JP7036169B2 - ポリプロピレンフィルム、および離型用フィルム - Google Patents
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Description
空孔率(%)=〔(d-ρ)/d〕×100
なお、本発明における主収縮方向とは、フィルム面内において、MD方向を0°とした場合に、該MD方向に対して15°、30°、45°、60°、75°、90°、105°、120°、135°、150°、165°の角度をなす各々の方向で130℃、15分間処理後の熱収縮率を測定したときに、最も高い値を示す方向をいう。フィルムの外観からはいずれの方向がMD方向なのか判別できない場合は、任意の方向から15°刻みに130℃、15分間処理後の熱収縮率を測定し、熱収縮率が最も高い方向を主収縮方向とする。
厚み斑(%)=((厚み最大値-厚み最小値)/厚み平均値)×100
本発明のポリプロピレンフィルムには、少なくとも2種類のポリプロピレン原料(便宜的にこの2種類のポリプロピレン原料を各々、ポリプロピレン原料A、ポリプロピレン原料Bと称する)を用いることが好ましい。うち一つのポリプロピレン原料であるポリプロピレン原料Aは、フィルム表面の強度や滑り性を向上させるため結晶性の高いポリプロピレン原料であることが好ましい。一方、他の一つのポリプロピレン原料であるポリプロピレン原料Bは、フィルムの熱収縮性を向上させるため、結晶性や融点の低いポリプロピレン原料であることが好ましい。
ポリプロピレン原料Bは、フィルムの熱収縮性を向上させるために、結晶性や融点の低いポリプロピレン原料であることが好ましい。このようなポリプロピレン原料Bとしては、低立体規則性ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレンなどのホモポリプロピレンや、ポリプロピレン-α-オレフィン共重合体などを用いることができるが、フィッシュアイを抑制する観点からメタロセン系ポリプロピレンが好ましく、より好ましくはメタロセン系ホモポリプロピレンである。
本発明のポリプロピレンフィルムは、少なくとも2層の異なる性質を持つ層から構成され、好ましいプロピレン原料として先に説明したポリプロピレン原料Aを主成分とするA層と、好ましいプロピレン原料として先に説明したポリプロピレン原料Aと好ましいプロピレン原料として先に説明したポリプロピレン原料Bとを含有するB層の2層を含むことが好ましい。ここで述べる主成分とはフィルムの各層を構成する成分のうち最も質量%の高いもの(含有量の多いもの)をいう。
まず、A層用の原料をA層用の単軸押出機に供給し、B層用の原料をB層用の単軸押出機に供給し、200~260℃にて溶融押出を行う。そして、ポリマー管の途中に設置したフィルターにて異物や変性ポリマーなどを除去した後、マルチマニホールド型のA層/B層/A層の複合Tダイにて、1/20/1~1/5/1の積層厚み比になるように積層し、キャストドラム上に吐出し、A層/B層/A層の層構成を有する積層未延伸シートを得る。この際、キャストドラムは表面温度が10~130℃であることが好ましく、より好ましくは20~100℃である。キャスティングドラムへの密着方法としては静電印加法、水の表面張力を利用した密着方法、エアーナイフ法、プレスロール法、水中キャスト法などのうちいずれの手法を用いてもよいが、平面性が良好でかつ表面粗さの制御が可能なエアーナイフ法が好ましい。
まず、得られた未延伸キャストシートを長手方向へ延伸するため、未延伸キャストシートを延伸可能な温度に制御する。温度制御の方法は、温度制御された回転ロールを用いる方法、熱風オーブンを使用する方法などを採用することができる。長手方向の延伸温度としてはフィルム特性とその均一性の観点から、100~150℃、さらに好ましくは110~140℃、最も好ましくは130~140℃である。延伸温度が100℃未満の場合、延伸ムラやフィルム破断が発生する場合や、100℃、15分処理後の熱収縮率が増大し、製膜工程中や塗工工程、巻取り後の保管時にフィルムが収縮し、平面性が低下するおそれがある。延伸温度が150℃を超える場合、フィルムの配向が弱く、高温での熱収縮性が低下する場合がある。長手方向の延伸倍率としては、好ましくは2~7倍、より好ましくは2.5~6.5倍、更に好ましくは3~6倍である。延伸倍率が2倍未満であるとフィルムの配向が弱くなり、熱収縮性、引張剛性が低下する場合がある。一方、7倍を超えるとフィルム破断が発生する場合がある。
(1)フィルム厚み
マイクロ厚み計(アンリツ(株)製)を用いて5点測定し、算術平均値として求めた。
測定方向に対し長さ200mm、幅10mmの試料を5本切り出し、両端から25mmの位置に標線として印しを付けて、万能投影機で標線間の距離を測定し試長(l0、150mm)とする。次に、試験片の長さ方向の一方の端(下端となる)に3gの荷重をかけ、130℃に保温されたオーブン内で15分間、吊した状態で加熱し、試験片を取り出して室温で冷却後、先で付した標線間の寸法(l1)を万能投影機で測定して下記式にて各試料の熱収縮率を求め、5本の算術平均値をその測定方向における熱収縮率として算出した。
熱収縮率={(l0-l1)/l0}×100(%)
測定は、フィルム面内において、MD方向を0°とした場合に、該MD方向に対して15°、30°、45°、60°、75°、90°、105°、120°、135°、150°、165°の角度をなす各々の方向で熱収縮率を測定して、最も高い値を示す方向を主収縮方向として、表に記した。MD方向が不明の場合は任意の方向から15°刻みに熱収縮率を測定し、最も高い方向を主収縮方向とする。なお、実施例における主収縮方向は、いずれの例においても幅方向と一致した。また参考までに、長手方向の値も表に記した。
「(2)130℃、15分間処理後の熱収縮率」項において定めた主収縮方向が長辺となるように、長さ200mm、幅10mmの試料を5本切り出し、両端から25mmの位置に標線として印しを付けて、万能投影機で標線間の距離を測定し試長(l2、150mm)とする。次に、試験片の長さ方向の一方の端(下端となる)に3gの荷重をかけ、100℃に保温されたオーブン内で15分間、吊した状態で加熱し、試験片を取り出して室温で冷却後、先で付した標線間の寸法(l3)を万能投影機で測定して下記式にて各試料の熱収縮率を求め、5本の算術平均値をその測定方向における熱収縮率として算出した。
熱収縮率={(l2-l3)/l2}×100(%)
示差走査熱量計(セイコーインスツル(株)製EXSTAR DSC6220)を用いて、窒素雰囲気中で3mgの試料を30℃から260℃まで20℃/分の条件で昇温する。この昇温時に得られる吸熱カーブのピーク温度を融解ピーク温度とした。融解ピークが複数存在する場合は、最も高温の融解ピークの融解ピーク温度を用いた。なお、測定n数は3回行い、算術平均値を用いた。
「(2)130℃、15分間処理後の熱収縮率」項において定めた主収縮方向が長辺となるように、幅4mm、長さ50mmの長方形の試料を切り出し、試長20mmとなるよう金属製チャックにフィルムを挟み込んだ。前記チャックに挟んだ試料を下記装置にセットし、下記温度プログラムにて試長を一定保持したフィルムにおける長手方向の応力曲線を求めた。得られた応力曲線から、130℃、100℃におけるフィルムの収縮応力を読み取った。
装置 :熱機械分析装置 TMA/SS6000(セイコーインスツル(株)製)
試験モード :L制御モード
試長 :20mm
温度範囲 :23~200℃
昇温速度 :10℃/分
SSプログラム:0.1μm/分
測定雰囲気 :窒素中
測定厚み :上記(1)のフィルム厚みを用いた
測定には(株)エリオニクス製のナノインデンター「ENT-2100」を用いて、ISO 14577(2002)に規定された方法に準じて測定した。ポリプロピレンフィルムに、東亞合成株式会社製「“アロンアルファ”(登録商標)プロ用耐衝撃」を1滴塗布し、瞬間接着剤を介して二軸配向ポリプロピレンフィルムを専用のサンプル固定台に固定して、表面層側を測定面として測定を行った。測定には稜間角115°の三角錐ダイヤモンド圧子(Berkovich圧子)を用いた。測定データは「ENT-2100」の専用解析ソフト(version 6.18)により処理され、押込み弾性率EIT(GPa)を測定した。測定は、フィルムの両面について、それぞれn=10で行い、その平均値を求め、表には両面の測定値の平均値の内、大きい方の値を記載した。
測定モード:負荷-除荷試験
最大荷重:0.5mN
最大荷重に達した時の保持時間:1秒
荷重速度、除荷速度:0.05mN/sec
「(2)130℃、15分間処理後の熱収縮率」項において定めたフィルムの主収縮方向、およびそれと直交する方向が長辺となるよう長さ150mm×幅10mmの矩形に、それぞれ5枚ずつ切り出しサンプルとした。
引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT-100)を用いて、室温23℃、相対湿度65%の雰囲気で、初期引張チャック間距離50mm、引張速度を300mm/分として主収縮方向の測定用サンプルと主収縮方向と直交する方向の測定用サンプルについてそれぞれ引張試験を行った。サンプルが2%伸長したとき(チャック間距離が51mmとなったとき)のフィルムにかかる荷重を読み取り、試験前の試料の断面積(フィルム厚み×10mm)で除した値をF2値と定義した。試験は主収縮方向、主収縮方向と直交する方向にそれぞれ5回ずつ行い、各々の方向で算術平均値を求めることで、F2値を算出した。
「(2)130℃、15分間処理後の熱収縮率」項において定めたポリプロピレンフィルムの主収縮方向に50mm毎にマイクロ厚み計で厚みを測定し、最大値、最小値、平均値を用いて、下記式より厚み斑を求めた。測定は10回行うが、主収縮方向のサンプル幅が500mm以下で測定回数が10回未満になる場合には、測定箇所を主収縮方向と直交する方向に5~10mmずらして測定回数を増やしてもよい。
厚み斑(%)=((厚み最大値-厚み最小値)/厚み平均値)×100
1辺20cmの正方形のフィルム試料を5枚切り出し、照明拡大鏡を用いて長辺が50μm以上のフィッシュアイの個数をカウントした。試料5枚における合計の個数を算出し、これを5倍することで1m2あたりのフィッシュアイ個数を算出した。なお、フィッシュアイのカウントにおいては鮮明に撮像可能である場合には写真を撮像して求めても良い。
東洋精機(株)製スリップテスターを用いて、JIS K 7125(1999)に準じて、25℃、65%RHにて測定した。測定は「(2)130℃、15分間処理後の熱収縮率」項において定めた主収縮方向と直交する方向同士で、かつ、異なる面同士を重ねて行った。同じ測定を各サンプル5回行い、得られた値の平均値を算出し、当該サンプルの動摩擦係数(μd)とした。
Waters社製150C/GPCを用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって測定を行った。溶出温度を140℃とし、カラムは東ソー製 TSKgelGMH6-HT(3本)を使用し、分子量標準物質にはポリスチレン(東ソー社製、分子量500~6,770,000)を用いた。測定サンプルは約5mgのポリプロピレン樹脂を5mlのo-ジクロロベンゼンに溶解し、約1mg/mlの濃度とした。得られたサンプル溶液の400μlをインジェクションした。溶出溶媒流量は1.0ml/分とし、屈折率検出器にて検出した。 表1および2にA層、B層それぞれの重量平均分子量(Mw)、Z+1平均分子量(Mz+1)を記載した。
コアに巻き取った500mm幅のポリプロピレンフィルムを1mだけ巻き出し、フリーテンション(フィルムの自重により垂直方向に垂らした状態)および、フィルム幅全体にムラ無く一様に1kg/m、及び3kg/mのテンションを付加した状態で、ヘコミやうねりといった平面性不良箇所の有無を目視にて確認した。
◎:フリーテンションで平面性不良の箇所がない
○:フリーテンションでは平面性不良の箇所が見られ、1kg/m幅のテンションでは消えるもの
△:1kg/m幅のテンションでは平面性不良の箇所が見られ、3kg/m幅のテンションでは消えるもの
×:3kg/m幅のテンションでも平面性不良の箇所が消えないもの
試料となるポリプロピレンフィルムおよび厚み40μmの日本ゼオン株式会社製“ゼオノアフィルム”(登録商標)を各々幅100mm、長さ100mmの正方形にサンプリングし、前記ポリプロピレンフィルムの粗面と“ゼオノアフィルム”とが接触するように重ねて、それを2枚の表面が平滑なアクリル板(幅100mm、長さ100mm)に挟んで台上におき、該アクリル板の上から3kgの荷重をかけ、23℃の雰囲気下で24時間静置した。24時間後に、“ゼオノアフィルム”の表面(ポリプロピレンフィルムが接していた面)を目視で観察し、以下の基準で評価した。
A:きれいであり、荷重をかける前と同等
B:弱い凹凸が確認される
C:強い凹凸が確認される
なお、ポリプロピレンフィルムの粗面・平滑面側の判別には、(株)菱化システム社製VertScan2.0 R5300GL-Lite-ACを使用した。付属の解析ソフトにより撮影画面を多項式4次近似にて面補正してフィルムの表面形状を求めた。測定条件は下記のとおり。
測定条件:CCDカメラ SONY HR-57 1/2インチ(12.7mm)
対物レンズ 5x
中間レンズ 0.5x
波長フィルタ 530nm white
測定モード:Wave
測定ソフトウェア:VS-Measure Version5.5.1
解析ソフトフェア:VS-Viewer Version5.5.1
測定面積:1.252×0.939mm2
測定は、フィルムの表裏両面について、それぞれn=3で測定を行い、各面のSz(最大高さ)の平均値を求め、Szが大きい面をポリプロピレンフィルムの粗面側とした。
A層にはポリプロピレン原料Aとして高結晶性PP((株)プライムポリマー社製、MFR:2.9g/10分、融点164℃)をA層用の単軸の溶融押出機に供給し、B層には上記ポリプロピレン原料Aを65質量部と、ポリプロピレン原料Bとして低立体規則性PP(出光興産(株)製、“エルモーデュ”(登録商標)S901、MFR:50g/10分、融点:80℃)35質量部とをドライブレンドしたものをB層用の単軸の溶融押出機に供給し、240℃で溶融押出を行い、60μmカットの焼結フィルターで異物を除去後、フィードブロック型のA層/B層/A層から成る3層構成の複合Tダイにて、3/4/3の厚み比で積層し、30℃に表面温度を制御したキャストドラムに吐出してキャストシートを得た。次いで、複数のセラミックロールを用いて130℃に予熱を行いフィルムの長手方向に130℃で4.5倍延伸を行い、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、160℃で3秒間予熱後、150℃でフィルムの幅方向に8.0倍延伸した。続く熱処理工程で弛緩を与えずに130℃で熱処理を行ない、その後110℃の冷却工程を経てテンターの外側へ導き、フィルム端部のクリップを解放した後、端部をスリットしコアに巻き取り、厚み20μmのポリプロピレンフィルムを得た。ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
積層厚み比を1/8/1とし、幅方向の予熱温度を170℃、延伸温度を160℃、フィルム厚みを30μmとしたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
A層にはポリプロピレン原料Aとして高結晶性PP((株)プライムポリマー社製、MFR:2.9g/10分、融点:164℃)80質量部、ポリプロピレン原料Bとして低立体規則性PP(出光興産(株)製、“エルモーデュ”(登録商標)S901、MFR:50g/10分、融点:80℃)20質量部をドライブレンドしたものをA層用の原料として用い、積層厚み比を2/6/2とし、長手方向の延伸温度を125℃、幅方向の予熱温度170℃、延伸温度を160℃、熱処理温度を120℃、フィルム厚みを15μmとしたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
ポリプロピレン原料Bとして日本ポリプロ(株)製“WELNEX”RFG4VM(MFR:6.0g/10分、融点:130℃)を用い、積層厚み比を2/6/2とし、フィルム厚みを40μmとしたことを除いては実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
B層用のポリプロピレン原料Aとポリプロピレン原料Bとの配合割合を、それぞれ55質量部、45質量部とし、フィルム厚みを12μmとしたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
A層にはポリプロピレン原料Aとして高結晶性PP((株)プライムポリマー社製、MFR:2.9g/10分、融点:164℃)90質量部、ポリプロピレン原料Bとしてポリプロピレンエチレンランダムコポリマー(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR:1.5g/10分、融点:132℃)10質量部をドライブレンドしたものをA層用の単軸の溶融押出機に供給し、B層には上記ポリプロピレン原料Aを50質量部と、ポリプロピレン原料Bとして低立体規則性PP(出光興産(株)製、“エルモーデュ”(登録商標)S901、MFR:50g/10分、融点:80℃)40質量部、およびポリプロピレンエチレンランダムコポリマー(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR:1.5g/10分、融点:132℃)10質量部をドライブレンドしたものをB層用の原料として用いたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
A層にはポリプロピレン原料Aとして高結晶性PP((株)プライムポリマー社製、MFR:2.9g/10分、融点:164℃)20質量部、ポリプロピレン原料Bとして低立体規則性PP(出光興産(株)製、“エルモーデュ”(登録商標)S901、MFR:50g/10分、融点:80℃)30質量部、およびポリプロピレンエチレンランダムコポリマー(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR:1.5g/10分、融点:132℃)50質量部をドライブレンドしたものをA層用の単軸の溶融押出機に供給し、B層には上記ポリプロピレン原料Aを50質量部と、上記ポリプロピレンエチレンランダムコポリマー50質量部をドライブレンドしたものをB層用の原料として用い、積層厚み比を1/8/1とし、フィルム厚みを15μmとしたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
A層にはポリプロピレン原料Bとして低立体規則性PP(出光興産(株)製、“エルモーデュ”(登録商標)S901、MFR:50g/10分、融点:80℃)50質量部、およびポリプロピレンエチレンランダムコポリマー(住友化学(株)製、ノーブレンS131、MFR:1.5g/10分、融点:132℃)50質量部をドライブレンドしたものをA層用の単軸の溶融押出機に供給し、B層としてポリプロピレン原料Aである高結晶性PP((株)プライムポリマー社製、MFR:2.9g/10分、融点:164℃)100質量部を、B層用の原料として用い、積層厚み比を2/6/2とし、フィルム厚みを25μmとし、幅方向の弛緩率を10%としたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
A層にはポリプロピレン原料Bとして特開平7-329177号に記載のシンジオタクチックPP30質量部、および特開平7-329177号に記載のエチレン-プロピレン共重合体70質量部をドライブレンドしたものをA層用の単軸の溶融押出機に供給し、B層として上記シンジオタクチックPP30質量部、および上記エチレン-プロピレン共重合体70質量部をドライブレンドしたものをB層用の原料として用い、積層厚み比を1/8/1とし、フィルム厚みを18μmとしたことを除いた他は実施例1と同様にしてポリプロピレンフィルムを得た。
Claims (8)
- 主収縮方向の130℃、15分間処理後の熱収縮率が4%以上、30%以下、かつ主収縮方向の100℃、15分間処理後の熱収縮率が10%以下であり、
示差走査熱量計DSCで30℃から260℃まで20℃/分で昇温した際に、155℃以上に融解ピーク温度を有し、
前記主収縮方向、及び、前記主収縮方向と直交する方向の伸度2%時の応力(F2値)が、共に24MPa以上であり、
少なくともA層とB層からなる積層構成であって、前記A層は、層を構成する全成分100質量%中に融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを90質量%以上含み、メタロセン系ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びポリプロピレン-α-オレフィン共重合体の少なくとも一つに該当し、かつ重量平均分子量が50万以下であるポリプロピレン原料をポリプロピレン原料Bとしたときに、前記B層は、融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを含み、かつ層を構成する全成分100質量%中にポリプロピレン原料Bを15質量%以上95質量%以下含み、前記B層の両側に前記A層を有する延伸フィルムである、ポリプロピレンフィルム。 - 主収縮方向の130℃、15分間処理後の熱収縮率が4%以上、30%以下、かつ主収縮方向の100℃、15分間処理後の熱収縮率が10%以下であり、
示差走査熱量計DSCで30℃から260℃まで20℃/分で昇温した際に、155℃以上に融解ピーク温度を有し、
前記主収縮方向の厚み斑が2.0%以下であり、
少なくともA層とB層からなる積層構成であって、前記A層は、層を構成する全成分100質量%中に融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを90質量%以上含み、メタロセン系ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びポリプロピレン-α-オレフィン共重合体の少なくとも一つに該当し、かつ重量平均分子量が50万以下であるポリプロピレン原料をポリプロピレン原料Bとしたときに、前記B層は、融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを含み、かつ層を構成する全成分100質量%中にポリプロピレン原料Bを15質量%以上95質量%以下含み、前記B層の両側に前記A層を有する延伸フィルムである、ポリプロピレンフィルム。 - 主収縮方向の130℃、15分間処理後の熱収縮率が4%以上、30%以下、かつ主収縮方向の130℃における熱収縮応力が1.0MPa以上であり、100℃における熱収縮応力が0.5MPa以下であり、
示差走査熱量計DSCで30℃から260℃まで20℃/分で昇温した際に、155℃以上に融解ピーク温度を有し、
前記主収縮方向、及び、前記主収縮方向と直交する方向の伸度2%時の応力(F2値)が、共に24MPa以上であり、
少なくともA層とB層からなる積層構成であって、前記A層は、層を構成する全成分100質量%中に融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを90質量%以上含み、メタロセン系ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びポリプロピレン-α-オレフィン共重合体の少なくとも一つに該当し、かつ重量平均分子量が50万以下であるポリプロピレン原料をポリプロピレン原料Bとしたときに、前記B層は、融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを含み、かつ層を構成する全成分100質量%中にポリプロピレン原料Bを15質量%以上95質量%以下含み、前記B層の両側に前記A層を有する延伸フィルムである、ポリプロピレンフィルム。 - 主収縮方向の130℃、15分間処理後の熱収縮率が4%以上、30%以下、かつ主収縮方向の130℃における熱収縮応力が1.0MPa以上であり、100℃における熱収縮応力が0.5MPa以下であり、
示差走査熱量計DSCで30℃から260℃まで20℃/分で昇温した際に、155℃以上に融解ピーク温度を有し、
前記主収縮方向の厚み斑が2.0%以下であり、
少なくともA層とB層からなる積層構成であって、前記A層は、層を構成する全成分100質量%中に融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを90質量%以上含み、メタロセン系ポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、及びポリプロピレン-α-オレフィン共重合体の少なくとも一つに該当し、かつ重量平均分子量が50万以下であるポリプロピレン原料をポリプロピレン原料Bとしたときに、前記B層は、融点が150℃以上170℃以下であるポリプロピレン原料Aを含み、かつ層を構成する全成分100質量%中にポリプロピレン原料Bを15質量%以上95質量%以下含み、前記B層の両側に前記A層を有する延伸フィルムである、ポリプロピレンフィルム。 - ナノインデンテーション法により測定した、少なくとも片面の23℃における厚み方向の弾性率が、2.0GPa以上である、請求項1~4のいずれかに記載のポリプロピレンフィルム。
- 長辺の長さが50μm以上となるフィッシュアイの個数が、20個/m2以下である、請求項1~5のいずれかに記載のポリプロピレンフィルム。
- フィルムの一方の表面とその裏面を重ねて測定した動摩擦係数が、0.4以下である、請求項1~6のいずれかに記載のポリプロピレンフィルム。
- 請求項1~7のいずれかに記載のポリプロピレンフィルムを用いてなる離型用フィルム。
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