JP3430562B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JP3430562B2 JP17337393A JP17337393A JP3430562B2 JP 3430562 B2 JP3430562 B2 JP 3430562B2 JP 17337393 A JP17337393 A JP 17337393A JP 17337393 A JP17337393 A JP 17337393A JP 3430562 B2 JP3430562 B2 JP 3430562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両熱環境情報に基づ
いて空調条件を設定して空調制御を行う、いわゆるオ−
トエアコンと呼ばれる自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車用空調装置では、室温セ
ンサ,外気温センサ,日射センサなどのセンサから得ら
れる車両熱環境情報と、乗員により設定された設定温度
とに基づいて目標吹出温度を演算し、この目標吹出温度
に応じて実際の吹出温度、吹出口モードおよび吹出風量
などの空調条件を予め設定された制御特性から求め、そ
の空調条件によって車室内を空調制御している。
【0003】例えば上記吹出風量(ブロアファン風量)
に関しては、次のような制御を行っている。この制御に
おいては、まず上述した各センサから得られる熱負荷情
報(車室内温度TIC,外気温度TAMB,日射量QSUN)
と、乗員により設定された設定温度TSETとに基づい
て、次式により目標吹出温度Tofを演算する。
【数1】 Tof=A×TIC+B×TAMB+C×TSET+D×QSUN+E・・・(1) (ただし、A〜Eは定数) 次に、演算された目標吹出温度Tofに応じたブロアファ
ン印加電圧(以下、単にファン電圧と呼ぶ)を例えば図
7に示す制御特性から求め、求めたファン電圧をブロア
ファンモータに印加する。これによりブロアファンが上
記ファン電圧に応じた風量で駆動され、吹出風量が設定
される。
【0004】ここで、目標吹出温度Tofは、オ−トエア
コンの制御指標として一般に用いられているもので、そ
の内容は、ある熱環境時に車室内温度TICを設定温度T
SETにするために必要な吹出温度と考えてよい。したが
って、目標吹出温度Tofが低いほど冷房負荷が高い、す
なわち強力な冷房を必要としていることになり、目標吹
出温度Tofが高いほど暖房負荷が高い、すなわち強力な
暖房を必要としていることになる。このため図7に示す
ように、Tofが所定値Fよりも低いとき、および所定値
Jよりも高いときには、それぞれファン電圧が最大電圧
Vmax0(=12V)となる。これによりブロアファン風
量が最大となり、強力な冷房性能あるいは暖房性能が得
られる。一方、TofがFよりも高くなるに従って、また
Jよりも低くなるに従ってファン電圧は徐々に低下し、
G<Tof<Hの範囲ではファン電圧が最小値(5V)に
保持される。
【0005】例えば車両を夏場の炎天下に駐車しておい
た場合には、冷房負荷が非常に高いから空調装置起動時
の目標吹出温度Tofは図7のFよりも低くなり、このた
めブロアファンは最大風量(ファン電圧は12V)で駆
動される。したがって車室内を急激に冷房(クールダウ
ン)することができる。その後、車室内温度TICが低下
し、目標吹出温度TofがFに達すると、ファン電圧は最
大電圧12Vから10.5Vに低下し、以降は目標吹出
温度Tofの上昇にしたがってファン電圧が徐々に低下し
てゆく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動空調制
御に用いる上記制御特性は、一般的な人間の温度感覚に
基づいて予め設定されているが、乗員の温熱感覚には個
人差があるため、上記制御特性を一義的に決めると乗員
によっては最適な空調環境が得られない場合がある。特
に温熱感覚の中でも人間の気流に対する好みは個人差が
激しく、最大風量の吹出風を嫌う乗員はかなり多い。こ
のような乗員にとっては、冷暖房初期にブロアファンが
最大風量で駆動されるたびに、手動のファン風量スイッ
チを操作して風量を低下させる操作を行わなければなら
ず、オ−トエアコンとしての効果を十分に発揮できない
という問題がある。
【0007】そこで、例えば特開平3−54015号公
報には、制御特性を乗員の感覚に合わせて順次補正して
ゆく装置が開示されている。これは、例えば冷房初期に
おいて、ファン電圧が最大風量未満に低下する前、つま
り目標吹出温度Tofが図7の風量低減境界値Fに低下す
る前に風量低減のための手動操作を行うと、Fから所定
値αを差し引いた値を次回の風量低減境界値Fとして新
たに設定するものである。これによれば、次回のクール
ダウン時には前回よりも早めに風量が低減されることに
なる。また逆に、目標吹出温度Tofが境界値Fに低下す
る前に風量増加のための手動操作を行った場合には、F
に所定値αを加算した値を次回のF値として新たに設定
する。つまり次回のクールダウン時には、前回よりも遅
めに風量が低減される。
【0008】しかしながら、上記公報に開示された制御
では、風量低減操作を行うことによって風量低減の境界
値が低温側にシフトされ、前回よりも早めにファン電圧
が低下するものの、最大風量の大きさ自体は変化しな
い。このため高熱負荷時には空調装置の作動直後に必ず
最大風量でブロアファンが駆動され、最大風量を嫌う乗
員は依然として風量低減操作を行わなければならない。
【0009】本発明の目的は、乗員の風量低減操作時の
操作情報に応じて最大風量そのものを低減するようにし
た自動車用空調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明は、空気を車室内に送風す
る送風装置101と、この送風装置101の送風量を手
動調節するために操作される操作手段102と、熱環境
情報入力手段103から入力される熱環境情報、および
乗員により設定される設定温度に基づいて目標空調条件
を演算する演算手段104と、演算された目標空調条件
に基づいて最大風量と最小風量との間で送風量を決定す
る風量決定手段105と、決定された送風量となるよう
に送風装置101を自動制御するとともに、操作手段1
02が操作されると、自動制御に優先して操作手段10
2の操作に応じた風量となるように送風装置101を駆
動制御する制御手段106とを備えた自動車用空調装置
に適用される。そして、上記自動制御によって送風装置
が最大風量で駆動されているとき、操作手段102によ
り風量変更操作がなされるたびに、少なくとも操作手段
102による風量変更操作が行われる前の最大風量、お
よび風量変更操作により変更された風量に関する情報を
含む操作情報を蓄積して記憶する記憶手段107と、蓄
積記憶された操作情報に基づいて最大風量補正量を求
め、この最大風量補正量に基づいて風量決定手段105
の最大風量を補正する補正手段108とを具備する。特
に請求項2の発明は、冷房時と暖房時とで別々に上記操
作情報を記憶し、冷房時に記憶された操作情報に基づい
て冷房時における最大風量補正量を求めるとともに、暖
房時に記憶された操作情報に基づいて暖房時における最
大風量補正量を求めるようにしたものである。請求項3
の発明は、以下に示す第1,第2の演算部および重み付
け部を上記補正手段108に設けたものである。第1の
演算部は、操作手段102により風量を増加するための
操作が行われたときに記憶された操作情報に対してはそ
の操作情報から風量増加量に関する情報を演算するとと
もに、操作手段により風量を減少するための操作が行わ
れたときに記憶された各操作情報に対してはその操作情
報から風量低減量に関する情報を演算する。重み付け部
は、上記演算された風量増加量情報を第1の重み付け量
で重み付けするとともに、風量低減量情報を第1の重み
付け量よりも小さい第2の重み付け量で重み付けする。
第2の演算部は、重み付けされた各情報を過去の既定操
作回数分だけ積算し、その積算値に基づいて最大風量補
正量を求める。請求項4の発明は、以下に示す第1,第
2の演算部および重み付け部を上記補正手段108に設
けたものである。第1の演算部は、記憶された各操作情
報に対してその操作情報から風量増加量に関する情報お
よび風量低減量に関する情報をそれぞれ演算する。重み
付け部は、操作手段102により風量を増加するための
操作が連続して所定回数以上行われた場合には、その所
定回数分の操作情報から演算された風量増加量情報を第
1の重み付け量で重み付けするとともに、それ以外の操
作情報から演算された風量低減量情報を第1の重み付け
量よりも小さい第2の重み付け量で重み付けする。第2
の演算部は、重み付けされた各情報を過去の既定操作回
数分だけ積算し、その積算値に基づいて最大風量補正量
を求める。
【0011】
【作用】上記自動制御によれば、高熱負荷時の冷房初期
あるいは暖房初期に送風装置101が風量決定手段10
5で規定される最大風量で駆動されるが、このときに操
作手段102により風量変更操作がなされると、そのた
びに操作情報が記憶手段107に蓄積記憶される。蓄積
記憶される操作情報は、少なくとも操作手段102によ
る風量変更操作が行われる前の最大風量、および風量変
更操作により変更された風量に関する情報を含む。補正
手段108は、上記記憶された操作情報に基づいて最大
風量補正量を求め、風量決定手段105で規定される最
大風量を補正する。
【0012】
【実施例】図2〜図6により本発明の一実施例を説明す
る。本発明に係る自動車用空調装置は、図2に示すよう
に、基本的には空調装置本体1と、熱環境情報入力部2
と、起動スイッチとしてのオ−トスイッチ3と、制御装
置4と、手動設定操作部5と、風量変更情報記憶部6と
から構成される。以下、各部の構成について詳細に説明
する。
【0013】空調装置本体1は、ブロアユニット10
と、クーリングユニット11と、ヒ−タユニット12
と、ダクトユニット13とから成り、ブロアユニット1
0には外外気導入口15,内気導入口16,インテーク
ドア17およびブロアファン18が設けられている。外
気導入口15は、走行風圧を受けて外気をブロアユニッ
ト10内に導入し、一方、内気導入口16は、車室内の
空気をブロアユニット10内に導入する。インテークド
ア17はインテークドアアクチュエータ19により駆動
され、上記外外気導入口15および内外気導入口15を
選択的に開閉する。ブロアファン18はブロアファンモ
ータ20により駆動され、上記導入された空気をクーリ
ングユニット11側に送風する。
【0014】クーリングユニット11に配置されたエバ
ポレータ21は、不図示のコンプレッサ,コンデンサ,
膨張弁などから構成される冷凍サイクル内に設けられ、
このサイクル内を循環する冷媒により自身を通過する空
気を冷却する。ヒ−タユニット12には、ヒ−タコア2
2と、エアミックスドア23と、エアミックスチャンバ
24とが設けられている。ヒ−タコア22には、不図示
のエンジンや温水コック等で構成される加熱サイクルか
らエンジン冷却水が供給され、これによりエバポレータ
21側から送られた空気を暖める。エアミックスドア2
3はエアミックスドアアクチュエータ25により駆動さ
れ、ヒ−タコア22を通過する空気量と通過しない空気
量との混合比を調節して吹出温度を調節する。
【0015】ダクトユニット13には、デフロスタダク
ト27と、ベンチレータダクト28と、足下ダクト29
とが設けられるとともに、各ダクトに導かれる風量を制
御するデフロスタドア30,ベンチレータドア31およ
びフットドア32が設けられている。デフロスタダクト
27は、車室内のインストルメントパネルに設けられた
デフロスタ吹出口34に接続され、デフロスタ吹出口3
4からフロントウィンドウに空調風を吹出す。またデフ
ロスタ吹出口34には風向設定用のルーバ35が設けら
れている。ベンチレータダクト28はインストルメント
パネルに設けられたベンチレータ吹出口36に接続さ
れ、乗員の上半身に向けて空調風を吹出す。ベンチレー
タ吹出口36には風向設定用のルーバ37,38が設け
られている。さらに足下ダクト29の吹出口からは、乗
員の足元に向けて空気が吹出される。上記各ドア30〜
32は、それぞれ制御装置4に接続されたアクチュエー
タ40〜42により個別に開閉駆動される。
【0016】熱環境情報入力部2は、車室内外の種々の
熱環境情報を入力するものであって、本実施例では、室
内温度センサ45と、外気温センサ46と、日射センサ
47とで構成される。室内温度センサ45は現在の車室
内温度TICを検出し、この検出温度に応じた電気信号を
制御装置4に入力する。外気温センサ46は現在の車室
外の温度を検出し、この検出温度に応じた電気信号を制
御装置4に入力する。日射センサ47は日射量QSUNを
検出し、その検出温度に応じた電気信号を制御装置4に
入力する。
【0017】手動設定部5は、室温設定器48、ファン
風量スイッチ49、吹出口モードスイッチ50、内外気
モードスイッチ51から構成され、それぞれ乗員の好み
の設定温度TSET(室内温度TICの目標値)、ブロアフ
ァン風量、吹出口モードおよび内外気モードを指令する
ための指令信号を制御装置4に入力する。ここで、本実
施例では、上記ファン風量スイッチ49の操作によりブ
ロアファン風量を風量の少ない順に1速〜4速の4段階
に切換可能となっている。これらの1速〜4速を設定す
るためのファン電圧は、それぞれ5V,7.5V,9.
0V,12.0Vとなっている。また風量変更情報記憶
部6は、後述するようにブロアファン最大風量を変更す
る際に用いる情報を記憶するメモリで構成される。
【0018】制御装置4はマイクロコンピュ−タによっ
て構成され、上記手動設定部5を構成する各スイッチが
操作されると、マイクロコンピュ−タのメモリにシステ
ムベースとして設定されているマニュアルプログラムに
従って空調装置本体1を駆動制御する。詳しく説明する
と、空調風の風量は前述のファン風量スイッチ49の操
作で選択され、内外気モードについては内外気モードス
イッチ51の操作で内気循環モード,外気導入モード,
半内気循環・半外気導入モードのいずれかが選択され
る。また、吹出口モードスイッチ50の操作により、吹
出口モードとして例えばベントモード、フットモード、
デフロスタモードのいずれかが選択される。
【0019】一方、オ−トスイッチ3がオンされると、
制御装置4は、上記メモリにシステムベースとして予め
設定されたオ−トプログラムを起動し、上記検出室温T
IC、外気温TAMB、日射量QSUNなどの熱環境情報と設定
室温TSETなどの設定値に応じて車室内の熱環境状態が
目標環境状態となるように空調装置本体1を駆動制御す
る。
【0020】次に、図3および図4のフローチャートに
基づいて、上記制御装置4によるブロアファン風量制御
の詳細手順を説明する。起動スイッチのオンに伴ってこ
のプログラムが起動され、まずステップ101では初期
設定として、後述の制御で用いられる冷房風量最大フラ
グおよび暖房風量最大フラグをオフするとともにタイマ
tをリセットする。ステップ102では、上記室内温度
センサ45、外気温センサ46および日射センサ47で
検出された熱環境情報、すなわち室内温度TIC、外気温
度TAMB、日射量QSUNと、乗員により設定された設定温
度TSETとを上記(1)式に代入し、目標吹出温度Tof
を演算する。この目標吹出温度Tofは、室温を上記設定
温度TSETに維持するのに適した吹出温度に相当し、目
標吹出温度Tofが低いほど強力な冷房が必要であり、高
いほど強力な暖房が必要であることを示している。
【0021】次にステップ103では、目標吹出温度T
ofが所定値Tcより低いか否かを判定する。ステップ1
03が肯定されると冷房初期の高負荷状態と判断してス
テップ104で冷房風量最大フラグをオンし、否定され
るとステップ105で冷房風量最大フラグをオフする。
ここで、Tcの値は、図6の風量低減境界値Fより少な
くとも5℃以上低い値とされる。そして、冷房風量最大
フラグがオンしているときには、後述するようにブロア
ファン18が最大風量で駆動され、オフしているときに
は最大風量よりも低い風量で駆動される。
【0022】ステップ106では、目標吹出温度Tofが
所定値Twより高いか否かを判定する。ステップ106
が肯定されると暖房初期状態と判断してステップ107
で暖房風量最大フラグをオンし、否定されるとステップ
108で暖房風量最大フラグをオフする。ここで、Tw
の値は、図6の風量低減境界値Jより少なくとも5℃以
上高い値とされる。そして、暖房風量最大フラグがオン
しているときには、後述するようにブロアファン18が
最大風量で駆動され、オフしているときには最大風量よ
りも低い風量で駆動される。
【0023】ステップ109では上記演算された目標吹
出温度Tofに基づいて図6に一点鎖線で示した特性から
ファン電圧を決定する。次いでステップ110では、フ
ァン風量スイッチ49の操作により風量が手動設定され
ているか否かを判定し、肯定されるとステップ111に
進み、否定されると、すなわち自動設定の場合には図4
のステップ122に進む。ステップ111では、手動に
よって設定されたファン電圧が前回の値から変更された
か否かを判定し、変更されていなければ図4のステップ
113に進み、変更されていればステップ112に進
む。
【0024】ステップ112ではタイマtをリセットす
るとともにスタートさせてステップ113に進む。ステ
ップ113では、タイマスタートから所定時間t0が経
過したか否かを判定し、経過していなければステップ1
24に進む。ステップ124では、設定されているファ
ン電圧をブロアファンモータ20に印加し、印加電圧に
応じた風量でブロアファン18を駆動する。すなわち、
例えば上記ステップ110でファン電圧が手動により変
更された場合には、変更後のファン電圧に応じた風量で
ブロアファンが駆動される。
【0025】一方、ステップ113で所定時間t0が経
過したと判定された場合には、ステップ114に進む。
ここで、上記ステップ113で所定時間待ってからステ
ップ114に進むようにしたのは、乗員が上記1速〜4
速のいずれを最終的に選択したかを判断するためであ
る。つまり乗員は、いくつかの風量を試しに設定してみ
てその中から真に所望する風量を最終的に設定すると考
えられるから、最終的な風量設定までにはある程度の時
間を要すると考えて上記待ち時間を設定する。
【0026】ステップ114で冷房風量最大フラグのオ
ン・オフを判定し、オフであればステップ118で暖房
風量最大フラグのオン・オフを判定する。暖房風量最大
フラグもオフであれば上記ステップ124に進む。一
方、ステップ114で冷房最大フラグがオンと判定され
ると、ステップ115〜117の制御を行う。まずステ
ップ115では、冷房側最大風量操作データを更新する
処理を行う。この操作データは、現時点においてマイク
ロコンピュ−タ内の風量制御特性で規定されている最大
電圧(最大風量を与えるファン電圧)Vmaxと、現在設
定されている設定電圧Vsetである。これらのVmax,V
setは、例えば図5に示すように、最大風量でブロアフ
ァン18が駆動されているときに手動による風量変更操
作がなされるたびに上記風量変更情報記憶部6に順次記
憶されゆく。例を挙げると、例えば最大電圧Vmax=1
2V(4速)のときにファン電圧を7.5V(2速)ま
で落す操作がなされたとすると、Vmax=12,Vset=
7.5がセットで記憶されることになる。なお、メモリ
内の記憶個数が20を越えると、最も古いデータから順
に削除して新しいデータを記憶してゆく。
【0027】次にステップ116では、上記記憶された
操作データに基づいて冷房最大風量操作積算値Sfan-c
を次式により演算する。
【数2】 上式において、nは最大風量のときに風量変更操作を行
った現在までの回数、Vmax0は最大電圧Vmaxの初期値
(ここでは、12V)をそれぞれ示している。また、
{(ΔVmax)i}は、上記操作により変更された設定電
圧Vsetが現在の最大電圧Vmaxよりも小さい場合、つま
りファン風量を低減するための操作が行われた場合に
は、VsetとVmax0との偏差(符号は−)に定数K0を乗
じた値となり、一方、Vsetが現在の最大電圧Vmaxより
も大きい場合、つまりファン風量を増大するための操作
が行われた場合には、VsetとVmaxとの偏差(符号は
+)にK1を乗じた値となる。そして、この{(ΔVma
x)i}を現在までの操作回数分加算した積算値がSfan-
cとなる。
【0028】上記K0,K1は、K1>K0の関係を満たす
定数であり、この関係によれば、ファン風量を増大する
ための操作がなされた場合には、低減するための操作が
なされた場合と比べてSfan-cが相対的に大きくなる。
これは、ファン風量を増大する際により速く元の最大風
量に戻すようにするための措置である。なぜならば、本
来この処理が行われるのは、冷房負荷あるいは暖房負荷
が非常に高い場合であるので、吹出風量はできるだけ多
い方がいち早く室温を設定値に近付けることができ、空
調性能上有利だからである。
【0029】次に、ステップ117では、上式によって
得られた積算値Sfan-cを用いて冷房最大風量カット量
ΔVmax-cを、
【数3】ΔVmax-c=Kcut×Sfan-c ・・・(2) により求める。ここで、上記Kcutは以下に示すように
決定される。今、許容される{(ΔVmax)i}の最大値
ΔVMAXが、最大回数n(ここではn=20)回だけ連
続して設定されたと仮定した場合、上記積算量Sfan-c
は、
【数4】Sfan-c=n×K0×ΔVMAX となる。この値はSfan-cの最大値であるから、以下、
Smaxで表す。上記Kcutは、このSmaxをSfan-cとして
上記(2)式に代入して得られるれる風量カット量がΔ
VMAXとなるような値に設定される。すなわち、
【数5】Kcut=ΔVmax/Smax=1/(n・K0) となる。ステップ117の後はステップ124に進む。
【0030】また、ステップ118で暖房風量最大フラ
グがオンと判定された場合には、ステップ119〜12
1で上記ステップ115〜117と同様の処理を行う。
すなわち、ステップ119で暖房側最大風量操作データ
(VmaxおよびVset)を記憶するとともに、ステップ1
20で暖房最大風量操作積算値Sfan-wを求め、またス
テップ121で暖房最大風量カット量ΔVmax-wを求め
る。その後、ステップ124に進む。ここで、暖房時の
操作データと冷房時の操作データはそれぞれ独立して記
憶されるものとする。また上述した定数K0,K1,Kcu
tも冷房時と暖房時とでそれぞれ独立した値を用いるの
が望ましい。
【0031】一方、上記図3のステップ110が否定さ
れた場合、すなわち自動制御の場合にはステップ122
に進み、上記演算されたΔVmax-cまたはΔVmax-w(以
下、総称してΔVmaxで表す)に応じて図示の特性から
最終的な最大風量低減値である補正カット量ΔV’max
を求める。ステップ122の特性によれば、上記ΔVma
xの絶対値が小さく所定値V1に満たない場合には、まだ
最大風量をカットするほど多くの操作がなされていない
と判断され、ΔV’max=0となる。またΔVmaxの絶対
値がV1を超える場合には、ΔV’max=ΔVmaxとな
る。なお、図示の如くヒステリシスを設け、いったんカ
ットされた風量がすぐに元に戻らないようにしている。
【0032】ステップ123では上記演算された補正カ
ット量ΔV’maxを用いて、次式により上記ステップ1
09で決定されたファン電圧Vfanを補正する。
【数6】 上式により補正が行われると、|ΔVmax|>V1の場合
には、次回からファン電圧が例えば図6に実線で示すよ
うに変化する。これによれば、最大電圧Vmaxがその初
期値Vmax0(=12V)から上記ΔV’maxだけ低減さ
れることになる。
【0033】次に、ステップ124では、上記ステップ
123で補正された電圧、あるいは上述したようにファ
ン風量スイッチ49の操作により決定されたファン電圧
をブロアファンモータ20に印加し、そのファン電圧に
応じた風量でブロアファン18を駆動する。その後、処
理は図3のステップ102に戻り、上述の処理を繰り返
す。
【0034】以上が制御装置4による風量制御の手順で
ある。この手順によれば、冷房時に上記ステップ115
〜117の処理が行われる前は、図6の一点鎖線で示す
制御特性によって風量制御が行われる。例えば車両を夏
場の炎天下に駐車しておいたときのように冷房負荷が非
常に高いときには、空調装置起動時の目標吹出温度Tof
が図6のFよりも低くなり、このためブロアファンは最
大風量(ファン電圧はVmax0=12V)で駆動される。
このとき、最大風量を嫌う乗員がファン風量スイッチ4
9により風量を低減するための操作を行うと、上記ステ
ップ115〜117の処理が行われる。すなわち、最大
電圧Vmaxと設定電圧Vsetとが設定情報記憶部6に記憶
され、この記憶情報に基づいて上述した式によりΔVma
x-cが演算される。そして、このΔVmax-cの絶対値が所
定値V1を超える場合には、図6に実線で示すように次
回の自動制御時に上記ΔVmax-c(=ΔV’max)だけ最
大風量が低減される。
【0035】具体的な例を挙げて説明すると、例えば冷
房開始時にブロアファン18が最大電圧12Vで駆動さ
れているときに、乗員がファン風量スイッチ49により
2速(ファン電圧は7.5V)を指令すると、ファン電
圧が7.5Vに設定されるとともに、そのときの最大電
圧Vmax=12Vと設定電圧Vset=7.5Vとが設定情
報記憶部6に記憶され、その記憶値に基づいてΔVmax-
cが演算される。ここで、例えばK0=1.0,K1=
2.0,Kcut=1/20,V1=1.5,V2=1.0
とすると、Sfan-c=−4.5となり、ΔVmax-c=−
4.5×(1/20)=−0.225となる。しかしな
がら、この場合は|ΔVmax-c|<V1が成立するから、
まだ最大風量を低減するほど多くの操作がなされていな
いと判断され、ΔV’max=0、すなわち最大電圧は1
2Vのままとなる。
【0036】その後、乗員が同様の操作を繰返し行う
と、7回目の操作時にはSfan-c=−4.5×7=−3
1.5となり、ΔVmax-c=1.575となるので、|
ΔVmax-c|>V1が成立する。したがって、ΔV’max
=ΔVmax-c=1.575となり、次回の最大電圧Vmax
は、12−1.575=10.425となる。すなわ
ち、次回の冷房開始時には前回と比べて最大風量が低減
される。さらに、その後も連続して上記操作を行うと、
20回目には、Sfan-c=−4.5×20=−90とな
り、次回の最大電圧Vmaxは、Vmax=12−(1/2
0)×90=7.5(V)となる。つまり次回の冷房開
始時には、最大風量が手動設定における2速に相当する
量となる。
【0037】一方、冷房開始時の風量が低くなり過ぎた
と感じた場合には、最大電圧設定時にファン風量スイッ
チ49により風量を増加させる操作を行えばよい。例え
ば、20回目の操作までは最大電圧が7.5Vとなって
いたが、21回目以降に4速(最大電圧は12V)を指
令した場合には、Sfan-c=1.0×(−4.5)×1
9+2.0×(12−7.5)=−76.5となり、次
回の最大電圧Vmaxは、12−(1/20)×76.5
=8.18(V)となり、次回の最大風量が増加する。
以降も上述と同様の操作を行うと、Vmaxは、8.78
V→9.33V→9.82V→10.26V→10.6
6Vの順で上昇してゆく。そして、7回後の27回目に
は、Sfan-c=−19.57となり、ΔVmax-c=−0.
9785となるが、この場合は|ΔVmax-c|<V2=
1.0が成立するので、ΔV’max=0となり、次回の
ファン電圧は元の12Vに戻る。
【0038】また暖房時も同様に、最大風量を嫌う乗員
がファン風量スイッチ49により風量を低減するための
操作を行うと、上記ステップ119〜121の処理が行
われ、ステップ121で演算されたΔVmax-wの絶対値
が所定値V1を超える場合には、次回の自動制御時に上
記ΔVmax-w(=ΔV’max)だけ最大風量が低減され
る。
【0039】以上の制御によれば、風量低減のための操
作を何回か行うことにより次回の冷房開始時あるいは暖
房開始時の風量(最大風量)を乗員の好みに応じて低減
させることができるので、その後は冷暖房開始のたびに
風量低減動作を行わなわず済む。特に本実施例では、最
大風量カット量ΔVmaxの演算に用いる操作データを冷
房時と暖房時とで別々に記憶するとともに、各定数K
0,K1,Kcutも冷房時と暖房時とで独立の値を用いる
ようにしたので、冷房時と暖房時とで好みの最大風量が
異なる乗員にとってもそれぞれにおいて適切な最大風量
を設定できる。さらに、最大風量を増加する場合には低
減する場合と比べてその風量変化量が相対的に大きくな
るようにしたので、暖房あるいは冷房性能の向上に寄与
する。
【0040】以上の実施例の構成において、ブロアファ
ン18が送風装置101を、ファン風量スイッチ49が
操作手段102を、熱環境情報入力部2が熱環境情報入
力手段103を、風量変更情報記憶部6が記憶手段10
7を、制御装置4が演算手段104,風量決定手段10
5,制御手段106,補正手段108をそれぞれ構成す
る。また、上記最大電圧Vmaxおよび設定電圧Vsetが操
作情報(少なくとも風量変更操作による風量変更量に関
する情報)に相当する。
【0041】次に、別実施例を説明する。なお、この実
施例は図4のステップ116および120におけるSfa
n-c,Sfan-wの演算方法のみが先の実施例と異なるの
で、その部分を中心に説明する。ステップ116では、
冷房風量操作積算値Sfan-cを以下の手順で求める。ま
ず、今回記憶された操作データ(Vmax)iおよび(Vset)
iから、次式により(ΔVmax,1)iおよび(ΔVmax,2)i
を演算し、これらを記憶する。
【数7】(ΔVmax,1)i=(Vset)i−Vmax0 (ΔVmax,2)i=(Vset)i−(Vmax)i 次に、記憶されている全ての(ΔVmax,2)iに対してそ
の正負を判定し、(ΔVmax,2)iが5回連続して正の値
となっている区間があるか否かを検索する。上記区間が
検索された場合には、その区間のデータに対してフラグ
flgを「1」に設定し、他のデータに対してはフラグflg
を「0」に設定する。上記区間が検索されなかった場合
には全データに対してフラグflgを「0」に設定する。
そして、次式により(ΔVmax)iを演算する。
【数8】 次いで次式により冷房風量操作積算値Sfan-cを求め
る。
【数9】 またステップ120でも上述と同様の要領でSfan-wが
求められる。ステップ117,121では、上記演算さ
れたSfan-c,Sfan-wを用いて先の実施例と同様の演算
式でΔVmax-c,ΔVmax-wを演算する。
【0042】本実施例におけるSfan-cの演算式は、
(ΔVmax,2)iが5回連続して正の値となっている場
合、すなわち最大風量増加操作が5回連続して行われて
初めて最大風量を増加する方向に機能する。換言すれ
ば、最大風量増加操作がなされても5回未満の場合や連
続でない場合には最大風量を増加する方向に機能しな
い。これによれば、例えば他の乗員の要請や不可抗力な
どにより意に反して風量を増加させるための操作を行っ
た場合には、その時点では風量が増加するものの次回の
空調装置起動時には最大風量は増加されないことにな
る。しかし、最大風量増加操作が5回連続して行われた
場合には、先の実施例と同様に最大風量低減時よりも相
対的に大き風量変化量で最大風量が増加される。なお、
最大風量低減操作が行われた場合の作用は先の実施例と
同様である。
【0043】なお、最大風量の変更量の演算方式は上記
2例に限定されない。すなわち以上では、乗員による風
量変更作回数と変更量に基づいて最大風量変更量を求め
るようにしたが、乗員による風量変更量のみに基づいて
最大風量変更量を求めるようにしてもよい。また、例え
ば1回でも風量低減操作が行われた場合には次回の最大
風量が低減されるようにしてもよい。さらに以上では、
図6に一点鎖線で示す制御特性からいったんファン電圧
Vfanを求め、上記演算により求められたΔVmaxでVfa
nを補正するようにしたが、制御特性そのものを例えば
図6に実線で示す特性に変更し、その特性から最終的な
ファン電圧を決定するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、送風装置が最大風量で
駆動されているときに風量調節のための操作手段により
風量変更操作がなされた場合にはその操作情報を記憶
し、この記憶された操作情報に基づいて最大風量補正量
を算出し、この最大風量補正量により風量決定手段で規
定されている最大風量を補正するようにしたので、上記
風量変更操作として風量を低減する操作を行うことによ
り、次回の冷房開始時あるいは暖房開始時の風量(最大
風量)を乗員の好みに応じて低減させることができる。
しかも記憶手段に記憶される操作情報は、少なくとも操
作手段による風量変更操作が行われる前の最大風量、お
よび風量変更操作により変更された風量に関する情報を
含み、風量変更操作がなされるたびにこの情報が蓄積し
て記憶されるので、最大風量を乗員の好みにより近付け
ることができる。したがって、最大風量の吹出風を嫌う
乗員が冷暖房開始のたびに風量低減動作を行わなくて済
み、このような乗員に対してもオ−トエアコンとしての
効果を十分に発揮させることができる。特に請求項2の
発明によれば、冷房時と暖房時とで操作情報を別々に記
憶するとともに、冷房時に記憶された操作情報に基づい
て冷房時の最大風量補正量を求め、暖房時に記憶された
操作情報に基づいて暖房時の最大風量補正量を求めるよ
うにしたので、冷房時と暖房時のそれぞれにおいて適切
な最大風量を設定できる。さらに請求項3の発明によれ
ば、操作手段の操作に応じて最大風量増加量情報および
最大風量低減量情報のいずれかを演算し、最大風量増加
量情報に対しては最大風量低減量情報よりも大きく重み
付けして最大風量補正量を演算するようにしたので、暖
房あるいは冷房性能の向上に寄与する。さらにまた、請
求項4の発明によれば、操作手段により風量を増加する
ための操作が所定回数だけ連続して行われた場合には、
その所定回数分の操作情報から演算された最大風量増加
量情報に対してはその他の情報よりも大きく重み付けし
て最大風量補正量を演算するようにしたので、真に最大
風量を増加したい場合には速やかに最大風量が増加して
暖房あるいは冷房性能の向上が図れるとともに、他の乗
員の要請や不可抗力などによってたまたま風量増加操作
がなされた場合に最大風量の増加を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】本発明に係る自動車用空調装置の構成を示す
図。
【図3】風量制御の手順を示すフローチャート。
【図4】図3に続くフローチャート。
【図5】設定情報記憶部に記憶される操作データの内容
を説明する図。
【図6】風量制御用の制御特性を示す図。
【図7】従来の制御特性を示す図。
【符号の説明】
1 空調装置本体 2 熱環境情報入力部 3 オ−トスイッチ 4 制御装置 5 手動設定部 6 風量変更情報記憶部 18 ブロアファン 20 ブロアファンモータ 45 室温セン 46 外気温センサ 47 日射量センサ 48 室温設定器 49 ファン風量スイッチ 101 送風装置 102 操作手段 103 熱環境情報入力手段 104 演算手段 105 最大風量決定手段 106 制御手段 107 記憶手段 107 補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を車室内に送風する送風装置と、 この送風装置の送風量を手動調節するために操作される
    操作手段と、 熱環境情報入力手段から入力される熱環境情報、および
    乗員により設定される設定温度に基づいて目標空調条件
    を演算する演算手段と、 前記演算された目標空調条件に基づいて最大風量と最小
    風量との間で送風量を決定する風量決定手段と、 前記決定された送風量となるように前記送風装置を自動
    制御するとともに、前記操作手段が操作されると、前記
    自動制御に優先して前記操作手段の操作に応じた風量と
    なるように前記送風装置を駆動制御する制御手段とを備
    えた自動車用空調装置において、 前記自動制御により前記送風装置が最大風量で駆動され
    ているとき、前記操作手段により風量変更操作がなされ
    るたびに、少なくとも前記操作手段による風量変更操作
    が行われる前の最大風量、および前記風量変更操作によ
    り変更された風量に関する情報を含む操作情報を蓄積し
    て記憶する記憶手段と、 前記蓄積記憶された操作情報に基づいて最大風量補正量
    を求め、この最大風量補正量に基づいて前記風量決定手
    段の最大風量を補正する補正手段とを具備することを特
    徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、冷房時と暖房時とで別
    々に前記操作情報を記憶し、前記補正手段は、冷房時に
    記憶された前記操作情報に基づいて冷房時における前記
    最大風量補正量を求めるとともに、暖房時に記憶された
    操作情報に基づいて暖房時における前記最大風量補正量
    を求めることを特徴とする請求項1に記載の自動車用空
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記操作手段により風
    量を増加するための操作が行われたときに記憶された操
    作情報に対してはその操作情報から風量増加量に関する
    情報を演算するとともに、前記操作手段により風量を減
    少するための操作が行われたときに記憶された各操作情
    報に対してはその操作情報から風量低減量に関する情報
    を演算する第1の演算部と、前記演算された風量増加量
    情報を第1の重み付け量で重み付けするとともに、前記
    風量低減量情報を前記第1の重 み付け量よりも小さい第
    2の重み付け量で重み付けする重み付け部と、前記重み
    付けされた各情報を過去の既定操作回数分だけ積算し、
    その積算値に基づいて前記最大風量補正量を求める第2
    の演算部とを含むことを特徴とする請求項1または2に
    記載の自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記記憶された各操作
    情報に対してその操作情報から風量増加量に関する情報
    および風量低減量に関する情報をそれぞれ演算する第1
    の演算部と、前記操作手段により風量を増加するための
    操作が連続して所定回数以上行われた場合には、その所
    定回数分の操作情報から演算された前記風量増加量情報
    を第1の重み付け量で重み付けするとともに、それ以外
    の操作情報から演算された前記風量低減量情報を前記第
    1の重み付け量よりも小さい第2の重み付け量で重み付
    けする重み付け部と、前記重み付けされた各情報を過去
    の既定操作回数分だけ積算し、その積算値に基づいて前
    記最大風量補正量を求める第2の演算部とを含むことを
    特徴とする請求項1または2に記載の自動車用空調装
    置。
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