が低下する。
本実施形態では、上述した仮想空間VVの体積Aと、部分VPの体積Bとは、(B/A)≦0.25を満たす。このために、副燃焼空間BSとして機能する仮想空間VVの体積Aに対して、接地電極30と中心電極20とのうち、仮想空間VV内に位置する部分VPの体積Bが十分に小さい。この結果、仮想空間VV内で発生した火炎が接地電極30や中心電極20と接触することで発生する熱損失および圧力損失を低減できる。したがって、点火プラグ100の着火性能を向上することができる。
本実施形態では、さらに、上述の体積Aと体積Bとは、(B/A)≦0.15を満たすことが好ましい。この場合には、副燃焼空間BSとして機能する仮想空間VVの体積Aに対して、接地電極30と中心電極20とのうち、仮想空間VV内に位置する部分VPの体積Bがさらに十分に小さい。この結果、仮想空間VV内で発生した火炎が接地電極30や中心電極20と接触することで発生する熱損失および圧力損失をさらに低減できる。したがって、点火プラグ100の着火性能をさらに向上することができる。
本実施形態において、さらに、上述の体積Aと体積Bとは、0.005≦(B/A)を満たすことが好ましい。この場合には、仮想空間VVの体積Aに対して、接地電極30と中心電極20とのうち、仮想空間VV内に位置する部分VPの体積Bが過度に小さくならない。この結果、接地電極30や中心電極20の耐消耗性が過度に低下することを抑制できる。
本実施形態において、さらに、中心電極20と接地電極30との間の間隙G、図3の例では、第1放電面20Sと第2放電面30Sとの間の距離は、0.2mm以上であることが好ましい。間隙Gが小さいほど、間隙Gにて発生した火炎の核が小さい段階で中心電極20や接地電極30に接することになり、消炎作用が大きくなり、奪われるエネルギーの割合が大きくなる。このため、間隙Gが小さいほど火炎の成長が小さくなる。間隙Gが0.2mm以上である場合には、間隙が0.2mm未満である場合と比較して、中心電極20と接地電極30とによる消炎作用を小さくすることができる。この結果、点火プラグ100から燃焼室内に噴射される熱量が増大して燃料の燃焼速度が向上するので、点火プラグ100の着火性能をさらに向上することができる。
B.評価試験
評価試験では、各貫通孔の孔径R1(図2)と、貫通孔の個数(孔数)と、貫通孔の配置角θ(図3)と、体積A(図4)と、体積B(図5)と、間隙G(ギャップ長とも呼ぶ)と、の少なくとも1つが異なる30種類のサンプルを準備した。配置角θについて図3の貫通孔95aを例に説明する。軸線AXと、貫通孔95aの内側開口95aoの重心CPaと、を含む面で切断した断面CF1(図3)において、軸線AX上に位置し、第1放電面20Sと第2放電面30Sとから等距離にある点をギャップ中心GPとする。断面CF1において、ギャップ中心GPを基点として軸線AXと垂直に貫通孔95a側に延びる半直線を第1半直線L1とする。断面CF1において、ギャップ中心GPを基点として貫通孔95aの内側開口95aoの重心CPaを通る半直線を第2半直線L2とする。貫通孔95aの配置角θは、第1半直線L1と第2半直線L2とがなす角度である。
孔径R1は、1mm、または、2mmに設定された。孔数は、2個、4個、6個、8個のいずれかに設定された。配置角は、15度、30度、45度、60度、75度のいずれに設定された。
体積Aは、350mm、450mm、550mm、650mmのいずれかに設定された。体積Aは、キャップ90の内径と、キャップ90の軸線方向の長さを変更することによって調整された。
体積Bは、1.4mm、2.4mm、3.3mm、4.1mm、7.3mm、15mm、23.1mm、37.9mm、47.5mm、52.5mm、54.8mm、68mm、87.5mm、87.8mm、のいずれかに設定された。体積Bは、中心電極20の脚部25の外径R2(図3)、中心電極20の脚部25の絶縁体10の先端からの突出長H2(図3)と、接地電極30の自由端部31の軸線AXの長さH1(図3)、および、第2方向D2の長さW(図2)を変更することによって調整された。
間隙G(ギャップ長)は、0.7mm、0.6mm、0.5mm、0.4mm、0.3mm、0.2mm、0.1mmのいずれかに設定された。
各サンプルの孔径R1、孔数、配置角θ、体積A、B、間隙G(ギャップ長)は、表1に示すとおりである。表1には、体積Aに対する体積Bの比率(B/A)も併せて示されている。
Figure 0006843933
なお、各サンプルに共通な寸法は、以下の通りである。
内側主体金具50の内径:7.2mm
評価試験では、各サンプルについて、燃焼安定性試験と、耐消耗性試験と、燃焼速度試験と、をそれぞれ実施した。燃焼安定性試験では、各サンプルを、直列4気筒、排気量1.6L、直噴、過給器付きのガソリンエンジンに取り付けて実機運転が行われた。ガソリンエンジンは、回転速度2000rpm、図示平均有効圧力(NMEP:Net Mean Effective Pressure)1200kPa、空燃比(A/F)14.5の条件で、3000サイクルに亘って運転された。そして、運転中の図示平均有効圧力の変動率(COV:Coefficient Of Variance)が算出された。図示平均有効圧力の変動率が小さいほど失火が少なく、サンプルの着火性能が優れている。
燃焼安定性試験では、図示平均有効圧力の変動率が1%未満であるサンプルの評価を「A」とし、図示平均有効圧力の変動率が1%以上2%未満であるサンプルの評価を「B」とし、図示平均有効圧力の変動率が2%以上であるサンプルの評価を「C」とした。
燃焼安定性試験の結果は、表1に示す通りである。(B/A)≦0.25を満たす全てのサンプル1〜12、14〜30の燃焼安定性の評価結果は、「B」以上(「A」または「B」)であった。これに対して、(B/A)>0.25であるサンプル13の燃焼安定性の評価結果は、「C」であった。この結果より、(B/A)≦0.25を満たすことによって、点火プラグ100の着火性能を向上することができることが実証された。
(B/A)≦0.25を満たすサンプル1〜12、14〜30のうち、(B/A)≦0.15を満たす全てのサンプル1〜9、16〜30の燃焼安定性の評価結果は、「A」であった。これに対して、(B/A)>0.15であるサンプル10、11、12、14、15の燃焼安定性の評価結果は、「B」であった。この結果より、(B/A)≦0.15を満たすことによって、点火プラグ100の着火性能をさらに向上することができることが実証された。
耐消耗性試験では、各サンプルを、直列4気筒、排気量2L、直噴、過給器付きのガソリンエンジンに取り付けて実機運転が行われた。ガソリンエンジンは、回転速度4000rpm、スロットル全開(WOT(Wide-Open Throttle))、図示平均有効圧力190kPa、空燃比(A/F)12の条件で、100時間に亘って運転された。そして、運転後のギャップ長の増加量を測定した。ギャップ長の増加量が小さいほど耐消耗性が優れている。
耐消耗性試験では、ギャップ長の増加量が0.2mm未満であるサンプルの評価を「A」とし、ギャップ長の増加量が0.2mm以上0.3mm未満であるサンプルの評価を「B」とした。ギャップ長の増加量が0.3mm以上であるサンプルは無かった。
耐消耗性試験の結果は、表1に示す通りである。0.005≦(B/A)を満たす全てのサンプル2〜17、19〜30の耐消耗性の評価結果は、「A」であった。これに対して、0.005>(B/A)であるサンプル1、18の耐消耗性の評価結果は、「B」であった。この結果より、0.005≦(B/A)を満たすことによって、点火プラグ100の耐消耗性の過度な低下を抑制できることが実証された。
燃焼速度試験では、各サンプルを、直列4気筒、排気量1.6L、直噴、過給器付きのガソリンエンジンに取り付けて実機運転が行われた。ガソリンエンジンは、回転速度2000rpm、図示平均有効圧力(NMEP:Net Mean Effective Pressure)1200kPa、空燃比(A/F)14.5の条件で、3000サイクルに亘って運転された。そして、運転中の質量燃焼割合(MFB:Mass Fraction Burned)が10%から90%に到達するのに要する時間を測定した。測定された時間が短いほど燃焼速度が速く、サンプルの着火性能が優れている。
燃焼速度試験では、比較サンプルとして、キャップ90を有しない一般的な点火プラグ(試験用のガソリンエンジン用の標準的な点火プラグ)を準備して、各サンプルと同様の試験を行い、上述した質量燃焼割合が10%から90%に到達するのに要する時間を測定した。そして、比較サンプルと比較して測定された時間が短縮された割合(短縮割合と呼ぶ)が20%以上であるサンプルの評価を「A」とし、短縮割合が10%以上20%未満であるサンプルの評価を「B」とした。短縮割合が10%未満であるサンプルは無かった。
燃焼速度試験の結果は、表1に示す通りである。ギャップ長が、0.2mm以上である全てのサンプル1〜29の燃焼速度の評価結果は、「A」であった。これに対して、ギャップ長が、0.2mm未満であるサンプル30の燃焼速度の評価結果は、「B」であった。この結果より、ギャップ長を0.2mm以上とすることによって、点火プラグ100の燃焼速度を向上して、点火プラグ100の着火性能を向上できることが実証された。
B.変形例
(1)上記実施形態の点火プラグ100の具体的な構成は、一例であり、これに限られない。図6は、変形例の説明図である。図6には、図3の第1実施形態の断面CF1に対応する部分が図示されている。
この変形例では、主体金具2Bは、2個の部材には分かれておらず、1個の部材で形成されている。また、本変形例では、キャップ90Bは、主体金具2Bの先端面に溶接によって固定されている。また、本変形例では、接地電極30Bは、軸線AXに沿って延びる丸棒状の部材である。接地電極30Bの後端側の面は、第2放電面30Sである。接地電極30Bの先端側の面は、キャップ90Bの内面に溶接によって接合されている。これによって、接地電極30Bは、キャップ90Bを介して、主体金具2Bに電気的に接続されている。このようにキャップや主体金具の構成は、様々な変形が可能である。
また、図示は省略するが、キャップ90の形状は、半球状に変えて、円筒状の形状を有していても良い。この場合には、仮想空間VVの先端側の形状は、円柱状になる。
(2)図6の変形例では、絶縁体10B(脚長部13B)の先端面13sBは、軸線AXと垂直ではなく、傾斜している。このために、絶縁体10Bの軸孔12Bの先端の開口12oBも同様に傾斜している。この場合には、図6に示すように、開口12oBの後端を通り、軸線AXと垂直な仮想平面を、開口12oBを塞ぐ第1仮想平面VS1として定義することができる。
(3)図6の変形例では、貫通孔95aB、95bBの内側開口95aoB、95boBには、面取部FRが設けられているので、部分的に孔径が拡大している。この場合には、面取部FRを除いた部分のうち、最も内側の部分に、内側開口95aoB、95boBを最小面積で塞ぐ第2仮想平面VS2a、VS2bを定義することができる。
(4)上記実施形態において、絶縁体10の縮外径部15の外周面と、内側主体金具50の段部56のシール部SPと、は、板パッキン8を介して接触している。これに代えて、絶縁体10の縮外径部15の外周面と、内側主体金具50の段部56のシール部SPと、は、直接に接触しても良い。
(5)上記実施形態において、例えば、中心電極20、端子電極40、接地電極30、主体金具2などの材質、形状、寸法などは、様々に変更可能である。例えば、上記実施形態では、中心電極20や接地電極30は1個の材料で形成されている。これに代えて、中心電極は、中心電極本体と、中心電極本体の先端に溶接され、放電面を有する中心電極チップと、を備える構成であっても良い。また、接地電極30は、接地電極本体と、接地電極本体の自由端部に溶接され、放電面を有する接地電極チップと、を備える構成であっても良い。中心電極チップや接地電極チップとは、例えば、電極本体(例えば、Ni合金)よりも放電に対する耐久性に優れる材料(例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)等の貴金属、タングステン(W)、それらの金属から選択された少なくとも1種を含む合金)を用いて形成される。
以上、実施形態、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
2、2B…主体金具、2B…主体金具、5A…内側ガスケット、5B…外側ガスケット、6…線パッキン、8…板パッキン、9…タルク、9…サンプル、10、10B…絶縁体、12、12B…軸孔、12L…大内径部、12S…小内径部、12o…開口、12oB…開口、13、13B…脚長部、15…縮外径部、16…縮内径部、17…先端側胴部、18…後端側胴部、19…鍔部、20…中心電極、20S…第1放電面、23…頭部、24…鍔部、25…脚部、30…接地電極、30B…接地電極、30S…第2放電面、31…自由端部、32…接続端部、40…端子電極、41…キャップ装着部、42…鍔部、43…脚部、50…内側主体金具、51…工具係合部、52…取付ネジ部、53…加締部、54…座部、56…段部、58…圧縮変形部、59…貫通孔、60…外側主体金具、61…先端部、62…取付ネジ部、64…座部、66…雌ネジ、69…貫通孔、70…抵抗体、80A、80B…シール部材、90、90B…キャップ、95a〜95d…貫通孔、100…点火プラグ、BS…副燃焼空間

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる中心電極と、
    前記軸線方向に延びる軸孔を有し前記軸孔の先端側に前記中心電極が配置される絶縁体と、
    前記絶縁体の外周に配置され、前記絶縁体の外周面と直接または他部材を介して接触するシール部を有する筒状の主体金具と、
    前記中心電極との間に間隙を形成する接地電極と、
    前記主体金具の先端部に接続され、前記主体金具の先端側の開口を覆うことで、前記間隙が配置される副燃焼空間を区画するキャップと、
    を備え、
    前記キャップには、前記副燃焼空間と外部とを連通する少なくとも1つの貫通孔が形成される点火プラグであって、
    前記絶縁体の前記軸孔の先端の開口を塞ぐ前記軸線に垂直な仮想平面を第1仮想平面とし、
    前記キャップの前記貫通孔の内周面側の開口を最小面積で塞ぐ仮想平面を第2仮想平面とした場合に、
    前記シール部よりも先端側において、前記キャップの内面と前記主体金具の表面と前記絶縁体の表面と前記第1仮想平面と前記第2仮想平面とで区画される仮想空間の体積をAとし、前記接地電極と前記中心電極とのうち、前記仮想空間内に位置する部分の体積をBとするとき、(B/A)≦0.25を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
  2. 請求項1に記載の点火プラグであって、
    (B/A)≦0.15を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
  3. 請求項1または2に記載の点火プラグであって、
    0.005≦(B/A)を満たすことを特徴とする、点火プラグ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の点火プラグであって、
    前記中心電極と前記接地電極との間の前記間隙は、0.2mm以上であることを特徴とする、点火プラグ。
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