JP7038464B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

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本発明は、車室の冷房に利用される空調装置を制御する車両用空調制御装置に関する。
自動車に備えられる車室の空調装置として、暖房機能と冷房機能との双方を備えるもの(例、特許文献1,2)の他、仕向地によっては暖房機能を備えておらず、冷房機能のみを備えるクーラー装置がある。また、これらの空調装置の操作方法には、特許文献1に記載されるようなオート制御がある。オート制御では、車室内の温度が設定温度となるように、外気温や車室内の温度、日照量等に応じて、ブロアモータ等の電動機器を制御する。
特開平10-071822号公報 特許第3173019号公報
冷房機能のみを備える車両用クーラー装置を特にオート制御する場合に寒さ感を緩和することが望まれている。
上記の車両用クーラー装置における従来のオート制御では、ブロアの停止に起因する不快な臭いの発生防止等の理由により、ブロアを停止せず常時稼働させることがなされている。また、上記従来のオート制御では、ブロアを駆動するモータへの通電電圧の最小値として、上記モータが一旦OFF状態とされた後に次にON状態となるときに必要な最小の電圧(以下、始動電圧と呼ぶことがある)が利用されている。そのため、車室内の温度が設定温度に近い場合、更には設定温度よりも低い場合といった冷房要求が低いと考えられる場合でも、ブロアは、始動電圧に応じた風量をエバポレータに送り、エバポレータを経た風が上記風量分、車室に送られる。上記のエバポレータを経た風が乗員に直接当たったり、この風によって車室内の温度が更に下がったりすることで、上述のように冷房要求が低い場合等に乗員に寒さ感(不快感)を与え易くなる。特に、外気温が非常に低い場合やある程度低い場合に寒さ感を与え易い。
そこで、本発明の目的の一つは、冷房機能のみを備える空調装置による寒さ感を緩和できる車両用空調制御装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両用空調制御装置は、
ブロアと、冷却用熱交換器とを備え、加熱用熱交換器を備えていない空調装置を制御する車両用空調制御装置であって、
前記ブロアから車室内に送り出す風の目標吹出温度が所定値以上のときに前記ブロアへの通電電圧を始動電圧未満の所定値に変更する電圧変更部を備える。
目標吹出温度TAOとは、後述するように設定温度Ts、車室内の温度Tr、外気温To,日照量Sに基づいて求められる演算値である。目標吹出温度TAOが所定値以上のときとは代表的には冷房要求が低いと考えられる場合に生じ易い。冷房を弱めることを望む場合ともいえる。このような場合に、上記の車両用空調制御装置は、ブロアへの通電電圧を従来の最小値である始動電圧よりも小さい値に変更して、ブロアの最低電圧に基づく車室への送風量を従来よりも低減できる。即ち、オート制御中において冷房要求が低いと考えられる場合等に上記送風量を低減できる。従って、上記の車両用空調制御装置は、寒さ感を緩和できる。
実施形態1の車両用空調制御装置の機能ブロック図である。 目標吹出温度TAOとブロアの出力レベルとの関係を示すグラフである。 実施形態1の車両用空調制御装置において、制御手順の一例を示すフローチャートである。 車室内の温度Tr、設定温度Ts、及び外気温Toの三者の関係を示すグラフとブロアの通電電圧Vbの変化を示すグラフとを重ねて示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両用空調制御装置を具体的に説明する。
[実施形態1]
(全体構成)
図1~図4を参照して、実施形態1の車両用空調制御装置1を説明する。
実施形態1の車両用空調制御装置1は、自動車等の車両に設置される空調装置のうち、冷房機能のみを備えるクーラー装置2に併設されて、クーラー装置2に備えられるブロア20を駆動するモータ21等の電動機器を制御するものである。この例の空調制御装置1は、オート制御が可能なように構成される。
特に、実施形態1の車両用空調制御装置1は、ブロア20(モータ21)への通電電圧Vbを従来の最小値である始動電圧Vsよりも小さい値Vmに変更する電圧変更部13を備える。電圧変更部13は、オート制御中、ブロア20から車室内に送り出す風の目標吹出温度TAOが所定値x以上のときに通電電圧Vbを所定値Vmに変更するように構成される。空調制御装置1は、後述するように冷房要求が低いと考えられる場合に、ブロア20への通電電圧Vbを従来の最小電圧よりも小さくして、車室内への送風量を低減する。
以下、まず、クーラー装置2の概要を説明し、その後に車両用空調制御装置1、及びこの空調制御装置1による制御手順を詳細に説明する。
(クーラー装置)
クーラー装置2は、ブロア20と、エバポレータ等の冷却用熱交換器22とを備え、ヒータコア等の加熱用熱交換器を備えていない空調装置である。更に、クーラー装置2は、代表的には図1に示すようにダクト本体24と、切替ドア25とを備える。ダクト本体24は、一端側(上流側)に車室内の空気(内気)を取り込む内気吸入部2iと車外の空気(外気)を取り込む外気吸入部2oとが設けられ、他端側(下流側)に車室内に送風する導風部2cが設けられている。ブロア20は、ダクト本体24内の吸入部2i,2oよりも下流側に収納される。冷却用熱交換器22はダクト本体24内におけるブロア20よりも下流側、かつ導風部2cよりも上流側に収納される。ブロア20には電動のモータ21が取り付けられ、ブロア20はモータ21によって駆動する。冷却用熱交換器22には、コンプレッサ23によって適宜圧縮された冷媒が送られる。切替ドア25には、吸入部2i,2oを切り替えるアクチュエータ等(図示せず)が取り付けられる。クーラー装置2の基本的な機能は、冷房使用時、ブロア20によって、内気又は外気をダクト本体24内に吸い込み、この吸気が冷却用熱交換器22を通過する際に冷却された風を車室内に送り出すことである。上述の冷却された風によって設定温度Tsとなるように車室内の温度Trを下げて、乗員が望む快適な冷房環境を提供する。クーラー装置2の基本的構成は公知の構成を利用できる。
(空調制御装置)
<概要>
実施形態1の車両用空調制御装置1は、クーラー装置2に併設されて、クーラー装置2に備えられる上述のモータ21、コンプレッサ23、アクチュエータ等の電動機器への通電電圧等のパラメータを制御する。この制御によって、ブロア20の風量や冷却用熱交換器22内の冷媒の圧縮量等を調整して、車室内への送風量や送風温度等を調整する。
<基本構成>
この例の車両用空調制御装置1は、オート制御が可能なように構成される。
代表的には、車室には、オート制御のON/OFFを選択可能なスイッチ(図示せず)、車室内の温度Trを選択可能なダイヤルやツマミ等の温度設定部6を備える操作パネル(図示せず)等が設けられる。スイッチや温度設定部6は空調制御装置1に接続される。
車両には、オート制御に必要な情報を検知する各種のセンサが設けられ、これらのセンサは空調制御装置1に接続される。センサの一例として、車室内の温度Trを検知する室温検知部3、外気温Toを検知する外気温検知部4、日照量Sを検知する日照検知部5等が挙げられる。
空調制御装置1は、スイッチや各種のセンサ等からの情報を一時的に記憶したり、設定値等を記憶したりする記憶部10、取得した情報に基づいて各種の演算を行う演算部(一例として、後述のTAO演算部11)、演算結果等に基づいて各種の判定を行う判定部(一例として、後述のTAO判定部12)、判定結果等に基づいて、上述の電動機器にパラメータの調整やON/OFF等を命令する命令部14を備える。この例の空調制御装置1は、オート制御中、ブロア20を常時稼働するように、通電電圧Vbを制御する。オート制御を行う空調制御装置1の基本的構成は、従来の構成を参照できる。
オート制御がON状態にされると、車両用空調制御装置1は、上述の各種のセンサ等からの情報に基づいて後述する目標吹出温度TAOを演算し、目標吹出温度TAOに基づいてブロア20への通電電圧Vb等を制御する。このようなオート制御によって、温度設定部6で選択された設定温度Tsとなるように車室への送風状態を調整して、乗員が望む快適な冷房環境を提供する。この例の空調制御装置1は、オート制御中、ブロア20を常時稼働させるため、オート制御をOFF状態にした後、次に冷房を使用する際に不快な臭いが実質的にせず、この点からも快適な運転環境を提供できる。
<通電電圧の変更構成>
更に、実施形態1の車両用空調制御装置1は、ブロア20への通電電圧Vbの最小値を始動電圧Vsよりも小さい値Vmに変更可能な構成を備える。この電圧変更作業は、目標吹出温度TAOが所定値x以上である場合に行う。
目標吹出温度TAOは、温度設定部6によって選択される設定温度Ts、上述の各種のセンサ(検知部3~5)から得られる車室内の温度Tr、外気温To,日照量Sと、予め設定される以下の係数とを用いた演算値である。係数は、設定温度係数Kset、内気係数Kr、外気係数Ko、日照係数Ks、補正係数Cが挙げられる。目標吹出温度TAOは、例えば、以下の[式1]によって求められる(特許文献2も参照)。設定温度係数Ksetは、代表的には、内気係数Kr、外気係数Ko、日照係数Ksよりも大きな数値、例えば3倍以上の値が利用される。内気係数Krは、外気係数Ko、日照係数Ksよりも大きな数値、例えば2倍以上の値が利用される。目標吹出温度TAOは、正負を区別して認識される値とする。
[式1]TAO=Ts×Kset-Tr×Kr-To×Ko-S×Ks+C
図2は、目標吹出温度TAO(℃、横軸)とブロアの出力レベル(縦軸)との関係を示すグラフである。図2に示すように、目標吹出温度TAOの大小に対応して、ブロアの出力レベルを設定すると共に、出力レベルに対応した通電電圧Vbを設定し、これらを参照データとして記憶部10に保存する。上述の式[1]から明らかなように、車室内の温度Tr、外気温To、及び日照量Sの少なくとも一つ、更には三つ全てが小さい場合、目標吹出温度TAOが大きな値をとり易い。この場合とは、外気温がある程度低い場合や非常に低い場合、雨天や曇天等で日照量が少ない場合(結果として気温が低い場合がある)が挙げられる。このような場合は冷房要求が低い場合といえ、出力レベルを小さくすることが望まれる。逆の場合は冷房要求がある程度有る場合、又は高い場合といえ、出力レベルを大きくすることが望まれる。そこで、図2に示すように、概ねの傾向として、目標吹出温度TAOが小さいほど出力レベルを大きくし、即ち通電電圧Vbを大きくし、目標吹出温度TAOが大きいほど出力レベルを小さくし、即ち通電電圧Vbを小さくするように上記参照データを作成するとよい。例えば、目標吹出温度TAOがある程度小さいとき、図2ではTAO≦xであれば、出力レベルを最大とし、通電電圧Vbを最大電圧Vmaxと設定する。目標吹出温度TAOがある程度大きいとき、図2ではTAO=xであれば、出力レベルを小さくし、通電電圧Vbを始動電圧Vsと設定する。目標吹出温度TAOがより大きいとき、図2ではx≦TAOあれば、出力レベルを最小とし、通電電圧Vbを始動電圧Vsよりも小さい所定値Vmと設定する。x~xは適宜設定できる。
この例の空調制御装置1は、以下の記憶部10と、TAO演算部11と、TAO判定部12と、電圧変更部13と、及び上述の命令部14とを備える。
記憶部10は、室温検知部3,外気温検知部4,及び日照検知部5からの情報(Tr,To,S)、温度設定部6によって選択された情報(Ts)を記憶する。また、記憶部10は、係数Kset,Kr,Ko,Ks,所定値x,出力レベルに対応した通電電圧の参照データ等の予め設定された値を記憶する。
TAO演算部11は、取得した情報に基づき、目標吹出温度TAOを演算する。
TAO判定部12は、上述の演算された目標吹出温度TAOと所定値(閾値)xとを比較判定する。
電圧変更部13は、上述の比較結果に基づき、ブロア20(モータ21)への通電電圧Vbを所定値Vmに変更する。
命令部14は、電圧変更部13からの変更情報等をモータ21に命令する。
通電電圧Vbの最小値とする値Vmは、モータ21の始動電圧Vs未満の値であって、モータ21をある程度の時間稼働させた後に慣性等によって回転可能な範囲で適宜選択できる。一例として、始動電圧Vsが4V程度、最小値Vmが3V程度が挙げられる。
(制御手順)
主に図3を参照して、車両用空調制御装置1による制御手順の一例を説明する。
この例の車両用空調制御装置1は、以下の手順を所定の間隔で行うように構成することが挙げられる。
まず、空調制御装置1の判定部は、オート制御がON状態かOFF状態かを判定する(ステップS1)。オート制御がOFF状態であれば(判定:N)、以降の手順を行わず終了する。
オート制御がON状態であれば(判定:Y)、記憶部10は、室温検知部3,外気温検知部4,日照検知部5からの情報(車室内の温度Tr、外気温To、日照量Sに基づく信号)と、温度設定部6によって選択された情報(設定温度Tsに基づく信号)とを記憶する(ステップS2)。
次に、TAO演算部11は、取得した情報等を用いて、上述の式[1]に基づいて目標吹出温度TAOを演算する(ステップS3)。
次に、TAO判定部12は、演算した目標吹出温度TAOと、所定値xとを比較判定する(ステップS4)。所定値xは、例えば、図2に示す値xを利用することが挙げられる。
TAO≧xである場合(判定:Y)、上述のように冷房要求が低い場合と考えられることから、電圧変更部13は通電電圧Vbを所定値Vmに変更する(ステップS5)。電圧変更部13は、上述の変更指令を命令部14に出し、命令部14は、受け取った指令をブロア20のモータ21に出す。以上で、一連の処理を終了する。なお、一連の処理を繰り返し行う場合、TAO≧xであるとの判定が得られたときに、以前の処理でVb=Vmに変更されていることがある。この場合には、Vb=Vmを維持するように車両用空調制御装置1を構成している。
一方、ステップS4において、TAO≧xではない場合(判定:N)、目標吹出温度TAOが所定値xよりも小さく、上述のように冷房要求が有る場合、又は高い場合と考えられる。そこで、電圧変更部13は、記憶部10から、今回の演算値TAOに対応した電圧値Vnを選択し、通電電圧Vbを選択した電圧値Vnに変更する(ステップS6)。以降の処理は、上述と同様である。
(主要な効果)
実施形態1の車両用空調制御装置1は、目標吹出温度TAOが所定値x以上である場合、代表的には冷房要求が低いと考えられる場合に、ブロア20への通電電圧Vbを従来の最小値よりも小さい値Vmに変更する。そのため、空調制御装置1は、ブロア20の最低電圧に基づく車室への送風量を従来よりも低減でき、風が乗員に直接当たったり、風によって車室内の温度が更に下がったりすることで、乗員に与え得る寒さ感(不快感)を緩和できる。この空調制御装置1は、オート制御中において冷房要求が低いと考えられる場合等に送風量を低減できる、いわば車室内の温度Trを設定温度Tsに近付けられる領域を拡大できることで、乗員により快適な運転環境を自動的に提供できる。
図4を参照して、上述の効果をより具体的に説明する。
図4は、三者の温度To,Tr,Tsの関係を示すグラフと、ブロア20の通電電圧Vbの変化を示すグラフとを重ねて示す。縦軸は、温度(℃)又は電圧(V)を示し、横軸は時間(s)を示す。
図4(A)は、時刻t=0sから以降、外気温Toが設定温度Tsよりも低く(To<Ts)、更に車室内の温度Trが設定温度Tsより低い場合を示す。
図4(B)は、逆に、外気温Toが設定温度Tsよりも高い(Ts<To)場合を示す。また、図4は、時刻t=0s及びその近傍では車室内の温度Trが設定温度Tsよりも高く、経時的に設定温度Tsより低くなる場合を示す。
図4(A)に示すように、時刻t=0sにおいて、車室内の温度Tr及び外気温Toの双方が設定温度Tsを下回っている場合がある。このような場合が生じ得る天候とは、外気温Toが非常に低く、雨天や曇天等で日照量Sも少ないと考えられる。このような場合、冷房要求が低いと考えられる。そのため、図4(A)に二点鎖線で仮想的に示すようにブロア20への通電電圧Vbを従来の最小値である始動電圧Vsにしても、経時的に車室内の温度Trが下がって外気温Toを大きく下回ることが生じ得る。これに対し、空調制御装置1は、上述のように温度Tr,To、日照量Sが小さく、目標吹出温度TAOが大きな値をとるとき(図4(A)では時刻tのとき)、通電電圧Vbを所定値Vmに変更する。通電電圧Vbを上記始動電圧Vsよりも小さい値Vmに変更すれば、図4(A)に太い破線で示すように車室内の温度Trが仮に外気温Toを下回っても外気温Toとの差を小さくすることができ、車室内の温度Trを従来よりも高く維持し易い。
図4(B)に示すように、時刻t=0sにおいて、車室内の温度Tr及び外気温Toの双方が設定温度Tsを上回っていても、冷房使用時、経時的に車室内の温度Trが設定温度Tsを下回る場合がある。このような場合が生じ得る天候とは、外気温Toがある程度低い場合や、曇天等で日照量Sがある程度少ない等と考えられる。このような場合も経時的に冷房要求が低いときが生じると考えられる。そのため、図4(B)に二点鎖線で仮想的に示すようにブロア20への通電電圧Vbを始動電圧Vsにしても、経時的に車室内の温度Trが下がって外気温Toを大きく下回ることが生じ得る。これに対し、空調制御装置1は、上述のように目標吹出温度TAOが大きな値をとるとき(図4(B)では時刻tのとき)通電電圧Vbを所定値Vmに変更する。こうすることで、図B(A)に太い破線で示すように車室内の温度Trが仮に外気温Toを下回っても外気温Toとの差を小さくすることができ、車室内の温度Trを従来よりも高く維持し易い。
実施形態1の車両用空調制御装置1に対して、例えば、以下の変更が可能である。
上述のオート制御に加えて、強弱の二段階や強・中・弱の三段階(特許文献1の図5参照)等といった複数の段階から冷房状態を選択するマニュアル制御を備える。
マニュアル制御では、段階ごとに通電電圧等のパラメータを予め設定して、記憶部10に保存しておく。
1 車両用空調制御装置
10 記憶部、11 TAO演算部、12 TAO判定部、13 電圧変更部
14 命令部
2 空調装置(クーラー装置)
20 ブロア、21 モータ、22 冷却用熱交換器、23 コンプレッサ
24 ダクト本体、25 切替ドア
2i 内気吸入部、2o 外気吸入部、2c 導風部
3 室温検知部
4 外気温検知部
5 日照検知部
6 温度設定部

Claims (1)

  1. モータが取り付けられたブロアと、前記ブロアよりも下流側に配置された冷却用熱交換器とを備え、加熱用熱交換器を備えていない空調装置を制御する車両用空調制御装置であって、
    車室内の温度が前記空調装置の設定温度よりも低い場合であって前記ブロアから車室内に送り出す風の目標吹出温度が所定値以上のときに前記ブロアへの通電電圧を始動電圧未満の所定値に変更する電圧変更部を備え、
    前記電圧変更部は、
    前記目標吹出温度が第一の所定値以上第二の所定値未満のときに前記ブロアへの通電電圧を始動電圧未満の第一電圧値とし、
    前記目標吹出温度が前記第二の所定値以上のときに前記ブロアへの通電電圧を前記始動電圧未満の第二電圧値に維持し、
    前記始動電圧は、前記モータがオフの状態からオンの状態となるときに必要な最小の電圧値であり、
    前記第一電圧値は、稼働後の前記モータが慣性によって回転可能な電圧値であり、
    前記第二電圧値は、前記第一電圧値よりも小さい電圧値である車両用空調制御装置。
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