JP7048285B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状のリールシートの後側に第一グリップ部と第二グリップ部を備えた釣竿に関する。
筒状のリールシートの後側に第一グリップ部と第二グリップ部を備える釣竿においては、竿体の外周面にコルクや発泡樹脂からなる筒状のグリップ体が前後一対装着され、前側のグリップ体から第一グリップ部が構成され、後側のグリップ体から第二グリップ部が構成されていた。このようにグリップ部をコルクや発泡樹脂から構成すると、素材が柔らかいためグリップ部を握りやすいという利点がある。その一方、竿体に伝わる振動がコルク等の素材によって減衰されやすく手に伝わりにくい。また、例えば重いルアーをキャストしたりするような場合には、グリップ部を強く把持することになるが、そのようにグリップ部を強く把持するとグリップ部が僅かに変形する。把持しているグリップ部が僅かに変形すると、釣竿と手との間の一体感が弱まることになる。
特開2013-123065号公報 特開2012-5378号公報
本発明は、筒状のリールシートの後側に第一グリップ部と第二グリップ部を備えた釣竿において、リニアな操作性やダイレクト感のある操作性を得ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る釣竿は、筒状のリールシートの後側に硬質のグリップ管を備え、該グリップ管は、該グリップ管の前部を構成する大径の第一グリップ部と、グリップ管の後部を構成する大径の第二グリップ部と、第一グリップ部と第二グリップ部との間の部分を構成する小径部とを備えていることを特徴とする。尚、竿先側を前側とし、竿尻側を後側とする。
該構成の釣竿においては、グリップ管に第一グリップ部と第二グリップ部が一体的に形成されているため、振動伝達特性に優れており、第一グリップ部や第二グリップ部から振動が手にダイレクトに伝わることになる。また、第一グリップ部や第二グリップ部を強く把持したり、第一グリップ部や第二グリップ部に手を強く押し付けたりしても、第一グリップ部や第二グリップ部が変形しにくい。また、例えばキャストを行う際、シングルハンドキャストの場合には、片手でリールシートや第一グリップ部を把持してキャストすることになるが、その際、第一グリップ部が変形しにくいので、リニアでダイレクト感のあるキャストフィールが得られる。また、一方の手でリールシートや第一グリップ部を把持し、他方の手で第二グリップ部を把持してキャストするダブルハンドキャストを行うこともある。特に、重いルアーをキャストする際にはダブルハンドキャストは有効である。このようなダブルハンドキャストの場合においても、第一グリップ部と第二グリップ部が変形しにくいので、リニアでダイレクト感のあるキャストフィールが得られる。しかも、第一グリップ部と第二グリップ部が互いに分離独立した別部材の構成ではなく何れも一つの部材であるグリップ管に一体的に形成されているため、第一グリップ部を把持する手と第二グリップ部を把持する手との一体感が強く、両手がそれぞれ別々にぐらつくということがない。そのため、がっちりとした両手の握り心地でキャスト動作を行うことができる。従って、重いルアーであっても、ぶれなくキャストすることができ、微妙なコントロールも行いやすい。
特に、第一グリップ部と小径部との境界部分に環状角部が形成されていることが好ましい。このように第一グリップ部の後端部に環状角部を設けることで、第一グリップ部と小径部が環状角部によって明確に区画されることになる。そのため、釣り人は、環状角部の存在によって第一グリップ部の存在やその範囲を手の感触によって容易に認識することができ、第一グリップ部を確実に把持することができる。また、第一グリップ部と小径部との境界部分に環状角部が形成されていることにより、第一グリップ部を把持する手が小径部側に位置ずれしにくくなる。また、環状角部の後側に小指等の指を引っ掛けることもできる。そのため第一グリップ部をしっかりと把持することができ、手の疲労も軽減できる。
更に、環状角部に隣接している小径部の前部は、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ小径となる凹状湾曲形状であることが好ましい。小径部の前部が環状角部に向けて迫り上がった形状となるので、環状角部の凸形状が際立つことになり、第一グリップ部がより一層明確に区画されることになる。また、環状角部の後側に指を引っ掛ける場合において、指の引っ掛かり具合がより一層良好になって第一グリップ部をより一層しっかりと把持できる。
また更に、第二グリップ部と小径部との境界部分にも環状角部が形成されていることが好ましく、環状角部に隣接している小径部の後部も、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ大径となる凹状湾曲形状であることが好ましい。第二グリップ部の前端部に環状角部が形成されていることにより、第二グリップ部と小径部が環状角部によって明確に区画されることになる。従って、釣り人は、環状角部によって第二グリップ部の存在やその範囲を手の感触によって容易に認識することができ、第二グリップ部を確実に把持することができる。また、第二グリップ部と小径部との境界部分に環状角部が形成されていることにより、第二グリップ部を把持する手が小径部側に位置ずれしにくくなる。また、環状角部の前側に人差し指等の指を引っ掛けることもでき、第二グリップ部をしっかりと把持することができる。特に、ダブルハンドキャストを行う場合に効果が大きい。
また、グリップ管は繊維強化樹脂製であって、グリップ管の小径部は径一定のストレート部を備えていることが好ましい。グリップ管を繊維強化樹脂製とすることで軽量化と高剛性化を両立でき、振動伝達特性も優れている。また、マンドレルにプリプレグを貼り付けて加熱焼成することでグリップ管を形成するが、その際、マンドレルを前後二分割の構成として、前側のマンドレルと後側のマンドレルを前後に接合して一つのマンドレルとすることができる。そして、マンドレルの外周面にプリプレグを貼り付けて加熱焼成した後にマンドレルを引き抜く際には、前側のマンドレルと後側のマンドレルをそれぞれ前後に引き抜く。このようにマンドレルを前後二分割の構成とする場合に、グリップ管の小径部のストレート部の位置において前後のマンドレルを接合させることができる。ストレート部の長さの異なる複数の前側のマンドレルや後側のマンドレルを準備しておくことで、小径部のストレート部の長さの異なるグリップ管を容易に製造できる。
また、グリップ管の小径部は径一定のストレート部を備えており、竿本体がリールシートから後側に延びてグリップ管の内側を通ってグリップ管の小径部のストレート部に連結されていることが好ましい。グリップ管の小径部のストレート部を竿本体によって内側から支持することができる。また、リールシートとグリップ管を竿本体を介して連結することができる。
特に、竿本体は、リールシートから前側に延びるメイン竿体と、該メイン竿体の後部外側に接合され、リールシートから後側に延びてグリップ管の小径部のストレート部に連結された管状のジョイント竿体とを備え、該ジョイント竿体の外側にリールシートが装着されていることが好ましい。メイン竿体とは別体構成のジョイント竿体を設けることで、メイン竿体の設計上の制約を少なくすることができる。また、ジョイント竿体の直径もリールシートやグリップ管の小径部のストレート部に容易に適合させることができる。更に、ジョイント竿体の外側にリールシートを装着してジョイント竿体の内側にメイン竿体を接合することで、メイン竿体のバット部を過度に太くする必要がなくなり、美感に優れる。
更に、ジョイント竿体は、径一定であって大径の前側接合部と、径一定であって小径の後側接合部と、前側接合部と後側接合部との間の部分を構成し、後側に向けて徐々に小径となる逆テーパ部とを備え、ジョイント竿体の前側接合部にリールシートとメイン竿体が取り付けられ、後側接合部にグリップ管の小径部のストレート部が取り付けられていることが好ましい。該構成によれば、グリップ管の小径部のストレート部を容易に小径化することができ、第一グリップ部と第二グリップ部との間に大きな括れ形状を形成することができる。その括れ形状によって第一グリップ部と第二グリップ部を相対的に大径化でき、明確なグリップ形状を形成できる。
また、グリップ管に尻栓が装着されており、竿本体がリールシートから後側に延びてグリップ管の内側を通って尻栓と連結されていることが好ましい。該構成によれば、竿本体とグリップ管を尻栓を介して連結することができる。また、グリップ管をリールシートと尻栓で前後に狭持することもできる。
また、リールシートの後端面から後側に向けて筒部が延設されており、該筒部がグリップ管の第一グリップ部の内側に挿入固定されていることが好ましい。リールシートから後方に延びる筒部によってグリップ管の第一グリップ部を内側から支持することができる。また、筒部によってリールシートとグリップ管を連結することができる。
特に、リールシートとグリップ管との間に支持筒体を備え、該支持筒体は、径方向外側に突出する環状鍔部と、該環状鍔部から前側に延びる前筒部と、環状鍔部から後側に延びる後筒部とを備えており、リールシートの後端面には環状凹部が形成されており、支持筒体の前筒部は、リールシートの後端面の環状凹部の内側に挿入固定され、後筒部は、グリップ管の第一グリップ部の内側に挿入固定され、環状鍔部は、リールシートの後端面とグリップ管の前端面との間に挟まれていることが好ましい。リールシートとは別体に支持筒体を備えることで、該支持筒体を例えば金属製とすることができる。そして、リールシートの後端面とグリップ管の前端面との間に挟まれた支持筒体の環状鍔部を意匠リングとすることができ、リールシートとグリップ管との間の境界部分の外観を良好なものにできる。また、環状鍔部にリールシートの後端面とグリップ管の前端面を当接させることで、リールシートと支持筒体とグリップ管の前後方向の位置決めを容易に行うことができる。そして、リールシートの後端部とグリップ管の前端部を支持筒体を介して連結させることができる。
以上のように、リールシートの後側にグリップ管を備えてそのグリップ管に第一グリップ部と小径部と第二グリップ部が一体的に形成されているので、リニアな操作性やダイレクト感のある操作性が得られる。
本発明の一実施形態における釣竿の要部を示す斜視図。 同釣竿の要部の正面図。 同釣竿の要部の縦断面図。 同釣竿の要部の拡大縦断面図。 同釣竿の要部の拡大縦断面図。 同釣竿の要部の拡大縦断面図。 同釣竿の要部の拡大縦断面図。 同釣竿のグリップ管を示す斜視図。 同釣竿のグリップ管の製造に使用されるマンドレルを示す概略正面図。 本発明の他の実施形態における釣竿の要部を示す縦断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿について図1~図9を参酌しつつ説明する。図1~図3に示すように、本実施形態における釣竿は、図示しないリールを取り付けるためのリールシート1を備えたものであり、該リールシート1の後側にはグリップ管2を備えている。該リールシート1は、パイプシートとも称される筒状のものであって、釣竿の竿本体7,8(ブランク)の所定位置の外側に装着され、竿本体7,8に対して移動不能に固定されている。
本実施形態におけるリールシート1は、図示しない両軸リールを固定するためのものである。通常の使用状態において両軸リールは釣竿の上側に位置する。そのため、図1等では、使用状態に即して、両軸リールのリール脚の裏面を支持するためのリール脚取付部11が上側を向くように図示している。尚、竿先側を前側と、竿尻側を後側とし、リール装着側を上側、それとは反対側を下側とする。
リールシート1は、竿本体7,8に対して移動不能に取り付けられている。リールシート1は、筒状のリールシート本体4と、該リールシート本体4に外装されて、リール脚の前端部を固定するための筒状の可動フード5と、該可動フード5を軸線方向に移動させると共に所望の位置に固定するための固定ナット6とを備えている。可動フード5と固定ナット6はリールシート本体4の前側に位置している。
リールシート本体4は、一つの部材から構成される。リールシート本体4の材質は、合成樹脂や金属等であってよいが、特には硬質の合成樹脂から射出成形により形成された樹脂成形品であることが好ましい。その合成樹脂は種々のものであってよいが、繊維強化樹脂が好ましく、特に、長さが1mm以下の短繊維を強化繊維とした繊維強化樹脂が好ましい。また、その繊維としてはカーボン繊維が好ましい。
図4及び図7のようにリールシート本体4には前後方向に貫通する竿挿通孔10が形成されている。従って、リールシート本体4の前端面と後端面にはそれぞれ竿挿通孔10が開口している。該竿挿通孔10を竿本体7,8が挿通し、竿本体7,8の外周面にリールシート本体4が直接あるいはスペーサを介して接着固定されている。本実施形態では後述のようにスペーサを介さずに竿本体7,8に直接リールシート本体4が接着固定されている。リールシート本体4のリール装着側である上側にはリール脚が載置されるリール脚取付部11が形成されている。該リール脚取付部11の後側に固定フード部12が一体的に形成されている。固定フード部12はリールシート本体4の上側に形成されていて、軸線方向の前側に開口している。該固定フード部12にリール脚の後端部が前側から挿入され、リール脚の後端部は固定フード部12により保持される。リールシート本体4の前部の外周面には雄ネジ部13が形成されている。
リールシート本体4の下面には指を引っ掛けるためのトリガ15が下方に向けて突設されている。該トリガ15は、固定フード部12の略下方に位置している。リールシート本体4の下面であってトリガ15の前側の位置には、窓孔14が形成されている。該窓孔14は竿挿通孔10まで達していて、該窓孔14から後述するジョイント竿体8が部分的に露出している。リールシート本体4の後端面には環状凹部16が形成されている。該環状凹部16は、竿挿通孔10の後端開口部の外側に形成されていて、竿挿通孔10の後端開口部とリールシート本体4の後端部外周面との間に位置している。環状凹部16の大きさや深さは任意であるが、本実施形態では、環状凹部16は、上部においては、固定フード部12の内側まで達していて更には固定フード部12を前側に越えてリール脚取付部11の後部の内側まで延びており、また、下部においては、トリガ15の内側まで延びている。従って、環状凹部16が形成されている領域においては、竿挿通孔10と環状凹部16との間には、薄肉状の後部本体筒部17が形成されている。尚、後部本体筒部17の後端部はリールシート本体4の後端面よりも若干後側に突出している。
リールシート本体4の雄ネジ部13に固定ナット6が螺着され、該固定ナット6の後側に可動フード5が位置する。リールシート本体4には、雄ネジ部13を部分的に切り欠くようにして軸線方向に直線状に延びる図示しないガイド溝が形成されており、可動フード5は、リールシート本体4のガイド溝に案内されながら軸線方向にスライド移動する。可動フード5は固定ナット6に相対回転可能に係止されているので、固定ナット6を回転させると、可動フード5は回転することなく固定ナット6と共に前後に移動する。
可動フード5にはリール脚の前端部が後側から挿入され、リール脚の前端部は可動フード5によって保持される。可動フード5を後側に移動させると、可動フード5は固定フード部12に接近し、可動フード5と固定フード部12とによってリール脚を前後に狭持し、これによりリールを釣竿に固定することができる。また、可動フード5を前側に移動させる、即ち、固定フード部12から離反させることでリール脚の固定状態が解除されて、リールを釣竿から取り外すことができる。
<竿本体7,8>
竿本体7,8は、メイン竿体7と、該メイン竿体7の後側に所定長さの重ね合わせ部を形成するようにして接合一体化されたジョイント竿体8とを備えている。メイン竿体7の後部とジョイント竿体8の前部とが接合一体化されている。メイン竿体7とジョイント竿体8はリールシート1の内側において接合されている。メイン竿体7はリールシート1から前側に延びていて、ジョイント竿体8はリールシート1から後側に延びている。ジョイント竿体8の内側にメイン竿体7が接合され、ジョイント竿体8の外側にリールシート1が装着されている。釣竿の種類は任意であって、並継ぎ竿や振出竿等であってよい。例えば、ワンピースロッドの場合にはメイン竿体7は穂先まで連続した一本構造であり、ツーピースロッドの場合にはメイン竿体7は穂先側の竿体と元側の竿体の二本構造となる。竿本体7,8は繊維強化樹脂製である。竿本体7,8は、管状である場合にはマンドレルにプリプレグを巻回し加熱焼成することによって形成される。強化繊維としてはカーボン繊維等の各種の繊維が使用できる。従って、ジョイント竿体8もマンドレルにプリプレグを巻回して形成できる。尚、メイン竿体7は中実状であってもよい。
<ジョイント竿体8>
ジョイント竿体8は、肉厚略一定の管体である。ジョイント竿体8は、全長に亘って径一定であったり、後側に向けて徐々に大径となるテーパ形状であったりしてもよいが、本実施形態では、三つの部分から構成されている。即ち、ジョイント竿体8は、前部を構成し、径一定であって大径の前側接合部40と、後部を構成し、径一定であって小径の後側接合部42と、中間部を構成し、後側に向けて徐々に小径となる逆テーパ形状の逆テーパ部41とから構成されている。前側接合部40にリールシート1が装着されている。詳細には、前側接合部40の外周面にリールシート本体4の内周面が直接接着固定されている。前側接合部40の前端部はリールシート本体4の前端部近傍に位置し、前側接合部40の後端部はリールシート本体4の後端部近傍に位置している。従って、前側接合部40はリールシート本体4に対応した長さであってリールシート本体4と略同じ長さであり、前側接合部40の略全長にリールシート本体4の略全長が固定されている。リールシート本体4の窓孔14から見える部分は前側接合部40である。また、前側接合部40の内側にメイン竿体7の後部が接合されている。メイン竿体7は前側接合部40の全長に亘って接合されていてもよく、その接合長さは任意であるが、本実施形態では前側接合部40の全長のうち前側の半分以上の長さ領域に接合されている。ジョイント竿体8の逆テーパ部41と後側接合部42がリールシート本体4から後側に突出している。ジョイント竿体8の後側接合部42の外径はメイン竿体7の後端部の外径と略等しい。従って、前側接合部40の外径と後側接合部42の外径との差は、ジョイント竿体8の肉厚、詳細には、前側接合部40の肉厚に対応したものとなっている。
<グリップ管2>
リールシート本体4の後側にグリップ管2が連結され、グリップ管2の後端部には尻栓3が装着されている。従って、グリップ管2はリールシート本体4と尻栓3との間の領域を構成している。グリップ管2は一つの薄肉状の硬質の管体から構成されている。グリップ管2の単体の状態を図8に示している。グリップ管2は、前後方向に三つの部分に区分され、前部を構成する大径の第一グリップ部20と、後部を構成する大径の第二グリップ部22と、第一グリップ部20と第二グリップ部22との間の中間部を構成する小径の小径部21とを備えている。第二グリップ部22は第一グリップ部20から後方に離間している。グリップ管2は第一グリップ部20でリールシート本体4と接合され、第二グリップ部22に尻栓3が装着されている。従って、第一グリップ部20はリールシート1の直後に位置し、第二グリップ部22はリールシート1から所定距離後側に離れて位置していて尻栓3の直前に位置している。
第一グリップ部20は前後二つの部分からなる。第一グリップ部20は、前部を構成するストレート部20aと、後部を構成する逆テーパ部20bとから構成されている。第一グリップ部20のストレート部20aはグリップ管2の前端部を構成している。第一グリップ部20のストレート部20aは、第一グリップ部20の逆テーパ部20bよりも短く、第一グリップ部20の逆テーパ部20bは第一グリップ部20の大部分の長さ領域を構成している。第一グリップ部20のストレート部20aは径一定であって、その外径はリールシート本体4の後端部の外径と略等しい。第一グリップ部20の逆テーパ部20bは第一グリップ部20の主要部であって、後側に向けて徐々に小径となる逆テーパ形状となっている。第一グリップ部20の逆テーパ部20bの後端部における外径は逆テーパ部20bの前端部における外径の75%以上であることが好ましい。第一グリップ部20の逆テーパ部20bは、後側に向けて変化率一定で直線状に縮径していく形状であってもよいし、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ縮径していく凹状湾曲形状であってもよいし、後側に向けて外側凸に湾曲しつつ縮径していく凸状湾曲形状であってもよい。
小径部21は前後三つの部分からなる。小径部21は、前部を構成する逆テーパ部21aと、中間部を構成するストレート部21bと、後部を構成するテーパ部21cからなる。小径部21の逆テーパ部21aは、第一グリップ部20の後側に隣接する部分であって、後側に向けて徐々に小径となる逆テーパ形状である。小径部21の逆テーパ部21aは、後側に向けて変化率一定で直線状に縮径していく形状であってもよいし、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ縮径していく凹状湾曲形状であってもよいし、後側に向けて外側凸に湾曲しつつ縮径していく凸状湾曲形状であってもよいが、好ましくは凹状湾曲形状であり、本実施形態では凹状湾曲形状となっている。小径部21のストレート部21bは径一定であって、その長さは任意であるが、本実施形態では逆テーパ部21aやテーパ部21cよりも長い。小径部21のテーパ部21cは、後側に向けて徐々に大径となるテーパ形状である。小径部21のテーパ部21cは、後側に向けて変化率一定で直線状に拡径していく形状であってもよいし、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ拡径していく凹状湾曲形状であってもよいし、後側に向けて外側凸に湾曲しつつ拡径していく凸状湾曲形状であってもよいが、好ましくは凹状湾曲形状であり、本実施形態では凹状湾曲形状となっている。小径部21の前端部と後端部は互いに同一径であることが好ましい。
第二グリップ部22の長さは任意であるが、本実施形態では第一グリップよりも長い。第二グリップ部22は前後二つの部分からなる。第二グリップ部22は、前部を構成するテーパ部22aと、後部を構成するストレート部22bとから構成されている。第二グリップ部22のストレート部22bはテーパ部22aよりも短く、第二グリップ部22のテーパ部22aは第二グリップ部22の大部分の長さ領域を構成している。第二グリップ部22のテーパ部22aは小径部21の後側に隣接する部分であって第二グリップ部22の主要部を構成している。第二グリップ部22のテーパ部22aは、後側に向けて徐々に大径となるテーパ形状となっている。第二グリップ部22のテーパ部22aの前端部における外径はテーパ部22aの後端部における外径の70%以上であることが好ましい。第二グリップ部22のテーパ部22aは、後側に向けて変化率一定で直線状に拡径していく形状であってもよいし、後側に向けて外側凹に湾曲しつつ拡径していく凹状湾曲形状であってもよいし、後側に向けて外側凸に湾曲しつつ拡径していく凸状湾曲形状であってもよい。第二グリップ部22のストレート部22bはグリップ管2の後端部を構成している。第二グリップ部22のストレート部22bは径一定であって、その内側に尻栓3が装着されている。第二グリップ部22のストレート部22bは第一グリップ部20のストレート部20aと同径であってもよいし第一グリップ部20のストレート部20aよりも小径であってもよいが、本実施形態では第一グリップ部20のストレート部20aよりも大径となっている。
第一グリップ部20と小径部21との境界部分、及び、第二グリップ部22と小径部21との境界部分には、それぞれ環状角部23,24が形成されている。前側の環状角部23によって第一グリップ部20と小径部21が明確に区画され、後側の環状角部24によって第二グリップ部22と小径部21が明確に区画されている。環状角部23,24は、グリップ管2をその中心線を含んだ平面で切断した縦断面視において径方向外側に突出する山形の形状であり、全周に亘って形成されている。その環状角部23,24において前後に隣り合う二つの面部は折れ曲がったような形状となっており、環状角部23,24においてグリップ管2の外周面は径方向外側に尖ったエッジ状となっている。
<グリップ管2の製造>
グリップ管2は繊維強化樹脂製であって、竿本体7,8と同様の製造方法により製造できる。即ち、マンドレルにプリプレグを貼り付けて加熱焼成することで管状に形成できる。図9に示すようにマンドレル90,91は前後二分割の構成とされる。図9において符号92で示している領域がグリップ管2の形成領域である。不図示のプリプレグを貼り付ける際には、図9(a)のように前側のマンドレル90と後側のマンドレル91を前後に接合して一体化した状態とする。マンドレル90,91を管体から抜く際には、前側のマンドレル90については前側に引き抜き、後側のマンドレル91については後側に引き抜く。前側のマンドレル90と後側のマンドレル91は、グリップ管2の小径部21のストレート部21bに対応したマンドレル90,91のストレート部90a,91aにおいて前後に分割されていて、そのストレート部90a,91aにおいて接合されて一体化される。従って、前側のマンドレル90はその後部にストレート部90aを有し、後側のマンドレル91はその前部にストレート部91aを有している。このようにストレート部90a,91aにおいて前後のマンドレル90,91を接合することが好ましい。ストレート部90a,91aの長さが異なる種々の前後のマンドレル90,91を作成しておくことで、それらを適宜組み合わせることによって、小径部21のストレート部21bの長さを容易に変更でき、小径部21のストレート部21bの長さが異なる種々のグリップ管2を容易に製造することができる。
<尻栓3>
図6のように、グリップ管2の後端部に尻栓3が装着されている。尻栓3は、支持部材30と緩衝部材31とを備えている。支持部材30は硬質の合成樹脂製や金属製であって、特には金属製が好ましい。緩衝部材31はゴム製が好ましい。支持部材30は、グリップ管2の後端部の内側に挿入される挿入筒部30aを備えている。挿入筒部30aは、グリップ管2の第二グリップ部22のストレート部22bの内側に挿入されていて、そのストレート部22bを内側から支持し補強している。挿入筒部30aの外周面がグリップ管2の第二グリップ部22のストレート部22bの内周面に接着されている。尚、挿入筒部30aの長さは、グリップ管2の第二グリップ部22のストレート部22bの長さよりも短い。支持部材30の後部はグリップ管2の後端部から後方に突出している。支持部材30の後方突出部に緩衝部材31が外側から装着されている。
<支持筒体9>
図7に示すように、リールシート本体4とグリップ管2との間に支持筒体9を備えている。グリップ管2の前端部が支持筒体9によってリールシート本体4の後端部に連結されている。支持筒体9はその長さがリールシート本体4やグリップ管2に比して短い。支持筒体9は、径方向外側に突出する環状鍔部51と、該環状鍔部51から前側に延びる前筒部50と、環状鍔部51から後側に延びる後筒部52とを備えている。支持筒体9の前筒部50は、リールシート本体4の環状凹部16の内側に挿入されている。支持筒体9の前筒部50の外周面がリールシート本体4の環状凹部16の外側の壁面に接着されている。支持筒体9の後筒部52は、グリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの内側に挿入されている。支持筒体9の後筒部52の外周面がグリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの内周面に接着されている。支持筒体9の後筒部52はグリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aを内側から支持し補強している。支持筒体9の後筒部52の長さはグリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの長さと略等しい。従って、支持筒体9の後筒部52は、グリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aを全周且つ全長に亘って内側から支持している。グリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの内径は、リールシート本体4の環状凹部16の外側の壁面の直径よりも大きい。従って、後筒部52の外径は前筒部50の外径よりも大きい。
環状鍔部51は、リールシート本体4の後端面とグリップ管2の前端面との間に挟まれている。環状鍔部51の前面がリールシート本体4の後端面に当接し、環状鍔部51の後面がグリップ管2の前端面に当接している。支持筒体9の外周面のうち環状鍔部51の外周面のみが外部から視認できる。環状鍔部51の外径はグリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの外径よりも若干小さく、従って、環状鍔部51の外周面はグリップ管2の第一グリップ部20のストレート部20aの外周面よりも一段内側に位置している。支持筒体9は金属製とされることが好ましく、リールシート本体4とグリップ管2の間に環状鍔部51がリング状に位置することで美感と質感が向上する。尚、リールシート本体4の後部本体筒部17は、支持筒体9の内側に間隔をあけて位置する。リールシート本体4の後部本体筒部17の後端部は支持筒体9の後筒部52の内側まで延びている。
ジョイント竿体8は支持筒体9の内側を通ってグリップ管2の内側に進入している。ジョイント竿体8はグリップ管2の第一グリップ部20を通過して小径部21の内側まで延びている。ジョイント竿体8の後側接合部42がグリップ管2の小径部21のストレート部21bまで到達していて、ジョイント竿体8の後側接合部42の外周面がグリップ管2の小径部21のストレート部21bの内周面と接着固定されている。ジョイント竿体8の後側接合部42がグリップ管2の小径部21のストレート部21bを内側から支持していて、ジョイント竿体8を介してリールシート本体4とグリップ管2とが連結され、ジョイント竿体8を介してメイン竿体7とグリップ管2とが連結されている。グリップ管2の第一グリップ部20及び小径部21の逆テーパ部21aとジョイント竿体8との間には環状の空洞部が形成されている。該環状の空洞部は前側に向かって徐々に拡大している。
ジョイント竿体8の後側接合部42とグリップ管2の小径部21のストレート部21bとの重ね合わせ部の長さは種々であってよいが、好ましくは、グリップ管2の小径部21のストレート部21bの半分以上の長さとされる。本実施形態において、ジョイント竿体8の後端部はグリップ管2の小径部21のストレート部21bの内側に留まっているが、グリップ管2の小径部21のストレート部21bを後側に越えてグリップ管2の小径部21のテーパ部21cの内側まで延びていてもよいし、第二グリップ部22の内側まで延びていてもよい。
以上のように構成された釣竿にあっては、グリップ管2に第一グリップ部20と第二グリップ部22が一体的に形成されているため、コルク等から形成された別体構成のグリップ部に比して振動伝達特性に優れており、第一グリップ部20や第二グリップ部22から振動が手にダイレクトに伝わることになる。また、第一グリップ部20や第二グリップ部22を強く把持しても変形しにくく、第一グリップ部20や第二グリップ部22に手を強く押し付けたりしても変形しにくい。従って、リニアな操作性が得られる。
また、キャストを行う際にも、第一グリップ部20や第二グリップ部22が変形しにくいので、把持する手がぶれにくく、リニアでダイレクト感のあるキャストフィールが得られる。特に、ダブルハンドキャストの場合、第一グリップ部20と第二グリップ部22が一つの部材であるグリップ管2に一体的に形成されているため、第一グリップ部20を把持する手と第二グリップ部22を把持する手との一体感が強く、グリップ管2を両手でしっかりと把持してキャストすることができる。従って、重いルアーであっても、ぶれなくキャストすることができ、また、微妙なコントロールも行いやすい。
また、第一グリップ部20と小径部21との境界部分と第二グリップ部22と小径部21との境界部分にそれぞれ環状角部23,24が形成されていて、それらの環状角部23,24によって第一グリップ部20と第二グリップ部22がそれぞれ小径部21とは明確に区画されているので、第一グリップ部20や第二グリップの範囲を触感によって容易に認識することができる。従って、第一グリップ部20や第二グリップ部22を確実且つ容易に把持することができる。更に、前側の環状角部23によって第一グリップ部20を把持する手が後側に位置ずれしにくくなり、前側の環状角部23の後側に小指等の指を引っ掛けることもできる。そのため、第一グリップ部20をしっかりと把持することができ、また、手の疲労も軽減できる。同様に、後側の環状角部24によって第二グリップ部22を把持する手が前側に位置ずれしにくくなり、後側の環状角部24の前側に人差し指等の指を引っ掛けることもできる。そのため、特に、ダブルハンドキャストを行う場合において、両手が滑りにくくなり、重いルアーであっても容易にキャストすることができ、疲労も軽減できる。
また更に、前側の環状角部23に隣接している小径部21の逆テーパ部21aと後側の環状角部24に隣接している小径部21のテーパ部21cが、何れも凹状湾曲形状となっていて前後の環状角部23,24に向けて迫り上がった形状となっているので、前後の環状角部23,24の凸形状が際立つことになり、第一グリップ部20と第二グリップ部22がより一層明確に区画されることになる。また、前側の環状角部23の後側に指を引っ掛けたり後側の環状角部24の前側に指を引っ掛けたりする際に、指の引っ掛かり具合が良好になる。
また、グリップ管2の小径部21に竿本体7,8を連結させているので、竿本体7,8からグリップ管2に振動が直接伝達され、その振動がグリップ管2から手にダイレクトに伝わる。即ち、竿本体7,8に伝わる振動は、竿本体7,8からリールシート本体4に伝達されてそのリールシート本体4から手に伝達されると共に、竿本体7,8からグリップ管2にも伝達されてそのグリップ管2から手に伝達されることになる。そのため、魚の小さなアタリ等の微小振動であっても、手の平で高感度にキャッチすることができる。そして、グリップ管2の第一グリップ部20は竿本体7,8から径方向外側に離間しており、グリップ管2の第一グリップ部20と竿本体7,8との間には環状の空洞部が存在している。また、第二グリップ部22の内側も全体が空洞となっている。そのため、グリップ管2の第一グリップ部20や第二グリップ部22を特定の周波数で共振させることができる。特に、小径部21の逆テーパ部21aと第一グリップ部20の逆テーパ部20bによって小径部21のストレート部21bから前側に離れる程にグリップ管2が拡径していく形状となっており、しかも、内側の空洞部も小径部21のストレート部21bから前側に離れる程に拡大しているので、小径部21のストレート部21bに竿本体7,8から伝達された振動がホーン効果によって増幅されて第一グリップ部20に伝わる。また、小径部21のテーパ部21cと第二グリップ部22のテーパ部22aによって、小径部21のストレート部21bから後側に離れる程にグリップ管2が拡径していく形状となっているので、小径部21のストレート部21bに竿本体7,8から伝達された振動がホーン効果によって後側に増幅されて第二グリップ部22に伝わる。
また、グリップ管2の小径部21を竿本体7,8で内側から支持する構成となっているので、グリップ管2を確実に固定することができる。しかも、グリップ管2の小径部21にストレート部21bを設けていてその小径部21のストレート部21bが竿本体7,8によって支持されているので、グリップ管2をぐらつきなくしっかりと固定することができる。そのようにグリップ管2の小径部21のストレート部21bを竿本体7,8で内側からしっかりと支持固定したうえで更に大径であるグリップ管2の前端部を支持筒体9の後筒部52によって内側から支持しているので、グリップ管2を確実に安定化させることができる。そして、支持筒体9を介してリールシート本体4にグリップ管2の前端部が連結固定されているので、リールシート本体4の後側にグリップ管2を確実に接合させることができる。従って、第一グリップ部20や第二グリップ部22を強く把持してもグリップ管2がぐらつくことがなく、安定して把持することができる。
しかも、メイン竿体7の後側にメイン竿体7とは別体のジョイント竿体8を接合して、そのジョイント竿体8でグリップ管2の小径部21のストレート部21bを支持するようにしているので、メイン竿体7の設計上の制約が少なくなり、メイン竿体7の調子を容易に設定できる。一方、ジョイント竿体8がメイン竿体7と別体であるため、ジョイント竿体8の太さをグリップ管2の小径部21のストレート部21bに容易に適合させることができる。更に、ジョイント竿体8の外側にリールシート本体4を装着してジョイント竿体8の内側にメイン竿体7を接合しているので、メイン竿体7のバット部を細く設計することができ、リールシート1から前側に延びるメイン竿体7の美感に優れる。また、ジョイント竿体8の外径をリールシート本体4の竿挿通孔10の直径に容易に適合させることができ、ジョイント竿体8の外周面に直接リールシート本体4を接着固定することができる。
また更に、ジョイント竿体8が逆テーパ部41を備えているので、グリップ管2の小径部21のストレート部21bを容易に小径化することができる。従って、第一グリップ部20と第二グリップ部22との間に大きな括れ形状である小径部21を形成することができ、その小径部21によって第一グリップ部20と第二グリップ部22を明確なグリップ形状とすることができる。
また、支持筒体9に環状鍔部51を設けてその環状鍔部51をリールシート本体4とグリップ管2との間から表出させることで、美感を向上させることができる。特に、支持筒体9を金属製とすると、支持筒体9を薄肉化することができるうえに、環状鍔部51の外周面の美感と質感を向上させることができる。また、環状鍔部51の前後両面にそれぞれリールシート本体4とグリップ管2を当接させることで、リールシート本体4に対するグリップ管2の位置を確実に位置決めすることができる。
尚、本実施形態では、ジョイント竿体8がグリップ管2の小径部21のストレート部21bに接合された構成であったが、例えば図10のようにジョイント竿体8を尻栓3まで延長して尻栓3と連結させてもよい。このようにジョイント竿体8を尻栓3と連結する場合、例えば尻栓3の支持部材30にジョイント竿体8の後端部を重ね合わせて接合する構成とすることができる。図10に示した構成では、ジョイント竿体8はグリップ管2の小径部21のストレート部21bよりも小径であってグリップ管2の小径部21のストレート部21bには接合されていないが、尻栓3にジョイント竿体8を連結すると共にグリップ管2の小径部21のストレート部21bにジョイント竿体8を接合させる構成としてもよい。また、ジョイント竿体8を尻栓3に連結する場合において、グリップ管2の小径部21にストレート部21bを設けなくてもよい。
また、上記実施形態ではメイン竿体7とは別体のジョイント竿体8を備えていたが、ジョイント竿体8を備えずにメイン竿体7をそのまま後側に延長してグリップ管2の小径部21や尻栓3と連結させてもよい。また、メイン竿体7にリールシート本体4を直接又はスペーサを介して装着してもよい。
更に、リールシート本体4とグリップ管2との間に支持筒体9を備えてその支持筒体9の後筒部52によってグリップ管2の前端部を内側から支持したが、リールシート本体4の後端面に後側に延びる筒部を一体的に形成して、その筒部をグリップ管2の内側に挿入してその筒部でグリップ管2の前端部を内側から支持するようにしてもよい。
尚、グリップ管2は合成樹脂製の成形品としてもよく、また、金属製であってもよい。
更に、両軸リール用のリールシート1が装着された釣竿について説明したが、スピニングリール用のリールシートが装着された釣竿でもよい。
1 リールシート
2 グリップ管
3 尻栓
4 リールシート本体
5 可動フード
6 固定ナット
7 メイン竿体(竿本体)
8 ジョイント竿体(竿本体)
9 支持筒体
10 竿挿通孔
11 リール脚取付部
12 固定フード部
13 雄ネジ部
14 窓孔
15 トリガ
16 環状凹部
17 後部本体筒部
20 第一グリップ部
20a ストレート部
20b 逆テーパ部
21 小径部
21a 逆テーパ部
21b ストレート部
21c テーパ部
22 第二グリップ部
22a テーパ部
22b ストレート部
23 前側の環状角部
24 後側の環状角部
30 支持部材
30a 挿入筒部
31 緩衝部材
40 前側接合部
41 逆テーパ部
42 後側接合部
50 前筒部
51 環状鍔部
52 後筒部
90 前側のマンドレル
90a ストレート部
91 後側のマンドレル
91a ストレート部
92 グリップ管の形成領域

Claims (7)

  1. 竿本体と、前記竿本体に装着されたリールシートと、前記リールシートよりも竿尻側に設けられ、前記竿本体とは別体のグリップ管と、を備え、
    前記グリップ管は、竿尻側に向けて徐々に小径となる逆テーパ部を有する第一グリップ部と、前記第一グリップ部から竿尻側に離れて設けられ、竿尻側に向けて徐々に大径となるテーパ部を有する第二グリップ部と、前記第一グリップ部と前記第二グリップ部との間に設けられ、前記第一グリップ部及び前記第二グリップ部よりも小径の小径部とが一つの部材として一体的に設けられた、一つの硬質の管体からなり、
    前記竿本体は、前記リールシートよりも竿尻側に延びて前記第一グリップ部の径方向内側に離れて位置すると共に、前記小径部に連結され、
    前記逆テーパ部の径方向内側には、竿先側に向けて徐々に拡大する第一の空洞が設けられ、
    前記テーパ部の径方向内側には、竿尻側に向けて徐々に拡大する第二の空洞が設けられている、釣竿。
  2. 前記小径部は、径一定のストレート部を備えている、請求項1記載の釣竿。
  3. 前記竿本体は、前記ストレート部に連結されている、請求項2記載の釣竿。
  4. 前記竿本体は、前記リールシートよりも竿先側に延びたメイン竿体と、前記メイン竿体に接合され、前記リールシートよりも竿尻側に延びたジョイント竿体と、を備え、
    前記ジョイント竿体が前記小径部に連結されている、請求項1乃至3の何れかに記載の釣竿。
  5. 前記竿本体の竿尻側の端部は、前記第二グリップ部の径方向内側まで延びることなく前記小径部の径方向内側に留まっている、請求項1乃至4の何れかに記載の釣竿。
  6. 前記グリップ管に装着された尻栓を備え、前記竿本体は、前記尻栓と連結されている、請求項1乃至4の何れかに記載の釣竿。
  7. 前記グリップ管は、繊維強化樹脂製の管体である、請求項1乃至6の何れかに記載の釣竿。
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