JP2017012065A - リールシート支持構造及びこれを備えた釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】釣竿の操作フィーリングが損なわれることなく、ルアーを正確にキャストするためにトリガの位置を相対的に調整できる釣竿を提供する。
【解決手段】釣竿10は、釣竿本体を構成するブランク11と、ブランク11に固定されたベース12と、ブランク11に対して軸方向50に沿う変位が規制された状態で設けられたトリガ15と、軸方向50を中心とする回転が規制され且つ軸方向50に沿ってスライド可能な状態でベース12に設けられ、ベイトリールが載置されるリールシート本体21並びにベイトリールの脚を挟持する固定フード22及び可動フード23を有するリールシート14と、軸方向50に沿う変位が規制され且つ軸方向50を中心として回転可能な状態でベース12に設けられると共に、回転によりリールシート本体21を軸方向50にスライドさせるようにリールシート本体21と螺合したスライド調整部材16とを備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、釣竿の構造、特にリールシートの支持構造に関するものである。
たとえばバスフィッシングのように、ベイトリールが釣竿に装着され、釣人がキャストしたルアー(疑似餌)にターゲット(対象魚)のバイトを誘う釣りでは、釣人にとってルアーを正確にキャストすることは重要である。そのため、一般に釣竿のリールシート部分にはトリガが設けられており、釣人は、トリガに指を掛けつつ釣竿及びベイトリールを把持、操作してルアーをキャストする。
特にバスフィッシング競技では、釣人は競技中に数千回に及ぶキャスティングを行う。そのため、釣人にとってトリガの位置が自己の手に合致するものでなければ、パフォーマンスを発揮することができない。したがって、釣人にとってトリガの位置(釣人の手に対する相対的位置)は、上級者ほど常に正確なキャストを行うために重要な概念である。
釣人の好みに合わせてトリガの相対的位置を変更する機構は、従来から提案されている(たとえば、特許文献1参照)。同文献に開示された機構は、トリガを釣竿本体に対してスライドさせるものである。これにより、釣人は、トリガを所望の位置にセットすることができる。
特許第3778533号公報
従来の機構は、トリガの位置を釣人の手に対して調整することができるが、このことは同時に、トリガの位置が竿尻ないしグリップ後端に対しても変化することを意味する。つまり、トリガの位置が調整されると、当該トリガと竿尻との間の距離も変化してしまい、その結果、釣人にとって釣竿の操作フィーリングが変わってしまうという問題が生じる。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、釣竿の操作フィーリングが損なわれることなく、ルアーを正確にキャストするためにトリガの位置を相対的に調整することができる釣竿並びにこれに適用されるリールシートの支持構造を提供することである。
本願発明者は、上記目的が達成されるためには、竿尻とトリガとの間の距離を不変としつつトリガの相対的位置(釣人の手に対するトリガの位置)が調整されなければならず、そのためには、トリガに対してベイトリールの位置が調整されるべきであるとの知見を得た。
(1) 本発明に係るリールシート支持構造は、ベイトリールが載置されるリールシート本体並びに当該ベイトリールの脚を挟持する固定フード及び可動フードを有するリールシートが、ブランクに支持される構造である。この構造では、上記ブランクにベースが固定されており、上記リールシート本体は、上記ブランクの軸方向を中心とする回転が規制され且つ当該軸方向に沿ってスライド可能な状態で上記ベースに設けられている。さらに、上記軸方向に沿う変位が規制され且つ当該軸方向を中心として回転可能な状態で上記ベースに設けられ、回転されることにより上記リールシート本体を上記軸方向にスライドさせるスライド調整部材が上記リールシート本体と螺合している。
この構造によれば、リールシート本体は、ブランクに固定されたベースに取り付けられており、当該ベースに対してブランクの軸方向に沿ってスライド可能である。そして、ベースとリールシート本体との間にスライド調整部材が介在されており、このスライド調整部材は、リールシート本体と螺合している。したがって、スライド調整部材が回転されると、リールシート本体は、ブランクに対して軸方向に相対的に移動する。つまり、リールシートがブランクに対して軸方向にスライドし、位置調整がなされる。
(2) 本発明に係る釣竿は、釣竿本体を構成するブランクと、当該ブランクに固定されたベースと、上記ブランクに対して軸方向に沿った変位が規制された状態で設けられたトリガと、上記ブランクの軸方向を中心とする回転が規制され且つ当該軸方向に沿ってスライド可能な状態で上記ベースに設けられ、ベイトリールが載置されるリールシート本体並びに上記ベイトリールの脚を挟持する固定フード及び可動フードを有するリールシートと、上記軸方向に沿う変位が規制され且つ当該軸方向を中心として回転可能な状態で上記ベースに設けられると共に、回転されることにより上記リールシート本体を上記軸方向にスライドさせるように当該リールシート本体と螺合したスライド調整部材とを備える。
この構成によれば、リールシート本体にベイトリールが載置され、このベイトリールの脚の一方及び他方がそれぞれ固定フード及び可動フードに挿入される。可動フードが固定フードと協働して上記脚を挟み込むことにより、ベイトリールは、リールシート上に固定される。リールシート本体は、ブランクに固定されたベースに取り付けられており、当該ベースに対してブランクの軸方向に沿ってスライド可能である。そして、ベースとリールシート本体との間にスライド調整部材が介在されており、このスライド調整部材は、リールシート本体と螺合している。したがって、スライド調整部材が回転されると、リールシート本体は、ブランクに対して軸方向に相対的に移動する。つまり、リールシートがブランクに対して軸方向にスライドし、位置調整がなされる。このとき、上記トリガのブランクに対する位置は不変である。
(3) 上記ベースは、上記ブランクに外嵌された円筒部材からなり、上記スライド調整部材は、上記リールシート本体の外面に螺合されたナットからなるのが好ましい。
この構成では、上記ブランクは上記ベースに嵌め込まれるだけで簡単且つ確実に固定される。また、スライド調整部材は円筒状の簡単な形状となる。したがって、リールシート支持機構の構造が簡素化され、製造コストが低減される。
(4) 上記トリガは、上記ブランクを基準に上記固定フードの反対側に配置されたトリガ本体と、当該トリガ本体を支持し、上記スライド調整部材と連結する連結部材とを有し、当該連結部材は、上記軸方向を中心として回転可能且つ上記軸方向に沿う変位が規制された状態で上記スライド調整部材に設けられているのが好ましい。
この構成によれば、トリガは、上記スライド調整部材に連結部材を介して取り付けられている。このスライド調整部材は、ブランクに対する位置が不変であるから、トリガも常にブランクに対しては不動である。
この発明によれば、釣人は、スライド調整部材を操作することによってリールシートをブランクに対して軸方向にスライドさせることができる。すなわち、釣人は、リールシートの位置を調整することにより、ブランクに対するトリガの位置を変更することなく、実質的にトリガの位置を自己の手に対して最適な位置に調整することができる。したがって、釣竿の操作フィーリングが損なわれることなく、釣人は、ルアーを正確にキャストすることができる。
図1は、釣竿10の外観斜視図である。 図2は、ベイトリール17の外観斜視図である。 図3は、釣竿10の分解斜視図である。 図4は、釣竿10の縦断面図である。 図5は、分解された釣竿10の縦断面図である。 図6は、図1よりもリールシート14が穂先側に移動した状態の釣竿10の外観斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る釣竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[構成]
図1は、釣竿10の外観斜視図である。図2は、ベイトリール17の外観斜視図である。図3は、釣竿10の分解斜視図である。図4は、釣竿10の縦断面図である。図5は、分解された釣竿10の縦断面図である。図6は、図1よりもリールシート14が穂先側に移動した状態の釣竿10の外観斜視図である。
なお、各図において、釣竿10の穂先側の図示は省略されており、釣竿10の竿元側のみが図示されている。つまり、釣竿10の穂先から竿元に亘るブランク11は、竿元側の部分のみ図示されている一方、釣竿10の竿元側に設けられるベース12と、グリップ13と、リールシート14と、トリガ15と、スライド調整部材16とは、全ての部分が図示されている。
図1及び図3が示すように、釣竿10は、ブランク11と、ベース12と、グリップ13と、リールシート14と、トリガ15と、スライド調整部材16とを備えている。
ブランク11は、釣竿本体を構成するものである。ブランク11は、全体として円筒状に形成されている。ブランク11は、穂先側が竿元側よりも細いテーパ状である。ブランク11は、炭素繊維強化プラスチックやガラス繊維強化プラスチックなどで形成されている。ブランク11は、公知の方法によって、例えばカーボン繊維に熱硬化性樹脂を含侵させたシート(カーボンプリプレグ)を螺旋状に巻回して焼成することによって製造することができる。
ガイド部材(不図示)が、ブランク11に設けられている。ガイド部材は、ブランク11の軸方向50に沿って間隔を空けて複数設けられている。各ガイド部材は、リールシート14に装着されたベイトリール17(図2参照)から繰り出される釣糸(不図示)が挿通される挿通孔を有する。各ガイド部材は、釣糸をブランク11に沿って軸方向50に案内するためのものである。すなわち、釣竿10は、所謂アウターガイドタイプの釣竿である。なお、釣竿10は、ブランク11の内部空間47(図5参照)に釣糸を通す所謂インナーガイドタイプの釣竿であってもよい。
図3が示すように、ベース12は、全体として円筒状に形成されている。ベース12は、典型的には樹脂を押出成形や射出成形することで得られる。なお、ベース12は、樹脂以外の素材、例えば金属で構成されていてもよい。図4が示すように、ベース12の軸方向50の長さは、ブランク11よりも短い。ベース12の軸方向50の長さは、グリップ13、リールシート14、トリガ15、及びスライド調整部材16の軸方向50の長さの合計と概ね同一である。
図3が示すように、ベース12の外周面に、キー溝33が形成されている。キー溝33は、ベース12の竿元側の端部から穂先側の端部に亘って軸方向50に沿って延びている。キー溝33は、ベース12の径方向において対向する2箇所に形成されている。後述のように、リールシート14に設けられたキー34(図3参照)がキー溝33と嵌合するようになっている。
図4が示すように、ベース12の内部空間48(図5参照)に、ブランク11が挿入される。つまり、ベース12は、ブランク11に外嵌されている。これにより、ベース12は、ブランク11に装着される。ベース12は、ブランク11の竿元側の端部に装着される。ブランク11の竿元側の端部の外径は、ベース12の内径に対応している。このため、ベース12は、がたつくことなくブランク11に装着される。つまり、ベース12は、ブランク11に固定されている。なお、ベース12とブランク11とは、接着剤などで接着されていてもよい。
図1及び図3が示すように、グリップ13は、全体として円筒状に形成されている。グリップ13は、竿元に近い程に太いテーパ状であるが、テーパ状でなくてもよい。グリップ13は、典型的には樹脂を押出成形や射出成形することで得られる弾性体である。弾性体は、例えば、ウレタンゴムなどのゴムやスチレンブロック共重合体などである。
図4が示すように、グリップ13の内部空間49(図5参照)に、ベース12が挿入される。つまり、グリップ13は、ベース12の竿元側の部分に外嵌されている。これにより、グリップ13は、ベース12に装着される。ベース12の外径は、グリップ13の内径に対応している。このため、グリップ13は、がたつくことなくベース12に装着される。なお、グリップ13とベース12とは、接着剤などで接着されていてもよい。なお、グリップ13がベース12に装着された状態において、グリップ13の竿元側の端は、蓋18によって閉塞されている。
図1及び図3〜図5に示されるリールシート14は、典型的には樹脂からなる。なお、リールシート14は、アルミニウム合金その他の金属や木材で構成されていてもよい。リールシート14は、リールシート本体21と、固定フード22と、可動フード23と、回転部材31とを備えている。
図3及び図4が示すように、リールシート本体21は、平面であるシート面24を有する平板部52と、円筒部20と、固定フード22とが一体に成形されたものである。図2に示されるベイトリール17の脚19が、シート面24に載置される。
図5が示すように、円筒部20は、リールシート本体21におけるシート面24の裏面側に設けられている。
図4が示すように、円筒部20は、グリップ13よりも穂先側において、ベース12に外嵌されている。つまり、円筒部20の内部空間51(図5参照)に、ベース12が挿入される。円筒部20の内径は、ベース12の外径よりも大きい。このため、リールシート本体21は、軸方向50に沿ってベース12に対して相対的に変位可能である。つまり、リールシート本体21は、軸方向50に沿ってスライド可能な状態でベース12に設けられている。すなわち、リールシート14は、ベース12を介してブランク11に支持されている。
図3が示すように、円筒部20の内周面に、キー34が形成されている。キー34は、円筒部20の竿元側の端部から穂先側の端部に亘って軸方向50に沿って延びている。キー34は、円筒部20の径方向において対向する2箇所に形成されている。
円筒部20の内部空間51(図5参照)にベース12が挿入される際、キー34がベース12のキー溝33に挿入される。これにより、円筒部20のベース12に対する回転が規制される。つまり、リールシート14は、軸方向50を中心とする回転が規制された状態でベース12に設けられている。
図3及び図5が示すように、円筒部20の竿元側の端部に、雄ネジ27が形成されている。円筒部20の穂先側の端部に、雄ネジ28が形成されている。平板部52及び固定フード22は、雄ネジ27と雄ネジ28との間に配置されている。
図3が示すように、円筒部20の外周面に、溝29及び溝30が形成されている。溝29は、円筒部20の竿元側の端部から穂先側へ向けて軸方向50に沿って延びている。溝29は、円筒部20の径方向において対向する2箇所に形成されている。溝30は、円筒部20の穂先側の端部から竿元側へ向けて軸方向50に沿って延びている。溝30は、円筒部20の径方向において対向する2箇所に形成されている。溝30の竿元側の端は、溝29の穂先側の端よりも穂先側に位置している。
図1が示すように、リールシート本体21の平板部52のシート面24の竿元側の端部に、固定フード22が形成されている。固定フード22は、リールシート本体21と一体成形されている。図1及び図3が示すように、固定フード22とシート面24との間に、隙間25が形成されている。
可動フード23は、全体として円筒状に形成されている。図3が示すように、可動フード23の内周面に、キー32が形成されている。キー32は、可動フード23の竿元側の端部から穂先側の端部に亘って軸方向50に沿って延びている。キー32は、可動フード23の径方向において対向する2箇所に形成されている。
可動フード23は、円筒形状の回転部材31に連結されている。可動フード23は、回転部材31に対し、軸方向50に沿った変位が規制されている一方で回転可能である。詳細には、図5が示すように、可動フード23の軸方向50の端部に、可動フード23の外周面に沿ったフランジ39が形成されている一方で、回転部材31の内周面に沿って環状の溝40が形成されており、フランジ39が溝40に挿入されている。
回転部材31の内周面に、雄ネジ28に対応する雌ネジ41が形成されている。
可動フード23及び回転部材31の内径は、円筒部20の外径よりも大きい。これにより、可動フード23及び回転部材31は、円筒部20の穂先側の端部において、円筒部20に外嵌可能である。
可動フード23及び回転部材31は、穂先側から円筒部20に挿入される。このとき、キー32が溝30(図3参照)に挿入される。このとき、溝30は、キー32が嵌合するキー溝として機能する。これにより、可動フード23の円筒部20に対する回転が規制される。回転部材31が円筒部20に嵌め込まれる。回転部材31に雌ネジ41が形成され、円筒部20に雄ネジ28が形成されており、両者が螺合する。回転部材31がねじ込まれると、可動フード23及び回転部材31が円筒部20に対して相対的に竿元側に移動される。これにより、可動フード23及び回転部材31は、軸方向50に沿って変位可能に円筒部20によって支持される。
図2に示されるベイトリール17は、図1に示されるリールシート14に装着される。具体的には、ベイトリール17の脚19が、リールシート本体21のシート面24上に載置され、脚19の一方側が固定フード22とシート面24との間に形成された隙間25に挿入される。そして、固定フード22に対して可動フード23が軸方向50に沿って変位されることによって、脚19の他方側が可動フード23とシート面24との間に形成された隙間26に挿入される。つまり、脚19が固定フード22及び可動フード23によって挟持されることにより、ベイトリール17がリールシート本体21に固定された状態で載置される。
図1及び図3〜図5に示されるトリガ15は、リールシート14と同様に、典型的には樹脂からなるが、金属や木材で構成されていてもよい。トリガ15は、トリガ本体35と、連結部材36とを有している。
図4が示すように、トリガ本体35は、ブランク11を基準に固定フード22の反対側に配置されている。換言すると、ブランク11を挟んで、ブランク11の径方向の一方側に固定フード22が設けられており、ブランク11の径方向の他方側にトリガ本体35が設けられている。トリガ本体35は、連結部材36からブランク11の径方向に突出されており、釣人の指が掛けられる。
図3及び図5が示すように、連結部材36は、全体として円筒状に形成されているが、穂先側の端から竿元側へ切り欠かれた切り欠き37を有している。切り欠き37は、トリガ本体35が設けられた側と反対側に形成されている。トリガ本体35は、連結部材36の外周面から突出されている。つまり、トリガ本体35は、連結部材36に懸架された状態である。
連結部材36の内側に、リールシート14の円筒部20が挿入される。つまり、連結部材36は、リールシート14の円筒部20に外嵌されている。連結部材36の内径は、円筒部20の外径よりも大きい。このため、リールシート14は、軸方向50に沿ってトリガ15に対して相対的に変位可能である。図1が示すように、連結部材36がリールシート14に外嵌された状態において、リールシート本体21のシート面24は、切り欠き37(図3及び図5参照)から露出している。
図3が示すように、連結部材36の内周面に、キー38が形成されている。キー38は、連結部材36の竿元側の端部から穂先側の端部に亘って軸方向50に沿って延びている。キー38は、連結部材36の径方向において対向する2箇所に形成されている。連結部材36の内側にリールシート14の円筒部20が挿入される際、キー38が円筒部20の溝29に挿入される。これにより、トリガ15のリールシート14に対する回転が規制される。
図1及び図3〜図5に示されるスライド調整部材16は、典型的には樹脂からなる。なお、スライド調整部材16は、アルミニウム合金その他の金属や木材で構成されていてもよい。
図3及び図5が示すように、スライド調整部材16は、全体として円筒状に形成されている。スライド調整部材16の内径は、円筒部20の竿元側の端部の外径よりも大きい。これにより、スライド調整部材16には、円筒部20が挿入可能である。
図1が示すように、スライド調整部材16は、穂先側の端部において、トリガ15に連結されている。スライド調整部材16は、トリガ15に対し、軸方向50に沿った変位が規制されている一方で回転可能である。詳細には、図5が示すように、スライド調整部材16の穂先側の端部に、スライド調整部材16の外周面に沿ったフランジ42が形成されている一方で、トリガ15の連結部材36における竿元側の端部の内周面に沿って環状の溝43が形成されており、フランジ42が溝43に挿入されている。つまり、連結部材36は、軸方向50を中心として回転可能であって軸方向50に沿う変位が規制された状態でスライド調整部材16に設けられている。
また、図1が示すように、スライド調整部材16は、竿元側の端部において、グリップ13に連結されている。スライド調整部材16は、グリップ13に対し、軸方向50に沿った変位が規制されている一方で回転可能である。詳細には、図5が示すように、スライド調整部材16の竿元側の端部に、スライド調整部材16の外周面に沿ったフランジ44が形成されている一方で、グリップ13の穂先側の端部の内周面に沿って環状の溝45が形成されており、フランジ44が溝45に挿入されている。
図5が示すように、スライド調整部材16の内周面の穂先側に、雄ネジ27に対応する雌ネジ46が形成されている。これにより、スライド調整部材16は、以下に詳述するように、リールシート14のリールシート本体21の円筒部20の外周に螺合可能である。
リールシート14は、穂先側からトリガ15に挿入される。このとき、キー38が溝29(図3参照)に挿入される。このとき、溝29は、キー38が嵌合するキー溝として機能する。これにより、リールシート14のトリガ15に対する回転が規制される。
リールシート14は、トリガ15よりも更に挿入奥側(竿元側)に位置するスライド調整部材16に挿入される。リールシート14に雄ネジ27が形成され、スライド調整部材16に雌ネジ46が形成されており、両者が螺合する。スライド調整部材16がねじ込まれると、リールシート14がスライド調整部材16及びトリガ15に対して相対的に移動される。これにより、リールシート14は、スライド調整部材16が回転することによって、軸方向50に沿ってスライド可能にスライド調整部材16によって支持される。
上述したように、グリップ13はベース12に固定されており、ベース12はブランク11に固定されている。また、スライド調整部材16は、軸方向50に沿った変位が規制された状態でグリップ13に連結されている。また、トリガ15は、軸方向50に沿った変位が規制された状態でスライド調整部材16に連結されている。以上より、スライド調整部材16及びトリガ15は、ブランク11及びベース12に対して軸方向50に沿った変位を規制されている。
また、上述したように、リールシート14のベース12に対する回転が規制されており、トリガ15のリールシート14に対する回転が規制されている。よって、ベース12に固定されたグリップ13、並びにリールシート14及びトリガ15は、ブランク11及びベース12に対して回転しない。一方、スライド調整部材16は、ブランク11及びベース12に対して回転可能である。
以上より、スライド調整部材16が回転することによって、リールシート14は、スライド調整部材16並びにブランク11、ベース12、グリップ13、及びトリガ15に対して、軸方向50に沿ってスライドする。詳細には、図1が示す状態において、スライド調整部材16が矢印53の方向または矢印54の方向の一方の方向に回転されると、リールシート14は穂先側へ向かってスライドして、図6が示す状態となる。一方、図6が示す状態において、スライド調整部材16が矢印53の方向または矢印54の方向(図1参照)の他方の方向に回転されると、リールシート14は竿元側へ向かってスライドして、図1が示す状態となる。
なお、スライド調整部材16の回転、及び当該回転に伴うリールシート14のスライドが実行されるとき、トリガ15は回転しない。そのため、リールシート14がスライドしても、ブランク11を挟んで、ブランク11の径方向の一方側に固定フード22が設けられ、ブランク11の径方向の他方側にトリガ本体35が設けられた状態が維持される。
[実施形態の効果]
上記実施形態によれば、リールシート本体21にベイトリール17が載置され、このベイトリール17の脚19の一方及び他方がそれぞれ固定フード22及び可動フード23に挿入される。可動フード23が固定フード22と協働して脚19を挟み込むことにより、ベイトリール17は、リールシート14のシート面24上に固定される。リールシート本体21は、ブランク11に固定されたベース12に取り付けられており、ベース12に対してブランク11の軸方向50に沿ってスライド可能である。そして、ベース12とリールシート本体21との間にスライド調整部材16が介在されており、このスライド調整部材16は、リールシート14の円筒部20と螺合している。したがって、スライド調整部材16が回転されると、円筒部20は、ブランク11に対して軸方向50に相対的に移動する。つまり、リールシート14がブランク11に対して軸方向50にスライドし、位置調整がなされる。このとき、トリガ15のブランク11に対する位置は不変である。
また、上記実施形態によれば、トリガ15は、スライド調整部材16に連結部材36を介して取り付けられている。このスライド調整部材16は、ブランク11に対する位置が不変であるから、トリガ15も常にブランク11に対しては不動である。
また、上記実施形態によれば、ブランク11はベース12に嵌め込まれるだけで簡単且つ確実に固定される。
[変形例]
上記実施形態では、図3が示すように、スライド調整部材16は、軸方向50に長い円筒状の部材であったが、図3が示すような形状に限らない。例えば、スライド調整部材16は、図3よりも軸方向50に短い形状であり、リールシート14の円筒部20の外面に螺合されたナットからなっていてもよい。
スライド調整部材16がナットならなる構成では、スライド調整部材16は円筒状の簡単な形状となる。したがって、リールシート支持機構の構造が簡素化され、製造コストが低減される。
上記実施形態では、キーやフランジが溝に挿入される構成が複数箇所において採用されているが、キー及びフランジと溝とは、それぞれ上記実施形態と逆の部材に形成されていてもよい。例えば、上記実施形態において、リールシート14の円筒部20にキー34が形成され、キー34が挿入されるキー溝33がベース12に形成されていたが、ベース12にキーが形成され、当該キーが挿入されるキー溝がリールシート14の円筒部20に形成されていてもよい。
上記実施形態では、2つの部材が螺合される構成が複数箇所において採用されているが、雄ネジ及び雌ネジは、それぞれ上記実施形態と逆の部材に形成されていてもよい。例えば、上記実施形態において、リールシート14の円筒部20に雄ネジ28が形成され、回転部材31に雌ネジ41が形成されていたが、回転部材31に雄ネジが形成され、円筒部20に雌ネジが形成されていてもよい。
10・・・釣竿
11・・・ブランク
12・・・ベース
14・・・リールシート
15・・・トリガ
16・・・スライド調整部材
17・・・ベイトリール
19・・・脚
21・・・リールシート本体
22・・・固定フード
23・・・可動フード
35・・・トリガ本体
36・・・連結部材
50・・・軸方向

Claims (4)

  1. ベイトリールが載置されるリールシート本体並びに当該ベイトリールの脚を挟持する固定フード及び可動フードを有するリールシートが、ブランクに支持される構造であって、
    上記ブランクにベースが固定されており、
    上記リールシート本体は、上記ブランクの軸方向を中心とする回転が規制され且つ当該軸方向に沿ってスライド可能な状態で上記ベースに設けられており、
    上記軸方向に沿う変位が規制され且つ当該軸方向を中心として回転可能な状態で上記ベースに設けられ、回転されることにより上記リールシート本体を上記軸方向にスライドさせるスライド調整部材が上記リールシート本体と螺合しているリールシート支持構造。
  2. 釣竿本体を構成するブランクと、
    当該ブランクに固定されたベースと、
    上記ブランクに対して軸方向に沿った変位が規制された状態で設けられたトリガと、
    上記ブランクの軸方向を中心とする回転が規制され且つ当該軸方向に沿ってスライド可能な状態で上記ベースに設けられ、ベイトリールが載置されるリールシート本体並びに上記ベイトリールの脚を挟持する固定フード及び可動フードを有するリールシートと、
    上記軸方向に沿う変位が規制され且つ当該軸方向を中心として回転可能な状態で上記ベースに設けられると共に、回転されることにより上記リールシート本体を上記軸方向にスライドさせるように当該リールシート本体と螺合したスライド調整部材とを備えた釣竿。
  3. 上記ベースは、上記ブランクに外嵌された円筒部材からなり、
    上記スライド調整部材は、上記リールシート本体の外面に螺合されたナットからなる請求項2に記載の釣竿。
  4. 上記トリガは、
    上記ブランクを基準に上記固定フードの反対側に配置されたトリガ本体と、
    当該トリガ本体を支持し、上記スライド調整部材と連結する連結部材とを有し、
    当該連結部材は、上記軸方向を中心として回転可能且つ上記軸方向に沿う変位が規制された状態で上記スライド調整部材に設けられている請求項2又は3に記載の釣竿。




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