JP6485112B2 - 二軸配向ポリプロピレンフィルム - Google Patents
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Description
とうmと二軸配向ポリプロピレンフィルムに関する。
とうmと二軸配向ポリプロピレンフィルムを提供することにある。
フィルムの長手方向における引張弾性率E MD と幅方向における引張弾性率E TD の和E MD+TD の値が2.0GPa以上7.0GPa以下であり、フィルムの長手方向におけるループスティフネスR MD と幅方向におけるループスティフネスR TD の和R MD+TD の値が20mg以上300mg以下であり、離型用フィルムとして用いられる二軸配向ポリプロピレンフィルム。
マイクロ厚み計(アンリツ社製)を用いて5点測定し、平均値を求めた。
二軸配向ポリプロピレンフィルムを試験方向長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。引張試験機(オリエンテック製テンシロンAMF/RTA−100)を用いて、JIS−K7127(1999)に規定された方法に準じて、25℃、65%RH雰囲気で5回測定を行い、平均値を求めた。ただし、初期チャック間距離50mmとし、引張速度を300mm/分として、試験を開始してから荷重が1Nを通過した点を伸びの原点とした。
二軸配向ポリプロピレンフィルムを試験方向長さ300mm、幅25.4mmの矩形に切り出しサンプルとした。東洋精機製作所株式会社製ループスティフネステスタを用いて曲げ剛性(mg)を測定した。ループ長は50mm、押しつぶし距離は5mmとした。測定は長手方向及び幅方向それぞれにつきサンプリング位置の異なるサンプル5個を用い測定し、その平均値を求めた。
本発明の二軸配向ポリプロピレンフィルムを、ヘイズメーター(日本電色工業社製、NDH−5000)を用いて、JIS−K7136(2000)に準じて23℃でのヘイズ値(%)を3回測定し、平均値を用いた。
東洋精機(株)製スリップテスターを用いて、測定を行った。測定方法として、測定範囲の装置下段に二軸配向ポリプロピレンフィルムのキャストドラムとの非接触面を上にして両面テープで貼り付け、装置上段に二軸配向ポリプロピレンフィルムのキャストドラムとの接触面を下にして巻き付け、測定開始場所にセットして、キャストドラムとの非接触面と接触面の間で摩擦させた時の値を測定し、初期の立ち上がり抵抗値を静摩擦係数(μs)として算出した。測定は、製膜の長手方向に3回実施し平均値をもとめた。
フィルムの幅方向について、幅10mm、長さ200mm(測定方向)の試料を5本切り出し、両端から25mmの位置に標線として印しを付けて、万能投影機で標線間の距離を測定し試長(l0)とする。次に、試験片を紙に挟み込み荷重ゼロの状態で85℃に保温されたオーブン内で、1時間加熱後に取り出して、室温で冷却後、寸法(l1)を万能投影機で測定して下記式にて求め、5本の平均値を熱収縮率とした。
(7)フィルムの融点Tm
二軸配向ポリプロピレンフィルム5mgを試料としてアルミニウム製のパンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて測定した。まず、窒素雰囲気下で室温から260℃まで10℃/分で昇温(ファーストラン)し、10分間保持した後、20℃まで10℃/分で冷却する。5分保持後、再度10℃/分で昇温(セカンドラン)した際に観測される融解ピーク温度をフィルムの融点とした。
表層(A)用のポリプロピレン原料として結晶性PP(a)((株)プライムポリマー社製、TF850H、極限粘度[η]:1.8dl/g、MFR:2.9g/10分、アイソタクチック指数:96%)をA層用の単軸の溶融押出機に供給し、コア層(B)用のポリプロピレン原料として、上記結晶性PP(a)50質量部と、低立体規則性PP(b)(出光興産(株)製、エルモーデュS901、MFR:50g/10分、分子量分布Mw/Mn:2、融点:80℃)50質量部とをドライブレンドしてB層用の単軸の溶融押出機に供給し、240℃で溶融押出を行い、60μmカットの焼結フィルターで異物を除去後、フィードブロック型のA/B/A複合Tダイにて1/8/1の厚み比で積層し、30℃に表面温度を制御したキャストドラムに吐出してキャストシートを得た。ついで、複数のセラミックロールを用いて140℃に予熱を行いフィルムの長手方向に4.6倍延伸を行った。次にテンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、160℃で3秒間予熱後、155℃で8.0倍に延伸した。続く熱処理工程で、幅方向に10%の弛緩を与えながら120℃で熱処理を行ない、その後100℃で冷却工程を経てテンターの外側へ導き、フィルム端部のクリップ解放し、フィルムをコアに巻き取り、厚み12μmの二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
上記、結晶性PP(a)を98.65質量部、電気化学工業社製のシリカ粒子SFP−20MHE(粒径0.3μm、表面シランカップリング処理)を1.25質量部、さらに酸化防止剤であるBASF社製IRGANOX1010を0.1質量部がこの比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、240℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてポリプロピレン組成物(c)を得た。
実施例2において、コア層(B)用のポリプロピレン原料として、上記結晶性PP(a)70質量部と、低立体規則性PP(b)(出光興産(株)製、エルモーデュS901、MFR:50g/10分、分子量分布Mw/Mn:2、融点:80℃)30質量部とをドライブレンドして使用し、それ以外は実施例2と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
実施例2において、コア層(B)用のポリプロピレン原料として、上記結晶性PP(a)90質量部と、低立体規則性PP(b)(出光興産(株)製、エルモーデュS901、MFR:50g/10分、分子量分布Mw/Mn:2、融点:80℃)10質量部とをドライブレンドして使用し、それ以外は実施例2と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
実施例2において、電気化学工業社製のシリカ粒子SFP−20MHEの代わりに、水澤化学株式会社製のシリカ粒子シルトンAMT−20S(粒径1.7μm、表面処理無し)を1.25質量部使用し、さらに、横延伸後の熱処理工程で、幅方向に10%の弛緩を与えながら150℃で熱処理を行ない、その後150℃で冷却工程を経てテンターの外側へ導き、フィルム端部のクリップ解放し、フィルムをコアに巻き取り、それ以外は実施例2と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
実施例2において、コア層(B)用のポリプロピレン原料としてポリプロピレン組成物(c)を使用(表層もコア層も同じ原料を使用)し、それ以外は実施例2と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。原料の結晶性が高く、柔軟性が悪化した。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
実施例1において、表層(A)用のポリプロピレン原料として、上記結晶性PP(a)48質量部と、低立体規則性PP(b)(出光興産(株)製、エルモーデュS901、MFR:50g/10分、分子量分布Mw/Mn:2、融点:80℃)50質量部と上記ポリプロピレン組成物(c)2質量部とをドライブレンドしてA層用の単軸の溶融押出機に供給し、コア層(B)用のポリプロピレン原料として、表層(A)用のポリプロピレン原料と同じ原料をB層用の単軸の溶融押出機に供給し、それ以外は実施例1と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。原料の結晶性が低く、引張剛性が悪化した。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
実施例2の横延伸工程において、横延伸倍率を5.5倍とし、それ以外は実施例2と同様の方法で二軸配向ポリプロピレンフィルムを得た。得られたフィルムの厚みは17μmであった。延伸倍率が低いため配向が弱く、フィルムの引張剛性が悪化した。二軸配向ポリプロピレンフィルムの物性および評価結果を表1に示す。
Claims (5)
- フィルムの長手方向における引張弾性率EMDと幅方向における引張弾性率ETDの和EMD+TDの値が2.0GPa以上7.0GPa以下であり、フィルムの長手方向におけるループスティフネスRMDと幅方向におけるループスティフネスRTDの和RMD+TDの値が20mg以上300mg以下であり、離型用フィルムとして用いられる二軸配向ポリプロピレンフィルム。
- EMD+TD/RMD+TDの値(GPa/mg)が0.01以上である、請求項1に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
- フィルムの長手方向における静摩擦係数μsが0.5以下である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
- 全ヘイズが2.0%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
- フィルムの幅方向の110℃1時間処理後の熱収縮率が、1.0%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリプロピレンフィルム。
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